男の中の女(1) ◆Zsc8I5zA3U

    

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◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/21(木) 23:52:53.33 XhPB7zlN0

「ヒヒヒ・・流石のお前も袋にされちゃかなわんだろwwwww」


俺の名前は、相良 聖・・今ちょっとした厄介なことに巻き込まれている。まぁ、たいしたことじゃないが俺たち男は
すぐこうして喧嘩になる。1人1人はこの俺の力にかかればたいしたことはないが、集団で集まってくると厄介なものだ。
ま、こういうことは中学校の頃から体験済みだが・・


「行くぜ・・今日こそその生意気な口をへし折ってやる!!!」


「・・やってみなよ。」


そしてゴングが鳴らされた。試合開始だ。
こうなれば誰だろと俺は容赦はしない。こいつらに教えないとな・・



俺の恐ろしさを・・・






◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00:04:08.76 vmrnrQZC0


「ハァハァ・・後はてめぇ1人だけだな。」


「アワワワ・・」


俺は20人はいるだろうか・・あっという間に周りを掃除して残るは一人だ。こいつが首謀者だということは
わかりきっていたので俺はあえて残したのだ。俺はじわりじわりと追い詰めることにした。

角材で殴られたところはヒリヒリするが・・


「さぁって・・わかってるよなぁ。」


「た、頼む!!も、もう手出しはしないから・・・アベラッ!!」


俺はこいつの意見を一切無視して殴り飛ばしてやった。殴られた奴はきれいにすっ飛んで地面へとダイブした。


「う・・ガクッ!」


◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00:05:08.21 vmrnrQZC0



「ケッ・・男なら命乞いするな。」


このときの俺は輝いていた。そう・・中学時代から名を馳せたこの俺に逆らうものなど微塵もなかったのだ。
生まれついた腕力とタフさ・・まさに無敵だった。中学時代の頃は数々の相手に喧嘩を買っては相手を
叩き潰していた。まさに俺にとって男とは力であった。

    • そう、このときまでは確かに俺は無敵だった。突如としてやってきた“あれ”がなければ!!!


「フフフ・・俺は無敵だ!!!!」


俺は周りを見回し満足しながら最期の男の日を謳歌していた・・


◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00:16:45.29 vmrnrQZC0

翌朝・・俺はすがすがしい朝を迎えていた。しかし、体が重い・・なんでだ?昨日は角材で殴られたが
すぐに痛みは引いてきたのだが・・それに肩にかかっているのはなんだ?俺はよく見ているとやけにさらさら
していた。


「これは髪・・俺は短髪にしていたのだが、なんで・・」


それに、やけに部屋が大きく感じる。やたら服がぶかぶかだしいつもは小さいベッドが大きく感じる。
俺はかなりの違和感を抱えたまま洗面所に向かった。




◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00:20:53.04 vmrnrQZC0


俺は洗面所に向かうと一呼吸おいた。


「・・なんじゃこりゃ!!!おおおおおお、俺が・・女になっている・・」


俺は鏡を見てみるとすらりと整った顔立ち、さらさらのロングヘアー、透き通るような肌・・
それに豊満な胸にキュートなお尻・・これは夢だ。そうに決まっている!!!第一、俺がこんなかわいい
女なわけがない!!そうだ、これは漫画か何かの世界に入り込んだんだ。そうに違いない。
ならさっさと俺を元の世界に返してほしい!!こんなふざけたことがあってたまるか!!!


