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*** 878 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:18:21.70 SufvEwGn0
「うー・・・うーん」
うなされている。彼、いや彼女。名は千嶋 亮。
汗をかきながら飛び起きた。
「夢か・・・今何時・・・」
時計を見ようと右に振り向いたときに変なものが鏡に映った。
「7時・・・ん?なんか女の子がいたような?」
寝ぼけた脳みそもやっとこの状況を把握した。
声高い (1)
服ダボダボ (2)
髪長い (3)
(1)(2)(3)より出る答えは・・・
「・・・女体化・・・」
15、6歳の童貞で女体化するなど親や友達から聞いてはいたが信じていなかった。
「母さーん・・・起きれー」
母親たたき起こし、休みの電話を入れさせて現実逃避のためすぐ寝た。
「そうさ、コレは悪い夢を見ているんだ。明日になれば元通りさ」
呪文を唱えるように自己催眠をかけた。
*** 885 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:30:32.83 SufvEwGn0
>>878続き
「・・・はぁ・・・やっぱりか」
これで16回目の確認プラスため息。
鏡で確認しているが、わかったことがコレ
身長がかなり縮んだ(180近くから約160あたりまで)
驚くほど胸があるわけでもない
髪の毛メチャ伸びた(肩くらいまで)
髪の毛に関してだが、もともと茶色っぽかったのが少し茶色薄くなった気がする。
てか顔がそんな変わってない。
それよりも問題なのが、母が買ってきた洋服だ。
俺はその服を見てすぐにこのフレーズが浮かんだ。
・・・コレなんてゴスロリ?
ほかも何着も買ってきたがどれもこれも、外には来ていけないような物だった。
さらにここで母が爆弾発言
「ねぇ、お風呂一緒に入らない?」
バスタオル投げつけた。
続く
*** 889 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:41:54.03 SufvEwGn0
>>885続き
母の風呂は諦めさせ、学校へ行く準備をしようと思った矢先
「ああ、学ラン処分しちゃったからね」
「はぁ!?」
「代わりにコレ!」
母がバサッと広げたのはセーラー服。
まったくこの母は次から次へと・・・
なんかここまでやられると逆に覚悟が決まった。
「ああもう!わかったよ!着ればいいんだろ!」
「あとコレもね」
女性用下着。ここまで来るともう泣きたかった。。
「もうヤケクソだ!着てやる!」
ひったくって部屋に駆け込んだ。
付け方なんてわかるはずないのでやっぱり母に手伝ってもらった。
情けないと思う亮であった。
続く
*** 892 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:51:28.06 SufvEwGn0
>>889続き
どたばたして朝っぱらから疲れてしまった亮。
そこに男子の波が迫る。
「おお!ホントだ!」
「やべぇタイプ!」
「テラモエスw」
「ウホッ」
プッツーン
「うっおとしいぞてめえらっ!ていうか最後のは何か違うだろ!」
切れた。俺の中で決定的な何かが切れた。
「「「「あっだーばぁぁぁぁぁ!!!!」」」」
群がるハイエナを蹴散らし教室に入る。
が、ここでも女子の群れ。
キャーキャー周りで騒ぐ。
ああ、そうか。電話で知れ渡ってるのか。
キーンコーンカーンコーン
始業のチャイムで女子の群れはサッと引いた。
もうすこし続く
*** 897 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:02:57.20 SufvEwGn0
>>892続き
授業が始まっているにもかかわらずクラスの奴らは、
ずっと俺の話をしているようだ。そんなに珍しいか。15歳童貞が。
そんななかで一人の女子が浮かない顔をしている。
「あれは確か・・・」
確か野中 瑞希だったかな。
「千嶋!千嶋!聞いているのか?」
「! ひゃい!?」
声裏返った・・・
キーンコーンカーンコーン
授業終了。亮は気にかかっていた野中に話しかけた。
「よぉ」
「! ん?な、何?」
明らかに動揺している。
「なんか浮かない顔してたからさ」
「な、何でもない!何でもないよ!じゃ、じゃあね!」
すごい速さで教室を飛び出た野中。
亮は、何だアイツと思いながら、家路に着いた。
ごめんもうちょい続く
*** 902 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:19:02.48 SufvEwGn0
>>897続き
今回は男子の波は来なかった。
が、女子が教室で野中を囲んで何か話している。
「瑞希、元気だして」
・・・?元気だして?
何かあったのか?
「だって、千嶋君女の子に、グスッ、なっちゃって。」
俺が?ていうか泣いてる?
聞いてるうちにいつの間にか盗み聞きの体制になっていた。
「千嶋君のこと、グスッ、す、グスッ、好きだったのに、グスッ」
これが聞こえた途端、なぜかダッシュで教室の中に入ってしまった。
「あ・・・」
俺が視界に入った瞬間、固まる野中。
野中の話に付き合っていた女子はどこかへ走り去る。
「ごめんな。聞くまで、気付かなかったよ。でも、もう・・・」
ガタン
野中は急に席を立ち、俺の前に立った。
次の瞬間。野中の唇が俺の唇に重なった。
「・・・もう、大丈夫」
野中は言いながら泣いている。しかし晴れやかな顔だった。
終わり
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