チート会SS3

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チート会SS


合計点<+15>



不定期連載シリーズ『さすらいのプリン小太郎』<ノーカウント/千尋:神は周囲2マスにいるのかw>


最終回?「惨劇の空に差した光」

ダンゲロスキング本戦開始前。
教室では服部、夜渡が決戦への準備を整えている。
また、アグレッシブ幸一が相変わらずインターネットに興じている。
だが、決戦の前というのに空はどんよりと暗い。果てしなき雷雨が吹き荒れ、更には大竜巻が希望崎学園校舎を飲み込もうとしていた。

「なんて酷い空なの……」

外のあまりの惨状に溜息を漏らす夜渡。

「アカシックレコードにアクセスしたところによると、この世界の創造者が大変嘆いているらしい。」

PCをカタカタと打ちつつ、呟くアグレッシブ幸一。

「どういうことなんだ?」

疑問の声をぶつける服部。

「もうすぐダンゲロスキングの幕が開ける。だが、今回の戦いには天の世界にいる創造者……神といっていいかな? その神を天から生き地獄へと突き落とした程の恐ろしい者が参加しているらしい」

「神を地獄に!?」

「それはまさか?」

「ああ、君達ならもう分かっているだろう。『奴』だ。我々は奴の奇跡に託して奴に戦線を預けた。だが神は奴にとってどれだけ面倒くさい処理が発生するのか今から戦々恐々さ。この空はそんな神の嘆きと悲鳴と絶望と苦悩の証なんだよ」

「そんなっ……」「なんとかならないのか!?」

「難しいな。神の怒りと悲しみの熱量はアカシックレコードにアクセスしてるこのパソコンがオーバーヒートを起こしそうなほどだ。このままでは奴を戦場に送り込む我々の側にもどんな苦難が降り注ぐか……」

「くそっ……!」

先に起こる苦難の予感に身を震わせる3人。
そこに突如窓ガラスをぶち割り、巨大なプリンが飛び込んできた!

「方法はあるっ!」

教室へと舞い降りたプリンの影1つ。
プリン顔の魔人、プリン小太郎である。

「あなたは!?」「プリン小太郎っ!?」

「話は聞いた。確かにこの空は酷い。神を何とかして沈めない限り、我々が勝利することは厳しいだろう。だから……供物を捧げる」

「供物?」

「プリンか?」

「いや、もっと良いものだ……」

そっとプリンを取り出し、観測を始めるプリン小太郎。
小太郎によって観測されたプリンから取り出されたプリン子は俗に言うプリン大次元変換が発現し、どんな物にでも姿を変えられるようになるのだ。
そして今小太郎にによって、プリンがみるみる姿を変え、1つの女の首が現れた。

「これは……?」

「『王女の首級』だ」

「王女の首級!?」

「そうだ。創造者が今最も憎悪の対象としているものの首だ。これは奴を討ち取った見事な証。」

「あんた、そんなものまで作れるのか!?」

感嘆の声を漏らすアグレッシブ幸一。

「不可能をも可能にするのがプリン科学だ。神に疎まれながら奇跡に守られた奴を直接殺すことは困難を極める。だがこうして存在しえないであろう、奴を首を作り出すことはできる」

「そして……これを空へと捧げることで神の気を静める!」

「王女の首級を神に?」

「そうだ。さあ服部よ。君の死体を投げ飛ばす力でこの首を精一杯天まで飛ばせ。そして神の気を静めるのだ!」

服部に向け、王女の首級を差し出す小太郎。
服部はそれを力強く受け取る。

「そうか……分かったぜ、プリン!」

王女の首級を掲げ、大回転を始める服部。

「うおおおおおお!!届けぇぇぇぇーーー!!」

遠心力を利用し、全力を持って王女の首級を外へと投げ飛ばす服部。
小太郎がぶち破った窓を通り、竜巻をも乗り越え、王女の首級は何の抵抗も無く雷鳴が届く空へと捧げられた。
そして……

「空が……」「ああ!」

外は先ほどまでの惨状がまさに雲のように吹き飛んだ。
そして天から差し込む一本の光。
大きな月明かりが教室にいる5人を包み込んだのだ。
あるいは、それが神からの返答だったのか


