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男の中の女 外伝 ドクオ ◆Zsc8I5zA3U」(2006/10/22 (日) 11:30:21) の最新版変更点

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*** 714 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20:17:22.33 x0AHogcR0 あの一件から・・数日後、俺たちは晴れて(?)付き合えるこっととなった。まぁ、相変わらず俺らの口調かかわらんが いい関係(?)へと発展しようとしていた。 「おい、パン奢ってくれ。」 「お前な・・何度も俺にたかるな!!」 「るせぇな!!!俺の彼氏なら俺のために尽くせ!!」 恋人同士の良好な関係・・っとでもいえるのかね?んまぁ、とりあえず俺たちはあらゆる困難を乗り越えながらも うまく付き合っていた。 「ヘヘヘッ・・サンキュ!」 「はぁ~・・お前もたまには自分で働けよ。」 「ドアホ!・・俺は働く代わりにお前に尽くしてやってるじゃないか」 俺なりの尽くし方・・それは各自でご想像いただきたい。俺はあいつに買ってもらったパンを奪うと颯爽と内藤たちの 元へと向かった。 *** 715 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20:28:52.77 x0AHogcR0 恒例の昼食・・俺らは屋上へと向かい昼食をとっていた。 「チッ・・あの野郎買ってきたものを間違えてきてやがる。」 「あんた、文句言える立場じゃないでしょ。」 「ヘッ!俺はあいつの彼女だ!!彼氏は彼女に奢るのが常だ!!俺が男のときもそう 考えてきたぞ!!」 ツンに言われながらも俺は自分の意志を貫いた。男は女に奢らなきゃあかん。でなければ 男が廃るからな。そういえば今日はドクオがいないな・・どこに行ったのだろう? 俺はドクオの居場所を内藤に聞いてみた。 「おい、内藤ドクオは?」 「ドクオは今日は買い物に行ってるお。何でも新しいエロゲが・・」 あんの野郎ォ!!俺の目の前でサボるたぁ堂々としてるなおい!!道場へ着たらみっちりと 稽古つけてやる!! 俺はパンを食べながらドクオの特別特訓メニューを考えていた。 *** 718 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20:43:46.19 x0AHogcR0 定番の学校が終わり放課後、俺らは道場へと向かうことにした。あの件以来ひそかに 内藤が道場に通っているのがばれてツンも一緒に向かうことになった。 「ま、ツンがいるのは当然として・・なんで、てめぇがいるんだ!!!」 俺が指を指すと、そこには何の変哲もない俺の彼氏がいた。 「別にいいじゃねぇか。・・それにお前がどんな風にしているのかも見てみたいしな」 「チッ・・わかったよ。だけどな、お前は部外者だからな、邪魔すんじゃねぇぞ!!」 「わかってる。」 こうして俺らは道場へと入っていった。道場の中はいつもなく門弟がいて自主訓練していた。 ジジィのほうは・・いないみたいだな。俺は道着に着替えるとドクオを探すため道内をうろうろしていた。 「ったく、ドクオの奴どこにいるんだ?」 俺は道場内を探し回っていると気持ち悪いぐらいににやけ顔をしたドクオを見つけた。 *** 719 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20:51:51.46 x0AHogcR0 「おい、ドクオ!!てめぇ、俺に内緒で学校サボるなんてどういう了見だ!!!」 「あ、ああ・・すまん。ウヒヒヒヒ・・」 今日のドクオはいつに増して気持ち悪かった。俺はいつになく気持ち悪いような笑みを浮かべる ドクオをせかすようにして道着に着替えさせた。 「早く、着替えて来い。