翔(2) 75 BLxTZFPG0

    

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

110 名前:前スレ75 投稿日:2006/09/05(火) 15:47:03.90 L/JOIE3P0

(*´・ω・`)ノ保守ついでに>>19の続き。

”つばさちゃん”、か。
髪の毛にドライヤーをあてながら、聞き慣れたはずの呼ばれ方を思い返す。

母さんがいけないんだ。妹が生まれる前に、女の子が好きそうな物ばかり俺に
教え込んで、おまけに「翔ちゃん」って呼ぶものだから、妹までその呼び方が
自然と身に付いてしまったんだ。
さすがに学校でもそう呼ばれるのは辛かったから、一度、
「その呼び方はやめてくれ」
と妹に言ったら、
「じゃぁ…”つばさくん”?」
と言われ。何か別の者を連想しそうなので、嫌だと答えたら。
結局何がいいのよ!?って、逆にキレられて。変わらぬままになってしまった。
おまけに、クラスの女の子と話してる時や、妹が同級生の女の子を相談者として
連れてきた時にも、普通に「翔ちゃん」って呼ぶものだから、他の子からも、
そう呼ばれる始末。

…慣れたはずだったのに。

少しだけ髪が長くなっただけなのに、思った以上に、乾かすのに時間がかかり
腕が疲れた俺は、もうちょっとで乾きそうな気もしたけど、ドライヤーを片付けた。


463 名前:AYA ◆zh2yobq4zs 投稿日:2006/09/06(水) 15:14:32.03 IPGYSXzU0

(*´・ω・`)ノ前スレ75と名乗ってた者です。
生意気にコテ&トリ付けて見ました。>>110の続きです。

「パパ遅くなるって。先に食べちゃいましょ」
「あれ?母さん。父さん、早く帰る予定だったの?」
リビングに戻ると、母さんと妹と、起きてきた兄貴がすでに席に着いていた。
なんとなく気まずくて。兄貴を意識しない振りをしながら、隣の椅子に腰掛ける。
俺が腰掛け終わるのと同時に、妹が席を立った。
「だって今日は…」
「翔ちゃんの誕生日だもーん!おめでとー!」
席に戻ってきた妹は、誕生日祝いの言葉がチョコで書いてある
苺のデコレーションケーキを手にしていた。
「ちょっ、お前。…舞、そういうものは、みんなで言うんだろ?」
妹のフライングに、思わず兄貴が声を出す。
「じゃ、今、みんなで言えばいいじゃん」
gdgdになった状況を見ながら、俺は自分の誕生日だった事を思い出した。
女性化する事の方が意識強くて、すっかり忘れていた。
でも、それだけの為に、忙しい父さんが食事時間に帰宅する予定だった…?

そんな俺を置いてけぼりにして、部屋暗くして、歌を合唱し、ロウソク消すのは
小学生までで十分とか話になっていた。
結局簡単に「おめでとう」の言葉をみんなから貰い、食事が始まった。


464 名前:AYA ◆zh2yobq4zs 投稿日:2006/09/06(水) 15:18:23.54 IPGYSXzU0

暫く誰も話さなかった。
食器とカトラリーのぶつかる音があちこちでするぐらいだ。
ただ、視線が時々、俺に当たるのが気になっていた。
大好きなハンバーグは、誕生日の為に用意してくれたんだろうけど、
美味しいのに、なかなか量が減らない。

「あー。面白くない」
妹が声を発する。
「翔ちゃん。明日、一緒にお出かけね」
「えっ?」
いきなり話しかけられて、パンが喉に詰まりそうになった。
「だって服無いじゃん。今日、翔ちゃんの状態知った後、ママと服のプレゼント
しようってなったんだけど。ママ、どんな服選んだと思う?」
「…さぁ」
「すんごいフリフリのワンピース!」
げほっ!と音を立てて、俺はむせた。
「いくらフリルが流行ってるからって、それはないって引き止めたんだよ。
 感謝してよ?」
何故”感謝”になるのかよく分からないが、確かに引き止めてくれて良かった。
「でも舞ちゃん。翔ちゃんには似合うと思わなかった?」
「うー。似合うかもしれないけど、あれほど凄いのは、普通着てないって」
恐ろしい会話が続いていた。俺はハンバーグを食べる事に集中する事にした。
「だから明日は、プレゼントの服を買いに行くから、早起きしてよね」
そう言うと妹は、食べ終わった食器を持って、流しに向かった。
普通なら片付けるなんて考えられないのだが、代わりにケーキ皿を持ってきたのを見て納得した。