「イデデデッ・・・痛い、夢じゃない・・ってことは・・」


俺は肌をつねってみると痛みが生じた。どうやら俺は・・本当に女になったらしい。俺はそれを確認すると
サーっと血の気が引いた。漫画だと顔に線がいくつも立っている状態だ。


「俺が・・女・・ハハハハハ・・」


俺は放心状態になり、乾いた笑いをしながら親の元へと歩いた。


◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00:28:57.05 vmrnrQZC0


俺は放心状態で自我を失いそうになるも・・両親のものへと向かった。


「おはよう・・」


「おや、聖にしては声が高いな?」


「聖、朝からふざけないで・・」


俺は両親のいる台所へ向かうと一応挨拶をしたのだが・・母親が振り向き俺を凝視すると、
この空間は無音空間となり朝のすがすがしい音が響いていた・・



◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00:29:32.80 vmrnrQZC0



「ど、どこのお嬢さんですか!!まさか!!聖が誘拐!!!」


「か、母さん落ち着くんだ。聖は確かにツッパッていて悪相応だが誘拐なんてしてないじゃないか。
    • 聖を信じよう。」


こいつら・・俺は徐々に怒りのオーラを高めながら机を大きく叩いた。


「てめぇら!!!何勝手なことをほざいているんだ!!!俺はあんたらの息子の聖だ!!!
 朝起きたらこんな体になっていたんだよ!!!!」


「「・・へっ?」」


両親は俺の声に圧倒されてしばらく固まっていた。



◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00:35:11.57 vmrnrQZC0


俺は何とか元の表情に戻った両親に今までの経緯を説明した。


「・・というわけだ。俺は朝起きたらなぜか女になっていたわけだ。」


俺は説明をし終えると母さんのほうが俺に真剣な顔つきで話しかけてきた。


「・・・聖、親の私たちからこんなことを聞かれるのは嫌でしょうけどはっきり答えなさい。


      • あなたは童貞なの?」


俺の頭の中では脳みそが真っ二つに割れていた。突然のことで俺もわからなかったのだが、珍しく
真剣な表情の母親に押されてついつい怒りを忘れて答えてしまった。


「・・ああ、そうだよ。」


俺のマジの告白に母親はさらに詳しいことを説明してくれた。


◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00:41:46.50 vmrnrQZC0


どうやら、男性にはいきなり女体化してしまう病気があるらしい。通称、女体化シンドロームというらしいが
これに該当するのは俺みたいな童貞野郎で15か16歳の誕生日を迎えてしまうと体の細胞が変化して
急に女になるらしい。俺は日にちを確認してみると奇しくも今日は16の誕生日だった。・・なんとも酷い話だ。
そういえば前、学校でなんか話してたな・・まぁ、授業はいつもサボっていたから知ったこっちゃないが・・

それにしても・・俺はこれから女として生きていくしかないのか・・


「・・残念だけど、女体化シンドロームは難病で未だに治療法がないのよ。」


「マジかよ・・じゃあ、俺は一生女として生きろってか・・」


母さんは黙って首を縦に振った。俺は・・頭を抱えて今の現状を受け入れざるを得なかった。

350 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 20:55:02.33 b4XJfRWw0

ここで参上wwwwwww
保守代わりに投下する。


「で、でも・・あんた結構いい美少女に変身したんだしね・・」


「そうだぞ。父さんだって今の聖の姿には正直・・」


「うるせぇ!!!俺は・・俺は今まで男だったのに・・チクショォォォォ!!!!」


俺は空しく部屋へと駆け込むことになった。今まで、自分の部屋に駆け込んだのは初めてだった。
部屋に入った俺は重大なことを忘れていた。そう、男と女の最大と違いといえば・・“力”だ。俺が女に
なった今、がくんと力ががた落ちしているはずだ。そうなってしまえば今後、喧嘩をするときかなりの支障に
なってしまう。俺はこぶしをぎゅっと握り締め部屋にあったサンドバックを力いっぱい殴った。



354 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 21:12:04.51 b4XJfRWw0


「・・まずいな。」

俺は力いっぱい自分の力を試した。サンドバックは勢いよく飛んだが、前ほど飛びはしなかった。


「力はそこらの男よりは強い程度か・・チッ、これだとやられるのは時間の問題だな。」

しかし、女になると体力が落ちる代わりにスピードが上がっていた。おかげで小技はそこそこ決まるのだが、大技が
できなくなってしまった。俺は頭を抱えながらこの状況を打破するために考え始めた・・

