2章

コリンが洞窟探検を終えた時には、たっぷり半日が経っていた。

幾ら剣の扱いに自身が出てきたとは言え、怪物達との相手は気を許せない。人間的な思考が通じないばかりか、多数で一気に攻めてくることもある。苦戦状態に陥る回数はずっかり減ってはいるものの、再び地上に戻る頃には、彼の姿は土くれと怪物の返り血で汚れきっていた。

戦いを終えた彼を初めに安堵させてくれるのは、洞窟の出口から何時でも差し込んでくる、陽の光である。静かに吹き駆ける風と、それに揺れて涼やかに起こる葉々の音を思いやり、彼の疲労ですっかり重くなった身体に暖かな気力が流れ込んでくるのだった。

今回も彼はその感触を胸中に感じながら、暗き穴倉を早足で後にしたが…。

光溢れる外界に出た彼は、しかし、その思考を暗澹の中に放り込まれた。

疎らにすら白雲が浮かぶ快晴に、行く筋もの黒い筋が延びている。それは曇天の如き漆黒を呈しているわけではなく、水の中に消え行く墨程の薄さでしかなかった。それでも彼を暗黒の中に放り込むに十分であったのは、その煙の元が正に村の方から出ているからだ。

(一体、何がっ!?)

コリンは体を重くしている疲労など吹き飛ばした。筋肉を動く限りまで酷使し、別段舗装もされていない小道を駆け出した。

(何かの間違いなんだろう、そうなんだろう!?)

コリンはあらゆる最善の可能性を頭に思い浮かべる。農場で焼き畑をやっているのかもしれないし、焚き火を使って何か催しものをしているかもしれない、等と。しかし、どれも時期的に合うものでなく、考えれば考えるほど可能性は絶望へと向かい、彼の苦悩は増大してゆく。

やっと村の入り口についた彼が見たのは…一番最悪の可能性が具現化した、破滅の色に染まった村の姿だった。

「じょ、冗談だろぉ…」

呆然と口を動かすが、それは現実を変えてくれる呪文にはならなかった。焼き壊され、今もくすぶり、薄くではあるが煙を無機質に吐き出す家の骸ばかりが目に入った。

夢に思わなかった光景に、コリンは我を忘れ、ただ立ち尽くして呆然と眼を開け閉めするばかりであった。暫しの後、やっと我を取り戻した彼は、しきりに視界を動かしながら村の中を駆け出した。

(誰か、いないのか!? サリアンは!? ポーニィは!? フィーリアは!?)

一応、外に倒れている人間がいないかと探しているコリンだが、彼の意識の大半は宿屋のことで埋め尽くされていた。彼の目に映る人影は宿屋までいなかったのだが、若しも倒れている人間が居たとしても、多分彼は気づかずに過ごしてしまったに違いないだろう。

村の比較的奥の方に位置している宿屋は、二階部分がほぼ全焼しているものの、一階部分はほぼ無事と言えた。入り口の扉は煤で汚れてはいるものの、たわんでもいなければ壊れてもいない。だがそんな光景を見たところで、コリンは二人の姉妹と、妹のような存在の少女の安否を直ちに楽観視することなど出来はしなかった。

バン、と破くような勢いで扉を開いたコリン。彼が視線を巡らすまでもなく、二人の姉妹は直ぐに見つかった。二人が呼吸でもって身体を揺らしていることも、直ぐに見て取ることが出来た。それでも、彼は表情を明るく出来なかった…いや、返って絶望の色に染まりきった。二人の姉妹の姿は、余りにも無残だったのだから…。

手前に仰向けで寝転がり、形の崩れた大の字を書いているのは、姉のサリアンである。彼女が下半身に纏っていた短いスカートは剥ぎ取られており、パンツも脱がされていた。股を広げて露になった、うっすらと茂みに覆われた女性器の割れ目からは、どろりと赤の混じった白濁がこぼれ落ちており、床に液溜まりを作っていた。白濁は太ももにもこってりとこびりついており、また乱暴に破かれて露になった両の乳房にもたっぷりと注がれていた。そして白濁に穢れたピンク色の乳首は、今も尚はちきれんばかりに勃ち上がっている。また、顔は白濁ではない、もっとさらりとした液体で全体的に濡らされており、それが尿であることをコリンは直ぐ見て取った。汚臭を放つその液体を被った彼女の顔は、ゆるく閉じた瞼の下で頬を紅潮させ、荒く息をついていた。

