保管庫
男の中の女(2) ◆Zsc8I5zA3U
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333 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 22:04:24.18 wn+JCvxG0
結局、休みの日が来ちまった。俺は渋々支度を済ませると肝心の問題が残っていた。
「そういえば・・金がねぇな。どうすっかな・・」
俺は結局、相変わらず寒い財布と睨めっこしながら予算をどうしようか考えていた。男のときは土木のバイトで
まぁまぁ稼いでいたのだが、女になったとたんすぐにクビになり無一文生活へと転落した。
仕方なしに俺は母さんから事情を話し金の工面をしてもらおうと思ったのだが、事情を聞いた母さんはすぐに横にいた
親父の財布を取り上げて財布の札束を全部俺によこしてくれた。俺は驚きつつも親父を哀れに思った。
まぁまぁ稼いでいたのだが、女になったとたんすぐにクビになり無一文生活へと転落した。
仕方なしに俺は母さんから事情を話し金の工面をしてもらおうと思ったのだが、事情を聞いた母さんはすぐに横にいた
親父の財布を取り上げて財布の札束を全部俺によこしてくれた。俺は驚きつつも親父を哀れに思った。
「母さん・・これは?」
「何言ってるの!!服を買うんならちゃんと私に言いなさい!!・・母さんうれしいわついにあんたも女の子を自覚したのね。」
このまま話を聞いてしまうと確実に遅れてしまうので俺はそそくさと家を後にした。
- しかし、俺が女のなってからやけに母さんが優しいのは気のせいだろうか?
考えても仕方ないので俺は待ち合わせの場所へと向かった。
344 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 22:14:37.21 wn+JCvxG0
俺は待ち合わせの場所へと向かうとそこにはツンが待ってくれていた。
「あれ・・あいつらは?」
「ブーンたちならまだ着てないわ。それよりもあんた・・こんだけかわいいのにほんとに無頓着なのね。」
「仕方ないだろ。前まで男だったんだからな。」
ま、金もかなり貰ったし予算については心配なしだな。俺たちはそのまま内藤たちを待つことにした。
- 遅い、もう10分も待っている。ツンの横顔をチラッと見たが、多分怒り心頭だ。このままだと置いてくぞ。
俺たちは内藤たちを待ち続けると2人の男組みがこちらに現れた。
「へ~い、お姉ちゃんたち。俺たちと遊ばない?」
「いいところ連れてってあげるよ~?」
うぜぇ!!男はみんなこうだったか?いや、俺は断じて違う!!これははっきり言う。
- 俺は殺人と正当防衛の境界線を考えながらこの状況をどうやり過ごすか考えていた。
349 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22:22:23.05 wn+JCvxG0
「ナンパなら お 断 り 待っている人がいるから、とっとと別のを探してきなさい。」
俺が境界線を考えている中、ツンがあっさりと男共を切り返してきやがった。・・流石に俺に盾突いただけであって
あっさりしているのかもしれん。しかし、ナンパ野郎たちも負けてはおらず俺たちに誘い文句を言ってきた。
あっさりしているのかもしれん。しかし、ナンパ野郎たちも負けてはおらず俺たちに誘い文句を言ってきた。
「おいおい、姉ちゃん。そんなのほっといて俺たちと楽すぃ所へ行こうぜww」
「だが断るなんていったらお兄ちゃんたち怒っちゃうよ~www」
うぬぬ・・野郎のほうも男だけあって流石に粘るな。獲物に狙いを定めるその眼が懐かしいぜ・・
「何度も言うけど連れがいるからお断り。さっさと消えてちょうだい。」
おいおい、そんなこと言ったら・・
「じゃあ、隣のかわいこちゃんと一緒に無理矢理でも連れて行っちゃうよ~」
「儲け儲け♪」
- やっちゃいますか。この野郎どもには言い聞かせないとわからないからな。
358 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22:31:26.18 wn+JCvxG0
「嫌よ!!離してちょうだい!」
「抵抗する姿がまたいいねwww」
チッ、手が早い野郎どもだ・・ん?俺の右手にも既に掴んでいやがる。
全く・・こうなったら拳で言い聞かせるしかないか。
全く・・こうなったら拳で言い聞かせるしかないか。
「そっちもかわいこちゃんも僕と一緒に・・グゲッ!!」
俺は言葉よりも握られた右手を払いのけ左の拳を握りながら男の腹にめがけて一発入れてやった。
案の定、男は殴られた腹を抱えてその場に蹲った。さて、次はツンのほうだ。
案の定、男は殴られた腹を抱えてその場に蹲った。さて、次はツンのほうだ。
「て、てめぇ・・女だからってなめるんじゃねぇぞ!!」
「うるせぇ!!!てめぇこそ女をなめるんじゃねぇぞ!!」
ハッ・・俺何言ってるんだ言葉が違うだろ!!女じゃなくて元男を言うつもりだったのに・・
とりあえず俺は男の手からツンの腕を払いのけ、男の手首を思いっきり握ってやった。
とりあえず俺は男の手からツンの腕を払いのけ、男の手首を思いっきり握ってやった。
「イデデデデ・・・女なのになんて力だ。」
「そいつと一緒にどっかいかないと離さんぞ。」
「わかったわかった・・だから離してくれ、イデデデデ・・」
俺は手首をひょいと離すと腹を殴った奴を抱えて2人の野郎は消え去った。
ま、正当防衛だよな?
