女体化相談室 ノゾミ編 603 y3y47mWa0

    

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

603 名前:女体化相談室 ノゾミ編 投稿日:2006/09/07(木) 00:31:53.82 y3y47mWa0

今はもう、男子が突然女体化する、なんてことも珍しくない世の中だ。
だから殊更に「女の子らしさ」、「男の子らしさ」なんて言われることも少なくなった。その子らしいのが一番ってね。
だけど、だからって自分の性に対して無関心でいられるわけじゃない。「自分らしく」いるためにも
自分の性を生きるってのは大事なことなんだ。

ノゾミって女の子の話をしよう。と言っても、この子も元は男の子でノゾムって名前だった。俺が初めてあった時には
彼はもう女の子だったけれどね。

「……」
ノゾミは背中をまるめて俯きながら、暗い面持ちで相談室にやってきた。「何かある」そうは思ったが、
無理に問いただしたりするのは俺の本分じゃない。ノゾミは俺と二言三言挨拶を交わすきり黙り込んでしまったが、
そうして繰り返し相談室に来るもんで、俺は密かに安心していたんだ。
ノゾミは相談室でずっと、黙ったまま座っていた。俺は他の子の相談が入らない限り、ノゾミを追い出したりはしなかった。
ノゾミは次第に安心したのか、雑談くらいは交わすようになった。
だけど肝心な話ができない。さすがにどうしたもんかと思っていたんだが、話は意外な形で進展した。
「先生、あのさぁ」
相談室にたむろしていた女生徒のひとりが、俺にこう切り出してきた。






次は10分後wwがいいかどうかはわからんがwwww








605 名前:女体化相談室 ノゾミ編2 投稿日:2006/09/07(木) 00:41:00.44 y3y47mWa0

「ん?」
「いつもここにガクランの女の子いるじゃん」
ノゾミのことだった。ノゾミはもう女の子になっていたんだが、多分男の時に来ていた、もうだぶだぶになったガクランを着て登校していた。
「ノゾミのことか」
「そー。そのノゾミちゃんだけどさぁ。あのコ、やばいよ」
「やばいって何が?」
「クラスの男子に、色々言われてる。裸見せろとか、ヤらせろとか」
「……」
有り得る話だった。高校は性の体験に興味がありまくる男たちの集まりでもある。そして、女体化した男子はその格好の標的になる。
女体化生徒は、普通の女子のような貞操観念(と言って正しいか判らないが)が薄い。ほんの数日前までは男だったのだし、
どうしても交友関係は男子に集中している。
「ちょっとくらいいいだろ?」
なんてはやし立てられて心や体に傷を負う女体化生徒は、悲しいことだがいるのであった。

次の日いつものように相談室を訪れたノゾミに俺は切り出してみた。反応が芳しくなさそうなのは目に見えていたが、
決定的に手遅れになるようでは相談員失格だ。
「何か悩んでいるなら、俺はキミの力になれると思うんだが……」
「……」
相変わらず沈黙が続く。このままでは埒が明かない。そう思った俺は取り繕うのをやめ、ノゾミに、
ある女生徒からノゾミが男子生徒から性的に嫌がらせ――場合によっては暴行と言っていい程度の――
を受けていると聞いたことを伝えた。
ノゾミの反応はまさしく烈火のごとくだった。
そんなことはない。その一点張りだった。


607 名前:女体化相談室 ノゾミ編3 投稿日:2006/09/07(木) 00:49:53.48 y3y47mWa0

「ところでどうしてそんな格好してるんだ?」
俺はノゾミが落ち着くのを待って、服装のことを尋ねてみた。女体化生徒が出てきた影響で学内でも
私服が認められていたが、制服、しかも、男物のガクランを着続ける女体化生徒はさすがに珍しかった。
「胸……隠したいから……女みたいの、やだし」
「そっか……」
ノゾミが男子から性的な嫌がらせを受けているという疑いを、俺はより一層強くした。
ノゾミは自分が女であることにコンプレックスを感じ、拒否し始めている。決定的だったのは、
肩に触れようとした俺の手を、反射的に払いのけて怯えた顔を見せるノゾミの様子だった。

