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バツッ私記 - (2007/09/04 (火) 14:33:29) のソース

爬虫類の内臓が絡み合ったような、赤黒い奇怪な有機体。そして、そこから生えた2匹の竜のような大蛇。
魔力かなにかで宙空に浮かぶそれら一体の中心に、
奴は豊満で柔らかげな人間の女と殆ど変わらない裸身を、一匹の細身の蛇に巻かせて鎮座している。
女座りで斜めに添えられた脚を、メリュジーヌとかいうこの魔物は、少しだけ動かした。
淡桃色の波がかった長髪からのぞく双眸を余裕の微笑みに細めながら、
美貌の魔物メリュジーヌは、可愛がりげに俺を見据える。
改めて見れば見るほどに、腰つきや顔立ちから仕草まで、まるで愛欲の化身のような魔物だ。
身体についた煤を左手でではらいながら、奴は髪をかきあげた。
巻きついた蛇からはみ出した下乳と綺麗に処理された腋が、如何にも悩ましげに俺の瞼に焼付けられてゆく。
俺の下半身は意せずしてその媚態に反応し、ぎちぎちに張り詰めていた。
このままでは、俺までおかしくなってしまいそうだ。
……それより、この魔物には魔法も刀剣類も通用しないというのか?
さっきまで通じた火炎放射も、今度は全く通じていないどころか、
かえって奴の生命力の足しになってしまっている様子だ。
あんな状態のレナは、簡易の回復アイテムや魔法では戦える状態にはない。なにより、そんなことはさせたくない。
妙な術を受けたファリスとクルルが我を失ってもみ合いになっている今、まともに戦えるのは俺しか存在しない。
跪いたまま身構える俺に、メリュジーヌは近づいてきた。
「どうしたの坊や。もう火炎放射は燃料切れかしら」
目の前に顔を近づけ、不敵にな面構えでメリュジーヌはそう言い放った。
(このままでは……!)
正直なところ、今の俺には成すすべと言えるような手の打ちようがない。
しかし、このまま動きをとめたままでは、やられてしまうのは目に見えている。
苦し紛れに、俺はメリュジーヌに食らいついた。

「なにをするの?」
メリュジーヌが僅かにたじろぐ。
俺は奴の背面に腕をまわして力ずくでしがみつき、首筋に舌をあてた。
俺は文字通り、メリュジーヌの首筋に食らいついたのだ。
唾液をたらして首筋を舐めずりながらすばやく血脈をさぐり、犬歯をあてがう。……ここだ。
「ぁっ……」
メリュジーヌは小さく息を漏らした。
犬歯を立てた首筋の穴から、メリュジーヌの精気がじわりと染み出す。
すかさず俺はその精気を吸い、尚もそこから更なる精気を吸い出した。
「ぁぁ……っ!」
……今まで味わったことのない味が、俺の唇から咥内までに広がる。
濃厚だが透き通るように甘美な味だった。
まるで口の中が生殖器に変わり、その中を優しく洗われいるような感覚が俺を襲う。
奴にしがみつく俺の腕の力が、思わず抜けてしまった。
いけない。このままでは振り払われる。
俺は必死で気を取り持ち、再びメリュジーヌの背部に手をまわした。
スティールバットから受けた吸血の技。
クリスタルから与えられた青魔導師としての力で再現したその技は、
メリュジーヌの精気をうまく吸い出し、
ピラミッドの戦いで大きく目減りしていた俺の体力と気力を僅かばかり回復させた。
「ぁん……坊や……」
メリュジーヌの暖かい吐息が俺の首筋に触れる。
奴のしなやかな腕が俺の胴にまわり、俺とメリュジーヌは図らずも抱擁しあうかたちとなった。
脳まで蕩かすような女のいい匂いが、俺を虜にしようと鼻に擦り寄ってくる。
身じろぐメリュジーヌの太ももが、いきり勃った俺のモノにあたって柔らかな刺激を与えた。
吸血の効果で力が入らないのだろうか。メリュジーヌはなぜか俺を振り払おうとはしない。
ただ俺を抱くようなかたちで、精気を吸われながら吐息をたてている。
甘美な味の精気と蕩けるような女の匂いは、俺を狂わせようとどんどん染み込んできた。
……これ以上は危険だ。俺はある程度の精気を吸引すると、すばやくメリュジーヌから身を離した。
「ぁふっ……! 坊や……いま、私に何をしたの?」
メリュジーヌは首に手をあて、多少なりと不意を打たれたという面持ちでこちらを見ている。
苦し紛れの技だが、今の攻撃が通用したことで、俺に微かな勝機が見えた気がした。
だが、奴の顔にはすぐにあの可愛いがりげな余裕の表情が戻る。
「ふふっ。もっとしてごらんなさい。今のは……よかったわよ」
かきあげた髪の下から、俺に吸われた首筋を見せつけ、メリュジーヌは誘う。