ま、正当防衛だよな?
362 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22:39:26.43 wn+JCvxG0
「ふぅ・・」
俺はとりあえず元の場所へと腰掛けるとツンのほうが俺に礼を言ってきた。
「ありがとう。・・大丈夫なの?」
「ああ、あれでも一応手加減したつもりだ。ほら、俺野郎共に恨み買われているだろ?
女の体じゃ力がねぇから合気道をやってるんだ。」
女の体じゃ力がねぇから合気道をやってるんだ。」
「へぇ~・・すごいわね。」
ナンパ野郎共を撃退してから更に数分後・・ようやく内藤たちが到着した。
「2人とも遅いわよ!!・・こっちはさっきナンパにあったんだから。」
「ご、ごめんお。それにしても大丈夫かお?」
「うん、相良が軽く倒してくれていた。」
「相良が・・すげぇな。」
全員集合ということでまずは待たされてしまったため一向は喫茶店で
ひとまず休憩することになった。
ひとまず休憩することになった。
366 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22:47:22.47 wn+JCvxG0
俺たちは喫茶店で涼みながら渇いた喉を潤していた。
「それにしても合気道やっているのかよ。」
「ああ、一応フォローにはなると思ってな。」
「あたしも驚いちゃったわよ。だって、大の男を簡単にのしてしまったもの。」
まぁ、免許皆伝ものだしな。・・しかし、ナンパ野郎はああ見えて根が深いから用心せねばなるまいな。
「そういえばどこへ行くのかは決まったのかお?」
「ええ、まずはこのショッピングモールへ行って相良の服を買いに行くわ。こいつ無頓着だからあたしが選ぶわ。」
「おいおい、選ぶのは勝手だが大丈夫か?」
それが心配だ。しかし、内藤が笑顔でこう言った。
「ツンはセンスがいいから大丈夫だお。お、ツンが照れてるおwwww」
「べ、別にうれしいわけじゃないからね!!」
- なんだこいつらは、それに何じゃれあいこをしているのだか?
しかし、不思議と俺の中にはドス黒い感情が芽生えていた。
- 男のときはなかったのに誰か教えてくれーッ!!
369 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22:55:02.57 wn+JCvxG0
俺の行く場所が大方決定すると突然ドクオがにやついた顔でしゃべり始めた。
「なぁ、相良のもんが変えたらちょっと行ってみたいところがあるのだが・・」
「どこかお?」
「え、何々?どこへ行くの?」
「下らん場所だったら即刻帰るぞ。」
何だ・・こいつは俺たちをどこへ行かせようとしているんだ?
