*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart9

1 :風と木の名無しさん:2006/11/23(木) 11:24:51 ID:y6MoHk7q0
☆★☆★☆ 初 心 者 の人はまず 熟 読 してね ☆★☆★☆

*0を踏んだらたとえ無理でも、リロミスでも誤爆でも
とにかく*9の指定した内容で、萌える思いを書き綴ってください。

指定するのはわかりやすいもの推奨。無機物、非生物不問。
*9*0とも、あからさまに二次創作とわかるような固有名詞は避けましょう。
*0の先行ゲトは禁止です。全部書き上がってから投下が原則。
*0を踏んだ人物が12時間無反応の場合はお流れとなります。萌えたい人どうぞ。
*9から24時間経過でお流れです。
*0じゃないけど萌えた人や続編等はまとめサイトへどうぞ。
*リロミスなどで*0以外の人がスレに萌えを投下した場合は、まとめサイトに収録されません。
☆★☆★☆投下、リクの前にはリロードしる!☆★☆★☆

前スレ *9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart8
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1154623852/
過去スレの作品はまとめサイトでご堪能ください
ttp://910moe.web.fc2.com/

☆★☆★☆次スレは979がリクと引き替えに立ててください ☆★☆★☆
1時間以内に立てなかった場合はスレを立てた人にリク権がうつります。980で誘導かけてください。
その場合981が萌えてください。

☆801ルールについて
801ゲトした人は「あなたの好きな○○」と言う形でリクしてください。
ex.好きな曲・好きな映画
萌えたい人は自分の好きな○○を自由に使って萌えてみてください。
投下はまとめサイトの専用BBSへ!

では最初の*9目指してまわします。

2 :風と木の名無しさん:2006/11/23(木) 12:17:01 ID:TjosN4NFO
>>1 乙!

YOUが前スレ979じゃないならリク件移ってるから
早くリクしてきなYO!

3 :風と木の名無しさん:2006/11/23(木) 12:57:00 ID:pEhQEKo00
>>1
乙です

もし前スレ979と1が同一人物でも、*9踏んでから1時間経過してる
その時点で「リク権」は無くなってるから、スレ立てした人が改めて
リクしなきゃ誰も萌えられないんじゃないか?
スレ立てした>>1よ、前スレリクたのむ!

4 :風と木の名無しさん:2006/11/23(木) 21:01:09 ID:2rrfcaJF0
>>1乙!
向こうが埋まるまで同時進行でいいんだよね?

5 :風と木の名無しさん:2006/11/23(木) 23:33:49 ID:a4JE+Y+L0
>>1おつ
>>4おk
初*9に向けて初まわし〜

6 :風と木の名無しさん:2006/11/24(金) 00:49:11 ID:uM3knOtL0
>>1
このスレが良い萌えの温床になりますように!

7 :風と木の名無しさん:2006/11/24(金) 00:59:14 ID:6RoGb4BN0
>>1乙です
前スレももうひと頑張り

8 :風と木の名無しさん:2006/11/24(金) 01:23:19 ID:C4kzCk+X0
>1乙です。
でもBBSでご自分でも書いてたけど
2ちゃん内は直リンOKだし、特にまとめは直にしてほしかったなぁ

9 :風と木の名無しさん:2006/11/24(金) 02:05:38 ID:+t0TFNXr0
どんまい!

10 :風と木の名無しさん:2006/11/24(金) 22:36:16 ID:PXhwjiBD0
「どんまい、涼ちゃん」
頭を抱える俺に、匠はのんびりした様子で声をかけてきた。
こいつが空気を読めないのは今更だが、今度ばかりはカチンときた。
「……お前な」
「そんなに落ち込む事ないじゃん! 頑張ってみたけど涼ちゃんに向いて
なかった、ってだけだって」
向いてなかった、という言葉にショックが大きくなる。
俺はこれでも一人前の男なんだ。なのに何故……
「涼ちゃんよく頑張ったよ。意外に力あるなって思ったし」
「…マジで?」
「マジだって! 細いのにどこにそんな力あるのかってビックリした」
匠はそう言って俺の腕を撫でた。反射的に体に緊張が走る。
「そういう訳で、約束守ってもらうからね」
「ちょ、おいッ――!」
事もなげに俺をベッドに押し倒すと、匠は俺の耳もとで囁いた。
「これで俺が涼ちゃん抱いても文句ないだろ? 2分で俺を押し倒せなかっ
たら自分が下になる、って涼ちゃんが言ったんだから」
自分より一回り大きい匠の重みを感じながら、俺はやっとこいつに抱かれる
覚悟を決めたのだった。

11 :風と木の名無しさん:2006/11/25(土) 01:35:26 ID:jMJkgqwz0
この二人の物語の続きが読みたいなあ。

12 :風と木の名無しさん:2006/11/25(土) 01:54:43 ID:6ccYdA360
こういう対等な感じのシチュ好き、ハゲモエス
早く次の萌えに出会いたいまーわし

13 :風と木の名無しさん:2006/11/25(土) 14:57:09 ID:iQOYXZSf0
カワイイよGJ!!

14 :風と木の名無しさん:2006/11/25(土) 19:30:42 ID:SRNZ7m/y0
人いない…まわしていいかな?

15 :風と木の名無しさん:2006/11/25(土) 19:54:40 ID:s43aFe9U0
今のうちだね・・・。まわしちゃえ!

16 :風と木の名無しさん:2006/11/25(土) 21:43:17 ID:bigk7xV90
ドントマインだよね

17 :風と木の名無しさん:2006/11/25(土) 21:55:41 ID:gclRIuwu0
どんまーいんまわし。

18 :風と木の名無しさん:2006/11/25(土) 22:00:54 ID:vzD2p6+p0
 \(^o^)/踏んでくれー

19 :風と木の名無しさん:2006/11/25(土) 22:04:27 ID:w9FTXO3r0
調子に乗り過ぎ

20 :風と木の名無しさん:2006/11/25(土) 22:51:23 ID:V84k2Ll90
あのなぁ。

確かに俺もお前のことを好きだと言った。
付き合いたいと言うのも承諾した。

だけど。

いつの間にかお揃いになってる携帯ストラップは何だ。
授業中に回ってくるハート型の手紙は何だ。
いつの間にか机に書かれている相合傘は何だ。
ご飯の上にハートを描いたお揃いの手作り弁当は何だ。
いつの間にか首筋に付いているコレは何なんだ。


お前は、調子に乗り過ぎだ。


―――でも、それが、嫌じゃない俺は何なんだ。

21 :風と木の名無しさん:2006/11/26(日) 02:00:41 ID:zUEwROc10
ハートの手紙ワロスwwGJ!

22 :風と木の名無しさん:2006/11/26(日) 02:08:47 ID:2/lHNHX80
かわいい!GJ!


23 :風と木の名無しさん:2006/11/26(日) 09:15:13 ID:vA253h360
変形折りなのか?そうなのか!?>ハートの手紙

24 :風と木の名無しさん:2006/11/26(日) 11:27:03 ID:zv82uGx20
ものすごくヘタレ臭がするぞお前タソwww

25 :風と木の名無しさん:2006/11/26(日) 12:12:40 ID:K0x6ZYw50
ぐは!カワイイですGJ!!

26 :風と木の名無しさん:2006/11/26(日) 23:18:01 ID:5mT+aZMiO
相合傘はいっそ彫刻刀で彫ってしまえばいいよ
とアドバイスしつつまわす

27 :風と木の名無しさん:2006/11/26(日) 23:47:07 ID:RmyDkoJS0
壷りましたwカワイすぎwwGJ!!

