普選実施と無産階級政治運動の究研

普選実施と無産階級政治運動の究研
「一、議会運動の社会改造運動に於ける価値。
 二、労働組合が中心となつて政党組織に着手する事の可否。
 三、政党と労働組合との関係。
 四、来年の総選挙までに政党が出来なかつた場合、其総選挙に対して労働組合は如何なる態度を採るべきか。」という問いに対する回答。
   ○      山崎今朝彌
 一、水は毒にも薬に成ります、議会運動も社会改造に価値もあり、妨害にもなります。
 二、東京の労働組合から此の質問があればソンナ事より組合の会合にセメテ平素の十分の一も出る様な運動をしたら如何ですと答へます。大阪の某組合からの質問なら、先生候補者にでも成り度いのだなと思ひます、総同盟でも外にまだ適切の仕事は無いでせうか。
 三、性質上何かの関係あるものでないと思ひます。
 四、組合として一致した行動を取り度い。比較的よい候補者なら棄権し度い。絶対よい候補なら一致して投票仕度い。
<以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。>
<旧仮名遣いはそのままとした。旧漢字は適宜新漢字に直した。>
<底本は、『復刻版進め』(不二出版、1989年)、底本の親本は、『進め』(進め社)第2年2号(大正13年(1924年)2月号)15頁>
最終更新:2009年10月25日 22:47
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