保管庫
男の中の女(3) ◆Zsc8I5zA3U
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203 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 22:46:54.82 8DiZCaym0
「全く!!あいつはいったい何なんだ!!!」
「落ち着け、あんま、ここで暴れるなよ相良・・」
「うるせぇ!!」
長い長い3時間がすぎてようやく全校生徒が待ちに待ったお昼休み・・
俺の周りにはドクオ、ツン、内藤が席を囲んでいた。以前の俺だったら全くありえない光景であった。
ま、俺も成長したもんだな。
俺の周りにはドクオ、ツン、内藤が席を囲んでいた。以前の俺だったら全くありえない光景であった。
ま、俺も成長したもんだな。
「それにしても、あんた転校生と知り合いだったの?」
「・・ああ、嫌ほど知ってる。中学の頃からな・・」
俺はみんなに昔の中野について話すことにした。あの殺戮の天使と呼ばれた
中野はそれはそれは有名だった。
中野はそれはそれは有名だった。
「へぇ・・相良君と互角だったのかお?」
「まぁな・・認めたくはないが、それに奴はおまけに頭もいい。バカな俺とは大違いだ。」
頭脳明晰、容姿端麗・・おまけに実家は金持ちであろうことか俺と互角に喧嘩が強いとなれば
女など腐るほど寄ってくるだろうな。
まさに漫画に出てくるようなキャラだぜ・・それにどこぞやの完璧超人も真っ青なほど
奴はかなり恵まれていた・・
女など腐るほど寄ってくるだろうな。
まさに漫画に出てくるようなキャラだぜ・・それにどこぞやの完璧超人も真っ青なほど
奴はかなり恵まれていた・・
205 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 22:49:09.66 8DiZCaym0
ああ・・ムカつく。そういえば内藤のお弁当箱・・ツンが持ってたやつだな。
ッてことはこいつらはもしかして・・
ッてことはこいつらはもしかして・・
「な、なぁ、内藤・・お前もしかしてツンと付き合っているのか・・」
「そうだお・・ゲフッ!!」
「な、何言ってるの!!あ、あたしはただね・・その、ブーンがお昼ないから
偶然持っていたお弁当箱を分けたのよ!!
け、決して事前に知ってたんじゃないんだからね!!!」
偶然持っていたお弁当箱を分けたのよ!!
け、決して事前に知ってたんじゃないんだからね!!!」
何だよその反応・・まるっきり付き合ってるじゃねーか!!ハァ、どうりで内藤が男のままでいると思ったぜ。
「内藤・・何も言わずに一発殴らせろ!!!」
「ちょ、ちょっと困るお!!!」
「さ、相良!!あんた私のブーンに何するのよ!!!」
なんだかんだで今日も平和にお昼休みが過ぎていった・・
そう、このときは平和だった・・
そう、このときは平和だった・・
- そういえばドクオは童貞そうなのになんで男のままなんだ?
調べる必要ありだな。
206 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 22:56:46.17 8DiZCaym0
お昼休みが終わり、授業が再開されると中野がポツリと姿を消していた。
- おかしいな、前の授業のときはちゃんといたんだが?
ツンに悪いと思いつつも俺もこっそりと授業を抜け出して中野を探索し始めた。
(さてと・・天使さんはどこにいるのかな?珍しくやられたりしてたりなwwww)
俺はそんなこと考えながら天使探索を続けた。
「なんスか?俺次の授業があるんスけど・・」
「ゲヘヘヘ・・なぁに、天使様に記念の贈り物をね・・」
「・・ホー、それはそれは謹んでご遠慮させていただきますよ。」
お、いたいた。どうやら先輩たちにシメられるらしいな。先輩たちの人数はざっと20人程度か・・
俺も入学当初はやられたな。まぁ、全員返り討ちにしてやったがwwww
俺も入学当初はやられたな。まぁ、全員返り討ちにしてやったがwwww
俺は昔の記憶に浸っている中、中野たちは既に戦闘開始していた。
211 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 23:07:09.16 8DiZCaym0
「うぉりゃ!!どうした、転校生相手にここまで苦労するとはね・・」
「クッ・・この・・」
(お、もう始まってるな・・さすが中野、あっという間にほとんどのしてるよ。しかも一撃で・・カーッ!!うらやましいな。
俺も男のままだったらこうなってたかもしれんのに・・)
俺も男のままだったらこうなってたかもしれんのに・・)
俺の様子をよそに中野は先輩方を確実に倒していっていた。
212 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 23:07:40.51 8DiZCaym0
そして数分後・・先輩方は一人残らずダウンしていた。俺はこのまま帰ろうかな・・っと思っていた頃、中野がこちらに
視線を送っていた。
視線を送っていた。
「さてと・・おい、いるんだろ?・・子犬ちゃん。」
「誰が子犬だ!!!!」
しまった・・つい、出てしまった。それにしてもどこでバレたんだろ・・
「・・てめぇの行動は全部バレバレなんだよ。それとも、あの時の続きをやるか?」
「ヘッ、上等。・・後悔すんなよ。」
「なぁに、あれは軽いウォーミングアップさ。」
相変わらず減らず口の変わらん野郎だ。俺は構えると一方の中野は余裕しゃくしゃくで構えもしていなかった。
- ムカツク野郎だ!!!こうなったことを絶対に後悔させてやる!!!!!