みんなの期待を一新に集めながらドクオは更に笑みを浮かべてこう言った。
みんなの期待を一新に集めながらドクオは更に笑みを浮かべてこう言った。
「ま、行ってからのお楽しみだ。」
気味の悪い顔をしながらドクオは秘密を突き通した。そして、遅れた内藤とドクオに
飲み物代を奢らせると俺の服と身の回りのものを買うために一向はショッピングモールへと向かった。
飲み物代を奢らせると俺の服と身の回りのものを買うために一向はショッピングモールへと向かった。
- それにしてもあのドクオの笑みはなんだったんだ?全く思い出す度に気味が悪いぜ。
660 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/27(水) 23:41:43.03 x0Dm9H1V0
俺たちはショッピングモールに到着すると俺は適当に服に手をとった。
(こんなの着るのかよ・・)
服はいかにも女の人が着そうなものばかりであった。こんなのを俺は一生着なきゃいけないのか・・
俺はとりあえず動きやすい服を選ぶと早速ツンに駄目だしをされた。
俺はとりあえず動きやすい服を選ぶと早速ツンに駄目だしをされた。
「ちょっと待った!!それじゃ駄目よ。もっとこんなのを着なさいよ。」
といいながらツンが俺に差し出したのはいかにも女の子らしい服であった。
「え・・これじゃ駄目なのか?」
「当たり前よ。あんた本当にセンス0ね。ほら、早速試着しましょう。手伝ってあげるから。」
「おいおい、ちょっと待て・・」
俺の健闘も空しくツンに押される形となり、俺たちは試着室への中へと入り込んだ。
663 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/27(水) 23:55:50.22 x0Dm9H1V0
数分後、俺はツンに選ばされた服を試着して着終えるとカーテンが開いた。
「・・凝視すんな」
「どお、私のセンスは?」
「す、すごいおwww」
「ああ・・あの相良だと思うと余計すごいぜ・・」
チッ・・やたらと男ほうのの視線が多いな。それにしてもこの服は少し動きづらいな。
まぁ、下のスカートをジーンズ系に変えてもらえば俺としてはうれしいのだがな・・
次はジーンズ系をに合うのを選んでもらうか。
まぁ、下のスカートをジーンズ系に変えてもらえば俺としてはうれしいのだがな・・
次はジーンズ系をに合うのを選んでもらうか。
「なぁ、ツン・・次はジーンズ系に合うのにしてくれ。この服だと少し動きづらい・・」
「そうね・・じゃあ、選んであげる。」
こうして俺の女体化は思うように進んでいた。
- それにしても心なしかツンが楽しそうに俺の服を選んでいるのは
気のせいだろうか?
しかし・・嫌な気分ではないな。これが楽しい・・か?
672 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/28(木) 00:23:01.88 r3g1imiD0
あれから俺たちは試着室を占領しながらいろいろな服を着た。
意外にも俺の選んだ服もツンが見事にファッション性と俺の事情を考慮してうまく選んでくれた。そこでついでに
財布やらバッグやら買わされて母さんが親父から取った金はあっという間に底をついた。
意外にも俺の選んだ服もツンが見事にファッション性と俺の事情を考慮してうまく選んでくれた。そこでついでに
財布やらバッグやら買わされて母さんが親父から取った金はあっという間に底をついた。
「ん~、よく買ったわ。前々からほしいものもあったし・・」
「それにしてもたくさん買ってたお・・」
「ま、当分は服には困らんな。その点では感謝してるぜ。」
店を出た俺たちは荷物を抱えながら行く先もなく歩いていた。
675 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/28(木) 00:25:35.50 r3g1imiD0
「さて、帰るか。」
「そうね。」
「もうそんな時間かお。」
俺たちが帰りに支度を始めると突然ドクオが俺たちを引き止めた。
「ちょっと待ってくれ。俺言ったじゃねーか。買い物終わったら行くところあるって」
「え・・そんなこといってたっけ?」
ツンの一言で俺は喫茶店での一言を思い出した。そういや、こいつ買い物終わったらどこかいきたいって
言っていたな。すっかり忘れてたぜ。しかも、俺たちをどこに連れて行く気だ・・
言っていたな。すっかり忘れてたぜ。しかも、俺たちをどこに連れて行く気だ・・
「おい、ドクオ、くだらねーところじゃねーよな!!」
「フフフ・・この私にまかっせなさーい。とっておきの場所に連れててやるぜ。」
大丈夫かこいつ・・とにかく俺たちはそのドクオのいうとっておきの場所へと向かうことにした。
くだらないところだったらとりあえずこいつを殴る!!・・手加減は一応してやるか。
くだらないところだったらとりあえずこいつを殴る!!・・手加減は一応してやるか。
124 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 16:49:56.17 pa3b0YtW0
「ここは・・」
「良くぞ聞いてくれた!!ここは我らの聖地であるコスプレショッ・・ブゲッ!!」
OK、よ~くわかった。予定どうりドクオは俺たちをくだらないところへと連れてきやがった。
俺は言ったよな?くだらないところを連れて行ったら殴るって・・
俺は言ったよな?くだらないところを連れて行ったら殴るって・・
- 余りにもくだらなかったので言葉よりも早く手が出てしまった。
「ドクオ、てめぇ!!俺たちをこんなところに連れてきてどうするんだ!!」
「ま、まぁ・・いいじゃねぇか、コスプレはいいもんd・・」
「ざけんな!!誰がこんな格好に・・」
「ふ、2人とも落ち着くお」
俺たちが言い争いをしている中、試着室のカーテンが開かれた。俺たちは思わず試着室を
みてみるとツンが服を着ていた。
みてみるとツンが服を着ていた。
「どう?案外、なかなかいいもんよ?」
125 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 16:57:04.44 pa3b0YtW0
「おお・・」
「ツンかわいいおwwww」
周りの絶世の中、ツンは「そぅ?」といいながら服を見回していた。まぁ、なんというか?
