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志歩(2) ◆ymhvT/YbCE」(2006/10/22 (日) 11:47:13) の最新版変更点

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目覚めた時は心は凄い落ち着いていて 頭は何とも無かった。 ただ、感覚がおかしい。 「おはよう?」 目の前に美奈が居た。 「お・・・はよう?」 って、あ・・・ 「…鏡かしてくれないか?」 「大丈夫。とびっきり美人になってるから」 本当に笑ってた。少し痛かった。 …無理すんなよな… 寝る前にしたキス。男だった俺は美奈を好きになってた。 でも、今、女になってそういう事はお互い言えない。 「とりあえず、自分の顔は見たいって」 …声は悪くないな。 「はい、鏡」 差し出された手鏡を開けてゆっくりと覗きこむ。 ……そこに、すげえ美人が居た。 「…こりゃオヤジは泣くなぁ。母さんは喜ぶかもしれないけど」 「だろうね。志歩のおばさん凄い喜びそうだよ。」 「…何しろ…ゴスロ… いや、言わないでおこう。 ゴスロリ服だとか言ったら絶対、美奈も着てみてとか言い出しそうだ。 「って、何か服でかくなってるし、股間あたりは変だし。胸はきつい。」 「大丈夫。服持って来てるから。サイズ合うか解らないけど着て良いよ。」 美奈が適当な服と下着を取り出す。 「服は私のだけど下着は新品だから安心して。」 「あ、あぁ、有難う」 「ここなら着替えれるでしょ?」 …何となく、美奈がカラオケを提案してくれた理由が解ってきた気がする。 「色々有難う。」 「どーいたしまして」 かと言って、広いカラオケルームで着替えなんて堂々と出来る訳も無く、 そさくさとカラオケモニターの影で着替える。 …自分の身体ってのに… 「すげぇ着替えにくい。」 「私もそうだった。最初の頃は何か自分が居ないみたいな感じだったよ」 「はぁ、、、目のやり場に困る着替えなんて始めてだ」 着替えは女としては普通のシャツにスカート。 だが、俺はスカートなんて初めてな訳で… 「ははぁ、こりゃずっと穿いてないと慣れない訳だ」 ブラジャーなんて良く解らないからノーブラでいいじゃんって言ってたが 美奈が駄目だと言うので後ろから着けてもらった。 …悪いけど、ちょっとキツいかも。 「可愛いね。帰りにプリクラ取りたいかも」 「…男の時に記念にとっときゃ良かったな」 …あ、、、しまった・・・・ 「そ、うだね…」 やっぱ、無理してやがるよな。 「とりあえず、カラオケ終えて、近くのゲーセンで撮るか」 「うん」 まさか、俺自身カラオケで女体化するなんて思わなかった。 帰ったら何て言おうか… んで、結局2時間しか歌わないと思ったカラオケがまさか7時間に跳ね上がってるなんて… 時間延長の長さにもビックリだ。 ただ、店員さんに美奈が「女体化中」と言ってくれたのか途中で追い出されることは無かった。 カラオケ代は高くついてしまったけど。 ────── 「はい、チーズっとー」 最近のプリクラは凄い人気だ。6枚撮れて3枚までは大きなサイズ、残りは小さいサイズで出たり 音楽CDのジャケットみたいにPCと繋ぐICカードに入れたデータをフレームに付けれる機能とか 名刺サイズ・その他色々… 「こんなに機能あって楽しいんなら流行る理由解ってきた」 …正直、ビックリする機能の多さにフレーム選びにも時間がかかってしまう。 「まぁねー。あ、ちょっと待ってて」 美奈がICカードを取り出してた。 「何だ。カードもってんだ?」 「意外とPCでフレーム作るの楽しいんだよー。ちょっと待ってね」 美奈が作ったらしい可愛らしいキャラクターのフレームが表示された。 なかなか良いキャラしてんな。俺もICカード買って作りたくなる。 「んー、良い感じ。んじゃ撮影しよー?」 『3ビョウゴニサツエイヲシマス。・・・サン・・・ニ・・・イチ・・・ハイチーズ・・・パシャ』 何度か機械音声でシャッターが切られ、撮影終了。 「加工するから待ってて。」 どうやらフレーム選び→撮影→撮影後にお絵かきなど出来るらしい。 ・・・ハイテクになったなお前(プリクラ) 散々時間がかかったプリクラが出て、受け取った。 美奈が選んだのはプリクラ写真立てサイズのフレームで意外とでかい。 …見た瞬間、涙が出そうになった。 祝!女体化!