一方のポーニィの様も酷い。カウンターテーブルにぶら下がるようにもたれ掛かる彼女も、やはり姉と同じく下半身の装いものを剥ぎ取られており、下着も勿論つけていなかった。ぷりんとした形の良いお尻が見えているが、その割れ目からは白濁がこぼれ落ちており、排泄穴を犯されたことを明確に物語っていた。両膝の間に液体がぶち撒かれているが、それは彼女が犬がするように尿を垂れ流した後であり、その黄色の液体に混ざってこってりとした白色の粘液も混ざっていた。

はっと息を呑んだコリンは…第一に声を駆けることも忘れ、あろう事か己の股間をぐぐっと膨らませていた。まだ女性を経験したことのない、しかし興味は人並みにはあった彼の本能は、初めて目にするこの淫猥な光景に敏感に反応してしまい、先端からぬるりと先走り汁を漏らしてしまったのだ。

その気味の悪い感触を感じた彼は、頭をぶんぶんと振って己の邪な思考を振り払わんとする。

「サリアンッ、ポーニィッ!」

声を上げたのは、彼女たちを呼ぶというよりは、思考から妄想をとり払う目的の方が強かったかもしれない。兎も角彼は二人に駆け寄り、意識の有無と意志疎通が可能かを確認する。サリアンは全く以って言葉に応じなかったが、ポーニィは荒い息に混じりながら、少し言葉を返してくれる、

「男の人…お姉ちゃんを…私も…はぁはぁ…ファイ…」

そこまで喋って、ポーニィは息を少し静かにしたかと思うと、意識を失った。

「フィーリアは!? ポーニィ、フィーリアは!?

…どこにいるんだ、フィーリア!!」

自身でそう叫んで、はっと彼はもう一人の少女の事を思った。コリンは急いでフィーリアの部屋へと駆け出す。廊下を見た限りでは、一階部分の内装

はほぼ無事であった。フィーリアの部屋の扉も煤一つなく無事であった。だが、コリンは全く安心できない。

一気に、力強く扉を蹴り開く。開いた先にあった光景は、彼の考えていた最悪の光景よりは幾分マシであったが…それとは別方向で、彼の心を狂わせ

そうなほどに不安させる状態が目に入ってくる。

フィーリアが、そこには見出せなかったのだ。

「フィーリア!」

名を叫びながら、いつも座っているベットの上に何度も視線を巡らせたり、たんすの中等あり得ない部分まで探し漁るコリン。しかしどこにも、最近

やっと表情を戻しつつあった少女の姿は、なかった。

どうするべきか、途端に慌て始めるコリン。剣には自身はあるものの、こういう状況に冷静に対応する等は出来たものではない。おろおろとその場に立ち尽くして、意味もない雑多な思考を数巡させる。

ようやく辿りついた答えは、村の唯一の医者であるフランクを探そうと駆け出した。

●●●

一方。そこは、もしかするとイーディンに住む者では知られてはいない、イーディンとは異質の文明と光景が広がる場所。

冷たく、重苦しい金属が四方を閉ざし、冷えた蒸気が幽霊のように大気を彷徨う場所。ランプの光ではない、もっと明るい巨大な人工の光源が天井に据えられ、部屋の隅々を照らしている。

部屋の中央にはこの光景の中で唯一無機物的でない、しかし皮とは別の材質で盤表面が覆われた、テーブルのような台が置かれている。その上に乗っているのは、フィーリアであった。彼女は今日身につけていた、お気に入りの青が基調のドレスは剥ぎ取られ、まだ成長途中とでもいえそうな体つきを大気に晒している。まだ穢されていない、純真な少女の体がそこに安置されていた。小さな胸の膨らみの辺りがゆるく上下していることで、彼女がただ意識を失っているだけだということが見て取れる。

この彼女の様子を見ている、二つの人影がある。

「これがブリタニア王国の第二王女か…どこの王女も、可愛い姿をしているんだな」

人影の片方、濃い黒茶のローブをつけた男が声を出す。彼こそは、村の酒場に火を放った男である。彼は顔を隠したフードの下から、ねっとりとした目つきで少女を見やる。

「本当にお前にそっくりなんだな、第三王女さんよ」

ねっとりした視線を収め、男はちらりと傍らに目を遣る。そこに立つもう一人の人物は、服装こそ違えども、フィーリアに瓜二つの少女であった。ただ身体特徴的に明確に違うのは、彼女の眼である。瞳には瞳孔がなく、鈍い光を放つ緑が無機質な視線を放っていた。

