一九三二年社会運動の展望・国家社会主義運動の発展性

端書回答
一九三二年社会運動の展望・国家社会主義運動の発展性
          山崎今朝彌
一、非合法運動は裁判所監獄等安全地帯に展開し一部インテリの大活躍となり合法権獲得運動に転向する。
 合法運動は益々右傾し国民的となり、政党運動は多分一年一回の分裂合同を踏襲する。
二、国家社会主義運動には平凡社派と大川、北派との二派あるらしい。
 平凡社派は社民派総連合派高畠派の結合を目標としてゐるらしいが満蒙問題がどうなるか、軍閥が買被つてくれるか、本家争や勢力争か甘くいく等色々問題が起つて、結局社民党を民衆社会党或は国民社会党にして幕位のものにあらざるか。
 大川社派の六感移度以上は知らず。
<以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。>
<旧仮名遣いはそのままとし、旧漢字は適宜新漢字に修正した。>
<底本は、『復刻版社会運動通信』(不二出版、1984年)、底本の親本は、『社会運動通信』(日本社会運動通信社)昭和7年(1932年)1月1日発行>
最終更新:2009年10月26日 00:46
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