友情と恋愛の間 696 VuMxZzdHO

    

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696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/10/09(月) 23:05:34.89 VuMxZzdHO

時は2020年
場所は世界
ある先天的な病気が発病率は低いものの流行していた

それは…「童貞女体化病」

毎年世界で100人発病しないため、宝くじの一等よりも当たるのは難しいと言われている

これはそんな難病に人生を狂わされる青年と周りの人間の物語


698 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/10/09(月) 23:06:35.65 VuMxZzdHO

「ふぅ…また今日から学校か…」
俺の名前は桐生 正(キリュウ タダシ)
某進学校に通うごく普通の高校一年生。ちょうど今日で16歳だ
「はぁ…かったりぃ…顔でも洗うか…」
俺はおもむろに洗面台へ。蛇口をひねり、顔に水をかける
「キャッ!冷たぁい…」
ん?んん?俺は今自分が反射的に放った言葉に疑問を抱いた。なんか声が高いし、内容も女くさい
「なんだ?まさか女体病とか?ありえねぇww」
鏡を見て自分に問い掛けた。するとそこには…
「だ、誰だ……これ?」
見知らぬ女が映っていた。髪形は俺と一緒だが少し痩せていて、美人だった
「ま、まさかな…」
もう一度顔に盛大に水をかけ、鏡を見直す
「な、なんてこった…」
やはり映っているのは見知らぬ美人。俺は確信した
「かかったのか…女体化病に…」
学校では冷血正なんて呼ばれて、クールなキャラだった俺にもこの事実は大打撃だった
「とりあえず家族に説明だな…今日は学校は休むしかないな」
俺はもう一度顔に水をかけ、気合をいれてリビングへ向かった
「おはよーさん。今日はみんなに話しがある」


699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/10/09(月) 23:08:03.86 VuMxZzdHO

反応はそれぞれだった。兄貴はなめ回すように俺を見ている
弟は頬を染め下をむいている
そして父親は少し考えたあと…
「女体化病にかかったのか?正」
と話し掛けてきた。誰だ?と聞かれるだろうと予測していた俺には以外な問い掛けに、感心しながらも答える
「ああ。どうもそうらしい」
「なっ…お前正なのか?」
「お兄ちゃんがお姉ちゃんになったの?わけわかんないよ~」
「まぁそーゆう事。これからは妹であり姉貴ってわけだ」
「まぁ念願の妹ができて嬉しいのもあるが…つらくないか?」
「つらいさ。だけど凹んでても男には戻れない。進むしかないのさ」
「お兄ちゃんカックイー」
「ははっ。ありがとよ武史。でもお姉ちゃんだ」
「……正は強い子に育ったな。きっと母さんも喜んでいるよ」
「……悪いな親父。色々これから迷惑かけるだろうけど…」
「安心しろ。親は迷惑をかけてなんぼだ」
こうして俺は家族にはわりと簡単に受け入れられた。まぁ兄貴の性犯罪者のような熱い視線はいただけないが…

とりあえず俺は国によって戸籍をかえられ名前が正から正子(マサコ)にかわった
桐生 正という人間はこの世から抹消されたのだ

こうして俺の新たな人生が始まった


286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/10/11(水) 23:55:52.48 Nqq6TsvzO

そして次の日俺は最大の難関、学校へ行く事になった。まぁ一筋縄ではいかないだろうな

教室のドアの前に立つ。どうやって入ろうか?という疑問が頭をよぎる
結論はあっさり出た。いつも通りにいこう
「おーす。おはよーさん」
俺の突然の出現にクラスメイトがざわつきだす
俺は様々な視線を感じながらも無視し自分の席に努めていつも通りに座る
周りから集まる視線に我ながらよく耐えられると感心する
「あのー…そこは正君の席なんだけど…」
声をかけてきたのは委員長だった
「えーっと…俺は正だよ。女体化しちまって正子になっちゃったけどね」
「そんな馬鹿な!からかうのはやめて…」
「そいつは正だ。嘘じゃねーよ」
委員長に意見した勇者は親友の洋平だった
「そいつの動き方な、完璧に正なんだよ。ちょうど正は今日が誕生日だしな」
「そーゆー事。みんなこれからは正じゃなくて正子だから。よろしく」
何故か石化したように動かない委員長と洋平以外の男子全員を尻目に女どもが色々質問してくる
答えられる質問だけ的確に答えていると、先生が入ってくる。しばらく苦難は続きそうだ…