「私の情報に間違いはない」

フィーリアそっくりの少女は、抑揚のない機械的な声を放った。彼女も言葉は、状況として何か異質な部分があり、どこか人間離れしている雰囲気をかもし出している。

「あんたの情報のお陰で、俺は目的の第一段階を果たせたわけだ。約束どおり、最初の報酬を渡してやるよ」

男はローブの中をごそごそと漁ると、5つの平べったい宝石を取り出した。各々は別々の色をしているが、それが放つ輝きはどれも等しく、夜空に輝く星の光に勝るとも劣らぬ美しさを秘めていた。それらの宝石を、まるでトランプゲームで一枚カードを選ぶような遣り方で、妖しい紫掛かった桃色の光を放つ宝石を抜き出すと、その他4つの宝石を機械的な少女に差し出した。

「俺は女の子との約束は守る男さ。たとえ、人間でなくても、な」

「協力、感謝する」

にやりと笑って見せる男に対して、少女はにこりともせずに、ぶっきらぼうに4つの宝石を掴み取った。だが、それで飽き足らぬように、もう一つ、男の手のうちにある宝石に視線をやった。

「慌てるなよ、第三王女さん。事が全て終わったら、あんたにこれもやるよ。終わった後は、俺には何の必要もない、ただの石ころだからな」

「…分かった」

王女は頷くこともせず、ただ言葉でのみ了解を伝えた。

「さて、俺はこれからおっぱじめるが…どうする? あんたも見ていくか? 案外あんたでも熱くなるかもしれないぜ?」

男はねっとりといやらしく笑みを浮べるが、少女は全く動じなかった。

「興味がない。私が興味をもつのは、この結晶だけだ」

愛想の欠片もない言葉を残すと、少女は名残もなく踵を返すと、さっさと部屋の隅へと移動する。壁のところまで到達すると、少女の正面に位置する壁の一部分が横にスライドし、通路を開いた。そして少女は通路の中へと姿を消し、壁は逆方向にスライドして通路を再び遮断した。

立っているのは、ローブの男ただ一人。その男はフフフ、と小さく笑いを漏らすと、翻すような大振りの動きでローブを一気に脱ぎ捨てた。

そして現れたのは、全裸の男である。

背は高め、筋肉質ではないが鍛えられた肉体を持つ、若い男がそこにいる。黒い茂みに濃く覆われた股間では、彼の肉棒がぎんぎんに勃ちつくしていたが、それでも皮は半分ほどしか剥けていなかった。

「さぁ、楽しもうぜ、王女様。このメインイベントを、この俺…バッツと共に、な!」

バッツ、それがこの邪悪な男の名前であった。

男は手をフィーリアの額に置くと、ちいさく呪文を唱える。すると額においた手のひらから青白い光が溢れた。すると、フィーリアの呼吸の様子が変わってくる。今まで寝息のように小さく規則的だったのが、少し乱れてきたのだ。瞼もぴくぴくと動き始め、可愛らしい桜色の唇の間からは、小さな呻き声が漏れ出す。

彼女の意識が今、覚醒しようとしていた。

●●●

ぼんやりと眼を開くフィーリア。覚醒した彼女の意識が最初に感じ取ったのは、臭い、であった。

鼻腔の中にねとつく、汚らわしいものが発する臭いであるということは、彼女の本能が察知した。そして彼女の意志は好奇心に導かれるままに、視線を臭いの元へと向ける。

薄開きの眼は、光輝く紫色の光をとらえる。そしてその方向から汚臭が放たれていることも、鼻腔が教えてくる。

(あ、あれは…一体…?)

光に覚醒を促されたのか、フィーリアの眼は次第にはっきりと開いてゆく。そして光の正体が、何かひらっべたい、透き通った無機物であることも分かってくる。そしてその上に、何か別の有機的な…もっと言えば、肉質のものが置いてあることも。その肉質のものが、皮が半被りである男性器であることを知ると、フィーリアはひっという悲鳴と共に意識を完全に覚醒させた。

男性器は、下に敷いた紫の宝石から涼をとるようにぺったりと陰嚢と陰茎を密着させている。その先端からは、ぬらぬらと透明な体液が流れ出し、宝石を濡らしている。それだけであきたらず、先走り汁は台の表面を流れ出し、フィーリアの頬にまで達していた。

