*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart26

1 :風と木の名無しさん:2013/02/06(水) 22:54:39.65 ID:KuFJR+i+0
☆★☆★☆ 初 め て の人は まず 熟 読 してね ☆★☆★☆

*9が萌えてほしい内容を指定し、*0が萌える思いを書き綴るスレッドです。
*0はSS、萌え語りなど、どんな内容でも構わないので萌える思いを語ってください。
 まとめwiki 
ttp://www19.atwiki.jp/910moe/
 別館 ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/13789/
※ 絡み・談義・テンプレ審議などは絡みスレか別館へ。

ルール
■*9から24時間経過でお流れです。
■*0を踏んだ人物が*9より12時間無反応の場合は権利消滅となります。*0以外の萌えたい人どうぞ。
■*0の先行ゲトは禁止です。全部書き上がってから投下が原則。
■同一人物による投下以外の連続書き込みは禁止です。

注意事項
■*9リクはわかりやすいもの推奨。無機物、非生物不問。
■*9*0とも、あからさまに二次創作とわかるような固有名詞は避けましょう。
■テンプレ違反の*9はお流れです。
■テンプレ違反の投下はまとめwikiに収録されません。
■*0以外の萌えた方、*9より24時間経過後に萌えた方、投下者による続編は
 別館の「0さん以外の人が萌えを投下するスレ」に投下して下さい。
■投下者本人以外が続編を書くことは原則禁止です。

・投下、リクの前にはリロードしましょう。
・感想を書き込みたい人のために、*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい。
・979でリク終了、980の萌え以降フリーです。次スレは宣言してから建てて下さい。

*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart25
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1348670645/

>>2 もよく読んで下さいね。

2 :風と木の名無しさん:2013/02/06(水) 22:56:42.43 ID:KuFJR+i+0
●こういう場合はどうするの?

Q1 リロミス・誤爆で*0をとりました。
A1 *9より12時間以内に*9のリクで投下して下さい。踏み逃げ禁止。頑張れ!

Q2 荒らしらしき人が*0をとりました。
A2 *9より12時間経過以降に*0以外の人の投下の可能性があります。
それまで書き込みはせずに投下を待ちましょう。
*1以降に書き込みがあっても書き込みはしないで下さい。
*9より24時間経過後にまわしてください。

Q3 別館に投下された作品にGJしたい。
A3 別館のグッジョブスレにお願いします。
本スレへのグッジョブとあわせて行う場合は、本スレへの投下OKです。

Q4 続編書きたいです。二次創作してもいいですか?
A4 本人による続編投下は、別館の*0以外の人が投下するスレへ。
本人以外の続編・二次創作は原則禁止です。

Q5 判断の難しい投下や書き込みがありましたが、どうしたらよいでしょうか。
A5 数字板の絡みスレや、別館のチラシの裏もしくはテンプレ審議委員会で。
他の人の意見を聞いてみましょう。
チラシの裏 二枚目ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13789/1320098304/
テンプレ審議委員会ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13789/1273207268/

3 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 09:00:10.44 ID:ZqdxZQ+Ei
>>1
乙!
早速まわします

4 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 09:20:10.57 ID:TITmtsNL0
>>1乙です
まわします

5 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 09:29:20.50 ID:xGFLYxwd0
                  γ´⌒`ヽ
       ,@-@、      ,;"      ゙:、
      ,@ミA=Aツ@    (  ミ=A=彡. ).  こ、これは>>1乙じゃなくて
     @((`・ω・´))@    ヽ(´・ω・`)彡ノ 雷なんだから
       ゞ つ。 。つ      くノ0。 。0ゞ    変な勘違いしないでよね!
    ,;:"⌒⌒⌒⌒゙;,..    .,;"⌒⌒⌒⌒゙:;、
   ,;:,,,,''''  ;;;;''''  ;;;)    (;;;;;;;;;  '''',,,,:;、;;;;;
    ,;:,,,  ;;;;;; ;;;;;  ,,)    (,,;;;;; ;;;;;;  ,,,:;、
     ゙゙〜,,,,,,〜,,,,ノ     ゞ,,,,〜,,,,,,〜""
  ピカッ  /∧\ !  ゚ !  ! // ! ゚  !   !
      i / \ヾ    !   \\  !  ゚
     //    `、ヽ ! ! / / !    !
     \\     /|   \ 二 ̄ ̄ ̄>  
      \\  / |       ̄フ /
        > >  ̄| .|       / /
      //   | .|      /  <___/|
     //     |_|_.     |______/

6 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 13:33:59.64 ID:62c3LeUfO
>>1乙!
早速まわし!

7 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 13:45:34.62 ID:ZukVSOoi0
乙回し

8 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 15:47:08.82 ID:m48f6mXp0
>>1乙!
さあ思いきりふむがいい!!

9 :風と木の名無しさん:2013/02/07(木) 15:52:26.92 ID:r4sx4wbiI
転校生

10 :風と木の名無しさん:2013/02/08(金) 08:43:17.09 ID:UG1U42x20
転校直前まで続いたイジメそのものよりも、親友だと思っていたアイツに裏切られたことの方がずっとキツかった。
だから新しい学校では、もう友達なんて作らなくてもいいって思ってたのに。


お前、何で休み時間になったら真っ先に俺のとこに来るんだよ!
他に仲のいい奴いくらでもいるだろうが!

「次、化学室だから一緒に行こうぜ」
って、学級委員でも席が近いわけでもないのに何でわざわざ世話焼くんだよ!
そもそも化学室の場所ならお前が先週教えてくれたから知ってるよ!

「……うん」
小さな声で返事して立ち上がっただけなのに、何でお前がそんなにうれしそうな顔になるんだよ!


新しい学校では友達なんて作らない。
そう決めたはずだったのに。
どうしよう。
また裏切られても、例えほんの少しの間だけでもいいから、こいつと仲良くなりたいって思ってしまうなんて。

11 :風と木の名無しさん:2013/02/08(金) 21:13:24.34 ID:hIWUE1xFO
新スレ初GJ
イジメで転校は切ないけどいい子に会えてよかったね

12 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 13:39:24.08 ID:bpqvRaR10
まわし

13 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 13:50:09.44 ID:P2SaYl1Y0
まわしま

14 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 14:00:53.65 ID:Hq3orGYN0
まわし

15 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 14:07:06.33 ID:FjCrhHmC0
まわし

16 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 14:08:55.39 ID:KwiPNboRi
まわし

17 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 14:39:08.78 ID:Fc8tkgw00
まわし

18 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 18:02:30.30 ID:SXBohK460
まわし

19 :風と木の名無しさん:2013/02/09(土) 18:13:31.62 ID:4oZBeZYa0
明るそうにみえて根暗×暗そうにみえて根明

20 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 18:26:07.69 ID:MCnLirSG0
お流れまわし

21 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 19:29:07.30 ID:a0YpkQ3mO
別館乙でしたまわし
ちょっとラーメン食べて来る

22 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 19:35:10.53 ID:JgYGe9kS0
まわし

23 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 21:34:45.94 ID:Jn8SGkgvO
まーわわ

24 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 21:37:36.42 ID:svF61uYJ0
まわし

25 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 21:41:19.26 ID:u2cgx+lb0
マワシ

26 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 21:51:28.31 ID:/Rpx/V3F0
まわまわし

27 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 22:02:06.86 ID:8p6Ptq920
まわさせてもらうよ

28 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 23:05:55.33 ID:sxyJHuZo0
好きなだけ踏んで

29 :風と木の名無しさん:2013/02/10(日) 23:12:32.51 ID:Kd721teR0
据わった目

30 :風と木の名無しさん:2013/02/11(月) 15:28:53.90 ID:h9FLTUeoO
「今お前何してるんだ」

2ヶ月ぶりのその第一声のせいだと言いたいけれど、確かに先に悪い態度をとり始めたのは俺の方だ。
「大学だけど。可愛い女の子と昼ー」
等と続けたのだから。貴方が嫌がるのを知っていて。
そのあと俺は完全に拗ねた態度しかとらず、貴方が謝ったり、機嫌を取ろうとしたいけれどそんなのは苦手なので困ったりするのを放っておいた。
厳つい風貌の貴方が途方にくれてるのを少し可哀想だなと思ったりしたけれどやっぱり放っておいた。
貴方だって好きでいつも音信不通になる訳じゃないとわかっているのに俺は冷たかった。
特殊な仕事に就いている貴方を好きになってしまったのだから仕方がないのだ。
ただ今回は長すぎて俺は寂しすぎたあまり混乱してたんだと思う。
そんな今週だったよね。


で貴方の眼が今据わっていて、正面でその真顔の迫力に俺は全身を射抜かれたみたいになっている。



「辞めるよ」

31 :2/2:2013/02/11(月) 15:31:13.07 ID:h9FLTUeoO
「は…?」
「引退する」
「いやいやいやいや、え?ご冗談…」
茶化す方向にちらりと行きかけて一瞬諦める俺。
眼がマジで据わってる。
この状況でまずこれがマイ引出しから出てくる対応なの?
俺なんかとこの人とは、人間としてのストックに差がありすぎるなあなんて呑気に考える俺。
「いいんだ」
貴方の言葉はいつも重さみたいなものがあって、薄っぺらな言葉を空費してばっかりいるような俺のどこがそんなに良いのか。
「透、」
「俺の携帯の番号も登録してない癖に」
貴方の身に何があっても、俺に辿り着かないようにしているのを知ってる。
俺はく全く減ってない貴方のカップを意味なく見つめる。
「ああ、だからもうこれからは」
「いいです、ずっと直打ちしてりゃいじゃん」
「いや、お前が居なくなるくらいならいいんだ」

ああ俺はなんて事言わせてるんだろう。この人に仕事なんてと言わせるなんて。そんな苦しみを与えていて俺は平気でいたなんて。今週。

「…ずっとかちかちやって掛けてくれればいいじゃん」
「私は真剣に言っているんだ」
「貴方が真剣じゃない時っていつなのさ…というか頭かたいなあ!ずっとそのままでいいよ、そうしてる貴方が良いんだもん、仕事辞めたら清見さんじゃないじゃん。普通のおじさんじゃん」

「…『普通の女の子』みたいに言うんじゃない」
「言ってない!てか女の子とはかけ離れてる」
「そうわかっているならわざと可愛い女の子の話をするのだけはやめてくれ」
本当にしょんぼりとそう言う精悍な人は俺のタイプのアイドルに全く似ていない。フリフリ着ないし。
でもこれからこの恋人に謝るために俺は姿勢を正す。

32 :風と木の名無しさん:2013/02/11(月) 16:18:30.14 ID:HxVvZ5cE0
ちょっと難しかったけど仕事人間さんが愛する人のために仕事の方を諦めようとするのに萌えたよ
GJでした

33 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 01:30:21.83 ID:PqHIv9VB0
まわしますよ。

34 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 16:03:26.05 ID:tp83h36I0
まわしまわし

35 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 17:20:12.43 ID:lSVcomCBi
まわしませう。

36 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 17:40:50.01 ID:+CMSqTJu0
まわりまーす

37 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 18:05:21.57 ID:eyxZpD/Fi
まわし

38 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 18:18:07.23 ID:E96sGPkh0
踏んでもいいのよ

39 :風と木の名無しさん:2013/02/12(火) 18:20:02.97 ID:WnMIprB7O
結婚適齢期

40 :1/2:2013/02/13(水) 18:12:28.03 ID:BgsPnYSt0
三島はおおげさに目をむいた。
「クリスマスケーキ?売れなくなる?冗談じゃない。
 就職したてだよ?俺ら。仕事覚えて、合コンいっぱいして、経験つまないと。
 いったいいつの時代の話だよ、今時三十過ぎてからが当たり前でしょ?
 それより北総合病院の看護師さんたちがさぁ……今度新薬説明会やるから、その次セッティングね、お前がね」

三島はいきなり怒り出した。
「もう、とか言うなよ、まだ、三十じゃん。
 俺はね、もっと、なんつーか、人生考えたいのよ。
 そりゃヒナノちゃんは可愛いよ、でも結婚となるとね……あの子料理ダメなんだよな。
 出会いだけはアクティブに考えてるよ!ヒナノちゃんもその気ないと思うし……」

三島はため息をついた。
「お前なぁ、酒がまずくなるっつーの。
 男の四十はまだまだ適齢期だって。病院の加藤先生、あの人もこの間四十三で若い嫁さんもらったろ?
 いーんだって!俺、これでもまだもてるし。
 彼女?……は今はいないんだけどさ、じゃなきゃお前と呑んでないし」

41 :2/2:2013/02/13(水) 18:14:21.06 ID:BgsPnYSt0
三島は笑い飛ばした。
「え?何、いきなりそういうこと言うか。
 お前ね、俺の年考えろや。五十のおっさんのところに嫁に来てくれる女の子はないでしょ、ありえないでしょ。
 そうだな、バツイチ子持ちの看護師さんはいっぱい見るけどね、なんかもう輝いちゃってるのよ、みんな。
 子どもと仕事にテキパキ頑張ってる姿みるとね、純粋に応援したくなる、もう。
 俺も枯れちゃったかな」

「結婚かぁ……そういう年ではなくなったね。いろいろあったけど、お前とは楽だね、独身同士でね。
 子供とかもうめんどくさいもんな、可愛いとは思うけどね」
退職を間近に控え、目尻に皺が寄るようになった三島は、最近俺に優しい。
「そういや聞いたことなかったな」
「何を?」
想像はつくが、訊いてやる。だって、初めてだ。聞きたい。
「お前はなんで結婚しなかったの」
俺は笑った。
「もともと願望がなかったから」
「うそつけ。お持ち帰り多かったじゃん、お前はもてたからな」
「悪いことしたよ。本当に好きな奴は別だったんだけど、鬱憤晴らしに遊んでた」
「ほんとか、お前がそんな悪い奴だったとはね。お前の好きな子なんて、大学以来初めて聞いたぞ」
「その大学からずっと好きな奴がいたんだけど、無理な相手で……そいつが結婚したら結婚しようって思ってた。
 そしたらこうなった」
三島は笑った。
「なんだそれ、じゃ、相手フリーなんだよな。今なら落とせるでしょ。
 相手いくつか知らないけど、もう誰でもいい状態じゃね?独り身ってのが堪える年よ?
 ある意味適齢期だよ?俺なんか、もうほんと誰でもいいから、誰かと暮らしたいって思う時あるもん」
俺は笑えなかった。考え込んだからだ。
……ひょっとしたら、長い時間を経て、今、俺達は適齢期なのかもしれない。

42 :風と木の名無しさん:2013/02/13(水) 18:19:52.04 ID:4fUc7ebwi
おおおお!「俺」の愛情に萌えた!
GJ

43 :風と木の名無しさん:2013/02/13(水) 19:41:49.28 ID:kfAuHPY60
GJ!
「俺」が三島に向ける感情とか、各パラグラフの三島に話しかけたときの「俺」の表情や台詞に想像力がかき立てられるし
ラスト40年近い関係が変化しそうな感じがもの凄く好みにクリーンヒットといいますか素敵です

44 :風と木の名無しさん:2013/02/13(水) 20:27:49.89 ID:ghkRtS3f0
腐れ縁萌え!

45 :風と木の名無しさん:2013/02/13(水) 20:36:55.77 ID:3qXpsSpu0
GJ!
>>43に集約されててなんも言えないや
さっきから何度も読み直してるけど、
三島の目の前に居るであろう「俺」のことを考えるともう、美味しすぎる

46 :風と木の名無しさん:2013/02/13(水) 21:36:33.37 ID:Xd9RY0QJ0
読みながら、え?→ん?→お?→おお→おおおおおー!ってなった
初めてだ聞きたいとか俺かわいい
うまくいって添い遂げてほしい!

47 :風と木の名無しさん:2013/02/13(水) 21:51:22.07 ID:n6Mwds8TO
素敵だーgj

48 :風と木の名無しさん:2013/02/14(木) 00:22:56.29 ID:uSCGGPhjO
手をつなぐおじいちゃんふたりが見えた気がした。gj

49 :風と木の名無しさん:2013/02/14(木) 00:27:24.31 ID:Tav/ARk50
いい声の人

50 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 00:30:40.77 ID:GuwPk77D0
まわし

51 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 00:40:46.98 ID:pr1nsY4I0
残念お流れまわし

52 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 02:48:53.50 ID:U3W0h7lW0
ありがちなだけに難しかったかも知れない回し。

53 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 07:09:38.12 ID:twlbvW+OO
残念おはようまわし

54 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 12:12:11.85 ID:ZvQrmQn10
くるり

55 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 12:41:30.27 ID:oWMQLUEg0
いい声の人はそれだけで萌えますよねまわし

56 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 13:26:18.87 ID:B4kqbfSI0
いい声ってだけで容姿にまで補正がかかって見える不思議
まわし

57 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 16:25:29.34 ID:UmexftH0i
いい声にも、セクシー・渋い・透き通りなどで妄想が広がるな。残念まわし!

58 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 16:38:49.31 ID:InTjgZxJ0
踏めええええええええ

59 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 16:48:24.53 ID:nJAgK+bU0
最期を看取る約束

60 :風と木の名無しさん:2013/02/15(金) 22:37:05.45 ID:urs+NnAR0
「俺、アメリカ行くから」
「へぇ。がんばれー」
「何言ってんだお前も行くんだよ」
なにそれどういうこと。疑問符を飛ばしているとニヤリと笑う顔。
「俺の最期、看取ってくれるって約束しただろ」
じゃあ一緒にいないとな、なんてどんな理論だ。
いやいやあんな小さい頃の約束で俺の進路決められるの?!
てか英語話せないし!ちょっと人の話聞けって。


「あー…、やばい死ぬかも」
強引にあいつを連れてきたくせに、路地裏に転がっている状況。
事故はしょうがない。予測なんて出来ない。
せめて最期に声だけでも聞きたいと、携帯を鳴らす。
『何言ってんのお前バカなの』
約束忘れてもいいわ、と告げると電話越しに笑い声が返ってきた。
あれここ泣く場面じゃね?俺死にかけてんのに笑われるっておかしくね?
『俺が看取れないとこで死ぬほど、お前って根性無しだっけ』
それだけ告げて切れた電話。
そんなこと言われたら。
「死ぬわけにいかねぇな、ホント」
根性みせろ、俺。

61 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 11:00:47.86 ID:2VfQxxerO
いいシチュエーションだ
GJ

62 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 22:46:08.63 ID:V5wvf/BQ0
さて、まわすか

63 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 22:50:05.30 ID:dixSB01IO
まわす

64 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 23:07:13.04 ID:lMRQari3O
まわし

65 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 23:16:16.92 ID:Vb0hevZR0
もっと、まわして・・・

66 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 23:16:37.72 ID:TEt6qH6C0
まわし

67 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 23:31:17.21 ID:o0p67Tu70
67

68 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 23:33:03.76 ID:pK8xfRgK0
本日の踏み台

69 :風と木の名無しさん:2013/02/16(土) 23:40:09.08 ID:o2r3e+cA0
冷たい上官

70 :風と木の名無しさん:2013/02/17(日) 22:16:01.92 ID:jNbS6Nz10
まわし

71 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 00:58:17.34 ID:NpKeNAR50
まわす

72 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 12:13:54.12 ID:MjFfzezH0
自分は軍服萌えはないからなと思ったけど
別に軍服じゃなくても良かったんだねまわし

73 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 12:24:51.02 ID:ib5fACez0
どうでもいいけど>>70の時点ではまだ回せないから時間はちゃんと確認しろよな

74 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 14:22:53.41 ID:hv4W2g4Oi
難しかったね、残念まわし。

75 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 18:51:59.18 ID:GtfqswAP0
まわすので?

76 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 18:59:28.18 ID:uwOZF6R00
まわ

77 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 20:00:33.64 ID:dYR5226q0
まわしましょう

78 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 20:26:36.13 ID:qkzNS1Vp0
ふみたまえー

79 :風と木の名無しさん:2013/02/18(月) 20:33:11.10 ID:Yd0LjKZY0
天使×悪魔

80 :79-1/2:2013/02/19(火) 16:56:02.18 ID:uvLl+wjZ0
「君を見たとき天使のようだと思ったのさ」とジェディ・ローバーは僕に言った。金の巻き毛を揺らしながら、青く光る宝石のような目で。

ジェディは校内で知らぬものはない有名人だった。時代から切り離されたような郊外の古い寄宿学校でのことだ。狭い世界といってしまえばそれまでだが、とにかくジェディの名は生徒教師を憚らず人々の口にのぼった。
それは彼が、それこそ天使のように美しく、見るもの全てを強烈に惹き付けたからに他ならなかった。
名前が似ている、とプリティ・ウーマンと囁かれたこともあったが、それはあまり彼という人にはあてはまらず、段々と聞こえなくなっていった。代わりに残ったのがジュリアやジュリエットというあだ名。
けれど僕は彼を妖しく美しいものとして崇めることに納得がいかず、頑なに「ジャス」と、そう呼び続けた。
ジャスとは運悪く同室で、なにが悪いものかと言われればそれは彼の信奉者に逐一に睨まれたことだ。ただこの部屋にいるというだけで、僕はやたらに敵を作ってしまった。
僕という奴は田舎の牧場主の子というだけでなにも取り得はなく、少し背が高いだけのつまらない子供だった。父の勧めで商学を修めるために入学した。ただそれだけだった。

ジャスは僕をよくからかった。それはいつも、まわりに彼の信奉者達がいないときに限られていて、つまりは僕たちの部屋の中だけの出来事だった。

部屋にはいつも、ジャスの燻らせた煙が満ちていた。父の巻きタバコとは違う、バニラの香り。そんなとき僕はいつも部屋の隅に立って、避けられない煙から逃げていた。
彼は見目に反してどこか悪魔的な無邪気さがあった。
田舎に彼女はいるのか、女の裸を見たことはあるか。同級生達より2つ3つ幼く見える、それこそ少女のような彼がそんなことを言うのは酷く滑稽だったのだろうが、僕のような田舎者にそんなことがわかるはずもなかった。
耳慣れない、おそらく大人びた言葉で捲くし立てられ、戸惑うばかりの僕を見て彼がくすくすと笑う。口を噤むばかりでなにも言い返せない僕。

81 :879-2/2:2013/02/19(火) 16:56:36.42 ID:uvLl+wjZ0
ジャスは半分もいかないうちにタバコを靴で擦って消し、立ち上がり僕に手を伸ばした。
制服のタイをするすると手に絡めながら、僕の目を真っすぐに見つめる。
「君を見たとき、天使のようだと思ったのさ」
窓から差込む光が彼の巻き毛をきらきらと照らし出す。古びた部屋に舞う埃さえ、陽を浴びて輝く、彼のための舞台照明のように見えた。青い目が僕を見据える。
「……ジャス、君は…」
なにを言えばいいのかわからないまま彼の名前を呼んだ。
ジャスは僕にさえわからない僕の心を知っているのか、可愛らしくにっこりと笑った。それはそれは天使ような顔で、悪魔のような目で。瞳の奥深くに、本当の彼がちらりと蠢くのが見えた。
「ジャス」
僕の声に応えるように、彼は細い手に絡めたままの僕のタイを、きゅ、と握った。さして力などかかってはいない。
それでも僕は吸い寄せられるように、もしかすると自分から、ジャスの目を覗き込んだ。

青い瞳を見続けながら、天使のような彼に僕は、魂を売ったのだと気付いていた。
「ジャス、はじめて見たときから、君は悪魔なんだと知っていた」
真実であれそんな言葉に意味はなく、足元の違和感に床を見やると、いつの間に外されたのか僕のものであろうタイを踏んでしまっていた。
その姿は今しがた捨てた理性によく似ていて、僕を酷く煽った。

どちらからともなくベッドに倒れこむ。
いつもより近く青く、舌の上には甘やかなバニラ。

82 :風と木の名無しさん:2013/02/19(火) 20:12:09.45 ID:pmgZOKKf0
萌えすぎて苦しい…
GJ

83 :風と木の名無しさん:2013/02/19(火) 22:37:55.13 ID:MzZVLPXF0
こ、これは‥‥!
物凄く萌えさせてもらいました
GJです
たった2レスなのに続きが欲しいとさえ思わない完成度の高さもすごい

84 :風と木の名無しさん:2013/02/19(火) 23:47:36.59 ID:IFmwTmNqO
カップリングでお題ではなくてこの場合天使の皮を被った悪魔の意味とことになるのか!
ミスリードで不快な。GJ!

85 :風と木の名無しさん:2013/02/20(水) 00:32:52.84 ID:5krMJKB/0
ト/ーマの/心/臓とかみたいな雰囲気がたまらなかった!GJ!

86 :風と木の名無しさん:2013/02/20(水) 00:58:12.93 ID:SkC7tbqtP
文章が翻訳調なところに関心したお
GJ!!!

87 :風と木の名無しさん:2013/02/20(水) 02:57:15.06 ID:GgDCMgiKO
お耽美な雰囲気がgjでした

88 :風と木の名無しさん:2013/02/20(水) 05:02:30.97 ID:ZHz13glO0
天使くんなんだけど本当は悪魔のように思える錯綜ぶりがGJ!
踏んでいいよ

89 :風と木の名無しさん:2013/02/20(水) 05:22:42.85 ID:YDdZU/Ay0
やっと愛するお前のところへ行ける

90 :風と木の名無しさん:2013/02/20(水) 07:26:06.90 ID:SkC7tbqtP
俺は大学時代にサッカー部だった
大学は海の向こうのあの国の大学となぜか提携をしていた
なんだかよく知らないが毎年秋に交流試合をしてた
一年おきにこっちが訪ねたり向こうが来たりしてた
こっちが訪ねるときはメンバーは三年生と四年生のみだった
交通費もバカにならない
俺が三年生のときは向こうが来た
そして向こうのディフェンダーと一夜を一緒に過ごした
俺はフォワードだったし体は凄くいい相性だった
そのときにメルアドの交換を忘れるという痛恨のミスを犯した
それから一年間のオナネタはアイツだった
そこそこの女好きだった俺が全く異性への性欲を喪失した
織姫との再会を待ちわびる彦星のような気分で一年を過ごした
そして四年生になり俺たちがいよいよ訪ねる秋になったときだった
そりゃ国境の海の波が荒いことはニュースで聞いていた
ただガチでドンパチ始まるとは想定外だった
もちろん交流試合は中止
俺は大学を卒業して普通に就職した
戦争状態はダラダラと続いた
民間人が訪問することなど不可能な状態が長く続いた
戦争は俺が三十路になる少し前に終わった
昨日まで散々に敵愾心を煽ってたマスコミが今度は一転して友好の連呼だ
いつもながら勝手なもんだ
そんなときに大学から連絡が来た

俺は空港で飛行機を待っている
やはり出国手続きには時間がかかるようだ
俺は二年前に結婚して子供もできていた
いわゆる凡夫の幸せをつかんでいた
ひょっとしたらかなり違った人生が待っていたかもしれない
しかしそんなことを考えてももう詮無いことだ
俺はすっかり出っ張った下っ腹を見ながらスマホで向こうの旨い店を調べ始めた

91 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 07:36:15.11 ID:XEl/QQ9R0
まわすか

92 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 08:18:24.65 ID:TG7RW/CRO
別館にもきてた
みんなアンハッピーエンドなのはお題でフラグがたってるからかな

93 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 12:27:46.29 ID:IqxKv/kbO
まわし

94 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 17:07:07.48 ID:n89BpzvW0
まわし

95 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 17:31:31.44 ID:p5atWSxS0
まわ

96 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 19:03:54.01 ID:Kr4nh6380
まわし

97 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 19:44:58.89 ID:/3uqmoD50
くるりん

98 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 19:47:25.76 ID:UUGkt8NA0
踏み台が来たぞー

99 :風と木の名無しさん:2013/02/21(木) 20:07:54.85 ID:3mLn8GNJi
お腹いっぱい

100 :風と木の名無しさん:2013/02/22(金) 20:15:35.62 ID:x95E9nhp0
萌えられそうだったけどむずかしかった
残念まわし

101 :風と木の名無しさん:2013/02/22(金) 21:03:04.37 ID:Z7yYSALQi
まわしますー。

102 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 00:14:03.71 ID:+oZddwd/0
まわまわ

103 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 00:34:56.39 ID:im6QuWA70
まわしー

104 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 01:53:48.75 ID:3ssXHLsb0
まわしますー

105 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 02:13:51.38 ID:PgN0UyUf0
まわすー

106 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 09:41:02.21 ID:y7U85QVRO
まわしますん

107 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 12:32:55.29 ID:Got3IppAi
まわれっ!

108 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 12:52:13.06 ID:tWkk9xh30
わかりました
踏み台になります

109 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 12:54:54.78 ID:7hiSAtEAP
紙の花

110 :風と木の名無しさん:2013/02/23(土) 12:55:55.86 ID:O4MSHAW/0
ややポエマーわんこ×ツンデレ飼い主

111 :1/2:2013/02/24(日) 12:52:04.92 ID:ylCBzSCk0
むかし俺の家に泊まりに来た須藤と見たドラマに
『私は一生枯れない花以外はいらないの』というセリフがあった。
当時まだ小学1〜2年だった俺はセリフの本質も理解できずに
なんかロマンチックだなー、とぼんやり思っていたような気がする。
今から思えばあのセリフは完全に、冷めゆく愛を見透かした
ヒロインからの"別れのセリフ"で、ロマンチックというよりは
シビアでドロドロしたものだったのかもしれない。

たしかそのセリフを聞いたあと俺は
すぐ須藤に『俺も枯れない花が欲しい!』とねだり、
ロマンチックやファンタジーという言葉からは程遠いあいつは
『そんな花あるわけねーじゃん』という夢も希望もない言葉でバッサリ切り捨てた。
当時ものすごく泣き虫君だった俺はその言葉でまた泣かされて
冷酷非情に見えて案外気を使うタイプのあいつは地味にオロオロしてた憶えがある。

翌朝須藤は、紙で作った大量の花をバサッと俺に投げかけて
『これなら一生枯れないだろ』と困ったような顔で言い放った。
須藤の目元には濃いクマができていて、俺が眠ったあと
一人で黙々と紙の花を作り続けたというのが丸わかりだった。
突然の出来事にビックリして少しの間固まっていた俺は
沢山の花を見て何だかまたもや泣きたい気分になった。

紙の花にまみれて、音もなくボロボロ泣く俺を見た須藤は
何を勘違いしたのか"しまった失敗した!"というような顔をして
『それで駄目なら本物の花やるよ、枯れる度にオレが新しいの持ってきてやる!』
と、もはや趣旨と違ってきている微妙な案を提出した。
なんか妙にこそばゆいが、その時いわゆる嬉し泣きをしていた俺は
嗚咽で上手く発音できないまま、たしか『この花が一番嬉しい』とか
そんな感じの返事をしたんじゃなかったかなーと思う。

112 :2/2:2013/02/24(日) 12:53:43.67 ID:ylCBzSCk0
---

「おい高梨、飯できたぞ。」
「ん?」
昔と比べるとだいぶ低くなった須藤の声で、俺は記憶の世界から帰還した。
「はーい、今行きまーす!今日の献立なにー?」
須藤の作る美味い飯は、食べるのが大好きな俺にとって
一日の中で最高の楽しみといっても過言ではなく。
この時ばかりは全てを放り投げてでもキッチンに突撃してしまう。

「竜田揚げ、なめこの味噌汁、ほうれん草の御浸し、冷奴、炊き込みご飯、以上。」
「よっしゃー!俺炊き込みご飯大好き!」
須藤が淡々と本日のメニューを読み上げる度、俺のテンションはじわじわと上がっていく。
さっきまで"あのドラマ"の再放送を映しだしていたテレビを消してキッチンへと走る。

食べ終わったら須藤に、あの紙の花まだ折れるのか聞いてみようと思った。

113 :風と木の名無しさん:2013/02/24(日) 22:15:52.72 ID:K7w0D9kr0
ほのぼのカップルGJ

114 :風と木の名無しさん:2013/02/24(日) 23:45:20.90 ID:jPhIcbuLO
お洒落な話だなー
GJでした

115 :風と木の名無しさん:2013/02/24(日) 23:48:28.54 ID:UQkW77pRO
お洒落な話かー
独特の雰囲気があって形容詞が思い浮かばないがそういう感じなのかな?
GJでした

116 :風と木の名無しさん:2013/02/24(日) 23:55:56.55 ID:m0xdHqCl0
すっごく萌えた!萌えたぞ!
GJ

117 :2/2:2013/02/25(月) 00:24:13.22 ID:mTqZzBRN0
またスルーかと思ってひやっとした
アッチじゃ言えないけど感想くれた人ありがとー!
またがんばろうっと

118 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 00:43:55.20 ID:rdgTlDl60
GJだけどなに台無しにしにきてんの

119 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 01:13:22.24 ID:/Wo9Ut/a0
いたずら電話

120 :1/2:2013/02/25(月) 15:55:01.50 ID:e6/BYH5A0
ここ最近、シュウがワン切りを仕掛けてくる。元々悪戯好きで、ターゲットになることは多かった。
多かったけれど、10回連続ワン切りのみという馬鹿みたいなことはしたことはなかった。
もしかしたら何か聞いて欲しいことがあるのか、と尋ねてみたが、「そんなのねーよ死ね」と散々なことを言われてしまった。
「(何もない、わけじゃ、ないと思うんだけど)」
夕食を終えて、食器を洗いながら思う。いつも俺を見かけるたび、くすぐるなり突然大声を近くで発してみたりするのに、それもなし。
講義の途中で隣に来て、何かしかけてくるかと思いきやまじめにノートを取るか眠るだけ。
最初は何をたくらんでいるんだ、と思ったけれど、だんだんとそれが心配に変わってきた。
悪戯されないならされないなりに喜べばいいのに、心配になってしまうあたり、俺がお人よしと呼ばれるゆえんなんだろうか。
次はワン切りを成功させないように、尻ポケットに携帯は入れてある。……既に3回、阻止に失敗してはいるけれど。

食器洗いを終えて、近くにあったタオルで手を拭き、携帯を取り出すとグッドタイミング。ちょうどよく震え、俺はすかさず通話ボタンを押した。
「切るなよ!」
即切られたらたまらないと思い、すかさず大声を出す。すると珍しく素直に言うことを聞いてくれたらしく、通話は続行された。
しかし何も言葉を発さない。死ねもなければ馬鹿もない。
「あのさ、シュウ。本当に何もないわけ?」
「…」
「悪戯しなくなったのかな、と思いきや、そういうわけでもないし。でもほかに何かするわけでもない」
「…」
「何かあったなら、言えよ。聞くくらいなら出来るし」
「…お人よし」
「は?」
「お前がお人よしすぎるせいで俺が俺らしくなくなって、本当馬鹿みてえ」
相変わらず乱暴な言葉遣いだけれど、声はなぜか弱気だった。
心なしか涙混じりな気がして、声をかけようと思うが、口を噤む。まだ彼の言葉は終わってない。
「最初は反応面白くて悪戯してて、マジで嫌がられたらやめようと思ったのに。お前、なぜか笑って許すし」
「別に、たいしたことじゃないし」
「…そういうとこがムカつく」
どこか拗ねたような、そんな幼い口調に思わずくちびるが緩む。

121 :2/2:2013/02/25(月) 16:03:52.65 ID:e6/BYH5A0
「可愛いな」
「は?!」
「え?」
「なに、お前、かわいいとか、馬鹿?」
どうやら、無意識に漏らしていたらしい。しまった、と思いながら口元を押さえる。直接の会話じゃなくてよかった。
きっと電波のむこうでシュウも思っていることだろう。毒を吐きながらも、声色から照れが消えていない。
少し沈黙があって、再びシュウが話し出す。
「やめようと思ったんだよ、ケンくんとかにも、そろそろ可哀想だからやめてやれよ、って言われたし」
「うん」
「…最初はやめてやるもんか、って思ったんだけど。確かに、まあ、ちょっとやりすぎかなって思って」
「…うん」
「でも。俺、こういう悪戯やめて、お前との接点がなくなるのが、その。……こわくて」
いつもの彼らしくない、弱気な物言いに少しばかり驚く。
うう、だの、ああ、だの、言葉を選ぶような唸り声が聞こえる。
「だから、こういうちょっとした悪戯だけでも、って。…迷惑だったら、ごめん」
「いや。迷惑ではないよ。お前、時間帯考えてやってただろ?」
笑いながらいうと、う、と声が聞こえる。俺が寝ている時間帯に着信履歴が残ることはなかった。
バイトの間もなかった。あったのは、暇しているときだけ。妙に律儀な悪戯のやり方に、なんともらしいと思ったものだ。
「で、なんで接点なくなるのが怖かったの?」
大体察しはついてる。そういう趣味だって話も聞いてる。
一応俺はノーマルなのだけれども、恥ずかしがるコイツを見たい、そういう声を聞きたいと思うのは…やっぱり、足を踏み入れてる、ってことなんだろう。
向こう側で、シュウがまた唸る。恥ずかしくて仕方ないらしい。俺の機嫌は更に良くなる。
「…………好きなんだ、お前のこと」
顔を真っ赤にして、目線を逸らしながら。なんとなく、言っている光景が想像ついて。
俺もだよ、と返したら、いったいどんな反応がくるだろう? 俺はそんなことを思いながら、ゆっくりと唇を開いた。

122 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 17:37:53.12 ID:CKA/1nWCP
自分も考えたんだが知らない人からのイタ電しか浮かばなくて詰まった
いい意味で実に青い
GJ!