287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/10/11(水) 23:57:14.38 Nqq6TsvzO

その後質問攻めに一日中付き合わされもはや精神はボロボロなのだが、俺には寄らねばならない所があった

「失礼しゃーす」
実は俺は剣道部に所属していて、一年からエースとしてレギュラーを張っていた
「えーと…誰?」
部長が頬を赤らめてこちらを見つめる。心は男のはずなのに、何故かドキッとしてしまう
「あー…正です。女体化病にかかっちゃいまして…」
「まじ?難儀だねぇ」
流石は部長。さらっと受け入れてくれた。かなり気が合う人だったので、こうなるだろうなぁと思っていたのである意味想定内だった
「つーことで退部したいんですが…」
「うん。残念だけど仕方ないね」
「ちょっと待った~!」
勢いよく部室に突撃してきたのは女子剣道部の部長大橋先輩だった
「正君もとい正子ちゃんは私達女子剣道部が頂くわ!」
「別に僕はかまわないが…正君どうする?」
「いや、遠慮しm…」
「問答無用!じゃーね~」こうして俺は女子剣道部室へ連行された
「みんな~。正子ちゃん連れてきたわよ~」
「ちょ!まじやめて下さいよ大橋先輩」
「何よ~可愛いんだからいいじゃない」
「いや、その…皆さんお着替え中ですが…」
「大丈夫よ~。もう正子ちゃんは女の子なんだから~」
クールな俺にもこれは大打撃だぜ


288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/10/11(水) 23:59:21.17 Nqq6TsvzO

「えっ?た、たた正君?」
俺よりテンパってる女の子が一人。委員長だ。ズレた眼鏡と急いで下着を隠す仕草に女の俺もドキッとくる
「なーに恥ずかしがってんのよ小橋~」
「だ、だって…」
「もうこの子は正君じゃないの。正子ちゃんなの。諦めなさい」
「えっ?諦めるって何を?」
「な、なんでもないよ!」
「うぅ…すんません…」
「えー?この子正君なの?可愛い~」
「でもクールな雰囲気は変わんないんだねぇ~」
「なっ?先輩方何を…」
「ダイジョーブよ。毒牙にはかけないわ」
「毒牙?毒牙ってナンデスカー?毒牙ってナンデスカネー?」
「大丈夫、大丈夫。成すがままに身を任せればいいのよ」
「えーっ!ナスガママー?」
「もうっ!先輩方正k…ゴホンゴホン正子ちゃんをからかいすぎです!」
「ゴメンね~。あまりに二人が可愛くって」
「まぁ取り敢えず正子ちゃんは今日から女子剣道部入部だから」
「えぇ?本当ですか?でも、着替えとかは…」
「もちろん一緒よ」
「「ハァ…」」
「一緒にため息しちゃって仲いいわねぇ」
「「な、何を!」」
「……マナカナ?」