465 名前:AYA ◆zh2yobq4zs 投稿日:2006/09/06(水) 15:20:45.74 IPGYSXzU0

「おい、翔より先にケーキ食うの?」
ケーキに興味はない兄貴は、ワインを飲みながら、ほろ酔い加減のちょっと
調子の良い口調で指摘する。
「えーっ。まだ食べてるじゃん、待てないんだけど。いいよね?」
「…」
口にサラダをほおばっていた俺は、うなづいて応えた。
上機嫌でケーキをカットする妹。ワインを美味しそうに飲む兄貴。それをみて笑顔の母さん。

いつも一緒に食事時ないしからか。なんでだろう。居心地が悪い。

やっと食べ終わった…その俺の目の前に、白い塊が飛び込んできた。
ケーキだと分かるまで、数秒かかる。おかげで、
「早く!早く食べたいんだから取ってよ!」
勢いに押されて、俺は思わずケーキの乗った皿を受け取った。


469 名前:AYA ◆zh2yobq4zs 投稿日:2006/09/06(水) 15:24:38.07 IPGYSXzU0

「さっきからさぁ。翔ちゃん、黙りこくって面白くない」
取り分けたケーキをほおばりながら、妹は不服そうな声を出す。
「翔ちゃん、外見は変わっても、中身変わって無いじゃん。
 さっきだって、いつもみたいに写真立てひっくり返してるし」
慌てて学校に行く時には、必ずと言っていいほど倒している、あの写真立て。
「まぁ、変わった外見には、かなりむかつくんだけど。その胸ちょっとぐらい譲ってよ」
想像していた一言を放つ。だけど、今は言い返す言葉が見つからない。
「何言ってんだよ。舞みたいに、元から無い奴は無理なの」
「駆兄ちゃん、むっかつくー!」
それに対し兄貴は、胸の大きさは以外に遺伝子には関係無いみたいで、
姉がAなのに、妹がFとか言う友達もいるだぜ。と変なトリビアを公開していた。
「マジで!ママ、なんで私に胸くれなかったのよぉ!」
本気の口調で、今度は妹は母さんに愚痴を言い始めた。
それにしても。兄貴と妹ってこんなに仲良かったのか。知らなかった。

「あら?翔ちゃん、ケーキはいいの?」
そんな会話の中、席を立った俺に、母さんが言う。
「うん。明日食べるわ」
「そう…」
「日中、体調悪かったんだ。無理しない方がいいよ」
そこで、俺はやっと居心地が悪い理由に気が付いた。
誰も、俺がこの結果を選んだ理由を聞いてこないからだ。


