×××事件の陪審裁判請求問題に就て

「×××事件の陪審裁判請求問題に就て、一、×××事件の被告及弁護人から陪審裁判を請求するの可否、二、その結果に対するあなたの御感想」という問いに対する回答。

          山崎今朝彌
 弁護人を付けるの可否、付けるとしたらどんな人に限るか、今の陪審は無産者に利益になるか或は×××になるか等問題は色々あり。私は一人の判らない判事を口説すら困難だのに判らない多勢の今の制度の陪審員を口説くのは嘸困難の事だろふと思ひますが、其れとこれとは事違ひ、今弁護人まで付して対立したからには、結果や利不利は別として他の理由から陪審を請求して見る事です。
<以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。>
<旧仮名遣いはそのままとし、旧漢字は適宜新漢字に直した。>
<底本は、『布施辰治著作集第14巻』(ゆまに書房、2008年)、底本の親本は『法律戦線』(生活運動社)7巻11号55頁(昭和3年(1928年)11月1日発行)>
最終更新:2009年10月26日 00:42
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