……この女は何を企んでいるんだ?
目の前で裸の女は微笑んでいた。奴は1000年に及ぶ封印を解かれた魔物らしいが、
その間に溜まった淫らな欲求でも満たそうとしているのだろうか。
俺の脳裏によからぬ考えが浮かび、既に張り詰めた股間が激しく疼く。
あの時に触れた太もものむっちりとした感触が、俺のモノの先端を濡らしていた。
「どうしたの? まさか、いやらしいことでも考えているのかしら」
薄笑いのこもった図星の言葉に、今度は俺がたじろぐ。
「ば、馬鹿を言うな!」
思わず剣を抜き、俺は何も考えずに真正面から奴へと斬りかかった。
乱れた太刀筋は奴の影を叩き斬った。……やったのか?
いや、違う。何もない木陰で、俺の剣は空を斬っただけだった。
「……いけない子ね」
細蛇に身を巻かせただけの女の豊満な裸身は、既に浮遊する蛇と塊から降り立っていた。
……俺の真後ろにだ。何か柔らかいものがふたつ、背中にあたる。
奴の囁きは、すぐ左の耳元で聞こえてきた。
「私はもう少し、久方ぶりの“世界”でのストレッチを楽しもうと思っただけなのよ。それなのに、」
メリュジーヌの手が、たおやかに俺の肩と腰へ伸びてくる。俺は唾を飲んだ。
服の上から摘むように、奴の右手は俺のモノを優しく撫でてくる。
「こんなに硬くしたおちんちんを、私の身体に押し付けて首筋を吸うなんて……、
 いくら私たち魔物が、坊やたち人間と相容れない存在だからって、……いけないことよ」
「そんなことを言うんなら、なぜこんなことをするんだ!」
俺は咄嗟に声を荒げた。そんな俺を、メリュジーヌはくすくすと小さな声をたてて嘲笑った。
「なにがおかしい!?」
強く言い放ち、俺は奴の右手をモノから離そうと掴む。
奴は俺のモノを離そうとはしない。たおやかな手つきとは裏腹に、
メリュジーヌの右腕は思いのほか強い力で腕を維持し、俺のモノの頭の方を弄び続けた。
「ふふ、ごめんなさい。おかしくなんかないわ。……素敵よ」
メリュジーヌの潤った唇の柔らかさが、俺の左の耳たぶにねっとりと触れる。
「坊やが素敵なせいよ。ストレッチだけでは物足りなくなったわ。
 ……もっと、体力を使う行為がしたいの」
「……!? うぁっ!」
ぼんやりとした光が下の方から射したのが見えた。
メリュジーヌの髪色と似た、妖しげな淡桃色のその光は、俺のモノを弄ぶ右手から放たれている。
光は俺を襲った。淡桃色の光に包まれ、青魔導師の装束の下半分が、
まるでふやけたかのように紐解かれる。……襲われたのは俺の身体ではなかった。
装束は、腰から下へとずり落ちていった。俺のモノは丸裸でそそり立った。
「ふふふ! 立派なおちんちんね。先の方が濡れて、光ってるわ」
メリュジーヌの右手は、すかさず俺のモノを握ってきた。
あのたおやかな手つきが、ゆっくりとその手を上下させ始める。
「……ねぇ、私と交わりたいでしょう?」
耳元の囁きが、いっそうにその甘さを増した。
身に絡めた蛇を胸からは解いたようだ。メリュジーヌは乳房を俺の背中にべったりと密着し、
身体を前後にくねらせながら、そう言った。
「また馬鹿なことを! だ、誰が……お前なんかと」
メリュジーヌはモノを握った手を一度離した。人差し指が俺のモノの先端を擦る。
「じゃあこのヌルヌルはなぁに……?」
先走りのカウパー汁を、奴は俺の目の前で指先で糸引かせて見せた。
「人間のオスは、戦いに身が入るとヌルヌルの体液がでちゃうのかしら?」
「くっ! ふざけるな!」
意地が俺を奮い立たせた。俺は奴の手を振り払い、振り向きざまに炎を放った。
「あはっ。乱暴なのは駄目よ」
やはり火炎放射はまったく通用していない。
「来て……。あなたの力を見せて」
奴が何を考えているのかは分からない。だが、攻撃をさせてくれるのならば、
今の俺にはそうするしか手がない。それならば、通用する攻撃を繰り出すまでだ。
装束を着なおす間などない。俺は吸血の技を繰り出すため、奴の懐か背後へ回ろうと身構えた。
「さぁ……来るのよ」
目の前の女の姿に、俺は動転した。

