※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

閑散とした第3図書室。地下の第1図書室や教官室の隣りの第2図書室と違い、所蔵されているものは軽めの読み物が多く、図書室というよりは自習室の性格の方が強い。
 監督役の先生は5時を過ぎたら準備室の鍵を閉め、大抵は職員室に引っ込んでしまう。
 「やめろ。……やめないか、こら」
 階段を7つも登って渡り廊下を4つも経て、やっと到着する不便な場所にある図書室。
 「頼む、やめてくれ、ほんとに、おい」
 夕日が落ちる速度が随分遅くなっている。教室も生暖かく、ストーブは二週間くらい前から沈黙したままだ。
 「聞いてるのか、引っ張るなというに」
 図鑑だの辞書だのの背表紙がキッチリカッチリ並んでいてお気に入りの本棚の前。ただでさえ人目につきにくい図書室の更に人気のないブース。
 理由は簡単、窓のドまん前でブラインドを下ろしていても暑いのだ。故に冬は大人気だが、このところの陽気ですっかり訪れる人も減った。
 「……こんなとこ見つかったら……」
 「らいじょうぶらよ、このきょうしつ、られもいらい」
 とろんと蕩けたか細い声は完全に呂律が回っていない。おれには見えないがきっと目も光が失われていて、いつものように狂ってしまっているのだろう。
 「ここは学校だぞ!」
 悲鳴と言っても過言であるはずがない。
 「らから、なに?」
 いっそおれも狂ってしまえば楽なのだろうか。……いやいや死神たるものが何と不埒な考えを。
 「ラグナロクいい加減にしろ!クロナを元に戻せ!」
 だが沈黙。いつもやかましいほど口出ししてくる性悪武器は毛程も姿を現さない。
 「クロナ、気をしっかり持て。狂気なんぞに屈してどうする。お前はもう秩序と道徳を司る死武専の一員なんだぞ」
 全身の力を振り絞って快楽に耐える。ご高説を垂れるおれが陶酔に呑まれてたまるか。
 「らめらよ、きっろ。うそついちゃ、らめ」
 クスクス笑い声が聞こえる。小鳥がさえずるような少し高い音。たった一言の破壊力。
 「きっろ、きもちいーから、こうらるんれしょ?」
 スラックスの上から摩られている。興奮を焦らすような緩やかさと、現実を突きつけるような大胆さで。
 「すっごく、たってる」
 ぞぞぞぞぞっと背筋に何かが走った。怖ろしいものを見た時のように。喜びで息が止まった時のように。
 「……あ、あたりまえだろ!そんなとこ触られたら男なら誰だって立つわ!」
 「あは。またうそついた」
 いつものクロナを知っている連中なら度肝を抜かれるだろう。こんな風に自然に笑う彼女を見たら。
 「きっろ、こうされるろ、すきなくせに」
 左の腕がおれの腰の下に回され、ぐっと尻をつかまれた。そして右手がジッパーを摘まんで引っ張りおろす。まずい、と思った時にはもう何の手立てもなくて、ただされるがまま。
 「てれ、しようか? それとも、いつもみらいり、くちれ、してほしい?」
 囁く声がおれの頭を殴りつける。ばかめ!ばかめ!ばかめ!
 「だ、だめだっ……こんな所で正気の沙汰じゃない!」
 「ちつりょと、ろうろくをまもる、しりらみはまのむすこら、うそついれも、いいろ?」
 「クロナ、落ち着け……いいか、腹に力を入れろ。頭の中を冷静に保って悦楽に反逆するんだ。それはお前を闇の中へ押し戻す悪魔の呼び声だ。決してお前を幸せに導いたりはしない」
 おれは必死でクロナの肩と右腕を掴み上げて押し留める。こんな細い腕の女の子に力で押されるなんて、おれも全く焼きが回ったもんだ。
 「…………でも、こうしないと不安なんだよ」
 クリアーな声が鼓膜をノックした。
 「触れてないと不安なんだ」
 鮮やかな紫の眼差しが夕日に照らされてアメジストにも勝る輝きを湛えている。こぼれそうに光る大きな瞳に射抜かれ、おれは眉一つ動かせない。
 幾筋も架かる唾液の橋が唇と唇の間に渡され、その薄暗い奥から地獄の底のように赤い舌が這い出して、おれの股間に埋もれた。ズクズクと甘く痛むそこを這いずり回って、ついに下着の隙間からの侵入が開始された。
 「ひっ……!」
 ちゅく、ちゅく、ちゅくと小さな水音が響いている。夕日に暖められたこの生ぬるい空気と同じように、生ぬるい舌が肌に這っている。痛みすら感じる快感が怒涛の勢いで俺の後頭部をいい様に嬲った。
 「あ、あ、あ……っ!!」
 唇は柔らかく、舌はざらざらと温かい。ぬるぬる擦れる頬の内側の肉が執拗におれの粘膜を痛めつけて、時々当たる歯がおれを現実に引きずり戻す。
 「あっ、あっあっ……あっ…く…!」
 へなへなと腰が砕ける。両手に力が全く入らない。全身の一体どこに気を配れば背筋を伸ばせるのかさえ思い出せない。
 「く、くろ、な……!だめだ、やめろ、やめろやめろ」
 「えや」
 うっすらと耳に届いたそんな不鮮明な合図が最後。
 クロナの動きが急にメリハリをつけて激しさを増し、いつの間にかシャツの間から差し込まれた左手がおれの背の弱いところやわき腹を擽っては抓る。
 鋭い快感と鈍い痛みが交互に繰り返し、抗議の間も与えられないままに絶頂へと追いやられてしまった。
 「アッあっ……っぃぃぃ……!」
 「……んぁ……ん、ん、ん……」
 浅ましくも吐き出している。
 自分がおぞましい量を吐き出している。
 そしてそれをクロナが嚥下しているのがわかる。彼女の喉を叩いている感覚がわかる。最悪のエクスタシー。背徳に縁取られた忌まわしき恍惚。
 ずるずる、とはしたない音をわざと立ててクロナがおれを強く啜る。痺れるような甘痒い痛みと共に、己の全てを引っ張り出されるような気がした。
 「ぷぁぁ……!」
 爽快感さえ携えて、クロナのアメジストの瞳の土台が朱色に染まっていた。おれはそれを掛け値なしに美しく可憐だと思ってしまった。……ただし、けだものの美しさではあったが。
 「うふぁ……いっぱいでたよ、キッド……」
 嬉しそうに呟いた瞳に光のないクロナの顔は、おれに誉められるのを心待ちにしているようだった。





著者コメント


         く´
    ___    _Σ
   冂|    |  |   >>203の第二案に敬意を表して
   | .|7 _(∵)_
   凵'__> レN ∠,  テキトウにやっちゃったよっていうストーリー
   └──i    /
      ./    〈
      レi   ∧}
        7 /
      _,,z' く/_



         く´
    ___    _Σ    クロナが攻めでもいいかなと思った。反省はしてない。
   冂|    |  |   
   | .|7 _(∵)_  とろとろクロナの書き方がいまいちわからなかった。
   凵'__> レN ∠,  
   └──i    /   鬼畜キッドの反逆はCMのあと! 嘘!
      ./    〈
      レi   ∧}  普段弱気な奴がセクロスとなると豹変するのいいよに。
        7 /
      _,,z' く/_    狂気ソウルのマカ凌辱とかに。 誰か書かないかに。