472 名前:AYA ◆zh2yobq4zs 投稿日:2006/09/06(水) 15:43:16.99 IPGYSXzU0

聞いてもらいたい訳じゃない。
兄貴には理由を話した。妹はすっかり受け入れてるようにも見える。でも。
「俺。…俺、間違ってたのかな」
思わず呟いてしまった。空気が止まる。
「…翼ちゃん。悩んでたなら、相談してくれれば良かったのよ」
母さんがぼそっと言葉を放った。
それを聞いたら、なんだか胸をぎゅっと締め付けられる感覚が…。
「翔が自分で選んだ道だろ?人に相談したかったら、してたはずだろ?」
兄貴の言葉に、俺は久しぶりに兄貴の顔を見る。
そこには、ワイングラスを口にしながら、でも視線だけは俺に向けている、
兄貴がいた。
その視線と向き合ったら、また違う、胸を締め付けられる感覚がした。
「私はさぁ。今まで翔ちゃんと友達みたいにいたから、…んーまぁ、
 変わらないと思うよ、どっちでも」
兄貴の視線から逃れ、妹を見ると。妹の瞳は「今までと一緒だよね」と言っていた。
「ママだってさぁ、女の子欲しいって思ってたんでしょ?女の子増えても別に
 問題無いでしょ?」
「まぁ…顔も、ほとんど変わらないし…」
母さんは、煮え切らない言葉だった。
「ごめん…もう寝るわ」
俺はリビングを後にした。写真立ては倒れたままだった。
それを直すと、2階の自室に戻った。

出た時と変わらない。昨日までと変わらない。今まで過ごした部屋があった。
変わったのは、自分。
ドアを閉めると、ベットに倒れこんだ。
やわらかい布団の感触に包まれたら、何故だか涙が出てきて、数年振りに泣きじゃくっていた。


750 名前:AYA ◆zh2yobq4zs 投稿日:2006/09/07(木) 18:57:07.36 BJvGAjZf0

気が付くと、そのままの姿勢で眠っていた。
いつもなら晩ご飯後は、テレビ観たりして時間を過ごしていたから、
すぐ部屋に戻ってきた時点で、まだそんなに遅くなかったはず。
目覚まし時計は、1時20分を指していた。

喉が渇いてる事に気づき、部屋を出た。
もう誰も起きて無いようで、物音一つしない。俺は音を立てないように
注意しながら、リビングのドアを開けた。
リビングにある窓、カーテンがゆっくりとはためいていた。
なんで窓が開いてるんだろう…そう思っていると、強めの風に煽られ、
カーテンが大きく揺れた、その瞬間、庭に居る兄貴の後姿が見えた。
一瞬外からの光で明るくなったリビング。でもカーテンはすぐに元の位置に戻り、
また薄暗い空間に戻っていった。
原因が分かり安心した俺は、コップに水を注いで一口飲んだが、兄貴の後姿が
気になって、コップを手にしたまま、窓際に向かった。

庭は、母さんの趣味で、広くも無いのに花や草、おまけに3人がけの
ガーデンベンチとか置いてある。
もう少し暖かくなったら華やかになる庭。
それを前に、ベンチの肘掛にもたれるように兄貴は座っていた。
窓をもう少し開けて、俺はサンダルに足をかけた。


751 名前:AYA ◆zh2yobq4zs 投稿日:2006/09/07(木) 18:58:20.51 BJvGAjZf0

俺の気配に気づいて、兄貴が振り返る。
「隣、いいかな」
何も言われなかったので、俺は右隣に座った。
すると、兄貴は立ち上がり、俺の前を横切る。
状況がよく分からず、それをただ目で追っていた。
兄貴は、俺の右隣に座った。
「?」
「コレ」
あぁ、タバコか。わざわざ風下に移動してくれたのか。
「ども」
時折吹く気持ち暖かい春の夜風は、タバコの煙を、人のいない方へと運び続けていた。

「…父さん、まだ帰ってないんだ」
自分から座ったのに。ただ流れるこの間が耐え切れず、思い切って切り出した。
「多分…今日は、多分帰ってこない」
兄貴から、そう返ってきた。正面を見たまま、タバコをふかしながら。
「父さん、忙しいからな」
「いや…はっきり言えば、お前に会うのが怖いんだと思う。
 母さんに来た連絡で、親父がなんて言ってたかは分からないけど、…多分」
「…」
俺は手にしたコップに目を落とした。