28 :風と木の名無しさん:2006/11/26(日) 23:55:12 ID:y0d2drz4O
ささ、どうぞー!

29 :風と木の名無しさん:2006/11/26(日) 23:56:17 ID:4Sl7xm/J0
手のひらの中の

30 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 02:10:15 ID:WVURbwiW0
生まれて初めて告白された。
部活の先輩に。
男に。
ジュースをおごって貰った後、「手を出せ」と言うので
差し出したらなにか油性マジックで書き込まれた。
「あとで見ろ」と言って先輩が去った後、ジュースを
握らされた手を開くと『好きだ』の3文字が。
「どうすりゃいいんだ」
俺は手のひらの中の妙に綺麗な字に向かって呟いた。

31 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 02:26:40 ID:PXuo1TDI0
おおー
短いながらに直球萌え!GJ!!

32 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 03:13:03 ID:qpzSTrIL0
たった9行でこの萌えはスゴいです!

33 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 05:08:04 ID:BOvcI2Yn0
最近短くてクオリティ高いの多いなGJ!

34 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 15:08:03 ID:z7ynVGnz0
非常に萌え!!GJGJ!

ところで、さっそく過疎ってるのか…?
これから年末で忙しくなるしなぁ。

35 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 15:46:47 ID:ToyJISQh0
奇抜な行動に出るわりに字が綺麗な先輩萌え!
もちろん両想いまっしぐらですよね?!

36 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 22:59:52 ID:W0LtTE2XO
寒さを萌えでしのぐどー!
おしくらまわしっ

37 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 23:04:53 ID:Ws71jxsF0
ホットカーペット買おうかなぁ、まわし。

38 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 23:05:45 ID:XSz7Se+a0
さー踏めよ。

39 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 23:10:41 ID:22J/2ufI0
割れた眼鏡

40 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 23:11:00 ID:ONAIUmYf0
研究室の 後輩と先輩

41 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 23:40:07 ID:ONAIUmYf0
30人は入っているこの教室で、こんなに静かなのはごく稀なことだった。
俺が唾を飲み込む音さえも、皆に聞こえそうなほどだ。
皆の注目は俺と、俺に押し倒されている田村に一様に注がれていた。
田村は顔を伏せたまま割れた眼鏡をかけ、顔を上げる。
「・・・授業、再開する。・・・どいてくんない?」
囁くような声で、覆いかぶさった俺の肩を手のひらで押し返す。
倒れた机や椅子を淡々と直し、スーツのポケットからチョーク入れを取り出す。
「待ってよ先生」
田村は俺をちらりとも見ず、黒板に向かって上げた手を止めた。
クラスメイトは俺たちの一挙手一投足に注目しっ放しだが、そんなことはどうでもいい。
「返事は?」
田村は大きくため息をついてゆっくりと振り向く。
「お前はTPOもわきまえられないの?」
「そうやって先生がいつも誤魔化すからこういう事になるんでしょ」
俺は拳を強く握りしめた。
「だからって人前で教師を押し倒すなんて、おかしいよお前」
「そんな事言って、先生だって俺のこと好きなくせに!」
俺がそう言い終わるが早いか、沈黙が破られてクラスメイトは騒ぎ立て始めた。
どうすんだよ田村。
田村先生答えてあげれば?
「ふっ、・・・ふざけるのもいい加減に・・・しろ」
田村がやっとのことで発した台詞は、あからさまに動揺していた。
入学当初からずっと田村しか目に入っていなかった俺には分かっていた。
「・・・割れた眼鏡の修理代払ってもらうから、後で数学教官室に来い」
そう告げて、慌てて黒板に向けた顔は真っ赤だった。

42 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 23:48:18 ID:W0LtTE2XO
ふぉぉおっ!仕事はやっ!萌えたよ姐さんGJ

先生も大変だな(´∀`*)

43 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 23:51:37 ID:rCmRBNgk0
禿萌えた!GJ!!

44 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 00:46:23 ID:/wymt7CoO
禿げました!!!
教官室でのできごとが気になります姐さん!!

45 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 00:47:00 ID:+wAYYs8q0
大胆だなw
続きが知りたいよ

46 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 00:53:45 ID:GsCCPLbC0
修理代はもちろんカラダで払うわけですね

47 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 06:08:38 ID:UOt1O/0g0
仕事早いなぁwGJ!

48 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 07:23:45 ID:k3zrgTt60
YOU 踏んじゃいなYO!!


49 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 07:30:45 ID:BDRUELsEO
夜間飛行

50 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 11:53:04 ID:TfHJf2VB0
通りを歩いていると、誰かが「星」と呟いた。
思わず空を見上げると、信じられない量の星が見えた。
そして、見覚えのある星座を見つける。

――― お前知ってるか? あれオリオン座なんやぞ?

耳に慣れた彼の言葉が聞こえた気がした。
『この前聞いた。それにしても、東京でこんなにくっきりと星が
 見えるなんて、初めての経験だな。…お前のおかげか?』
俺は心の中で、そう答える。
彼のはにかんだような嬉しそうな笑顔が浮かびあがる。

あの会話をした時は、二人ともまだ田舎にいて。
夜中に家を抜け出して、田んぼしかない道のど真ん中で、バカみたいに星を
見て色々話していた。大きくなったら何をしよう、あれがしたい、これが
したい、どこにいこう、どこかにいける。そんな会話をしていた。
おずおずと差し出された手。握りあった指。交わした体温。
昨日のことのように覚えているのに。


51 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 11:53:39 ID:TfHJf2VB0
――― こうして夜空ばっかり見てたら、飛んでるみたいに思えてけぇへん?
『銀河鉄道の夜?』
――― あんなんみたいに悲しい結末じゃないよ。ピーターパンや。
『あれも別れるんやん』
――― じゃぁ、俺がファビアンなら、お前はリビエールや。
『夜間飛行か。最悪やん。俺はずっとお前を胸に前に進まなきゃあかんのか』
――― 当たり前やんか。
そう言って笑いあったお前の顔、いまだに鮮明に浮かび上がるのに。
なぜ俺は、お前の手を離してしまったのかな。

彼の魂が天に昇る日が、こんな星空で良かった。
今日は星も街の光も綺麗だから、寂しがりやのお前でも寂しくないだろう。
星空から視線をはずし、前へ進もうと一歩踏み出した。
目の前がにじんでぼやけていたけれど、俺は歩きだした。
後悔しても、何もかも遅い。せめて前へ行かなければ。

52 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 14:37:46 ID:9IncsTl30
悲しいお話や…

53 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 19:13:20 ID:Nfd9w5fV0
すごく切ない……。本気で泣いたよ。
GJです!