「今はもう夜だったのね。ずっと暗かったから分からなくなっていたわ」
「ああ、決戦ももうすぐだな」
「ええ、これだけの明るい月の晩なら私も存分に力を発揮できるわ。いきましょう、服部」

決意を胸に戦場へとおもむく服部と夜渡。

「後は任せるぞ……皆のものよ。私はここで月見酒でも楽しみながら皆の勝利を祈願する。無論応援にいけるようならば即座に駆けつけるが」

プリンを酒に変換し、勢いよく飲み始める小太郎。

「お前も飲むか?アグレッシブ幸一よ」

「ああ、ところで俺は大学卒業してるから問題ないが、あんた年は一体いくつなんだ?」

「ふ、そんなことはどうでもいいではないか。これ程の澄み渡った空になったのだ。きっと我らが勝利する」

「ああ……そうだな!」

そして月夜の酒宴に興じる2人であった。


「論理能力と言う事」<+1/千尋>


せんせー 精霊っていきてるの?

ノー 霊魂ってかいてあるから生きてません!!

せんせー 精霊って触れるの?

イエス だって体力もあるし 触れるよ

せんせー 霊魂って生きてるの?

ノー 霊魂は死後のモノです

せんせー 霊魂を殺すとどうなるの?

さあGKに聞いてみないとわかりません

せんせー じゃあ霊魂自体は死んでるんですね

イエス そう言う事になりますね

せんせー じゃあ霊魂は死体ですね

イエス まあ死んでるんだからそうでしょうね

せんせー 投人君が投げ飛ばしてます

まあ 人外だろうがどんなに軽かろうがぐちゃぐちゃだろうが
「死んだ」という概念さえあれば投げられるからこそ
魔人能力

「死体」を「投げる」という論理能力なのだから投げられるんじゃないかな


夜渡の憂鬱<+1/千尋>


今夜は満月
漆黒の夜空に掲げられた月は、私たちを祝福しているみたいに微笑んでいるように見えた。
渡り廊下を挟んで敵と対峙する

月明かりに照らされた廊下の先から、ひしひしと肌を焼くような殺気を感じていた。
時刻は深夜。仲間たちの妨害によって、戦闘開始の時刻を大幅に遅らせた結果だ。

そう、戦闘が始まる。いや、これは戦争なのだ――


私は吸血鬼だ。当然、日中の活動は大きく制限される。
普段の私は、希望先学園の通信教育課に所属し、家に引きこもって授業を受けている。
だがそんな私は今、チート会とマンチ・グループという
現在ここ希望先学園において、巨大な勢力となった2大グループの戦い、その内のチート会のメンバーとしてここに立っている。


スターティングメンバーとして参戦するように申し渡されたとき、私は当然の懸念を私たちのリーダーに伝えた。

――私は吸血鬼です。その情報を手に入れた敵は当然、戦闘時間を昼にしようとするでしょう、と


当然だ。わざわざ相手に全力を出させる人間はいない。
個人個人ではたとえそうだったとしても、集団を預かるリーダーならば、そんな判断をすることはできない
であれば、自分たちの有利なように事を運ぼうとするのは、至極真っ当なことだ。


だが、私たちのリーダー…ENTは、そんな私に、にっこりと柔和な笑みを見せ、こう言ったのである

――心配することはありません。あちらの思惑など読み切っています。私にすべてを任せなさい、と


そして、その言葉が示すように、空には月が昇っている。

力が、溢れる。
私が十全に動けるようにするために、あの方はどれだけの犠牲を払ったのだろう。
期待に、応えなければ


月明かりの中に手が掲げられる
攻撃の、合図……

私は敵を屠るべく、闇夜の中を駈け出した――


或る研究員の日誌2<+2/千尋>


先日、スポンサーであるぽぽ一族の邸宅を訪問した時
私は一人の吸血鬼とであった。
見るからにやる気のなさそうな吸血鬼であったが、私は彼に興味を持った。

私は、彼に私の研究に協力してくれないかと申し入れた
最初こそ面倒くさそうにしていた彼だが、同僚と見受けられる方が

堂々とサボれるぞ

と、一言彼に話したところ、彼は先ほどとはうってかわって
とても協力的な姿勢を見せてくれた。
これでは私と彼の立場が違うではないかと、失礼とは思いつつも私は、少し笑ってしまった。