と、とにかく俺はそんなもの絶対に・・
と、とにかく俺はそんなもの絶対に・・
「あんたも着てみなさいよ?・・ちょっとブーンは見すぎよ!!べ、別にあんたのために
なんかしてないんじゃないからね!!気分よ!き・ぶ・ん」
なんかしてないんじゃないからね!!気分よ!き・ぶ・ん」
「ツン・・痛いお・・・」
「そうだぜ、着てみたほうがいいと俺も思うぞ」
周りに勧められてか俺も着てみることにした。どうも俺は周りに勧めに弱いらしい・・
女になってから特にそうだ。俺ってこうだったのか・・
女になってから特にそうだ。俺ってこうだったのか・・
ツンに手伝ってもらう中、ついにカーテンが開かれた。
127 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17:09:39.88 pa3b0YtW0
「オオ!!なかなか・・」
「に、似合っているお・・」
「・・あんまこっち見んな。恥ずかしい・・」
試着室を出てみるとあまりもの歓声で少し驚いた。特に倒れているドクオはともかくとして、ほかの周りの奴らまで
俺を観始めた。・・ッタク!!俺はてめぇらの見せ物じゃねぇんだよ!!気持ち悪ィ目で見やがって!!
こいつらいなかったらぶっ飛ばしているところだった。
俺を観始めた。・・ッタク!!俺はてめぇらの見せ物じゃねぇんだよ!!気持ち悪ィ目で見やがって!!
こいつらいなかったらぶっ飛ばしているところだった。
まぁ、俺が女体化したときは余りにの美しさに卒倒しかけたが・・
「じゃあ、次これな。」
「お、おい!まだ俺は着るとは・・」
「ツン、今度はこれを頼むお。」
「・・まぁ、いいわ。じゃ、行くわよ。」
お、おい俺に選択権はなしかよ・・どうも女になってからは周りに流されるようになったなこりゃ・・
俺は頭を抱えて諦めるとツンと一緒に試着室で着替えるのだった・・
俺は頭を抱えて諦めるとツンと一緒に試着室で着替えるのだった・・
129 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17:14:49.81 pa3b0YtW0
「じゃあ、私たちはここで帰るわ。あんた超美人なんだから夜道は極力気をつけなさいよ。」
「また、一緒に行こうお。」
「相良の・・相良のコスプレは良かったなぁ・・」
そういいながら内藤たちは帰りの電車へと乗っていった。
俺も買った荷物を抱えると電車に乗った。
俺も買った荷物を抱えると電車に乗った。
「そういえばもう夜か・・帰らなきゃな。」
空には黒が増し、月を囲うように星星が光り始めていた。
130 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17:30:34.81 pa3b0YtW0
(尾けられてるか・・)
駅を降りて俺はそのまま真っ先に自宅に帰ろうと思ったのだが、どうも駅を降りたときから誰かに
尾けられているようだ。俺はそのまま近くのコインロッカーで荷物を収めるとわざわざ回り道をしてから
あちらの誘いに乗っていた。
尾けられているようだ。俺はそのまま近くのコインロッカーで荷物を収めるとわざわざ回り道をしてから
あちらの誘いに乗っていた。
(どうも・・1人ではないらしいな。十人ぐらいは後ろにいるな。)
俺はしばらくして誰も使われていない工場跡地を見つけた。ここなら人気もないし思う存分暴れることも可能だ。俺は
悪独特の殺気を徐々に放ちながら工場跡地への中へと入っていった。
悪独特の殺気を徐々に放ちながら工場跡地への中へと入っていった。
132 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17:38:11.19 pa3b0YtW0
「出て来いよ・・どうせ1人じゃないだろう?」
「さすが、血に飢えた狂犬・・仰せのとおりだ。女になったと聞いていたが・・
どうも中身は変わっていないようだな。」
どうも中身は変わっていないようだな。」
そういうと奴らは案の定、俺の周りを十人ほどの囲っていた。どうも声からすると俺によほどの恨みがあるらしい・・
まぁ、そんなことはいちいち覚えちゃいないがな・・
まぁ、そんなことはいちいち覚えちゃいないがな・・
(ヘッ・・ご丁寧に全員角材かなんかを持っていやがるな。十人か・・ちょっときついな。ま、大丈夫かな?)