54 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 21:25:29 ID:EXzKwbDf0
悲しい話キタコレ
GJ

55 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 23:14:35 ID:69NxMPWZ0
死にネタは悲しいな、GJ!
まとめにもスゴいのがきてた

56 :風と木の名無しさん:2006/11/29(水) 02:53:16 ID:2sKsLgzd0
。゚(゚≧□≦゚)゚。

57 :風と木の名無しさん:2006/11/29(水) 04:08:10 ID:kUvLq9Od0
>>56\(・_・)ヨシヨシ

58 :風と木の名無しさん:2006/11/29(水) 06:23:27 ID:3XTQ6/OY0
泣き飽いたら踏んでもらおうか

59 :風と木の名無しさん:2006/11/29(水) 06:37:22 ID:qeK5bxLzO
×綺麗なニューハーフ
○ごっついオネエ

60 :1/3:2006/11/30(木) 01:10:19 ID:n8DxKQEv0
「あたしにはフローラがいるから構わないわ、なんて強がってたけど、
嘘よ。フローラは可愛いけど、身につけて楽しむための道具じゃ
ないもの」
大きな図体をしながら鼻を鳴らして甘えている犬の頭を、玄武岩の
ような指が優しく撫でている。得意技はリンゴジュースであるという
その指の持ち主が、実際はひどく穏やかな人物であることを知る
者は少ない。寂しくもあるが、それは同時に、深く内面を知るのは
俺だけだというプライドを大いにくすぐりもしていた。
「ほんとは羨ましかったわ、トナカイの毛皮のブーツ。あの子、わざ
わざお店に履いてきて見せびらかすんですもの。皆、羨望の眼差し
で眺めてた。その前に着てきたミンクのコートも、ビーバーの帽子も、
タヌキのしっぽの筆も、とっても素敵だった。あれがあたしの物だった
らって考えただけで動悸が収まらなくなって、ぼうっとしちゃうほど」
澄んだ湖底のような瞳の奥で、ジュンは同じカフェで働いている同僚
の事へと思いを馳せているようだった。若く、細身で派手さを武器に
した同僚に、言葉にはしないが複雑な思いを抱えているのは手に
取るように分かる。「ねえ、あたしでいいの」「うん?」
俺の体に寄り添う。人っ子一人いない山中であるとはいえ、こんな
風に二人で野外で密着するのは、本当に珍しい。

61 :2/3:2006/11/30(木) 01:11:28 ID:n8DxKQEv0
「あたしを選んでいいの?」「もちろん」「あの子じゃなくて?」
「世界中の誰よりも、君がいい」
「あたしが不細工で、珍しいからでしょう」
「俺は、レア物が好きだから。君ほどの類い稀なる宝玉のような
心の持ち主は、他にいない」
嬉しい、とジュンは割れ鐘のようなどら声を震わせて、少女のように
頬を染めた。
「ごめん。俺に金があったら、君に惨めな思いはさせないのに」
「ううん、あたしが悪いの、愚痴っちゃって。そうね、あの子にはパト
ロンしかいないけど、あたしには恋人がいるもの」
俺はジュンを抱きしめた。開業したての貧乏な探偵が、情報収集に
入った店が偶々ニューハーフカフェで、目立たず大人しいが、眉根も
凛々しい筋骨隆々である給仕と恋に落ちてしまったなどと、一体誰が
想像するだろう。源氏名である「ジュン」は、俺の名前の一部と同じ
だ。自力で運命の相手を手繰り寄せたようで、それが誇らしかった。
風向きが変わった。焚き火の炎が上げる煙がゆっくりとこちらに
向かってたなびき、傍らでまどろんでいたフローラが耳を動かし、
起き上がる。来たのね、とジュンは低く唸り、藪の向こうの闇へと
視線を投げた。一瞬にして殺気を纏った恋人の様子に、俺は戦慄
した。山に入った当初の目的を思い出したのだ。これは、
ただのデートではなかった。

62 :3/3:2006/11/30(木) 01:12:58 ID:n8DxKQEv0
「ここで待っててね、すぐ帰ってくるから」
「ちょ、ちょっと待て。まさか、本気だったのか」
地元では、既に今年に入って六人もの狩猟者に重傷が負わせられて
いる。もはや止める者は誰もいなくなった暴れ熊に、人々は畏怖の念
すら込めて「顎の王(あぎとのお)」の異名を冠した。
あたし、毛皮が欲しかったのよねとのジュンの言葉が蘇る。
「人間を恐れないのは、狂っているからだ。恐怖の支配から抜け出
した獣こそ、あたしの敵にふさわしい」
千年の巌が動くように、ジュンは立ち上がった。喉口から肩にかけて、
覇気が陽炎のように揺らめいている。
「待てってば、君は、猟銃すら持ってこなかっただろう!」
ミチッ。
叫んだ俺の耳に、不可解な音が届いた。間髪置かず、ジュンのジャ
ケットの両袖が弾け飛ぶ。引き裂かれた布を桜吹雪のように漂わせ、
丸太のごとく膨らんだ両腕を剥き出しにして、ジュンは親指を立てる
と、にっこりと白い歯を見せて笑い、唖然とする俺に背を向け、藪の
中へと姿を消した。忠実なフローラが素早く後に続いた。
その後のことは、特に記憶を掘り起こさずとも、地元の新聞が詳細に
伝えている。躍る見出しには、「暴れ熊退治される」。そして「新生・
顎の王!飲食店勤めの好青年、熊をくびり殺す」。一面を飾った写真
には新たな名を戴き、熊を緋色のマントのように羽織って威風堂々と、
照れくさげに微笑むジュンの姿があった。

63 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 01:59:17 ID:h50YjuJB0
かっちょいい!寒さが厳しいこの季節に心あったまる話をありがとう!

64 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 02:59:18 ID:dBlMMdYm0
ジュン姐さん可愛いのにかっけえ!GJ!

65 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 03:00:35 ID:uqO8LIY+0
>>60
すごいっ!すごいよ!GJ!超GJ!

66 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 03:16:46 ID:/O+ZT26+O
今日からオネエ萌えになりますた
GJ

67 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 07:46:37 ID:8idT6JEj0
最高だ! ジュン姐さん最高! GJGJ!!

68 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 07:52:06 ID:G+tq3f0F0
すげえかっこいい よし 踏め

69 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 08:33:42 ID:s3n2kGiz0
毛布に包まる

70 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 16:38:03 ID:xdjuvUwVO
…毛布に包まった君は寝息を立てていた
窓から入る街灯の明かりが頬に残った涙の跡を照らし出す
…本当に強情なんだから…
起こさないようにそっとキスして部屋を出る
僕は…ここにいるべき人間じゃないからね…
幸せになって欲しい…君が本当に結ばれるべき人と…


71 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 16:56:41 ID:NicDc67w0
短すぎてなにが起こってるのかよくわからんorz
チューとか、萌え場面なことはわかるんだけど…


72 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 19:39:34 ID:2njXos+90
受けの部屋で別れ話を切り出す攻め
→泣いて反対する受け→泣きつかれて寝る
→チュー
みたいな?


73 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 20:57:42 ID:8idT6JEj0
「君」に結婚話が来た。どう考えても良い条件。「君」も間違いなく幸せになれる人。
「僕」はその縁談を心から喜んでいるのに、「君」は僕のことを気にして断ると言い張る。
この部屋を出たら、「僕」には行く場所が無いと分かっているから、余計意地になっているのかな。
結局「君」は泣きつかれて毛布に包まって寝てしまったから、僕はその間に部屋を出て行くことにした。
最後ぐらいはキスさせて。君への思いを一人ごちるぐらいは許して。

みたいなそんな感じなんじゃないかと妄想。勝手に蛇足すまん。

74 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 22:36:28 ID:v0MnpSQz0
携帯で三点リーダ打つの面倒じゃね?
あ、単語登録すりゃいいのか。

75 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 23:05:34 ID:VinHJ4pb0
>>73
なるほど。その解説通りかも

76 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 23:24:42 ID:/O+ZT26+O
>>74
おいらのは「てんてん」変換ででるよ…。
よく使ってれば「て」だけで予測変換おk。
全角記号からでもおk、
「きごう」と入れて変換でも……

77 :風と木の名無しさん:2006/11/30(木) 23:35:22 ID:q0yjnre+O
>>60->>62
カコイイ
心の底からGJ

78 :風と木の名無しさん:2006/12/01(金) 00:58:39 ID:t6xVWBdR0
な、なんだその目は…!あ、お前踏む気だな!?踏む気なんだろ!