123 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 19:02:12.27 ID:Vrpinz5H0
うん、青いねw
青春だね
GJでした

124 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 19:38:29.09 ID:57imymmDO
青だよ!真っ青!
GJ

125 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 19:53:28.68 ID:L3+9pnaY0
GJ!
電話越しなのに相手の事を察してるあたり、かなり相手の事観察してたのが想像できて
この後対面したらどうなるだろうと想像力で脳が羽ばたきます

126 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 20:20:53.99 ID:2GXbOXDl0
可愛いなー、青くて可愛い!GJ!

127 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 20:24:45.25 ID:XL5V3Tp90
あお〜い、GJ!

>>124
K'さんなにやってはるんですか

128 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 20:24:47.69 ID:bLS8kfls0
青い青い連呼にわらった
青い春だねえ

129 :風と木の名無しさん:2013/02/25(月) 20:26:51.14 ID:ze+4ItGj0
鬼畜になりきれないツンデレ攻め

130 :風と木の名無しさん:2013/02/26(火) 22:34:13.15 ID:h5PYyQ7Y0
残念まわし

131 :風と木の名無しさん:2013/02/26(火) 22:42:10.86 ID:fc3FynN00
特殊すぎて自分には無理だったまわし

132 :風と木の名無しさん:2013/02/26(火) 22:45:49.40 ID:+67UeLmXO
お流れまわし

133 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 00:04:22.91 ID:GtJKgc5mI
まわしー。

134 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 04:05:05.34 ID:enjAt0Vy0
まわし

135 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 05:07:21.67 ID:YdcMt2WuO
まわーるまーわるーよこのスーレまーわすー

136 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 10:24:30.31 ID:nT54ZB2q0
投下とーGJくりかえーしー

137 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 11:27:50.48 ID:4q4WiEU+0
今日はーなーがれーたお題ーたちーもー
きっと別館でめぐりあーうよー

138 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 11:39:46.09 ID:8VFx6TQk0
中島やおいさんで「回し」でした
それでは皆さんさようなら、どうぞ踏んでいって下さい

139 :風と木の名無しさん:2013/02/27(水) 11:58:03.82 ID:atnQryK60
精神的支柱

140 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 11:59:32.21 ID:DP6qZMCO0
お流れ

141 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 12:03:15.16 ID:6MvSiSZRP
難しかったなあ
自分はたくさん柱のある神殿の柱擬人化とかw
ふざけたの考えてみたけど最後まで書けなかった
まわし

142 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 12:06:00.07 ID:uUUpHbYm0
まわし

143 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 12:09:28.28 ID:dV6MeG+60
まわしてまわして

144 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 12:17:53.83 ID:dV6MeG+60
2人がやっそんしようが回り続ける地球

145 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 12:28:41.22 ID:cfJncDPUO
 

146 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 13:40:12.51 ID:N0xQcrSH0
まわし

>>141
お題に萌えなかったなら無理に書かなくていいよ

147 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 14:03:50.01 ID:ff5EUK/c0
マワーシ

148 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 14:40:49.34 ID:q5VAVa9U0
踏み台

149 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 14:46:08.06 ID:hUvNaYAM0
嫌いじゃないです

150 :風と木の名無しさん:2013/02/28(木) 23:36:01.44 ID:Q4XRWGzF0
「今日の夕飯何がいい?」と俺が夕方に聞くのはいつものことなんだ。
それに「なんでもいいー」とやつが答えるのもいつものことだ。
そのくせ、何か作って食卓に並べると、「今日はそれの気分じゃないー」なんて言い出すんだ。
もうほとほと愛想が尽きるってもんだぜ。
しかもこの間なんて、パスタ食べたいっていうからあさりが入った和風のを作ったんだ。
そしたらすっげー顔しかめてさ。
「あさり嫌いだったか?」って聞いたら「カルボナーラがよかった」なんていいやがる!
なら最初からそう言えよ!!
「作り直してやろうか?」と聞けば「ん、別に嫌いじゃないっていうか好きだし食べるけど?」
っておまえはなんなんだ!
女王様きどりか、くそっ!

あ、なに?
そんなにいやなら別れればいいじゃないかって?別に嫌いじゃねえよ

151 :風と木の名無しさん:2013/03/01(金) 01:48:57.19 ID:9WVUXcX4O
らぶらぶだね
お題もツンデレはいってるしね
GJ

152 :風と木の名無しさん:2013/03/01(金) 01:49:13.36 ID:/RS5Qg1O0
鼻血でるかと思った

可愛すぎるわ!GJ!!!!

153 :風と木の名無しさん:2013/03/01(金) 20:58:20.34 ID:pNMKJ9q9P
この長さでこの膨大な萌え量!
GJ!!!

154 :風と木の名無しさん:2013/03/01(金) 21:38:16.00 ID:mhZusa/n0
BLを読み慣れてて書き慣れている人の小品という感じ
GJ!!!

155 :風と木の名無しさん:2013/03/01(金) 22:48:30.84 ID:JpMHOvI90
女王様じゃなくて王様ならよかった
GJ!!!!

156 :風と木の名無しさん:2013/03/02(土) 00:25:48.42 ID:+Tq93pXa0
まわすよ

157 :風と木の名無しさん:2013/03/02(土) 00:42:49.78 ID:3JNoPSC20
まわし

158 :風と木の名無しさん:2013/03/02(土) 00:45:04.91 ID:dNhz8vCY0
踏んでもいいっすよ

159 :風と木の名無しさん:2013/03/02(土) 00:58:44.01 ID:8ZC082jJ0
甘えていいよ

160 :風と木の名無しさん:2013/03/02(土) 01:34:45.97 ID:l4n39mVT0
頑張ってるところを見せたくない。心配させたくない。
人前に立つ仕事をしている彼は、俺と食事をするたびに、いつものふわふわとした口調を一転させてそういう。
ファンの子たちの前では『理想のケイくん』でいたいんだそうだ。

ちら、とすっかり眠りこけているケイを見る。
ここのところ激務だったらしく、前見たときよりも明らかに痩せていた。
元々かなり細いのに、このままだったら消えてなくなってしまうんじゃないか、って不安になるほどに。
人差し指で、茶色くてさらさらの前髪を弾く。長い睫毛が微かに震えて、どきっとした。
起こしてしまったかな、と思ったけれどそれは杞憂だったようで、ほっと胸を撫で下ろす。

もちろん顔だけで彼を好きになったわけじゃない。
可愛らしいのに男前なところがあったりとか、ファン想いなところとか、優しいところとか。
あげていったらキリがないくらい、好きなところはたくさんある。
でもやっぱり、こうも分かりやすく痩せていると、心配になってしまう。
柔らかな髪の毛をそっと撫でて、俺は呟く。

「甘えて、いいんだよ。甘えてくれたら、精一杯甘やかしてあげるから。…それくらいしか、出来ないし」

目立った特技もなければ、面白いことが言えるわけでもない。
そんな俺が出来ることといったら、全力で甘やかしてやるくらいだ。
そう思っていると、俺の手に、ケイの指先が乗った。

「っ、ケイ、起きて「それくらい、じゃないよ」
「…何…?」
「……俺は、彰に甘えさせてもらえるだけで、充分だよ」

彼は瞼を閉じたまま、ふっと笑う。
俺が泣きそうになったのは、その微笑があまりにも綺麗だったからだろう。

161 :風と木の名無しさん:2013/03/02(土) 22:59:54.95 ID:8PdygbaF0
うまいな GJ!

162 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 01:35:56.83 ID:WRWCDJMT0
はい次

163 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 01:38:42.01 ID:7jgm+Vqo0
NLっぽかったねまわし

164 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 05:01:52.01 ID:eQvJbombI
NLっぽいの?普通にBLだと思ったけど
まわし

165 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 07:02:53.59 ID:WLIoxoyl0
まわし

166 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 08:12:31.66 ID:o4EX5Pl+0
まわし

167 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 12:19:21.46 ID:kHU8EVi3P
回し

168 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 13:00:23.98 ID:VffMAAeCO
どうぞー

169 :風と木の名無しさん:2013/03/03(日) 13:05:12.18 ID:ScKaX8xDO
ヴァンパイア

170 :風と木の名無しさん:2013/03/04(月) 01:02:17.47 ID:Y4ihWK540
萌え語りで失礼します。

ヴァンパイアといえば、退廃系で貴族的なのはファンタジーに欠かせない。
現代に溶け込んで生活してる系で、一般人と絡んでもいい。
モンスターの割に形状は人間に近いし、設定とか弱点の扱いとか結構自由なところがあるから、とても美味しいと思います。

ヴァンパイアもので欠かせないのは何と言っても吸血。
牙を立てて血を吸うのって、その後のされた側の貧血状態とかも含めエロティックで耽美的。
しかも基本的に首からってことは、必然的に胴体とか諸々密着している訳で非常に宜しい。
牙刺されるときにちょっと痛がったり、吸われてる時に喘いだりするのも全部間近で聞こえる訳ですよ。
吸った後の噛み跡を舐めたり、そこから更に色々なことに持ち込んだりするのも良い。
吸われると何か体内に入って気持ちよくなっちゃうのもお約束。

定番としてはヴァンパイア×気に入られた人間とかだけど、元人間で血を吸われてヴァンパイアになった(あるいはなる)パターンとかも美味しい。
やっぱり怪物になっちゃう訳だし、長く生きる苦悩とかもあって、変えた(変える)ヴァンパイア側に葛藤とかあるとなお良し。
勿論ヴァンパイア受けだって全く問題ない。
弱点突かれて襲われてもいいし、いい相手見つけて何十年もいちゃらぶするのも良い。
ヴァンパイア同士のカップルで、お互いの血を吸い合ったりするのも萌える。
あとヴァンパイアハンターとか絡めてきてもいいね! ダンピールとかクルースニクとかいいよね!
愛憎半ばする感じでハンター×ヴァンパイアでもヴァンパイア×ハンターでもいける。

もうプライド高い俺様ヴァンパイアとか、へたれで中々血を吸えないヴァンパイアとか、
吸血で生きる自分なんか嫌いです系ヴァンパイアとか、長年引きこもってたせいで世間知らずなヴァンパイアとか、
何でも美味しいので色々あればいいと思います。

171 :風と木の名無しさん:2013/03/04(月) 11:31:27.90 ID:1y3vyWyh0
ヴァンパイアってそれだけで萌えだけど
ハンターと絡むともっといい
同意です
GJでした

172 :風と木の名無しさん:2013/03/04(月) 17:58:55.96 ID:b4HtX/7kO
パーフェクトだ、ウォルt…んんっ

いやあ全文同意だった
ヴァンパイアモノ好きだわあ
熱い萌え語りGJでした!!

173 :風と木の名無しさん:2013/03/04(月) 19:14:56.71 ID:mqgxtOQ70
全力で全文に同意する!!!
GJでした!

174 :風と木の名無しさん:2013/03/04(月) 23:29:39.76 ID:UsoR5QxM0
>>170-173まで全文同意!170GJ!

175 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 02:41:31.14 ID:nw1Jwusl0
今まで特別ヴァンパイアに萌えたことなかったんだけど
>>170を読んで目覚めそうだ

昔読んだ漫画や児童書のヴァンパイアキャラを思い出して
今その作品を読み返したくて仕方がないw
新しい萌えをありがとう!GJ!

176 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 12:05:06.88 ID:WDZ9hvWe0
そろそろ回すよ

177 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 12:07:35.50 ID:nA2cX+cf0
まわし

178 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 13:15:58.43 ID:ZrCnDeNxO
踏まれるのを待つ

179 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 13:28:26.66 ID:E2IhcpsP0
幼なじみ

180 :幼なじみ 1/10:2013/03/05(火) 19:31:54.15 ID:CpcLM4yY0
「おい、こんなもん付いてるぞ」
屋上の給水塔の陰で居眠りぶっこいていたら、声をかけられた。
手にもってるのは、「バーカバーカ」と書かれたノートのきれっぱし。
あー、寝てる間に頭に貼られてたのか。またか。いまどき、小学生でも
しないようなイタズラの犯人はわかってる。1ヶ月前に転校してきたスガワラだ。
なぜか俺を目の敵にして、こんなガキっぽいイタズラを延々と続けてくれている。
上靴にアマガエルが入ってたり、ロッカーの体操服が全部裏返しだったり、
移動教室に行ったら俺のイスだけなかったり。

181 :幼なじみ 2/10:2013/03/05(火) 19:35:01.94 ID:CpcLM4yY0
とってくれた紙をひらひらさせながら、サトルもため息をついた。
「ヒロム、お前、ほんとにアイツとなんもないの?」
サトルは中坊の頃から同じクラスになり続けている腐れ縁だ。進級するたびに
クラス委員になる典型的なデキるヤツ。そのサトルにも、アイツの行動はわけが
わからないらしい。ない。ほんとにないよ。なんでだろうな。
ノートから雑に破り取った紙に書かれてる単純すぎる罵言を見ながら、俺も
ため息。なんで転校生にここまで絡まれるのだか。

182 :幼なじみ 3/10:2013/03/05(火) 19:37:10.58 ID:CpcLM4yY0
転校してきた初日に隣の席になったもんだから「よろしく」と挨拶をしたとき、
スガワラは妙な顔をして口の中でもごもごとなにか言った。
「なに?聞こえなかった」と聞き直したら、憮然とした顔をしてそっぽを向いた。
スガワラとの交流といえば、それだけだ。
聞きなおしたのが悪かったのか。挨拶もされたくなかったのか。わからん。
わからんが、仕掛けてこられるのは実害といえるほどの害があるようなことでもないので、
最初はとまどったものの、最近はもう基本的にスルーすることにしている。

183 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 20:45:14.33 ID:y8RlU8EpO
俺達はこれでもかって程に幼馴染みだった。

家は隣同士、親は仲良しで、赤ん坊の頃から兄弟みたいに育ち、幼稚園から小中高と同じ学校。
ついで窓を開けりゃあいつの部屋。どんだけ完璧だよと自分達の事ながら笑える。

ある日、いつものように律儀に玄関から訪ねて来たあいつは、俺のベッドに体育座りで寄っ掛かりながら読んでいた漫画を伏せぽつりと言った。

「あのさ」
「何」
「昨日玄関通って帰る時、おばさんに『ずっと仲良くしてくれてほんとありがとうね』って言われたよ」
「なんだよそれ、今更」
「で、『あいつ迷惑かけてばかりだと思うけど、よろしく』だって」
「出たよかーちゃんのお前大好き病」
「仕送りはお前に送らず俺名義に送るってさ」
「ひっで」
「で、『ほんとしっかり者で、いつも気にかけてくれて…』」
「ねえそれいつまで続くの俺耳痛いんだけど」
「『うちのが女の子だったら、お嫁に出すのに』、だって」
「………」
「俺ちょっと泣きそうになっちゃった」
「……そっか。」
「うん」

184 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 20:46:05.38 ID:y8RlU8EpO
「そーだなー、俺かお前が女だったら、そしたら俺ら、今よりずっと楽でずっとバラ色でずっと簡単に家族に言えて、
母ちゃんたちがニヤニヤしながら祝福してくれて、ついでにもうとっくにヤっちゃってんだろうな」
「お前のそういうとこほんと嫌いだよ」
「うっせ。でもまあ、男女だったらあんな軽いノリで簡単に二人暮らしする事許してもらえなかっただろ」
「そうだな」
「なんとなく近くにいるから付き合って、好奇心でヤっちゃって、初カノと長続きしなかったみたいにすぐ破局ってなったかもしんないし」
「目も当てられないな」
「だろ?ゆっくり考えて、むちゃくちゃ悩んで、あ、こいつの事好きかもってなってさ。しかも俺らの熟考期間10年近くだぜ?中々ねーよなあ。人生の半分以上だもんなあ…」
「…………」

ここまで言い終わって、あいつの返事が無いことと、自分のささやかな失言に気付く。
…………あ、ちょっと待て、さすがに10年近くこいつの事好きかもとか考えてたのは俺だけ?
頭を抱えたくなる衝動を押さえ込み、出来るだけ平静を装って言い訳を試みようと思考を巡らす。
そんな俺の顔を、体育座りのままでじっと見ていたあいつが、突然がっくりと膝の間に頭を落とした。
肩が揺れている。微かにくぐもった声が聴こえる。え、何お前、ちょっと待て、笑ってんのか。

「あのなあ…!」
「俺もだよ。」

顔を上げ、笑いすぎたのかうっすら浮かぶ涙を拭いながら可笑しそうに笑ったあいつの顔を見て、その言葉の意味を理解して、俺もたまらず笑った。


同じ高校を卒業し、同じ街の同じ大学に行き、同じ屋根の下で暮らす。
今よりほんの少しだけ近付いた距離は、俺達をどう変えて行くだろうか。
未来はぼんやり春の霞がかかったように見えないけれど、こいつが隣にいるのなら、おっかなびっくり進んで行くのも悪くない。
窓越しに過ごして何年もかかけてようやく恋心に気付いたように、
一緒に、ゆっくり、時間をかけて。

185 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 21:26:25.41 ID:kNv0Y9dk0
10レスだとはみ出すのに投下しようとするとかバカなの?
しかも1レスが短すぎてつめようと思えば詰めれる量
内容がどうの以前にだめすぎる

186 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 21:28:16.22 ID:DnTbYXgIO
まあ投下乙
せっかくのお題だったのに残念

187 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 21:41:24.69 ID:nA2cX+cf0
詳しい事情は別館に来てますのでそちらをどうぞ

188 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 21:41:56.06 ID:yYOhPuxl0
転載の人に乙

189 :風と木の名無しさん:2013/03/05(火) 22:07:14.98 ID:ZrCnDeNxO
優しい人

190 :183=184:2013/03/06(水) 22:29:37.03 ID:o7TUU0CaO
ってゆーかバカな人の埋め合わせのために私がせっかく名文書いてあげたのに反応無いとかムカつくんですけど。ここの住人節穴すぎて笑える

191 :風と木の名無しさん:2013/03/06(水) 22:42:06.44 ID:s1f65Apl0
残念お流れ
大きいお題だった分萌えるのは難しかったかもね
まわしますー

192 :風と木の名無しさん:2013/03/06(水) 22:43:25.49 ID:imAwLfdYO
お流れまわし

193 :風と木の名無しさん:2013/03/06(水) 23:05:40.79 ID:AUK/dVDG0
まわれまーわれ

194 :風と木の名無しさん:2013/03/06(水) 23:13:16.62 ID:gRjWhWs6O
まわすんですよ

195 :風と木の名無しさん:2013/03/06(水) 23:47:22.98 ID:FLnXsygh0
まわし

196 :風と木の名無しさん:2013/03/06(水) 23:53:49.60 ID:lxhK6Inj0
まわすまわす

197 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 00:19:22.14 ID:1tfBdfbH0
初まわし ドキドキ

198 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 00:31:00.43 ID:OMMUCIIh0
9どうぞ

199 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 00:59:42.62 ID:ofs741imO
良心の呵責

200 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 17:49:30.36 ID:UPzsOO4I0
窓から眺めた城下街にはただ騒乱があるばかりだった。
あちこちで火の手があがっている。耳を澄ませば、市民と兵士のかわす剣戟の音が聞こえてきそうだった。城壁には、思い
思いの、武器ではないはずのものを武器にした市民たちが殺到し、警備兵たちともみ合っているはずだ。突破され、城内に
押し寄せるのも時間の問題だろう。それでいい、我知らず口の端が上がる。
叫べ、叫べ、走れ、走れ、燃やして、壊せ。怒号。悲憤。怨嗟。憎悪。すべて俺に向ければ良い。それが、正当なのだから。

私利のために山という山を削り、国土を枯らした先王を斃し、玉座を継いだ若い王は、国に緑を取り戻すことを民に約束し
た。そんな彼を民たちも歓迎した。
しかし――蓋を開けてみれば――土にはやさしい王だったが、人には酷であった。少しでも法に触れれば容赦なく枷をは
め、パンひとつ盗んだ子どもの首を刎ねた。貧しいものたちの暮らす集落付近の井戸に毒を流したらしい、という噂まで街

に流れた。
なぜ、このような無体を。これではまるで、口べらしではないか。やはりあの先王の子だ、信用などするのではなかった――
怒れる猫のごとく、人々の背に怒りと不信とが噴き上がった。
「国を肥やす前に、人々の心を痩せ細らせて、どうなさいます……」
人心も臣下も離れていくなか、たった一人、王を諌めようとするものがいた。王の幼少より身近に仕えてきた近臣だった。

201 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 19:39:40.66 ID:UPzsOO4I0
苛烈な法の順守に見せかけた無意味な虐殺はやめるべきだと、彼はことあるごとに説いた。しかし、どれだけ根気強く訴
えかけても、王はまったく聞きいれようとしなかった。彼の話に耳を傾けても、最後には、とんと承諾しかねると言わんばか
りの嘲笑を浮かべて立ち去ってしまう。
どうすればいい、いったい、どうすれば。変わり果てた主君の姿に絶望している間にも、王に対する瞋恚は国中に燃え広が
っていく。

閉じられた窓を開け放った。俺はここにいる、そう宣言するかのように。
城内は水を打ったように静まり返っていた。誰もかれも逃げ出した。それでいい。己の身の安全、家族の無事、主君より守
らなければならないものなどいくらでもある。
「おまえは行かんのか」
「……行きません」
城内にただひとつ残っていた気配、その正体が深紅の幕の陰から進み出た。腐れ縁といえるほどの付き合い。最早臣下と
も思えぬ。げっそりとやつれ、目の下の隈がひどい。精悍と繊細さを併せ持った美丈夫の面影などすっかりない。誰のせ
いか。俺のせいだ。そう思うと気分がいい。
「陛下……最後にひとつだけ、お聞かせください」
「なんだ」
「なぜ……、なぜ、このようなことを……」
震える声、歪んだ唇。幕で隠していた半身を、ゆっくりと、嫌々と思えるほど緩慢に現す。その手には、弓矢。そうだ、それ
でいい。高揚する気分のままに答えてやった。
「腹が立ったからだ」
わからないという顔をしている。思わず噴き出した。

202 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 20:14:06.79 ID:UPzsOO4I0
「国土を蘇らせたところで、そのために何十年尽力したところで、俺の欲しいものは手に入らない。それがわかった。だから
俺はもう、俺の欲しいもののためだけに命を使うと決めた。そのためならいくらでも恨まれてやると決めた。どれだけ死体を
積み上げようとも、どれだけ涙を搾り取ろうとも、それだけは、それだけは譲らぬと決めた、決めてしまった。だから、」
矢をつがえ、弓弦を引いて、そこから動かない。馬鹿なやつだ。早く、早く射てしまえばいいものを。肉の感触が手に残るの
が嫌だと、それで極めた弓術だろう。俺を殺したくないと、最後まで抗って選んだそれなのだろう。やさしさが過ぎて決断が
鈍るのは相変わらずか、馬鹿者め。
「……生まれついての頑固さは、欠片もお変わりないようだ」
泣きたいのか笑いたいのか、よくわからないような表情を一瞬浮かべ、次の瞬間、弓を捨てた。
「私以外のだれかに、あなたが殺されるなど。そんなことは、絶対に、……許さない」
矢を構え、自慢の俊足で向かってくる。
ああ、泣くな。泣くんじゃない。おまえは、ただしい。なにひとつ、なにひとつ間違っていないのだから。
それこそが、俺が欲した唯一つなのだから。

己の所業に痛む良心はあった。
ただ、おまえへの想いがそれを上回ったというだけのこと。
どんな諡号を贈られようが構わない。
すべてを巻き込み不幸にしても、それでも俺は、おまえに殺されたかった。

203 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 21:03:49.71 ID:gMqujzOX0
たまらないなあ 恐ろしいぐらいに自分の萌え属性しかなかった
従者側もまた良心の呵責が見えるのが…
GJ!素敵なものをありがとう!

204 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 21:08:04.68 ID:5BwTESJT0
>>1にもあるけど全部書き上がってから投下してね

205 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 21:09:01.85 ID:NKZLv4XB0
>>1
■*0の先行ゲトは禁止です。全部書き上がってから投下が原則。

206 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 21:24:35.85 ID:QoydNx4N0
前にも投下間隔開きすぎの人がいたね
頑張って書いて投下してくれても
テンプレ違反になってたらGJしにくいよ
ナンバリングもないから完結してるかも
判断できないしさ

207 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 21:57:11.45 ID:VR+95plIO
まわし

208 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 22:14:43.44 ID:wBRCW7CB0
踏んじゃえ!

209 :風と木の名無しさん:2013/03/07(木) 22:17:31.69 ID:7143CydjO
ダメ人間

210 :1/2:2013/03/08(金) 11:38:39.73 ID:TsdJilny0
及川一朗は正真正銘の駄目人間である。
産まれてこのかた、何事にも真剣に取り組んだことがない。
剣を振れば3度で脛に木刀をぶつけ、男児たろうものが泣きながら逃げ
文を書かせれば仮名ばかりでまるで形式もならぬ物を書く。
絵を書かせれば鼠が草履になり、歌を歌わせれば使用人が腰を抜かす。
性格は締めるべきを緩め、緩めるべきは更に緩めており、一言で言うならば駄目人間だ。

不本意ながら幼馴染と呼ばれる関係である私にとっては、実に腹立たしいが
本人曰く「長男第一子で一朗と名付けられたときから適当に生きると決めた」そうだ。
嬰児時代にそんなことを決められる人間がいるわけがないので無論大法螺である。
この法螺吹きは、これまた腹立たしいが面構えが端正であるため
カフェの女給や本性を知らぬ女方には人気がいいようだった。
人生を持ち崩す駄目人間ぶりをこの顔と愛嬌で乗り切ってきたと言ってもよい。
こいつのおこす厄介事の尻拭いを預かり早22年。
例え剣の師匠である、こいつの御尊父に頼まれていようが
そろそろ私も堪忍袋の緒が切れようというものだ。

その日も流行りのカフェにて泥酔の体を晒し、着物の裾をからげて
端正な面を涎と酒気まみれにした及川の身体をしぶしぶ背負って、
勿論未払いの飲み食い代を支払い、罵声を堪えて一礼して引きとった。
毎度毎度のやり取りに、最早顔なじみになってしまった女給は
雑に及川を背負いながら仏頂面で銭を突き出す私の鬼瓦顔なぞ露ほども気にせず、
いつも大変だね、まあいっちゃんの事も分かっておやりと知った口を聞く女給は
笑いを堪えて代金を受け取った。

211 :2/2:2013/03/08(金) 11:39:10.61 ID:TsdJilny0
背に負った及川が酒臭い息をたっぷりと吐く。
「目覚めたのなら降りろ。歩け」
そう言い放つと、及川はへらへらと声もなく笑ったようだった。
ごまかしの愛想笑いは通じなくなって久しいが、私が尻拭いをするといつもこいつは笑う。
「そういって、ずっと背負ってるくせに。貴ちゃんは優しいねえ」
だがその日は愛想笑いに続けて言葉を紡いだ。酔いが浅いのだろうか。珍しい。
「……降ろしたら道端で寝続けるだろうが」
「うん」
「寝続けて、起きたらまた及川の家に帰らずカフェへ行くだろう」
「うんうん」
「そうすると、師匠に申し訳が立たん」
「……そうだねえ。よくわかってるよねえ貴ちゃん」

おかしそうに身体を震わせて、私の背中に顔をこすりつけてくる。
子供のような体温に、女給の甘い移り香。酒気。よく慣れた非日常だった。
「ねえ、貴ちゃん、どうしてそんなに何でも分かる癖におれの気持ちはわからないのかな」
笑っているのかと思っていたが、身体を震わせているのは泣いているからだと気付いて沈黙する。
嗚咽を堪える細い体は、みるみる体温があがっていく。
駄目人間と揶揄されるこいつは、つまりは不器用で愚直なだけなのだと私は知っている。
だからいつだって、愛の言葉はまっすぐだ。

「ねえ、貴ちゃん、おれはあんたが好きなんだよ。ねえ、ずっと好きなんだよ」
私の背中に吸い込まれて酷くくぐもった声で、及川は愛の吐露を続ける。
好きなんだよ、わかってるくせに酷いよ。子供のころからずっとだよ。
家も名前も全部捨てておれのものになってよ。あんたのものにしてよ。

泣き声と涙で、私の背中が熱くなったころ、及川は寝入った。
ため息をついて、私は目線を潜めた。
「当の昔から、わかっているさ」
何度目かの告白も、明日にはまた忘れてしまっていることだろう。
そうしてけろりとした顔で放蕩して、泥酔しては愛をこぼして、次の日には忘れて。
だから私も、明日には忘れてしまって、何度でも及川を迎えに行くのだ。
何度でも。堪忍袋の緒を切らしかけながら。
お前のような駄目人間は、私しか面倒見切れないのだと思いながら。

212 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 12:25:13.55 ID:JNaw1xin0
レトロな感じがいいですねえ
素敵でした
GJ

213 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 16:31:23.68 ID:g+1C/FmB0
酒の勢いで告るあたりもダメっぷりを表してるなあw
雰囲気があって萌えましたGJです!

214 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 16:50:23.41 ID:ayexVXTG0
萌えましたGJ

215 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 19:45:11.93 ID:0UovKf7m0
いい雰囲気だー…!
GJ!

