ひかり だお ◆oCJZGVXoGI

    

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581 名前:だお ◆oCJZGVXoGI 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 18:34:44.48 ZfCKzX400

「あつい・・・」
小さな村の小さな学校、ここを卒業したら少し大きな町の高校に進学することが決まっている。
健康的に日焼けした少年は冷たい机の足に手を置きながらはぁ~っとため息を付く。
「やっぱ夏は川いかないと・・・」
「川、いくの?」
小さいころから仲がいいそいつは眩しそうに太陽から目をそらしてこちらを見下ろしてる。
「ん・・・だってほかにやることねーじゃんか~」
「あ~・・・じゃあ、ほら、喫茶店とか」
「喫茶店なんか男二人で行ってどうすんだよw」
笑いながら話をし、半日で終わった学校から帰りながら最近のニュースの話題があがる。
「そういえばさ、都会じゃ男が女に変わるらしいぜ」
「それってオカマってやつじゃないの?気持ち悪いね」
苦笑いしながら日焼けをした少年は頭を掻きながらかばんを背中に担ぎ直す。
「おっし、んじゃ明日も学校でな!ゆうすけ!」
「ん、また明日ね。ひかり」
ゆうすけと呼ばれた少年は大人しい性格の少年で、周りに流されやすい性格で、
逆にひかりと呼ばれた少年は純粋な楽しみや刺激を求めているような活発な性格。
二人とも同じ高校に進学し、同じ下宿先に住むことになっている。


582 名前:だお ◆oCJZGVXoGI 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 18:49:39.95 ZfCKzX400

ニュースでは毎晩のように女性の出生率の低下と男性の女性化の増加について話してる。
お笑いの番組まで潰して喋るようなことなのかとひかりはイライラしながら畳に寝転がった。
「あーもうつまんねーーー!!」
起き上がって冷凍庫を漁り一本のアイスを取り出して舐めながらゲームの電源を入れた。
最近はまっているのは、シャドウハーツとかいうゲームで、暇なときはやってることが多い。
「なんだかなぁ・・・」
ゲームをやりながらアイスを食べ、そのまま朝にでも風呂に入ろうと横になって寝た。
いつの間にか寝てたらしい、アイスの棒を握り締めてコントローラーを足で踏みつけながら大の字で寝てたようだ。
目をこすりながら時計を見るとまだ6時だ・・・風呂に入っても学校には十分間に合う。
眠い目を擦りながら洗面所を通り過ぎ服を脱ぎ捨てる。
親が何か言ってるのが聞こえるが無視して風呂場にはいりシャワーを浴びる・・・・・・?
シャワーのあるところ、あんなに高かっただろうか?その前になんだか髪もかなり伸びてる・・・?
「あれ・・・?」
まだ夢を見ているのだろうか?風呂場から裸のまま出て洗面所の鏡で自分を見る。
大きな目、元気そうな少女が目を丸くしてそこに映っていて、日焼けしていないところがやけに白い。
「な・・・なんじゃ、こりゃぁぁぁあああ!!!!」
大声でしかも裸で叫んでいると母親がやってきて床におたまを落とした。
「おおおおおとうさん!ひかりが!大変なことに!!!」
「おお・・・!これはお父さん好みの女の子に!」
もう一度鏡を見ても姿は変わらない・・・。ニュースの・・・あれ・・・なのか・・・?


585 名前:だお ◆oCJZGVXoGI 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 19:00:05.43 ZfCKzX400

「今日渡辺は休みか~?誰か理由聞いてないか?」
「聞いてません」
何度もメールを確認しているが送られてくる気配はない。
昨日のうちに何かあったのかと心配しながらもゆうすけは勉強に取り掛かった。

「ふむ・・・、例のあれか・・・」
「男には戻らないんですか?あー・・・こんなのきもちわりーよー」
「残念だけど・・・無理だな」
村で唯一の診療所で色々説明したがどんな状況でと言われてもゲームしながらアイス食べて寝ただけだ。
まさか風呂に入らなかったのが原因ではないだろうし・・・。
「それにしても、よかったな。これならモテモテだぞ」
「ば・・・ばか!こんなのゆうすけに見られたら・・・」