++ 17歳誕生日おめでとう これからは女友達!いつまでも親友だよ と書かれていた。嬉しかった。 「…有難う」 「どういたしましてー。あ、これ専用写真立て。一応、一日速いけど誕生日プレゼント。」 「なにやら何まで。ごめんな」 「良いよ。その代わりきちんと飾ってね」 「あー、もちろん。当たり前田のクラッカー」 …自分でいっときながら今時、前田はないよなと思った。 最低で最高の誕生日。 いや、実際の誕生日は明日だったけど… 俺の女性としての誕生日… ゲーセンから帰る前にプリクラのICカードを買った。 今度、俺もフレーム作りたいから作り方教えて欲しいとか、それでまた撮ろうとか。 「俺も女口調しないと駄目だろうなー」 「自然となると思うから心配しなーい」 「自分の事、私なんて言いにくいけどな」 「なら、ボクとかあたしとか自分とか拙者とか」 「拙者という口調は嫌でござるよ」 「あはははは。それは志歩らしくないかも」 …あれだけ辛かったのに、楽しかった。 男でも女でも…俺らは変わらない。 楽しく生きるのに性別って関係ない。 「ただいまー」 ゲーセンから、何とか帰って家に着いた。 20時超えなのに一応、美奈も一緒だ。 女体化での問題とかの立会いの為にも一緒に来ていた。 まぁ、美奈の両親にはきちんと連絡しているから安心だ。 いや、実際、美奈の家まで50メートル程度の距離だからどっちでもいいけど… 「お邪魔しまーす」 靴を脱いでいたらドアの奥から母が出てくる。 が!!!! …母よ…貴方って人は… そう、手には…ゴスロリ服… 「志歩~、服に困ってるでしょー。すぐ着替えなさーい」 …母よ、着替えさせる服間違ってますよ? というか、母よ…玄関先で着替えですか? 何か全体的に間違っていますよ。 「あら、美奈ちゃん。お久しぶり。わざわざ有難うね」 …はぁ…何だこの家族… 「お久しぶりです。あ、下着は私が買ったのをあげたので大丈夫です。」 「あら、有難う。志歩?胸とかきつくない?」 「…あぁ、大丈夫」 …服は少しきついけどな。下着は大丈夫だった。 「洋服は洗ってお返しするからもう少し待ってちょうだいね」 「いえ、いつでもいいので。」 「ほら、早く着替えなさい」 「あー、可愛い服似合いそうだね。着てみてよ」 …美奈…やっぱそうきたか! 「2着あるから美奈ちゃんも着たらどうかしら?きっと似合うわよ」 「あ、じゃあ志歩と一緒に着替えます」 …って着るのかよ!!おい!! 「無理。絶対無理。俺は無理!!」 「絶対似合うって。着ようよ」 「無理!だが断る!」 リビングから兄が出てくる。 「あー、男じゃ着れない女の特権でしょうが、、、着ろb」 「無理って言ってるだろ」 「なら無理やり着せてあげる」 「やめれ!!解った気が得るから着替えるぁぁぁぁ・・・」 てな訳で、着替えない訳にも行かず… 生まれて初めて…ゴスロリを着る。 そりゃ、VIPPERであっても、俺は悟りを開くVIPPERじゃないんだし… 「フリフリ良いね。今度これでプリクラ撮りたいね!」 とか美奈に言われるが・・・本気か? 「おーぉ、可愛い服着てるねー。」 「良いねー。似合う似合う」 兄め… 「だー、コッチ見んな!てかオヤジには絶対見られたくねぇから部屋いくわ!!」 ダッシュで俺の部屋に入る。 美奈が入って鍵を閉めた。 「ほんと、母さんは勘弁してくれよな。女体化したばっかってのに」 「ごめん。」 「いや、美奈が謝る事じゃないじゃん」 「ゴスロリ、可愛いからつい言っちゃったし」 …まぁ、確かに可愛いのはある。実際に美奈のゴスロリ姿は 男だったら一発クラッなくらい可愛かった。 「いや、可愛いのは解るって。でもあまり見られたくない服じゃん。 まだ女体化したばっかで普段着でも慣れてないのにこれだから」 「一週間したら慣れるよ」 …ゴスロリに慣れるのには1年はかかりそうだ。 それにしても… 「俺の部屋って女らしくないよな」 カーテンは黒いし、良く解らない腕振り目覚まし時計・ガキの頃から愛用している 勉強机・液晶モニターの自作PC・プレステ2とその横にほったらかしのゲームCDと攻略本 壁には『週間VIPリアン』のタワー40冊分が2本置かれている… 「ジャンプってさ、女性化した現在でも皆読むよな」 「そだね。私も読むし」 そもそも俺が『VIPリアン』を読むきっかけは美奈の家に置いてあった読み終わったものを読んだのだった。 「ブーン物語の続きにwktkするからな」 「だね。