79 :風と木の名無しさん:2006/12/01(金) 01:04:48 ID:2qRDCcHq0
相撲取り

80 :(近親注意)前:2006/12/01(金) 04:18:19 ID:+4vJFLK50
>>77 http://910moe.web.fc2.com/  まとめサイト
ちょいと遅レスだ。以前に過ぎたssへの乙コールはまとめの方でもできるから、
本スレではなるべく、その0-9に該当してるss職人さんに感想を返して
あげてください。喜ぶから!嬉しいから!

「うおあわわ、なに、何だよ、いきなり入って来んなよ!」
突然の闖入者にもお構いなしに、ビデオテープは無情に流れ続けた。
テレビ画面では裸の女優が背面から羽交い絞めにされ、白い乳房が
男の太い指を食い込ませながら揉みしだかれている様子が大映しになっている。
慌てて毛布を引き寄せて股間を覆う俺を一瞥すると、兄貴はつかつかやって来て
リモコンを取り上げ、勝手に盛り上がっていくピンクのビデオを一旦停止させた。
残暑見舞いの葉書が来てたぞ、と平然と白い紙切れをひらひらさせるので、
きまりの悪さを誤魔化すように、怒りをぶつけた。
「兄弟だからって、ノックぐらいしろよ!」
「お前だって冷蔵庫の扉を開けるのにいちいちノックはせんだろうが」
野菜と弟を一緒にすんな、ばーろー。言い返したかったが、圧倒的にこちらの分が悪い。
片眉すら動かさずに俺を見下ろす顔は静物を描いた絵のようで、体温を感じさせず、
いつも言葉を奪ってしまう。顔も、性格も、頭の良し悪しも靴のサイズも何から何まで
違いすぎていて、たった一時間の生まれの差とは到底信じ難かった。
「空気が篭もってる。空調をつけないなら、窓くらい開けろよ」
女の胸の果実にも、甘い嬌声にも、兄貴は反応を示す人間ではない。それが俺たちの
決定的な、もう一つの差だ。兄貴は、女の出るAVを見ない。だから分からないという
訳ではないだろうが、窓をおっぴろげにしてビデオ鑑賞が出来るか、ばーろー。
「な、なあ、兄貴はさ、こんなの、ほんとに興味ねえの」
動揺が声に出ている。我ながら女衒のような言い様だ、情けない。ふんと軽く鼻を
鳴らされた。「ないな」男が好きなんだと初めて告白した時と同じ、抑揚の無い声だ。
画面を光らせながら、つんとした乳首が紅玉の瞳のようにこちらを向いて、先程から
じっと俺たちの様子を見守っている。

81 :(近親注意)後:2006/12/01(金) 04:20:48 ID:+4vJFLK50
http://910moe.web.fc2.com/ 直リンミスすみません

「でもさ、こんなに豪快に揉まれてるの見ると、気持ちよさそうだなって思わねえか。
気持ちよくしてやりたいって、気分にさあ」
「思わんね。不向きだ。男の胸は揉むよりも撫でるものだ。手の平で筋を押し上げ
るように、爪を立てず、優しく触る。舐めて、吸って、舌先を遊ばせるんだ」
淡々と語る。胸中は読めない。読めた試しがない。俺のジュニアの方がよほど素直だ。
男を喜ばすテクに聞き入って、首を伸ばし始めている。
「じゃあ、あの乳の持ち主が、おすもうさんだったら?」俺はテレビ画面を指差した。
また鼻先で笑われるかと思ったら、まん丸く目を見開き、兄貴は画面を注視した。
「おすもうさんなら、いいかもな」ややして視線を反らしたが、その頬がうっすら紅潮し、
瞳が僅かに潤んでいたのは見逃さなかった。
「や、おすもうさんの乳はあんなに張りは無い。外に晒されて肌荒れしているだろうし」
首を振ったが、ああ、彼の頭の中ではどんな想像が展開していたのだろう。
乳があってもおすもうさんならいいのかよ。ときめくのかよ。
「じゃ、じゃあ、あの乳についた顔が、お、お、俺、だったりしたら?」
恐る恐るとんでもない伺いを立てると、冷静沈着な兄貴は、竹の弾けるが如く笑い出した。
腹を抱えて膝から崩れ落ち、板張りの床に這い蹲った。今晩夢に出たらどうしてくれる、と
拳で床をどんどんと叩き、ヒーヒーと痙攣しながら四つん這いで部屋を出て行った。一旦停止の
有効時間が過ぎたのか、ビデオの時が動き出し、女は再び乳房を揺らし始める。夏空の
イラストの残暑見舞い葉書と俺だけが、ポツリと取り残された。その晩悪夢を見たのは
俺の方だった。何故か女のようにふくらんでいる胸を両腕で抱きしめて、深い深い谷間を
作っては瞳を艶めかしている兄貴の尻を追いかけたら、ぷるりぷるりと乳を揺らすおすもうさんの
人垣にあっという間に阻まれてしまい、腹だか乳だか分からない脂肪に挟まれ、俺は泣いた。

82 :風と木の名無しさん:2006/12/01(金) 08:20:47 ID:5IbPPx03O
朝からニヤついた!GJ!!
おすもうさん呼びカワイス(*´∀`*)

83 :風と木の名無しさん:2006/12/01(金) 18:42:13 ID:Psz4OSg/O
これは萌える!GJ

84 :風と木の名無しさん:2006/12/01(金) 22:49:12 ID:t6xVWBdR0
きゃー可愛い!!(え、この感想は変ですか?)
語り口もうまくて萌え萌えですよ!GJ!!

85 :風と木の名無しさん:2006/12/01(金) 23:05:05 ID:Ay9cNEui0
こ、これは…萌えるー!
またこの双子の話が読みたいなぁ

86 :風と木の名無しさん:2006/12/01(金) 23:57:30 ID:L7AO3wV90
弟のが意識しちゃってんだな!
意識しすぎてどうにかなっちゃえばいいのに…w

87 :風と木の名無しさん:2006/12/01(金) 23:58:33 ID:7bSBDIYg0
なぜか京/極のど/す/こ/い。を思い出したw
巧みだGJw

88 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 00:13:14 ID:YG7KyKzP0
踏めばいいのさ、思い切りな!

89 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 00:18:12 ID:L9JDCjpp0
てぶくろ

90 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 00:55:01 ID:khGeB4CG0
ちょっと早いクリスマスプレゼントを持って会いに来たよ。
ブランドとかはわからないから君に似合うかどうかだけ。
赤い毛糸のマフラーにしてみたんだ。
その金色の髪に映えるから。

何て言って俺にくれたマフラーは、どう見ても高級品だった。
手触りが変だ。こんなのデパートの配送の時にも触ったことがない。
安く見積もっても万単位。
明日から出張でいなくなるお前に俺も用意していたなんて言えなかった。
小遣いを叩いて買ったグリーンの毛糸のてぶくろ。もちろんただの毛糸だ。
今は俺の手を暖めている。
帰ってくるのは25日の夜。
買い直そう。お前に似合うと思ったあの皮手袋に。
間に合うだろうか?