・・ゲームができないほどのとっておきのトレーニングが待ってるぜ・・」 「あ、ああ・・そうか」 数々の不良を驚愕させてきた俺の笑みが通用しないとは・・こいつ、何があったんだ? *** 722 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 21:04:11.94 x0AHogcR0 「ふぅ~・・これで全部か。」 「お前毎日こんな練習してるのか?」 いつもどうりに俺は100人をブッ倒すと、横から見ていたあいつがこちらに歩み寄ってきた。 「ああ・・いつもこうしないと腕が鈍っちまうからな・・お、戻ってきたようだな。」 俺はふと振り返るとランニングから帰ってきた内藤たちがいた。ツンが走り終えた内藤たちに飲み物を差し出していた。 内藤たちはそれを受け取り、飲み物を飲みながらツンと暑苦しい会話をしていた。 「今日もツンは優しいお。」 「べ、別にあんたが心配じゃないんだからねッ!!た、ただ私は暇つぶしで・・」 一生続けとれ・・俺は心の中でそう思いながらドクオのほうを向くとあの笑みをいまだに浮かべていた。 流石にここまで来ると気持ち悪いを超えてどこか逝ってしまったのかと思う。 俺はドクオに聞こえないぐらいの音量で内藤と会話していた。 「なぁ・・内藤、ドクオ走っているときもこの表情のままだったのか?」 「そ、そうだお・・いったいあいつに何があったのかお?」 あの野郎・・何か変なものでも食ったのか、あるいはどこか頭をぶつけてしまったのか・・ 意を決して俺は気持ち悪い笑みを浮かべているドクオに聞いてみることにした。 *** 723 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 21:10:22.95 x0AHogcR0 「おい、ドクオ・・お前、何があったんだ?ついに脳細胞でもくたばったか?」 みんなが注目する中、俺はドクオに聞いてみた。どうやらみんなの心は一緒だったらしい。 俺が聞くとドクオは待ってましたといわんばかりに俺に意気揚々と話しかけてくれた。 「良く聞いてくれた。実はな・・いつも行っているゲーム屋にエロゲを買いに行くとき・・」 ドクオはハイテンションになりながらその状況を話しかけていた。 *** 747 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22:25:56.20 x0AHogcR0 「あれは学校サボってエロゲ買いに行くときのことだった・・」 ~ 「よっしゃ!!臭作ゲット!!・・これなかなかおいてなかったんだよな。 学校サボって正解だった。・・ん?」 俺はエロゲを抱え意気揚々とゲーム屋を出るととある女の人が絡まれていた。 「や、やめてください・・」 「仕事サボって、ぼくちゃんたちと遊ばない?」 「いいことあるぜww」 俺はよくよく観察するとうさだのコスプレをしていた女の人が絡まれていた。 男は数人だったがすぐに見掛け倒しとわかった。・・どうも、相良や中野と一緒にいるせいか、ああいうの見てもビビらんな。 俺は見掛け倒しとわかると女の人を助けるため、颯爽と男の間に割って入った。 *** 749 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22:30:59.07 x0AHogcR0 「おい、やめろ・・」 「なんだテメ・・」 「おい、ぼくちゃん。お金貸して・・・」 俺は相良みたいに拳を男につきたてた。 「やるのか・・やらないのかどっちだ・・」 「う、うう・・・」 「お、おい・・ここで騒動はまずいぜ。」 俺の拳を見るや否や、男たちは一目散に退散した。伊達に相良からの特訓に耐えていないぜwww ・・でもよかった、見掛け倒しで 俺が余計なことを考え込んでいると女の人が俺に震えるような声で俺に声をかけた・・ *** 750 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22:32:31.80 x0AHogcR0 「あ、あの・・ありがとうございます。」 「いえ・・」 決まった・・確かエロゲだと運命の出会いだったなwwww今俺の脳内には選択肢が立っている・・数々のフラグを制覇した俺に 不可能はないッ!! 