☆登場人物☆
女神・・・この小説の主役
帝国兵軍曹ギルガ・・・ケフカを忌み嫌う兵士。ケフカを屠るため瓦礫の塔へ侵入したが・・・
帝国装甲兵ゼグレー・・・冷静沈着であり感情を表に出さない帝国兵
帝国兵中佐ズーガヌ・・・レオ将軍を崇拝する者。将軍の敵を討つため瓦礫の塔へ突入



三人の帝国兵はテントを塔内に作り、一夜をすごした。
彼らは塔内のモンスターをかわし、女神の部屋の前の
場所で作戦を練っていた。
ズーガヌ「いいかお前ら、一瞬たりとも気を抜くな。この先に強大な魔導力を持つ何者かが居る」
ゼグレー「何を震えているギルガ、怖気づいたのか?」
ギルガ「ち・・・違う。体が・・・勝手に・・・」
ゼグレー「今更震えてどうする?お前はケフカを討つ為にここに来たのだろう?」
ギルガ「すまん、ゼグレー。あんたの言葉で目が覚めた。ズーガヌ中佐。行きましょう!」
ズーガヌ「一致団結だな。よし、行くぞ!ケフカを倒すのだ!」
三人はテントから出て扉を開いた。しかし、目の前には三闘神の一角・女神が立ちはだかっていた。





ギルガ「な・・・何だこれは。」
ズーガヌ「三闘神の一角・女神だ。奴を見るな。見れば見るほど魅せられて虜になってしまう」
ズーガヌ「いいか。絶対に刺激するな。奴の後ろの扉に到着するまで下を向け」
ギルガ、ゼグレーはズーガヌの言うことに従い、女神から目を逸らし、下を向いたまま扉へ進んだ。
ズーガヌ「よし、一段落だ。前を向いていいぞ」
ギルガ「あとはこの扉を開けるだけですね、中佐」
ズーガヌ「そうだ。この扉を抜ければケフカの所へ行ける」
ギルガ「行きましょう!!」
三人は力を合わせ、重々しい扉を開けようとしたが・・・来た道の扉と
この先の扉がバーン!!という轟音と共に閉まった。三人は女神がいる部屋に閉じ込められた。



ギルガ「うわあああああ!!!」
ズーガヌ「騒ぐな!一旦落ち着いて頭を整理しろ」
ゼグレー「女神を倒さなければ行けないということか・・・?」
ズーガヌ「それ以外考えられん。この部屋にはスイッチが無い」
ギルガ「ち・・・中佐・・・戦うんですか?」
ズーガヌ「当たり前だ!」
ゼグレー「早いところ始末してケフカの所へ行きましょう」
ズーガヌ「まずはお前が行けギルガ!」
ギルガはオリハルコンの剣を女神の胴体目掛けて突き刺した。
これが後にとんでもないことを引き起こす攻撃だと知らずに・・・
女神は今まで閉じていた目を開いた。それと同時に”サンダガ”を唱えた
ギルガ「あばばごぼぼうふああああ!!!!!」
ギルガは黒コゲになり、死亡した。
ゼグレー「派手にやってくれたものだ。誰であるか判別できなくなってる」
ズーガヌ「奴には物理攻撃は通用しないようだ。ならば魔法で攻撃する。フレア!」
ズーガヌはギルガが傷つけた傷口を狙った。
猛火が女神を襲う。
ズーガヌ「やったか・・・」しかしそこには無傷の女神が立っていた。
ズーガヌ「そ・・そんなバカな!?フレアが効かない」
「それどころかギルガが攻撃した胴体の傷が無くなっている!」
女神には何もかも通用しなかった。それを目の当たりにしたズーガヌは覚悟を決めた。
”フラッシュレイン”・・・女神は静かに詠唱した。
ズーガヌ「ぐぼッフゥゥゥゥ......」
ズーガヌはギルガ以上の損傷を受け、真っ黒黒助になった。
彼は息絶えた。残ったのはゼグレーだけになった。




ゼグレー「とうとう孤立したか・・・もはやこれまでか」
絶望を悟ったゼグレーは戦う気力が失せた。
するとその時、女神が話し掛けてきた。
「貴方の精神は私を殺そうとした者達と違う」
「貴方は自らを縛り、生きてきたというのですか?」
彼は女神の質問に答えた。
ゼグレー「・・・・・・ああ、そうだ」
ゼグレー「おれを殺せ女神。おれは”人間”として生きていない哀れな者だ」
女神「何故死に急ぐのです?」
ゼグレー「自分の意志で人生を選択することができず、他人の言う事に任せて生きてきた」
「自分が何者であるのか分からない。だから、貴様の雷でおれを楽にしてほしい」
女神「さぞかし辛かったでしょう・・・私は貴方を裁けません」
女神は跪いたゼグレーに近付き、包み込むように優しく抱きしめた。
女神「もう・・・苦しむ必要はありません。貴方の絶望、悲しみは全て私が受け止めます」
ゼグレーは大泣きした。涙が止まらなかった。
どれほど泣いていたのだろう。彼は何十年間も”自分”を抑制していた。
その反動はすさまじい。6日間も女神の胸の中で泣いていたのだ。
”自分”を取り戻した彼は、今までずっと思っていたことを女神に話した。
ゼグレー「教えて下さい。僕には何が必要だったのですか?」
女神は優しい微笑みを浮かべ、こう言った。
「愛情です」


                 完