巻頭言


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巻頭言
          山崎今朝彌
 変転は進転である、(マルクス)。進展は発展である、(レニン)。昨年来連続的急激的尖鋭的に、発展に発展を重ね初めた本誌は、最近最後の一時的安定以来、不安定ながらも既に四ケ月の安定を保ち、今や再び又々最後の発展過程を過程すべき段階に到達した。
 本誌は今後毎月二回一日発行とし、一回は菊判三百頁以上で(定価金参拾銭)一回は四六判二百五十頁以上(定価金五拾銭)で、法律上の編集兼発行人が少しも人手を借らず全く独力で、事実上編集発行原則を特色とする。前者は之れを大「解放」と称し全く雑誌的、後者は人之れを呼んで小「解放」と称し殆んど半ば書籍的である。
 菊判三百頁四六判二百五十頁は原稿紙にして約千五百枚である。特に忙しい仕事のホンの片手間に毎月一人で千五百枚は聊か難事であるが、出来さうにない事を何とか工夫する事も亦楽しみである。兎に角セメテ半年なりともヤツテ見たい又ヤルであらふ。が、しかし、従つて、一部の人からは温故知新も通り越し反古紙屑も同様だとの非難を受くるものもあるであらう。
      ◇
 外資輸入、御用書肆、赤化宣伝、秘密出版、禁書公刊、売国叢書等々の称ある「解放群書」(定価壱円送代拾銭)は、其の悪宣伝逆宣伝を一蹴して今後益々馬力をかける。
 解放社「宣伝用書」(定価半円送代拾銭)は蓋し解放群書(禁止絶版を除く)の廉価半額版である。十二月限りの提供であつたが、本誌読者には無条件で一月二十日まで期限を延長する。
      ◇
 終りに謹んで新年を賀し併せて暑中御見舞まで。
(一月一日付にて十二月一日)
<以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。>
<旧仮名遣いはそのままとし、踊り字は修正し、旧漢字は適宜新漢字に直した。>
<底本は、『解放』(解放社)第7巻1号5頁(昭和3年(1928年)1月1日発行)>
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