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*** 39 名前:P90 ◆zxHMwgV2XM 投稿日:2006/09/05(火) 11:14:45.93 b8+Z/WYz0
超適当に書いた。みんなの食指に合わないと思うが許して欲しい。
Tちゃん男のままパターン
「○○くん…、どうしたのこんなところで?」
屋上のフェンス際に座ってぼんやり下を見ていると、後ろから声を掛けられた。
「Tちゃんこそ、どうしたんだ?」
質問に質問で返す。いまは昼休み、だけどこんなに真冬の曇ってて寒い屋上には俺とTちゃんしか居なかった。
俺が『女体化』したのは、二週間前。つまり男友達とバカをやれてたのも二週間前までだ。
「○○くんが、なんか変だったから」
思わず立ち上がってしまった。クラスの誰にも気付かれていないと思っていた。
「なんかふさぎこんでるみたいで…」
女になってもほとんど身長が変わらなかった俺は、Tちゃんの小さな頭の茶色いつむじに見下ろす。
言われて、ああその通りだ、と納得できた。
女に変わっても温かく迎えてくれた奴ら。けれど俺は勝手に壁を感じて、どうしても教室に居続けるのが辛かった。だけど…。
「大丈夫?」
ぐりぐりとした大きな目で、心配げに覗き込んでくる。
しかし、見上げながら首をかしげるっていうのは反則じゃないか?
「大丈夫大丈夫、Tちゃん、ありがとな」
何かむらむらとわきあがってくるものを抑えつつ、Tちゃんの頭を撫でると、それが気に食わなかったのか、唇を尖らせながら俺の手を外そうと躍起になるTちゃん。
*** 40 名前:P90 ◆zxHMwgV2XM 投稿日:2006/09/05(火) 11:15:31.05 b8+Z/WYz0
それでもその唇にほんのりと笑みが浮かべられて、心臓がわし?みにされた。
「…あ~も~、かわいいっ!!」
「ふぇ…? うわあぁっ!?」
がばっとTちゃんの頭を抱き寄せると、女になった俺より高いんじゃないかと思うような悲鳴をあげるTちゃん。
「かわいいな~、Tちゃんはっ!」
「○○くん…っ、ちょ、放してっ」
誰がそんな事聞いてやるもんかと思ったが、あんまり抵抗になってない抵抗に心を打たれて、ひとしきり頭をなでまくった後に解放してあげた。
「○○くんの、バカぁ!」
真っ赤になって、しかも涙目で怒鳴るけど、やっぱり迫力がない。そういえば、Tちゃんの頭の位置って、俺の胸辺りだな。
「ごめんね? これあげるから許して?」
腰を曲げてTちゃんと同じ目線で謝ると、Tちゃんはそのままコクリと頷いて、俺が渡したものを受け取った。
Tちゃんが好きな缶の紅茶。もちろんあったかいやつだ。俺の飲みかけだけどな。
だけどTちゃんは疑うことなく、いつものように小さな手を両方使って缶を持って。
そしてそのまま両手で紅茶を飲みだす。
制服の間から見える、色が白くて細い喉をこくこく鳴らしているのが、また妙にツボって。缶を置いたTちゃんをもう一度抱きしめてしまったのは言うまでもない。
誰だってそうするだろうからな。
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