215 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 23:21:04.91 8DiZCaym0
「どうした・・構えてるなら来いよ?」
「てめぇのその面ァ!!・・ひん剥いてやる!!!」
俺は中野に向かおうとしたその時、予鈴のチャイムが鳴ってしまった。
「・・残念。俺はこれから授業があるんでね。それに、怪我治してから来い。
- あまりサボってると単位落とすぞ。じゃあな。」
「うるせぇ!!余計なお世話だ!!」
畜生・・またかよ!!相手が女だからってあいつ舐めてるのか!!!
- 今度舐めやがったら整形手術が必要なくらいに顔面をボコボコにしてやる!!!
予鈴に阻まれた俺は仕方なく教室へと帰ることにした。
216 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/30(土) 23:22:58.10 8DiZCaym0
「アーッ!!ムカツク!!!」
「・・どうしたのよ?今日はやけに荒れてるわね。」
「触らぬ神に祟りなしだお・・」
帰り道・・いつもの面々と帰っていると俺はあの時の中野の面を思い出した。
俺は思い出したとたん、めちゃくちゃムカついた。
俺は思い出したとたん、めちゃくちゃムカついた。
「だってよー・・」
「でも、それに昨日その人に助けてもらったんだろ?」
「うるせぇ!!それとこれとは事情が違うんだよ!!」
あ・・余計ムカツク!!・・確かに昨日、俺はあいつには助けてもらったが、あれは自分の不注意による
結果だ。たまたまあいつがいただけなんだよ。
結果だ。たまたまあいつがいただけなんだよ。
- それに、不覚にもあいつなんかにときめいてしまった。
「アーッ!!もやもやする!!・・今日は帰りに道場によるか。」
俺はみんなと別れた後、道場へと向かうことにした。
425 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/01(日) 20:41:11.32 Ar+4R9510
「さっさと次こい!!」
「は、はい!!」
俺はむしゃくしゃした自分の感情を抑えるために日ごろの鍛錬も兼ねて道場へと足を運んだ。
相変わらず道場に入ったら男の視線が痛いが俺はいつもどうりに周りの男にガンをつけると早速、100人と手合いをすることにした。
すでに殆ど倒しており残るは10人程度だった。
相変わらず道場に入ったら男の視線が痛いが俺はいつもどうりに周りの男にガンをつけると早速、100人と手合いをすることにした。
すでに殆ど倒しており残るは10人程度だった。
「面倒だな・・おい、てめぇら10にまとめて来い!!俺に勝つことができたらデートでも何でもしてやる!!」
「ま、マジですか!!」
「やったー!!パパ頑張っちゃうぞー!!」
やれやれ・・俺は目を閉じ空気の流れを確認するとそのまま構えた。
426 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/01(日) 20:53:08.28 Ar+4R9510
静かだ・・音で相手の動きがわかる。男のときとはあり得ない光景だ。相手の腕、それに足の動きに至る音が
すべてわかる。俺は男の体を縫うようにして目を閉じたまま1人ずつ的確に攻撃を加えていった。
すべてわかる。俺は男の体を縫うようにして目を閉じたまま1人ずつ的確に攻撃を加えていった。
- それから数分してかジジィの「やめい!!」の声が発する間もなく俺は目を開けると先ほどの男たちが
転がっていた。
「ふぅ~・・スッキリした。」
「お主・・最近隙がないのぅ。目覚しい進歩じゃ。」
どうやらジジィ曰く、目を閉じたときの俺はこれといって全く隙がないらしい。
俺は男の子との戦法を比べてみると明らかに違っていた。昔の俺は中野みたいに我武者羅に攻撃を
加えて相手を気絶させていた。それに最近は拳ではなく主に蹴りを多用していた。
俺は男の子との戦法を比べてみると明らかに違っていた。昔の俺は中野みたいに我武者羅に攻撃を
加えて相手を気絶させていた。それに最近は拳ではなく主に蹴りを多用していた。
「・・まぁな。でも女になってから明らかに戦い方が変わった。今までの俺はどちらかというと腕力に頼った