……大股を開き、縦に裂けた肉の唇を左手の指で圧し広げ、
メリュジーヌは女の最も柔らかく敏感であろう、元来恥ずべき部分を見せ付けてきた。
「なっ……! お前、なにを!?」
体毛は見えない。処理してあるのか元来生えていないのか。
いずれにせよ、奴は体液でぬめった丸裸のそこを、俺にまじまじと見せ付けてきた。
命を懸けた戦いである。目を背けるわけにもいかない。
かといって、真っ向にあの部分に目を向ける訳にもいかず、俺は奴の顔をじっと見つめた。
「恥ずかしいのよ……。おちんちんを丸出しの人間に、ココを見せるなんて。
 ああっ、早く来てぇっ。私のここ、おちんちんで封印したいでしょう……?」
身体に絡みついた蛇が奴の身体にきつく密着し、柔らかな女体を締め付けるように縄のように這っていた。
「私を封印できなければ、またあの娘の身体は私のものよ。来て……。私を封印してぇ……」
メリュジーヌは身悶えている。目配せをしながら俺の身体を魔力で吸い寄せてきた。
なんだ……? 力が入らない……。
メリュジーヌの瞳が妖しく光る。彼女の瞳が愛しい。俺を……可愛がってくれる。
「!?」
俺は何を考えているんだ。俺の敵は、目の前にいる女だ。
そうだ。俺は仲間を助けなければいけないんだ。
奴を封印すれば、レナは助かり、ファリスやクルルも正気を取り戻すはず。
しかし、力が入らない……。股間にだけは力が入る……。
俺の敵は、目の前の女……。裸の女……。裸の……
すっぽんぽんで、おまんこ…まるだしで、いいにおいのする、きれいな、おねえさん……。
くああ……! メリュジーヌ……メリュジーヌさま。ちんちん……きもちいい……。
はだか、きれいだよ。おまんこ、もっとみせて……!
「あら、先に気持ちよくなりたくなったの? やっぱりいけない子なのね。
 いいわ、気持ちよくなりなさい。そのかわり、坊やは私のオカズよ」
俺は自分のモノをしごく。魔物とえっちなことするのは、いけないんだ……。
だから、ちんちんをいじる……。
メリュジーヌは勃起したクリトリスを、中指の先で転がし始めた。
その指を見ながらちんちんをいじると、すごくきもちいい。
「あぁぁん… おちんちん、もっと見せてぇ…。
 人間のおちんちん……。とってもおいしそうなお肉。
 私のオカズ……ああっ! あはぁぁん」
メリュジーヌの性器の奥から、ピンク色を帯びた半透明の体液が零れる。
なんていやらしい女だ。俺が、倒さなければいけない。しかし、今はきもちいい行為が先だ。
俺はメリュジーヌの指に弄られている部分を見つめながら、息荒くモノを扱き続けた。
はぁ はぁ…… メリュジーヌさまのおまんこ……!
おまんこみながら、ちんちんいじるの、きもちいい……!
「坊やぁ… イッていいのよ……? あぁん… イッて……。
 人間の精子出すところ見せて……。気持ちいいの、見せてぇぇ……!」
はぁ はぁ……! ちんちんきもちいい……。 ちんちん…でるぅ……!

ブチュル…ッ…! ドク……ドク……!

