双谷島小波の部屋

琴実:6/16 e


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 シーン「教室」

………。

 この学校の一時間は長い。
 六十五分もある。
 その代わり全体を通して五時間しかないのだが、それでも進学校だけあって、ふつうの学校よりも時間が長い。

………。

 三時間目が終わって、昼休みになった。
 昼食をとるところは特に決まっていないため、みんな思い思いの場所へと移動していく。
 私はこれといって、お昼ご飯を食べるところを決めていない。
 授業の終わったこの場所で食べることにした。
 今いる教室は「国語5番教室」と呼ばれるところ。
 私のクラスルームでもある。
 室内は私の他にも何人かいた。
 それでもやはり、その人たちは仲のいい人たち同士でコミュニティを作っていて、一人、もそもそとご飯をつついているのは私だけだった。

……早く食べ終わって、図書館にでも行こう

 たいてい私はご飯を食べ終わると、図書館へと待避する。
 一人でいて安心できる場所は、学校内ではあそこだけだった。

………。

 箸を運んでいると、目の前に誰かが座った。

女子生徒「一緒にいいかな?」
琴生「えっ……」

 顔を上げると、一人の女子がたっていた。
 黒で長い髪をした子だ。
 顔は見たことあるが、知り合いというほど親しい人ではない。

……確か、名前は「霧沢遙」だ。

琴生「えっと……いいです」

 突然のことだし、慣れてもいないのでつい狼狽してしまう。
 けれど、何とかそう答えると、遥さんはよかった、といいながら微笑んで席に着いた。
 いそいそと弁当まで出し始める。

遙「あれ? 琴生さんはお弁当じゃないんだね」
琴生「ええ……まあ」
遙「琴生さんって、お弁当を自分で作っているっていうイメージが合ったから、ちょっと意外だな」

 私は、毎日コンビニのお弁当だ。

……親は普段家にいない。

 冷蔵庫の中にも食べ物はほとんどはいっていない。

……それ以前に、お弁当を自分で作って持ってくるなんて人、実際にいるんだろうか。

遙「私のお弁当は、お母さんに作ってもらってるの。何とか自分でも作ろうとか頑張っているんだけど、早起きするのも苦手だし、私、料理あんまり得意じゃないから」
琴生「はあ……」

 誰も聞いていないのに、一方的に話したてる。
 何とか相づちを打つのが精一杯だ。

遙「琴生さんは、ご飯を食べるときまず何から食べる?」
琴生「はい?」

 突然の意味不明な質問。
 だけど、きらきらと光る瞳で見つめられるので、答えないといけないような強迫観念にもにた感覚がわき上がってくる。

琴生「私は……」

選択肢3

a、ご飯から食べます。白米おいしいじゃないですか。
琴実:6/16 f
b、もちろんおかずからです。ご飯からなんて邪道ですね。
琴実:6/16 g
c、……何でそんなこと聞いてくるんですか。
琴実:6/16 h