攻撃をしてきたのだが、女になってからは相手の力を利用したものになったな。」
攻撃をしてきたのだが、女になってからは相手の力を利用したものになったな。」
「それだけお主の体が女らしくなったということじゃな。」
認めたくはないが・・そういうことらしいな。元の男に戻る方法も現在の医学では不可能らしいし・・
女になってどうすっかな・・
女になってどうすっかな・・
俺は道場を後にすると再びこみ上げてきたやり場のない考えを抱えながら家へと帰った。
427 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/01(日) 21:01:20.03 Ar+4R9510
「女か・・」
家に戻った俺はシャワーを浴びながら改めて女としての自分を見回していた。
どこぞのモデルでもないみるものを圧倒する総合的なスタイル・・これまで街に出たときに怪しげなスカウトも受けたな。
どこぞのモデルでもないみるものを圧倒する総合的なスタイル・・これまで街に出たときに怪しげなスカウトも受けたな。
- だけど俺は女になんかなりたくなかった。ずっと男のままでいたかったのに・・
「これのおかげでダチできてきたけど・・やはり男のほうがよかったぜ。」
確かに女となってからは内藤やドクオ、ツンと言ったいわゆる友達ができてきたのだが
俺のことはどう思っているのかね・・あのまま男のままだと確実に孤独街道まっしぐらだったな。
俺のことはどう思っているのかね・・あのまま男のままだと確実に孤独街道まっしぐらだったな。
「ま、女として生きていくしか仕方ないか・・」
俺は浴槽から上がり髪を乾かすとふと中野のことが頭に浮かんだ。
432 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/01(日) 21:26:39.15 Ar+4R9510
(って・・なんで昨日は中野が思い浮かんだんだ!!)
俺は昨日のことが未だに頭に残りながら教室へと入っていった。
「おはよう。・・どうしたの?」
「・・別に、なんでもない。」
俺はツンとの他愛のない会話をしていると中野が入ってきた。中野は俺をチラッと見てきたが俺は
そのままシカトしたままツンと会話を続けた。
そのままシカトしたままツンと会話を続けた。
「ねぇ、どうしたの?」
「別にあんな奴と会話する必要ないだろ。」
「昔のことがあるからってね・・そういえば中野君、ファンクラブができてるみたいよ。」
ま、あいつなら容姿端麗だしそんなものすぐにできるだろ。百歩譲ってもあんなのに恋をするなら
死んでもいいね。
死んでもいいね。
「ま、男にときめくことがあっても恋することなんてないけどなwwww」
俺はそういっているのとと同時にそのまま予鈴のチャイムがなった。
371 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 21:24:24.25 2IMDuWU00
担任の適当なHRが終わると俺は授業の準備をした。すると横にいたあいつが
話しかけてきた。俺は適当に話しを聞き流す体制に入っていた。
話しかけてきた。俺は適当に話しを聞き流す体制に入っていた。
「・・おい、シカトすんなよ。」
「お前と話す義務はない。・・それに忘れたのか?俺たちは昔・・」
「決着だろ。・・昔の」
俺はピタリと手を止めた。こいつ・・
「・・俺だってあのときの勝負をあきらめたわけじゃない。むしろもう一度、再戦をしてみたいぐらいだ。
だけどな、もうてめぇは女だ。俺は・・俺は女と勝負はしない。」
だけどな、もうてめぇは女だ。俺は・・俺は女と勝負はしない。」
俺は震える拳を力いっぱい握り締めながら中野のほうを捉えた。
「ふ、ふざけるな!!!俺は確かに女だ!・・だけど、お前に負ける気なんて一切ないね!!!」
ざわめく教室の中、俺の拳は中野の頬を確実に捉えて中野の顔面を殴っていた。周りがおろおろとする中、こいつは俺の拳を払いのけると
頬をさすりながらこう言った。
頬をさすりながらこう言った。
「・・とにかくお前が女になった以上、俺はもうお前ともタイマンを張る気もないしそんな気は
もうしない。・・それにお前はもう完全な女だ。いいかげん現実を見てみたらどうだ?」