「な、何、何なの、これ…っ!」

叫ぶフィーリアは急いで起き上がろうとしたが、しかし身体はぴくりとも動かず、更に慌ててしまうが、そうしたからといって身体が動かないことを益々実感するだけだ。

「やっとお目覚めかい、王女様よ…随分お寝坊さんだな」

フィーリアに声をかける、男根の主の男。

「あなたは、誰!?」

汚臭に鼻をつまみたくなる衝動に駆られつつ、フィーリアは叫ぶ。

「俺は、バッツ。あんたの処女を奪ってやる、最初の男…さっ!」

びたんっ! バッツは宝石の上に据えていた己の肉棒を振り上げると、フィーリアの頬を上から叩き打った。勢いで先端から汚液が銀糸を引いて飛沫し、フィーリアの可愛らしい顔にぬちゃっとこびりついた。眼をぎゅっと強く閉じ、フィーリアは己を穢す生暖かい体液を拒絶する。

液の感触は拒絶できても、頬にぐりぐりと擦り付けられる肉棒の熱は拒絶しきることはできなかった。より近づいた汚臭が、鼻腔の奥をくすぐる。

「この儀式をやるにあたって、まずは…そうだな、」

バッツは身体を動かし、おもむろに台の上に乗ると、フィーリアの胸に腰を下ろすように膝を曲げて身体を落とす。その一方で手で先端に被る皮をぬるりと開くと、一層放つ汚臭を強めた亀頭を彼女の可愛らしい唇に押し当てた。ぬらりとした生暖かいカウパーが流れ、汚らわしいグロスとなって唇を彩る。

「咥えてもらうぜ、王女様? ほら、口を開けよっ」

唇にぐいぐいと押し付けられる先端。ぎゅっと口を結んで拒むフィーリアだが、バッツは過酷な手段に出た。フィーリアの鼻をぎゅっとつまんだのだ。呼吸をする術を失ったフィーリアは、顔が真っ赤になるまで必死に口を閉ざしていたが…彼女の華奢な身体は、元々耐え忍ぶようにはできていなかったのだ。ぷはぁっ、と新鮮な空気を吸わんと口を大きく開いてしまった。

そこへすかさずねじ込まれる、熱く、湿りきった男根。

「はぅ、むぐっ! ん、んむっ!」

「歯を立てるなよ? 最も、俺のモノはあんたに噛み切られる程ヤワなモノじゃないがな!」

ずるずると喉の奥へと滑り込んでゆく男根。口の自由が奪われた代わりに、鼻が自由を得はしたが、咽喉から鼻腔へと直接突き抜ける汚臭がたまらなかった。やがて男根の根元がフィーリアの唇に触れるほど男根は挿入され、ヒンヤリとした陰嚢がフィーリアの顎あたりを不気味に愛撫した。

バッツはそのままの状態で、上下運動を始めた。男根が引きずり出されるたびに、フィーリアの香しい唾液がぬらりと糸を引きながら、べったりとバッツを彩る。フィーリアは口の中で舌を使って男根に抵抗を試みたが、それはバッツにとって新たな性的刺激を与えるだけに過ぎなかった。噛んでやろうと顎に力も入れたが、先のバッツの発言どおり、彼の肉棒は恐ろしいまでの強度を誇っていた。どんなに力をいれても、バッツの顔は苦痛にゆがむどころか、蚊にさされた程も歪みはしない。逆に、彼に恍惚としてゆく表情をみていると、刺激を与えてしまっているのかとさえ考えてしまう。

フィーリアにとって永劫とも言える時間ほども上下運動をしていたバッツ。その男根がフィーリアの口の中で、一層大きく膨張した。

「んむむっ、んむぅっ!」

小さな顎が外れるのではないか、と見えるほどに膨張した男根を、バッツは一気にフィーリアの口腔から、腰を立たせながら一気に引き抜くと。

「あああはぅぅぅ…」

バッツが天を上げて恍惚の声を上げると同時に、膨張した肉棒の先端から粘つく白濁が一気にあふれ出た。

「いやぁぁぁぁ、ぁぁ、んくっ、んじゅる…」

口に目掛けて噴出された精液の奔流は、フィーリアの叫び開けた口腔のへと容赦なく流れ込む。青臭さと苦味が口いっぱいに広がり、フィーリアは吐き気を催したが、精液の勢いに吐き戻すどころか、飲み下してしまった。更に飛沫は顔や胸にこってりとこびりつき、彼女の純真な身体を更に汚した。

