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「・・・どうだ」短い髪に手を回し、そっと抱き寄せた。「おまえも食べるか?」
クロナがおずおずと顎を上げ、左手に摘んだ黒曜に似た結晶へ鼻先を寄せる。
ふにっとおっかなびっくり唇ではむと、小さな舌先で指を微かに舐めて吸うように取る。
「・・・んぅ・・・」
ただ咥えたまま俺の隣にくたりと寝そべる。
「甘い、ね。」
「快楽」と言うには微弱な、しかし「何も感じていない」というには勿体無い心地よさ。
「なんとなく満たされている」としかいいようのないものが蕩ける菓子のようにとろとろと流れてくる。

ラベンダー色の頭に回した腕を一周させて、俺はクロナの前髪を掻きわけた。
赤い耳朶と、白い額と、淡く濡れて見えるような唇に、一箇所づつ確かめるようなキスをする。
子供特有の熱い肌のように感じた。クロナはキョトンとしてコクリと息を呑むと
そろそろと俺の唇にキスを返してまた、吸いついてきた。

・・・どうやら、先ほどのチョコは、きつめのブランデーがたっぷり入っていたようだ。
手元の箱<パッケージ>を見て確かめようと思ったが、クロナが唇から離れようとしないし、
なぜか視界がぼやけてきたので俺はゆっくり目を閉じた。










著者コメント

キックロ 読み切りチョコプレイ