216 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 20:45:27.09 ID:uLa4jaPaO
文明開花のしばらく後、西洋文化にもちょっとこなれてきた良き時代の感じが文章から香って来てすごくたまらん…
いっちゃんの愛すべき放蕩ぼんぼん駄目人間っぷりと貴ちゃんの生真面目ツンデレ苦労人っぷりに存分に萌えたわ
一郎は貴ちゃんはこれっぽっちも自分の事好いてなんかなく、とことん自分の片想いだと思い込んでんだろうな…そのくせ酔うたび告白しちゃう、気持ちを隠し通せない甘さとかもダメダメで萌える
そして酔いが醒めて細かいとこは忘れてても、ほんとは告白した事自体は覚えてんだろな。
それで何度も何度も玉砕したと思い込んでは落ち込んで酒飲んで迎えに来てもらって、また告白すんだろーな。おまえも気付けよばか…!!っていう…
こういうタイプには言わなきゃ分かんないけど、貴ちゃんは言わないんだろうな…
でも何が萌えるってこのもどかしい感じが萌えるのだけども…はぁ…もえる

しかも攻め受けどっちでも萌えるぞこの二人
とにかくすんごい萌えた…とんでもない長文ごめん、激しくGJです

217 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 21:00:14.38 ID:fAN+/Px90
よかったよ
gjです

218 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 23:14:52.14 ID:zntqJx1ui
時代設定がかなりツボだったわ
いつかどっちかに断りがたい見合いとか舞い込んで来そうだな
妄想膨らむ話でしたGJ!

219 :風と木の名無しさん:2013/03/08(金) 23:17:52.60 ID:MXVZzXMFO
映画監督と俳優

220 :風と木の名無しさん:2013/03/09(土) 15:41:33.25 ID:sa0Wc0AH0
彼を見た瞬間、「撮りたい」と思った。
容姿のよさだけじゃない。
カメラを通しても伝わる華やかさ、それが彼にはあった。
何度も彼と話し、しつこく口説き続け、
他の仲間に笑われながら、ようやく彼に許可を取る。
自分でカメラを回し、演技に慣れぬ彼を追い、
日を重ねるごとに魅力を増す、彼の良さを全て閉じ込めた。
意気揚々と学祭で流したそれは、思わぬ反響を得た。

月日が流れ、その映像が切欠で、彼は俳優に、自分は映画の監督になった。

とはいえ、泣かず飛ばずの作品しか作れない自分には、ドル箱俳優となっていた彼を出演させるほどのお金が出せない。
かといって、他の人が撮った彼を、スクリーンで見るのも嫌だった。
自分なら、彼をもっと魅力的に撮れる。
悪役だろうと、正義の味方だろうと、
主役だろうと、脇役どころか端役だろうと、
彼の良さを引き出せるのは自分だと、自負していた。

ある日、彼から連絡があった。
「お前、まだ監督とかしてる?」
頷くと、更に彼は言った。
「久しぶりに、俺を撮らない?」

昔、テープが擦り切れるほど見直した、眩しい笑顔で告げる彼に、自分はしばらく見惚れたあと、頷くしか出来なかった。

221 :風と木の名無しさん:2013/03/09(土) 16:14:48.44 ID:kSbNSA590
うおおおお!
何気に両思いなのが萌える!
GJ!

222 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 01:09:54.08 ID:7sOUtsQtO
なんとなくこだわりのある頑固オヤジみたいな監督をイメージしてたけど
こういう若いパッションもいいね
GJ

223 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 02:26:28.47 ID:3HvJ9nAe0
一読して「自分」の一途さに萌えた後
もう一度読んで「彼」の心情を想像してさらに萌えた!
GJ!

224 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 15:52:29.06 ID:ExfCcTgA0
まわし

225 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 16:28:40.99 ID:l/RJ3zZK0


226 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 17:34:01.84 ID:CSjwaH3t0
まわす

227 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 17:39:01.79 ID:bse2zVD10
まわるよー

228 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 17:49:15.08 ID:ny95frhg0
踏んで!

229 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 18:01:57.45 ID:y02IXAr80
先生×生徒

230 :風と木の名無しさん:2013/03/10(日) 20:29:58.15 ID:Nvc3ZbdZ0
故郷を離れて働き始めてもう5年になる。
高校を卒業してすぐに就職した会社の年上の同僚や上司は、高卒で入社した俺にも優しく厳しく接してくれて、おかげで楽しく仕事が出来ている。
先生が褒めてくれた手先の器用さを活かせる仕事が出来るだけで頑張れるのだ。

ただ、生きているとどうしても辛いことや悲しいこと、腹立たしいことはあるわけで。
特にこの季節は思い出したくないことも、思い出す。

そんな時、卒業アルバムを開いてみる。
卒業アルバム本体の写真は見ない。そこに見たい写真はない。
最後のページと裏表紙の間に挟んだ写真、それは、先生と俺が2人で撮った唯一の写真だ。

俺はまだ学生で、考えも甘くて、世間体なんてどうでも良くて。
でも先生はそうにもいかなくて。

卒業式のあとでこっそりと、セルフタイマーで撮ったツーショットの写真。
これを見るだけで、俺に触れる手も愛を囁く声もすまないと泣いた顔も思い出せる。
それだけで十分だと、今は思える…ように努力している。
写真の先生は笑っているのだ。俺も笑わないと。

ねぇ先生。
先生も、この季節になると卒業アルバムを開くでしょうか。

231 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 11:20:13.54 ID:1pZkS4hM0
切ないっ!
すまないと泣いてしまう先生がいいね
背徳感とかもろもろを全部写真に封じ込めて綺麗にまとまってる感じが素敵です

232 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 21:09:09.51 ID:AYv6GnGa0
ちょうど卒業シーズンなこともあってしんみりしました
GJです!

233 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 21:24:53.00 ID:eodD9WJ00
まわし

234 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 22:18:07.96 ID:RsSm9tCk0
まわします

235 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 22:20:35.72 ID:jlh4ii7V0
まわし

236 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 22:21:55.52 ID:l5JhHuiB0
まわし

237 :風と木の名無しさん:2013/03/11(月) 23:58:16.23 ID:rHoEMkyg0
まわし

238 :風と木の名無しさん:2013/03/12(火) 00:09:55.35 ID:elHcnQC/0
踏み倒せー

239 :風と木の名無しさん:2013/03/12(火) 00:22:08.35 ID:k9M/S/xR0
待つほうと待たせるほう

240 :風と木の名無しさん:2013/03/12(火) 21:28:16.11 ID:Tyjhm/8c0
俺はいらいらと時計を確認した。
待ち合わせの時間はとうに過ぎている。前にB型は待ち合わせ時間に遅れてくることが多いという迷信をどこかで読んだことを思い出した。
さてあいつは何型だったか。

それからさらに暫くしてやっとそいつは姿を現した。若干の申し訳なさげな雰囲気を纏っている他は普段と同じで、俺は怒りを通り越して呆れてしまう。
「遅い。」
俺の一言にそいつは頭をかいた。俺よりも少しだけ高いその背をほんの少しだけ折り曲げて
「ごめん。」
と謝る。
「いつもいつも遅れてきやがってーー」
「でも待っててくれるだろ?」
俺の言葉に被さるように言ったその言葉にため息をついた。
「いくら俺が待ってるからって、人様を待たせるもんじゃない。」
そいつは軽く目を見開いてから二三度瞬きした。
「俺が待たせるのはお前だけだよ?」

さも当然といった様子でそいつは言い切る。

俺は、踵を返した。

「さっさと行くぞ。お前が遅れてきたせいで予定がだだ崩れだ。」
「だからごめんってば……」
早足で歩く俺の後ろを、そいつは大股で追った。


俺がこんなに待つのも、お前だけだ。

241 :風と木の名無しさん:2013/03/12(火) 21:50:25.92 ID:ycAVFj5T0
遅刻しておいて叱られても悪びれないやつは最低だとおもう

242 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 07:30:31.20 ID:pTVh51kYO
投下乙
0以外にも投下きてるね
おもしろかったー

243 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 12:46:29.80 ID:WC1zg+tWO
好きな人だけ甘えちゃうっていうのあるよね
GJでした

244 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 21:48:34.88 ID:pb9Gp0f20
まわします

245 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 22:14:22.02 ID:PnTb4Vd80
まわし

246 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 22:36:28.32 ID:Ko6jLE460
まわしー

247 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 22:38:05.74 ID:DTX0R+3k0
ぐるっと

248 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 22:41:54.87 ID:jStr3ZzkO
まわって

249 :風と木の名無しさん:2013/03/13(水) 22:43:24.33 ID:DtJ/hE+r0
月と太陽

250 :風と木の名無しさん:2013/03/14(木) 00:33:41.17 ID:xpq6C5XN0
「なんで、俺がすると裏目にでるんだろうな。」

月の光は、太陽の光を反射したものだ。
同じ光でも、月を通すと、人々は狂気に走る。

「いいじゃん、月はただ愛でられてれば。」
太陽は やさしく俺を包み込む。凍える肌に彼が触れる朔明けの喜びと虚しさ。
そう、俺は何も生み出さない。
地上の生きとし生けるものを愛し、育む太陽とは違う。
そして、その愛を拒絶することも、叶わないのだ。

251 :風と木の名無しさん:2013/03/14(木) 00:56:25.54 ID:nZ4nJWDu0
うわー萌えた!
短い文章の中に、「月」の切ない感情が溢れているね…

252 :風と木の名無しさん:2013/03/14(木) 02:28:35.77 ID:+nJGg6Np0
最後の一行でさらに萌えGJ

253 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 00:37:31.49 ID:Lx0BZD1k0
まわします

254 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 01:01:50.68 ID:8g8NIHJ90
まわ

255 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 01:39:01.12 ID:sHhRIkD10
まわしー

256 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 02:37:48.28 ID:FN472Iyh0
まーわすッス

257 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 06:21:18.03 ID:DY4Us3Wr0
まわ

258 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 06:36:41.06 ID:Lx0BZD1k0
ふまれる

259 :風と木の名無しさん:2013/03/15(金) 07:12:11.86 ID:gk6St/9YP
人外×人

260 :1/2:2013/03/16(土) 06:41:46.00 ID:B4I3Am9p0
それと出会ったのは、三日前。
子供が山座りしている位の大きさの、
何かが詰まった麻袋に、でかでかと「粗大ゴミ」と張り紙があった。
酔っていた俺は、何を思ったのかそれを抱えて、アパートに戻った。

正直、その日の飲み会が、思ったより面白くなく、鬱屈していたんだと思う。
でなければ、こんな怪しいものは拾わない。
それに、抱きしめて眠るなんてアホなこともしない。
ただ、袋越しでも、それの温かさとか程よい柔らかさが伝わってくるから、魔がさしたに違いない。
とはいえ、その何とも言えない感触から、どうやら中身は人ではないと結論はでた。
時折、心音のようなものが聞こえてくるのは気になるが、聞いている内に寝入ってしまうため、まだその正体に迫れていなかった。

そして今日、俺はようやく麻袋の中身を見た。
するとそこには、肌も髪も白い子供が眠っていた。

しばらく呆然としていると、子供が目を覚まし、俺を見た。

綺麗な水色の目を丸くさせたそいつの第一声は
「やっと、人に会えた」
だった。


その後、かぐや姫よろしく、あっという間に成長したソイツは、自分の事を「そとの者」と言った。「僕らの食べ物は、あらゆる生き物の知識」
「この世界の記憶と知識を食べたら、また旅にでるよ」

261 :2/2:2013/03/16(土) 06:42:47.44 ID:B4I3Am9p0
とか何とか言っていた割には、目の前でシシャモをかじるそいつに、俺は思わず聞いていた。
「知識が食い物じゃなかったのか?」
「確かに、食べられるのは知識や記憶だけど、コレは、食感について興味深い記述や感想が多かったんだ」
何でもないようにそいつは笑うが、
シシャモのように、知識で得た後そいつ個人が興味を持てば、どんな事でも実践する。

ふと、いい加減体格のよくなったこいつに、「初キスをしたい」と襲われた事を思い返し、鬱になった。

「なんでお前、男なんだ」
「なんで、って、僕ら男は水色、女は桃色の目って決まってるし」
「身体的特長なんて知るか」

とはいえ、目の色で性別判別は便利そうだ。
とか思っていると、こいつは少し考えるような素振りの後、こう言った。
「でも、今の僕の姿は、君が理想としている姿のはずだよ」
「は?」
「初めて拾ってくれたとき、抱きしめてくれたから、その時君の粗方の記憶と知識、流れ込んできたし」

笑うそいつに、俺は飲み会の日荒んでいた理由を思い出した。
片思いしてた奴が、結婚したからだ。
「なあ、お前は俺の嫌な記憶も食えるか?」
「食べれるよ」
「じゃあ、食ってくれ」

わかった、と言ったそいつに何故か押し倒され、結果、記憶どころか俺が食われた。

ついでに、アイツに言うはずだった文句も、一緒に食われた。

262 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 08:45:54.43 ID:nECGecpm0
おおおこれはたまらん…
朝から萌えた!GJ!

263 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 09:21:09.84 ID:OxA3ijerO
>何故か押し倒され、結果、記憶どころか俺が食われた。
ワロタwww
>ついでに、アイツに言うはずだった文句も、一緒に食われた。
萌えた!

肌も髪も白くて眼だけ水色or桃色とかカラーリング的にもめっちゃツボなんですがどこに行けばこの生き物

264 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 10:16:21.01 ID:k3Xr6iyiO
何を思いながら眠ったとか知っててのこの行動とか胸熱
萌えたよGJ

265 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 13:02:09.22 ID:k6hfzmxCP
素敵な萌えをありがとう!

266 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 15:22:00.33 ID:L+OLurrS0
も、もえた…!謎の生命体なのにしっかりBLなのがうめえです
GJGJ!

267 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 17:45:02.51 ID:C/heje3f0
淡々としている文章がイイ味を出してて、すごく良かった! 萌えた〜GJ!

268 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 18:11:13.37 ID:WljI+ArL0
gj

269 :風と木の名無しさん:2013/03/16(土) 18:17:57.58 ID:OxA3ijerO
知らない名前

270 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 18:29:59.09 ID:uljp3tvTO
まわすのだよ

271 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 18:34:27.87 ID:XSve9du20
光の速さでまわす

272 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 18:41:29.54 ID:OoNHWZSI0
まわーし

273 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 18:57:46.85 ID:4eHO7kXRP
まわし

274 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 19:16:26.70 ID:A9NqywYU0
私は回してなどいない!

275 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 19:17:59.96 ID:68bAg7gR0
グルグル回すよ!

276 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 19:31:04.58 ID:+6YSoVfv0
まわし

277 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 19:39:40.50 ID:C0cRyH3J0
踏み台の台

278 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 19:56:40.15 ID:cOnMod3X0
踏んでください

279 :風と木の名無しさん:2013/03/17(日) 19:59:21.31 ID:oxbQ6sn80
メガネ

280 :風と木の名無しさん:2013/03/18(月) 00:15:04.35 ID:6w60xYGv0
「伊達メガネ買うかな……」
「どうした? コスプレか?」
「違ぇよ」
「じゃあなんでだよ」
「そりゃあれだよ、ファッションだ」
「だったらメガネより先に靴を買え。
 何だそのあからさまに一葉さんにも届かなさそうな安物オーラ」
「うっせえよ」
「小物つけときゃおしゃれなんじゃねーよ。
 必須アイテムに凝るのが本物のおしゃれだ」
「まあそうなんだろうけどさ」
「だからメガネは却下」
「やだ。俺はメガネがいい」
「だめ」
「やだ」
「だからなんでだ」
「何ででも」
「馬鹿だろお前」
「じゃあなんでお前はメガネに反対するのさ。
 自分だってメガネのくせに」
「コンタクトは無理だって医者に言われたんだよ。
 俺だってメガネよりコンタクトしたいのに」
「……お前、コンタクト好きなの?」
「だってメガネだとフレームで視界の一部分が隠れるだろ。
 それがやなんだ」
「ふーん」
「お前うらやましいよなー。裸眼で1.5とか」
「ふふん、どうだ敬え」
「よーしよしいい子でちゅねー」
「……敬ってねーだろ」
「気のせいだ」
「どーだか。まあいいか、買い物いかね?」
「メガネ屋にはいかないからな」
「いいや。靴屋」

281 :風と木の名無しさん:2013/03/18(月) 16:16:12.77 ID:nN6HkFO00
仲良しかわいいGJ!
裸眼くんはこの後眼鏡くんに靴選んでもらったのかな?
2人の今後が色々想像出来て萌えました

282 :風と木の名無しさん:2013/03/18(月) 22:29:09.87 ID:Tg1LInSII
眼鏡くんとお揃いになりたくて、伊達を買おうとする裸眼くん。眼鏡くんがコンタクトの方が好きと知ってアッサリ考えを変える裸眼くん。視界の一部隠れるくせに裸眼くんの細部まで見てる眼鏡くん。可愛いよ、可愛いよ!GJ!

283 :風と木の名無しさん:2013/03/18(月) 22:36:25.44 ID:TFgeGkun0


284 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 00:29:58.47 ID:8u/kDBlZ0
まわす

285 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 00:31:55.22 ID:4YFr4kcS0
mawasi

286 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 00:34:51.98 ID:NJBv+k7s0
まわし

287 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 00:56:37.91 ID:yD6p88ci0
まわし

288 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 01:10:36.15 ID:8u/kDBlZ0
はよ

289 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 01:24:42.75 ID:PeYaH4z/0
些細なことで嘘を吐く

290 :2/1:2013/03/19(火) 19:40:54.18 ID:wZBtwDNC0
 シーフのサラキは些細なことで嘘をつく。
嘘つきな男だと思われたいのだ。

自分は茶葉の目利きの天才であるとか、
この先の教会は十字の代わりに矢印が飾ってあるのだとか、
水竜のなめらかな背中は怒るとトゲトゲが出るのだとか。

すぐばれる嘘を、法螺を、軽やかに揺れる赤毛と
道化た手振りに乗せて日々繰り出している。

真摯な男だと思われてはたまらない。

いつか一番大事な場面で、
彼が大事なもののために命を投げ出す時に、
彼が思わず本音をこぼしてしまうだろう時に、
あいつのことだから本気かどうか分かりゃしないと、
笑い飛ばしてほしいのだ。

彼が心と剣を捧ぐ主に。

****

291 :2/2:2013/03/19(火) 19:42:31.12 ID:wZBtwDNC0
その日も、冗談で場を盛り上げていたサラキは
いつの間にか酔いつぶれてしまった。

宿屋の酒場。
パーティーの仲間や荒くれ男たちが飲み騒ぐ中。
吟遊詩人があぐらをかき、チェチリアオルガンがゆったりとサーガを奏でる。

今、戦いは遠い。

大きな暖炉がゆらゆらとあたりを橙色に照らす。
寝ぼけたサラキの顔はずいぶんと幼く見えた。

「ねえオレ、あんたの事ほんとにほんとに好きなんだよう……」
「ああ、わかっている。わかっている」

机につっぷしたサラキのひとりごとのようなそれを、
そばに座った金髪の戦士は笑って受け止めている。

「もうずっとついていくからね。あんたはオレたちの星。
お仕えするよ。あんたがいやだといっても、ずっと。ずっとだ……」
「そうしてくれ、サラキ。私とともに。」

戦士は、ごくりとまたひとくち酒を飲んだ。

入口でわっと歓声が上がり、踊り娘が店に訪れたのを知らせる。

完全に寝こけてよだれを垂らすサラキの頭を、
戦士は幼い子にするようにポンポンと叩いた。

「また、明日にはすっかり忘れているのかな」

戦士は唇に笑みを刻んだ。

罪のない嘘も、戯れも、
今夜の告白にはひと粒も宿らないことを知っているのだ。

292 :風と木の名無しさん:2013/03/19(火) 22:49:31.30 ID:FmIJGjJe0
ファンタジー系好きだから萌えたよーGJ!
でも2/1じゃなくて1/2だと思う

293 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 10:52:07.62 ID:6wtjnGEX0
おおー萌えたよー!
真摯な気持ちを隠すのも、本命がちゃんと実はそれが見せかけだと知っているのも、
すっごくポイント高いです 大好きだー!GJ!

294 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 12:45:04.73 ID:rGBsE6Zq0
すごい萌えた!GGGJ!!
自分はあまりファンタジー系はなじみがないんだけど
背景や人物の描写が短いのに的確で、すごい想像かきたてられたよ
文章上手いなあ

295 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 19:46:14.22 ID:/oN69JTp0


296 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 19:47:28.13 ID:6qp9taCoO
ぐるり

297 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 20:46:59.93 ID:y8jpgaWv0
まわし

298 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 21:27:01.66 ID:8R6OIPep0
お踏みなさい!

299 :風と木の名無しさん:2013/03/20(水) 21:28:32.86 ID:6gOucP7p0
思わず嫉妬する

300 :風と木の名無しさん:2013/03/21(木) 21:22:43.36 ID:m604bgtWI
主演は私なのに、共演者の若者たちは一気に彼のもとに駆け寄る。まあ、しかめ面をしている口下手な42歳の共演者よりも、常に笑顔で接する21歳の彼の方が話していて楽しいだろう。もう、5回目の共演というのに、この距離は変わらない。
羨ましいと思うあたり、嫉妬なんてものを、と自嘲してしまう。

「加藤、お疲れ!」
「…ああ」

何十回目の共演となる煩い同期に言葉を返す。彼を見ていたせいか、返事が遅れてしまった。

「…また、山坂か?ほんっと加藤は好きだなあ。山坂」
「あれほど社交的になれたらと、羨ましいよ」
「…羨ましいねー。加藤が羨ましいのは、周りの若造たちじゃないか?」

長野を思わず見つめる。長野は苦笑いを浮かべ、肩を軽く叩く。

「アンタとどれだけの付き合いだと思ってんだ」
「…若気の至りには、俺は年を取りすぎてる」
「そうかいそうかい。まあ、加藤と飲むのは楽しいからさ。また、飲みに行こうや」

長野はにやりと笑うと、さっきよりも強く肩を叩いてきた。そして、モニターに向かって行く。きっと私の出番が終わる頃には、長野はいつもの居酒屋の予約をしてしまっているのだろう。



「ああ、やだね。諦められずにあんなアイドルくんに嫉妬するなんて」
アンタと共演する度に、無意識に嫉妬しちゃうんだよ。俺は。

301 :風と木の名無しさん:2013/03/21(木) 23:58:35.22 ID:I3D8p0vr0
まわし

302 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 02:09:33.90 ID:yn8tcfiaO
時間確認しちゃったじゃん…

△でいいんだよね?
個人的には若い子とうまくいってほしい派ですが…
GJでした

303 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 14:54:10.73 ID:bpVB4SaI0
ああ……なるほど、△なのか
最後の二行は長野ってわけか
私としてはおじさん同士がいいね GJ

304 : 忍法帖【Lv=7,xxxP】(1+0:3) :2013/03/22(金) 20:26:21.80 ID:QsAj+YZ+0


305 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 21:26:07.93 ID:2rCqJf3K0
やっとか

306 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 21:41:59.42 ID:eA4+pehA0
まわ

307 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 22:29:06.46 ID:MRGoCLdT0
まわし

308 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 22:48:54.49 ID:7BOjIYqM0
オレ フミダイ オマエ オレ フム

309 :風と木の名無しさん:2013/03/22(金) 22:53:11.28 ID:1Mz+rdME0
1才差の兄弟

310 :風と木の名無しさん:2013/03/23(土) 18:28:06.98 ID:64lCZwPB0
まわ

311 :風と木の名無しさん:2013/03/23(土) 22:25:05.66 ID:Nd1EODT40
mわし

312 :風と木の名無しさん:2013/03/23(土) 23:08:01.33 ID:2MkRSyrs0
まわしは309から24時間後でよろしくね

年子の兄弟は受け攻め考えすぎてわけわからんくなってしまった
むかし隣に住んでた兄弟は11ヶ月差だったけどあれも年子か

313 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 01:50:49.51 ID:AFabSbpC0
兄弟萌はあるけど、双子じゃなくて一歳差か……と思うと難しく感じてしまったまわし

314 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 02:25:58.18 ID:dFuonvxV0
たったの一歳だけ年下であるが故に弟扱い、子供扱いされてしまい、真面目に告白しても「はいはい」と適当にあしらわれてしまうもどかしい弟×兄
みたいなのを今とっさに思い付いたまわし

315 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 10:29:14.15 ID:1Zru7cQh0
一歳しか違わないのに弟は許されて兄は親から怒られるとか
弟にしてみれば、一歳しか違わないのに兄さんぶるのはどうよって思ってるとか
反発しあってる関係ってイメージ

兄が大学生、弟は高校生で、私服と制服の差っていうのも萌えるなあ
攻めは兄の方がいいかな
俺の方が年上だからいう事を聞け的な感じでお願いします
まわし

316 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 12:20:56.14 ID:NoG0X6GG0
普通にまわせばいいのに

317 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 12:30:12.71 ID:/0QZ1KUnO
まわし

318 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 12:41:07.68 ID:v31QAoacP
まわし

319 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 12:42:44.24 ID:orJtcK1k0
踏み台

320 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 13:09:39.58 ID:VpPvm2ce0
9なのに踏み台?
まわします

321 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 14:29:15.01 ID:Z+PbY3X90
まわしー

322 :風と木の名無しさん:2013/03/24(日) 14:39:02.86 ID:FI4apI+20
回すな、>>1と別館読め

323 :風と木の名無しさん:2013/03/25(月) 01:18:50.35 ID:Hya2q0UA0
「おーい、写真取るぞ。早く来いよ。」
「ちょっと待って、すぐ行くから。」
「またそれか。好きだな、踏み台。」
「いいだろ、別に。」

あんたとの年の差はどうやったって埋まらない。
身長差も今のところ埋まりそうにない。
だからせめて、写真の中でぐらいは。
あんたと同じ位置に立つ夢を叶えたいんだ。
小さな踏み台を使えば届く数センチ先の世界が、今の俺にとってはとてつもなく遠い。

324 :風と木の名無しさん:2013/03/25(月) 08:49:56.29 ID:lwCrAcDl0
萌えた!GJです
踏み台を持ってくる姿を想像するとかわいいし
好きな人との差を悩む切ない感じも好きです

325 :風と木の名無しさん:2013/03/25(月) 16:43:18.29 ID:dClGb3rA0
あ、踏み台がお題ってわけね。
GJでした〜
身長差っていいね

326 :風と木の名無しさん:2013/03/26(火) 03:23:37.82 ID:hNuV/hRh0
「好きだな、踏み台」ってwwまわしまわし

327 :風と木の名無しさん:2013/03/26(火) 12:12:51.35 ID:YccMfLdi0
まわし

328 :風と木の名無しさん:2013/03/26(火) 13:22:21.98 ID:1QhzgfuI0
リロ気をつけて踏んでってね

329 :風と木の名無しさん:2013/03/26(火) 13:33:02.06 ID:wk4SOnuM0
並んで歩く

330 :風と木の名無しさん:2013/03/26(火) 17:58:47.53 ID:9OakoX7v0
arukenai

331 :風と木の名無しさん:2013/03/27(水) 13:32:54.47 ID:u0oUSsvI0
浮ついて惚れっぽいお前がまたフラれたと、ヤケ酒に付き合わされるのは何度目どころかもう何年越しの事だろうか。
「今度は絶対うまくいくと思ったのによー」
「そうだな」
「この俺のどこが悪いってーんだ」
「さあな」
 したたかに酔って千鳥足で家路につく間も延々と愚痴をこぼすお前に、オレは短く相槌を打ち並んで歩く。
 肩を貸すでも支えるでもなく、オレはただ肩を並べて歩くだけだ。
『お前を一番よく知っていて、お前に付き合えるのはオレだけだ』、と言えない臆病なオレはただ隣に並んで歩くだけしかできない。
 きっとこの先も、お前に触れる事はないだろう。

332 :風と木の名無しさん:2013/03/27(水) 14:13:57.33 ID:59qr9s9Z0
うおーなんか距離感が想像できていい!

333 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 11:40:36.74 ID:D8mxMf8Z0
まわし

334 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 12:45:22.43 ID:verC3etX0
お題から恋人同士のラブラブしか思いつかなかったから
片思いの切ない系は予想外でGJでした

335 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 14:27:53.73 ID:cDXKkRJt0
まわすよ

336 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 14:56:56.68 ID:iKXeD25c0
まわします

>>333
回しは*0投下後(今回は331投下後)
24時間以上たってからですよ

337 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 18:18:18.64 ID:mzeSE5T50
まわし

338 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 18:42:19.18 ID:KR6Khofc0
思いっきり踏んで

339 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 18:45:36.62 ID:0GT9yvSj0
ロマンチスト系電波受け

340 :風と木の名無しさん:2013/03/28(木) 21:47:10.50 ID:seHp/YRE0
「お願い!僕をギュッと抱いて離さないで!でないと桜に攫われてしまいそうで怖いの!」

341 :1/2:2013/03/29(金) 09:23:15.37 ID:ckzjJC9b0
「○市へ行こう!
 そこで運命の恋人が待ってるんだ」
土曜日の朝、待ち合わせの時間ちょうどに俺の部屋にやってきた坂下は、開口一番そう言った。
「○市って……お前、今日は映画見に行くんじゃなかったのかよ」
「映画はいつでも見られるけど、運命の恋人は今日行かなきゃ会えないんだよ!」
「運命の恋人って言ってもなぁ。
 お前先月も同じこと言って×市へ行ったけど、結局見つからなかったじゃないか」
「今度は絶対会えるって!
 昨日夢で死んだばあちゃんがそう言ってたから間違いないよ」
「お前先月はじいさんに同じこと言われたって言ってなかったか?」
俺の冷静なツッコミに坂下はむっとしたように頬を膨らませる。
「もういいよ。一人で行くから」
「待て待て。
 お前一人で行かせて、またいつかみたいに夜中に電車になくなったって呼び出されるくらいなら、最初から一緒に行った方がましだ。
 車出してやるから、ちょっと待ってろ」
俺は慌てて部屋に戻ると、車のキーといつも用意してある二人分の着替えが入った鞄をつかんだ。

342 :2/2:2013/03/29(金) 09:24:04.50 ID:ckzjJC9b0
幸い、高速道路は思ったよりも空いていた。
この分なら昼前には○市に着くだろう。
さっきまでコンビニで買ったガイドブックを開いて、この湖で運命の恋人に会えそうだ、こっちの美術館のような気もするとはしゃいでいた坂下は、いつの間にか助手席で寝息を立てている。
坂下の『運命の恋人探し』に毎回律儀に付き合ってやるのは馬鹿馬鹿しいとは思うが、こうしてこいつの隣にいられる時間は捨てがたい。
○市まで行ったら日帰りはまず無理だから、今日は近くの温泉地に泊まって一緒に温泉に入ってやろう。
きっとそれくらいの役得は許されるはずだ。

ちらりと隣を見ると坂下は口元に楽しげな笑みを浮かべている。
もしかしたらまだ見ぬ運命の恋人の夢でも見ているのだろうか。
どうせなら、ひいじいさんか誰かに「お前の運命の恋人は隣で運転してる男だ」って言われる夢を見ていてくれればいいのにな。

343 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 11:21:35.54 ID:jtlpYjrh0
最後の一文がいいね
かわいい主人公でGJ

344 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 11:28:28.87 ID:CNBBnAvZ0
○市でも×市でも一緒にいたのは誰だか思い出せ!
天然ロマンチスト電波でもロマンチスト電波を装った策士でも可愛いな
色々な見方と萌えが出来て良い
GJ!

345 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 12:09:01.66 ID:rbkvuvv40
いいねえ、運命の恋人が「俺」だと坂下くんが気がついたら、
すんげー甘々になりそう あ、でもやっぱ振り回されるままもいい
甘やかしたいんだけど照れ隠しで振り回すのもいい
GJでした!

346 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 13:08:41.82 ID:ffGhNugt0
電波ってこんな感じなんだー!
お題見て「どんなのくるかな」ってワクワクしてたから流れにならなくて良かった
早くまとまってほしい二人だねGJ

347 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 15:55:59.12 ID:Q3yc3qag0
この二人既に両想いな気がするぞ
すっごい良い雰囲気

348 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 16:03:09.20 ID:Zdkom0oA0
可愛い!萌えた
お題も>>341もGJ!