さて、先日以来私は、吸血鬼の能力というものに興味を持った。
吸血鬼の中には、ほかの吸血鬼が持っていないオリジナルの能力を所持している者がいる。
私の理論を実証するために私は、それらの能力をできうる限り調べ上げ、そして
その所持者達がどういう思考回路を持っているかを調べなければいけない。
彼はその一人目だった。

結論からすれば、彼の能力は、思考うんぬん以前の話で、私の興味をひきたてた。
ひるがえしたマントの闇の中から蝙蝠が出たかと思うと、瞬く間に周辺一帯を飲み込み
気づけば彼の姿はどこにもいなくなっていた。
消えた、というのとは少し違うらしい。
なぜかといえば、一見その何もない空間に、確かな壁を確認したからだ
触れなければわからないその壁は、なんらかの力場とでもいったほうがふさわしいだろう

たとえればこの能力は、水の中に、ガラスコップをさかさまにして入れたようなものだ。
ガラスは透明だからそこにさえぎる何かは知覚できない。
しかし確かにそこに壁はあり、コップの中と外の水を区別しているのだ。

無理をいって、私は外にテレビを置き、その空間の中に入れてもらった
それはとても興味深い体験だったといってもいい。
世界の端とおもわれる線の先は真っ暗だった。それはつまり、光が遮断されていることを意味している
テレビの音も聞こえない。それはつまり、空気の振動を遮断しているのだろう。
そして案の定、酸素濃度は回復せず、どんどんと薄くなっている。

いわばここは、世界の中に出来た世界だ。
世界の端という名の壁で仕切られたこの空間は、外部からのあらゆる干渉を遮断し
そして内部からのあらゆる干渉もまた同様に漏らさないのであろう

オリジナルを所持する吸血鬼とは皆、このような能力を持っているのだろうか。
私の知的好奇心は、まだまだ満たせそうにない


或る研究員の日記<+2/千尋>


吸血鬼
それが我々人間社会に認知され始めたのは、19世紀初頭の話。

小説「カーミラ」

当時出版されたこの小説が、それまで名前すらしらなかった一般大衆に
吸血鬼という存在を印象付けた。
さて、我々にとっての吸血鬼とは、一体どういうものだろうか。
かつては幻想にすぎなかったその種族も、今この現代において、普遍的に見られる存在になった。
これからの社会、そんな彼らとも付き合うすべが、我々人間には必要だろう。
であれば、まず我々は知らなければならない。吸血鬼とは一体、なんなのか。

まず、我々の知る一般的な吸血鬼とはなんだろう。
生ける死体であり、夜に生きる者。人の生き血をすすい、蝙蝠や狼へとその身を変化させる者。
陽光に滅びるもの。銀に滅され、十字架に屈し、灰へと還る者。
私たちの言う吸血鬼は、つまりは上記のような存在だ。

だが、果たして本当にそうだろうか。
例えば、吸血鬼は陽光を浴びると消滅するといわれている。
だが実際はどうだろう。デイライトウォーカーと呼ばれる、太陽の下を堂々と歩む者は居るではないか。
例えば、吸血鬼は、銀によってつけられた傷は完治できない。ましてや、触れただけで爛れると言われている。
そして同時に、十字架を見るだけで吸血鬼達のその両眼は潰れ、二度と開くことはないといわれている。
だが実際はどうだろう。聖職につき、銀の十字架を身につける吸血鬼も居るではないか。

伝承と現実、私はこの違いは、イメージにあると仮定した。
そもそも、なぜ吸血鬼は生ける死体といわれているのか。
私は一度、吸血鬼の体を現代科学で持って調べたことがある。
その結果は驚くべきこと内容だった。いや、当然の結果であると言っても良いかも知れない。
吸血鬼の体は、一切の生命活動を行っていなかったのだ。
その後も多くの吸血鬼の協力でもって、私は彼らの体を調べていった。そして、結果は皆同じ。
生物、医学上において彼らの肉体は死んでいるのだ。
だが、彼らは紛れもなく「生きている」。
人間のあらゆる動作は、例えば思考一つをとってしても、肉体が生きていない事にはそれを行う事は不可能だ。
生命活動。体中にエネルギーを行き渡らせるその行為がない限り。
そしてそうなると彼らは、植物人間のようでなければいけないのだ。
だが、彼らは違う。何故なのか。
私はそれを、長き年月にわたって考えた。
そして私は一つの点に着目した。