ブーンはいつも腕を広げて楽しく生きているって所が良いよね」 意外と、女になっても変わらない所ってあるんだ。 「あ、そうそう買ったICカードで作り方教えてくれよ」 とか言いながら、PCを立ちあげる。 「良いよ。プリクラの公式サイト行ってICカードのドライバをDLして」 ネットに繋がった。ワイヤレスの電波モニターが3本を表示する。 「これか。インストっと」 案外容量が軽く、すぐにDL出来た。 そこから先は今度ゴスロリで撮るって事で黒目のフレーム作りをした。 ソフトはドライバに付属している専用ソフト。作りやすい! 白の波線を入れたりしてフリフリ感を出したり、エフェクト入れたり… …これで撮るの楽しみだな。ゴスロリも悪くないかも。 というか肌さわりが意外と良い。ゴスロリ服って。 デザイン作成が終わりに近づいてきた頃、 玄関から「ただいまー」と父の声がした。 美奈が笑いながら 「お帰りなさいませ。お父様って言ってみる?」 …ぶっちゃけ、もうゴスロリに関しての嫌というのは消えていた。 「面白そうだな。オヤジ、家飛び出すかもな」 俺は、楽しめそうだと玄関先へwktkして行った。 父は疲れていた。 靴を脱ぎ、家に入ろうとした時に俺はすかさず言ってやった。 「お帰りなさいませ。お父様」 「お帰りなさいませ。おじ様」 俺らのダブルメイドアタックはスマイル率 マクドナルド×1万倍! ……ドサッ 父のカバンが落ち、固まっている。 ………あー、生きてますか?父よ…正直スマンカッタ… 「どえらい可愛くなっちまったな。」 ポツリと告げ、リビングへ行く父…ごめん…オヤジの気持ち忘れてた。 男一人になった我が家。父が可哀想だった。 父はそのまま風呂へ行った。 様子を見ていた兄達がコッチに来て 「お前、あんだけ嫌がってたのにどういう心変わりなの?父さん可哀想」 「あー、まぁ、、、何ていうかVIPクオリティってやつだ。あぁ気にするな」 …とりあえず誤魔化しておくか。 俺らも部屋に戻ってデザインの仕上げをして 「そろそろ帰らないとやばくないか?」 ま、50メートル先だけどさ。 「俺は役所で女体化証明の為に明日は学校やすみだけどさ。」 「買い物付き合うよ。服とか色々いるでしょ」 …まぁ、確かに俺一人じゃ下着とか解る訳が無い。 とはいえ、女体化一週間でそこまで解るとは…美奈って凄いな。 「志歩の御姉さんに色々教えてもらったからね(笑)」 あぁ、なるほど…兄達なら変な事まで教えそうだ。 「んじゃ今日は泊まって行って」 俺は、にょちゃんねる(女ちゃんねると書くらしい)を開いていた。 兄達から美奈が教えられたサイトらしい。2ちゃんの女体化が多くなり、サイトごと独立したのだった。 ”女体したい奴が集まるスレ”、”女体化したらageスレ” ”【女体化】女体化したくない奴が女神にさせてもらうスレ【停止】” …なんだこりゃ… 「これ。女体化したけど何すりゃ良いんだ?って所」 「ぉ、タイトルからして参考になりそうだ」 ポチッと押す。 1 名前:名無しさん@女体化 女体化したけど何すれば良いか解らん。 2: 名前:DQN 重複させんな。元童貞。 そこらの男に腰振って女体化停止貢献してろ。 ……『元童貞』か…… 「これこれ、109765432くらいのレスだよー」 「…どれどれ?ってそんな桁数ねえよ!!」 「あっはっは。冗談。197くらいのレス」 197 名前:女体化1年目 役所に要る物は以下の通りだ。 印鑑・写真・身分証明書(生徒手帳とか) 男時代の保険証とかは後日配送して返却する。 役所でするのは指紋の登録をしなおしたり 健康診断とか。スリーサイズとか教えてもらえるから 下着購入などの時に参考にすればいい。 …なるほど。 「写真はプリクラでも良いよー」 「なんでも準備良いな。でも写真立てサイズじゃん」 「あれはプレゼントだから使わないの!明日撮ろうよ」 「ん?あぁ、良いよ」 ゴスロリ写真で提出するのも面白いかもな。 そんな感じで色々話していると 時間は23時になっていた。 「そろそろお風呂入りなさい。美奈ちゃんも。沸いてるわよ」 と母が言いにきた。 「あぁ、解った。後、ゴスロリありがと」 …意外と悪くはない。礼だけ言っとく。 「あら、気に入ったの?じゃぁ、今度は巫女服かなぁー」 「…おい」 「冗談よ。早く入りなさい。美奈ちゃんと!」

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