「クソ・・野郎と本気でやるとなるとこっちが先にくたばってしまうし・・どうすれば」

俺はしばらく考えるとある方法を思いついた。・・だが、それは俺にとって余りいいものではなかった。


「チッ・・気に食わんがあそこへ行くか。」


俺は覚悟を決めるとあそこへと行くことにした。

374 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 22:06:34.14 b4XJfRWw0


「おい、ジジィはいるか?」

俺が立っているのはとある道場の前・・この道場は俺の家からすぐ近くにあって
ガキの頃から度々ちょっかいをかけていた。まぁ、この道場は合気道を使うらしく楽には勝てなかった。
だけど、全員返り討ちにしてやった。そのときにこの道場の主であるジジィがえらい俺を気に入ってか
しつこいぐらいの勧誘を仕掛けてきた。

    • まぁ、俺流に丁重にお断りしたが。

そんなわけで俺は無理矢理道場を案内してもらうと案の定ジジィがいた。


「誰じゃ?宅急便ならそこに・・」

「師範・・その、相良・・聖です。」

「聖じゃと!!す、すぐ通せ!!・・これで後継者に悩まんで済むわい。」


俺は道場に入ると周りの男たちから「オーッ!!」とか「マジ可愛い・・」とかの声を聞いたので気分が
悪くなった。ムカついた俺は周りの男共にキリッとガンをつけると周りは水を打ったように静かになった。どうやら女になっても
この手は使えるらしい。気持ち悪い周りを黙らせると早速ジジィと一対一となった。



375 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 22:07:17.79 b4XJfRWw0



「え、ええ・・ゴホン。娘さんが私に何の用かな・・」

「て、テッメー、人が・・じゃなかった。俺は相良だ。・・話せば長くなるが」

俺は嫌をも承知でジジィに今までのことを話した。話を聞いてようやくジジィは俺の話を飲み込めたようだ。


「・・なるほど。それで武道を学びたいと。」

「ああ、空手だと隙があるし、効率のいい合気道を学びたいと思ってな。

    • 頼む。俺に武道を教えてくれ!」


ジジィは顎で手をかけながら考え込んだ。


「いいじゃろう。・・形はどうであれお主の口からそれが聞けてうれしいわい!!」

「本当か!!じゃあ、早速頼むぜ。」

俺は男のときの力の代償である武道を学ぶことになった。

380 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 22:22:14.54 b4XJfRWw0


あれから数日経ち、俺は学校そっちのけで道場篭りの日々は続いた。
ものの3週間程度で俺の最終試験が行われた。

最終試験はジジィとのタイマンだった。このジジィを倒せば俺も晴れてこの道場から卒業だ。
俺はいっそう気合を高めて構えた。

「すごいぞ・・やはりお主はわしの見立てとおりじゃ!!」

「何でもいいからさっさとしやがれ!!」

「では・・行くぞ!!」

じじぃがいきなり攻撃を加えてきた。しかも・・反撃する隙すらなかった。だけど俺は必要最小限な動きで
ジジィの攻撃を捌いた。さすが、道場の主であって相手が女だろうと容赦はしない。俄然、俺は気合を入れて
構えなおした。

「フッ・・流石、様子見は無用だな。」

「これでも道場の主じゃからの・・」

「その減らず口・・叩きなおしてやるぜ!!!」


今度は俺がジジィに向かって攻撃を加え始めた。



390 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 22:38:34.04 b4XJfRWw0

俺はジジィに突っ込み効率よく攻撃を加えた。以前に試合で俺は我武者羅に攻撃した結果、体力が尽きて負けてしまった。
そこでジジィは以前のようなタフさを生かしてくれた攻撃ではなく、スピードを利用した攻撃を教えてもらった。以前までは
なかなか体に慣れなかったがこの直前、ようやく体になじんできたようだ。