「あの、これ店の割引券なんですけどよかったら来てくれませんか?」 オッシャッ!!これを制覇すれば後の基盤となるぞ!!! 「じゃあ、明日来てみます。」 「本当ですかありがとうございます。あ、私この店で働いている白菊って言います。是非きてくださいねww」 「あ、俺ドクオって言います。」 よっしゃぁぁぁぁ!!!さり気に自己紹介できた!!このときの自分の勇気に感謝だ。 相良といた成果かもしれん。毎年、女性との出会いが皆無の俺にこんなことはラッキーだ!! それに童貞のまま16になったが、いまだに女体化の傾向もないし・・こうなったらセロクスまで目指してやるぜwwwww 俺はその時の彼女の笑顔に俺は萌えた・・ *** 751 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22:43:36.50 x0AHogcR0 「っと言うわけだ。・・白菊さんは絶対この俺に・・フベラッ!!」 俺はとっさにドクオの頭を殴った。なぜ殴ったのかはわからないが、まぁ・・とっさのことだから いいだろう。ドクオは殴られた頭をさすりながら俺に怒鳴ってきた。 「痛てぇな!!」 「うるせぇ!!!!・・お前な、なんか勘違いしてるだろ?いいか、女を助けるのはよしとしてだ。 交際まで発展する可能性は皆無だぞ!!わかってんのか!!!」 「うッ・・そ、それはこれから・・」 「甘い!!いいか、そんなことなら俺は女になってねぇよ!!!」 ドクオの理論だとこの世に童貞なんてきれいさっぱりなくなってる。こういうのもなんだが、俺は男の時には女の人を助けた 覚えがあるが俺の姿を見たとたん逃げ出してしまったからな・・ 俺らがアーダコーダ言ってる中、あいつが俺らの間に割って入った。 *** 752 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22:47:38.36 x0AHogcR0 「まぁ、待て。俺は同じ男としてドクオを応援してやりたいね。」 「おい、テメェ・・」 「中野・・」 何なんだこいつは・・俺はあいつに向けてなんか言うとすると、あいつはドクオに向けて こう言い放った。 「でも、何事も半端はいかんよ。・・それが男というもんだ。」 「あ、ああ!!」 ドクオは水を得た魚のようにさらにハイになった。それにしても半端とは・・久々に聞いた言葉だぜ。 確かに、男は自分の言葉と行動に責任を持ち、凛々しくしているもんだ。 全身からひ弱を放っているドクオにそれができるかね・・ 強くなったといっても実戦は皆無なわけだし・・まだ基礎体力がついた程度だ。実戦なんて早すぎるからさせてないだけで・・ 俺はダチとして一応ドクオを心配してやった。 *** 755 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 23:05:02.79 x0AHogcR0 道場からの帰り道・・内藤たちと別れて俺らは帰り道をともにしていた。俺は横にいるあいつにドクオになんであんなことを言ったのか 聞いてみた。 「なぁ・・なんであんなこと言ったんだ?」 「いや、ただ・・同じ男として・・な。」 本当かいね・・ま、こいつがああいうぐらいだからドクオは大丈夫なんだろ。ドクオは ああ見えてひ弱だが、芯の強さはあったな。あいつもそれが見えたんだろ。 「それよりもお前があんなふうにしてたとはな・・」 「ああ・・練習しなかったら腕が鈍るしな。常に実戦の空気を感じなきゃな・・」 「それがお前の夜の生活の強さか・・」 この野郎ォ・・よ、夜の生活といってもいろいろだ。それに俺はそこまで淫乱女じゃない!! 列記として普通だ・・まぁ、離れれば淋しくなるが そういえば・・ここ最近していないな。 こいつの家の事情もあるのだが、俺の親にもまだこいつを紹介していなかったな・・ *** 756 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 23:06:14.76 x0AHogcR0 「違うわい!!・・俺は別に溜まってなんていない。」 「あ、そう。今日の夜は家には誰もいなかったんだが・・な。