752 名前:AYA ◆zh2yobq4zs 投稿日:2006/09/07(木) 19:00:16.45 BJvGAjZf0

「お前と話すのって、久しぶりだよな」
「うん」
「ここ数年、俺、忙しかったしな」
急にシステム系に目覚めた兄貴は、高校卒業すると、親父の会社に準社員の形で入社した。
社長と仲のいい親父の息子だからコネもあったから入れたと思うけど、兄貴のレベルは
仕事で通じるぐらいだと聞いてる。
「でも小さい頃は、遊んで転んだりする度に「おかーさーん!」って。そしたら母さんは
 「怪我する事はダメっ!」って、目がマジで怖くてさ」
気付いたら遊ぶ事が少なくなっていたのは、これが原因だったのか。
「ごめん」
なんとなく謝っていた。

「今朝は悪かったな。ぐちゃぐちゃ文句つけて。お前なりの考えがちゃんとあったのにな。
 言い訳すると、俺も眠かったし、ダチの事思い出しちゃったからさ」
「友達を?」
「うん。俺の周りはさぁ、夢見てる奴が多くて。硬派だとか言っちゃってな。
 初めては好きな子とするんだ…なんて話してて。
 でも、結局は女になった奴が多いんだけどな。
 だから、お前がいつも女の子連れてって言ってたけど、半分以上は元男だぜ。
 2人以上の女と付き合ってたら身がもたないよ」
横目に、兄貴が短くなったタバコを灰皿に押し付けてるのが見えた。
「俺は、女になるのが怖かった。いつも遊んでた奴が女に変わったのを見て、
 尚更怖かった。
 それに、その時好きな子がいたし」
「そっか」
「けど、告白せずに終わった」
思わず兄貴の顔を見る。新しいタバコに火を付けて、ふーっと煙を吐き出していた。


753 名前:AYA ◆zh2yobq4zs 投稿日:2006/09/07(木) 19:11:20.78 BJvGAjZf0

「でも兄貴、今…」
「当時。期限はどんどん迫ってくるのが不安で、もう耐え切れなくて。
 童貞無くすのに夢は見てられない!と思った時、親父に相談したんだ。
 結局は業者に頼んじまった。今思い出しても悪夢だな。
 俺もどこかで夢を見てた証拠かも」
初耳だった。でも、俺から親父や兄貴にこういった話を持ちかけた事が
無かったから、聞く機会が無かったんだと思うけど。
「けど俺は…相談しても、業者に頼む事出来なかったかも」
「確かに。お前は、俺にも親父にも母さんにも相談してなかったけど、
 ”女になってもいい”って自分自身で結果を出したんだろ?
 俺は結果を出せなかったから、親父に相談したんだ。
 自分の道を決めるのは大変だぜ。今の俺がそう。
 告れなかった理由は、別の奴と付き合い始めたのを知ったからなんだけど。
 それを忘れるように始めたプログラミングが面白くなって、それで人生を
 進めたくなったんだ。だから親父に頼み込んで、大学行かずに就職したけど、
 最初はなにしろコネだと見られてるから、誰からも下に扱われてた。
 今はなんとか一員扱いだけど、周りのレベルは高い奴は高いし、俺は
 学歴足りないし年齢も若いから、やっぱり下扱いは続いてる。
 時々、道を間違えたかなとか、思う事もある」
ちょっと笑いながら、でも視線は何か先を見ている兄貴の口から出た、
意外な言葉が胸を刺す。


754 名前:AYA ◆zh2yobq4zs 投稿日:2006/09/07(木) 19:14:34.66 BJvGAjZf0

自分は、道を誤ったのだろうか…
「正直言うとな。仕事を徹夜したのは、なんとなく俺と翔とを重ねたら…自分の
 思うように人生を選んだ翔を祝いたくなったんだ。その時は男としてだったけどな。
 でも確かに、自分の生き方を見つけてたんだな…。
 親父とは、仕事の問題も時々、相談した事があったんだ。相談ってより、
 愚痴かもしれない。でもおかげで、今もこうして好きな仕事をしてる。
 だから翔、ちょっとでも困った時には愚痴ってくれていいんだ。しかも家族だろ」
「俺、俺は…」
思わず、兄貴の左側にしがみついてしまった。どうしていいのか分からない思いが
込み上げた…と思うと同時に、俺は泣き出していた。