こうして俺の今までの平凡な日常はかなり刺激的な日常へ90度急カーブしやがったのだった


417 名前:姜維 ◆vVGYoy0mW. 本日のレス 投稿日:2006/10/13(金) 18:10:29.16 HEFca3ONO

かくして俺は女子剣道部に入部することになった

そして何も知らない男子部員からの視線に兄貴の放つ視線と同じ嫌悪感を感じつつも、なぜか優越感に浸っている自分がいるのだった
「そういえば正子ちゃんさ、下着はどうしてるの?」
部長からの突然の質問に背筋が凍る
「……下着っすか?今はサラシとスパッツっす」
「あちゃー。そりゃひどいね~。小橋ちゃんと明日ランジェリーショップにでも行ってきたら?」
「ら、ランジェリーショップっすか?何か抵抗あるっす…」
「でもさ~いつかは乗り越えなきゃ、ね?」
「まぁ、そうっすけど…」
「じゃ、そーゆー事で小橋ちゃんよろしくぅ」
「えぇっ?わ、私はちょっと…」
「じゃ、私が一緒に行って際どい下着たくさん買わせてくるわ♪」
「わ、私!明日正子さんとランジェリーショップ行ってきます」
「分かればよろしい♪」
なんだかんだ言って部長は面倒見がいいなぁと感心してしまい、明日来るであろう苦難に俺は気付けずにいた

ゴゴゴゴゴゴゴ
「ここが…正の学校ね…」
「クンクン…たーくんの臭いがするよ♪」

まさか更なる不幸が近づいてきているなんて、俺が知るよしもない


418 名前:姜維 ◆vVGYoy0mW. 本日のレス 投稿日:2006/10/13(金) 18:11:40.94 HEFca3ONO

「ただいまー」
「お帰りにーちゃん!はやくご飯作って~」
「わかったわかった。手を洗って兄貴おこしてきなさい」
「は~い」
「ふぅ…」
弟を産んですぐ死んだお袋にかわり、俺がずっと飯は作っている。兄貴はニートだし親父は忙しい。まぁ俺が作らざるおえないんだよな
「おはよう我が愛しい妹よ。夕飯は裸エプロンで作ってみないか?」
「てめぇ…死にてぇらしいな…?」
「冗談だよ、冗談」
「冗談言ってる顔にゃ見えねぇんだよ」
「おいおい。乙女ならもっと行儀よくしろよ」
「黙れ。死ね。吊ってこい」
「……ひどい」
「ニートに食わせる飯はねぇよ。就活してこい」
「そんな事いわずに一つ…」
「なら目隠しして生活しな。視線が目障りだ」
「もぅ。正子ったらドSなんだから」
「……今日は一段と死に急いでるみたいだな」
「おにいちゃん達どうしたの~?」
「なんでもないよ。ほらっ夕飯できたよ」
「わ~い。ハンバーグだ~」
「そこのでくの棒の分も食べていいからね」
「なんだよ。母親面しやがって」
「前言撤回。でくの棒はゴキブリの踊り食いね~」
「ちょ!おま……」

なんか自分でやってて女言葉キモいなと思う俺でした
明日はとうとうランジェリーショップか…


419 名前:姜維 ◆vVGYoy0mW. 本日のレス 投稿日:2006/10/13(金) 18:13:26.48 HEFca3ONO

デートなんてした事ないから(まぁ二人とも女だけど)一時間前に待ち合わせ場所に行ってしまう
そしたらなんと…委員長はすでにいた
「お、おはよう委員長。早いね。待たせた?」
「い、いや、今来たところだよ。大丈夫」
「あ…じゃあ、いこっか」
「う、うん」
何故か俺と委員長は二人でテンパりまくり。会話も全くはずまない
そんな中ランジェリーショップにつく
「あ、ここだよ」
「じゃあ入ろうか…抵抗あるなぁ…」
「まぁ…ね?」
気の乗らない足取りで俺はランジェリーショップに入る。なんだか異世界に入るみたいだ
「うーん…どんなのがいいんだろうね?」
「こ、これなんかは?」
「うーん…何だって俺はいいんだけど…委員長も買うの?」
「い、いや…私は…」
「このたくさん安いのでいいや」
「あ…でもそれ…」
「いいじゃん。別に誰かにみせるわけじゃないし」
「ま、まぁそうだよね…」
なんとか取り敢えずは大丈夫なくらいの下着を買い、俺達はランジェリーを出た
「あ…じゃあ私行くとこあるから…」
「うん。ありがとね」
「いや、別に…」
「今度ご飯でもおごるよ。じゃあね」
「あ…行っちゃった…正君…」

帰ったあと下着の付け方練習してたら、兄貴に見られて死ぬほど恥ずかしかったのは秘密だ
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