「さて・・野郎共!!相手はあの相良だ油断するんじゃねぇぞ!!!」
リーダー格の男がそういって俺に向かっていった。
133 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17:48:12.06 pa3b0YtW0
「うぉりゃ!!」
リーダー格の男が飛び込むのと同時にほかの奴らも角材を振り回して向かってきやがった。
しかし、俺は全員の動きを瞬時に見た後、野郎共の懐に肘を入れて確実に攻撃を加えて気絶をさせた。
もちろん角材のよるダメージは0であった。
しかし、俺は全員の動きを瞬時に見た後、野郎共の懐に肘を入れて確実に攻撃を加えて気絶をさせた。
もちろん角材のよるダメージは0であった。
俺はほとんどの奴を気絶させると、残るはあのリーダー格の奴だった。
「おい、女1人に寄ってたかってここまでやるか普通?まぁ、全員俺に返り討ちにされちゃお終いだけど・・」
「甘いよ、相良ちゃん~?ほら後ろを見てごらん。」
俺は後ろを見てみるとほかのゴロツキがうようよいた。数を見てみると20人程度か・・顔をちらりと見ると俺が前にぶちのめした
野郎共もいやがった。
野郎共もいやがった。
「こいつらがやられるのは最初からわかっていたからね。念には念を入れてね・・女になった記念だよ。受け取ってね。」
「ヘッ、要は復讐だろ。御託並べないでかかってきな。」
「チッ・・野郎共、女だからって油断するんじゃねぇぞ!!わかったな!!」
ヘヘヘ・・大丈夫かな?俺は構えて後ろのほうを料理することにした。
138 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18:03:24.15 pa3b0YtW0
“ハァハァ・・テメェなかなかやるな。”
“ハァハァ・・まだまだだ。”
突然思い出された記憶・・それは“あいつ”との勝負の時であった。
過去の男時代、血に飢えた狂犬と呼ばれタイマンでは負けなしのこの俺が
過去の男時代、血に飢えた狂犬と呼ばれタイマンでは負けなしのこの俺が
唯一勝てなかった相手・・
- それは
「おらッ!ボーっとすんなよ相良ちゃん!!」
「何ッ!!」
ハッ・・しまった。今は昔に耽っている暇なかった。俺は男の角材を顔に向けられ
思わず左腕で受け止めた。受け止めた左腕には男のときでは考えられないような激痛が走り
もはや力を入れても無駄だった。
思わず左腕で受け止めた。受け止めた左腕には男のときでは考えられないような激痛が走り
もはや力を入れても無駄だった。
139 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18:06:51.98 pa3b0YtW0
「―――ッ!!・・この野郎!!」
「これで1本は完全に使えなくなったね。・・さぁ、覚悟しな!!」
弱ったな・・あれから残る十人はうまく撃退してもまた次から次にへと人が増えてきやがる。
それにまだ、あと十人以上はいやがるぜ。残る俺は右腕1本・・これはつらいな。確実にやべぇ・・
合気道でカバーしてもやはり野郎の力には敵わんものなのかねぇ・・
ちょっとやんちゃしすぎたかな・・できれば、あんときの決着もつけたかったしな。
それにまだ、あと十人以上はいやがるぜ。残る俺は右腕1本・・これはつらいな。確実にやべぇ・・
合気道でカバーしてもやはり野郎の力には敵わんものなのかねぇ・・
ちょっとやんちゃしすぎたかな・・できれば、あんときの決着もつけたかったしな。
腕をやられ大人数に囲まれた中、俺は立つ気力さえ無くなり目を瞑った・・
140 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18:10:37.61 pa3b0YtW0
あれ・・奴らはどうしたんだ?俺は恐る恐る目を開けるとそこには“あいつ”が立っていた。
「お、お前は・・」
「どうした?狂犬よぉ・・女になってから弱くなったんじゃないか?」
そのツラ・・忘れるもんか。かって俺が唯一タイマンで倒せなかった男・・その名は!!