ここ最近やってなくて溜まっていないんじゃ 仕方ないな。」 相変わらず人の弱みに付け込みやがって・・ 俺はここ最近、女になってから溢れまくる性欲を抑えるのに必死だった。 「・・・行く。」 「素直でよろし。」 結局俺はあいつん家でお泊りをすることになった。それにしてもあの野郎、この俺を 手玉に取りやがって!!今日のところは退いてやるがいつか絶対に手玉に取り返してやるッ!! 俺の中の秘めたる野望の中・・夜の生活は幕を開ける。 *** 757 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/14(土) 23:14:54.87 x0AHogcR0 翌日・・今日は学校の創立記念日で休みだった。平日だったらどうなっていたのやら・・ 「ふぁ~あ・・今日は休みか」 「らしいな。」 互いが全裸のまま俺らはベッドで仰向けになりながら日の光を浴びていた。 それにしても体が重い・・あの野郎、昨日は無理矢理俺に酒を飲ませやがったからな、そのせいかもしれん。 昨日の夜のことなんて吹っ飛んでしまった。ベッドの周りに酒の缶が転がっている。 「んで、今日はどうする?俺、体が重いわ・・」 「お前昨日かなり飲んでいたもんな。・・外にでるか。」 あいつは立ち上がり、服に着替えるとベッドでダウンしている俺に薬を投げつけてきた。 「ほれ、2日酔いの薬だ・・全く、あんだけ酒飲むからだよ。」 あんだけ・・もしかしてベッドにたくさん転がっている酒の缶は俺がほとんど飲んだのか!! だったらこの体の重さ・・納得できるかもしれん。 俺は薬を飲んで服に着替えるとあいつと一緒に街に出た。 *** 941 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 20:42:27.37 yPNcalCA0 俺は服に着替え、あいつと一緒に街に出歩いた。 まぁ、手は繋いでいないが一緒の歩調で俺たちは歩いた。歩いている途中、次から次へと人が振り返って来るが 俺らは気にせずにそのまま歩いた。 「そういえば・・お前の妹、椿ちゃんだっけ?なんか最近出会うたびに変な視線というか・・そんなんを感じるんだ。」 「そうか?あいつ家ではいたって普通だが・・」 椿というのはこいつの3こ下の妹で絵に描いたようなお嬢様だ。まぁ、最初にこいつんちに行ったときに出会ったのだが、何の衝突もなく うまくやっている。・・というかむしろ最近会うたんびに俺に別の視線を送ってくるのだが・・気のせいだろうか。 まぁ、そうしておこう。 「ところで酔い覚ましの散歩した後、どこに行く?」 「そうだな・・飯食ってなかったな。」 朝何も食べずにでた俺はお腹がペコペコだ。とりあえずなんか食べたかった。 「へいへい、承知しましたよお嬢様。」 「るせぇな!!・・普通にしろ、普通に!!!」 お嬢様なんて・・気持ちの悪いことを言いやがって!!絶対、なんか奢らせてやる!! そういって俺らは途中目に付いた喫茶店の中に入っていった。 *** 945 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 21:06:47.62 yPNcalCA0 「プハァ~・・食った食った。」 「親父かお前は!!」 「るせぇな!!男ならそういった文句たれるな!!」 たらふく食わせてもらった俺は満足しながら喫茶店を後にした。しばらく俺らはブラブラと歩いていると 途中、何とあのドクオが目に付いた。ドクオはしかも女と一緒であった。 (あれって・・ドクオか、あれが例の白菊さんとやらか・・よし!!) 俺はこっそりとドクオの後をつけようと思ったのだが・・ 「・・やめておけ。」 「いいじゃんかよ、ちょっと確かめるだけさ・・あのドクオに女がいるんだぜ。確かめてみる 価値ありだ。」 「お、おい!!・・全く、友達想いというか何と言うか・・」 俺は横にいたあいつの制止も振り切り、ドクオの後を尾けてみることにした。 *** 947 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 21:17:53.42 yPNcalCA0 「お、ドクオの奴店に入ったな。」 