俺はジジィの防御を掻い潜り、的確に効率よく隙を突きながらジジィにダメージを与えていった。


「やりおるの。攻撃もさることながら、先ほどの防御・・まさに体になじんでる。
よくここまでの短期間で成長したのぅ・・やはり、お主はわしが思っていた以上じゃ!!
女になっても変わりはない。」

「ヘッ、そりゃどうも・・じゃ、行くぜ!」


それからも俺は自分のペースを貫き、ジジィに的確に攻撃を加えていった。



「ま、参った・・本当に容赦のない奴だ。・・免許皆伝だ。」

「本当か!!・・よっしゃ!!これで野郎と揉めたときに何とかなるぜ!!ありがとな!!」


ジジィの敗北宣言と免許皆伝を聞いた瞬間、俺はうれしくて旋風のように外へと走っていった。

406 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 23:04:07.98 b4XJfRWw0


「さて・・今日から学校か」

「いいこと、女の子が喧嘩をしちゃいけませんよ。・・それに昨日のことはよく覚えてる?」


学校当日、あの道場のことは女性化の準備期間として学校から公認の欠席にしてもらった。どうやら、女になったら法律で
1ヶ月程度の準備期間がもらえるらしい。道場帰りにやけに気合の入った母さんからやれ女のマナーやいろいろなことを言われた。
まぁ、野郎と揉めることがあってもあれがあるしな。

「しかし、女性の制服って物は着にくいな。」

「わがまま言うんじゃないよ。」

「・・んじゃ、行ってくるわ。」


俺は自宅を後に、学校へと向かっていった。女で初めての登校日・・
一体どんなものかねぇ・・

418 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23:17:24.98 b4XJfRWw0


「あれが・・あの相良か・・」

「女になったって聞いたが・・すげぇ、美人じゃん。」

登校するや否や、周りの男共はこれだ。全く、気持ち悪りぃ・・男と交際?
    • 考えただけでゾッとするぜ。しかし・・女になっても暇なもんだ。俺は1時間目の
授業には出席もせずに屋上へと向かっていた。



「・・ふぅ、なんだかな。」

はっきり言って予想とは大違いだ。予想では俺に恨みを抱いている野郎共が俺が女で
あることをいいことに腕力で威圧するのかと思ったのだが、実際は手を返したように
蜜に群がる蜂のように俺気持ち悪い視線を送ってくる。・・全く、とんだ見当違いだぜ。

俺は青空を見上げるとどこからか揉め合っている声が聞こえてきた。




421 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23:21:25.31 b4XJfRWw0



「や、やめてくれお!!・・もうお金はないお」

「んだと!!てめぇ、ふざけてるのか!!!」

「おい、俺たちをなめるなよ!」


どうやら、カツアゲ真っ最中だ。そういや、カツアゲられている奴は・・確か隣のクラスの内藤って言ってたな。
俺は見ていると奴らは内藤を袋にしていた。そういえば合気道の成果を試していなかったな。
    • いっちょ奴らで試してみるか。

俺はDQNグループの元へと向かっていった。


「や、やめてくれお・・うわぁ!!」

「うるせぇ!!てめぇが金持ってこないのが悪いんだろ!!」

「こうでもしないともってこないからなwwww」


「おい、てめぇら・・全く、男らしくないことしやがって。」


颯爽と登場した俺はいつもなく輝いていた!!・・気がした。



427 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23:30:07.13 b4XJfRWw0


「ゲッ・・お前は・・」

「さ、相良か・・」

二人とも俺の正体がわかるとビビッていた。・・だが、抵抗してこないと張り合いねぇな。
内藤のほうはというと・・俺の影で隠れていた。いい気なものだ。・・後で締めてもいいかな?
俺はビビッてるDQNたちに向かって語気をいっそう強めた。