そう、魔人である。

私はここにこう仮定し、そして断定しよう
吸血鬼とは、意思を持ったエネルギー……いわば、エネルギー生命体である。
そしてそのエネルギーとは、魔人の力の源。DPとも呼ばれる者ではないだろうか。
吸血鬼はつまりは、かつての魔人が死後、何らかの手段でエネルギーだけの状態で生き返ったものではないだろうか。
彼らが人間の容をたもっているのは、恐らく生前の姿を無意識に記憶してるからであろう。
吸血鬼に美形が多いのも、イメージとなれば頷ける。誰しも自分を美化するものだ。
彼らの弱点が統一されてないのも頷ける。
太陽を克服したとイメージすれば、吸血鬼は太陽を克服できるのだ。
十字架を克服したとイメージすれば、吸血鬼は十字架を克服できるのだ。
そして、自分が滅びたとイメージすれば、吸血鬼は滅びるのだろう。

彼らの体がすべからく死体であるのも、恐らくはそういうことなのだ。
魔人の体からDPが抜き出るのはどういう時か。そう、その魔人が死亡した時である。
つまり彼らは、その容の何処かに記憶しているのであろう。

そう、自身の死というものを
たとえ本人が覚えていなかったとしても――


「奇跡の男、その名は……」<+2/千尋:ワンターレンだと思い込んでたよ! 先入観っておそろしい!>


王大人「榎本和馬。死亡確認!」

三田康成「立ったな」

フジギリ「ああ、フラグがたった」

それは奇跡の男王大人。
彼に死亡を宣告された人間は、程なく蘇るというパラドックス・アビリティ・ホルダー。
そんな彼に死亡を宣告された榎本和馬もまた、時をおいて蘇ると思われた。
だが――

フジギリ「なぜだ。なぜ立ち上がらない!?」

ドリアン「馬鹿な……何者かによる介入か……!? おい、王大人!」

愕然としたドリアンが呼びかける
だが、王大人の反応はない

ドリアン「王大人! ワン・ターレン!! 聞こえているのなら返事をしろ!」

そこでやっとその男は立ち上がり、マンチ・グループの面々を見て、その言葉を放ったのだ

王大人?「ワン・ターレン? 誰ですかその人?」

マンチ・グループに衝撃走る――

フジギリ「…………は?」

永劫とも思えるその硬直の後、最初に口を開いたのは指揮官であるフジギリだった

王大人「いや。私はワン・ターレンなんて人じゃないですよ。ワンダー・ロンです。どなたと勘違いしてるんですか?」

フジギリ・木下・ドリアン・神宿内・三田「ナ、ナンダッテー!?」

そして男は去っていく。後に残るのは、精魂出しつくし、満足そうに逝った榎本和馬の、その亡骸だけだった――








駒沢「プゲラwwwwwwwwwwwwwwwww王大人wwwwwwwwwwwwwwワンダー・ロンwwwwwwww
   勘違いしてやんのwwwwwwwwバカスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwハライテエwwwwwwwwwwwwwwww」


とりあえず駒沢は殴られた


「木下 狂介降臨」<+1/千尋>


現実
駒沢「あ 手鏡落としましたよ」
鏡子「あら?ありがとう」
駒沢「いやいや 礼には及びませんよ あっはっは」
鏡子「うふふ」

遠くからその様子を見てた木下恭介視点
駒沢「へっへっへ この手鏡は貰ったぜ!!(棒読み)」
鏡子「あ~れ~ 返して下さいまし~(棒読み)」
駒沢「げへへへへ 返して欲しくば俺の女になれ!!(棒読み)」
鏡子「クスン、ああ誰か助けて 駒沢マジで許せねえ(棒読み)」