349 :風と木の名無しさん:2013/03/29(金) 16:23:57.47 ID:iGjYvJVu0
好きになりつつあるけどまだ好きじゃない

350 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 16:41:01.99 ID:CwJ5d0e50
お流れか残念

351 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 16:47:40.52 ID:EaWVsS7pP
まわす

352 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 16:54:03.30 ID:XaLcAdaz0
萌えそうだっただけに残念
恋の芽生えの時期っていいよねまわし

353 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 17:07:12.38 ID:ffDGRGs90
流れたまえ

354 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 18:24:30.07 ID:oQJjUmmP0
まだ好きじゃないとか言ってる時点で既に好きなんだろと思うのまわし

355 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 19:40:25.22 ID:3YaTKOja0
流れ流ーれてー

356 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 19:42:11.34 ID:UsMUOW8u0
青春だよねまわし

357 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 20:13:16.00 ID:ytF2iq/QO
全力でまわし

358 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 20:23:53.61 ID:H7Zsy0RH0
まわしませう

359 :風と木の名無しさん:2013/03/30(土) 20:30:02.34 ID:+P8MsRv90
遊び人に遊んでもらえない

360 :風と木の名無しさん:2013/03/31(日) 03:27:13.90 ID:F24Pvkv60
あいつは男なら誰彼構わず寝た。
決して特定の相手を作らず自由気ままに遊んでる。
俺はそんなあいつを気になって仕方がなかった。
あいつとは部活が一緒でよく話すがタイプがまるで違った。
明るく誰とでも仲良く話すあいつに対し俺は勉強だけが取り柄のつまらない男だ。
あいつはいつも俺をからかった。
「あんた経験ないだろ」とか笑いながら言われる。
いつもは適当に流すが今日は虫の居所がわるかった。
なんせあいつの首もとには赤いしるしが着いていたから。

「経験はある」俺がそう言うと一瞬躊躇いながら「うそつけ」と笑った。

「試してみるか?」
「は?」
「だから俺と寝てみれば嘘かどうかわかるだろ?」
「…」
「誰でもいいみたいだし、俺でもいいだろ」
「…だ」
「あ?」
「あんたとは死んでもやだ」
「…俺ってそんな嫌われてたのか?」
「あんたと寝たら他のやつじゃ変わりにならないじゃんか」
「どういう意味だ?」
「…ばーか」
あいつはそのまま俺の頭を叩いて教室から出ていった。
意味わからん。
俺は叩かれた頭を抱えてどうやってあいつに好かれようか考えていた。

361 :風と木の名無しさん:2013/03/31(日) 11:10:44.79 ID:dhscACP00
萌えた…っ
gj!

362 :風と木の名無しさん:2013/03/31(日) 15:56:05.06 ID:xc4Ur6W30
なんだこのじわじわと湧き出る萌えは!
GJ!GJ!

363 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 04:09:12.41 ID:S5mt5oUT0
まわす

364 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 07:26:58.74 ID:Zis70HYZ0
まわし

365 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 08:32:31.70 ID:XUVuw4O60
まわし

366 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 08:33:58.10 ID:eZNDbfia0
まわし

367 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 10:47:38.82 ID:UPfCS+pR0
まわ

368 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 10:57:33.68 ID:oPkwt0cA0
踏み台!

369 :風と木の名無しさん:2013/04/01(月) 11:26:35.38 ID:RVFsMHdZ0
人間×触手

370 :1:2013/04/02(火) 11:26:32.42 ID:HcEW6Akg0
※微グロ、変態プレイ注意



夕餉の膳を下げに来た女中の足音が十分に遠ざかったのを確かめると、立ち上がって部屋の隅へと向かう。
使用人には決して手を触れぬようにと言い含めてある鍵のかかった箱の中には、私が育てている盆栽の中で最も大切にしている一鉢がしまってある。
鍵を開けるために顔を近づけると、ほのかに甘い香りが鼻孔をくすぐる。箱を開けるとその香りはくらりと目眩がするほどに強くなる。
慣れているはずの私を酔わせるほどに香るのは花ではない。花というのにはあまりにも艶めかしすぎるそれは、まるで人の粘膜のように赤く濡れた蔓。茶色い幹から幾本も伸びた触手状のそれらは、まるで私の姿を認めて喜んでいるかのようにうねうねと蠢いている。

日の差さぬ山奥に生え、その甘い香りで牡の獣――時には人間の男を誘い、その精を搾り取るという妖樹を見ることが出来るならば、食われても構わないと思っていた。
けれどもあるいは単なる噂話に過ぎないかもしれないと思っていたそれを実際に目にした時、私はこの希少な樹木を自分の手で育ててみたいという欲求に抗うことが出来なかった。
襲い来る蔓を刀で切り払いつつ、どうにか持ち帰ることが出来た一本の若木は、山の中とは大きく違う環境で無事に育つのかという私の心配をよそに、盆栽と同じ鉢の中で少しずつではあるが成長していた。

371 :2:2013/04/02(火) 11:34:10.72 ID:HcEW6Akg0
「待たせたな」
声を掛けて手を差し出してやると、一本の蔓がしゅるりと伸びて甘えるかのように私の指先に絡みついた。
同時に他の蔓も一斉に私の方へと伸び、遠慮がちに体に触れる。
そのうちの一本が袴の隙間から着物の中に入りこもうとするのを見とがめて「こら」と叱れば、その蔓は慌てて着物の中から出て、反省するかのようにくたりとうなだれた。
「いい子だ。そうやっておとなしくしていれば餌をやるからな」
山から持ち帰ったばかりの頃は、私の口や男のものの先端や後孔といった粘膜を狙って、蔓の先から出る樹液で私を酔わせて襲おうとしていた。
それを退けてそのたびに餌を絶って飢えさせ、代わりにおとなしくしていればたっぷりと餌を与えてやるようにしたところ、犬畜生程度の知性はあるらしい妖樹は私を襲うのをやめ、こうして餌を与えられるおとなしく待つようになった。

あまり焦らすのもかわいそうだと思い、私はさっそく餌を与えることにした。
鉢植えの前にどっかりと腰を下ろし、袴と下帯を緩めて中から己のものを取り出す。
途端に蔓が待ち遠しいとでもいうように一斉にゆらりと揺れる。
兆し始めている己のものを左手で擦り始めた私をせかすかように、蔓が私の肌を優しく撫でる。
それでも先ほど叱られたのに懲りているらしく、男のものや後孔には触れようとしない。
従順なその蔓を、私は開いた手で愛おしむように一本ずつ撫でてやる。
やがて小さく胴震いをして、私は白いものを妖樹に向かって吐き出した。
じゅるじゅると音を立ててそれをうまそうに啜る蔓のために、私は最後の一滴までを手の中に絞り出して差し出してやる。

372 :3(終):2013/04/02(火) 11:35:09.50 ID:HcEW6Akg0
「うまいか」
問いかけると蔓は感に堪えないといった様子でぷるぷると震えた。
「そうか、そんなに喜ばれると私も餌のやり甲斐があるな」
どうせ家の跡を継ぐことも、他家への養子や婿入りの口もない冷や飯食らいの八男坊だ。
子をなすという本来の役には立ちそうもない無駄な精をここまで喜ばれると、相手が人ではなくても嬉しくなってくる。
「せっかくなら、お前の中に種付けしてやれればいいのだがな」
益体もないことだと思いつつぽつりとつぶやくと、一本の蔓がするりと頬を撫でた。
「そうか、お前もそう思うか」
己の都合の良いように解釈して伸びてきた蔓を撫でてやると、その蔓がいつもとは少し違う香りを放ったような気がした。

373 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 14:31:05.14 ID:sL6H5ux7I
触手を可愛いと思ったのは初めてだ…!GJ!

374 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 17:59:24.36 ID:E0L9MzEyi
仄かな切なさがグッときた
GJ!

375 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 18:05:40.75 ID:OXj6VXto0
これはもうひとえにGJとだけ 

376 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 19:41:48.12 ID:GehWDYwG0
読みごたえあった素晴らしい!!逆はよくあるけどこのお題だとどうなるんだろうと期待してたので
こんな素晴らしいの読めて嬉しいわGJ!

377 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 20:03:10.81 ID:bv65M6hC0
お流れも覚悟してたのに素敵な作品をありがとう!GJ!!

378 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 20:14:26.46 ID:KgbIHK0U0
うげ

379 :風と木の名無しさん:2013/04/02(火) 20:19:45.25 ID:ZrSrNJED0
突然の雨

380 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 20:41:22.76 ID:Q+XN7OTu0
お流れかな

381 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 20:51:17.67 ID:BOJpMrT9I
雨ネタ好きだけど自分には思いつかなかった残念まわし

382 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 20:58:32.34 ID:LMdNNu950
まわすよー

383 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 21:10:25.06 ID:GvHcM2VZ0
シチュエーションは大好きなんだけどうまくまとめられなかったよまわし

384 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 21:36:31.91 ID:nunqIRiU0
まわしー

385 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 22:04:50.03 ID:Y3V86aIf0
まわ

386 :風と木の名無しさん:2013/04/03(水) 22:34:36.77 ID:8Rlzj/xg0
残念まわすね

387 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 00:24:54.57 ID:1WFWG+Z50
まわしますー

388 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 01:24:09.76 ID:17N4Px//0
踏むのです

389 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 01:33:46.58 ID:PU+GSb6Z0
秘密の関係

390 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 17:06:22.21 ID:Yh8V4TqW0
シチュエーションは大好きなんだけどうまくまとめられなかったよまわし

391 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 19:07:58.91 ID:Yh8V4TqW0
お流れか残念

392 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 19:10:20.62 ID:Yh8V4TqW0
ありがちなだけに難しかったかも知れない回し。

393 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 19:32:56.12 ID:Yh8V4TqW0
保守

394 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 20:53:58.70 ID:8QkAdXfPO
ままままわせばいいじゃないっ!

395 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 21:42:46.39 ID:9i+VYgmB0
>>393
荒らすなよ

396 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 22:26:12.80 ID:Yh8V4TqW0
今回はいつも以上に元気に荒らすなぁと思ったら直前の作品が大量にGJ貰ってるからか
哀れだな(キリッ

397 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 22:47:30.90 ID:Yh8V4TqW0
逆にありがたいかもね
無意味なコピペ連投は立派な荒らしとしての通報条件満たしてるし(暗黒微笑

398 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 22:48:32.60 ID:Yh8V4TqW0
踏み台!

399 :風と木の名無しさん:2013/04/04(木) 22:50:26.78 ID:FLA4Ykh/P
機械

400 :1/2:2013/04/05(金) 18:47:38.64 ID:sjij4tKC0
罪悪感は吹っ飛んでいた。
欲望を満たして何が悪い。これは恋だ。そう思った。

ヒトの社会にロボットがあるのが当たり前の現代。
ロボットに対して性的関心を抱く若者の急増は、歪んだ社会現象として問題になっている。
僕に言わせれば、本来ロボットというものはヒトに心地よいデザインと役割を与えられているのだから、
好ましく感じて当然なのだ。
通信手段が発達して、コミュニケーションは希薄になる一方だ。
ろくに会えない異性を恋うより、身近な存在を大切に思うことのほうがむしろ自然ではないか。

僕の恋の相手は、ともに働く会社の同僚……だった。
物流会社の倉庫管理業務を、ヒトと組んで行う人間型のロボットだ。
なめらかで人工的な肌と瞳のない目をもつ彼は、汎用型ながら時に冗談も言えるこなれた機体だった。
もう十数年も稼働しているという。古いロボット、というより僕にはベテランの先輩と思えた。
最初は気の迷い、次には葛藤。やがて感情が理性をうわまわり、とうとう僕は告白した。
世間では認められないながらも結婚までするカップルもあるというニュースが、僕を後押しした。
彼のボイスは男声だったが、いまさら異性でないことに問題があるだろうか?
「それは気の迷いです。あなたの脳は錯誤しているのです」
彼の指摘は正しかっただろう。
「じゃあ、一生つきあうわけじゃないと言ったら? 僕の、その、処理の相手ってのは……嫌?」
彼が表情を浮かべるはずもない。
「私の所属はAAA人材派遣会社ですから、業務としてあなたに派遣されることができます」

401 :2/2:2013/04/05(金) 18:49:40.17 ID:sjij4tKC0
僕の自室で、お互い裸になった。
彼の作業服の下を見るのは、初めてだった。
「横になって、リラックスしてください。あらかじめお望みいただいたようにいたします」
彼はあからさまな言葉は使わなかった。
派遣会社にはそれなりに恥ずかしい注文をしなければいけなかったが、この場ではムードを壊さないようにちゃんと考慮されている。
彼は慣れているのだろうか。
そんな馬鹿な考えがよぎったが、あわてて頭から打ち消す。
「なんとお呼びすれば?いつものように横山さんでいいのでしょうか」
秀明と呼んでもらうつもりだったが、親しんだ声がいつもの呼び方で僕を呼んだことで嬉しくなる。
「うん、それがいい」
目をつぶる。どうしても強ばる体を深呼吸でなだめていると、僕の肌に彼の手が触れた。
(……あ)
彼の手に触れるのは、初めてだったのだ。そういえば仕事でも触ったことがなかった。
──なぜそれで恋だなんて言えたんだろう。
初めて触れた彼の手が、温かいなんてしらなかった。
この時代、ロボットは人間に違和感を与えない形でデザインされている。
だからなのか。彼のヒトよりも大きすぎる手は、柔らかく、温かかった。
そこから呼び起こされる快感。気持ちがよくて、素晴らしくて、とても、とても優しい。
僕は夢中になりかけて……急激な罪悪感に襲われた。

これが恋なもんか。
彼は今、僕のための機械だ。
彼は、僕のことを好きじゃない。好きにならない。絶対に、永遠に。
こんなことを僕は望んでいたのか。

僕は彼に中止を命じた。
彼の優しい手は、僕の涙をぬぐってくれた。

402 :風と木の名無しさん:2013/04/05(金) 19:11:40.67 ID:yqEB/K0WP
切ない…!
GJです

403 :風と木の名無しさん:2013/04/05(金) 20:00:31.96 ID:5gbVdiay0
いいなあ
こういうの好き
無表情だけど感情があるかも?てのいいよね

404 :風と木の名無しさん:2013/04/05(金) 20:54:22.55 ID:U0lewcG+0
淡々としてるのにすごく切ない…
めちゃくちゃよかったですGJ!

405 :風と木の名無しさん:2013/04/05(金) 21:05:33.67 ID:NEhmCCXk0
機械だけど好き、で終わらないところがいい
GJ!

406 :風と木の名無しさん:2013/04/05(金) 22:42:08.20 ID:sk392o7X0
うまくいかなそうで、でもいつか何とかなりそうで
やっぱならなそうなところが萌えました GJです

407 :風と木の名無しさん:2013/04/05(金) 23:51:23.25 ID:5xtpkNX70
ふおお萌えた
切ないのだけどロボットって愛しいよね
GJ!

408 :風と木の名無しさん:2013/04/06(土) 00:02:57.31 ID:LWnhYr8t0
外出控えてじっくり創作もいいじゃない
↓どうぞ

409 :風と木の名無しさん:2013/04/06(土) 00:10:51.60 ID:eVqRufbf0
初恋の人との再会

410 :1/2:2013/04/06(土) 23:58:47.78 ID:Rv3UYSEyP
一度寝ただけだ。二十歳になったばかりの俺はバーで酔っ払って、多分よくある感じで何となくうちに上げてしまった。
奴のテクニックは申し分なく、俺は満足して眠りについたのだがーー。
目覚めは、最悪だった。胸焼けしそうな臭いで起きざるを得なかったのだ。油っぽい、焦げたチーズとケチャップの臭い。
人の家にピザを取るその無神経さと、こうやって他人を連れ込むのだって初めてじゃないのに今更の後ろめたさで、半ば八つ当たりとはわかっていながら尻を叩いて追い出した。連絡先も何も残させることなく。
それから、どうやって番号を知ったのか、一度だけ電話が鳴った。公衆電話からだった。
「これからアメリカに帰るよ」
流暢な日本語だった。
その頃にはあの夜から三年も経っていたし、もう俺は笑ったような返事しか出なかったけれど、それでもどうして鼓動が高鳴っていたのだろう。もしかしたら過日のうちに記憶を失ったことへの恐怖感か、と思うほど不思議だった。

それから何度か、いろんな男と恋愛したはずだ。
けれど、どれも何故か、上手くは行かなかった。

411 :2/2:2013/04/06(土) 23:59:47.29 ID:Rv3UYSEyP
その日の俺は、春の嵐が間近に迫っているというニュースをラジオで聞きながら、何度も膝を揺らしていた。
今日は午前中から打ち合わせの予定だったのだ。しかしついさっきで先方からかかってきた電話は一時間ずらしてほしいという頼みで、俺はタクシーの中で渋々それを受けた。
昼飯も食べ損なったじゃねえか、と追加の恨み言を呟いて、待ち合わせ場所のホテルのロビーで立ったまま書類に目を通していた。
バタバタとせわしない足音が聞こえてくる。
「どうも遅れまして申し訳ありません!緊急で呼び出されてしまいまして……」
こんなにも見え透いたビジネスマンの嘘をつく奴はどんな顔をしているのだろうと、俺は手にしていた書類から目を上げたが、相手はごそごそと名刺を探しているようで、顔はよく見えないがーー。
「ああ、あったあった」
その背だけで、確信が沸いた。
「ラディアン」
「はい?」
間抜けな顔で名刺を差し出す中腰で俺を見上げた奴は、ひどい間抜けづらをしていた。
これは初めて見る顔だ。
俺は、奴が喋るまで黙っていた。すると、向こうも気づいたようだった。
「十年ぶりだね」
静かな声だ。胸の奥がぞわぞわする。
「俺の名前覚えてんのか?」
目の前のすっかり日本人じみた青い目の男は、困ったように眉を下げて口を噤んだ。
俺は呆れてため息を吐く。
「名刺見ろよ」
中途半端に腰を曲げたまま名刺交換をして、ラディアンは何度も俺の名前を呼んだ。

ひとしきりそれらしい商談をし、それじゃあ……と席を立ったところで、ラディアンは俺の腕を掴んだ。
「飲みにいこうよ」
そして、にっこり笑って言い放った。
「お酒、弱かったよね」
その笑顔は、随分前に見た、覚えがある。覚えている。ただそれだけなのに、何で涙が零れるんだろう。
忘れていたと思っていたのに。
待ってた、が声にならなくて、俺は歩き始めたラディアンにただもう、着いて行く。

412 :風と木の名無しさん:2013/04/07(日) 00:16:58.93 ID:tR+GZp4x0
もはや運命の出会いだと思うw
ハッピーエンドが見えててほんわかしたよ GJ!

413 :風と木の名無しさん:2013/04/07(日) 04:51:46.52 ID:mB6UsTRt0
いいね、今度は素直になるんだよw
別館のもよかったです GJでした

414 :風と木の名無しさん:2013/04/07(日) 23:58:27.25 ID:9yfcypfQ0
まわし

415 :風と木の名無しさん:2013/04/08(月) 00:02:25.20 ID:s+CMIK880
まわします

416 :風と木の名無しさん:2013/04/08(月) 00:09:07.86 ID:1AafZPH50
オレはまわすぜ!オレはまわすぜ!

417 :風と木の名無しさん:2013/04/08(月) 00:17:38.49 ID:FpPDw48m0
まわし

418 :風と木の名無しさん:2013/04/08(月) 00:20:17.31 ID:O8q7CL0G0
踏んでください

419 :風と木の名無しさん:2013/04/08(月) 00:24:40.22 ID:iJrrMn5Q0
若旦那

420 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 00:27:18.87 ID:O87AkMFS0
お流れかな

421 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 00:34:10.73 ID:aWxUgbl00
老舗の若旦那とか攻めでも受けでも美味しいまわし

422 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 05:52:11.23 ID:+Qd1noAu0
まわします

423 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 06:04:52.41 ID:sx7i4wMpO
なるほど、若旦那といえば受けだと思い込んでいた
攻めもおいしいなまわし

424 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 07:10:57.23 ID:atn/sjjk0
まわし

425 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 09:09:55.44 ID:sIGtZSSv0
どうしてもパスタ作ったお前に一目惚れなグループを思い出してしまった
まわし

426 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 12:46:07.19 ID:cRPFIhG00
若旦那が攻めだと受けは番頭さんとか丁稚?
自分も受けだとしか思ってなかったよ
まわし

427 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 13:56:41.91 ID:pvL5KifZ0
まわ

428 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 14:56:26.25 ID:UplyjSki0
踏まれたい

429 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 15:00:25.76 ID:n9KItUJU0
存在を刻む

430 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 20:57:07.70 ID:fAI5Kzu00
例えば、携帯の着信に残るお前の名前とか。
例えば、ずぼらな俺に代わってお前が直していったスリッパの並びとか。
例えば、いつの間にか本棚に入ってる俺のじゃない漫画とか。
例えば、洗面所の一角を占めるお前の石鹸類とか。
例えば、前よりも消費が著しくなった調味料とか。

例えば、お前があちこちつけていったキスマークとか。
例えば、お前が泊って行った翌日の身体のだるさとか。
例えば、ベッドに残るお前の整髪剤の香りとか。

日々の生活の中に、お前の存在を刻んでいくのが幸せでしょうがない。

431 :風と木の名無しさん:2013/04/09(火) 23:22:32.13 ID:et27gmmF0
いいお題だよね・・・萌えました GJ!

432 :風と木の名無しさん:2013/04/10(水) 17:38:11.40 ID:toVucX0O0
色々な所から相手の片鱗を感じ取るのって素敵だー!

433 :風と木の名無しさん:2013/04/10(水) 21:14:59.55 ID:JVj4PD7v0
まわすよ

434 :風と木の名無しさん:2013/04/10(水) 22:51:44.49 ID:ZliQNh3/0
まっわ

435 :風と木の名無しさん:2013/04/10(水) 22:54:17.59 ID:KpxXr81n0
まわし

436 :風と木の名無しさん:2013/04/10(水) 23:31:33.93 ID:G4pMOiCt0
まわるよ

437 :風と木の名無しさん:2013/04/11(木) 00:27:09.21 ID:JF6XKR9F0
まわして

438 :風と木の名無しさん:2013/04/11(木) 01:17:54.58 ID:xctob4JE0
どうぞ思い切り踏んで下さい

439 :風と木の名無しさん:2013/04/11(木) 01:20:03.99 ID:3ww0X30r0
なかなか好きといえない

440 :風と木の名無しさん:2013/04/11(木) 21:22:38.39 ID:m4UZWlBUP
あと一分しかない。
「あーあ、結局二十歳になるまで恋人も出来なかったよ」
その言葉を聞いた時から、あいつが二十歳になる前に、絶対に伝えると決めたのに。
文面は何度も何度も読み返して、完璧なはずだ。
あとはこの、送信ボタンを押すだけ……それだけが、どうして出来ない。
このまま言えずに明日を迎えるのかーー
指先の震えが大きくなる。いや、違う、着信だ。
「もしもし、慧ちゃん?」
もう時間はない。

441 :風と木の名無しさん:2013/04/11(木) 21:43:06.12 ID:/EAmGLct0
短いのに切迫した感じがすごく伝わってきた
GJ!

442 :風と木の名無しさん:2013/04/11(木) 22:48:27.34 ID:Y9W6/TjE0
結局送れないところに着信がっていうのがまたもう‥‥
はよ!!言え!!ってなったよGJ!

別館にも来てたね、
どのパターンも萌えたけどあと少しタイプが好きですありがとう!

443 :風と木の名無しさん:2013/04/12(金) 23:10:23.70 ID:zh2BE89N0
そろそろ回すよ

444 :風と木の名無しさん:2013/04/12(金) 23:13:03.25 ID:8edKwng20
まわしちゃいます

445 :風と木の名無しさん:2013/04/12(金) 23:38:24.21 ID:vTp/GX7pO
まわせまわせー

446 :風と木の名無しさん:2013/04/12(金) 23:45:20.69 ID:nUup2ihdP
まわしまーす

447 :風と木の名無しさん:2013/04/13(土) 00:09:37.00 ID:fniis+/b0
まわし

448 :風と木の名無しさん:2013/04/13(土) 00:10:23.89 ID:RAx+scqf0
さあどうぞ!

449 :風と木の名無しさん:2013/04/13(土) 00:35:29.52 ID:L8Sr5j580
大学生同士

450 :1/2:2013/04/13(土) 20:39:09.07 ID:qqT8D+1V0
久しぶりに山口と遊べた。
山口とは学部が一緒ってだけで、ゼミもサークルも、ついでにバイトも違う。
なのになんとなく気があって、飯食ったり買い物行ったり、なんやかんやと結構つるんだ。
それも三年生になると、山口のサークルが忙しくなったり、俺がバイトを増やしたりしたせいで、学校以外で会えない日が続いた。
友達って理屈じゃない。山口とは接点少ないのに、昔のテレビとか、学校のこととか、テレビや時事ネタ、漫画の感想、話してて止まらなくて、楽しい。
他にいないんだよな、こんな奴。
メールじゃ足りない。会いたいなぁ。一緒に遊びたい。
そう思ってたら山口が誘ってくれた。
『今日バイトの後、家に行っていい?一時くらいになっちゃうけど』
一時ってのは夜の一時だ。全然OKだった。
今日は土曜日。だから明日は日曜日で、もし山口にバイトが入ってなければ一日遊べる。

「俺明日バイトないの」
二時をまわってからやっと来た山口は、ニコニコ顔でスーパーの袋を差し出した。
もう俺はそれだけでテンション上がって、走り回りたいくらいに嬉しくなる。
食って、飲んで、テレビ見たりゲームして、朝になって眠くなるけど寝るのが惜しい。
それでも耐えられなくなってふたりでひとつの毛布に足突っ込んで寝て、起きたらまだ一時でまだ山口がいる。
楽しい一日がまだ続いている。そう思うとまた嬉しくなった。
今日を逃すときっとまたしばらく会えない。早く、いっぱい話したい。飯食いに行きたい。ビデオ屋とかも行きたい。
山口が起きるのをボーッと待ってるのが、もどかしい。
起こしてやろう。そう思ってヒゲがのびた顔をつっつくと、山口は顔をしかめて「ウーン」と寝返りを打った。
「久敏、起・き・て。朝よン」
できるだけ可愛い声でささやく。唇に触る。ちゅっ、と口で言いながら。
彼女のいる朝、という冗談。前にもやったことがある。
お互い彼女なんかいないから、想像の世界の空しい遊びだ。
山口、起きろ。起きて早く、キモイことするな、とわめけ。
ドキドキしながら待ってたら、抱きしめられた。

451 :2/2:2013/04/13(土) 20:41:28.06 ID:qqT8D+1V0
寝ぼけた山口の力が強い。
チクチクする頬をすりよせてくる。酒くさくて嫌だ。唇があたりそうになって、ひやりとする。
「ばか、山口、やめろって」
俺は彼女じゃない。枕でもない。
押し返すと、足までが絡んできた。重たいすね毛の生えた足が、同じくパンツ一枚の俺の足の動きを封じてしまう。
たぶん山口は起きている。起きて冗談返しを仕掛けてきている。
ようやくこの状況を把握した俺は、隙をついて腹に一発かましてやった。
「うえっ!」
悲鳴を上げた山口は俺を解放する。
「ばか、山口、キモイんだよ!」
ゼイゼイ言いながら俺が笑って見たのは、泣きそうな山口の顔。
「……ごめん」
そう言って山口は毛布を頭までかぶってしまった。
丸まった背中は、なんと震えている。
「おい……大丈夫か、山口ってば……なぁ」
毛布越しにさすると、体を強ばらせるのがわかった。拒絶だ。
どうやら俺のパンチが強すぎたらしい。そんなつもりじゃなかったのに。

俺がなすすべもなくおろおろしてると、かなりしてからやっと、山口が「トイレ」と出てきてくれた。
トイレから帰ってきた山口は俺を見もせずに
「腹……痛かったから……ごめん」
とぼそぼそ言ったので、俺はほっとして謝り倒した。
それから飯を食いに行った。
山口はいつものように面白くて楽しくて、俺は、やっぱり山口は親友だなぁと思った。

452 :風と木の名無しさん:2013/04/13(土) 20:51:29.28 ID:dZYhwU8SO
せ…切なすぎる…

453 :風と木の名無しさん:2013/04/13(土) 21:04:22.26 ID:YIjYYO06P
気づかないって罪だな
切な萌えたよGJ!

454 :風と木の名無しさん:2013/04/13(土) 21:41:04.16 ID:fniis+/b0
主人公ひどいw
どう見ても恋愛感情ありのはしゃぎっぷりなのに
無自覚鈍感天然すぎる
二人とも可愛くてニヤニヤが止まらない
山口くん道は遠そうだけどがんばれ!

455 :風と木の名無しさん:2013/04/14(日) 00:08:13.93 ID:tCKc8Wi20
めちゃ笑った
無自覚は罪だ
山口可哀想

456 :風と木の名無しさん:2013/04/14(日) 01:00:56.33 ID:+B6GAL5A0
可愛いなー
早く気づいてやって…!
GJでした

457 :風と木の名無しさん:2013/04/14(日) 05:54:09.03 ID:2RAPCD1cO
ぐああああ主人公コノヤロウこのド天然が!お前も無意識に友情以上恋心未満に山口の事大好きじゃねーか!
山口ィ!!ぜってー諦めんなよ!!!

早く恋心になあれ!
GJです!

458 :風と木の名無しさん:2013/04/14(日) 07:24:33.90 ID:ziYoDuyZ0
普通にまわってるから、人いないことはないね
規制中でも本気感想あったらGJスレに感想きてるし
踏み台

459 :風と木の名無しさん:2013/04/14(日) 07:36:24.07 ID:Xj2l1H8a0
一緒に暮らそう

460 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 09:04:46.28 ID:DEnF5ulB0
24時間経過したのでまわし

461 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 12:29:59.18 ID:c9/p4IZI0
まわし

462 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 12:38:10.32 ID:MV6w+b3D0
まわす

463 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 13:19:02.77 ID:7r+q7o6N0
あ、そーれまわし

464 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 15:36:13.56 ID:T8D+AdjZP
まわしてまわして

465 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 18:01:43.11 ID:OAgoTkVg0
まわしー

466 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 18:37:50.54 ID:m/N/IPkG0
まわまわしまする

467 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 21:30:50.70 ID:lzeD53us0
まわまわ

468 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 22:02:39.83 ID:TNNyqkCa0
俺の背中を踏んで行け

469 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 22:04:44.65 ID:1PP1vUf30
お説教

470 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 22:04:50.53 ID:fuRMaASs0
食物アレルギー

471 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 23:43:06.58 ID:fuRMaASs0
「お前は、食った食器を水に漬けとけって何度言ったら分かんだよ!」
今日もスミに説教を食らう。
几帳面なスミと、ズボラな俺。しっかりしてるスミと、うっかり者の俺。
同い年なのに。ガキの頃からずっと、何かにつけて俺はスミに説教されてる。
今も、晩飯を食い終わって食器を放置していた俺に、風呂から上がるなりスミが説教を始めた。
「洗えって言ってんじゃないんだぞ。せめて漬けておくくらいしろ!乾いたらどんなに落ちづらいか…」
親に説教された回数よりも、スミに説教された回数の方が確実に多い。
まあこの説教も、母ちゃんによくされたけど…
でも今は、スミにばかりされている。狭いアパートで、寝食を共にする今は。
「ごめんなさい」
「態度で示せ!そう言ってちっとも治んねえな!飯抜きにするぞ!」
「わーマジごめんなさいいいい!」
実は、説教を聞くのは好きだ。なんて言ったら本気で怒られるだろうから言わないが。
わざとやってんのか!?って言われるだろうし。わざとじゃないんだけど。
でも無意識にわざとやっている部分もあるのかもしれない。愛をもって叱るスミが見たくて。
一緒に住むようになって、日常だったスミの叱る姿が更に身近になって、更に愛しくなった。
俺のために説教してくれるところも、料理上手なところも、俺を求めて夜ごと伸ばされる腕も、
女っぽい名前を呼ぶと嫌がるところも、全部好きだ。真澄。

472 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 23:49:19.80 ID:rbk36Xmi0
>>1

473 :風と木の名無しさん:2013/04/15(月) 23:51:07.29 ID:BQVpO031P
まわす

474 :風と木の名無しさん:2013/04/16(火) 00:04:23.16 ID:dcxXT0da0
二人の関係に萌えたよGJ!

475 :風と木の名無しさん:2013/04/16(火) 00:19:15.14 ID:RpWPlnh80
最後のたたみかけるところが好きだw
踏み逃げせず短時間でよくぞGJでした!

476 :風と木の名無しさん:2013/04/16(火) 00:35:52.26 ID:n0CmCPvX0
はじめはお題がアレルギーだと思って
???だったけど
こんな短い時間に踏み逃げなしで投下なんて
久しぶりで嬉しい!
GJ

477 :風と木の名無しさん:2013/04/16(火) 04:41:29.47 ID:DcKJgJ+F0
説教三昧でも夜はラブラブなのねw
スミの方も、『こいつには俺がいないと駄目だ』と思う瞬間に
幸せを見出してるといいなあと思った。

スピード投下もすごい!GJ!

478 :風と木の名無しさん:2013/04/16(火) 13:09:23.01 ID:09L67qVd0
まわし

479 :風と木の名無しさん:2013/04/16(火) 13:17:00.14 ID:UlhlSAIxO
一番の味方

480 :風と木の名無しさん:2013/04/17(水) 15:01:57.63 ID:gtZyZLSM0
まわすよ

481 :風と木の名無しさん:2013/04/17(水) 16:48:21.90 ID:ovujeHVVO
まわし

482 :風と木の名無しさん:2013/04/17(水) 20:19:58.96 ID:0TXthjgt0
残念まわし

483 :風と木の名無しさん:2013/04/17(水) 22:34:29.19 ID:+CILAGSx0
まわし

484 :風と木の名無しさん:2013/04/17(水) 23:35:40.44 ID:DzClo9av0
まわし

485 :風と木の名無しさん:2013/04/18(木) 02:08:53.55 ID:q4woeZ5L0
荒らしがまわすと無理矢理GJを捻り出す人が現れるから逆にいい感じだねまわし

486 :風と木の名無しさん:2013/04/18(木) 08:25:53.65 ID:X6MShA8L0
まわしちゃう

487 :風と木の名無しさん:2013/04/18(木) 09:50:10.64 ID:IRUya4js0
まわし

488 :風と木の名無しさん:2013/04/18(木) 09:53:59.31 ID:9g/ygPOM0
別におまえのために踏まれてるわけじゃないんだからな!