なんて考え込みながらつるはしを握り締めていたら現場監督に怒られた。

91 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 01:18:43 ID:iH8P3cDb0
心が暖かくなる話だなあ。
ちゃんとプレゼントが買えるよう祈ってしまった。
つるはし握ってる彼はいくつなんだろう。

92 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 04:06:03 ID:bjqiB3/t0
健気でGJ!相思相愛のお話は大好きだー。
プレゼント渡せるなら、その時はもらったマフラー
つけてくといいよ。

93 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 10:29:40 ID:TysKx/qk0
これは死亡フラグがたった話だと思って読んでしまった私は負け組


94 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 12:04:15 ID:w2u4mu140
可愛いなーナゴナゴした。

金色の髪に映えるから。
という文で大正時代で青い目の異人さんを想像した私も負け組み。

95 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 12:12:32 ID:5NwbHKti0
ナゴナゴにうかつにも萌えてしまった私は…いや、うん、勝ち組。

96 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 13:42:42 ID:CPNxR0950
うんうん、年若いカップルと見た。微笑ましい、GJ!

97 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 17:02:25 ID:NtRkrkNd0
金、赤、緑、とクリスマスっぽい雰囲気満載。

98 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 17:31:36 ID:YElbGgQ50
ふむふむ、なるほどね

99 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 17:32:34 ID:XJy5aVYH0
明日もし晴れたら別れよう

100 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 18:27:13 ID:de6WJSLnO
元々この部屋に俺の持ち物なんて殆どなかった。
僅かな服と文庫本を詰めれば、擦り切れたバッグ一つに納まってしまった。
お前は部屋の隅にうずくまって、じっと畳を睨んでいる。
あとは俺がこの部屋を出るだけで、それで全て終わる。
ああ、だけれど、雨が降っているから。
冷たい雨が明け方まで続くでしょうなんて、テレビが言うから。
そうして俺は傘を持っていなかったし、最期までお前に借りを作るなんて。
まだお前から何かを与えられるなんて、耐えられなくて。
だからといって優しいお前に、こんな寒い雨の日に男を追い出したなんて
理不尽な罪悪感は、とても負わせられない。
だから、あと少しこの部屋で二人、雨音を聞いていよう。
明日晴れたら、俺は颯爽とドアをくぐるから。


101 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 18:57:06 ID:NtRkrkNd0
あと少しこの部屋で二人、雨音を…ってのが好きだな。

102 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 21:51:29 ID:k+h33HKNO
これはよい
こういう言い訳は萌え所

103 :風と木の名無しさん:2006/12/02(土) 23:28:45 ID:1fMikL4w0
どんな萌えが来るのか全然想像付かなかったんだけど、
こんなにすぐ思いつけるなんてすげぇよ!

104 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 00:03:44 ID:iH8P3cDb0
雰囲気がいいな。
でも切ない。

105 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 00:21:21 ID:HxYaznTH0
なんかこう、歌になりそうな感じだな。

106 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 00:40:21 ID:5Fu2iGW80
明日の晴れることを願ってるのかそれとも・・・


ちょっと曲かいてくるわw

107 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 00:50:58 ID:RTfssqALO
傘がない〜♪

108 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 01:07:37 ID:v2Tl4dKD0
踏み給え

109 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 01:08:29 ID:YMc1BVk80
けんだま

110 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 01:24:33 ID:zLvdA88B0
「ほらほら、世界一周!」

得意げな俺に向かって、上手だねと微笑んでくれた。
調子に乗った俺が『飛行機』っていう技をやろうとして、ぶん回したグリップが額を強打した時、泣き喚く俺を抱きしめて、ぶつけた額にキスしてくれた。

あなたが男じゃなかったら、俺は多分、ストレートに育ったんだと思う。

111 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 01:40:22 ID:v2Tl4dKD0
おお、もう来てた。
けんだまから全てが始まったのかw

112 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 01:42:18 ID:zQM8L2FRO
カワユス!GJ

113 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 01:55:44 ID:LvpIu0LNO
GJ!!成長後が気になる

114 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 02:37:06 ID:HxYaznTH0
>>110GJ!
身内?身内ですか!?

115 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 14:49:32 ID:/ozhGLVI0
幼稚園の保育士さんじゃないかなぁ?

116 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 18:28:47 ID:332AxkoP0
なりゅほど!

117 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 19:56:22 ID:RTfssqALO
初恋の罠にはまりつつ
踏み台の踏み台

118 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 20:03:37 ID:8pxc4ukC0
踏まれても踏まれても踏まれきれません

119 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 20:05:48 ID:DlMLJ1VS0
dat落ち

120 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 23:07:26 ID:bsNb5rLo0
失くしてみて初めてその大切さに気付く。
何とも愚かなことですが、人生はその繰り返しですね。僕は駄目な人間です。

あなたが居なくなって早一週間が経ちました。
あなたの不在を思うと、毎日の生活も色が失せたように味気なく、
僕にとってこれほど大きな存在であったのかと、その都度打ちのめされる思いです。
思えば、半年前にあなたと出逢ったときから、
命尽きるまで僕の傍らに在るものと、露ほどの疑いもなくそう信じていました。
しかしあなたは突然、手の届かないところへいってしまい、
僕はその思い出ばかりを眺めて過ごす日々です。

仕事が忙しくて、あなたのことがおざなりになってしまった時期もありましたね。
こんな別れになるなら、もっともっと構ってあげればよかった。
今更のように、そんなことばかりを思います。
しかし、在りし日のあなたの姿は、僕の中から消えることはありません。
僕の、そしてあなたと関わってき大勢の人たちの心の中に、
温かな記憶と共に生き続けることでしょう。

さようなら。今まで、数え切れないほどの思い出をありがとう。


121 :風と木の名無しさん:2006/12/03(日) 23:29:47 ID:332AxkoP0
わかりますその気持ち…わかります…!

122 :風と木の名無しさん:2006/12/04(月) 00:12:30 ID:LJG5R+2n0
胸打たれました…全文まるっと同意。
姐さんうまい。超GJです。

123 :風と木の名無しさん:2006/12/04(月) 00:15:48 ID:viMnzF0LO
>僕の中から消えることは
ここから専ブラ一人称と見ると、無機物スレ住人的に非常に美味しい。


124 :風と木の名無しさん:2006/12/04(月) 01:13:55 ID:tVNGrgB40
うわー対象が人でもスレでも萌えるよー!
専ブラ視点も確かにいい…!
どんなスレ見てたんだろう。
GJでした!

125 :風と木の名無しさん:2006/12/04(月) 02:32:02 ID:QtUuEmYm0
うう……これまでのどの話よりも身につまされる

126 :風と木の名無しさん:2006/12/04(月) 14:01:49 ID:t/A+aw8D0
ぐりぐり回し

127 :風と木の名無しさん:2006/12/04(月) 20:21:27 ID:AR1Lblgm0
dat落ちで書けるのすげーなあ

128 :風と木の名無しさん:2006/12/04(月) 21:41:03 ID:Q+hEw/uH0
「踏みたい」って顔に書いてあるよ

129 :風と木の名無しさん:2006/12/04(月) 21:42:16 ID:1sO7nrB60
バスの運転手

130 :風と木の名無しさん:2006/12/04(月) 22:06:19 ID:SEdrXWPs0
いつものようにバスを降りようとして、ズボンの後ろポケットから財布を取り出そうとした。
財布に定期を入れているからだ。

……が、ない。

空っぽのポケットを虚しく探る手を引っ張りあげて、どうしたものか悩む。
でも、ここで降りないわけには行かない。会社に遅刻してしまう。
暗い顔のまま運転手の前に出た。
「あの……定期を入れた財布ごと忘れてきてしまって……どうしたらいいですか?」
運転手はなぜか爽やかな笑顔になった。
「かまいませんよ。いつもこの時間のバスに乗っていらっしゃる方ですよね? また明日見せてください」
「あ、ありがとうございます!」

頭を下げて降りたあともずっと彼の笑顔が忘れられなくなってしまっていた。

131 :風と木の名無しさん:2006/12/04(月) 23:49:14 ID:Q+hEw/uH0
バスの運転手さんって親切な人多いよね!