木下恭介「うおおお おばあちゃんのピンチだ!!」
神宿内「おいおいどうしたんだいハニー」
木下恭介「はああああああ!!マジで許さんぞ!!駒沢!!」

その時
木下 狂介が降臨し
マンチグループ小屋周囲300メートルの生命活動は止まり
マンチグループは壊滅した

のちにスズハラ機関で見つかった文書に記載された事実とはこの事である


『キープ枠とは何か、及びマジで許せない駒沢がスタメンに選ばれた経緯についての考察』<+3/千尋:


ニートだって恋をする。

セバスチャンの心を射止めたのは、剣の道をひた走る一人の少女だった。
懸命に今を生きる姿に、久しく忘れていた胸躍る感情を呼び起こされたのである。
だが彼女はもう、ここにはいない。
一人の男を追って、敵地へと去っていったのだ。
自分も後を追おうとしたが、仲間に止められ、無念の思いを抱いたまま決戦の日を迎える。
セバスチャンは、駒沢のことをマジで許せなく思っていた。


BTだって恋をする。

出島の心を射止めたのは、赤い頭巾が似合う一人の少女だった。
被虐的な瞳を見た瞬間、初めて抱く気持ちに戸惑い、他のことは何も考えられなくなったのである。
だが彼女はもう、ここにはいない。
一人の男に連れられ、敵地へと去っていったのだ。
自分も後を追おうとしたが、仲間に止められ、無念の思いを抱いたまま決戦の日を迎える。
出島キーラは、駒沢のことをマジで許せなく思っていた。


一方その頃。

駒沢の加入により、マンチグループには混乱が起きていた。
チーム内の全ての女が駒沢に群がり、突如として駒沢争奪戦が始まったのだ。
嫉妬に怒り狂う男性陣の中、特に鼻息を荒くしていたのが榎本和馬と木下恭介だった。

榎本「あんな男の風上にも置けん奴と同じ組にいちゃあ、仁義がすたれるわい」

木下「大好きなすららちゃんを駒沢に取られちゃったよー。僕もう、こんなところにいるのヤダー!」

そう言ってチームを去ろうとする二人を、仲間が必死に引きとめる。
チームの主力である彼らに抜けられると、マンチグループは大変困ったことになるのだ。

神宿内「待て、考えなおすんだ! 駒沢を許せないのは分かるけど、本当によく分かるけど、頼むからお前らだけは行かないでくれ!」

榎本「じゃがのう、駒沢がいる限りは戦う気にもなれんぜよ」

木下「僕も僕も。どっちかというと、駒沢を殺したいくらいだよ!」

「――殺せばええんじゃないかのう」

「!?」

会話に入ってきたのは、リーダーとなったフジギリであった。

フジギリ「殺そうよ、あいつ。みんなも知っての通り、零華ちゃんはワシの嫁なわけじゃが、
それなのに駒沢の奴、道の角で零華ちゃんとぶつかってスカートの中に顔つっこんで、
『いやーん、駒沢くんのエッチ!」なんて言われて、『やれやれ、参ったな』などとほざいてたんじゃよ。
そんなことがあったのに、最近の零華ちゃんはなぜか顔を赤らめて駒沢のことばっかり見ておる。
こんなの、許せるわけないじゃろう」

ドリアン「落ち着くんだ、フジギリ殿。具体的すぎるエピソードはともかく、駒沢を許せないという気持ちは理解できた。
しかし殺すと言っても、そんなことをすれば女連中が黙ってないのでは?」

フジギリ「分かっておるよ、そんなことは。ワシだってそこまでボケてはおらんわい」

三田「じゃあ、いったいどうやって……」

フジギリ「――『戦場では何が起きるか分からん』とだけ言えば、理解してもらえるかのう?」

フジギリの言葉に、一同はざわめく。

フジギリ「なにせ、人と人とが殺しあう場じゃからのう。誤って味方を手にかけることも『起こりうること』じゃと、そう思わんか?」

一同は顔を見合わせ、フジギリの言葉を理解し、ゴクリとツバを飲み込む。

フジギリ「どうやらワシらは皆、駒沢を憎んでおるようじゃな。
ちょうどいい、戦場に立つメンバーを決める会議が、間もなく始まるところじゃ。
そのときの人選をワシらで固めようではないか。
わざわざ進んで死地におもむきたい奴なぞおらんから、立候補すれば認めてくれるじゃろう。
あやつを最前線に立たせ、その脇をワシらで固めて逃げられんようにする。
ま、さすがに全員男じゃと駒沢も怪しむであろう。誰か一人くらい女子を入れておこうか」