もうしない。・・それにお前はもう完全な女だ。いいかげん現実を見てみたらどうだ?」
「・・るせぇ・・・うるせぇよ!!!!!!お前に・・お前になんか言われたくねぇよ!!!!!!」
俺は逃げるようにして教室を飛び出した。
374 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 21:39:54.67 2IMDuWU00
「うるせぇ・・よ・・」
俺は教室を飛び出した後、屋上へと駆け上がっていた。俺は・・泣いていた。
自分でもバカらしくなったが・・なぜか、泣いていた。
自分でもバカらしくなったが・・なぜか、泣いていた。
「グスッ・・俺もこんな女々しいことをするなんて・・女になったってことか。」
俺はこぼれる涙を振り払うと屋上に広がる空を見ていた・・
「・・・俺、これからどうしようかな?」
俺は考え目を閉じていると背後から複数の人影を感じた。人影を感じた俺は振り返ると
以前内藤たちをいじめていたDQN2名が数名のお友達をつれて立っていた。集団のリーダー格の男が
こういった復讐にお決まりな台詞を吐いた。
以前内藤たちをいじめていたDQN2名が数名のお友達をつれて立っていた。集団のリーダー格の男が
こういった復讐にお決まりな台詞を吐いた。
「こいつらをずいぶんとかわいがってもらったらしいな。そのお礼はしてもらわなきゃ。」
「ハンッ!!こいつらがただ弱かっただけの話だろ。・・まぁいいか、憂さ晴らしに付き合ってもらうぜ。」
- ハァ、負けた奴はなんでこう執念深いのかね。ま、俺も人のことを言えた義理ではないが・・
377 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 21:56:03.66 2IMDuWU00
「さて・・来な。」
「・・この餓鬼が!!」
そういってDQN集団は俺に向けてやってきた。俺は1人1人的確に攻撃をさばきながら
返す刃で瞬く間にDQN集団を壊滅した。残ったのはあのリーダー格の男だけだ。
返す刃で瞬く間にDQN集団を壊滅した。残ったのはあのリーダー格の男だけだ。
「・・なんだ、たいしたことなかったな。」
「―――ッ!!相変わらず強いぜ。だがなこっちだって、ただでやられるわけには行かないからな。
- とある人を連れてきた。長岡さん、お願いします。」
そういってリーダー格は頭を深々と下げるととある男が現れた。男は2mはあろうかという身長であった。
「ん?そこの女子、見事なおっぱいではないか!!ぜひ私に・・フベラッ!!」
俺はデカブツの顔面に思いっきり拳をぶつけた。
379 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 21:58:19.28 2IMDuWU00
「・・さて、自慢の用心棒はこれで終わりか?」
俺は横たわっているデカブツを尻目にリーダー格に詰め寄った。
全く、あの身長は単なるハッタリだったか。さっさとこいつを倒して・・
全く、あの身長は単なるハッタリだったか。さっさとこいつを倒して・・
「おっぱい!おっぱい!!」
「・・・マジかよ。」
何ッ!!顔面モロ直撃したのにあっさりと立ちやがった
- 前言撤回、こいつはかなりタフな奴だ。・・まるで昔の俺だな。っとこんなことを言っている場合ではなかった。
どうやらさっきのあれは俺の体力を削るようだったみたいだな・・
「その立派なおっぱいを生で見せてもらおう・・」
「やってみろよ。・・セクハラ野郎!!」
そういって長岡と呼ばれた男はこちらへと向かってきた。
381 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22:09:38.53 2IMDuWU00
「おっぱいの神よ!!どうこの私に力を・・」
そういって長岡はわけのわからない言葉を言いながら俺を壁際に追い詰めながら攻撃を仕掛けていった。俺はとっさの反射神経でかわしたが
俺がいた壁はひびが入っていた。
俺がいた壁はひびが入っていた。
「なんて力だ・・腕力に差がありすぎる。」
俺はひび割れた壁を見ながらその差に歴然としていた。明らかに今の俺はタフさ腕力ともに長岡には到底及ばない。
あいつが手加減して放った一撃も今の俺の体にとっては大打撃だ。まず立てない。