“俺は殺戮の天使・・中野翔だ!!”
殺戮の天使は目を瞑っている間、俺を殴ろうとしていた男を吹っ飛ばしていた。
142 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18:20:27.19 pa3b0YtW0
「な、中野・・どうしてここに?」
「ああ、お前が女になったって聞いてな。帰っているお前を見つけた後、後をつけて様子を
見てみるとこうなっていたわけだ。」
見てみるとこうなっていたわけだ。」
ずっと見てた・・ってことはこいつは最初からこうなることを知っていたんだな。・・全く、相変わらずムカツク野郎だぜ!!
「まぁ、そう怒るな。んでな、この影に30人近くいたからぶっ飛ばしてきてやったわけさ。ちょっとは感謝しろよ」
何だと・・あいつらまだいやがったのか!!
ま、そこは一応、感謝しておくか。中野が30人近く倒したと聞いてリーダー格が驚いた
口調で言った。。
ま、そこは一応、感謝しておくか。中野が30人近く倒したと聞いてリーダー格が驚いた
口調で言った。。
「な、何だと・・てめぇか!!あそこにいた奴らを倒したのは!!さっきからどうりで連絡が取れんわけだぜ・・」
「ああ、今頃全員、いい夢を見ているはずだぜ。」
「へ、へへへ・・そうかい、相良をぶちのめしたらてめぇもやろうと思ってたんだよ!!
手間が省けてちょうどいい、全員行くぜ!!」
手間が省けてちょうどいい、全員行くぜ!!」
おお・・怖ッ!さすがに隠し玉をやられて怒ったようだな。さて、この大人数は中野に任せて俺はあのトンキチを倒しに行くとしますか。
俺は大人数を中野に任すと片腕を抑えながらあのトンキチを倒しに向かった。
俺は大人数を中野に任すと片腕を抑えながらあのトンキチを倒しに向かった。
144 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18:34:52.46 pa3b0YtW0
「ヘヘ・・あの相良といっても女でしかも使えるのは片腕のみ・・もらった!!」
「ざけんな!!俺がてめぇ見たいなトンキチに負けるかよ!!」
俺は瞬時に角材を持っていたトンキチの懐に回り込みトンキチの左腕を押さえながら
右腕で投げ飛ばした。
右腕で投げ飛ばした。
「うぉぉりゃ!!」
「なッ!!」
俗にいう火事場のクソ力というものか・・偶然にもトンキチのほうはきれいに吹っ飛び、俺はトンキチの
顔面に思いっきり蹴りを入れてやった。
顔面に思いっきり蹴りを入れてやった。
「このタコが!!二度と俺に盾つくんじゃねぇぞ!!」
俺はトンキチをやっつけると中野のほうを振り向いた。中野のほうもすでに全員を倒しており
あちらあちらに屍の山を築いていた。俺はようやく達成感と疲労感が同時に滲み出てきた。
あちらあちらに屍の山を築いていた。俺はようやく達成感と疲労感が同時に滲み出てきた。
146 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18:43:13.30 pa3b0YtW0
喧嘩が終わった俺たちは荷物を取り出すと、とある川原へと場所を変えた。
俺はすべての事情を中野に話すことにした。
俺はすべての事情を中野に話すことにした。
「それにしても合気道か不良のお前が武に走るとはな・・」
「るせえな!!・・それよりてめぇは女にならなかったようだな。」
「喧嘩ばかりの童貞クンとは違うんでな。」
相変わらずムカツク野郎だ・・そういえばこいつは俺と互角ながら俺とは根本的にどこか違っていた。
孤独一本との俺とは違い、こいつの周りにはいつも人がいた。
孤独一本との俺とは違い、こいつの周りにはいつも人がいた。
- それにこいつなら女にモテそうだし童貞じゃないのも道理か。
「・・助けてもらったのは感謝する。だけど・・なんで俺なんか助けたんだ?」
そういえば・・なんでこいつは俺を助けたんだ?普通ならあちらのほうに着きそうだと思ったのに・・
それにこいつとはタイマンで決着をつけていない。しかも俺は怪我をしていた。
それにこいつとはタイマンで決着をつけていない。しかも俺は怪我をしていた。
せっかく、俺を倒すチャンスだったろうに・・なぜだ?