俺はドクオたちが店に入るのを確認した。入った店は・・まぁ、こじゃれた喫茶店だった。 あいつ服装にも結構気合が入っていたな。もしかしてそういう約束を取り付けたのか ・・もし、そうだったらあいつはなかなかやるな。 「よし、入るぞ。」 「お、おい・・放っておけよ。あいつらも楽しんでるんだ。だから・・」 「何を言う。ダチを心配するのも男の役目・・あいつはあれでも俺のダチだ。心配してやらんで どうする?」 「それは違う気が・・っておい!!ったく、仕方ねぇな。今日はとことん付き合ってやるか。」 俺はあいつの制止を再び振り切り、店の中へと入っていった。そういえばなんかぶつくさ聞こえていたが気にしないことにしよう。 俺は運良くドクオたちが座っている席が空いていたのでそこに座ることにした。対するドクオは彼女に夢中で俺には全然気がついて いなかった。 *** 950 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 21:32:36.32 yPNcalCA0 「あの・・私でよかったんですか?」 「当たり前じゃないですか。」 隣からドクオたちの会話が聞こえてきた。俺は紅茶を飲みながらドクオたちの会話を聞いていた。 あいつは・・俺のまん前でコーヒーを飲みながらドクオたちの会話を聞いているようだった。 「なんだよ・・お前だって気になってるじゃねぇか。」 「ま、まぁな・・」 ヘッ、最初からそういやいいんだよ。お、どうやらいろいろ話し始めてるようだな。 「あの・・私普通の女の子みたいにその・・」 「はい?」 「その・・私、俗にいう・・オタクなんです。」 「なッ!!」 な、何だってーッ!!!・・思わず紅茶を吹きそうになった。危ない危ない。横にいたあいつも・・涼しげな顔をしているが、あれは 絶対吹きそうななった顔だ。俺にはわかる。眉毛が少しピクッとしてた。 俺はいつもより少し注意深く会話を聞いてみた。 *** 954 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 21:43:34.64 yPNcalCA0 「え・・それって俺と同類じゃん。」 「そ、そうなんですか?じゃあ、この同人なんですけど・・」 何だそれは・・訳わからなくなったぞ。どうやらあいつも同じようだ・・俺らは隣の話に?マークを思い浮かべながら 隣の動向を伺っていた。 「なぁ、同人って何だ?」 「俺に聞くな。・・それよりもお前、2日酔いはもういいのか?」 「あ、ああ・・あの薬が効いたみたいだ。」 そういえば俺は体の重さがなくなっている。だるくもなければ気分も悪くない。あの薬はどうやら 即効性のようだ。それにしても隣はわけのわからない話を永延といっているな。 やれ同人やら、エロゲやら・・何言ってるんだ? それにドクオのほうも話を弾ませているし・・ある意味奇妙なカップルだ。 *** 958 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22:01:47.45 yPNcalCA0 喫茶店でなんやかんやたった後、あいつらはもう出るみたいだ。 「お、あいつら出るみたいだぞ。よし、こっちも行くぞ。」 「あ、ああ・・」 フッ、なんだかんだ言ってもこいつも乗る気だな。しめしめ・・ おっと、こうしちゃいられないな。こいつらの後をつけんとな。見失ったら大変だ。 俺はあいつ持ちで会計を済ませるとドクオの後を尾けていった。 それにしてもわずか1日でここまでもっていくとは・・俺も男のときには見習うべきだったのかも 知れんな。 「お前・・今、男の頃のこと考えてなかったか?」 「は、ハッ・・何言ってるんだよ。んなわけねぇだろ!!」 相変わらず勘が鋭い・・こいつと子供ができたとき、勘が鋭いかもしれん。気をつけなければ・・ 966 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22:27:07.48 yPNcalCA0 ドクオたちは次から次へとオタクどもが好みそうなショップに入っていった。