あいつが手加減して放った一撃も今の俺の体にとっては大打撃だ。まず立てない。
「おっぱいまでもう少しwww」
「調子に乗るんじゃねぇ!!」
俺は何とか起死回生の一手で攻撃に転じようとしたが長岡の余りのタフさに攻撃しようにもなかった。
おそらく、先ほどの顔面の一撃も大して効いていないだろうな・・
おそらく、先ほどの顔面の一撃も大して効いていないだろうな・・
382 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22:10:53.13 2IMDuWU00
「ハハハハ!!流石のお前でも長岡さんには勝てないようだな!ひょっとすると男のままでも勝てなかったかもな!!」
「クッ・・」
確かに今の俺にはこの長岡に対抗できる力がない。合気道で機動を生かした攻撃を加えてもこの男はケロッとしてやがる。
- 男のときなら負けはしないのに。
俺が考え込んでいると長岡の拳がいきなり飛んできた。俺は即座にかわした。もう少しで俺は長岡に一撃を
もらうところであった。くわばらくわばら・・
もらうところであった。くわばらくわばら・・
「うおっ!!・・・危ねッ!もう少しで一撃をもらうところだったぜ。」
だけど俺の体力が尽きるのももはや時間の問題であった。
384 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22:22:45.50 2IMDuWU00
数時間もすると俺の体力は限界を迎えようとしていた。
「ハァハァ・・」
「さすがに疲れたようだな・・では!!」
突然俺は長岡に胸倉をつかまれた。あまりにも突然の出来事だったので俺は反応が遅れてしまった。
「―――ッ!しまった!!」
「ではそのおっぱいを拝見させてもらおうかなwww」
くそッ!!油断したぜ。長岡はそのいやらしい手つきで俺の胸を触り始めた。
「その形、大きさ・・まさにベリーグッドだよ君!!」
「・・こんの野郎ォ!!さっさとその汚い手を離しやがれ!!!」
俺は抵抗を続けたが体力が落ちていたため抵抗しようにも全く力が入らなかった。長岡は俺も胸を揉み終えると俺の服に
手をつけようとしていた。
手をつけようとしていた。
393 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22:32:16.01 2IMDuWU00
「・・や、やめろ。」
「さぁ、今度は生で・・ウゲッ!!」
長岡が俺の服に手をつけて破こうとすると・・突然背後から長岡の頭に誰かが蹴りを入れた。長岡は慌てて振り返ると
顔面に強烈な一撃をもらった。長岡は顔面を押さえながら相手のほうに顔を向けた。
顔面に強烈な一撃をもらった。長岡は顔面を押さえながら相手のほうに顔を向けた。
- こんな芸当ができるのはあいつしかいない。
「イテテテ・・お、お前は!!」
「さてと、ウドの大木でも掃除するかな。」
俺を救った人物・・そう、中野であった。俺は2度も中野に助けられてしまったのか・・
「・・なんでお前がここに」
「ああ、お前のいそうな場所っていえばここぐらいしかないからな。・・さっきはすまなかったな。」
「えっ・・今なんて・」
俺は中野がぽつりと言った声を確認しようとしたそのとき、中野の背後に長岡が蹴りを入れようとしたのだが、中野は瞬時に
長岡の背後に回り、背中を滅多打ちにした。
長岡の背後に回り、背中を滅多打ちにした。
さすがの長岡もこれにはきつく苦痛の表情をしていた。
400 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22:39:01.21 2IMDuWU00
「いくらお前がタフだといっても、ここやられちゃたまったもんじゃないだろう。」
「イテテテテテ!!!なんて力だ!!やめてくれぇぇぇぇ!!!!」
中野はその圧倒的な力で長岡を瞬殺した。
長岡が倒れた後、リーダー格はおびえてその場で腰が抜けて動けないでいた。
長岡が倒れた後、リーダー格はおびえてその場で腰が抜けて動けないでいた。
「アワワワ・・」
「さてと、残るはてめぇだけだな。・・どうするよ?」
「もちろん・・二度と俺にたてつかないようにボコボコにしてやる!!!」
「ヒイイイ・・」