『気持ち悪いね』

「ああ・・・マジで死ねる・・・」
「ゆうすけ君に嫌われたらお兄さんとこにおいで、お嫁さんにしたげるから」
「きもいよー」
病院から帰るときにもらった薬は精神安定剤だった。
話によると精神的に追い詰められるケースが多く、男と女の違いに自殺する人も多いらしい。
夏の砂利道をふらふらと歩きながら自分の家がこんなに遠かったかと疲れた顔をする。
ああ・・・明日も学校休んで良いらしい・・・学校に連絡したらそう言ってた。
明日は町にまで行って服や下着をそろえて・・・ああ・・・本当にもう消えてなくなりたい・・・。


601 名前:だお ◆oCJZGVXoGI 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 19:59:03.19 ZfCKzX400

「・・・ひかり」
「な!?なんでわかった!?」
「ひかりのお母さんから聞いたから・・・」
暗くなった道の真ん中にゆうすけは立っていて、ひかりは誤魔化すように笑う。
ゆうすけはゆっくりと顔をあげるとひかりの方へ近づいてきて目の前で止まる。
絶交しようなんていわれたら俺は・・・マジで不登校になるぞ・・・。
「あー・・・なんか想像と違うやw」
「何だよ想像って!」
「だって・・・ぜんぜん可愛いし・・・僕より背が高かったのに・・・」
そうだ、今はゆうすけの方が背が高くて、俺はどうしても見上げる格好になる
なんだか・・・負けた気分・・・
「色、白いね」
「ん?日焼けしてないとこは白いぜ」
服をまくって見せるとゆうすけは顔を赤くしてそっぽを向いた。
「見えるからやめてよ」
「あ・・・いつもの調子だからなぁ・・・」
すまんと言いながらも服を直し頭を掻きながらゆうすけを見る。
「で、何しに来たの?」
「服、買いに行くの手伝うんだって。学校で仲いい友達が一緒に見るほうが・・・いい・・・って先生いってた」
「あ~・・・そうなの・・・?」
まぁ、荷物もちくらいにはなるだろうし、親と服買うのはなんだか恥ずかしいから正直助かると思った。


615 名前:だお ◆oCJZGVXoGI 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 20:25:56.54 ZfCKzX400

ひかりが女の子になって1ヶ月経った。
クラスの中でよくみんなを纏めていたのもあって誰もがとは言わないが嫌われてはいない。
だけど・・・ゆうすけはよくひかりと一緒に遊ぶ、その遊びの中でゆうすけは自分が怖くなった。
異常なまでの・・・性に対する興味、今まで何も考えてなかったのに、怖い。
どうなってるんだろう?まさか、大切な友達に、こんな気持ちを抱くなんて間違ってる。
いつものようにひかりはこちらに笑顔を向けて手をぱたぱた振って帰ろうとしていて
「またな~」
なんてのんきに言っている。
「ねぇ、ひかり」
「んー?」
石ころを蹴っ飛ばしながらひかりは後ろを振り返った。
長い髪を三つ網にして小麦色の肌をした少女が振り返る姿を見ながらゆうすけは少し困った顔をする。
「僕、下宿先、変えようと思う」
「なんでだよ!」
せっかく二人で遊んだりできるのに!!とひかりは怒鳴るがゆうすけはごめんと頭を下げた。
なんでかわからないけど・・・ゆうすけは一緒に暮らすのだけは嫌なんだってことは嫌でもわかった。
それを知っただけでも腹が立ってひかりは家に向かって走っていく。
「どうせ!どーせ俺は男女だよ!!俺だってお前のことなんか大っ嫌いだから・・・」
「そうじゃなくって!」
「しらねーよ!」
走って帰ってしまったひかりの姿にゆうすけは自分の家へと歩き出し、涙を流した。
ひかりに嫌われるようなことをする前に、嫌われたほうがマシだったと思うようにしてた。


618 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 本日のレス 投稿日:2006/10/18(水) 20:35:59.90 ZfCKzX400

「おい!」
「・・・?ひかり・・・?」
ずんずんと歩きながらひかりはゆうすけの腹にいきなり体当たりを食らわす。
驚いたゆうすけは倒れはしなかったがひかりを抱きしめるような格好になっている。
ひかりの肩が震えているように見えて、ゆうすけは「大丈夫?」と声をかけた。
「・・・ニュースでやってたの見た」
「・・・え・・・?」
「だから!わかってねーなぁ!」
泣きそうな顔をしてるひかりは顔を上げて涙声になるのをこらえるように大声で言う。
「男にしてやるって言ってんだよコノヤロォ!」
「へ・・・え?」
「何度も恥ずかしいこと言わせんなこのニブチン」

あっー!
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