「全く・・カツアゲして抵抗もなしか。ふぬけなやつらだ。」

「なんだとッ!!」

「・・そういや相良って女になったて言ったな。弱っているチャンスだぜwwww」

「そうか!!お前頭いいなwww」

おうおう・・ようやくやる気になってくれたか。こうでなくちゃ張り合いがねぇからな。俺は腕を組み
堂々とした姿でDQNたちを見下した。

「フーッ・・ようやくやる気になったか。そうだな・・ハンデとして俺は腕は使ってやらねぇから

    • さっさときな。」

「ふざけやがって!テメェ!!なめんな!!」

「俺たちがお前締めれば怖いもんなしだぜ!!!」

そういってDQNたち2人は俺に向かっていった。


433 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23:48:57.02 b4XJfRWw0


「うらッ!!」

「女になって後悔するなよ!!」

1人が正面、もう1人が左側と向かっていた。俺は自分の間合いにひきつけると
正面から俺の顔を殴ろうとする奴がいたので瞬時に背後に回りこみ、横腹に思いっきり
蹴りを入れてやった。

「うがッ・・本当に女の力かよ。」

「顔は女の命・・っと言ったところかな。・・さて、残るはてめぇだ!!」

「ヒィィィ・・」

情けない・・もう1人は1人締めてしまうと瞬時にビビッていた。
俺はかなりムカついたのでいきなり手を使い顔面へ2発程度パンチを入れて
怯んだところを膝で腹に入れてやった。

するともう1人の方はがくんと倒れてしまった。



434 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23:49:57.47 b4XJfRWw0


「て、てめぇ、きたねぇぞ・・」

「バーカ!!言われて「はい、そうですか」って実行する人間なんてそうそういねぇよ。」

「ちきしょう・・」

腹に蹴りを入れたほうが捨て台詞を吐きながらもう1人の方を抱えてその場から消えた。・・はっきり言って予想以上だ。
野郎どもをこうもあっさりと倒してしまうなんて・・やはりあのジジィのところへと来たのは間違いじゃなかったようだ。
俺は自分の成長振りに自画自賛すると横にいてた内藤がオドオドしながら俺のほうに振り向いてきた。


「あ、ありがとうだお・・」

「お前よ、男ならあんな奴らに負けんじゃねぇぞ。・・しかも、そんな態度だから
舐められてしまうんだよ。わかるか?」

「あうあう・・」

    • そんなんだから舐められるんだよ。俺がその場から立ち去ろうとしたときに
1人の女が全速力で屋上へとやってきた。

こうなったらもう何でもきやがれ!!



438 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23:55:23.63 b4XJfRWw0


「ちょっとブーン!!大丈夫なの!!!」

「ツ、ツン・・俺は大丈夫だお。それよりなんでここに着たんだお?」

「べ、別にあんたが心配でこんなところに来たんじゃないんだからね!!・・そ、その」

どうやら女のほうは奴らの仲間ではなさそうだ。俺はそれに安心した。
それにしても、全く何やっているんだか。くだらないね。俺はその場から立ち去ろうとすると女のほうが俺に絡んできた。

「ちょっとあんた!!お金ほしさにブーンにこんなことするんて・・」

ハァ?何言ってるんだこの女は?

「ツ、ツン・・その人は・・」

「ブーンは黙ってて!!・・あんた、以前は男だったじゃないの。いつもそんなことをしてたのね。」

    • 俺は怒りを堪えながら女のほうをキリッと睨み付けた。だけど、女のほうは怯むどころかこちらを睨み返してきやがった。
おもしろい。この俺とやり合おうって気だな。それにこっちもあらぬ疑いをかけられては堪らないからな。

俺はおびえる内藤を尻目にこの女と別のバトルを繰り広げていた。・・さすがに、女相手に拳は使ったらまずいよな?