まぁ、しかしうまくやっているようには見えるな。 互いに笑顔で何かを語り合っているし・・心配せんでも大丈夫かも知れんな。 「おい、もういいだろ。・・帰るぞ。」 「ヘイヘイ・・って、あれ?」 俺たちがちょうど引き上げようとするとドクオたちが誰かに絡まれていた。どうもあの格好からすると ヤンキーだな。それもチンピラレベルの・・ヤンキーたちはドクオたちを絡み始めた。 *** 967 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22:28:46.32 yPNcalCA0 「お、いいね君たちwww」 「おい、ぼくちゃん、俺らに女の子とついでにお小遣いちょ~だい。」 さぁ、どうするドクオ・・女連れで絡まれたときにお前はどうする?ここで変に挑発をかけたって相手を逆上させるだけだ。 ドクオもちぃったぁ強くなったとはいえ、こっちは女がいてしかも2対1は少々きついだろ。 さて・・どうするって 「さぁ、どうするぼくちゃ・・・アゲッ!!」 「ごめん、白菊さん。こっちだ!!」 「う、うん・・」 「ざけんなぁ!!待てぇぇぇ!!!!!!」 って、いきなり殴りやがった。あの野郎、少しは相手の動向とかな・・ま、そうこういっているうちに ドクオは女を連れて逃げ出した。ま、人間の性か相手もドクオたちを追いかけてきた。しかも追い掛けている 人数が増えていやがる。あいつらはなっからドクオたちを狙っていやがったな。 「おい、俺たちも行くぞ。」 「待てよ、ここで俺たちが・・」 「わかってるよ。・・様子を見るだけだ。」 俺はそういうとドクオたちの後を追いかけてた。 *** 976 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22:51:26.77 yPNcalCA0 ドクオは女を連れて必死に逃げていたが相手のほうもなかなかしつこく、ついにドクオは女連れのまま人気のない ところへと追いやられた。正式には追い込まれたのではなく追いやられたのだ。 これは・・誰かがこいつらを指揮してるな。隣にいたあいつもそう思っているはずだ。 「おい、ぼくちゃん、追いかけっこはお終いかい?」 「・・ごめんね。来いよ。」 「おうおう、ずいぶん威勢のいいこと・・でもね、ぼくちゃんその女の子に用事なのよ。 まぁ、話してもわからんようだから首謀者を呼ぶわ。・・徳永さーん」 そういうとチンピラは徳永と呼ばれる首謀者を呼び出した。すると、女のほうはその徳永を見るや否や震え始めた。 これは厄介なことになったな。ドクオの奴、最近実戦をやらかしたとはいえまだ青2才だからな。 「あ、あなたは・・」 「久々www俺とより戻そうぜww」 「い、嫌よ!!」 どうやらこいつらは過去に付き合っていたらしいな。女のほうはどうも吹っ切れたいみたいだけど 男のほうがしつこかったんだろうな。だからあんなおどおどした態度とってたのか。 俺らが影からじっと様子を見ていると、ドクオが突然怒鳴り始めた。 *** 978 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22:52:25.27 yPNcalCA0 「お前・・最低だな!!女を脅すことしかできないなんて!!」 「なんだてめぇは!?かって人の女なんかに手ぇ出しやがって!!・・お前らやってしまえ!!!」 そういってドクオに向かって多数の男たちが襲い掛かってきた。俺がじっと見守っていると沈黙を見守っていたあいつが俺の腕を 押さえつけた。 「な、何だよ・・」 「・・いいか、あいつにやらせるんだ。俺たちが手を出したらおしまいだ。」 「・・ああ、わかってる。・・わかってるさ。」 俺は自分の中で熱くなっている感情を抑えながらドクオたちを影から見守っていた。 *** 982 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23:04:05.14 yPNcalCA0 ドクオは男たちに向かって抵抗はしてたものの数の差や実戦能力のなさなどで数人に たこ殴りされていた。しかし、この喧嘩・・どうも合点が行かない部分があった。 