489 :風と木の名無しさん:2013/04/18(木) 10:15:04.46 ID:RPvG+np70
あえぎ声がうるさい攻め(notショタ)と声を我慢する受け

490 :風と木の名無しさん:2013/04/19(金) 00:44:50.48 ID:ylCDhe1u0
隣の部屋のカップルのあえぎ声がうるさくて、というベタな事があって引っ越した。
やった、これで壁殴り代行を呼ばずに済むぜ!
と喜んでいたのもつかの間。
初めて俺の部屋に相手を招いたら、むしろそいつの声の方が酷かった。

「あー、あーこれマジヤバいわ、気持ちよすぎ。なあ、なあ、お前はどう?きもちーか?」
通常音量でそのセリフ言われても、返せるわけないだろ。
お前のドヤ顔マジウザい。
ムダにいい声、もっとウザい。
きもちーけど、まだこらえられる。
「なあ、俺…もうイキそうなんだけど。中でいい?なあ、返事しねえとこのまま出すぞ…?」
嫌だけど、中は嫌だけど、まだ声は我慢できる。
「いいのか?なあ、このまま…出すぞ!」
さっきから首を横に振ってるだろ、意思表示はしてるから!
なあ、やめてくれよ。
お前は知らないかもしれないけどな、ここもそこまで壁、厚くないんだよ。
最悪AVでごまかすけど、両隣たしか…人が
「くっ、もうムリだ…出る…!」
おい嘘だろ、やめろよ。
お前、確か出すとき…

「うぉぉぉおお…!」
「っあ…」

両隣さん、ごめんなさい。
壁ドンした音、聞こえました。

あと、お前のあえぎに被せてうっかり声出た。
不可抗力。

目の前で、ご満悦って顔で賢者してるから、気づいてないって思ってたのに
「やっと声出したな」
とか、お前が殴られろバカ!

後日、真面目に両隣の住人と顔合わせにくかった教訓を生かし、二度とアイツを家に呼ばないと誓ったものの
アイツが実家住まいな事を思い出し、しばらくの間ヤる場所が、外にしかないことに気がついた。
真剣に、アイツにボイスオフ機能が欲しいと思った、ある日の夜。

491 :風と木の名無しさん:2013/04/19(金) 01:37:58.66 ID:RCVKRERp0
お隣さん良い迷惑ww
こういう萌えもあるんだなーGJ!

492 :風と木の名無しさん:2013/04/19(金) 05:35:44.41 ID:kPBJcMTpO
なるほどー!そういう攻めになるのかw
そしてお隣りさんには、受けが女つれこんであえいでいると思われる痛恨事w
おもしろかった!GJ!

493 :風と木の名無しさん:2013/04/19(金) 12:16:28.16 ID:Lwc7Duv00
受けには悪いが思わず笑ってしまったw
面白かったですGJ!!

494 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 08:22:13.36 ID:Z3e0dpYj0
ひといなすぎまわs

495 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 10:00:59.42 ID:ajJZvj4J0
まわし

496 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 10:11:48.76 ID:LdBOMWXgO
別館も良かった、乙
まわし

497 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 10:19:20.58 ID:36p1vFo00
面白かったGJです。まわし

498 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 10:28:30.69 ID:/2EMpzrB0
踏んで!

499 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 10:33:04.84 ID:vXFKqqeZ0
夏祭りの再開

500 :1/3:2013/04/20(土) 23:14:55.29 ID:kCb0oLcK0
俺の言葉に、ユキノリは一瞬ぽかんとしてから「はあ?」と怪訝な顔をした。
「だから、夏祭り。俺が子供の頃は毎年やってたじゃないか。それを今年復活させる」
「子供の頃って、何十年前の話だよ」
「二十年前だな」
答えると、彼は「大昔じゃん」と言ってけらけらと笑う。
「こんな過疎った町で祭やったって誰も来ねえって。やめとけやめとけ」
「町の人達が来ればそれでいいじゃないか。町の祭なんだから」
そう言うと、ユキノリは大袈裟に肩をすくめて、わざとらしくため息をつく。
「お前さ、採算性って知ってるか?祭やるつっても金と人手がかかんだよ。
 『お祭楽しーい』って喜ぶのはガキだけで、大人にとっちゃ利益があがらなきゃただの骨折り損」
小馬鹿にしたような物言いにムッとするが、言い返せなかった。黙って地面を睨む。
確かにユキノリの言う通りなのだ。
そもそも、夏祭りが行われなくなったのは、殆どの若者が都市部へ出て行き町の高齢化が進み、
大型モールの登場で商店街の活気も無くなり、二重の意味で祭を運営する『体力』が無くなったためだ。
かくいう俺も、十年前に町を出て行ってつい最近Uターンしてきたクチで、
予想以上に寂れた故郷を目の当たりにして少なからずショックを受けた。
「……確かに、お前の言うとおりかもしれないけど」
俺は顔をあげる。
「それでも、何もしなければ何も変わらないと思うんだ」
いや、何も変わらないどころか、朽ちていく一方だろう。
それは嫌だ。
十年近く町を離れていた自分が、偉そうに言うのもおこがましいかもしれないが。
「だから、夏祭りを復活させたい。もちろん、それだけで全部うまくいくとは思ってない。
 時間もかかるし金もかかる。大変だと思う。でも、何かしたいんだ。……この町のためにも」
ユキノリの視線が少しだけ横に逸れる。
「お前だって、このままでいいとは思ってないんだろ?」
「別に。俺はばーちゃんに養ってもらってるし、今の生活に特に文句ないしー」
「ユキノリ。俺は真面目に話してるんだ」
ふざけた調子の言葉を遮る。

501 :2/3:2013/04/20(土) 23:16:05.85 ID:kCb0oLcK0
「俺はやるぞ。ただやろうって言うだけじゃない、きちんと計画して、予算とか人材とか道具とか…
 役場にも掛け合うつもりだ。まずは今度の寄り合いで提案する。俺だって無駄に歳は食ってない。
 これでも十年、会社勤めしてきたからな。少しは経験が生かせると思う」
自分でも滑稽だと思うほど、必死に言い募る。
その間ユキノリは口を挟まず、ただ黙って俺が喋るのを聞いていて、
俺が喋り終わった後もしばらく黙ったままだった。
怒っているのか呆れているのか判断のつかない無表情で、じっと俺を見ている。
「………」
どのくらいそうしていたのか。
あまりに反応が返ってこないことに焦れた俺が再び口を開きかけたところで、ようやく
「あー……」
という間の抜けた声と共に、ユキノリの表情が崩れた。顔をしかめ、髪の毛をぐしゃぐしゃとかき回している。
金色に近い長めの茶髪がぱさぱさと揺れた。
昔は、もっと綺麗な髪だったような気がする。今のように傷んでる風ではなかった。
この十年で俺も変わったしユキノリも変わったのだ、そんな当たり前のことを今更になって認識する。
「………ユキノリ」
「伊達に都会の荒波で揉まれて来たわけじゃねーってか。かっこいいじゃん」
そこまで言うなら俺が口出す幕じゃねーわと小さく笑って、ユキノリは立ち上がった。
そして「んー」と背伸びをしてから腕を下ろし、俺を見下ろしてくる。
「けどさあ。俺はね、和真」
「何だよ」
「世の中、なるようにしかならねーと思ってるよ。時間が経てば人も変わるし土地も変わる。
 栄えて寂れて、それでいいじゃん。たとえ無くなっても過去まで無かったことになるわけじゃねーしさ」
さっぱりした顔でそんなことを言うから、俺はまた声を荒げそうになる。
「だから……!」
「まあ、やりたいなら頑張れば。とりあえず、じーちゃんばーちゃんは喜ぶんじゃね、夏祭り」
にやりと笑ってから、ユキノリは頭の後ろにまわしていた面を被り直し
そしてひらひらと右手を振って
「おい待て、まだ話は終わってな…」
俺が言い終わるのを待たずに、煙のように消え失せた。

502 :3/3:2013/04/20(土) 23:17:25.50 ID:kCb0oLcK0
「あら?和真ちゃん?」
その声にはっとして後ろを振り返ると、そこには顔見知りの老女――鈴木さんちのばあちゃんが立っていた。
「ああ、やっぱり和真ちゃんだ。どうしたの、ぼーっと突っ立って。お参り来たの?」
にこにこと愛想の良い笑みを向けられて、俺は曖昧に笑い返す。
「ええ、まあ。ばあちゃんもお参りに?」
「あたしはほら、これが毎日の日課だから」
その言葉と共に俺の目の前に差し出されたのは、皿に乗った油揚げと菓子。
老女はゆっくりと俺の横を通り過ぎて、さっきまでユキノリが行儀悪く腰掛けていた場所に
皿をそっと置く。そして寂れた社に向かって皺だらけの手を合わせた。
同じ光景を子供の頃に何度も目にしていたことをぼんやりと思い出す。
俺が町を離れていた十年間もそれはずっと続いていたのだろう。
なぜだか、胸が痛んだ。
「……あの」
拝み終わってこちらを振り返った老女に、俺は無意識のうちの声をかけていた。
「また、夏祭りをやろうと思うんです。この神社で」

――栄えて寂れて、それでいいじゃん。たとえ無くなっても

良いわけない。
良いわけがないじゃないか、ユキノリ。

503 :風と木の名無しさん:2013/04/20(土) 23:30:45.31 ID:p/bBXeEH0
ユキノリせつねええええ!
和馬もそりゃ必死になるわ。GJ

504 :風と木の名無しさん:2013/04/21(日) 00:50:49.55 ID:Ui1oAnZtO
ブリーチ茶髪ぽくないキャラだけども…?って思ったら
ユキノリはお稲荷さんのお使いだったのね
10年ぶりの再会ていろいろたぎるわあ GJです

505 :風と木の名無しさん:2013/04/21(日) 02:25:37.66 ID:kyy0ASZFP
ばーちゃんに養ってもらってるっていうのはそういう…!
素敵な話だった

506 :風と木の名無しさん:2013/04/21(日) 02:54:34.19 ID:PDNFcGE60
どうしようかと思うくらい死ぬほど萌え滾った
ユキノリの性格とか信仰不足で存在が弱まるとか後頭部の面とか、流れから雰囲気から細部のパーツまでが何もかもがツボ
なんというか、過疎地方の寂れた神社という場面のせいか声を荒げてるシーンも含めて全体的に静かで寂しい感じなのに
その静かな中にも再生の気配というのか、ふつふつと熱を孕んでいるようなそんな感じがして
祭りの日はもちろんのことそれ以外の時もしょっちゅう会いに行ったりしてたんだろう子供の頃の事や
寂れた町や神社を見てから祭の再開を決心するまでの和真の心理とかその決心を聞いたときの面の下のユキノリの表情とか
きっとやり遂げるんだろう夏祭りで祭りの灯で夜なお明るい境内でかつての賑々しさを取り戻した様子をユキノリはどんな顔で眺めるんだろうなとか
けどこれで祭を再開しても人と人外の存在では生きる時間が違うんだろうかという事も考えるとそちらの方でもまた切なさが沸き上がり
となると自身の消滅についてすら「なるようにしかならない」とさらりと納得しているのは人とは違う精神性を持ってるからかと思ったけど
裏には実は先に逝ってしまう人間を何人も見てきたことによる置いていかれる悲しみを終わらせるとか
そういった意味も含むのではないかとか勝手に妄想したり
もう全てにおいてたまらなくて床を転がりそうになる
素敵な*0にGJでした!

507 :風と木の名無しさん:2013/04/21(日) 09:33:57.35 ID:MtflEiHT0
素敵な話だった
子供時代から読みたい!
GJ!

508 :風と木の名無しさん:2013/04/21(日) 10:51:05.66 ID:kplNFXpe0
さあどうぞ

509 :風と木の名無しさん:2013/04/21(日) 11:04:32.73 ID:8HTj7rnV0
運動部対文化部

510 :1/2:2013/04/22(月) 00:47:27.15 ID:1k0raQG10
「申し上げます!」
「どうした副キャプテン」
「野球部が、陥落しました!」
「なん…だと…?」
「スタンドの応援席で短調の曲ばかりを演奏されたとのことです!」
「おのれ、吹奏楽部め…!小ざかしい真似を」
「いかがしましょう」
「卓球部の様子はどうだ。出撃はできそうなのか」
「それが……手品同好会にピンポン玉を奪われ、今は素振りしか出来ないと…」
「何?奴らは同好会まで参加させているのか」
「はっ。どうやらそのようで」
「サッカー部はどうした。我が連合のエースは」
「そ、それが……その」
「どうした副キャプテン。何かあるなら報告しろ」
「実は、サッカー部も、戦意を喪失してしまい…」
「なんだと!?」
「サッカーボールの白い部分を全て黒く塗られたそうで……おそらく、書道部の仕業です」
「なんということを……奴らに道具を愛する心は無いのか!」
「いえ…おそらく、こちらが料理部の冷蔵庫を食いつくした件の報復かと」
「くっ、食い物の恨みか…! バスケ部は?」
「ゴールネットを手芸部に縫い合わされてしまい」
「そうか。……こうなれば、アーチェリー部を動かすしかあるまい」
「!? ま、まさかそんな…我が連合で一番の殺傷能力を持つあの集団を、動かすと!?」
「仕方あるまい。グラウンドは園芸部に無力化されている。陸上部は動かせん」
「た、確かに…あんな綺麗に咲いてる花を踏むことはできませんからね…」
「よし、通達だ。アーチェリー部は出撃準備。…矢の先を吸盤にすることを忘れるなと伝えよ」
「ハッ!それでは行って参ります」
「うむ」

511 :2/2:2013/04/22(月) 00:48:32.64 ID:1k0raQG10
『(ぴー、ががが)あーあーあー、テステス。本日は晴天なりー』
「!?」
『やあ、主将。聞いているかな?…って、まあ聞いてるよね。これ全校放送だし』
「この声は……放送部か!」
『えーと、……あ、首相って書いてる。誤字だよ。え、わざとなの?ふーん。文芸部って変なところ拘るねー。
 っと、ごめんごめん。ごほん、えー。主将殿、我が文化部連合総部長より、メッセージがあるのでご連絡します。
 総部長は来れないとのことなので、代理で演劇部に原稿を読んでもらいます。…ほい、こっからね。ヨロシクー』
「……」
『ごきげんよう、主将君。相変わらず大きい声で怒鳴っているのかな?部下を萎縮させないようにしたまえ。君の怒声は怖いからな』
「ふん。大きなお世話だ。お前のネチネチした理詰め攻撃よりはマシだ」
『さて、こうやってメッセージを送るのは他でもない。君のことだ、そろそろ鬼の子を出してくる頃じゃないかと思ってね』
「……やはり、読まれているか」
『悪いことは言わない。やめておけ。もしそちらが鬼の子を起こすというのなら、こちらも相応の手段をとらせてもらう。
 僕と長い付き合いの君のことだ。僕が何を考えているのかわかるだろう?』
「……」
『もしアーチェリー部が動くのなら、こちらは科学部を動かす』
「……」
『それが何を意味するのか、よく考えることだ。…(溜め)…この学校は、灰になるよ?』
「……」
『ほい、以上でーす。それではこれで校内放送を終わりまーす(ぶつっ)』

「………面白い。面白いぞ、総部長!それでこそ我が好敵手。戦局は貴様の読みどおりということか?
 何手先まで読んでいるかは知らんがな、だが部活には魔物が住んでいる。勝負は最後までわからんのだ!!」

後世に“火の七日間”と伝えられる、壮絶な最終決戦の幕が、あげられようとしていた。

512 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 00:55:29.48 ID:v7sLb/xVI
面白い!!科学部の危険っぷりにワロタwww
GJ!

513 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 01:57:25.92 ID:bDcht/HpO
これはおもろいwwwwwなんて不穏で平和なんだろうかww
GJ!

514 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 12:27:57.34 ID:1R4hPvVTO
笑ったw
花が踏めないとか可愛いな!

515 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 13:47:02.20 ID:T1GoYd480
そのままバトル漫画になりそうw
めちゃくちゃ面白かった
GJ!!

516 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 14:11:24.53 ID:2B5E14IF0
面白いwww
なんかすごい楽しそうだねGJ!

517 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 16:19:24.45 ID:IhahJPSC0
逐一平和で可愛いwwGJ!

518 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 18:43:37.02 ID:Tz1G7XDT0
ワロタなんだこれwwwGJ!!

踏んでっ

519 :風と木の名無しさん:2013/04/22(月) 18:57:28.99 ID:NVBubum/P
すれ違い

520 :風と木の名無しさん:2013/04/23(火) 19:35:36.70 ID:N5bHyC3W0
お流れまわし

521 :風と木の名無しさん:2013/04/23(火) 19:46:18.65 ID:2JQSCzNd0
ざんねんまわし

522 :風と木の名無しさん:2013/04/23(火) 19:55:58.07 ID:J8citxAB0
ざんねんーぎゅんぎゅん回します

523 :風と木の名無しさん:2013/04/23(火) 20:25:48.58 ID:jpqQXEAq0
萌えたけど語りもネタも具体的に浮かばなかったマワシ

524 :風と木の名無しさん:2013/04/23(火) 23:23:32.14 ID:xisZpd2p0
まわし

525 :風と木の名無しさん:2013/04/23(火) 23:26:30.61 ID:PYoUPwIiO
まわれまーわれこのスーレ♪

526 :風と木の名無しさん:2013/04/24(水) 00:22:43.18 ID:8xTpcHeF0
まわし

527 :風と木の名無しさん:2013/04/24(水) 00:35:30.15 ID:PU4KsVD3P
まわします

528 :風と木の名無しさん:2013/04/24(水) 00:41:36.79 ID:ez2MASDS0
さぁお踏みなさいモル○レット

529 :風と木の名無しさん:2013/04/24(水) 00:44:10.61 ID:GSs0lVSc0
やきもちやきな受け

530 :風と木の名無しさん:2013/04/25(木) 00:46:39.09 ID:f3UyX2l50
まわし

531 :風と木の名無しさん:2013/04/25(木) 06:29:51.02 ID:uy8y0Z77O
さあまわそうか

532 :風と木の名無しさん:2013/04/25(木) 22:02:47.23 ID:0eEzruPG0
お流れ残念
まわし

533 :風と木の名無しさん:2013/04/25(木) 22:08:06.95 ID:kbgrcjtwO
まわし

534 :風と木の名無しさん:2013/04/25(木) 22:24:26.28 ID:FwtuQSaw0
まわし

535 :風と木の名無しさん:2013/04/25(木) 22:32:49.44 ID:WGAWZePI0
mws

536 :風と木の名無しさん:2013/04/26(金) 00:10:31.57 ID:SM3CJl7w0
まわし

537 :風と木の名無しさん:2013/04/26(金) 06:54:41.02 ID:tbW+zPS3O
まわし

538 :風と木の名無しさん:2013/04/26(金) 08:07:08.26 ID:UZWpz4uD0
踏んで下さい

539 :風と木の名無しさん:2013/04/26(金) 08:15:04.27 ID:J9S3cxIy0
空を飛ぶ

540 :風と木の名無しさん:2013/04/27(土) 08:36:52.40 ID:ys3s5Dy00
今週は過疎ってるねまわし

541 :風と木の名無しさん:2013/04/27(土) 11:47:57.37 ID:IwWPiq680
まわします

542 :風と木の名無しさん:2013/04/27(土) 12:33:21.24 ID:L5aPZd+j0
まわしますか

543 :風と木の名無しさん:2013/04/27(土) 15:24:19.32 ID:B41xYXoe0
くるくる

544 :風と木の名無しさん:2013/04/27(土) 16:44:13.82 ID:QAs4b9Uf0
まわしー

545 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 00:27:21.26 ID:CsnO3NvK0
規制の影響もあるかな?
おまわし

546 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 00:29:31.73 ID:NOGfpGXY0
まわし

547 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 00:30:33.82 ID:eYM5T/LO0
スレを回せる者はおるか

548 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 00:34:41.59 ID:7dvpNbR40
さあ踏みたまえ!

549 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 00:36:12.15 ID:Pa1ksy810
おバカ系DQN受け

550 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 03:38:20.40 ID:0cdhAxEq0
まぁたまには萌え語りでも

おバカ系DQN受けは一目惚れした攻めの気を引きたくてあれこれやる
しかしバカでDQNなので、良かれと思ってやった行動は大抵裏目に出る

例:攻めが欲しがっていたものを手に入れる為にパチンコ(※景品にあったから。当然買った方が安い)
   深夜にドンツク煩い車で住宅街を爆走して会いに来る

何度も失敗し、DQN仲間からはm9(^Д^)プギャーーされ、涙目になりながら
それでも懲りずにアタックし続ける受け
でもバカでDQNだから学習能力はあまりない受け

そうこうするうちに「バカな犬に懐かれた」程度にしか思っていなかった攻めも徐々に絆され
「バカだけどちょっと可愛いかも」とか「こいつは俺が更正させてやる」に変わってくる
そして攻めが喜ぶならと少しずつ勉強を始め、喋り口調も服装も直す(DQNなりに)健気な受け
受けバ可愛いよ受け

551 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 05:02:30.74 ID:VChlyNmG0
萌語り乙でした

552 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 15:32:18.68 ID:pNUpXvQR0
かわいい
こういう受け好きです
GJ

553 :風と木の名無しさん:2013/04/28(日) 16:22:51.25 ID:pNUpXvQR0
かわいい
こういう受け好きです
GJ

554 :風と木の名無しさん:2013/04/29(月) 02:24:34.42 ID:4fR4J8S50
これは良い萌え語り
バカキャラの良さは素直さにある!GJ!

555 :風と木の名無しさん:2013/04/29(月) 05:15:50.53 ID:Q6RomhqL0
mws

556 :風と木の名無しさん:2013/04/29(月) 08:44:41.67 ID:peLsdLB5O
ごろごろまわすよ

557 :風と木の名無しさん:2013/04/29(月) 21:39:15.59 ID:67+LlETc0
まわす

558 :風と木の名無しさん:2013/04/29(月) 21:40:49.88 ID:cYxslgx10
まわる

559 :風と木の名無しさん:2013/04/29(月) 21:50:58.04 ID:FHbB2T490
RPGの中ボス

560 :1/2:2013/04/30(火) 00:07:42.06 ID:vPaOPg1V0
つまりは中間管理職なのか。いや、もしかしたらそれよりも下の立ち位置か。
「可哀想だよなあ……」
「はあ?」
コントローラーを握りながら思わず呟いた俺を、先輩が怪訝な顔で見返した。片手には缶ビール、片手には煙草。週末の午後11時。
「いやコイツ、可哀想じゃないすか。魔王にこき使われて、勇者に倒されるためだけに出てくるとか」
「別に可哀想じゃねえじゃん。悪いことした悪い奴なんだから倒すだろ普通に」
「えーだって、魔王に命令されたら逆らえないじゃないすか。怖いし」
「嫌だったら逆らえばいいんだって。嫌じゃないからやってたんだろ」
「えー……」
なおも言い募ろうとする俺を無視して、先輩は美味そうにビールを煽っている。風呂上りの髪から雫が垂れた。
「てかさ、まだその中ボスとやってんの。俺が風呂入る前からずっと動いてねえじゃん」
「可哀想で倒せないんすよ」
「嘘つけよ」
まあ嘘です。2ターン攻撃が地味に効くんです。あと先輩がちゃんと薬草用意してないから買い直しに村に戻りました。
可哀想と言えば俺もなかなか可哀想だ。ほんの3時間ほど前に激務の1週間がやっと終わって、
よーし羽根伸ばすぞーと思った矢先にその足で先輩宅に連行され、今度は中ボス退治のお仕事を任命されてなぜか画面の前から動かしてもらえない。
これが終わるまで俺はビールも風呂もお預けだそうな。おいおい魔王か。そしてなぜ俺は断らないのか。中ボスだからか。
「ていうか先輩、中ボス戦になる度に俺のこと呼ぶの何回目すか」
「忘れた」
「えー」
「おいちゃんと回復しろよサマンサ死にそうだぞ」
「はいはい」

561 :2/2:2013/04/30(火) 00:08:25.55 ID:vPaOPg1V0
ゲームの中の踊り子のHPは気にかけてくれるのに、俺への扱いは相変わらずひどくぞんざいだ。
湯上りの匂いとか、露わな喉の動きとか、真横にある体温とか、毎度のことながら画面に意識を集中させるのが大変なのに。
「よし、とどめだ!」
「はいはい」
無神経な先輩は俺の肩に身を寄せるようにして画面に見入り、高らかに指図する。美味しいとこだけそうやって。
お前もこんな気分だったのか、なんて同情しながら必殺技を選択すると、軽快な音楽と祝福のメッセージがあっけなく画面に流れた。安らかに眠れ。
「……あーやっと終わった」
「はいよお疲れ。ご褒美だ」
「ごちです」
冷えたビールはちゃんと俺の好きな銘柄だった。先輩のとは違うからわざわざ買ったのだろう。ああこれ飴と鞭だなあ、と思う。
「中ボスもきっとこうやって魔王に使われてたんだなと思いました、今」
「ビール支給してくれるとか超優良魔王じゃん」
「はいはい」
「お前そればっかな」
何かのツボに入ったのか先輩は妙なくらいのテンションで大笑いした。笑いすぎとアルコールで顔が真っ赤になってもまだ笑っていた。
そしてひとしきり笑った後で、あーあ、と苦しそうに息をついて、ほんの一瞬だけ黙った。その一瞬の隙に、耳元を酒臭い息が掠めた。
「中ボスがなんで魔王に逆らえないか、本当のこと教えてやろうか」
「……はあ、なんででしょうね?」
問い返す声は我ながら白々しかったかもしれない。手のひらが汗ばんで、コントローラーを思わず取り落とす。先輩がまた笑う。
「怖いからとかじゃねえんだよ、本当はな、」
魔王のことが好きだからだろ。
耳の中に直接吹き込まれたのは、とっくのとうに知っていた答えだ。会心の一撃。俺の理性は死んでしまった。
やっぱ可哀想じゃねえや、中ボス。自業自得だわ、これ。

562 :風と木の名無しさん:2013/04/30(火) 00:56:52.15 ID:xnXSFR5TO
うわーこうきたか うまいなー
萌えるわ、先輩も俺も、あー萌える
俺は自業自得とはいえ死んでしまうとは情けない
てか、つうこんのいちげきじゃねえの
いやそんなことはどうでもいい
この職場の同僚になって二人をずっと見てたい
サマンサでもいいです

563 :風と木の名無しさん:2013/04/30(火) 02:42:07.85 ID:mN5DsKU50
俺は先輩のてのひらの上で転がされてたのかw
というか先が気になるよ、理性が死んだ俺はここからどうするんだ!
大変萌えましたGJ!

564 :風と木の名無しさん:2013/04/30(火) 03:43:13.95 ID:dvJWUvkF0
こういうカップリング大好きだー!!
中ボス美味しすぎる位置だ
確かにこれはつうこんのいちげきだ
萌えたよありがとう!GJ!!

565 :風と木の名無しさん:2013/04/30(火) 08:58:13.31 ID:Mf5DKYlfO
おお おれ よ !
しんでしまうとは なさけない !

中ボス俺も先輩魔王もツボだわぁ…朝からもんのすっごい萌えた、今日も1日頑張れるぜ!
GJです!

566 :風と木の名無しさん:2013/04/30(火) 19:07:36.23 ID:HMOohgaH0
中ボスも魔王もいいなー
いいように転がされてる可愛い!
GJです!

567 :風と木の名無しさん:2013/05/01(水) 08:42:04.70 ID:iVS8+Jpt0
まわすよー

568 :風と木の名無しさん:2013/05/01(水) 08:44:00.41 ID:iF020UG00
まわし

569 :風と木の名無しさん:2013/05/01(水) 08:54:45.34 ID:2f23cPwG0
今日から両思い

570 :風と木の名無しさん:2013/05/02(木) 00:34:29.01 ID:t6wZKgW20
両思いになったら、色々変わるのかと思った。
主に、相手が。

「なあ、お前さっきの授業、ノート取ったか?」
「また寝てたのか、お前」
「てへぺろ☆」
「可愛くねーし、むしろうぜー」
結局、何かいつも通りのバカな会話をしてる。

告白は俺。
キスは向こう。
恥ずかしくて恥ずかしくて、昨日は全然寝れなかった。
なのに、今日学校に来てみれば、俺もアイツも普通に喋っていたりする。
こんなものなのか?
両思いって、ここまで何も変わらないものか?

「圭」
突然名前を呼ばれ、顔を上げると、俺のノートで顔を隠す元友人の姿が。
「何だよ」
軽く手招きされ、顔を寄せれば、軽く触れるだけのキスをされた。
慌てて仰け反ると、アイツは友人から恋人の顔になっていた。
「ヤバい、俺今凄く浮かれてる。なあ圭、もっかいしていいか?」
「ふざけんな、ここ教室だろ!」
「教室じゃなきゃしていいのか?」
「人目に付かないとこにしろって言ってんだよ!」
イライラと俺が声を荒げると、コイツは少し考えたあと、こう言った。

「よかった」
「なにが」
「昨日の、夢じゃないんだな」
今度は俺が、言葉に詰まった。
コイツも、緊張してたんだろうか。
昨日の事が、嘘とかドッキリとかじゃないか、なんて考えていたんだろうか。
「孝史」
俺が名前を呼ぶと、ゆっくりと顔をあげる。
コイツが「なに」とつぶやく前に、俺からも触れるだけのキスをした。

その時、不意にカーテンが、俺たちの姿を隠してくれた。

571 :風と木の名無しさん:2013/05/02(木) 08:26:17.42 ID:ZxRtNcrl0
うへーなんだこれかゆい!こっぱずかしい!萌える!
朝からにらにらしちゃった。今日はいい一日になりそうw
ありがとうGJでした!!

572 :風と木の名無しさん:2013/05/02(木) 20:41:47.82 ID:YW4g+U2N0
うわあああああすごくツボ
GJ!!

573 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 00:46:10.44 ID:7FpEt76X0
まわし

574 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 09:04:18.21 ID:b1NPIrPa0
まわす

575 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 10:33:39.11 ID:amT2D0EW0
まわし

576 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 12:03:23.40 ID:LdKIw4sv0
まわし

577 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 13:12:27.21 ID:5O/RtQth0
mws

578 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 21:54:29.89 ID:7H4PLijq0
どうぞー

579 :風と木の名無しさん:2013/05/03(金) 21:58:47.61 ID:iJ9o7Xt00
甘えん坊な二人

580 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 00:03:57.56 ID:GW5+an4OO
まわしてもいいかね?