132 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 01:28:07 ID:+PkgmbIo0
> 運転手はなぜか爽やかな笑顔になった。

この1行で怪しい運転手を想像した私を許してほしい

133 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 01:29:13 ID:UBzifpWn0
仕事早いなぁ、30分もたってない

134 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 01:37:28 ID:rQ9dHBm2O
>バスを降りようとして定期を見せる

地域差を感じた

135 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 05:38:36 ID:TP8QHB55O
>>134
理解するのに1分程考えた私は地方組

136 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 15:15:12 ID:YrvKeZXS0
自分の住んでる所は降車時に定期見せるよまわし

137 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 15:54:59 ID:0Np5yDNC0
バス定期は降車時に見せる方式が全国的にまだ多いんじゃないかなまわし

138 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 16:07:20 ID:sc9BToLF0
じゃぁ踏まれます。

139 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 16:12:57 ID:/FLJaub0O
ゲト?

慟哭

140 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 21:37:59 ID:gfrC8+M90
世界で一番大切な人を失った時、初めて声をあげて泣いた。

あの時抱き締めてくれた腕があったから、
僕は今、あなたと生きているんだと思う。

141 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 22:50:09 ID:QWg8MBvdO
うん確かに慟哭だろう。
しかしちょい物足りないぞ

142 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 22:52:28 ID:TP8QHB55O
短い文でスパッと萌えるのって難しいよね。
そりゃ短くてもすごい萌えるものもあるけどさ。
今回のはもっと長く読みたいと思ったよ。

萌え製造時間は24時間もあるんだよ〜

143 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 23:29:35 ID:bE/Qq7sh0
短いよ。
なんかもうちょっと前後に何があったかを書いてくれー。
まあ僕は今幸せなんだろうけどね。

144 :風と木の名無しさん:2006/12/05(火) 23:38:46 ID:xgJYO2uj0
自分も、短文は嫌いじゃないけれど、3行でまとめるなら、お題の「慟哭」の部分が
最初1行だけっていうのはどうかと思った。
「大切な人失ったけれど新しい人できました」に萌えるお題ではないよ?

145 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 00:01:07 ID:hMejHZ/z0
短いことはかまわないんだけど、「自分だけがわかる」んじゃなくて
ちゃんと他の人にも萌える要素がわかるような描写をして欲しいな。

146 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 00:12:53 ID:sly3FFK/0
…まあなんだ、精進しろ>>140

まとめに二つも投下されてたよまわし

147 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 01:13:19 ID:B+XrfTjs0
>>140
ドンマイ!


148 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 01:37:39 ID:SETdNn2m0
頑張れ>>140
ってことで、あなたに踏まれるために来ました!

149 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 01:42:00 ID:zw4oTbQeO
オークション

150 :1/2:2006/12/06(水) 02:38:20 ID:C90/m0/g0
『・・・・・・・・・・・・・・・
 お近くでしたら手渡しも可能です。
それではご連絡お待ちしています。
 
 000-0000 ○○県××市△△町1−1  ☆☆ユウジ』

送信クリックしてから、しまったと思った。
あるはずもない出会いを期待したりして、つい手渡し可能としたことを後悔した。
相手は還暦のジィさんかも、いやヤーサンかもしれないのに。
ヤバい!どうしよう…。

コンビニバイトもさすがに深夜のこの時間は暇だ。
「ケイさん、手渡しってしたことあります?」
「いやないよ。面倒だしな」
「俺昨日落札されたんだけど、間違って手渡し可能ってメールしちゃったんすよ。
まだ返事はこないんだけど…やっぱそんなこと書くんじゃなかったな」
「大丈夫だろ。相手も郵送希望って言ってくるさ、普通。
万一手渡しって言われたらちょちょっと渡してくりゃいいじゃん。」
「そっかな?でもカテがカテだし…、怖い人だったらどうしよう」
「?、なにヤバいカテ?何出したん?」
「ヤ、ヤバくはないけど…えっと、ちょっとした雑貨です」
「雑貨ねぇ、今日あたり返信くるだろ。まぁもし手渡しになったらついていってやるよ」
「あっいや、いいっす。子供じゃないから大丈夫っす」

とは言ったものの、まさかホントに手渡し希望してくるとは…。
あぁどうしよう、やだなぁ。やっぱダメって断ったら雨降るだろうしなぁ。


151 :2/2:2006/12/06(水) 02:41:38 ID:C90/m0/g0
もう約束の時間はとうに過ぎている。
「おい、ユウジ。何してんだ?」
「!!、ケイさん!」仕方なく待ち合わせだと白状する。
「そっか。じゃ一緒に待っててやるよ」
断っても、大丈夫大丈夫って…。まぁ渡すだけなら中身バレないよな。平気だよな。
だけど30分待っても1時間待っても落札者は来ない。

「なぁ、、、おまえの出品したのってこれだよな?」
いきなり差し出されたケータイ画面には、
紛れもなく俺の出品した『灼熱の薔薇〜穴瑠の中心で愛を叫ぼう〜』のDVDが!
なんでそれが…なんで分かったの?
あぁ憧れの大好きなケイさんに知られてしまった。もう駄目だ、軽蔑されるに決まってるー。
「これさ、落札したの俺」
「はぁ?…うそ…、だって仲山って書いてあったし…」
あっ、ケイさんって仲山ケイだっけ?!でもでもなんで…。
「つまりさ、そういうこと。帰ってからメールチェックしたら、オクの案内来ててさ、
開けたらおまえの名前があるじゃん。びっくりしたよ。」
「…」
「ごめんよ、探り入れたみたいでさ。」
ケイさんは混乱する俺に2830円を握らせると
「なぁ、これから暇? 『AL-WAYS 二丁目の夕日』のチケット二枚あるんだけど行かね?ほら純君の出てるやつ。
おまえを誘おうと思って買っといたんだけど、なんか言い出しづらくてさ。オクに感謝だな」
「え?」
「それとも俺ん家でこれ一緒に見る?」
「えぇー!」
「俺とデートじゃ嫌か?」
イヤなわけないじゃん。なのに、あまりに急な展開に頭は爆発寸前で言葉が出てこない。
さぁ、行こう、と手を差し出すケイさん。
「う、うん」
一瞬のち、俺はドキドキしながらその手をとった。

152 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 02:48:05 ID:htuU3lK30
GJ!!DVDの題名ワロスw
優しくって甲斐性のあるケイさんにときめいた!

153 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 07:06:57 ID:+GPqz94q0
男くさい両思いっぷりに萌えた!
なにげにオク用語頻出?自分はオークションやらないからわからないんだけど。

154 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 10:34:41 ID:uviSsPFd0
カテはカテゴリのことだよー。
他にオク用語らしきものは見当たらないが。
DVDタイトルワロタwGJ!