それは・・ 「おい、ドクオの奴もそれなりには倒してるな、なんで減らないんだ。・・まさか」 「ああ、そのようだな。・・潰すか?」 「ッたり前よ!!」 どうやら俺たちは一緒のことを考えたらしい。相手の勢力が一向に減らない理由・・それは隠し玉がいることだ。 ドクオだって見た目ほどそんなにヤワじゃない。ただ実戦経験が薄いだけで俺の考案した訓練では内藤と一緒に耐えている。 それなりに結果だってついているはずだ。 そして俺らは二手に分かれて敵さんの隠し玉を潰すことにした。 *** 991 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23:17:10.64 yPNcalCA0 「ハァハァ・・」 「チッ、気にいらねぇな。おい、ドンドンやっちまえ。」 「もう・・もうやめて・・」 「大丈夫ですよ・・」 チッ・・ドクオの奴結構まずいな。早く隠し玉を潰さなければ・・ 俺はドクオをチラッとみながら敵の隠し玉を潰していた。それにしても敵のほうは武装してやがるな。 かなり気をつけんとまずいな。 俺はそう思いながら隠し玉を手当たり次第潰していった。はっきり言って武装していても 俺の敵ではなかった。 *** 992 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23:18:38.10 yPNcalCA0 「おい!!後はどこにいやがる!!!」 「も、もういない・・・」 俺は隠し玉を瞬殺すると伸びかけているほうの胸倉をつかみながらほかの隠し玉の居場所を問いただしていた。 「本当だな・・俺に隠し事するとタメにならんぞ!!!」 「ほ、本当です・・ガクッ」 チッ、くたばったか。俺はきょろきょろ探すと横からほかの場所にいるあいつが出てきてくれた。 どうもあいつも同じことを考えていたらしいな。ほかに人気もないしこれでお終いか・・ 「そっちはどうだ?」 「ああ・・全部潰した。これで大丈夫だろう・・後はあいつ次第だ。」 そういってあいつはボロボロになっていたドクオを見守っていた。ドクオはかなりの攻撃を喰らっていたものの 倒れることはなく不屈の精神で1人1人を潰していった。・・これでお膳立ては済んだわけだ。 ・・頑張れよ。ドクオ *** 19 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23:36:20.17 yPNcalCA0 そして俺らが見守る中、ドクオはとうとう最後の1人をブッ倒した。 「チッ・・このままだとまずいな。もっと応援を・・なぜだ!!なぜ連絡が来ない!!」 「どうやらこれで終いらしいな・・もう彼女に近づくな!!」 おう、決まってるじゃないか。珍しく絵になってるぜドクオ。昨日の気味の悪い薄ら笑いとは大違いだ。 これで勝負がついたと思った俺たちは帰ろうとしたのだが・・徳永が突然、女の背後に回り喉元にナイフを 突き立てた。 こうなったか・・こりゃ、まずいな。ドクオは刃物を使った特訓はしていないからな。 俺はこの状況を何とか打破するためちっぽけな脳みそを使って考えた。 *** 20 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23:36:52.71 yPNcalCA0 「し、白菊さん!!」 「動くな!!動くと刺すぞ・・」 クッ・・こうきたか、どうするドクオ!!裏でいた俺たちもとんでもない隠し玉に 少し驚いていた。 「おい、どうするんだ!!・・あれはどうみたって本物だぞ。それに目は本気だ・・」 「チッ、あんなチンピラがここまで行くとは・・どうする、出るか?」 珍しく出ようとするあいつの意見・・俺はどうしようか迷ったのだが踏みとどまった。 「・・いや、ドクオのことだ。ドクオにやらせよう。俺らが手を出したらあのお膳立てがパァだ。」 「・・そうだな、せめて隠れながら注意を注ぐことができればいいのだが・・」 口は達者だがこの状況を覆すことができない自分が情けなかった。何か・・何かないのか!! このままだとあいつのやってることが泡になっちまう!! ・・ダチのピンチに救いたい自分がいた。 *** 26 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23:51:20.84 yPNcalCA0 「おい、悠長なことしてるんじゃねぇよ!!俺に土下座しろ。「もう二度と彼女には近づきません」ってな!! そうしたら見逃してやるぜwwww」 「もう・・やめて・・」 「クッ・・」 ドクオの奴・・半ばあきらめてやがるな。何かないか?隠れていてなおかつ相手の注意を背くことの できるもの・・ 「おい、このまま長いとまずいぞ。あいついつ刺してしまうかわかんぇぞ。」 「わかってる!!・・何かないか、何か・・ん?」 俺はさっき倒した隠し玉の持っていた角材を見つけた。これなら・・俺は迷うことなく、角材をあいつ目掛けてブン投げた。 そのとき俺は角材の重さなど微塵も気にしなかった。 *** 28 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23:52:18.13 yPNcalCA0 「ヒャッハ~!!いいかげんにしないと・・ウゴッ!!あ、足が・・だ、誰だ!!」 「今だドクオ!!!」 「(相良・・)お、おう!!!」 俺の投げた角材は見事にあいつの足に命中、あいつはバランスを崩しながら人質となっている 女を離すとそのままドクオに顔面を思いっきり殴られた。女のほうは幸いにも軽症だ。 ・・これですべてが終わったな。 ドクオは最後の相手を倒すと女のほうへと向かっていった。 「白菊さん!!・・すみません、巻き込んでしまって。」 「ドクオさぁ~ん・・」 女のほうはそういうとドクオに抱きついた。俺らはそれを見届けると帰ることにした。 俺らの役目はこれで終いだ。 「・・さて、帰るか。今日も家の奴いないんだろ。」 「ああ・・運動したから帰って風呂にでも入るか。」 「バ、バカヤロ・・」 夕日に沈むカップルを見届けると俺たちはあいつの家へと向かった。 *** 37 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/16(月) 00:06:57.38 MdAgYFxV0 翌日・・俺はあいつ一緒に学校へ向かうとドクオが傷ついた姿で俺たちを見ていた。 「おい、相良・・昨日はありがとな。おかげで白菊さんともうまくいきそうだ。」 「ん?何のことだよ・・俺ァ知らんぞ。」 「だ、だってあの時お前が・・」 俺はドクオの肩にぽんと手を置くとドクオに無言のエールを送りあいつとその場から去った。 ドクオにエールを送った後、あいつは笑いながら・・ 「おい、本当のことを話してもよかったんじゃないか?」 「フンッ、そんなことしたってめんどくさいだけだ・・それに、あいつらはうまくやるよ。 この俺が保障するぜ。」 「そんなもんかね・・それよりもお前、進路は決まっているのか?」 進路・・嫌な響きだ。これっぽっちも考えていない。受験なんてせんぞ!俺は!!! あんなのものはもうこりごりだ!! でもあいつはどうするんだろ・・ *** 38 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/16(月) 00:07:55.95 MdAgYFxV0 「そうか・・お前は俺と一緒の大学に行きたくないのか?」 「え・・」 こいつちゃっかりと考えていたのか・・ それに、こいつと一緒の大学・・高校卒業したらこいつとは離れ離れか、そんなのは・・嫌だ。 あんとき言った言葉は・・嘘になる。それは・・嫌だ。 「・・わかったよ。俺も行く。行ってやるぜ!!てめぇと一緒の大学によ!!!」 「フッ・・そうか、ならお前の家庭教師せんとな。あの大学結構むずいからな・・」 は、嵌めやがったな!!!この俺を・・相良様を嵌めるとは!!いい度胸してるじゃねぇか!! こうなったら乗りかかった船だあいつがびっくらこくような成績を残してやるぜ!!! 俺はやってやるぞ!!絶対にだ!!!!! 俺は新たな野望に燃えながらあいつと一緒に過ごしていった・・・ fin

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