最近の感想


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最近の感想
   □      山崎今朝彌
 最近バカに多用で、一枚の新聞を覗いてザラにある色々を見出す程精読するヒマがなかつた。昨日福田社長殿が来てソンナ筈はない筈だと家探しをされた結果、種が挙つて、端書が届かなかつたとも云へなくなつた。で今敗けて来たばかりのホヤホヤといふ裁判の感想を空地の存する限り一つ書いて見よう。決してマケたから言ふではナイ。
 裁判は目下東京で流行の所謂総同盟案の契約書効力問題であつた。実は僕はアノ書式は初めから知つて居たが、今は『文芸戦線』でも『労働運動』でも発表されたから、モウかくすは返つてよくあるまゐ。あれに対する僕の批ナンは世間のとは違ふ。僕は只資本家をして、コレは総同盟の文案書式によつて作つた有効契約書である。会社資本家は毛頭責任が無いのだと公然威張つて抗弁させ、世間や裁判官を成程とウナズカせる様にしたが悪いといふだけだ。がコレもまだよい。がコレカラがホントに心配になる。
 諸君が素人で何も知らずヤつて悪かつたとカンタンに泣いてクレレバ笑つてスム事だが、モシ非を通す為に少しでも理窟をいふと、其理クツは皆資本家に応用される。僕は又其無理に対して南葛の○○○柯公の○○○対すると同様憤慨しなくてはならなくなる。殆んど十分の一だが空地が終るから十分にして貰はう。
<以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。>
<旧仮名遣いはそのままとし、踊り字は修正した。旧漢字は適宜新漢字に直した。>
<底本は、『復刻版進め』(不二出版、1989年)、底本の親本は、『進め』(進め社)第2年8号(大正13年(1924年)8月号)14頁>
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