みさと(3) だお ◆oCJZGVXoGI

    
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548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 15:08:02.74 bT+Cud+DO

「喫茶店ねぇ…どんなことするんだ?」
大島は石田に不思議そうな顔で聞いた。
一応クラスの代表ということになっている石田は少し悩みながら計画が書いてある紙を鞄から引っ張り出す。
「ジュースは私の家で安く仕入れるとして…他のポテトやらはまだ両親と話してるとこ」
「みずきの家って何してんの?」
「作家だよ。母親は習字の先生、おばあちゃんは茶道や琴の先生してるの」
ああ…レベルが違うのねと大島は苦笑いをする。
それなのにこのツンデレは…
「金持ちがツンデレなんて古いのよ。私は時代を先取りってね」
「貧乏でツンデレってタチ悪い」
「聞こえなかったのでもう一度お願いします」
「……………」
「口パクやめて」
思いっきりビンタをくらい泣きそうな顔をする大島
この二人仲がいいのか悪いのか…石田は苦笑いをする。
「ところで、この制服にエプロンにしようと思うんだけど」
「……いいんじゃない?みんなは知らないけど」
その日のうちに制服にエプロンでおkということに決まった。


562 名前:だお ◆oCJZGVXoGI 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 17:01:36.62 ZfCKzX400

自分の記憶に本当にうっすらと自分が男だったという記憶はまだある。
今までの生活が全部女としての記憶に都合よく変化してきているのを感じて少し怖く思う。
本当の女として完成したとき、今の自分がどこに行くのか不安がずっとある。
「二人に話しておきたいこと、あるんだ」
放課後の帰り道に石田がそんなことを言い出して畑ばかりの道で三人は足を止めた。
夕日がまだはやく沈もうとしているかのように体の半分を山に隠している。
「私実は・・・中学上がる前までは男だったんだ」
「・・・え?マジ?」
大島と足立の顔色が急に変わり足立は言葉が出ないのか顔をしかめている。
「女になったら数年早かったら半年もしないうちに『女』としての性格に変わるって言われてる。私は・・・2ヶ月くらいだったけどw」
「男だったときの記憶が消えるのは!?」
それを聞いて不安に思っていることを大声で吐き出した大島の目は怯えているようにも見えた。
「実際には消えてないの、感覚で・・・書き換えられているような感覚は確かにあると思う」
石だの言葉に大島と足立は顔を見合わせる。
「つまり、思い出しにくくなって、自分の本当の性別があいまいになる・・・?」
「簡単にいうと、そう」
石田の言葉が何故か冷たく聞こえた気がした。
「私は二人に出会えて思い出せた。だけど普段は…男であったことなんて全く感じない」
「俺も・・・俺も変になるの!?俺も・・・変に・・・」
大島は不安を隠しきれない顔で石田を見上げる。
「みさとちゃんは・・・ゆっくり同調していってるみたい・・・ね。私やみさきちゃんはある日突然という感じだけども・・・」



563 名前:だお ◆oCJZGVXoGI 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 17:11:03.74 ZfCKzX400

「あのさ・・・」
少し迷ったように目をそらし、顔を赤くしながら大島は視線を戻す。
「でも・・・あの・・・えっと・・・ほら!うー・・・友達・・・だよね?」
「不安?」
石田は首をかしげてやさしく微笑み、大島は恥ずかしくなったのか顔を赤くしたまま苦笑いをする。
足立はふぅっとため息をつくと大島の頭に手を置く。
「そうやって、ぐだぐだやってるから不安になるのよ!」
「おわっ!顔くっつけんな!!」
大島の言葉を無視して足立は視線を合わせ言葉を続ける。
「だったら、忘れられないくらい楽しいこと、したら良いだけじゃない」
足立の言葉に石田はクスクス笑いながら「これは痛いです」とつぶやく。
「まぁ、いまさらどうしようもないんだから・・・今は文化祭をいっぱい楽しもうよ」
石田に頭を撫でられ大島は嬉しそうに微笑んだ。
「うん!文化祭、楽しみだねっ!」

「・・・やっぱり、少しずつ男だった時の性格抜けてる・・・ね」
「自然に変わるから・・・わかりにくいけどね・・・」
足立と石田は少しだけ目を合わすと大島を追いかけて歩き出した。


39 名前:だお ◆oCJZGVXoGI 本日のレス 投稿日:2006/10/19(木) 13:01:37.90 LQXX0IsC0

「やっほー!」
「こんにちわ、皆さん」
大道具の準備をしている男子達に大島は弁当を持って近づくとそれを床に広げた。
おおっ!と作業をしていた人の手が止まり、足立も弁当を広げる。
「まぁ・・大した物はないですけど、お昼ですから」
「俺が頑張って作ってやったんだからな、残すんじゃねーぞ」
大島の弁当はこの間のものより上達していて、ぐちゃぐちゃにはなっていなかった。
卵は表面は焦げているがそれなりに見れる程度ではあるし、ウィンナーなども多少こげて・・・
「大島ってあれだろ、冷たいもの食べたくない主義だろ」
「お?なんでわかった?」
男子の言葉に大島は相手の顔を見上げる。
「そのじっくり焼いた感じが・・・w」

「私のは・・・まぁちょっと手抜きかも知れないですけど」
足立の弁当は大島のとは違い母親が作ったかのような盛り付けがされていた。
重箱に入れてくるのだからそれなりに自身はあったのだろうが・・・。
「これすげーな・・・」
「夜ご飯の残りがほとんど」
「ふぅん・・・美味そうじゃんw」
早速食べようとする男子に足立は顔を少し赤くする。
「べ、別に・・・あんた一人に食べさせようと思ったわけじゃ」
「わかってるっつーの」

「石田さん何してるの?」
「いやぁ・・・この出て行くタイミングを無くした寂しさが・・・」
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