155 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 11:23:08 ID:zw4oTbQeO
キテターGJだよ。映画のタイトルも三丁目じゃなくて二丁目になってるしww
雨降る=悪い評価をつけられる

156 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 14:19:35 ID:h0fEicCY0
GJGJ!!
上手いなー。会話の仕方も上手いwww

157 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 17:19:22 ID:kfLcl0FGO
踏みたいんだろ?

158 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 17:26:16 ID:OA55iQMC0
「この世界には、数え切れない程の美しいもの、素晴らしいものがある」

159 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 17:31:06 ID:Aywdf5Rm0
素直クール×素直クール

160 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 20:41:41 ID:FVPzYN6t0
「俺が明日死ぬって言ったらどうする?」
「明日死ぬの?」
「や、死なないけど」
「じゃあ問題ないね」
「うーん」
「どうして唸るの」
「やっぱり落ち着いてるなぁ」
「は?」
「お前も驚いたり慌てたりすることがあるのかな、と思って言ってみた」
「へえ」
「ごめん。怒った?」
「怒ってないけど、『明日死ぬ』はないよ」
「ないな。バレバレだよな」
「バレバレ。というか、君は嘘がつけないよね」
「ごめん」
「褒めてるんだけどな」
「でも嘘は嘘だし」
「嘘で良かった。本当に死ぬって言われたら、俺、このテーブルひっくり返してた」
「え?」
「嘘だよ」
「(あ、笑った)」

161 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 21:26:58 ID:iu72CBQz0
あ、こういう形式久しぶり!わーかわいい!GJ!!

162 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 22:27:26 ID:YTxxrLAD0
可愛いなあ、ナゴナゴして頬が緩んだよー。GJ!

163 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 23:17:44 ID:QzinWdZv0
おお素直クールってこんな感じか!ほのぼのしたGJ!

164 :風と木の名無しさん:2006/12/06(水) 23:59:43 ID:f8ce/+XJ0
ほのぼの萌えGJ

165 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 00:07:03 ID:Aywdf5Rm0
同じ属性二人の会話すごく萌えました!
ごちそうさまでした、GJ!!

166 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 00:15:59 ID:ihQCZuGU0
かわいいのう、GJ!

167 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 00:52:53 ID:IvlGAdsKO
泊まり込みの残業中だけど萌えたー
母さん俺頑張るよ

168 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 01:03:09 ID:UPehoRe90
よし、踏め!

169 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 01:04:22 ID:4su3DhGY0
年賀状を書きながら

170 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 01:39:32 ID:YoxnjWJb0
年賀状を書きながら、俺は考えていた。
「恋人に年賀状なんて書くもんだろうか?」
出会って10ヶ月。そういう関係になって4ヶ月ぐらい。
まぁ、そんなに深く考えなくてもいいのかもしれない。
そう思って、書くことにした。
手紙なんてそんなもんは一回も送ったことはない。
おそらくヤツは飛び上がって喜ぶはずだ。
ヤバイ。顔がにやけてしまう。


さて、なんて書こうか。
年賀状はいわゆるハガキなわけで。
郵便局での仕分けとか、配達のときに内容を見られてしまう。
危険だ。非常に危険だ。
1時間悩んで、「これからもずっとよろしく」とだけ書いた。
ヤツは激しく拡大解釈するだろうがな。


そして一月一日。
ヤツから届いた年賀状には、
「マジ超愛してるーーーー!!来年は一緒のベッドで年越ししようね(はぁと)」
といった頭の悪そうな言葉が、ブタだか犬だかわからない絵とともに書いてあった。
...。
新年初めてのデート、まずはドロップキックからか…。


171 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 01:45:25 ID:UPehoRe90
>>170
ワロタw
可愛い奴だなあ。

172 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 02:41:28 ID:LIyo685Z0
激しい愛だなお互いwwGJ!

173 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 07:39:35 ID:wi+HVobr0
ドロップキックハゲワロスwwwww

174 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 08:07:01 ID:RDdeRCW60
ものすごくウザそうな大型犬ヘタレ攻が思い浮かんだww

175 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 08:27:14 ID:g11TdpXTO
>>20の2人を思い出したwwwwwwwwww

176 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 16:05:29 ID:kxx19kCL0
か、かわいいいい!!GJ!

177 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 18:02:32 ID:/aumNfZK0
ドロップキックwwwww
かなりツボにはまった。GJ!!

178 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 18:10:26 ID:/JVFrBtY0
ありがとうありがとう!とっても萌えましたGJ!
ってわけで踏んでください、どうぞどうぞ!

179 :風と木の名無しさん:2006/12/07(木) 18:17:34 ID:ngailetv0
38歳

180 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 00:29:22 ID:qiVEl2H90
飲み会の帰り、家が近いからと言う理由で後輩の沢村とタクシーに同乗して帰った。お互い今夜は
相当飲んでいたから酔い覚ましをしようと、家から少し離れた所でタクシーから降りた。元来人懐
っこい性格の沢村は、酔っているからか更に多弁で、俺達の会話が途切れる事はない。月明かりの
下、大の大人二人でふらふらと、ぶつかったり離れたりしながら歩く。ふと、年齢の話になった。
「俺、もうすぐ30歳っすよぉー」
「ばぁか。だったら俺は40だっつーの」
「あれ?あ、そっか。岩田さん俺の10上ですもんね。38。俺はー、28ぃ!」
「んだよ、年食ってて悪かったなぁ!」
「いやいや、でも俺、岩田さんみたいに年とりたいっす。かっこいいもん」
「…おだてても何もでねぇぞ」
軽口で返しながら、肩に置かれている手と「かっこいい」と言われた事にどきりとする。酒で隠して
いた10歳下のこの後輩への想いも、目的の通り、酔いが覚めてきたのか思い出す。
「岩田さん結婚してないし、まだ恋愛も現役っすよね。駆け引きありの、大人の恋愛ってヤツ、地で
行ってる感じっすか?あ、それとも年下?どっちでもかっこいいなぁ」
違う。本当は毎日お前への気持ちで悩んでる。そんな言葉を辛うじて飲み込む。沢村の酔いも段々覚
めてきている。そんな事言える訳がない。酔っていたから、ではすまされない。


181 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 00:30:15 ID:qiVEl2H90
「この年になると、親も彼女も結婚結婚うるさくて…、俺は別にする気ねぇのに」
結婚。彼女。嫌な言葉が渦を巻く。酒が抜けたと思ったら、今度は目の前が真っ暗だ。沢村の声が遠
くに聞こえる。
「ま、それが嫌でこの前別れちゃったんですけど…。あれ?聞いてます?」
「……」
「おーい。岩田さーん」
「…、ちまえよ」
「え、なんすか?」
「しちまえよ、結婚」
「え、だから別れた…って、ちょっと、何泣いてんすか!」
「うっせーな!涙腺弱くなってんだよ。40近い、トシなんだから!」
ワイシャツの袖でぐいぐいと俺の顔をぬぐってくる沢村を突き飛ばす。けれど、逆に押さえ込まれて
腕の中に閉じ込められた。
触るなよ。だってお前彼女いるんだろ?結婚期待されてんだろ?俺は、お前と違って若くないんだ。
38歳だぞ。そんな歳で、今更恋で悩んでんだ。大人の恋愛なんかしてないんだ。駆け引きなんてでき
ないんだ。お前が憧れてるような人間じゃないんだ。かっこ良くなんかないんだ。恋焦がれて辛いん
だ。頼む。触るな。このままじゃ勘違いする。だって、俺は。俺は。
「お前が、好きなんだ」
泣き顔のまま、確かにそう声に出してしまった筈なのに、沢村は俺を離さなかった。
「岩田さん…かっこいいんじゃねぇんだ。可愛いんだ」
そう聞こえたのは、俺の空耳かもしれない。