581 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 10:04:54.03 ID:K+MByRQx0
まわし

582 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 17:55:30.07 ID:0COwn7sv0
まわし

583 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 18:12:44.04 ID:afz6k+HNO
GWはみんな忙しいなまわし

584 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 18:26:30.83 ID:uOGpYCxw0
まわします

585 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 18:50:07.86 ID:VZR0wf/8O
まわす

586 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 21:42:02.96 ID:L15dE5xF0
まわしー

587 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 21:53:28.97 ID:+yFY0J5c0
まわし

588 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 21:54:17.24 ID:sIPEuwkd0
連休前から人少ないように思う
まわしばっかりだし
踏み台お踏み台まわし

589 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 21:56:12.68 ID:eLceGDKw0
プーチン大統領×安倍総理

590 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 23:14:27.92 ID:4WotrZuI0
>>1
>■*9*0とも、あからさまに二次創作とわかるような固有名詞は避けましょう

別館でも話し合いの結果駄目とのこと
>>589は無効です
まわし

591 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 23:17:23.22 ID:0TDIEa270
まわすよー

592 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 23:35:00.31 ID:afz6k+HNO
もっかいまわすぜー

593 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 23:45:27.47 ID:93N12zEA0
まわすわー
力いっぱいまわすわー

594 :風と木の名無しさん:2013/05/05(日) 23:59:35.94 ID:VZR0wf/8O
そいや

595 :風と木の名無しさん:2013/05/06(月) 00:21:39.45 ID:C0hACsLB0
おまわし

596 :風と木の名無しさん:2013/05/06(月) 00:56:17.23 ID:KYtx33iT0
まわします

597 :風と木の名無しさん:2013/05/06(月) 00:56:49.32 ID:vsf1Rmta0
意外と人がいるwまわし

598 :風と木の名無しさん:2013/05/06(月) 01:07:21.40 ID:1+WGYOlB0
どうぞー

599 :風と木の名無しさん:2013/05/06(月) 01:07:43.99 ID:BWInpAZ/0
夕暮れ時の二人

600 :1/2:2013/05/06(月) 23:58:52.03 ID:h2bc6zSc0
あの山がもっとひくければ、くらくならないのに。
泣きそうな気持ちで思ったことを覚えている。
家までどのくらいの距離があるのかもよくわからない。
怒っているであろう親も、とうに始まっているかもしれない夕食のことも、考えないように早足で歩いた。
本当は立ち止まってしまいたい。うずくまって泣いてしまいたい。
靴を無くした足の裏が痛い。泥に濡れたズボンが気持ち悪い。
でも、裕真を連れて帰らなきゃ。自分よりもっと泣き虫な、裕真をうちまで連れて行かなきゃ。
山の端にかかる夕陽は暗くて赤くて、薄暗くなった道には誰もいない。
「……裕真」
手をつなぐのは初めてのような気がした。汚れてかさついた手をとると、裕真がおずおずと握り返す。
顔を見たら崩れてしまうから、裕真を黙って引っ張った。
もう走らない。最後の陽のぬくもりが消えるから、せめて裕真の手を離さないで歩く。
「拓ちゃん、ごめん」
裕真が涙声で言った。
俺の方がごめん、と言いたかったが、声にならなかった。

601 :2/2:2013/05/07(火) 00:01:57.26 ID:h2bc6zSc0
「こんな夕焼けを見ると、あのときのこと思い出さない?」
助手席の裕真が言う。
「今となってはいい思い出だよね。拓仁の母ちゃんに泣かれてさ、びっくりした」
「あー、母ちゃん泣かせたね。裕真の母ちゃんも全然怒らなくてびっくりしたな」
あの日、小学校の校区をはるかに越えた大きな川までザリガニを捕りに行った俺達は、
ぬかるみに靴を無くして探しているうちに遅くなり、とんでもない時間に帰宅するという大事件を起こしたのだ。
靴をなくしたのは俺で、いつまでも探し続けたのは裕真で。
だから叱らないで、とお互いをかばったのも面映ゆい。
あの頃、友情はなにより大事だった。裕真のことを世界で一番の親友だと思ってた。
「母ちゃんたちがさ、よく二人で帰ってきた、置いていったりせずによく一緒に帰ってきた、って褒めてくれたんだよな」
「あ、そうだっけ」
「なんかさ、それ聞いて、そんなこと思いもよらなかった、ってすごく意外に思ったんだよ……二人でいるのなんか、当たり前じゃんって」
裕真が照れたように笑う。それから、黙った。
「……何?」
「あ、いや……仲良かったなー、ってね」
「……今もつるんでるんだし」
「うん」
運転している俺からは、裕真の顔は見ることができない。

あれから中、高、大学を経て別々の道を進んだが、裕真と俺とはこうして遊び友達だった。
とんでもなく遠かった大きな川も、やがて自転車で通うように、そして今では車であっというまに辿り着く。
変わった背丈。変わらない友情。
なんでもわかりあえる、幼なじみの親友。だれもがめぐりあえる相手じゃない。ひょっとすると親よりもかけがえのない。
……一度失ったら、もう元には戻れない。
だから裕真は踏みとどまってる。俺もわからないふりをする。

夕陽がはやく沈めばいいと思った。
くらくなれば、寒くなれば、裕真の手をとれるかもしれない。

602 :風と木の名無しさん:2013/05/07(火) 00:26:59.27 ID:sLSSX35P0
いい!
少年の日の思い出からの煮え切らない現在とかめっちゃツボだ
すごい絶妙に切なくて萌えました…GJ

603 :風と木の名無しさん:2013/05/07(火) 19:10:27.32 ID:W3EGi7G3O
GJ!幼なじみ萌えた

604 :風と木の名無しさん:2013/05/07(火) 20:00:56.74 ID:9Usrf4K60
うわああああ切ないGJ!

605 :風と木の名無しさん:2013/05/08(水) 00:08:07.74 ID:P3OM5rGc0
まわしー

606 :風と木の名無しさん:2013/05/08(水) 00:41:18.37 ID:3zOVbBJK0
まわし

607 :風と木の名無しさん:2013/05/08(水) 08:38:25.82 ID:LwEMrMeO0
まわして

608 :風と木の名無しさん:2013/05/08(水) 10:19:28.67 ID:Y9NuMgqA0
踏んでよ

609 :風と木の名無しさん:2013/05/08(水) 10:22:12.05 ID:d4brdacm0
本当は信頼してる

610 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 18:38:46.16 ID:YsIuuft70
お流れ
ってか放置されすぎw

611 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 19:31:21.32 ID:0Lhet8o30
最近多いねーまわし

612 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 19:31:39.77 ID:6loQoGhT0
まわし

613 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 20:55:01.96 ID:LKzFrmiR0
規制かな?
まわし

614 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 21:04:54.33 ID:m1n4YPK7O
最近パッとしなくてつまらないまわし

615 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 21:45:42.52 ID:Rvdtq4W30
確かにGWから微妙な雰囲気()SSもどき三連発だったな
わかりにくい萌えにくいお題(お題サイトかよっていう)が指定され続けた所為かもね

616 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 21:57:36.92 ID:akgguUOq0
mws

617 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 21:58:34.98 ID:cNtz6IeQ0
はいはいまわしまし

618 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 21:59:14.10 ID:xvsaXvcvO
つまらなくないよ
もっと皆積極的に感想つけようよ!!


という流れにしたいんですねわかります
贅沢だなあ(どっちの意味かは言わないけど

619 :風と木の名無しさん:2013/05/09(木) 22:00:21.39 ID:GXIx7oUJ0
狼男と吸血鬼

620 :風と木の名無しさん:2013/05/10(金) 20:22:42.35 ID:KguJQJIE0
「んで、旦那。これからどうします?」
 日の当たらない深い森の中、青白い肌をした少年が立っていた。周りには動物の屍が
散乱し、血液が全て抜き取られていた。少年は口の周りを無表情で拭いながら、ゆっく
りと近づく男に目を向ける。
「お食事も済んだことですし、そろそろ俺の方も何か頂けないでしょうか?」
 飄々とした口調で少年にせがみながら、背後から白い首筋に手を優しく当てた。男の
目はギラギラと光らせ、鋭い舌と歯を覗かせていた。
「気安く触るな」
 少年は男の意図が分かると、抑揚の無い言葉でそれを拒むが、男はお構いなしに首筋
に唇を近づけていた。
「もう一度言う、俺に気安く触るな」
「旦那は半分人間の血入ってますから俺のことを完全には支配出来ない……なんなら今
ここで」
 そういいかけた瞬間、男は殺気を感じ、後ろに退く。向かい合った少年の手には短剣
が握られており、うっすらと血が付着していた。
「冗談ですって! 最近眷属の少年にご執心でしたからつい、だからそれ仕舞ってくだ
さいよ」
 男が少し慌ててそう言うと、眉間にしわを寄せながら少年は短剣をしまった。しばら
くの沈黙の後、不機嫌そうな顔が少し緩まったのを男は感じた。
「……寂しかったのか」
「ええまあ、そんなとこです」
 ばつの悪そうな顔を見られまいと、男は少年から目を逸らした。普段主人である少年
の命令に背くことはない男だったが、ずっと放置されていたため、我慢が出来ずについ
行動に移してしまったのだった。
 すると少年は男の右手を持ち上げ、さっき傷つけて出てきた血を丁寧に舐めとった。
少年の舌の生暖かさと、上目遣いで見上げる顔に男の胸は高鳴っていた。
「分かった、今夜相手をしてやる。まずは後始末をしておけ」
 無表情に戻った少年は男に命令を下し、森の出口へと向かった。
 少年の後ろでいくつかの遠吠えがした。

621 :風と木の名無しさん:2013/05/10(金) 21:57:48.15 ID:73j6BOtAO
主従萌えた!GJ!

622 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 05:57:31.95 ID:nYfO7HIO0
寂しかったとかかわいいなw
その気になれば逆らえるっぽいのに忠実とか萌える
GJ!

623 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 20:23:56.06 ID:Q25t4+EX0
まわし

624 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 20:32:25.72 ID:D7ZHdVTh0
まわし

625 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 22:27:24.10 ID:FBAlJcue0
まわし

626 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 22:56:02.26 ID:NQ0qwjgI0
まわし

627 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 23:32:07.26 ID:I69dupbQ0
もいっちょまわし

628 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 23:36:24.86 ID:QzXwe1Qw0
踏み台

629 :風と木の名無しさん:2013/05/11(土) 23:43:36.62 ID:lSU6M0yp0
なかなか告白できない二人

630 :風と木の名無しさん:2013/05/12(日) 23:55:06.35 ID:K4AbIa4p0
お流れ残念
じれったいのが見たかった

631 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 00:31:52.47 ID:GhJW+FmO0
まわし

632 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 13:27:14.50 ID:yZbCSmgA0
まわし

633 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 15:43:39.67 ID:TyxU9USi0
まわし

634 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 16:40:32.81 ID:yC/R4cFaO
ぐるりーん

635 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 18:02:21.19 ID:1HOwzOQ20
本当にお流れが多いな

636 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 19:05:46.69 ID:KFhN6Afl0
お題がピンポイントすぎるとその分確率は下がるかもね
今回は「なかなか告白できない」の上に「二人」と指定してあるから
あとは規制かリアルの忙しさ

637 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 19:16:34.99 ID:77/sckv60
801板規制されるとつらいのまわし

638 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 20:37:11.53 ID:2CqXzFlh0
踏みたかったけどさあどうぞ↓

639 :風と木の名無しさん:2013/05/13(月) 20:38:14.97 ID:Jc4ILouh0
なかなか告白できない

640 :風と木の名無しさん:2013/05/14(火) 01:28:06.64 ID:AsxMY9rq0
「なあ、お前好きな奴とかいんの」
買ったばかりのブリックパックにストローを刺しながら、吉岡が唐突に言った。
「は? ……別にいないけど」
「ふーん」
自分からネタを振ったわりに全く興味のない返事を寄越して、いちごミルクを音を立てて啜る。
毎日毎日飽きもせずにいちごミルクだ。そして毎日飽きもせず、一口飲んだ後は必ず同じ台詞だ。
「飲む?」
「だからいらないって。甘いの嫌いなんだって」
「あっそ」
差し出された飲みさしのパックから――正確には先が少し噛み潰されたストローから、辛うじて目を逸らす。
甘いものが嫌いだと言ったのは少し嘘だったし、いらないと言ったのはもっと嘘だった。
無神経だと苛立つのは俺の自分勝手でしかない。悪いのは変に意識している自分だけ。
放課後の屋上から眺める校門付近には見渡す限りのカップルカップルだ。何がそんなに楽しいのか遠く笑い声が聞こえてくる。
「勝ち組どもが」
「僻んでんじゃねーよ童貞」
「吉岡だって、」
童貞だろ。なんて、その生々しい単語を躊躇した。相手が吉岡でなければたぶん言えた。その程度の純情だ。
「俺も勝ちてえ」
「佐々木は無理だろ。クソヘタレだから」
ぐうの音も出ないとはこのことだ。よりにもよって当の相手本人から言われるのだから立つ瀬がない。
「告白ってどうやるんだよ」
「俺が知るわけねーだろ」
「てか、吉岡は。好きな奴とか」
「……別にいねーし」
吐き捨てるように呟いて、吉岡は明後日の方向を見た。手の中でブリックパックが少しひしゃげている。
そのままこちらを見もせずに、さんざ噛まれて尖ったストローだけが俺のほうに向けられた。
「飲む?」
「だから、いらないって」
「あっそ」
ずずず、と名残を啜る音がして、やがてストローから口を離した吉岡は小さな小さな声で何か呟いた。
「――どうせ俺もクソヘタレだ」
「何か言った?」
「言ってねーし」
乱暴に紙パックを潰す音は、今日もやっぱりなけなしの勇気が潰れる音みたいだった。

641 :風と木の名無しさん:2013/05/14(火) 08:47:20.32 ID:VfUp3WR40
あああ!そして明日もブリックいちごなのか?
萌えた!萌えたよGJ!!

642 :風と木の名無しさん:2013/05/14(火) 09:01:28.80 ID:yvql378WO
萌えた!ヘタレ同士10年ぐらい時間かけると好みだw
GJでした!

643 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 08:22:19.16 ID:bXwxoxMP0
まわすよ

644 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 10:22:21.56 ID:F0uSvdm70
まわします

645 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 17:15:40.48 ID:Z3hJ0H4y0
まわわわー

646 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 18:09:36.43 ID:ZzYvbanSP
ぐるぐる

647 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 19:07:21.13 ID:K1PPNets0
まわし

648 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 19:13:07.33 ID:ihar66TO0
踏んで!

649 :風と木の名無しさん:2013/05/15(水) 19:22:12.32 ID:BFbsRsN/0
キャディーと客のゴルファー

650 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 19:58:37.98 ID:xVhQnNGc0
お流れまわし

651 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 20:19:32.46 ID:LdIj2mXa0
まわしましょ

652 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 22:08:09.94 ID:O8/t4XMA0
ちょっと難しかったかもね流し

653 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 22:11:57.97 ID:M21wZyql0
まわします

654 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 22:59:52.10 ID:wnA/1xtr0
ぐるーん

655 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 23:38:14.52 ID:4FSdF1B40
まわせるかテスト

656 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 23:41:46.54 ID:XOnVz7s50
まわし

657 :風と木の名無しさん:2013/05/16(木) 23:51:52.79 ID:/WhUoNKa0
まわそう

658 :風と木の名無しさん:2013/05/17(金) 01:04:19.94 ID:mVpz0q800
ふめええええ

659 :風と木の名無しさん:2013/05/17(金) 01:05:52.16 ID:+ElJFh0J0
声が聞きたい

660 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 07:02:19.13 ID:fUIpqZWx0
まわし

661 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 10:27:42.63 ID:emNPBPSi0
まわして

662 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 11:19:09.90 ID:/zxCpkfw0
まわして

663 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 13:14:04.37 ID:QiFFut2u0
まわし

664 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 16:29:04.83 ID:hVsHn29q0


665 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 20:37:05.81 ID:9SZ3abg3P
まわしこしこ

666 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 20:44:58.26 ID:NMcvqTgR0
くるりん…

667 :風と木の名無しさん:2013/05/18(土) 23:50:25.84 ID:Y6VoewHb0
くるくるりん

668 :風と木の名無しさん:2013/05/19(日) 00:12:04.12 ID:tdreL/PS0
次のお題はなーぁに

669 :風と木の名無しさん:2013/05/19(日) 00:16:08.56 ID:0bOqxM950
病弱と不死身

670 :1/2:2013/05/19(日) 04:01:59.04 ID:21/33GHN0
「珍しいのが来た。」
自分の席に腰を下ろした瞬間聞こえた透き通る声を、僕は無視した。
「久しぶりに来た。」
続けて聞こえた声はさっきより少し高く弾んでいる
僕の口は返事を放ちたくてムズムズしていたが頑張って我慢した。
あと二時間ほどさらに我慢しなければいけない、僕の口はまだムズムズしている。

「芥川、居るかい?」
二時間と少し後、夕焼けに染まる屋上で僕は自分にしては大きな声を出した。
「居るよ。」
その声と同時に僕の隣へ生ぬるい風が強く吹き込む。
思わず閉じた瞳を開けるとそこには、古めかしい制服に真ん中分けの黒い髪
猫みたいな目を細めて笑う淡く透けた少年、さっき僕が呼んだ"芥川"が立っていた。
「君に会うために、久しぶりに珍しいのが来たよ。」
ずっと返したくてムズムズしていた言葉を言えて僕の口はようやく大人しくなった
芥川はちょっと間抜けな顔で固まった後、腹を抱えてうははと笑い出した。

芥川は幽霊だ、僕がまだ小学生で病院にいた頃に初めて会った。
芥川は全身黒ずくめだし半透明だったから僕は最初彼を死神だと思った。
だが当時小学生にして既に人生を諦めかけている刹那主義者だった僕は
その死神ですら日常が少し楽しくなるスパイス位にしか見えなかった。
だから無謀にも僕は、死神だと思っていた彼に話しかけたのだ
"今病室に誰も居なくてヒマだし"位の軽すぎる気持ちで。
結果、僕と芥川は意気投合して仲良くなった。
芥川は自分の事を殆ど忘れていて"自分が死んでる"って事と
"既に百数年幽霊のままだ"って事以外は分からないと教えてくれた。
芥川という名も実は僕が付けたものだ―ちなみにかの文豪から取った―。

僕が少し年を重ねて、同時にほんの少しだけ体が強くなって
ようやくずっと病院に居なくてもよくなった時、僕は凄く寂しかった。
芥川と二度と会えなくなると思ったからだ、僕は今も昔も
隠し事をするのが苦手だったから、それはそのまま彼に伝えた。

671 :2/2:2013/05/19(日) 04:02:46.75 ID:21/33GHN0
芥川は今日と同じく少し間抜けな顔で固まりやっぱりうははと笑った
僕はそれがショックで眉を顰めたが、彼は『明日になればわかる』とそれしか言わなかった。
そして次の日、芥川は何の支障もなく悠々と僕の後ろを付いて来た。
僕は何となく"芥川は病院から出られないのだ"と思っていたが別にそんな事はなかったのだ。
僕はとても嬉しかったが同時に少しだけガッカリしたのを憶えている。

それからの僕の人生は凄く楽しかった、僕の体は相変わらず弱かったが
体調が悪く動けない日も、逆に好調で学校へ行ける日も、芥川はずっと側にいてくれた。
芥川は僕みたいな生命力の弱い人間以外には見えていないようで
時々僕は、語りかけるように独り言をいう変人になったがそれでも幸せだった。

――僕がこの高校に上がるその日までは。
僕の体力がなんとか入学式の終わりまで持ち、学校を出ようとした瞬間
芥川は『出られない』と言った『縛られたみたいに足が動かない』と。
その時から芥川はこの学校に住む幽霊になった。
芥川は『なんでだか分からない』と言ったが僕には何となく分かる。
多分彼はこの学校で死に、この学校に未練を残した幽霊なんだ。

「なあ芥川、もしも僕が君を忘れたら怒るかい?」
ぬるい風を顔に受けながら聞いた。 最近僕は調子がいい、
理由はここ数十日学校を休んで行った大きい手術が成功したからだ。
だから凄く調子がいい、どの位調子がいいか例えるなら
不健康な時ほどくっきり見える芥川がいま殆ど見えてない、その位だ。

「怒らないけど寂しいから、お前が思い出すまで此処で待ってる。」
「ずーっと長い間、思い出さないかもしれないよ。」
「おれは不死身だからその位長いほうが丁度いいさ。」
「……もう死んでる人は多分"不死身"って言わないよ。」
僕は両手で目を覆いながらふざけ返した、声は少し震えていた。
いま手をどかせばその瞬間に芥川が見えなくなっていそうで
数十分もの間僕は、困惑する芥川の声を耳にこの体勢のまま固まっていた。

672 :風と木の名無しさん:2013/05/19(日) 10:42:06.17 ID:12DBC43v0
いいなぁ!そこはかとない萌えもいいけど、小説として面白くて大好きだ
健康になって切ないなんてな 会えなくても思い合うといい
100年後に結ばれるといい GJでした!

673 :風と木の名無しさん:2013/05/19(日) 14:19:15.18 ID:L1OLb2KV0
幽霊とは予想外だったけどよかった
GJ

674 :風と木の名無しさん:2013/05/20(月) 16:28:30.17 ID:vrg6A9ez0
"僕"が後々教師になって霊感も付いて最後はハッピーエンドだと思いたい

675 :風と木の名無しさん:2013/05/20(月) 16:57:24.99 ID:Xx+wwvFw0
まわしていいかな?

676 :風と木の名無しさん:2013/05/20(月) 17:54:05.96 ID:eS5jtRO7P
まーわし

677 :風と木の名無しさん:2013/05/20(月) 19:13:29.50 ID:dDefOrYaO
よいしょー

678 :風と木の名無しさん:2013/05/20(月) 20:23:26.37 ID:vWGW0JvS0
踏んでくれ!

679 :風と木の名無しさん:2013/05/20(月) 20:24:30.82 ID:6SdeIcxn0
切ない遠距離恋愛

680 :風と木の名無しさん:2013/05/21(火) 00:19:56.05 ID:x34aicjB0
あいつが海外に赴任してから、そろそろ1年になろうとしている。
1年前、あいつの口から海外赴任の話が出たとき、俺は素直に喜んだ。いつか海外で働きたい、とあいつはよく言っていたから。
「良かったじゃないか、行って来いよ!」
俺がそういうと、あいつは本当に嬉しそうに笑ったのだった。
それからばたばたと話は進み、俺の誕生日に、あいつは日本を飛び立っていった。

最初の2ヶ月位は、寂しいなんて思わなかった。寂しいと思わない自分を、ちょっと薄情だと思ったりもした。
だが、3ヶ月目にはじめてあいつからの手紙が届いたとき、どうしようもなく切なくて堪らなくなった。あいつの元に、それこそ飛んで行きたかった。
恋い焦がれて堪らないのだと、突きつけられてしまった。
それ以来不定期に届くその手紙を、俺は待ちわびている。


今日は、友人とその彼女の結婚式だった。
友人の海外赴任が決まり、けじめを着ける為にプロポーズしたのだという。妻なら、一緒に海外で暮らせるよう取り計らってもらえるのだとも言っていた。
友人も彼女も幸せそうで、ほんの少し眩しかった。

帰る道すがら、俺は、あいつのことを考えていた。
あいつは、俺について来いとは言わなかったし、俺もついて行くなんて言わなかった。
その事に、どうこうなんて思ってはいない。ただ、無性に、あいつに会いたくなってしまった。
だから、アパート帰りポストを開けたとき、目についた封筒に堪らなくなった。
郵便受けの中身をひっつかむと部屋にかけこむ。荷物を放り出し、着替えもせずに震える指で封筒を開けた。

元気かから始まるあいつの手紙。上手くも下手でもないあいつの字。
書いてある内容はあいつの仕事のことや生活のこと、そして俺を気遣う言葉。結びは決まって、「愛してる」。一つ一つが、あいつを俺に想起させる。
そして、今回はじめてついていた追伸に。
「早いかもしれないけど。誕生日おめでとう、明」
の言葉を見つけて、俺はついに手紙を抱いて泣き崩れた。
切ない。寂しい。恋しい。辛い。会いたい。会いたい。会いたい。
会いたいよ、悟。

681 :風と木の名無しさん:2013/05/22(水) 00:22:16.88 ID:Hq90briV0
まわし

682 :風と木の名無しさん:2013/05/22(水) 21:15:03.30 ID:FTeT3PJy0
まわす

683 :風と木の名無しさん:2013/05/22(水) 21:18:13.04 ID:N+o6bbbm0
まわし

684 :風と木の名無しさん:2013/05/22(水) 23:20:55.56 ID:8oQBQDsKO
まわし

685 :風と木の名無しさん:2013/05/22(水) 23:47:00.90 ID:JU5M46TN0
まわし

686 :風と木の名無しさん:2013/05/23(木) 00:10:08.70 ID:8PnX6d3v0
まわして

687 :風と木の名無しさん:2013/05/23(木) 02:39:46.76 ID:Y/laT/RC0
まわそ

688 :風と木の名無しさん:2013/05/23(木) 02:43:25.27 ID:7Yzq6oqC0
踏んでー

689 :風と木の名無しさん:2013/05/23(木) 02:44:40.84 ID:kqjRyLr10
浦島太郎と亀

690 :風と木の名無しさん:2013/05/23(木) 16:20:47.10 ID:8PnX6d3v0
「なーなー行こうよ、遊園地。バイト代入ったばっかりだしおごるからさ」
「何で俺がお前のおごりで遊園地行かなきゃいけないんだ。そもそもおごられる理由がない」
「え、理由? そりゃ、えーと、お礼だよ。この前宿題見せてもらったお礼。亀だって太郎ちゃんに助けてもらったら恩返しするだろ?」
「確かに俺は太郎だが、浦島太郎でも桃太郎でもない。それにいったいお前のどこが亀なんだ」
「あ、それを聞いちゃう? しかたないなー、太郎ちゃんがどうしてもっていうのなら、俺様のご立派な亀の頭を……(カチャカチャ)
 いてっ、ちょ、何でいきなり殴るんだよ」
「お前が悪い」
「うー、確かにちょっと悪ノリしすぎたけどさ」
「だいたい亀の恩返しってなんだ。お前が俺を遊園地につれていって、年上の綺麗な乙姫さまでも紹介してくれるのか」
「あ、いや、それは違う。っていうかそれは困る」
「そうだろう。じゃあ、恩返しとか言うな」
「あーあ、まったく今日はツイてないな。太郎ちゃんに殴られるし、遊園地行きは断られるし」
「別に断ってない。ただ、おごられる理由がないっていうだけだ」
「え、じゃ、もしかしてワリカンだったら行ってくれるの?」
「もしお前にワリカンでも行きたい理由があるんだったらな」
「あります、あります、理由あります!
 太郎くんの私服見たいし、いつもクールな太郎くんが乗り物乗ってはしゃぐところも見てみたいし、あわよくばお化け屋敷できゃーとか言って抱きついてもらいたいし、とにかく一日二人っきりでデートして太郎くんにおれのこと普通の友達以上だって意識させたいです!」
「はい、よろしい。じゃ、土曜日の8時半に駅の改札前な」

691 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 12:22:40.82 ID:nK/bDkeeO
自分は9じゃないけど
投下乙でした

692 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 18:41:55.07 ID:NOlpriag0
まわします

693 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 19:01:08.38 ID:Lzv8t7SP0
何だか可愛いな
太郎君は、相手の気持ち分ってたのか

694 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 19:08:45.67 ID:6d9my4hU0
まわし

695 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 20:00:29.14 ID:7zhMDV9C0
まわし という感想
貶されないだけマシと思え

696 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 20:28:04.56 ID:S7VOPSLt0
ひとつのテーマでも人によって発想が違うから面白いなーと思いまわし

697 :風と木の名無しさん:2013/05/24(金) 22:20:14.27 ID:Xi9cu5790
まわし

698 :風と木の名無しさん:2013/05/25(土) 00:03:21.54 ID:qZPiL/150
踏まれに来ました

699 :風と木の名無しさん:2013/05/25(土) 00:04:40.46 ID:Qt8qayo30
味噌と豆腐

700 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 00:41:24.48 ID:ieZd/Gq/0
豆腐の味噌汁美味しいよねまわし

701 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 03:46:06.99 ID:43DIsQ6T0
どちらも元は大豆まわし

702 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 04:41:50.78 ID:FnyLFLQE0
>>701
まさにそこを拾った話が別館に来てたよGJまわし

703 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 07:28:00.03 ID:LdfPurAR0
まわし

704 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 07:34:16.62 ID:4FNbbyZe0
まわして

705 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 11:15:26.56 ID:CE4Rg7z00
まわし

706 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 11:27:06.32 ID:hV/LGi7iO
まわしていいですか

707 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 13:12:53.44 ID:37bgoCML0
まわし

708 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 14:05:40.91 ID:wS0FiTqXO
踏みたきゃ踏むがいい

709 :風と木の名無しさん:2013/05/26(日) 14:10:44.81 ID:1LjsL9Kw0
飲兵衛と下戸

710 :1/3:2013/05/27(月) 11:44:53.16 ID:1EHXzuds0
酒が一滴も呑めないというのは、今の世の中だとなかなかに試練であるらしい。
「業後の付き合いつったら、大抵は居酒屋だろ?最近はソフトドリンクをいろいろ置いてる店も増えてきたけど
 やっぱり注ぐとか注がれるとか、そういうのがあるわけよ。話をするきっかけにもなるしな。
 そこで『すいません、一滴も駄目なんです』で蓋するのはやっぱなんかこう、悪いなあとか思っちまうわけよ」
「ジュースのペットボトルで注いでまわればいいのにね」
そう言ったら、お前面白いこと言うなあと言って、健さんは笑う。
テーブルには小アジの刺身やら酢ダコやら豚の角煮やらアスパラと海老の合わせ揚げやらがずらりと並んでいる。
俺は箸を取って少し離れた場所に置いてあった春巻きを取ろうと手を伸ばした。
健さんがそれに気付いて皿を俺の方に寄せてくれる。
「でも飲めない人に無理に飲ませるのは良くないでしょ。好きで飲めないわけじゃないのに」
「まあ、最近じゃ『俺の酒が呑めねーのかー』みたいな人は殆どいねえよ。部内の奴らは俺が飲めないの知ってるし、
 内輪で飲む分には寧ろ幹事の若いのが『今日はジンジャーエールっすか?それともカルピスにします?』てなもんよ」
そんなこと言う健さん、本日はウーロン茶である。
「問題は初対面のときなんだよ、付き合いの。飲めないつったらすげえ驚かれるんだこれが」
「だって健さん、見た目は酒に強そうだから」
「それよそれ。みんな揃いも揃ってそう言うんだよ。強そうな見た目ってなんだよ。どんな人相だよ」
そこがわっかんねーんだよなーと言いながら、右手のグラスをぐいと呷る。
いい飲みっぷりだがウーロン茶だ。
「あ。じゃあ逆に酒に弱そうな見た目にすれば『飲めないんですスイマセン』『おお、そうとは知らずにスイマセン』
 っていう互いにテンション下がるやり取りを極力回避できるかもしれねえのか??やってみる価値はあるかな?
 つーか酒に弱そうな見た目ってどんなだ?吐きそうに口を押さえてるとか?いやでもそれは飲みすぎた奴の見た目だよな……」
なんだか一人で変な作戦を立て始めた彼を無視して、
俺は手前にあった豆腐の味噌和えをひとくち口に入れた……のだが、味噌とは違う味が口の中に広がって一瞬固まる。

711 :2/3:2013/05/27(月) 11:46:25.86 ID:1EHXzuds0
驚きのまま反射的にグラスの冷酒を呷って飲み下し、目の前にある小鉢をじっと見つめた。
「……健さん、これ」
俺の様子に気付いたのが気付いてないのか、彼は少しこちらに身を乗り出してくる。
「お。それどうよ。こないだ行った店のママに教わったから作ってみたんだ。なかなかいけるだろ?」
「これ、豆腐についてるの、なに」
「ん?ピーナッツバターだけど」
「……。肉味噌かと思った」
さっきは予想と違う味に驚いてすぐ飲み込んでしまったが、もう一口食べてみると確かにピーナッツの風味がする。
「ちょっと珍しい感じがするけど。おいしい」
そう言うと、健さんはとても嬉しそうに「だろ?」と笑う。
酒に強そうな見た目を持つ健さんは、その見た目に反して料理がとても上手い。
細かい手間が苦にならない性分らしく、やたら時間のかかる下拵えだの調理法だの、平気な顔でこなす。
おかずでも酒のツマでもなんでも来い。その上、肉以外の野菜や魚もバランスよく組み込む配慮も見せる。
彼が一滴も飲めないことに驚いた人達に、今このテーブルに並んでいる小皿の数々を見せてやりたい。きっと更に驚愕するだろう。
そんなことを言ったらまた「料理が下手そうな見た目ってなんだよ」と絡まれるので彼に伝えたことはないが。
健さんは上機嫌で自分でも豆腐を口に運び、うんうんと頷いている。本人としても納得の出来のようだ。
「でもお前、ピーナッツバターと味噌を見間違えんなよ。そりゃ色は似てるけどけっこう違うだろ」
「よく見てなかった。ていうか、よく見えない」
「そういやお前、飲み始めて少ししたら絶対に眼鏡外すよなあ。なんで?」
なぜと聞かれてもよくわからない。絶対に外すと決めているわけではない。
ただ、飲みつづけているとだんだん邪魔くさくなってきて、気付いたらかけていないのだ。
「もしかして外で飲んでるときもそうなのか?そのうち眼鏡失くすぞ」
「それ、もう何度かやってる」
出費としてかなり痛いので忘れないようにしたいのだが、どうも飲んでいると注意力散漫になるらしい。

712 :3/3:2013/05/27(月) 11:48:06.66 ID:1EHXzuds0
だったら最初から外してケースにでも入れておけばいいのだが、飲み始めのときから視界がぼやけているのも具合が悪い。
「いっそコンタクト」
「絶対やだ」
言われかけたセリフを遮って即答すると、健さんは呆れたように笑った。
「そこ拘るよなあお前。まあ、うちで飲む分には俺が見てるからいいけどさ、気をつけろよ?割れたり割ったりは危ないぞ」
「うん」
そういえば今日はどこに外して置いたんだっけと周囲を見回していたら、健さんが「こっちに置いといた」
と言って後ろにある机の上を指差す。ぼやけてよく見えないが、そこに眼鏡が置いてあるようだ。
いつの間に移動させていたのか、記憶を手繰ってみるがよく思い出せない。
訪ねて来てからこっち、健さんのツマが美味くて買って来た酒も美味くて、それを交互に楽しんでいた記憶しかない。
「俺、健さんには一生頭があがらないと思う」
「おーおー。崇め奉れ」
「いっそ結婚してほしい」
「おーおーおー。じゃあ給料三か月分稼いでこい。就職先見つけないとなあ。ああ、その前に論文書かないとナントカ号とれないんだっけ?」
「論文の話はNGワードでお願いします」
こうして他愛の無い話をしながら、夜は更けていく。
その時間が俺にとってはとても贅沢で楽しくて、出来れば健さんもそう思っていてほしいが、確かめたことはない。
酒が一滴も呑めないことが世間一般の飲み会で試練なら、そんな試練パスして
俺とずっと家でウーロン茶を飲んでればいいのに。…そんなことを考えてしまって俺は頭を振る。
そろそろ酒がまわってきたみたいだ。

713 :風と木の名無しさん:2013/05/27(月) 15:31:04.11 ID:V1y6r47kO
いいよなあ、落ち着いた二人だ
萌えたよGJ!