「でも、元男なら気持ち分かってくれ。
 その気が無くても、そんな柔らかい物を押し付けられたら、ちょっと困る事を、な」
それを聞いて、俺は兄貴からゆっくり離れる。
「ごめん」
「いや謝らなくても…まぁ、生まれ変わったと思って、過ごしてみろ。
 本当に生まれ変わったようなものだけど」
じゃ、お休み。兄貴は室内に戻っていった。

俺はまだ、ベンチに腰掛けていた。

もしかして、俺。誰かに甘えたかったんじゃないか。
ふと、風呂で思った事が蘇る。
『女の子はか弱い、そういった想いがあったから、身体に影響を与えたのかな。』
そして、甘えたい気持ちが、この胸に現れたのだったら。
コップを傍らに置いた俺は、思わず自分自身で身体を抱きしめていた。


756 名前:AYA ◆zh2yobq4zs 投稿日:2006/09/07(木) 19:16:44.82 BJvGAjZf0

部屋に戻ったのが遅かった為か、妹の声で目が覚めた。
「翔ちゃん!いつまで寝てるのっ!出掛けるよー!」
出掛けるって、まだ朝ご飯も食べてないし。
あまりにもうるさいから、のそのそ起きて、支度を始める事にした。
「そういや服を買いに行くって、俺、今日着てく服無いんだけど」
トーストをかじりながら、ふと思い出す。
「大丈夫。わざと男物のジーンズ穿いてる子もいるから、適当なジーンズならOK!」
なんだそれ。おかしいって言うか、不公平って言うか…。
「ほらー。早く!早く!!」
とりあえずせかされるまま、俺は妹と家を後にした。

「ほんとはママ、すごい動揺してた」
店に行くまでの間に、ポツリと語り始めた。
「もちろん私も動揺したけど、ぽかーんとした顔して、次に青くなってさ。
 とりあえずお茶してたら落ち着いたんだけど、やっぱりママは、翔ちゃんは
 男の子だと思っていたんだね」
「…舞は、俺が女になって、嫌だとかある?」
「それが、よく分かんないんだよね。今だって一緒に買い物に出てるけど、
 今まで入れなかった店に一緒に入れるのは嬉しいし。
 昨日翔ちゃんが部屋に戻った後で、ママと色々話してたんだけど、
 結局、翔ちゃんは、翔ちゃんだってなったんだよね…なんでだっけな?」
それで今朝、母さんの言葉が昨晩より落ち着いてたのか。
反対に、妹が問いかけてきた。
「じゃぁさ。翔ちゃんは女になったの、後悔してるの?」
そんな、直球で質問されても。
「よく、分からない」
としか答えられない。
「だったら、女の子しか知らない、面白い事教えてあげるよ!楽しもうよ!!」
妹の直球のセリフと笑顔に、ちょっとだけ助けられた気がした。


757 名前:AYA ◆zh2yobq4zs 投稿日:2006/09/07(木) 19:18:34.11 BJvGAjZf0

危うく、フリルやリボンやキラキラした物が付いた服を買わされそうに
なったけど、なんとか逃れ、でもそれもなんだか楽しかったその日の夜、
父さんは帰ってきた。
やっぱり胸見てびっくりしてたけど、2人きりにさせてもらって、兄貴にも
話した、女になってしまった失敗して計画を話した。
そうか、としか言わなかったけど、話し終わったら、俺の頭を撫でてくれた。
これは昔から、父さんが納得や容認してくれた時の癖。
いつも通りの動作で答えてくれた事が一番嬉しかった。

病院の予約も取れ、身体検査を行った結果、問題無く女性化してるとの事だった。
子供を生む事も出来るんだな…そう思ったら、すごい不思議な感じがした。
想像出来ない。

多分これからも、想像出来ない事がいっぱい出てくるんだろうけど。
「翔ちゃーんっ!」
「わっ!バカっ!胸揉むな!!」
妹の手を払いつつ、乗り越えられそうな気がしていた。

 FIN
|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|