「ふぅ、ふぅ、ふぅ…これからが、儀式の始まりだぜ、王女様よ?」

未だ興奮冷めぬ荒い息をつきながら、バッツは再び腰を落とす。今度は口の上に男根を落とすのではなく、小さな胸の双丘の間に押し当てた。未だ熱を失わず、萎えもしていない男根のぬらぬらした感覚がぞくぞくとフィーリアの背中を這い回った。

バッツは男根の先端を、まるで習字でもするようにフィーリアの身体の上を這わせる。実際、それは文字を描いていた。尿道内にまだ残っている精液を墨代わりに、処女の柔肌を紙にして、紋様とも見える崩れた文字列を胸から下腹部にかけて描く。くすぐったい様な、興奮するような、熱と粘りの蠢きに、フィーリアはぁん…はぁん…と小さく声を上げてしまっていた。

バッツが男根を柔肌から離したのは、白濁による文字図形がすっかりとフィーリアの身体に刻まれてからであった。

「さて、メインの楽しみはこれだ」

バッツはフィーリアの顔の隣におきっぱなしにしていた、カウパーですっかり濡れた紫の宝石を取り出す。

「これがなんだか分かるかな?」

フィーリアの未だ光を失わぬ瞳の前に、宝石をちらつかせて見せるバッツ。フィーリアは無言でもって答えとした。

「これはな、あんたが求めているもの…あんたの感情が封じ込められた結晶だ。ただし、これ一つがあんたの感情の全てを内包してるわけじゃない。

それでも、一つだけでも返してやるんだ、何もないよりはマシだろう?」

一方的に喋ると、バッツはフィーリアの下半身の方へと移動する。ものすごい悪寒を背筋に感じたフィーリアは、なんとか時間を稼ごうと、すかさず声を出した、

「一体、何の感情なんですか、その結晶は!? 他に結晶は幾つあるんですか!? どうしてあなたがそれを持っているんですか!?」

しかし、バッツは。くくく、と淫猥な笑いを漏らすだけだ。

ぴとっ…。その感覚は、不意に来た。彼女の茂みの無い秘所が、硬い物が触れた感覚を伝えてきたのだ。その表面にぬらりと滑る感覚から、それがあの宝石だと言うことが分かる。

「あ、あの、それをどうするつも、りぃぃいいいいいぅぅううううううっ!」

ずぶずぶっ! バッツは未だ男を経験していないフィーリアの女性の亀裂へと宝石をもぐりこませてゆく。細長い六角形をしたその宝石を、薄い面を寝かしていれているのではなく、穴に蓋をするように入れているのだ。彼女の小さな亀裂はぎりぎりと拡張され、血が周囲からにじみ出る。

「痛いか? 随分濡らしてたのにな、この結晶。だが、俺のも入るんだ、すぐ気持ちよくなるさ…オラッ!」

ぐぎゅぅっ! 宝石が更に強く奥へと押し込まれる。それを押しているのは、バッツの男根であった。ぐりぐりと暴力的に進んでゆく決勝は処女膜をブチ破り、膣の襞をひっかきながら、更に奥へと進んでゆく。

一方、バッツは一気に膣内を突いては、一度男根を引き抜き、再び勢いをつけて突きいれる、という激しいピストン運動を始めた。突き入れられる度に激しい動きはフィーリアの全身を波打たせるように震わせ、ごりごりと決勝は更に奥へ奥へと入り込んで行く。

激痛しか初め感じていなかったフィーリアだが、あろうことか、次第に痛みの片隅からじんわりと熱を帯びてにじみ出てくる快楽を汲み取るようになってゆく。それは初め、男根が膣壁を擦る熱とぬめりから来るものだと思っていたが、次第に宝石が襞を引っ掻くその痛みすら、背筋から脳髄までを貫き通す快感として神経が認識してゆく。

「っくっ、っくぅっ、ひぐぅっ!」

初めはこんな風に、何かを耐えるようにして搾り出していた悲鳴だったが、今では。

「んぁん、あぁん、はぁぅん、んあっ!」

痛みの涙を欲情の涙へと変え、澄み渡っていた碧の瞳に淫猥の陰を落とし、美味なる食物を眼にする犬の如く涎を口角からてらてらと垂らす。初めは血だけがとろりと滴っていた男女の接合面は、次第に唾液の如き愛液がじゅぶじゅぶと噴出するようになった。

