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BLACK SABBATH

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cahm

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BLACK SABBATH


明らかにそれまで存在しなかった何かが生まれた瞬間の記録であり、その何かが 10 年の時を経て「ヘヴィメタル」とされたのはご存知の通り。 BLACK SABBATH の何が革新的かといえばそれまで「メロディ・リズム・ハーモニー」が音楽の構成要素だったところに「ヘヴィネス」を付け加えてしまったところであり、ヘヴィメタルが衰退した時期であってもグランジやヘヴィロックの方面からも常にオリジナルとして崇められたことからも影響力が伺える (改めて聞くと NIRVANA の "IN BLOOM" なんて言い訳の余地がないほど SABBATH)。

内容的にはブルースとジャズの影響が非常に強く、現代的なヘヴィメタルとはかなり掛け離れた音楽性ではあるものの、「ヘヴィミュージック」として聴けば現代のあらゆるヘヴィミュージックの源流だとわかるはず。あ、でもメロディック・パワーメタルとかを好んで聴いてる人には少し辛いかも。

余談。事実上プログレッシブロックを作り上げた張本人の King Crimson のリーダーである Robert Fripp が自身の音楽をヘヴィメタルと称していること、そしてその音楽性がクラシック以上にジャズから影響されていること、ヘヴィメタルが明確な定義を持たずに今に至ること、そしてヘヴィメタルは極めて大雑把に分けるとブルースベースとクラシックベースということを考えると、案外ヘヴィメタルの大統一理論の鍵は初期 BLACK SABBATH のジャズ的な部分にあるのでは……というのは考え過ぎですねすいません。

レビュー:Kuwata

BETWEEN HEAVEN AND HELL


メタル界の虎眼先生こと オジー・オズボーンが所属していた事でおなじみ BLACK SABBATH のベストアルバム。(オジー以外の時期の曲もありますが。)普段はあまりベストアルバムには手を出さない(アルバムを通した流れとかがあると思うので、それをブッた切って一枚にするのはなんとも。)のですが、安かったのでつい。

ところで、仮にメタル好きに「ヘヴィメタルというジャンルを作ったバンド」を訊けば、 BLACK SABBATH はかなりの割合で出てくるバンドかと思います。

…にもかかわらず、世間一般に持たれている「ヘヴィメタルのイメージ」には、「正統派」や「スラッシュ / デス」ばかりで、 BLACK SABBATH のへヴィで重々しい「ドゥーム」のイメージは含まれていません。(もちろん「正統派」に属する曲も特に後期には多々ありますが、でも BLACK SABBATH といえばやはり「ドゥームの始祖」のイメージの方が強いですよね。)

これは、Judas Priest や IRON MAIDEN と異なり、 BLACK SABBATH は表に出にくい陰の存在だったせいではないか…と考えると、「影の中を移動する」というスタンド「ブラック・サバス」は、実にバンド名に合ったスタンドだなぁ…と、そんな事を思いながら聴いた一枚でした。

ちなみに見事なくらいCDの内容について何も触れていないのは、最初に書いた理由でベストアルバムはあまり勧める気が無いからです。

レビュー:猫と重金属


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