鋭い射精感だけが俺をつきぬけ、俺のモノは大量の精液を吐き出した。
精液は俺の左手が受けとめた。俺はその手の中身をこぼさぬように、メリュジーヌへ歩み寄ってゆく。

クリトリスをころがしながら、メリュジーヌは喘ぎ続けていた。
俺の左手を見つめながら、下の口から涎をたらして誘っている。
「ぁあ……ぁぁ。射精したのね、ヘンな匂いがするわ…。ぁあぁん。
 頂戴……。坊やの精液、私に味わわせて……」
誘われるがまま、俺はメリュジーヌの顔前まで左手を運んだ。
彼女の右手が、俺の左手を傾ける。小さく開かれた彼女の口の中に、俺の精液は零れ落ちた。
彼女はそれを舌で受けると、すぐにそれを飲み込んだ。
はしたない子供が皿を舐めるような仕草で美貌を汚しながら、
メリュジーヌは貪欲にも俺の手に残った精液を舐めとってゆく。
左手に出した精液を全て舐め取ると、メリュジーヌは俺を抱き寄せた。
「久方ぶりに味わった人間の精液……美味しかったわ。
 今度は、こっちに味わわせて」
魔性の液に濡れそぼった部分に、俺のモノが導かれてゆく。
彼女の裸身に巻きついていた細身の蛇が、俺と彼女を束ねるように巻きついてきた。
陰唇に亀頭を這わせながら、彼女は俺のモノを自分の性器に擦りはじめた。
「あぁ… あぁっ… あぁっ んっ……! 人間のおちんちん、いいわぁ……」
陰唇と粘液に包まれながら、クリトリスと亀頭が擦れあう。
互いの性器が魔性の液に濡れつくすと、メリュジーヌの陰裂に俺のモノは飲み込もうとしてきた。
俺は抵抗した。忌むべき魔物の性器の中を、俺は拒んだ。
「魔物と交わるのはそんなに嫌かしら? こんなに……気持ちいのに!」
俺のモノは飲み込まれた。戸惑いながら、俺は抵抗した。
抵抗すればするほど、俺のモノに、メリュジーヌの肉壁がねっとりと絡み付いてくる。
メリュジーヌが愛しい。
このままえっちしたい…… メリュジーヌさまと、交尾したい……
メリュジーヌさまのおまんこで、おちんちんをきもちよくしたい……
きもちよくなれば、メリュジーヌさまはもっとえっちなきもちになる……
メリュジーヌさまと、一緒にイきたい……!
「もっと動いて… 突いて……。ああぁん!」
俺は腰を動かしてしまっていた。
いけない…… 魔物とえっちなことをするのは、いけないことなんだ
メリュジーヌさまのおまんこ、すごく気持ちいい…… でもだめだ、ちんちんをぬかきゃ……
ぬかなきゃ…… ぬけない…… ぬきたくない……
魔物のおまんこ…… すごくぬちゅぬちゅしてる
おまんこ、蛇みたいだ…… ぬちゅぬちゅがちんちんにまきついてくる……
「あぁん… はあんっ ……出していいのよ。
 人間のおちんちんから出るエキスが、魔物のあそこの中に……!
 なんていやらしいの。考えただけでイきそうよ……。あぁ… あぁっ
 出して……。精液で、私を中からとろけさせて」
美貌の魔物の膣内に、人間の精液が放たれる。
「ああぁぁん! イイ… いいわぁ……。精液……。精液が……あはぁぁん!」
快感と脱力感に包まれる俺を、メリュジーヌは苦悶しながら強く抱きしめてきた。

互いの体液に包まれた俺のモノは、次第その張り詰めを緩めていった。
「あ…ぁん! 吸って。私の精気を吸いなさい。
 もっと気持ちよくしてあげる。私を吸って、またおちんちんを硬くして……」
……メリュジーヌは俺に身を委ねている。チャンスだ。
今奴の精気を吸いつくせば、俺は奴を倒すことができるかもしれない。
ああ、そんなことはどうでもいい。
メリュジーヌさまを吸いたい。
メリュジーヌさまがきもちよくなる…… ちんちんもきもちいい……
俺は互いの欲するまま、メリュジーヌに吸血の技を仕掛けた。
首筋に…… 胸に……
メリュジーヌの精気を吸う場所を変えながら、俺と彼女は体位を変えて何度も交わった。
美貌の魔物の膣内は俺の精液で満たされ、
俺のモノがそれをかき混ぜるたびに、彼女は絶頂に達した。

その都度に俺は射精した。しかし、イってもイっても俺の精液は尽きない。
よがりつくしたメリュジーヌは、俺に命じた。
「その女たちの中に出しなさい」
メリュジーヌが命じた先では、気絶したレナを裸に剥き、
その身体を愛撫しながら舌を這わせているファリスとクルルの姿があった。
俺は次々に彼女たちと交わった。
交わるうちに正気を取り戻した彼女たちは、恥じらいながらも俺を受け入れた。
精液が枯れるまで、俺たちはかわるがわるに乱れあった。
俺の精液を受精し、彼女たちの下腹部は、みるみるうちに膨らんでいった。
彼女たちは股間を押さえながら身悶えた。そして、それぞれ卵を産み出した。
自分のとったおぞましい行為に、クルルは悲鳴をあげ、ファリスは言葉を失った。
やがてすぐに、卵は孵化した。
彼女たちが産み落とした卵からは、それぞれの髪色と同じ色の、細身の蛇が生まれた。
蛇たちはすぐさまそれぞれの母体を絡めとり、嫌がるその顔にくちづけを交わした。
産卵によって脱力した彼女たちに、抗うすべはなかった。
彼女たちの瞳の色が変わっていった。
メリュジーヌと同種の魔物が、こうしてこの世界に三体誕生したのだった……。

――完