714 :風と木の名無しさん:2013/05/27(月) 16:03:59.81 ID:Vecq+fVO0
飲兵衛、雰囲気は落ち着いてるのに言ってる内容がw
読みながらすごくにやにやしてしまった
GJ!

715 :風と木の名無しさん:2013/05/27(月) 17:17:21.44 ID:YbkOKZAh0
いい雰囲気の二人で今後が気になる
GJ!

716 :風と木の名無しさん:2013/05/27(月) 20:10:40.33 ID:AR7/uLW30
めちゃくちゃ萌えた!
あと料理が美味しそう
GJでした!

717 :風と木の名無しさん:2013/05/27(月) 22:09:21.69 ID:uLrHgQeqO
うはぁ…萌えたぁ…
この2人の穏やかっぷりと微かな相思相愛の香りすごく萌える
建さんかわいい。年下飲兵衛もカワイイ。
これからも末長く二人で晩酌してれば良いよ

そして美味しいおツマでお酒飲みたくなったwww
GJです!!

718 :風と木の名無しさん:2013/05/28(火) 09:19:42.20 ID:w2g0D4N80
凄い…GJです!

心が満たされたまま踏まれてみる

719 :風と木の名無しさん:2013/05/28(火) 09:33:17.44 ID:UMuozJ5d0
身長が低い攻めと身長が高い受け

720 :風と木の名無しさん:2013/05/29(水) 23:39:48.29 ID:GlIlTUrL0
お流れ

721 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 01:44:01.46 ID:u/RdFTSNO
残念まわし

722 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 09:59:16.75 ID:DPC0FdPJ0
まわすね…

723 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 10:09:19.85 ID:3NaqAPwbO
まわれまーわれ801ゴーランド

724 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 10:22:25.52 ID:k39Whtm0O
とんでとんでとんでとんでまわってまわってまわってまわーるー

725 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 12:26:34.30 ID:FFFeAAneO
まわし

726 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 12:44:56.52 ID:C88+XGXa0
まーわるーまーわるーよ801はまわるー

727 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 19:00:52.22 ID:OIQuaiy+0
いっけえええええええ!

728 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 19:26:13.97 ID:2KZ5pABv0
踏んでくださいな

729 :風と木の名無しさん:2013/05/30(木) 19:33:39.39 ID:eMRYAc5D0
お弁当を一緒に食べる

730 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 06:25:07.95 ID:PZbTgus/O
えっ まわしていいんだよね?

731 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 07:04:57.51 ID:LTiGkaiMP
まわし

732 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 09:58:28.34 ID:CgHIhWAI0
最近まわしが始まるまでに時間かかるね
まわり始めるとそれなりにまわるんだけどまわし

733 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 10:02:44.38 ID:7zbaxZYL0
時間ミスって流れてないの回しちゃうのこわいんですよまわし

734 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 12:43:45.45 ID:kEUPy8OT0
まわし

735 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 14:33:00.89 ID:jYw+VmqS0
まわすー

736 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 17:13:46.58 ID:cMizYVqa0
まわりまわってまわまわわ

737 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 18:47:14.87 ID:vkA/0rlg0
まわす

738 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 20:03:00.96 ID:XR1bVSVz0
そぉいぐるぐる

739 :風と木の名無しさん:2013/06/01(土) 20:04:27.72 ID:DTfRXXsx0
美男と野獣

740 :風と木の名無しさん:2013/06/02(日) 16:56:28.64 ID:E4dCP6rq0
 夢を見た。
 綺麗な薔薇園の片隅に、醜い姿を恥じるかのように蹲って、今にも息絶えそうな獣の夢を。

「……!」
 地上に這い出る木の根に躓き、少年の体は転がった。
 野獣に贈られた綺麗な服を土が汚す。それでも立ち上がり、土を払う間も惜しんで、また駆ける。
「……どうか」
 どうか間に合ってくれ、と呼気を荒くし願う。
 彼と同じ姿が欲しい、と唇を噛んだ。
 そうしたらきっと、今よりもっと速く走れる。彼の重い体を助け起こすことだってできる。
 端麗なだけの見目は要らない、あの赤い目に映らないなら。
 街の娘達の歓声も要らない、ただずっとあの低く静かな声を聞いていたい。
「俺は馬鹿だ」
 七日も時を貰っていながら、どうして刻限までに戻れなかったのだろう。
 どんなに惜しんで引き止める声も、彼の死に行く姿に比べれば、胸を引き裂きはしないのに。
 どうして今になって、こんなにも彼を好いていたと気づくのだろう。
 もっと早く気づいていれば、あの城を出る前に、口付けの一つも出来た筈なのに。
 ――きっと、戻ってきておくれ。でなければ私は、悲しみで死んでしまうだろう。
 見目に比べてなんて繊細な事を言うのだと、あの時は笑って発った。それが今になって、自責は重く圧し掛かる。

 どうか間に合ってくれ。
 どうかまだ生きていてくれ。
 その角ごと、貴方の頭を抱きしめるから。
 その牙に触れて、口付けをするから。
 その毛並みを撫でて、何度だって愛してると言うから。

741 :風と木の名無しさん:2013/06/02(日) 17:23:29.64 ID:TADGEZz40
童話っぽい雰囲気が素敵だ
GJ

742 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 07:30:58.48 ID:Fa+acuwSO
まわします

743 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 07:39:21.33 ID:qvUdvNUNO
まだ24時間たってないからね

正反対の見た目というのはやっぱりつぼが多いな
0以外もGJ

744 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 17:11:12.40 ID:r3ffzYId0
まわすね

745 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 18:51:04.66 ID:uI3Q2XcCO
自分に野獣の力があれば、ってのがいい
GJ!

746 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 18:53:07.63 ID:HQrX3xX/0
まわし

747 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 19:51:31.61 ID:xB57BGDp0
状況がよくわからなかった
まわし

748 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 21:02:36.37 ID:u0i66tDM0
お踏みあそばせ

749 :風と木の名無しさん:2013/06/03(月) 21:03:13.42 ID:Wljo2NSN0
難聴(ラノベ主人公的意味で)攻め

750 :風と木の名無しさん:2013/06/04(火) 21:18:25.98 ID:+P8VH6fn0
こっちは流れるけど規制で別館に投下きてたから
749さんは0以外スレ行くと幸せになれる

751 :風と木の名無しさん:2013/06/04(火) 21:41:25.23 ID:oMBGIOyl0
まわすよ

752 :風と木の名無しさん:2013/06/04(火) 22:46:58.34 ID:uvWRkfWQ0
まわす

753 :風と木の名無しさん:2013/06/04(火) 23:04:13.22 ID:NBeXdtn60
まわし

754 :風と木の名無しさん:2013/06/04(火) 23:13:15.80 ID:yuefaFTi0
おまわし

755 :風と木の名無しさん:2013/06/04(火) 23:13:29.26 ID:71iVf4GN0
まわしまーす

756 :風と木の名無しさん:2013/06/05(水) 00:10:20.75 ID:vXQ7z5XZP
まわし

757 :風と木の名無しさん:2013/06/05(水) 00:12:36.07 ID:bOKn4t9q0
お題の意味が分からなかったよまわし

758 :風と木の名無しさん:2013/06/05(水) 00:14:25.80 ID:iNj+6Wcc0
まわし

759 :風と木の名無しさん:2013/06/05(水) 00:22:54.50 ID:Cdc/KYiSO
書生同士

760 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 06:07:30.93 ID:3e8bro1BO
まわし

761 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 07:35:25.02 ID:otZqG+1jO
規制多いのかな
759も別館に投下されてるね
まわしましょう

762 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 11:36:35.52 ID:D4OzrJKY0
何故か長文投下できないんだよね、まわし

763 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 12:41:30.62 ID:+rMnAmqI0
別館GJ!です、まわします

764 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 12:43:44.60 ID:sjUIZ5cHP
まわしこしこ

765 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 13:37:41.45 ID:aiH8Y2T50
まわるまわるたまごのろうか

766 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 15:58:51.03 ID:drVkTcps0
まわしま

767 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 21:06:06.73 ID:VdbK2jsn0
まわし

768 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 23:34:27.05 ID:uR/eNiAt0
回させてもらうよ

769 :風と木の名無しさん:2013/06/06(木) 23:35:15.16 ID:CXDBz0fF0
チビとのっぽ

770 :風と木の名無しさん:2013/06/07(金) 23:40:39.01 ID:ZGDDM5hD0
まわす

771 :風と木の名無しさん:2013/06/07(金) 23:51:46.43 ID:ovOiCsBG0
まわし

772 :風と木の名無しさん:2013/06/07(金) 23:52:24.40 ID:PrYga0W/P
まわしこしこ

773 :風と木の名無しさん:2013/06/08(土) 00:32:57.95 ID:6da9Lu3p0
まわしー

774 :風と木の名無しさん:2013/06/08(土) 21:13:26.36 ID:zL6Ruf/L0
まわします

775 :風と木の名無しさん:2013/06/08(土) 21:39:30.67 ID:dRtvi+4Z0
まわし

776 :風と木の名無しさん:2013/06/08(土) 21:56:03.61 ID:X+l1aSLXO
萌えを求めてまわす

777 :風と木の名無しさん:2013/06/09(日) 00:12:28.02 ID:VRZZm34w0
まわすね

778 :風と木の名無しさん:2013/06/09(日) 00:18:04.12 ID:A7IVjXEB0
踏んで

779 :風と木の名無しさん:2013/06/09(日) 00:19:11.84 ID:YvsngvT40
嫌いだったはずなのに

780 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 00:20:51.92 ID:GXWbgDtW0
まわし

781 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 04:43:20.90 ID:8K9L2dddP
まわし

782 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 14:32:58.42 ID:odMLTGYR0
まわします

783 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 14:45:42.41 ID:uG9volvV0
まわしましょう

784 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 14:53:46.81 ID:c/uYt+TlO
まわす

785 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 14:59:03.38 ID:yojr1POz0
まわしませんか

786 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 19:01:06.07 ID:XpxTzPcG0
まわすね

787 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 19:39:02.30 ID:43vqD4HK0
まわそー

788 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 20:37:05.80 ID:aMe6bumyO
踏んでもいいのよ

789 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 20:39:22.14 ID:+llcJ6PC0
ヤクザと公務員

790 :1/2:2013/06/10(月) 23:32:56.00 ID:VNVdYTsg0
「う、嘘吐きィィィィッ」
 大の男がボロリ、と涙を零した。序でに言うなら鼻水だって垂らした。
「あのね、ショウちゃん、俺は嘘なんてひとっつも吐いてないよ?」
「だ、だってお前!!!公務員だって言ったじゃねぇかッ!!」
「うん、だから公務員だって」
「じゃあこれは何なんだよッ!!!」
 ビシッと効果音が鳴りそうなくらい勢いよく眼前に突き出されたのは、ついうっかりコートのポケットから落してしまったものだ。
それを目敏く、いや、見た目と職業を裏切って存外繊細で気配りのできる心優しい彼は拾ってくれたのだ。
その瞬間、凍ったように動かなくなった彼の表情は傑作だった。思わず携帯で撮った画像はしばらく待受けに設定しようと思う。
 彼が涙ながらに突きつけるそれは一見黒いパスケースに見えなくもない。ただ表にも中にも燦々と煌めく文字が記されている。
「け、け、警察だったなんて…ッ」
 ついうっかりポケットからポロリとさせた警察手帳を彼が拾ったのだ。
 さて、これのどこが問題なんだと思うだろうか。どうしてこんなことで嘘吐き呼ばわりされなければ?
警察だったなんて…マサくんかっこいい惚れ直しちゃう、と普通なら言われるのでは?
 そう、問題なのは彼、ショウちゃんの職業にある。何を隠そう彼はおヤクザさん、警察は天敵なのである。

791 :2/2:2013/06/10(月) 23:43:07.96 ID:VNVdYTsg0
 彼と出会ったのは半年ほど前、所謂ゲイバーと呼ばれるマイノリティな恋愛観に悩む男たちが素敵な出会いを求めて集う少々アダルトな酒場でのことだ。
 はっきり言おう。一目惚れだった。
お世辞にもかわいい顔立ちとは言えない厳つい男が、笑うと子供みたいに屈託なくて、何より前歯が一本抜けている様にどうしようもなく心を奪われた。
因みに、余談ではあるが、数週間後差し歯が完成したそうで歯抜け姿は拝めなくなった。
 彼とは酷く気が合った。アッチの相性も酷く良かった。
俺の猛アタックも相まって出会ってから三回目で晴れて恋人同士となれたわけだが、そのときちょっとした問題が発生した。
「そう言えばマサくん仕事何してんの?俺は――」
 彼が口にした会社はちょっと詳しい人なら誰でも知ってるくらい有名なヤクザ企業だった。
一瞬間だけ悩んで「しがない公務員だよ」と笑って答えた。
 嘘は言っていない。嘘は。
 ただ、どうやらこのとき彼は役所で働く公務員と勘違いしたらしい。
まあ似たようなものだし、ショウちゃんがヤクザだとか俺が警察だとかそんなものは取るに足らない瑣末なことだった。
「えー、でもショウちゃん警察ごっこ好きじゃん」
「それとこれとは…ッ」
「制服とか手錠とかいつもより―…」
「黙れよおおお」
「俺のこと嫌いになった?」
「…………」
「俺と別れる?」
「……ぐっ」
「愛してるよ、昭次郎」
 グッと眉間に皺を寄せていた彼は顔をくしゃくしゃにしてまた泣き出した。もちろん鼻水も垂れている。
「俺もマサくん好きだよおお」
 涙と鼻水でぐっしゃぐしゃの汚い顔で抱きついてくる彼の頭を撫でた。
 泣き止んだ彼が「なぁ、今度取り調べプレイしようぜ」と言い出したから、俺とショウちゃんの相性は良いと思う。

792 :風と木の名無しさん:2013/06/10(月) 23:55:33.14 ID:c/uYt+TlO
このちょっと漂うアホさが好きだGJ!

793 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 00:27:13.50 ID:nRauC/J/0
くっそツボった GJ

794 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 00:33:46.30 ID:qq2+Asio0
ヤクザが予想外にきもキャラできて爆笑
面白かった!

795 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 07:13:15.04 ID:/PTjwJ8rO
バイオレンスな話を予想してたのにまさかのww
ショウちゃんかわいいよショウちゃんGJ

796 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 07:31:28.57 ID:UzKc+OBOO
萌えたけどワロタ
取り調べプレイってショウちゃんwヤクザかわゆす
GJGJGJ!!!!!!

797 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 13:56:24.48 ID:3IgTcimc0
なんだこれアホかわいいww
どっちも可愛すぎるGJでした!

798 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 20:34:26.21 ID:1qZvEmr50
差し歯わろた

799 :風と木の名無しさん:2013/06/11(火) 20:40:42.82 ID:bKDqUIf80
ナメクジとカエル

800 :1/2:2013/06/12(水) 01:02:39.72 ID:WiQk5QLg0
ぺたり、ぺたり、と近づいてくる足音に、ナメクジさんはあえて知らん顔を続けていました。
「やあ、ナメクジさん。今日はいいお天気ですね。」
「ああ、カエルくん。いいお天気だね。」
元気な声に初めて気付いたふりをしたナメクジさんに、カエルくんはにっこりと笑いかけます。
あじさいの葉の下で、ふたりは並んで雨の音に耳をすませ、大きな雨つぶを見つめました。
「もうすぐ夏ですね、ナメクジさん。」
「ああ、そうだね。この雨がやんだら、もうすぐ夏だ。」
「ねえ、ナメクジさん。夏になったら、」
カエルくんが言いかけた時、まっくらな空から、とつぜん大きな音と光がふってきて、あたりを明るく照らします。
「わっ。」
「なんだ、きみはまだかみなりがこわいのか。」
ナメクジさんは少しあきれたように言って、ほんの少しだけカエルくんのそばへ行ってやりました。
子どものころのカエルくんは、それはそれはおくびょうで、かみなりが大のにがてだったのを知っていたからです。
それはもうずいぶんと昔のことで、カエルくんがまだ今のように大きな体も足も持っていない、
ナメクジさんよりもっと細くて小さくて、ふたりがまだ出会ったばかりのころのことでした。
「きみも大人になったのだから、いつまでもこわがっていてはいけないよ。」
やさしく言って聞かせながら、ナメクジさんは空を見上げて、どこかさみしそうな顔をしました。
けれど、てれくさそうなカエルくんはそんなことには気づかずに、うきうきした顔でナメクジさんに言います。

801 :2/2:2013/06/12(水) 01:03:59.09 ID:WiQk5QLg0
「ところで、ねえ、ナメクジさん。夏になったら、ぼくは海に行こうと思っています。」
「ほう、海へかい。」
「このまえ、旅のトカゲさんに聞いたのです。海というのはすごく大きな水たまりだって。」
カエルくんはとても楽しそうにそう言います。ナメクジさんはずっと雨のほうを見つめていました。
海というのは、ナメクジさんも聞いたことがありました。とても大きな、塩の水たまりのことです。
「だから、ナメクジさんもいっしょに行きませんか。」
「うん、そうだね――。」
「トカゲさんが言っていました。海というのはすごくきれいなところだって。」
「うん。」
「ぼくは、ナメクジさんといっしょに、すごくきれいな海を見たいなって。」
ナメクジさんは考えました。カエルくんはきっと、夏が来たらほんとうに海へ行くのだろうと。
見たことはないけれど、夏の空の色がにあうカエルくんには、きっとその海の色だってにあうだろう。
今のカエルくんにはどこへでもとんで行ける力がある。きっとその大きな海にも、ほんとうに行けるだろう。
あんなに小さくておくびょうだったカエルくんが、じぶんから外のせかいを見に行こうとしている。
それはなんてすばらしいことだろう。たとえばその時が、カエルくんとのおわかれの時になったとしても。
「――ぼくも、カエルくんと海が見てみたいよ。」
「やったあ。それじゃあ、やくそくですよ。」
大よろこびするカエルくんに笑ってみせて、ナメクジさんも一生けんめいよろこぼうとしました。
せめてこの雨がやんでしまう前に、カエルくんと同じきもちでよろこんでみせたいと、ナメクジさんはそう思いました。
ナメクジさんの小さなうそをゆるすように、雨の音はわずかずつ、弱まっていきます。
夏はもう、すぐそこまでやって来ていました。

802 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 09:22:41.13 ID:4+pZYrn+0
……せつねぇ。静かに切ない。カエルのバカタレ。

803 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 12:32:21.81 ID:Gk7EY/bH0
うわああああナメクジさんんんんん
カエルくん早く気付け気付け

804 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 16:21:32.30 ID:sBRg0TDA0
こんなに梅雨終わってほしくないの初めて
ちょっとでも2匹で過ごす時間が長くなりますように

805 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 20:21:43.18 ID:MPnTxI400
雰囲気すごく好き

806 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 21:53:19.66 ID:fB4vt2M40
胸が締め付けられた…GJ!!

807 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 22:22:08.65 ID:CGjBaoba0
ぐはー

808 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 22:26:51.95 ID:sbzcbo2eO
もえたーぐっじょぶ
踏み台

809 :風と木の名無しさん:2013/06/12(水) 22:29:10.89 ID:RUazTUw+0
線の細い前衛とごつい後衛

810 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 09:01:52.35 ID:P2Hvjcqm0
お流れまわし

811 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 09:58:13.09 ID:CE88xYeRO
まわし

812 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 10:06:45.60 ID:XgiguSQX0
くるりん

813 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 15:17:20.76 ID:VF9DfK2c0
このスレ初めて見た
おもしろいね

まわしー

814 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 17:30:12.66 ID:ENhIXNnx0
まわまわ

815 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 17:54:28.59 ID:DntB0unf0
まわし

816 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 18:07:59.70 ID:9SWARZyb0
まわし

817 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 21:11:25.98 ID:BfMZE8KI0
まわそう

818 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 23:18:36.74 ID:LgY8fuAl0
では私は踏まれよう

819 :風と木の名無しさん:2013/06/14(金) 23:20:09.59 ID:bzGKl9A50
旅行先で出会った運命の人

820 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 00:18:58.51 ID:v5GHn04M0
残念お流れ

821 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 00:48:30.39 ID:zUAtZZjn0
>>819は、別館を見ると幸せになる

まわし

822 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 00:50:45.95 ID:bSusCgO/0
まわし

823 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 00:59:21.53 ID:MnKL93NB0
前も思ったけど 幸せになる という書き方が心底きもい
ふつうに0以外に投下あったと素直にかけよ
本人宣伝乙なのか親切なのかしらんが

824 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 01:03:57.89 ID:u4rDqYHo0
>>823
2ちゃんの昔からあるお約束みたいなものに何をカリカリしてんのさ
まわし

825 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 01:10:42.08 ID:z8ILAU8VO
まわし

826 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 01:11:35.80 ID:z8ILAU8VO
まわし

827 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 01:43:06.94 ID:5aLaFCmd0
まわし

828 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 01:46:22.08 ID:JbBAw7GgO
寝る前に踏まれる

829 :風と木の名無しさん:2013/06/16(日) 01:49:56.34 ID:XIke7WtEP
悪趣味な攻×やめさせようとする受

830 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 01:54:20.35 ID:hCUOKiv80
まわし

831 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 08:32:21.05 ID:O4q2gMRz0
まとめwiki見てたら週末が終わったが
後悔はしていないまわし

832 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 11:09:12.67 ID:9QfwPro50
まわししまわ

833 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 20:51:31.71 ID:37gdKYEh0
まわす

834 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 20:54:43.95 ID:rMatfTql0
まわーし

835 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 21:05:10.66 ID:0qoiUDwO0
まわし

836 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 21:42:28.49 ID:peRC1Yh60
まわして

837 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 22:12:21.16 ID:hTMfzpta0
まわしますー

838 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 23:13:28.07 ID:jLRYpCkM0
勢いつけて踏んでくれ!

839 :風と木の名無しさん:2013/06/17(月) 23:35:24.87 ID:DbGDKBKTO
陽気な南欧人

840 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 00:04:28.02 ID:ciiu9vO50
まわし

841 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 00:32:40.00 ID:qDHCGRxz0
まわし

842 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 00:59:14.02 ID:eeruGNv70
まわし

843 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 06:14:14.49 ID:3QKSNM110
まわし

844 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 12:04:38.08 ID:+T4hyM4d0
くるくるまわし

845 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 14:11:03.41 ID:TOEedgOM0
マワシ

846 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 15:44:01.51 ID:tRTMPtf60
まわし

847 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 16:23:10.39 ID:MOwaRbEdO
居〜間では郵便屋を〜ま〜わすホモ〜♪

848 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 18:40:31.60 ID:Fclu9FDy0
踏んで踏まれて踏み台になる

849 :風と木の名無しさん:2013/06/19(水) 18:45:25.32 ID:sIWnDbMZ0
両片想い

850 :1/3:2013/06/20(木) 16:05:29.44 ID:aEINJcSm0
親同士が仲が良くて、あいつとは生まれる前からの付き合い。いわゆる幼馴染だった。
人付き合いが苦手で勉強が趣味なんていう根暗な俺とは違い、あいつはいつだって明るくて、誰に対しても優しくて、俺には勿体無い友人だ。
中学、高校、大学まで同じ所に通うことが出来て、友人の少ない俺にとってはありがたいことだったが…

いつからだろう、あいつの女癖が悪くなっていったのは。
女に縁がない俺からしたら羨ましく思えるぐらい昔から女にモテてはいたんだ。けど、取っ替え引っ替えに恋人を作るなんて真似はしなかったのに。
あいつの女癖の悪さに口を出すつもりは無かったんだ。強く言って、嫌われたくなくて。

でも今回ばかりは口出しせざるを得ない。
大学で俺が世話になってる先輩があいつと付き合い、こっぴどくフラれたらしい。
泣きじゃくる先輩を慰めながら俺は、あいつに対して初めて怒りを感じた。
いくらあいつでも、先輩を傷付けたことが許せなかった。
応援していたんだ。
先輩は美人で、優しくて、素敵な女性だ。だから、今度はきっと大丈夫だって。
「オレが、心の底から愛せて、夢中になれる女を探し続けている」と。そう言ったあいつが、先輩を選んだことは純粋に嬉しかったんだ。
あいつが夢中になれる女なんて現れなければいいのに。ずっと、誰とも本気にならずにいればいい。
そんな俺の歪んだ想いがずっと心の奥底にあって、だけど、あいつと先輩なら仕方ないなと、叶わないなと諦めることが出来た。
それなのに…

851 :2/3:2013/06/20(木) 16:07:44.89 ID:aEINJcSm0
こいつと喧嘩をしたのは、多分、生まれて初めて。
昔からこいつは控えめで他人に強く言えずにいたから、オレが一方的に怒ることはあっても喧嘩には発展しなかったんだ。
誰にでもいい顔して、フラフラして、何一つ…物事だけじゃなく人に対しても本気になれないオレにとっては、何をするにも真剣で、上っ面の笑顔なんて作らないこいつを凄く尊敬してたんだ。
勉強は好きじゃないけど、こいつと一緒にいたくて、何かと理由をつけて無理くり頑張って大学まで同じ所に入れた。
教え方がすごく上手で。こいつと一緒に勉強すると、勉強が嫌じゃなかったんだ。
人見知りは激しくても、本当はすごく魅力的な人間だから。もっと沢山友達を作ればいいのに。
昔はそう思っていて、だけどいつからか、独占欲が湧いて、こいつがオレ以外の奴と親しくするのがすごく気分が悪かった。
一緒にいる時も、そうじゃない時も、気がつけばこいつのことばかり考えてて、そういう事を世間じゃ何というかと気付いた時は本気で焦った。
認めたくなくて、色んな女と遊んで。でも、こいつの事を忘れて夢中になれる相手なんて一人もいなかった。

サークルの先輩がオレに告白した時は、しめた、と思った。
先輩は、女友達なんて一人もいないこいつをあっという間に丸め込んで仲良くなっちまった。
こいつは初めて女と仲良くなれて浮かれてるように見えた。先輩も先輩で、積極的に構ってるから、あーこいつら付き合っちまうんじゃないかってずっと苛々してたんだ。
けど先輩が好きだったのはオレ。
なるほどな、だからこいつに近付いたんだろ?オレの一番の親友のこいつに。
きっとこいつは先輩の事が好きだから。そんな理由で声をかけられたと知ったらきっと傷付く。…そう考えると、先輩のことがすごく許せなかった。
だから、付き合って、その気にさせてから、こっぴどくフッてやった。
これでもうオレの顔なんて見たくなくなるだろう。ついでにサークル辞めてくんねえかな、と、そう思ってたら。

こいつが、すごい剣幕でオレに突っかかってきたんだ。

852 :3/3:2013/06/20(木) 16:09:48.91 ID:aEINJcSm0
「どうして先輩に酷いことをした」
「情報早いな、先輩に泣きつかれたか?」
「謝れ、土下座して、本気で謝れ。サークルも辞めろ。俺も一緒にやめてやる」
「は。何でオレが、つか何でお前も?」
「……先輩に相談されていたんだ、お前とのこと。良い奴だから、お似合いだって、応援してしまった」
「へえー、涙ぐましいね。自分の気持ちは押し殺して、身を引いて…ほんっと馬鹿みたいにお人好しなのな」
「なっ……ど、どうして、それ…」
「図星かよ。あーやっぱりな、お前先輩といる時ホント楽しそうだったもん。丁度いいじゃん。傷心してる先輩慰めて、お前が付き合っちまえよ」
「!?ち、ちがう…俺は!そんな風な目で先輩を見たことなんて…」
「なにそれ、うぜえ。今更誤魔化せると思ってんのか?応援してたって、嘘ばっか。お前がオレ達を見る時、明らかに嫉妬オーラ出しまくりだったぜ」
「……そんな…、だって…俺は………ッ…」

あーあ、泣かせちゃったよ。
最悪だ。
もう、オレ達の友情関係も終わっちまうかな。
…それもいいかもな。オレの中には、友情なんて綺麗な感情、きっと最初から無かった。
変に気持ちを誤魔化そうと足掻いて、色んな人傷付けて、一番大切にしたい奴まで泣かせちまった。

もう、何もかもどうでもいい。
どうせ終わってしまうなら、もっと、徹底的に、壊してしまえばいい。

オレは涙を拭うこいつの両腕をひっつかんで、強引にキスをした。

853 :風と木の名無しさん:2013/06/20(木) 17:42:22.73 ID:1DDbbeEGO
うわああ続きが気になる!
うまくいくのか、互いの気持ちに気づかないまま壊れてしまうのか…
ぜひとも長編で読みたい
両片想い大好きなので読めてよかったです!
GJ!

854 :風と木の名無しさん:2013/06/20(木) 18:13:14.19 ID:N378iXRyO
一度破滅的に壊れながらも互いの気持ちを捨てられず最終的にハッピーエンドになる展開を激しく望む

855 :風と木の名無しさん:2013/06/20(木) 18:28:17.73 ID:3l5/DE750
ああ両片思いっていいよね…
GJです GJGJ!
もう一回転半くらいこじれたあとにうまくいく展開が好き
別館のもよかったです あー両片思いだけたくさん読みたい

856 :風と木の名無しさん:2013/06/20(木) 19:42:00.90 ID:qBJ36TZHO
両方GJ
別館の方が好みかなあ

857 :風と木の名無しさん:2013/06/21(金) 00:16:55.20 ID:TubTXcsaO
どっちも良かった!
片思いセツナス

858 :風と木の名無しさん:2013/06/21(金) 08:24:28.99 ID:NOzScHFY0
踏んで!

859 :風と木の名無しさん:2013/06/21(金) 08:26:14.97 ID:fW84P0MpO
暑くても離れたくない

860 :風と木の名無しさん:2013/06/21(金) 19:22:07.04 ID:EAEkZSak0
男と男の荒い息づかいが部屋にこもる

「はあ、はあ…んっいくっ」
「んあっ」

果ててすぐベットに倒れ込み俺達は大の字になった
今日三回目だ
夜中帰ってして朝起きてして真っ昼間から…

「もう中ぐちょぐちょだよ」
「…もう一回する?」
そう提案すると智は流石に無理と屈託のない笑顔で答えた

智は腕を回して手を繋いでくる
「暑いね、シャワー浴びる?」
暑い…
湿っぽい部屋で運動したんだ、しょうがない
それでも、ベタついた手を繋いでいても、心地よかった

俺が何も答えずにいるとじゃ、お先にと真っ裸で浴室に消えて
腰にタオルを巻いて戻ってきた

「久々だったから濃かったね、またいつでも呼んでね」
ベットの脇に無造作に脱ぎ捨てられた衣服を拾っている

「離れたくない…」

智の手をぐいっと引いてベットに押し倒した

「もうずっと離れないで」
「いい大人が告白して泣くとは思わなかった」

ゆっくりと俺の背中に手を伸ばして優しく抱き締めてくれた

その手も少し震えていた

861 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 00:39:58.31 ID:1lnjKyXZ0
>>860GJ
智はセフレみたいな感じだったのかな
関係が崩れちゃうのが怖くて今まで言えなかったのか
別館も合わせて萌えた

862 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:3) :2013/06/22(土) 09:22:31.37 ID:ATHx8T720
Te

863 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 17:55:41.82 ID:OPBHwAbjO


864 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 19:58:47.28 ID:7KnstfZR0
まわし

865 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 20:02:10.73 ID:2fERR1760
まわして

866 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 20:46:40.35 ID:O2IkuOJi0
まわし

867 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 21:04:09.46 ID:k4jceSBK0
もいっちょまわし

868 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 21:15:15.23 ID:/BYkg8cI0


869 :風と木の名無しさん:2013/06/22(土) 21:18:13.03 ID:8jeu+BVn0
狸×狐

870 :風と木の名無しさん:2013/06/23(日) 21:38:39.37 ID:2zIvfXpxO
「あっはは、また騙されてやがる。無様なやつめ。気分が良いなあ。うすのろをからかうのは気分が良い!」
俺の腹の上に跨がって、目尻をきゅ、と細め、口角を吊り上げケラケラ笑う奴の顔を見上げ、溜め息をつく。
襦袢の裾から飛び出た奴の尻尾がぱたぱたと動いて俺の太ももの辺りを着物越しに掠めるのがこそばゆい。
「いい加減どいてくれないか」
「嫌だね」
「なあ、ならせめて、俺の腕を膝で抑えるのはやめてくれよ、痺れてきた」
「ふうん」
そう言うやいなや、ぴしゃりと俺の手の甲を叩く。
指先が痺れる感覚に眉をしかめると、奴は一層ニンマリと笑った。
「な、僕は綺麗だったかい?まったく綺麗な女だったろ?お前はいつも、あんな風に女を口説くの?お前なんかに着いてくる女なんて、いるの?答えてみてよ、さあさあ」
言い淀んでいると、またぴしゃぴしゃと痺れた手を叩いてくるので、仕方なく口を開く。
「…ううん、まあ、そうだなあ…大抵は……着いてくる」
上機嫌に動いていた尻尾がぱたりと止まる。
俯いたまま動かない奴に声をかけようか否か考えながら、二、三まばたきをしていると、いきなり頬をつねられた。かなり、強く。

「いひゃい」
「僕に騙されてのこのこ着いてくるうすのろの癖に、生意気なんだよ。一丁前に女なんか口説きやがって。なっさけない顔してさあ。こんな情けない顔した奴に着いてく女は、何考えてんだろ」
「さあ…顔はやたら、ほめられるけど」
「うるさいよ!ほんと憎たらしい。憎たらしいから、もっとからかってやる」
「あ、おい…」
「喋るな!」


お前だと分かっていて声をかけた。
そう告げたら、こいつも少しは可愛気のある顔をするのだろうか。
……まあ、喋るなと言われたので、少し黙っていようと思う。

871 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 00:19:25.04 ID:Ite5a1oA0
時間切れまわし

872 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 00:28:41.46 ID:IcZIvSl5O
時間切れだけど面白かった
携帯端末から投下乙でした。GJ
wiki収録を気にされるなら0以外に再投下をおすすめします

873 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 09:31:46.93 ID:bn495Ek/0
別館再投下乙
ひねくれものの狐受け可愛かった!
尻尾描写もGJ!

