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アクア開拓史 - (2006/11/28 (火) 00:16:12) のソース

*解説
FCのRPG「星をみるひと」の二次創作です。ネタバレあります。
出来ればレビューサイトなどで「星をみるひと」の全容を調べてから見た方が良いかもしれません。
プレイする必要があるかどうかは別。ゲームの中身はともかく世界観は良いゲームです。

時期的には、最後の選択肢で「あくあへいく」を選択した後の話になります。
主人公は、雑魚として登場する少女「どな」です。アクアに移住するサイキックの一人として登場。
多分に二次設定が含みます(主にキャラ設定)。エロは少なめの予定。

byファイラの人

*簡単なキャラ紹介
・どな
#ref(http://www19.atwiki.jp/femaleenemey/?plugin=ref&page=%E6%98%9F%E3%82%92%E3%81%BF%E3%82%8B%E3%81%B2%E3%81%A8&file=%E3%81%A9%E3%81%AA.png)
このSSの主人公。元デスサイキック。
ゲームでは大量に登場するが、このSSでは一人しか登場しない。
サイキックに友好的なイルカのおかげで、クルーIIIの洗脳から逃れる。
イルカ達と共存するサイキックの一員としてアクアを開拓している。
精神は幼い。みさやあいねとは古くからの友人。調整されてるため強い。

・すりーぱ
#ref(すりーぱ.png)
どなと一緒に操られていた元デスサイキックの少年。
ゲーム中では最強の敵(「星をみるひと」にラスボスは存在しない)。どな以上に強い。
クルーIIIに洗脳される前は、どなとは兄弟のように暮らしてきた、という二次設定。

・みなみ
#ref(みなみ.png)
「星をみるひと」の主人公。元々、記憶を失っていた。現在は、サイキックの代表。
壁などを破壊する「ぶれいく」の能力を持っている。

・しば
#ref(しば.png)
二人目の仲間。発電所に捕らえられていた。心優しい性格。
遠くまで飛べる「じゃんぷ」の能力を持っている。

・みさ
#ref(みさ.png)
最後に仲間になった三人目の仲間。元レジスタンスの一人で、捕らえられた所をみなみ達に救われた。
ダメージ床(ソーラーパネルみたいなの)から守る「しーるど」の能力を持っている。
どなやあいねとは昔からの友達。腕力が強い。

・あいね
#ref(あいね.png)
四人目の仲間。元々は、イルカやシャチと交流するために生み出されたサイキック(という二次設定)。
心を読む「てれぱし」の能力を持ち、イルカやシャチと会話する。
どなやみさとは昔からの友達。

・イルカ族
#ref(イルカ.png)
遺伝子操作で生み出されたミュータント。
サイキックとの共存を考えており、シャチ族とは対立している。
どな達に対しても、友好的。

・シャチ族
#ref(シャチ.png)
遺伝子操作で生み出されたミュータント。
人間と同じくサイキックも信用しておらず、シャチ族とは対立している。
「星をみるひと」の劇中では、クルーIIIを使ってサイキックを迫害していたが
それを乗り越えてきたみなみ達を認めたイルカ族の決定に、仕方なくサイキック達がアクアに棲む事を承諾している。


*序章

 4人のサイキック達は、数々の困難を乗り越え、数々の真実を知って、この世界その物であるスペースコロニーのコックピットまでやって来た。
 そこに居たのは、人間以上の知能を持つイルカ族とシャチ族であった。
 サイキックとの共存を望むイルカ族。サイキックを信用しないシャチ族。
 しかし、彼らの目的は水の惑星「アクア」に移住する事だった。
 サイキックとしての代表権を与えられた4人のサイキック達。

 進む道は三つ。
 人間を見捨ててイルカ達と共存し、彼らと共にアクアへ移住するか。
 イルカ達と別れ、このコロニーに残るか。
 それとも、イルカ達と戦うか。

 彼らは、今後について話し合った。

 シャチ族の差し金とは言え、サイキックは人間に迫害されてきた。
 このままコロニーに残っても、人間同士の争いに巻き込まれるだけだろう。
 かと言って彼らと戦う気にもなれない。

 イルカはサイキックよりも強い。戦っても全滅させられるだけだろう。
 だが、それよりも戦う事が大好きという人間という種族の悪い性格から逃れる事も大切なのではなかろうか。

 「生物の最高は、人類だ」という古い心の檻から逃れる事。
 それこそがサイキック、いや、人類が明るい未来を進むために必要な事ではなかろうか。

 そう答えは決まった。

「アクアに棲む事に決めたわ」

 4人の中で唯一、イルカ達と対話が可能な少女、あいねはイルカのリーダーにそう告げた。
 彼女は、これまでこの能力で苦しんできたのだが、今になってやっと分かった。
 この能力は、彼らと対話するための能力だったのだ。

「よろしい、我々と共に新しい世界を築こう……」

 そしてイルカのリーダーが、ニコリと笑ったように見えた。
 こうしてサイキック達は、新しいタイプの生物に新化すべく、イルカ達と共に旅立って行った。



 そして、イルカと共存するサイキックには4人以外のサイキックも存在していた。

「ううん……」

 宇宙に漂っていた虚ろな眼をした少女の意識が、段々と目覚めていく。
 サイキックは、宇宙の厳しい環境で過ごせるように、酸素パイプさえあれば生きていける様に調整されている。
 その中でも、彼女はサイキック狩りをするデスサイキックとしてコンピュータ・クルーIIIに洗脳されていた。
 だが、今となってはそんな事をする必要は無い。

「ここ。どこ?」

 意識が戻った少女は、状況が掴めなかった。
 彼女の名前は「どな」と言う。

「(サイキックよ。聞こえるか)」

 突然、どなは声を聞いた。
 脳に直接響く、テレパシであった。

「(だれ?)」

「(私はイルカ族だ。お前達サイキックと共に、新たな惑星アクアへ行こうという事になった。どうする?)」

「(どうするって?)」

「(ここに残るか。それとも、私達と共に行くか。二つの道を決めてくれ)」

 どなは考え込む。
 洗脳される前の彼女は、二人の友人と共に居た。
 みさ、あいね。
 かつては三人で仲良く平和に暮らしていた時期もあった。

「(ともだち、さがしてるから)」

「(安心すると良い。お前の友は、我々と共に行く事を決めた)」

「(ほんと?)」

 嘘ではない。
 実際、サイキックがイルカと共に行くという事を決めた代表の一員に、みさとあいねが居た。
 イルカはESP能力で、どなの記憶を読んだのだ。

 そしてイルカは、ESP能力でサイキックの代表達の姿を見せた。
 そこには、ちゃんとあいねとみさの姿もあった。

「(彼らは、我々の元に居る。それを考えた上で、どうするか決めてくれ)」

 どなにとって、進むべき道は一つだった。



続きはマターリと製作中。

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