それからの俺はにわかに忙しくなった。
職員会議で俺はノゾミのことを取り上げ、生徒の預かりを一時的に相談室にすることを掛け合った。
ノゾミは精神的に不安定で、通常の形式の授業に復帰できる目処が立っていないため、出席記録等の関係で整理が必要だったからだ。
そして、毎度ながら苦労するのだが、この件について、俺から終結の知らせがあるまで口外しないで欲しいということを他の教師たちに伝える。
これには未だに多数の現場教師から反発がある。生徒間でイザコザがあれば、きちんと指導するべきだと言うのだ。
もっともである。しかし、こういう場合はそれは解決の手段にならない。
ノゾミのような被害者の側にきちんとした防護策を立てず、個別に責任を追及しないで「注意」をするやり方は当事者に響かず終わる。
幸い今回は情報源になってくれる生徒がいるので、きちんとひとりひとりから話を聞けそうだ。
俺はそう説明してこの問題を公にしないよう強くお願いし、ノゾミの今後のことや問題生徒の扱いを協議で決めることを約束した。

610 名前:女体化相談室 ノゾミ編4(以上) 投稿日:2006/09/07(木) 01:01:40.90 y3y47mWa0

だが、この件に関して、俺はあまりお呼びじゃなかったようだ。後から聞いた話をここに加えておこう。
「ノゾミ……でしょ?ちょっと付き合ってよ」
声を掛けたのはミカ。俺にノゾミのことを伝えてくれた女生徒だった。
「……」
ノゾミは困惑気味だったが、ミカの有無を言わせぬ雰囲気に押されて付いていったそうだ。
「何?敷島さん」
「自分でわかんない?なんで呼び出されたのか……」
ミカは真摯だった。厳しく言い放つのは、それだけノゾミのことを心配してのことと、ノゾミにも伝わったらしかった。
「……」
それでも口をつぐむノゾミに、ミカはやや強引ながら、現実を直視させようと動いた。
制服のボタンに手を掛け、ミカがノゾミの上着を剥ぎ取る。
「やっぱね……」
そこには、荒々しい男たちからの暴行の跡が見て取れた。
「……っ!!」
「誰にやられたの?」
「関係ないよ……敷島さんには」
「……っそ……」
「だったらちゃんと笑ってなさいようっとおしい!」
「そんな顔されると……こっちが迷惑なんだから……」


611 名前:女体化相談室 ノゾミ編5(以上) 投稿日:2006/09/07(木) 01:02:57.58 y3y47mWa0

ごめんカウントまちがった

「いい?高校生くらいの男なんてガキなんだから、しっしって軽ぅくあしらってやりゃいいのよ」
と、ミカはノゾミに女子の制服を勧めた。「男の友達と仲良くしたい、なんて媚びてるからつけこまれるのよ」だそうで、
これが大当たりだったようだ。もともとノゾミは整った顔立ちの美人で、女が強調されるとかえって手を出しにくくなるらしく、
物腰の柔らかいノゾミは今では女の子たちのアイドルになっている。
ミカは、そんなノゾミが自分にべったりで困っている、と嘯いていたが、まんざらでもなさそうだ。
直接手を出した男子とは、慰謝料を含め、示談で解決しそうだ。刑事事件としては、起訴を取り下げている。
現在彼らは謹慎中、と言うより、示談の内容の中に接近禁止の要請が入っているので、おそらく転校ということになるだろう。
遠巻きに見ていた昔の友人とも、少しずつ元の関係に戻れているらしい。
床に頭をこすりつけんばかりに謝罪する男子の姿に、困り顔のノゾミの顔は明るかった。あとは、時間が解決してくれるだろう。

と、いうわけで、この話はここまで。


608
超期待( ゚∀゚)o彡
|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|