W指値注文

「OCO(オーシーオー)注文」は、一度に二つの注文を出して、高いレートになったら売り注文、安いレートになったら買い注文が約定されるという注文方法です。

二つの注文のうち、相場に対して有利な注文条件のどちらか一方が約定され、もう一つの注文は自動的にキャンセルされるという、何とも都合の良い注文方法なのです。

注文は、「指値」でも「逆指値」でも出せます。

また、「OCO(オーシーオー)注文」は、新規の注文時でも既に注文済みの決済にも可能ですから、「利益確定パターン」や「損切り想定パターン」など、いろいろなケースでの利用が考えられます。

新規注文でポジションを持つ場合

<例>たとえば、現在の相場が1ドル=113円だとします。上昇トレンドにのったと予想して、1ドル=115円になったら買いという注文を発注しました。

一定の利益を確保するため、【1ドル=117円になったら売り】、もう一方は損失を限定するため、【1ドル=114円になったら売り】という条件がOCOでは可能となります。

このケースでは、予想どおり1ドル=117円(ドル高)になったら【2円の利益が確定】し、予想とは逆に1ドル=114円(ドル安)に振れたら【1円の損益が確定】ということになります。

既にポジションを持っている場合

<例>既にドル買いをしていて、上昇トレンドまっ只中。でも急激なドル安が襲ってきたら、現在の利益はパーになってしまう。。。一体どうしたら・・・。

こういう場合にも、「OCO(オーシーオー)注文」は活躍します。

たとえば、1ドル=115円で買ったドルが、現在の相場では1ドル=120円まで上昇しています。今決済すれば、5円の利益が確定します。しかし、人は欲張りなもので、もう少し、もう少しと、ついつい期待を膨らませてしまいますね。

こうしたケースでは、たとえば1ドル=125円まで上昇(ドル高)を期待するのであれば、「1ドル=125円での指値の売り注文」と「1ドル=119円での逆指値の売り注文」を同時に出します。

予想どおり1ドル=125円になったら【10円の利益が確定】します。もし、1ドル=120円から急激な変動で一気にドル安となった場合でも、自動的に1ドル=119円で決済されますから、【4円の利益が確定】され、相場急反転のリスクを最小限でスリ抜けられました。

どちらに転んでも、利益は確保されるということですね。
最終更新:2009年04月26日 23:21