874 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 12:16:39.92 ID:lC5PvFbG0
まわし

875 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 12:43:06.86 ID:r/f8P3dDO
狐七化け狸八化けが文字通りの意味で作用するとは
狸が気になって仕方ないひねくれ狐さんとおっとりぼんやりしてるのに実は一枚上手な狸さん萌え

………是非騎乗位からの正常位でだな。

876 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 21:50:35.84 ID:uUDsa10/0
まわし

877 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 21:56:33.46 ID:l4tBjKKL0
まわし

878 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 22:13:14.12 ID:kRoXlYc7O
踏み台

879 :風と木の名無しさん:2013/06/24(月) 22:13:17.31 ID:wpqU0/VR0
踏まれにきました

880 :1/2:2013/06/24(月) 22:57:39.46 ID:vrv+Avc20
――踏まれにきました。
ああ、そんなに口を大きく開けないでください。みっともない顔が更に締りがなくなりますから。
え? 言い間違い? そんなわけないじゃないですか。あなたのような頭で思ったままのことを考えもせずに口にするとでもお思いですか? もしそうなら心外です。
三歩歩いたら大体のことを忘れてしまうような軽いおつむのあなたには、私の気持ちなんてわからなくて当然ですけれども、私が冗談でこのような頼み事をしにくるとでも?
何困惑したような表情してんですか。全く可愛くありませんよ。
キョロキョロ挙動不審になるんじゃありません。一体いくつなんですかあなたは。全く、これで私よりも年上だというのだから嘆かわしい。
……仕方がないですね。耳の遠いあなたのためにもう一度だけ言って差し上げます。

881 :2/2:2013/06/24(月) 23:59:23.43 ID:esnz+R8t0
私を踏んでください。
その身長に反して大きな足で、私の背中に体重をのせるようにして踏んでください。
私個人としては靴を脱いでいただいて、あなたの足の裏が背中に密着しながら踏まれたいと思います。
もしもあなたに女王様趣味があるというのならばハイヒールで踏んでいただいても構いません。サイズがあればの話ですが。
ああ、それと私を踏むといっても片手間に踏むのはダメですよ。私のことを見ながら踏む、見なかったとしても私のことを考えながら踏んでください。
まさかテレビの野球中継を見ながら踏むなんて言わないでしょうね。
え? 踏まれたい理由ですか? あなたが好きだからに決まってるじゃないですかそんなこともわからないんですか。
はい? 違いますよ。私の顔が赤いのは今から踏まれるであろう期待と興奮からです。断じて告白の照れなんかではありません。
ああもぅ、御託はいいから今すぐに踏んでください!

882 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 00:06:24.52 ID:Ju9CpuOP0
規制にかかってしまったのに投稿乙です!

883 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 00:46:35.94 ID:Brt1fiZxO
とんでもないお願いは平気でできるのに
告白には照れちゃう受さんが可愛いw
GJです!

884 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 01:10:33.02 ID:+WdIDyY7P
GJ!!
ラスト四行可愛い…ww

885 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 10:34:11.28 ID:6QaiURZyO
リロミスだったのかそういう*9だったのか…ww
なんにせよGJ!!
個人的には喋り手は変態ドM攻め希望

886 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 12:45:23.66 ID:IA50td2kO
まわし

887 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 22:24:48.33 ID:mo4LS7o00
踏み台までまわし

888 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 22:26:21.42 ID:15b3kIT30
さぁ、踏んでくれ

889 :風と木の名無しさん:2013/06/25(火) 22:31:44.21 ID:WuNEQW2n0
義兄弟

890 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 03:25:26.17 ID:ijF2Wy5V0
姉さんが短い生涯で一番愛した人を、俺はこれから傷つける。酷いことをして、消えない罪を背負わせる。
どうしてこうなったのか自分でもわからない。けれどもう決めたことだ。
義兄さんはきっと苦しむ。悩みすぎて頭がおかしくなるかもしれない。もしそうなっても俺がずっと側にいる。義兄さんと俺は、これから先もずっと一緒だ。
姉さんが天国で待ってたとしても、俺と義兄さんはそこには行けないだろう。
地獄まで義兄さんを連れていく俺を、姉さんは決して許さないだろう。
神様は選択を間違えた。姉さんではなく、俺を連れて行けばよかったのに。
それとも、こんな俺だから神様も側に呼び寄せたくなかったのだろうか。

「晴れてよかった。来週からは雨続きらしいから、むし暑くなるよ」
「もう梅雨入りしましたからね」
こんな会話ができるのも、あとわずかな時間だけ。
義兄さんの、こんな穏やかな笑顔が見られるのも、あと少しだけ。
「――義兄さん」
「うん?」
「お話したいことがあるんです」
「話? どんな話?」
「できたら、家に帰ってゆっくり聞いてもらいたいんですけど、だめですか」
少し考えるような顔で、それでも微笑んで頷く義兄さんの目は優しい。
「いいよ、たまには男同士でじっくり語ろうか」
「はい」
そっと俺の背中をたたく、義兄さんの手。
そこには今でも、姉さんを愛している証拠が薬指に光っている。
義兄さんの、一生分の愛情を持って、遠いところにいってしまった姉さん。
だから、残りは俺が全部もらう。
――いいよね? 姉さん。

891 :890-2:2013/06/26(水) 03:31:55.88 ID:ijF2Wy5V0
出会ってから付き合うまで約二年。付き合ってから結婚するまで一年と少し。結婚生活は一年足らず。
妻が亡くなって、もう二年以上が過ぎてしまった。
今日は3回忌の法要で久々に妻の眠る墓所を訪れた。妻がこの世で誰より大切にしていた義弟と一緒に。
妻を見送った日は、ひどい雨が降っていた。
傘を差し、最後まで墓石の前を離れなかった義弟は、一粒の涙も流していなかった。
僕は泣き腫らした目で「君は強いね」と声をかけた。
義弟は振り向きもせず、真っ直ぐに立って「もう三人目ですから」と呟いた。
その声があまりに淋しげで、僕は傘を放り出して義弟の肩を抱いた。
嗚咽を上げる僕に、義弟は自分の傘を差しかけてくれた。肉親全てを失った彼のほうが、ずっと辛いはずなのに、慰められたのは僕のほうだった。
妻がいなくなった家に、今は二人で住んでいる。大学を出るまでは面倒を見させてほしいと、僕が願い出たからだ。大学を卒業するまで、自分がしっかり世話をしたいと言っていた妻の気持ちを、僕が成し遂げてやりたかった。
――けれど、本当は僕自身が淋しかったのだ。淋しさに耐え切れなかったのだ。
義弟の強さに、僕は知らぬうちに甘えていた。
一回り以上も歳が離れている彼に、自分の淋しさを押し付け、背負わせてしまった。
悲しみを分かち合えるのは義弟しかいなかった。義弟の存在だけが、僕の生きる支えになってくれた。
涙を流して悼むほどの悲しみは通り過ぎたというのに、未だに薬指の指輪をつけているのは、半分は妻への思いだが、もう半分は義弟への依存心からだった。
もしも指輪を外してしまったら、義弟は僕の側から離れていってしまうかもしれない。僕を残して、どこか遠くへ行ってしまうかもしれない。
妻を悼み続けることで、義弟を縛っておけると考える僕は、誰から見ても最低の人間だ。
けれどもう少しだけ、彼の強さに甘えて、縋っていたかった。
こんな僕の心を知ったら、彼はどう思うだろう。
大切な姉を預けた男が、こんな脆弱な心の持ち主だとわかったら、失望し、軽蔑するだろう。
だから隠し続けなければならない。今はまだ、彼を失うわけにはいかないのだから。
墓石の前に並んで立ち、僕と義弟はそっと手を合わせる。
こんな僕に、大切な弟を残して逝ってしまった妻への、懺悔の時間だった。

892 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 06:07:37.17 ID:WGKPVG9R0
うわーん!この続きはどこで売ってますか!?
GJでした!

893 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 06:34:42.58 ID:qZ7tdrhf0
めちゃくちゃ萌えた
GJ!

894 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 08:02:34.06 ID:Dg5VI9bnO
めちゃくちゃ続きが気になるじゃないかぁ〜
罪つくりな>>890!GJでした!

895 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 08:20:37.60 ID:0szKXXya0
>>890が途中からになってしまったとのことで
切れてる前半部分を含めたものが別館にあがってる

切なくて良かった
今後の二人を色々妄想してしまう
GJ!

896 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 08:34:33.04 ID:N6UM/DiC0
切な萌えたよGJ!

897 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 09:27:28.12 ID:1jV4TZc3O
萌えた〜

898 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 12:13:13.42 ID:8kAg98rS0
GJです!!
萌えながら踏まれるよ

899 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 12:17:09.36 ID:xV4UIw4v0
他校の後輩

900 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 12:37:32.60 ID:fxvsOLjJO
愚痴

姉(故人)への敬意も愛もない自己中な弟の寝取りとかめちゃめちゃ気分悪いなあ
罪悪感に苛まれてれば逆に萌えるけど開き直ってるのが最悪
あれで切ない!とか思って書いてんのかな。姉の存在が便利な道具でなんだかなあ
愚痴りたくなるくらい気分悪い話だった

901 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 13:27:41.05 ID:tcHOXQJu0
すみませんすぐどかしますんでAA略まわし

902 :風と木の名無しさん:2013/06/26(水) 14:07:04.59 ID:a0MFlltBO
まわすな >>1-2読め

903 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 12:17:41.20 ID:es4v2sKk0
お流れ

904 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 13:33:02.16 ID:E4/6pwO10
お流れ残念

905 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 14:34:01.15 ID:RYjBTAlR0
残念まわし

906 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 16:09:46.96 ID:y/a+54Bu0
わざとらしいねまわし

907 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 18:25:17.78 ID:Sl7oBlc6O
別館に来てるよーまわし

908 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 19:57:21.56 ID:csVskVWo0
キマワシタワー

909 :風と木の名無しさん:2013/06/27(木) 19:58:11.61 ID:2tvj111dO
呼称が「マスター」

910 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 21:26:20.73 ID:uR7+n0ZR0
お流れまわし

911 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 21:29:41.52 ID:Ugu0Kkkk0
まわし

912 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 21:30:13.21 ID:uQrlLfB20
まわれ、まわれ!

913 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 22:07:00.35 ID:55SzXQOV0
お流れ残念まわし

914 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 22:16:38.28 ID:3EpQQsK00
マスター呼び好きだから楽しみにしてた…
まわし

915 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 22:26:17.87 ID:3xUiHkVR0
まわし

916 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 22:43:14.90 ID:5sq3D4TDO
まわし

917 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 22:55:29.89 ID:uLYdQHPp0
まわすね

918 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 23:23:04.82 ID:+WY8dFfZ0
踏まれたい

919 :風と木の名無しさん:2013/06/28(金) 23:24:29.26 ID:UFN8ivn+0
ブルーカラー×ホワイトカラー

920 :風と木の名無しさん:2013/06/29(土) 23:46:51.59 ID:F0Ogym8x0
ガテン×建築士とか萌えるまわし

921 :風と木の名無しさん:2013/06/29(土) 23:57:53.10 ID:YV7kChM70
別館来てるねまわし

922 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 00:27:09.77 ID:mw96Qf7z0
別館はブルーカラー、ホワイトカラーの意味がわかってなかったのか
わかっててわざと誤読して捻ったのか判断がつかないw
ともかく投下乙

923 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 00:42:28.66 ID:r+KMHi6aO
まわすー

924 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 07:56:29.66 ID:xPAY5EtZ0
整備士×ディーラーなんてどうでしょう
職業カプはいざ書こうとすると難しいね
*9とちょっと違うけど別館の投下乙でした
次の萌えまでまわしー

925 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 10:27:41.95 ID:nBlzcpvZ0
まわし

926 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 11:21:49.19 ID:+uL/VzDkO
まわれー

927 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 12:53:46.58 ID:QrfDqcze0
まわし

928 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 13:20:52.67 ID:kPd/wafO0
あまりスレageするのやめてほしい
踏み台

929 :風と木の名無しさん:2013/06/30(日) 13:44:18.66 ID:4hv4d5NlO
憎いはずなのに

930 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 13:46:23.70 ID:JMHPxWn40
お流れ3連発まわし

931 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 13:48:01.13 ID:zhpOQtvp0
まわし

932 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 14:11:34.73 ID:hsq1AaNA0
まわしまわし

933 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 17:16:38.01 ID:9wYEpQaqO
まわしまわしまわし

934 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 18:21:14.15 ID:0GIr40qG0
mws

935 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 20:15:39.38 ID:NK0o/Pg40
まわしっし

936 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 20:44:57.36 ID:j6pjjqz90
まわし

937 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 20:56:31.66 ID:URvmltIz0
クソスレ晒しage

938 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 21:55:39.63 ID:P6uXSfiE0
踏み台になりましょう

939 :風と木の名無しさん:2013/07/01(月) 21:59:33.28 ID:g2t2esdnO
陰間の恋

940 :風と木の名無しさん:2013/07/02(火) 13:16:30.41 ID:YnNwPX6A0
「お前は本当に可愛いね」
初会の時から会うたびに囁かれるその言葉が、今ではもうただの世辞でしかなくなっているのだと分かっている。
この人と出会った頃は顔や体つきにまだ辛うじて残っていた幼さは、今ではもうすっかり消えてしまった。
飯を減らしても背が伸びる。朝晩抜いてもひげが生える。子供から男になってしまった自分が陰間でいられる時は、もう長くはない。
それとも陰間を辞めるよりも、この人に世辞ですら可愛いと言ってもらえなくなる方が早いのだろうか。
「旦那様……」
それでも少しでもその時を遅らせたくて、作った高い声で上目遣いに呼びかければ、その人は苦い顔になった。
「今日も私の名を呼んではくれないのかい?」
申し訳ありませんと謝るのも白々しい気がして、何も言えずにただうつむく。
他の客ならばいくらでも求められるままに名を呼べる。一夜だけの恋を捧げて、朝になれば忘れてしまえる他の客ならば。
けれども、この人だけは名を呼ぶことが出来ない。ひとたび口にすれば、その途端に心の奥深くにその名が刻みつけられてしまうから。
すでにこの人の顔も声も手の優しさも肌の熱さも、心と躰に刻みついてしまったのだ。いずれこの人と会えなくなっても刻みついたものは消えてはくれないだろうから、せめてその名くらいは刻みつけずに忘れられるようにしておきたい。
謝ることも求めに応じて名を呼ぶことも出来ず、仕方なくそのまま黙っていると、やがて頭上からため息が降ってきた。
「まあ構わないよ。お前が私の名を呼んでくれるまで通い続けるだけのことだ」
思わず顔に出てしまった喜びは、幸いうつむいたままだったから見られずにすんだようだ。
「おいで」
少し寂しそうな声で告げられた求めは今度は素直に従うことが出来るものだったから、顔を上げて頷いた。
そのたくましい腕に身を任せながら、この人に少しでも長く通い続けてもらうために、どれほど請われても決してその名を呼ぶまいと固く心に誓っていた。

941 :風と木の名無しさん:2013/07/02(火) 23:54:40.74 ID:kfn8kJkY0
まわしていいよね…?

942 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 00:19:24.41 ID:cfe+3t5dO
こういうしっとりとした雰囲気好きだ
ちょっとすれ違い気味で切なくてたまらん
GJでした!

>>941
>>1を読んでね
『*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい 』

943 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 00:32:07.58 ID:a3dCe/Uw0
別離の日が来た時に忘れる為に言わない、というのが切ないなあ
GJでした!

944 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 07:40:17.38 ID:H6bqgnxZO
>>940
うわぁぁあめちゃ萌えたけど切ないなぁ…
この二人の結末が幸せな結びであれ

945 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 10:28:56.42 ID:42APntU20
>>940
YOU身請けされて幸せになっちゃえYO!
・・・と思ったけどこの子は身請け話が出ても断っちゃいそうだ
陰間の身請けって一応あったらしいけど女性のお相手としてたまに、ってくらいみたいだし
そこは旦那さまにがんばって口説き落としてもらいたいな

946 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 14:17:43.18 ID:FCEbQDec0
まわし

947 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 16:54:13.07 ID:iw2vFdh20
まわして

948 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 17:07:28.85 ID:GzpGfNuT0
mawasi

949 :風と木の名無しさん:2013/07/03(水) 17:11:58.80 ID:TNmi+pEC0
セクサロイドとインキュバス

950 :1/3:2013/07/04(木) 17:10:17.79 ID:xtE8jass0
また、夜が変わった。
ほんの一眠りしてる間、加速度的に世界は人工の光で満たされていく。
以前は赤や緑など雑然とした色にまみれていたが、今はただ青く白く統一され、どこか病的な印象を受ける。
あれからどれほどの時間が流れただろう。なんにせよ、目覚めたということは餌が必要になっているということだ。
感覚を広げ、ややあって一つの魂を見つける。好都合にも近くに他の反応はない。
さっそくその場に跳躍すれば、瓦礫とともに一人の若い男が横たわっていた。
浮浪者だろうか、酔いどれだろうか。そういう類の者にしては身なりは整っているように思える。
しかし、そんなことは久々の食事にあっては瑣末なことにすぎない。端正な上物とあってはなおのことだ。
「さあ、お前はどんな夢を望むんだろうな……?」
女か、それとも男か。無意識に潜む理想の姿を探ろうとする。
しかし、いくら意識の同調をはかっても、なんの反応も返ってこなかった。
焦りとともに額を合わせる。
その時、間近で閉じられていた瞼が開き、暗闇の中にちかりと赤い瞳がまたたいた。
「――……こんばんは。あなたが今日の私のマスターですか?
 あなたの望む、一夜の夢を叶えてさしあげます」
不意の輝きに身をのけぞらせる。男は緊張した空気をかき消すように、ふわりと笑みを浮かべた。
この状況で人間が目を覚ますなど、初めての状況だ。
夢を見ない。支配下におけない。そんな人間がいるものか。
あり得ない事態に動けずにいると、一瞬で顔の形が組み替わり、今度は女性的な顔で微笑んだ。
「今宵は、どのような夢をお望みですか?」

951 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 17:26:36.81 ID:xtE8jass0
すいません、規制にかかりました。別館行ってきます

952 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 19:17:41.59 ID:ghVfcXt50
向こうに投下あったからおkか
お流れとは違うが24時間経過したからまわす

953 :2/3(代行):2013/07/04(木) 20:08:25.75 ID:N1v86m5s0
本来、血や骨や筋繊維でできているはずの人間の内部が、鋼鉄の骨組みに置き換わっているのが見えた。
戸惑っているうちに、目の前の人物は何度も何度も姿を変えて同じ問いを発する。
最終的にまた元の顔へと形を変わったとき、ようやく腰が据わった。
「どのような夢をお望みですか?」
「……それはこちらの台詞だ」
そうだ。人間がどういう進化を遂げたかは知らないが、要は精さえ搾り取れればよいのだ。
「おまえこそ、どんな夢を望むんだ」
「私の望みですか?それに答えられるようにはできておりません」
「いいから、言ってみろ」
「私の、望みですか?」
「ああ」
「……私の…………望み……」
急速に眼の光が失われ、体から力が抜けていく。
「おい、どうした、おいっ!」
呼びかけても返事はない。勝手に起きたり寝たり、ままならない奴だ。
体を揺さぶってみたり、ばしばしと頬を叩いてみたり、額で熱を測ってみたり、いろいろ試してようやく目を覚ました。
ぶうんという羽虫の飛ぶような音が、かすかに聞こえたような気がする。
「こんばんは。あなたが今日の私のマスターですか?
 あなたの望む、一夜の夢を叶えてさしあげます」
「おまえは一体何なんだ……」
「私は個体番号M-TR1098、ユーフォビア社のセクサロイド“アルプ”です」

954 :3/3(代行):2013/07/04(木) 20:12:17.32 ID:N1v86m5s0
「……つまり、おまえはゴーレム、じゃない、ええと自動人形のようなものということか」
「多少の齟齬がありますが、おおむねそのような理解でかまいません」
それにしても話を聞く限り、魔の物にとって情勢はさらにやっかいなものとなっていた。
人間はカプセルという名の密封された棺桶で眠り、常に都市の監視下に置かれ、警邏の網が張り巡らされている。
弱り切った人外の物など瞬滅できる武器を、人間はとうの昔に作り上げている。
下手に寝所へ赴くと消されかねない。これからの行動を決めあぐねていると、“アルプ”が問いを発した。
「私は不具合が見つかり、このまま明日十時ちょうどに廃棄を言い渡されました。
 あなたが現れたということは、何かオーダーに変更があったのでしょうか」
堅く握ったこぶしに焼印のようなものが押されているのが目に留まった。
得られた情報は理解できないことの方が多いが、ひとまずこいつ自身に関しては人形で奴隷で淫売なんだと結論付けた。
「――ああ、そうだ。廃棄される前に案内を頼みたい。できるか」
「はい、可能ですが、私は性機能に特化された機体です。ナビならば、もっと適任が――」
「おまえとは、そういう行為をする気はないよ」
「はい……」
目覚めてからずっと柔和な笑みを保っていたが、初めて表情を曇らせた。
性行為自体はむしろ好ましいところだが、それは十分な補給があればの話だ。
こいつから精気を得られない以上、無為にエネルギーを失うことは避けたい。
とりあえず、人にまぎれるには何らかの姿をとらなければならない。
幸いにもこいつが意識を失う瞬間に、一人の男のヴィジョンが見えた。ひとまずは、そいつの姿を借りることにする。
「…………っ!」
淡い発光とともに変質させると、また落ちるんじゃないかと思うくらい、激しく身を硬直させた。
「……教えてください。あなたは何者なのですか?」
「なあに、どうしようもない淫売の仲間だよ。――さあ行くぞ」
“アルプ”の体を抱きかかえ、人間の街に跳躍の目標を定めた。また長い眠りに就くために。

――――
代行以上です。以下感想どうぞ。まわしは*0より24時間後で(別館参照)

955 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 20:35:44.37 ID:3efrBSzH0
投下乙
別館のほうも合わせてGJ
生殖機能のないもの同士で切ない展開だった

956 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 20:53:13.42 ID:O2IkjjmRO
いや別館の*0以外に投下しただけで
代理投下してくれともなんとも言わず何時間もほったらかしにしてたんだから
0取ったの放棄したようなもんでしょ
前に長時間だらだら投下した人のときは叩かれて感想つかずに次いったよね?
チラシでなんにも言ってなかったんだから本人は0以外投下で満足だったのと違うの?

957 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 21:00:18.95 ID:9PaKA5Zw0
投下乙
報われないなーせつな萌えGJ
別館のふたつもそれぞれ萌えた!

958 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 21:12:49.97 ID:29nQVPnEO
SF801はやはりいいなあ 別館のも切ないけどそこがいいよね…
それぞれ対人間でも哀しい展開になりがちなのにダブルでくると
スレ違い度が150%増しで良いです
あ、寿命がないからその分ハッピーエンドの可能性もあるかな
何とかこの先を妄想するのも楽しい
GJ!

959 :風と木の名無しさん:2013/07/04(木) 21:18:03.45 ID:s46c01P8O
泣くなよ

960 :風と木の名無しさん:2013/07/05(金) 00:33:50.38 ID:CB8jwhZ30
ばか、泣くなよ、こっちも悲しくなるだろ。あきらめよう。
いやいや、待てって、そんなに泣くなって、悪かった。
長い人生、こういう日もある。風が吹くと桶屋が儲かる。
桶屋儲かってよかったよね。人生いいこともあるってこと。
え、棺桶?……そうなんだ。悪かった、そうじゃない。
人間万事塞翁が馬。じいさんが馬になることもある、何が起こるかわからない人生。
今日はこんなに最悪でも、明日はいいことがある。
……だーかーらー。泣くなよ、俺また悪いこと言った?……あ、そう。ごめん。
困った、俺どうしたらいいんだろ。
もう酒は飲まない。飲み過ぎない。
夜は寝る。早寝する。徹夜、アンド、飲み過ぎ。これ最凶だった。まじ覚えてないもん。
……また。泣くなよ、鼻かむ? これ、ティッシュ。
ちょ、やめろ、それ俺のシャツ! うわ、俺、どうやって帰ればいいの。
痛い、蹴るな、わかったわかった、痛い! お前強いな、さすが元サッカー部。
いい足してるよ、筋肉マンじゃん。すべすべなのにむちむち。……ってー!怒るなよ、ちょっと触っただけじゃん、さっきもっとすごいことしたじゃん。
っていうか、本当にしたんだよな、俺が……俺放送部とかだったけど、体力ないけど。
痛い。痛い、痛い、痛い!
……自分がわからん。
そりゃね、いい奴、ってお前のこと思ってたけど。そりゃ好きだったけど。
でも、仕事仲間っていうか、友達? だったよね、俺たち。
……店で? みんないたのに、もう、ちゅー?……あ。
そこは……ちょっと覚えてるわ。
例の会議。お前すごく手伝ってくれたから嬉しくてさ。
そんで、かわいいと思ってさ。
……びっくりしてる? 俺もびっくり。思い出してきた。
お前の顔とか手とか、ネクタイはずしたとことか、かわいくってさ、太ももも、尻も……
こんな可愛いならいけちゃうなー、って思って。
そういや俺、男とか別に平気なような気がする、っていうかお前が可愛くってムラムラする、って……
お前こそ、なんでついてきたんだよ。ラブホでしょ、ここ。だめじゃん、泣くくらいなら……
え、そう、なの……どうしよう、両思いっていうの、これ。男同士なのに。
あーもう、泣くなよ、頼むよ、そんなに泣かれると……また、かわいいと思うだろ?

961 :風と木の名無しさん:2013/07/05(金) 01:39:03.47 ID:zIw+413vO
これは萌えるわーこんなん夜中に読んで萌えが爆発寸前なんすけど
どーしたらいいのか もうたまらん
ちょっとアホ系の酒癖悪い元放送部リーマン×泣き虫の元サッカー部リーマンでいいんすかね
くそう二人ともかわいいな 受がかわいいって言われるほどにはかわいい感じじゃなくて
一般的にはちょっとゴツいと個人的にいいな
しかもなかなかの速攻投下でこれかよ ちきしょう 眠れないじゃないか ばーろーGJだよ

962 :風と木の名無しさん:2013/07/05(金) 03:37:08.32 ID:HvP/PtryO
すごい萌えてニヤニヤとまらん
二人のやり取り想像したら二人ともかわいいな
とてもよかったGJ!!

963 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 01:05:32.90 ID:zVLuCZEw0
まわす

964 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 02:25:21.62 ID:G/SJ/J4j0
まわし

965 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 04:38:38.41 ID:/GzYCdbo0
まわします

966 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 12:30:04.02 ID:VPDpq+L+0
まわし

967 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 13:06:58.43 ID:pTCCSSikO
まわし

968 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 20:22:54.00 ID:u9Dh7LwQ0
まわすよ

969 :風と木の名無しさん:2013/07/06(土) 20:29:55.31 ID:14XQWG5n0
シャチ×シロナガスクジラ

970 :風と木の名無しさん:2013/07/07(日) 14:42:49.92 ID:T1ee8YVU0
「きみはほんとうにすごいね」
そう言うと、彼はぎらぎら光る眼で僕を睨みつけた。
「てめえが弱っちいだけだろ、でけえナリして」
今際の際ですらいつもと変わりはしない口調。
「俺らはなんでも食うし、なんでも殺す。知ってただろ、てめえだって」
そうだね、と口に出そうとして掠れた息だけが漏れた。
血という、僕にはあまりなじみのない赤色がそのあたりに広がっている。
この色が赤だということは、彼が教えてくれた。
深い青の中で、僕はぬぼーっとその無駄に大きな体を漂わせつづけ、彼はいつでも悠然とそして俊敏にその黒い姿態を動かしていた。
その姿はまさしく僕の理想で、僕の欲しいもので、暗い世界で唯一の光だ。
いつまでも。
敵だと知っていても、その光に触れていたかった。
「お前の敵は、いつでも俺だけだ」
「うん」
「お前が死ぬのは、お前が弱くて、俺が強いからだ」
「うん」
「だから、いいじゃねえか」

「――――いいだろう、これで」


君には赤が似合うと思うんだ。
だからこの広く深い青の中で僕からの赤を受け取って欲しい。

971 :風と木の名無しさん:2013/07/07(日) 18:02:25.76 ID:VcNvsyVl0
うおおおおお
海底に沈んでいくシロナガスクジラの淡い色と
見上げた先にいるシャチが海上の光を背に青の中で煌めく姿が
水に漏れ出る赤い筋にまとわりつかれながらこの会話
目に浮かぶようですっごい!!!萌えた
どうしても賛辞の言葉がこれしか書けなくて申し訳ない
伝わるだろうかこの感動
*9も*0も本当にありがとう

972 :風と木の名無しさん:2013/07/07(日) 22:37:27.07 ID:cCpflaq20
狩るもの狩られるものいいな 萌えました GJ!

973 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 13:04:28.16 ID:mmcJzUZ40
まわすよ

974 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 15:42:30.08 ID:UbZit0H20
まわし次の*9が最後か

>>973
>>1読め

975 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 15:53:50.56 ID:jajW7Yjx0
まわし

*0で萌え投下があった時は24時間後
今回の場合7/8の14:42:49.92以前のまわしはNGだよ

976 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 20:17:32.39 ID:Cj6Pa7PgO
テンプレも見ずにまわしとな

まわし

977 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 20:30:06.49 ID:RqbHMxam0
まわし

978 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 20:49:29.13 ID:dFN9trsc0
僕と契約して踏んでいってよ

979 :風と木の名無しさん:2013/07/08(月) 20:58:47.60 ID:scex04LSO
ツンケンしてて恋愛にも淡白そうなのに本当はどうしても手を繋ぎたい年下攻め

980 :風と木の名無しさん:2013/07/09(火) 22:35:20.07 ID:goraoT5s0
お流れ
次スレは990までいくまでには立てた方がいいのかな

981 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 06:50:35.69 ID:liLknPxTO
980越えてるから試しに行ってみる。テンプレ変更無かったよね。
忍法帳大丈夫のはず。

982 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 06:57:07.31 ID:liLknPxTO
ダメでした次レスの方お願いします一応age


張替え用前スレ(このスレ)

*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart26
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1360158879/

983 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 07:11:11.42 ID:SkSG3TFT0
スレ立ていってみます

984 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 07:18:25.30 ID:SkSG3TFT0
立ちました

*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart27
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1373408037/l50

次スレまでまわします

985 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 08:22:44.13 ID:39u1Noei0
>>984乙です!

986 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 09:04:59.91 ID:lzF8mx1jO
>>984 乙です。

987 :風と木の名無しさん:2013/07/10(水) 18:05:43.37 ID:GLEiCkyV0
>>984乙!

988 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 00:17:51.07 ID:0cgmNFXg0
1000までまわした方がいいのかな?

989 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 00:26:54.43 ID:ePShT3oj0
>>984

979は別館に来てたね

990 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 01:49:46.06 ID:fNyPeLg80


991 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 01:51:08.52 ID:fNyPeLg80


992 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 01:51:45.90 ID:fNyPeLg80


993 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 07:34:06.85 ID:23WWEx5jO
まわし

994 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 08:31:43.53 ID:0cgmNFXg0
まわし

995 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 08:33:48.12 ID:0cgmNFXg0
ぐるぐる

996 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 08:35:29.28 ID:0cgmNFXg0
まわす

997 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 09:50:42.54 ID:zAuB6C4V0
まわしちゃう

998 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 09:56:21.76 ID:Qkm3KvuI0
>>984乙ですー

999 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 12:05:04.85 ID:adyh1MtR0
>>984に乙しながらまわし

1000 :風と木の名無しさん:2013/07/11(木) 12:06:27.02 ID:mf6yULFB0
1000!

1001 :1001:Over 1000 Thread
:::   ヾ    ;;;  ,;:"
   ;;;   :::: .. ゞ.
;;;; ,,, 、、   ,i'         ○
      ヾヾ   `
ゞゝ;;;ヾ  :::,r'  `  `
i;;;::::′~^        `    `  `
ii;;::i     `      `          `
iii;::i `                `
iii;;::i     `      `          `
iii.;;:i,
iii;;::::ヽ;;,,';;"'';;";;""~"`"`;.";;""'"~"`~"''::;;..,,,
ii;;::;';;"                     `;;


このスレッドは桜にさらわれました。
月が見てるので、新しいスレッドをたててくださいです。。。

カオスでマターリ 
http://yomi.bbspink.com/801/