私は既に滅亡したる大日本帝国とは更に関係がない

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私は既に滅亡せる大日本帝国と更に関係がない  大日本帝国の国債、外交、欺瞞、奸黠に対し、君は如何なる責任を負担するか、との質問を屢々受けた私は、大日本帝国と私とは更に何等の関係がない、従つて大日本帝国の事に関しては絶対に責任を負はない、一体私は大日本帝国が如何なる悪事を為したるか、如何程借金があるかを知らない、と答へるを常とした。成程大日本帝国では、私を顧問とか総裁とか宣言して居る、併し之れは私の承認なく、国長が勝手に為た事であるから、私に大日本帝国の一員たる義務を発生しない、私は、君の総統する大日本帝国が頻りに僕を誹謗する、君の取締を望むとの、一友の手紙に対し、君が大日本帝国国長を告訴するなら僕は喜んで君の告訴代理人となると答へた位である。  私が大日本帝国の国王でもあるかの如く世間から誤解を受けた原因は(一)大日本帝国の所在地が私と同所なる東京芝桜田十九番地なる事(二)家主が同一の人なる事(三)大日本帝国上で盛んに私の名を利用する事(四)大日本帝国で憲政会征伐の大騒動を起した時、私の留守に私の事務所を、軍勢の集合所に充てた事(五)私が人の歯せざる国長福田狂二と交際する事等である。併し福田君は、世間で恐れ戦く程乱暴な男で無い、無法者でない、危険人物でない、其堂堂たる風彩と天下無敵の腕力とは聊か利用するに足るとするも、其他には何等取柄なき善人である、人好である。今や大日本帝国は遂に没落した、近々何処かへ移転するであらふ。私も聊か快哉を叫び度い。由来私は大日本帝国に限らず、苟も帝国と名の付雑誌は、第三帝国でも一大帝国でも嫌いだ。 <山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>

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