俺は怯えるリーダー格を滅多打ちにした。
414 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/05(木) 22:59:59.89 IC4M8UvaO
「・・まさかお前に2度も助けられてしまうとはな」
正直言って意外だった。本来中野は俺を助ける義理などないかと思ってた。
なぜこいつは中学時代喧嘩をしあっていた敵をわざわざ助けるのだろう・・相変わらずこいつの
真意はわからない。
なぜこいつは中学時代喧嘩をしあっていた敵をわざわざ助けるのだろう・・相変わらずこいつの
真意はわからない。
「相良・・さっきは悪かった。それだけを言いに来た。」
「あ、ああ・・なぁ、どうしてお前は目の敵である俺を助けるんだ?」
俺は思い切ってこいつに真意を聞いてみた。
規制喰らってしまったので携帯からです。
今日はこれで終いです。見てくれてありがとう
今日はこれで終いです。見てくれてありがとう
670 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 20:31:05.01 pfahviGf0
俺が真意を聞いてみると中野にしては珍しくずいぶんと戸惑っていた。
「そ、それは・・」
(お、珍しくこいつにしちゃぁ戸惑っていやがるな。)
中野は珍しく戸惑いを見せながらこう答えた。
「そ、それは・・」
「おい、相良大丈夫か?」
中野が戸惑って言おうとした瞬間、珍しくドクオがこちらに向かってきた。
よくみてみると内藤とツンがいた。
よくみてみると内藤とツンがいた。
671 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 20:32:05.08 pfahviGf0
「ドクオ・・なんでここに?」
「いや、たまたま屋上に着てみたらお前がやられていてな。
それでブーンと一緒にツンに知らせたらそこにいた中野がすっ飛んで屋上に向かってな・・」
それでブーンと一緒にツンに知らせたらそこにいた中野がすっ飛んで屋上に向かってな・・」
はーん・・なるほどそういうことかい。俺は事情を把握すると中野に向かった。中野は少し戸惑いながら
俺を見つめていた。
俺を見つめていた。
「・・お前に2度も助けられたことは感謝している。だけど、昔のことを忘れている俺じゃない。だから俺から・・」
「離れろって言うんだろ。・・そんなのは俺の勝手だね。俺はただ、お前がむざむざやられているのをみて反吐が出たから
助けてやったまでだ。もう、弱ぇのに喧嘩するなよ。ちょっとは女らしくしな。じゃあな。」
助けてやったまでだ。もう、弱ぇのに喧嘩するなよ。ちょっとは女らしくしな。じゃあな。」
中野はムカつく台詞をはきながら屋上から立ち去った。
673 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/06(金) 20:41:31.05 pfahviGf0
「あんの野郎ォ・・」
「お、おい・・相良。」
俺は怒り最高潮のままでこの場に佇んでいた。再び震える拳を握り締めながら俺は自分への虚しさと
怒りに打ち震えていた。
怒りに打ち震えていた。
「・・ふざけるんじゃねえぞ!!余計なお世話なんだよ!!あの野郎はァァァ!!!」
俺は怒り最高潮のままこの場から立ち去ろうと思ったとき、内藤が俺に進言した。
「俺は中野の言うことが正しいと思うお。確かに男のままある日突然女になってしまうのは
とてもついらいと思うお。・・でも、もう女になった以上、必ず限界が見えてくる。
揉め事は控えたほうがいいと思うお・・俺は友達が傷ついてしまうのは悲しいお。」
とてもついらいと思うお。・・でも、もう女になった以上、必ず限界が見えてくる。
揉め事は控えたほうがいいと思うお・・俺は友達が傷ついてしまうのは悲しいお。」
内藤の言っていることは尤もだった。確かにあの件でわかったことはいくら武道でカバーしても腕力の差は決して埋まらない。
だけど、このままみすみすやられる俺じゃないってことは誰でも知っている。・・そうあいつも
だけど、このままみすみすやられる俺じゃないってことは誰でも知っている。・・そうあいつも
「・・・俺帰る。」
俺はやり場のない気持ちを抱えながら学校を立ち去った。