平民大学夏期講習会(1)


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平民大学夏期講習会
 山崎はその主催する平民大学名義で社会主義の宣伝研究を目的として「平民大学夏期講習会」を催している。内務省警保局の内部文書によると、大正8年夏、大正9年夏にそれぞれ開催された記録が残っている。

(大正8年)
開催年月日:大正8年8月8日~同月15日
開催場所:芝区三田四国町統一協会。この会場変更の顛末については大臣招待状訴状(2)参照。
第1日(8月8日)出席聴講者82-3名
(1)堺利彦「日本社会主義史」・・注意。
(2)大庭柯公「ロシヤノ民衆心理」・・注意。
第2日(8月9日)出席聴講者約80名
(1)川島清次郎「軍国主義理論」
(2)高畠素之「マルクス学ノ総批評」
第3日(8月11日)出席聴講者約90名
(1)荒畑勝三(寒村)「英国労働組合禁止法案ト其ノ精神」・・注意。
(2)生田張治「ニイチエノ社会観」
第4日(8月12日)出席聴講者約43名
(1)白柳武司「武器ト生産機関」
(2)与謝野寛「落首文学評論」
第5日(8月13日)出席聴講者38名
(1)山口義三「維新史ノ経済的説明」・・注意、講談中止。
(2)宮武外骨「江戸時代ノ階級思想ト穢多」・・講談中止。
第6日(8月14日)出席聴講者43名
(1)山川均「労働階級ノ社会的価値」・・講談中止。
(2)岡千代彦「山鹿素行ノ伝」
(3)馬場勝弥「詩人ウイリアムモリス」・・注意。
第7日(8月15日)出席聴講者約40名
(1)西川光次郎「日本労働運動史」・・注意、講談中止。
(2)室伏高信「社会民主々義」・・講談中止。直後集会の解散命令。
「集合者約三十名ハ司会者山崎今朝弥方ニ至リ同所ニ於テ再ヒ室伏ノ講演ヲ開始セルヲ以テ所轄警察署長ハ臨場ノ為同所ニ赴キタルニ山崎ハ自宅軒先ニ於テ見張リヲ為シツツアリシカ署長ノ姿ヲ認ムルヤ自ラ散会ヲ宣セリ」とある。この一件が平民大学圧迫事件訴状(1)準備書面である。
※山崎は講師・本会尽力者慰労のため、10月5日京橋築地精養軒にて晩餐会を主催。講師招待状参照。
 以上、『特別要視察人状勢一斑第九』「第四各地ニ於ケル要視察人最近ノ言動、(A)東京ノ部、(5)其ノ他ノ在京者ノ言動、(カ)」参照。

(大正9年)
開催要領
「目的・社会改造運動の闘将養成
 科目・社会改造に必要なる哲、文、法政及ひ経済等の学術研究並に其の宣伝、応用術等の実地攻究
 方法・各思想及労働団体、政党、当局者思想及社会運動家の訪問、見学、招待、茶話、研究、批評、演説、討論、講演、懇話、懇親会、又はピクニック等の開催、野外、屋外の集会、演習及ひ各種座談会の出席、傍聴並に珍書、禁書の研究其の他は口伝口授」
 上記については、平民大学夏期講習会規則参照。
開催年月日:大正9年8月9日から2週間
第1日(8月9日)、山崎宅にて大杉栄外2名の無政府主義者の講演。中止解散命令。
第2日(8月10日)、「東京労働運動同盟会」と合併開催。
第4日(8月12 日)、高尾平兵衛の秘密出版事件の公判傍聴。禁止公判傍聴許可願はこの日の傍聴許可申請書と思われる。
第5日(8月13日)、山川均方にて開催。堺利彦を訪問。
第6日(8月14日)、布施辰治方にて開催。布施による「社会運動と警察取締」の講演。
第7日(8月15日)、荒畑(寒村?)の講演。
第8日(8月16日)、王子町演芸館にて「砲兵工廠同盟罷業一周年記念講演会」に出席、飛入り演説。
第9日(8月17日)、思想団体建設者同盟本部にて開催。北沢新次郎による「ギルドマンノ見タル新社会ノ意義」の講演。植田好太郎による「暴行に就ての一方策」の講演、中止解散命令。
第10日(8月18日)、思想団体暁民会本部、神奈川県鎌倉町在住大杉栄方にて開催。
第12日(8月20日)、「東京労働運動同盟会」の見学。
 以上、『特別要視察人ノ近状及其ノ取締ノ概況』「第二要視察人ノ行動、(A)東京ノ部(ホ)在京一般要視察人ノ行動(1)」参照。
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