441 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00:03:43.52 IRTHd71m0


「・・そいつはほかの奴らにカツアゲされてたんだよ。そんで俺がこいつを助けたんだよ。」

「う、嘘言わないでよ!!相良って言ったらかなりの不良じゃない。
 ・・そんなの信じろって言うほうも無理よ。」

いちいちムカつく野郎だ。・・相手が女であれば俺の拳が飛んでるね。それに俺はカツアゲするほど心は
みみっちくない。

「・・フンッ、信じなきゃ信じなくてもいい。」

何を言ってるんだ俺は!!女になってから腑抜けになってしまったのか!!そうじゃないだろ。
「てめぇこの野郎!!」とか「ふざけんな!!」とか言うものなのに・・

    • 女同士の争いは難しいものだ。

「・・とにかく、俺はそいつを助けた。嘘ならそいつに聞いて見るがいい。・・じゃあな。」

俺はそういって屋上から立ち去った。・・全く、胸糞が悪い!!俺は不本意ながらあいつを助けた。
チッ、俺は人からも信用されない奴に成り下がったのか。


    • 喧嘩には勝った。だけど・・胸糞の悪い勝ちだった。



448 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00:13:55.95 IRTHd71m0


俺は1人、昼食を食べているとあの女が俺の元へとやってきた。息切れをしているようだとどうやら俺を探していたようだ。
後ろを見てみると内藤がひょっこりと立っていた。

「・・なんだよ。」

「そ、その・・ごめんなさい。」

最初からあの怒号が飛び込んでくるのかと思いきや、いきなり拍子抜け・・女のほうは
面と向かって俺に謝ってきた。俺はいきなりのことでびっくりした。

「あんたが立ち去った後、私ブーンから事情を聞いたのよ。・・そうしたらあんたの言っている事と
同じことを話していたわ。それを聞いて私・・」

ふぅ・・ようやく理解してもらったようだ。・・まぁ、男の頃はこんなことは慣れっこだったが、謝ってもらったことは
あまり慣れていなかった。まぁ、騒動を起こすほうだったからな俺は・・

「その・・ごめんなさい。私、事情も知らずにあんなこと言ってしまって・・」

「ツンの事・・許してくれるかお?」


内藤の言葉に俺は軽くうなずき、ツンと呼ばれた女を許してやることにした。



452 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00:27:59.13 IRTHd71m0

俺たちは軽く自己紹介をした後、お昼休みが終わりに差し掛かって俺は立ち去ろうとすると
内藤たちが俺を呼び止めた。

「ねぇ・・あんた、いつも1人なの?」

「ああ・・」

「じゃあ、ぼくたちと一緒に帰らないかお?」

    • 何言ってるんだこいつらは?俺と関わっただけで目を付けられるぞ・・

「あのなぁ・・お前たち、俺の事知ってるか?・・俺はこれでもかなりの奴に恨みを買われてるんだぞ。
俺に関わるのはやめておけ。」

そうすればこいつらの身の為だ。俺は常に1人で過ごしてきた。勝手に子分と名乗る人物が着いてきたが、そういったコバンザメが
嫌いな俺は殴り飛ばして常に一人になっていた。・・まともな友もいない。そんな生活を俺は望んで送っていた。


そう・・たった1人、それが俺の心地よさで絶対的な象徴であった。




456 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00:39:27.58 IRTHd71m0



「・・そんなの関係ないわ。あんたがどんなに恨みを買われようと、あんたはブーンを助けたわ。」

「俺・・正直自分が情けないと思っていたけど、君が救ってくれて正直うれしかったお。」

何言ってるんだこいつ等・・全く、訳わかんねぇよ!!

「そりゃ、私たちはあんたのことも知らないし、悪名しか知らないわ。・・でも、私思ったの。
あんたは絶対寂しいって。」

何言ってるんだ、この俺が寂しい?・・んな訳ないだろう、この俺が・・寂しいだなんて。



          そんなわけ・・ない。






457 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00:41:29.12 IRTHd71m0




       多分・・


                 俺は一人でそうしていたから・・・



寂しさも・・

               怒りも喜びも悲しみも!!!



      • スベテヒトリデカカエコンデイタ


だから俺は1人の道を選んでいた。いや、そう望んでいた。何も要らない!!友も友情も仲間も!!