ごりっ! 幾度目の突き入れになるのか、それをしたバッツ、そしてそれをうけたフィーリアは、結晶が胎内の壁にぶつかったのを感じた。子宮の壁に当たったのだ。

一度バッツは動きを止めた。ここで終わったものだとフィーリアは判断した。

「も、もぉふ…ゆ、ゆるひて…ゆるひて…」

舌の神経をも蕩けかす快感に呂律が回らなくなってはいたが、必死にフィーリアは声を出した。だがバッツは、はぁはぁと荒く息をつくだけで、何も答えてはくれない。いや、言葉では答えてくれないだけで、その眼はしっかりと彼女に答えを返していた。

これ以上ないほど凶悪に歪みつりあがった、その眼。それが暴虐の結末を映しているのを、フィーリアは感じ取った。

「も、もぉお、や、やめぇぇええええええっ」

「イクぞ、フィイイイイリアアアアアアアァァァァ…」

ずごぉっ! バッツの渾身の一突きが、フィーリアの膣内を貫いた。

ぐぼぷっ! 胎内で強大な外力を受けた結晶は、子宮口を無理矢理押し開くと、その中へとぶち込まれた。

「っっぁぁぁぁあああああああはぁあぁぁああああぅぅぅううっ!」

びくんっびくんっ! 魔法によって体の動きを束縛されていたはずのフィーリアが、快楽と激痛がぐるぐると交じり合った強大な衝撃に身を震わせた。それと同時に、バッツの先端が大量の白濁を噴出し、子宮の中へと汚らわしき粘体を何の生涯もなく一気に流し込んだ。

「んひぃぅぅぅぅっ」

脳髄を溶かす、淫猥で残虐な衝撃を受けるフィーリアの膣はぎゅっと狭まり、更にバッツの尿道から精液を搾り出そうとしてくる。

「くぅ…なんて締め付けだ、うくぅっ」

余りの力強さと、足から力を吸い尽くさせるような男根のとろけように、バッツは腰を振るのも忘れ、精液をひたすらに垂れ流し続けた。

そして、やがて…。

「はぁはぁ…フィーリア、お前はこれで…っ!」

バッツが満足そうに、今は流石に力を失いしぼんだ男根をゆっくりと引き抜きながら、フィーリアの身体に起こった異変をねっとりと見つめた。

子宮の中から爆発するような熱い感覚が吹き出て止まらなくなったフィーリア。その身体の輪郭から、妖しい紫がかったピンク色の光が、降雪を撒き戻すように現れてきた。瞳孔がぎゅっと縮まった瞳をもつ眼は大きく見開かれ、大きく開いた口からは悶絶とも絶頂ともいえぬ叫びを発し続けている。

そんな彼女の頭の中を満たしている思考は。

(きもちいいきもちいいきもちいいきもちいいきもちいいきもちいい)

彼女の脳は全ての機能を快楽認識にまわしているようなほどに、彼女にひたすら快楽を訴えかけていた。そんな彼女の思考の中に、するすると入り込んでくる、妖艶な響きの言葉がある。

(ねぇ、気持ちよかったんでしょう? もっと気持ちよくなりたいんでしょう?)

(きもちいいきもちいいきもちいいきもちいいきもちいいきもちいい)

(それなら、あなたの身体を、私にちょうだいよ)

(きもちいいきもちいいきもちいいきもちいいきもちいいきもちいい)

(あなたを、私にして…!)

(きもちいいの、きもちいのぉ、きもちよくてきもちよくてきもちよくてえええ)

一方、フィーリアの身体の異変は更なる展開に入った。輪郭を彩っていただけの光が、リボン状のまとまりとなり、フィーリアの身体にしゅるしゅるとまきついてゆくのだ。

やがてミイラでもつくるようにぴっちりと彼女の身体を覆い尽くす、光。今やフィーリアは光の人影となっているだけであったが。その人影の体形が、徐々にプロポーションを変えていった。

臀部の骨盤がより大きく、胸部のふくらみもより大きく、腹部のくびれはより細く。発達途上の身体付きは、人影の段階ですら艶かしいと理解できるような、成熟したものへと変化してゆく。

「ククク…フィーリア、そうだ、生まれ変わるんだ…!」

人影の傍らで、ねっとりと変化を見つめるバッツは魅入られたように語る。

「この世で最も美しく、淫らで、そして俺の『願い』をかなえてくれる存在に!」




SSって分量じゃなくなってきたけども、まだ続きます^^;
  • ちょと加筆しますた。バッツがイッてなかったOTZ -- おにゃほにゃ (2006-11-30 00:12:44)
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