榎本「さすがはフジギリ殿、頭が回るわい。そういうことなら話は別じゃあ、全力で協力させてもらうけん」

木下「じゃあ、すららちゃんを入れようよ! 僕、すららちゃんの隣がいい!」

榎本は大きくうなずき、さっきまでチームを抜けようとしていた木下も、今ではすっかりノリノリだ。
こうして二人は考えを改め、バラバラになりかけていたチームの結束は、より強固なものになったという。


後年の研究では、
「駒沢の存在がなければ、いわゆるトレードという現象は起きていなかったのではないか?」
という考察が最有力の説となっている。
現在のところ、その説に反論する者は誰もいないようだ。

「飛ぶ夢をしばらく見ない」<+1/千尋>


投人「まったく嘆かわしいでござるよニンニン」
セバスチャン「どうしたんですか?」
投人「どうしてここの連中は働く気が無いのでござるか!!」
セバスチャン「ニートだからじゃねえの?」
投人「おぬし!!それでも生きていると言えるのでござるか?!!」
セバスチャン「何で私が怒られるの?」
投人「28歳にもなって働く気が無いとか、どういう事でござるか?」
セバスチャン「まあ社会的には何の生産性のある事もしてねえから死んでるようなモンじゃないかなあ。」
投人「死人でござるか!!お主!!ニートは死んでるのでござるか?」
セバスチャン「面倒くせえなあ、生きてるけど死んでるようなもんだよ」
投人「うおお!!ニートでござる♪ニートでござるぅう♪」

ぽーい

その時 セバスチャンは山を越え谷を越え僕らの街へ

空を飛んだ

アイキャンフライ!!

ニートだったらユーキャンフライ!!

ござーるござるよ ナゲット君は
愉快な味方 忍者でござる 忍者でござる


「希望の岬のエリエス」<+2/千尋:なんだこれww>


寂聴「また一つ、学園が滅びたか」
彼女が拾い上げた教科書がボロリと崩れ落ちた
寂聴「行こう、ここも時期に腐海に沈む…」

超高度魔人文明が発展した時より千年
突如発生した菌類により世界は滅びつつあった

数日後希望の崎
王女エリエス「おかえりなさい寂聴様!!」
寂聴「おお愛しいエリエスよ、美しくなったな」
エリエス「あら?この子は?」
寂聴「おお気絶していて(一回休みで)胞子を吸わなんだか」
スイガラ「キキィ」
エリエス「可愛い」
寂聴「おいおい 小さくとも野生のスイガラは凶暴だぞ?」

がぶ!!

エリエス「ほら、怖くない」

スイガラ「キキィ」
寂聴「何と!!人には慣れぬスイガラが懐くとは」
エリエス「寂聴様!!この子を私に下さいな!!」
寂聴「おお、構わんよ」

その夜、エリエスの部屋

寂聴「こ、コレは猛毒のマダマテではないか。エリエス!!」
エリエス「はい、私が育てました、大丈夫 胞子は出していません」
寂聴「た、確かに、こちらの凶悪なヤクザクワガタも人を操ろうとしておらぬ」
エリエス「正常なチートの空気とENT質問のおかげです」
寂聴「ほう」
エリエス「汚れているのはマンチの理屈なのです、仏心溢れるチートの体内では凶悪なマダマテでさえ発芽しません」
寂聴「そなた独学でこれを?」
エリエス「はい、元々は仏的世界には合わぬカビ、明日にはカビキラーを撒きます」
寂聴「…そうか」
エリエス「寂聴先生、私怖い」
寂聴「静かに念仏を唱えれば良いのですよ、そなたは世界を救う希望。阿弥陀様の化身に相違ありませぬ」


其の者 青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

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