    • タダナニモイラナイ、俺ハ一人ガイインダ。


俺がそんな感情の中、ない当は俺にてを差し出してきた。



458 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00:42:30.98 IRTHd71m0

「ぼくは、君に助けられて本当に感謝してるお。だから・・俺たちと一緒に




           “一緒に帰ろうお”



                                」                       

一緒にか・・この俺と・・俺はそのときに別の感情が湧き出ていた。あたりざわもない何気ない言葉・・
友情なんてくだらねぇ!!ざけんな!!!・・そういつも思っていた俺に
いつも一人で過ごしていた俺に・・

“一緒に帰ろう”だと・・

なぜか、断る気にもなれずに俺はつい、こう言ってしまった。


「あ、ああ・・」


俺はなぜこう言ったのか・・自分でもよくわからなかった。ただ、俺は・・こいつ等と帰りたかったのかな?
ああ!!情けねぇ!!・・そう思っていても俺は訳のわからないままこいつ等の言葉に乗ってしまった。

322 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 21:54:39.65 wn+JCvxG0


初めて人と下校・・俺は正直奇妙な気分になっていた。俺は授業が早めに終わったので
内藤たちを律儀に待っていた。待って数分が経ち、内藤たちが女以外にもほかの奴を
引き連れていた。


「遅れてごめんお。ここにいるのが僕の友人のドクオだお。仲良くしてくれお。」


ドクオと呼ばれた人物は俺の姿を見ると少しびくついていた。・・なんだかムカつくな。


「あ、あんたがあの・・相良か。へー・・女体化したって聞いたが
 なかなかの美人だな。」

「・・まあな。女の中の女でも目指してみるか?」

まぁ、最初はどんな風になるかと思ったけど話すにつれてドクオのほうも
最初のおどおどした雰囲気も抜け、道が進むにつれて結構話し込んでいた。



323 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 21:55:23.00 wn+JCvxG0


「ブーンを助けてくれてありがとうな。こいつ気が弱そうだけど結構優しいやつなんだ。
 まぁ、こいつは優しさゆえに争い後とは嫌いな性質だな。」

「そういわれると照れるお。」

「あのな・・」

まぁ、結構気が合ってるじゃねぇか。それにこいつらといるとなんとなく楽しい・・かもしれない。俺たちはポツリポツリと話していると
ツンが俺に話しかけてくれた。

「そういえば、あんた女の子についてはどれぐらいの知識があるの?」

「あ、ああ・・こないだから母さんに言われたな。・・まぁ、生理面に
ついては把握している。」

「てことはあんたは女の子の服については全く無頓着なわけね。」

服だと・・それなら男の時のを代用できるんじゃないのか?
まぁ、母さんに女のトイレやら生理やら、挙句の果てには男とのセックスに
ついてありとあらゆる事を聞かされたな。ファッションについてはそういやなんかぶつくさと言ってたな。

「でも、服なんて男の頃のもので十ぶ・・」

「甘いわあんた!!・・そうだ、今週あたしたちと街に行きましょう。そこで私があんたの服を
ばっちりコーディネートしてあげるわ。ついでに身の回りのものも買っといたほうがいいわね。」

おいおい・・なんでそこまで話が飛躍するんだ。俺が少し困惑しているとドクオたちが話しに乗ってきた。

325 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 21:56:27.34 wn+JCvxG0



「そういえば俺も買い物があったな。ブーンはどうだ?」

「俺もたまには買い物したいお。」

え・・こいつらも行くって事は、傍目から見たらダブルデートじゃねーか!!!
そんなの俺は嫌だぞ!!男となんて・・考えただけでも反吐が出そうだ。だが、こいつら3人を
止める気力など今の俺にはなかった。そして、話はどんどん進み結局今週の休みに街へ買い物へ
出かけることが決定した。

「楽しみだおwwww」

(女の子2人とショッピング・・いいじゃねーかwwww)

「じゃ、今週の休みね。」


3人は別れ際にそれぞれのセリフを言いながら帰宅していった。
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