汽車の飛乗り


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汽車の飛乗り
 汽車の飛乗りも違つてる。大雪ではあるが伊那区裁判所の山林境界争事件の臨検日だから、早速朝の五時頃上諏訪駅へ駆け付けると列車がゴトゴトと動き出す、切符を買ふ暇もないから直ちに飛込んで汽車の一番尻の鉄玉へ抱き付いた。駅員が大声で騒ぎ出したので汽車は五六町で停まつた。ソコで考へた。命懸けの仕事だし、又問題が起る訳だ、先づ三十六計之れに如かずと其儘逃げ帰り寝て仕舞ふた。告発すると云ふ有力な説もあつたソーだが、トド大目に見て貰ふて新聞へも出なんだから、誰も知るまいと思ふたに、天地の外旅の人に迄知られて居たには驚いた、が鵜澤博士等のよりは罪が無い。
<山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>
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