( ^ω^)ブーンは暗殺者のようです その3

∑( ^ω^)「!!」

何かの足音がコツコツとこちらに近づいてくる

( ^ω^)「誰だおっ!」

( ●ー●)「俺だよ」

( ^ω^)「お前…」

( ●ー●)「安心しろ、別に何もしやしねぇよ」

( ^ω^)「何の用だお?」

( ●ー●)「サシでお前とやりあっても勝てるわけねぇからな」
「ずいぶん探すのに苦労したぜ、お前はチョロチョロ逃げ回るネズミみてぇだったからな」

( ^ω^)「こんな事が知れたらお前も」

( ●ー●)「いや、心配には及ばねぇよ」

( ^ω^)「?」

( ●ー●)「俺も今ここにいるネズミの仲間入りって事よ」

( ^ω^)「どうして…」

( ●ー●)「何でかな?」
「お前同様答えを探し中ってやつさ」

( ^ω^)「盗み聞きしてたのかお」

( ●ー●)「俺は戦闘はからっきしだが盗聴やハッキングのプロだぜ?」

( ^ω^)「それじゃあ僕の居場所も」

( ●ー●)「全国の監視カメラの映像をハックしてお前が今この北海道にいる事を突き止めた」

( ^ω^)「確かにそんな芸当が出来るのはお前くらいだお」

( ^ω^)「それで、僕を見つけて何がしたいんだお?」

( ●ー●)「お前アメリカに行け」

( ^ω^)「世界中のどこに行っても組織からは逃げ切れないお」

( ●ー●)「んな事は重々承知だ」

( ●ー●)「アメリカにお前を求めている人がいる」

( ^ω^)「えっ?」

( ●ー●)「組織と対立関係にある人物だ」
「男か女かは俺も知らん」

( ^ω^)「その人に会って何が?」

( ●ー●)「行けば分かるさ」

( ^ω^)「………分かったお」

( ●ー●)「それとコイツを渡しとくぜ」
「密漁船も良いが飛行機で快適にアメリカへ行きたいだろ」

そう言うと彼は僕に偽造パスポートをくれた

( ^ω^)「恩に着るお」

( ^ω^)「お前はどうするお?」

( ●ー●)「俺もお前とは別々にだがアメリカへ行くぜ」

( ^ω^)「もしかしてお前ヘッドハンティングされたのかお」

( ●ー●)「ご名答」

( ●ー●)「まぁ良いじゃねぇか、俺達は今でも変わらず仲間なんだからよ」

( ^ω^)「………」

( ●ー●)「それじゃ、気をつけろよ」
「じゃあな」

( ^ω^)「お前こそ」

 -二ヶ月後-

「まもなくZIP空港発○×△便ロサンゼルス行きが……」
「ご搭乗の方は2番ゲートにて……」

( ^ω^)「さて、行くかお」

アメリカに何があるのかは分からない
でも僕にはもう後ろを振り返る事なんて許されない
今見える一筋の道を真っ直ぐに進むだけだ
今までは組織の為の戦いだったが
これからは僕自身の戦いだ
今戦いを終わらせる戦いが始まる


                                      i
                                      .i|
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                                   〃 :いヽ
                                  __ ヾ 、_ノ l
                       __       ,ィ:´    ̄`'' ‐ケ             __
                          ̄ ― :__/ ィェェェkt、     ヽ   __――  ̄
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              '     レ ̄ 〃´`ヽ`t`ミii>ヽ         レ仁‐h‐〃^ヽヽ ̄ ̄ ̄l ̄
                     il   jj   /il ̄` `''ーo‐fィィィ― ''└ ''´:il li   jj 〉
                     `ー‐´  rhTrh   riih rhih      rhiirh`ー´ ´
                           '-' .'-'    "" '-'-'     ' ' ''

「間もなく離陸いたします。シートベルトをお閉めください」

( ^ω^)「さようなら、日本」

これがしばしの別れになるのか
永遠の別れになるのか
僕は小さな不安を覚えながら遠ざかって行く日本の大地を眺め続けた

飛行機の中では一睡も出来なかった
食事もあまり喉を通らない

( ^ω^)「………」

 ノパ⊿゚)「お客様、何かお飲み物をお持ちいたしましょうか?」

( ^ω^)「それじゃあコーラを」

 ノパ⊿゚)「どうぞ」

( ^ω^)「ありがとう」

僕はもらったコーラを瞬く間に飲み干した

( ^ω^)「ゲプッ」

( ^ω^)「………」

飛行機の窓を見るとあたりは真っ暗で何も見えない
まるで吸い込まれてしまいそうな闇だ

ピンポ~ン
「間もなくロサンゼルス空港へ着陸いたします」
「皆様シートベルトをお閉めください」

( ^ω^)「………」

着陸した飛行機からゾロゾロと乗客達が降りて行く

( ^ω^)「………」
飛行機を降りると入国審査を受けなければならない

「次の人どうぞ」

( ^ω^)「………」
僕はおもむろに偽造パスポートを差し出した

「観光ですか?」

( ^ω^)「ちょっとホームステイで長期滞在を」
無愛想な係員にそのまま入国スタンプを押された

( ^ω^)「ここがアメリカ」
だがここはロサンゼルス
僕が会うべき人はニューヨークにいる
とにかくニューヨークを目指さなくては



アメリカでブーンの真の戦いが幕を開ける



ブーンは暗殺者のようです 完

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最終更新:2008年10月05日 23:50