147 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18:43:45.05 pa3b0YtW0
「べ、別に・・気分だよ。気分。・・それに奴らのやり方は気に食わなかったからな。」
「ふぅん・・まさか殺戮の天子様に助けられるとはね。」
「・・悪かったな。」
俺はクスリと笑いながらたくさんの荷物を抱え家へと向かおうとした。
「じゃあな・・本当に今日はありがとな。」
「あ、ああ・・」
俺は飛びっきりの笑顔で中野と別れた・・ってちょっと待て!!なんで俺はあいつに笑ったんだ。
そんな気全然ないのに・・それに、わずかながら胸が熱い。心臓の音も徐々に高まってきているな・・
全く何なんだよ!!
そんな気全然ないのに・・それに、わずかながら胸が熱い。心臓の音も徐々に高まってきているな・・
全く何なんだよ!!
俺は高まる自分の感情を必死で抑えながら自宅へと向かった。・・なんだこの気持ちは?知ってたら誰か教えてくれ?
148 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18:59:04.25 pa3b0YtW0
翌日・・俺はやけにうるさい両親(特に母親)を必死に抑えながら学校へと向かっていった。
怪我をした左腕には一応包帯を巻いている。俺は教室の中に入ると自分の席に座った。
すると、俺の存在を確認したのかツンがこちらの方向へと向かってきてくれた。どうやらツンとは
一緒のクラスだったようだな。ま、授業はほとんどサボってたからクラスの顔なんて覚えていないがな・・
怪我をした左腕には一応包帯を巻いている。俺は教室の中に入ると自分の席に座った。
すると、俺の存在を確認したのかツンがこちらの方向へと向かってきてくれた。どうやらツンとは
一緒のクラスだったようだな。ま、授業はほとんどサボってたからクラスの顔なんて覚えていないがな・・
「おはよ・・ってどうしたのその腕?」
「ん?ああ・・ちょっとな。それよりも隣をチラッと見たが内藤たちは遅いな。」
「ブーンたちは遅刻の常連よ。・・それにしてもあんたちょっとは
サボってばかりで授業を受けなさいよ。」
サボってばかりで授業を受けなさいよ。」
「るせえな・・授業なんざ興味がわかん。」
そりゃそうだ。第一進学さえも考えていないのに・・働くキャリアウーマンてか?それは勘弁して
もらいたいね。
もらいたいね。
149 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 19:05:08.84 pa3b0YtW0
「全くもう・・そういえば今日、転校生が来るのよ。知ってた?」
「転校生・・だと?」
「そう、何でも前の学校でやんちゃしたんだって。・・あ、先生が着たわ。」
予鈴が鳴り、全員が席に戻り担任が教室へと入ってきた。
それにしても転校生ね・・まぁ、誰であろうと俺には関係ないのだが・・
担任が適当に転校生予告をすると転校生が教室の中に入ってきた。
それにしても転校生ね・・まぁ、誰であろうと俺には関係ないのだが・・
担任が適当に転校生予告をすると転校生が教室の中に入ってきた。
寝かけた俺は転校生を見上げると・・驚きよりも体の中で妙な電気信号が発せられた。
「転校生の中野翔君だ。見んな仲良くしてくれ。」
なんであいつが・・ここにいるんだよ!!しかも同じクラスか!!
「・・中野です。よろしく。」
あいつは転校生に決まってありきたりな自己紹介をするとあろうことか
俺の隣の席へと座りやがった。中野はさっきのような「よろしく」ではなく憎たらしく俺に話しかけてきた。
俺の隣の席へと座りやがった。中野はさっきのような「よろしく」ではなく憎たらしく俺に話しかけてきた。
「よぉ・・まさかお前がいるとはな、驚きだぜ。」
(なんでこいつと同じクラスで隣なんだよ!!)
俺は妙なときめき・・ではなくもやもやしたイライラ感を抱えながら朝のHRを過ごしていった・・