182 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 00:40:04 ID:Ti9CuEIJ0
いいなあ〜
じんわりと心に染みます


183 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 03:05:10 ID:YYl4i+p7O
GJ!!!!
こういうの大好きだ

184 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 03:06:45 ID:YYl4i+p7O
ごめんなさい
あげちゃいました・・orz

185 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 03:28:37 ID:mRxzT/5y0
わーしっかり萌やされました!
なんというか、骨太GJ!!
38歳と28歳って萌え年齢ですよ。

186 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 07:58:32 ID:OmPboZnI0
ちょwwマイカプの年齢・性格設定と恐ろしくかぶって死ぬほど萌えた…
先輩受けでお願いしたい。ありがとう、ありがとう!!

187 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 08:09:49 ID:0eCVY0+J0
年上受けがわりと苦手なんですけど、しっかり内面書かれてて萌えましたヨ…!

188 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 08:29:05 ID:OwdCpGzv0
萌えたーー萌え死んだーーー!
年上受大好物だーーー!


さあ踏むがよい!

189 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 08:34:06 ID:O0AeaV4i0
ロボット×少年

190 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 16:45:35 ID:haZPFjrD0
この子の頬に触れる我が手の冷たさを幾度呪った事だろう。
この子の笑みに上手く返してやれない我が顔の強張りを幾度呪った事だろう。

しかし今ほど己の存在を呪った事は無い。
己の、人とは違う所を呪った事は無い。


「ずっと…一緒にいられるよな」


笑え。

笑って、『ずっと一緒にいますよ』と言ってこの子を安心させてやれ。
例え三日後、自分が廃棄処分されることを知っていたとしても。
例え自分の、この子への気持ちが廃棄処分される原因となったとしても。

笑え笑えわらえワラエワラ


『申し訳アリマセンガ、ソレハ出来マセン』


<ロボット条例第二十三項:人間に嘘をついてはいけない>

ああ。

今ほど機械脳に縛られた己を呪った事は無い。

今ほど、この子を泣かせる己の存在を呪った事は無い。

191 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 21:09:33 ID:v1rq27kkO
うおおんGJ!
美青年アンドロイドでもいかにもなロボットでも良いなぁ

192 :風と木の名無しさん:2006/12/08(金) 22:16:28 ID:JpuDG+520
>>189-190
ありがとう!ロボ×ショタスレの住人として、ありがとう…!

193 :風と木の名無しさん:2006/12/09(土) 00:40:50 ID:/i8lO2FiO
手塚治虫のロビタで想像した…涙でモニタが見えない(;_;)

194 :風と木の名無しさん:2006/12/09(土) 15:07:30 ID:4Yv//qWN0
機械の中に熱い心を秘めてるんだな

195 :風と木の名無しさん:2006/12/09(土) 17:42:20 ID:RE/4cKup0
お腹を空かせながら回し
あぁロボになればお腹も空かないのだろうか・・・

196 :風と木の名無しさん:2006/12/09(土) 18:10:36 ID:kjy7jqqm0
く〜るく〜るまわし〜

197 :風と木の名無しさん:2006/12/09(土) 18:37:14 ID:dETGxqZo0
まわす

198 :風と木の名無しさん:2006/12/09(土) 18:45:42 ID:LK4XxIej0
ではボリッと踏んどくれ

199 :風と木の名無しさん:2006/12/09(土) 18:47:10 ID:RmmBfclO0
あと1学期

200 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 02:00:24 ID:WA2L51+M0
三学期の始業式の日。
あと一学期で高校を卒業する、カウントダウンの始まった日。

三学期はセンター試験までは特別日課で、その後は自宅学習期間に入る。
学校に来て勉強することもできるけど、SHRなんかはもうない。
大好きなあの人に会う時間も少なくなる。
それでも、俺は少しも悲観的な気分になんてならない。
たとえ受験という難関が目の前に立ちふさがっていても。
目の前の道が少しずつ形を成し、かすかな光が導くような、そんな確かな手ごたえを感じる。

始業式の後、図書室で自習して時間をつぶし、他のクラスメートが帰ったのを見計らって、数学科資料室に行く。
クラスの担任が、優しい笑みを浮かべて部屋の中に招き入れてくれた。
いつから好きになったのか、先生の気持ちに気づいたのはいつだったのか、もう思い出せないくらい一緒にすごした。
子ども過ぎる俺は、何度もこの人を困らせたし、大人の先生は、何度も俺を悲しませた。
けれど、それももうすぐ終わる。
先生が俺の頭に大きな手を載せて、慈しむように撫でてくれる。
まだキスもしたことがない。
それは俺が、この人の教え子だから。
そしてそれも、もうすぐ終わり。
少なくとも、今までよりは自由に先生と恋愛できる。

「あと一学期の我慢、だな」
「うん、頑張る」
背中に回った先生の腕の中、俺はただ頷く。
この人がいればどんなことだって乗り切れる。
そんな気がした。

201 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 02:27:03 ID:REoN0Suz0
おおー

あと一学期「の我慢」できたか!いいなー萌えた!

202 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 02:29:01 ID:6YPAF6/dO
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るっていうし、おまけに受験生だ。
高三の三学期なんてあっという間に過ぎるのだろう。

「お前との腐れ縁もあと少しでおしまいだな。受ける大学、かぶってないし」
「終わりじゃねーって。俺ら親友じゃん。12年間の友情がそう簡単に壊れてたまるか」
「……案外簡単かもしれないぞ」
「あのなあ!?俺ら親友だろ?心の友だろ?進学先が違ったって関係ないって!」
「……そうだな。親友だよな」
「んな情けない顔すんなって!
 大体、卒業なんてまだまだ先の話だろ。とりあえず今は勉強勉強!」
「……だな」


一緒に居られる最後の3ヶ月は、あっという間に過ぎるだろう。
そして言えないまま、また3月が来る。


203 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 02:30:19 ID:6YPAF6/dO
リロミス。最悪だ。失礼しました。

204 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 03:01:38 ID:09ODl1+L0
「うん、頑張る」に萌 え た ー
オトナな先生と素直な生徒のプラトニックラブGJ!!

205 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 03:56:48 ID:q9z1jMIm0
>>200
GJ!!かなりの萌えストライクカプだyo
生徒君が卒業したら実は数学教師が受けだったりしても萌えw

206 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 08:37:27 ID:oazyR6EJ0
>>200
GJ!
「我慢だな」と言うのが先生なのも萌える。大人の余裕


それにしても、たまにSS書いてもらうのを意識し過ぎのような*9はどうかと思う
確かに>>199で萌え語りできる人もいるんだろうけど
ここは「*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレ」であって
「*9が指定したお題に*0がSSを書くスレ」ではない

207 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 08:54:22 ID:nOebENtm0
>206
ここで何度かその話題出てるけれど、「萌えは人それぞれだから、*9とった人の判断に
まかせないとスレがだめになる」、っていう方向でいつも終わってる気がする。
実際「○○×■■」とかのカプの性格指定だと、逆に書きにくい、萌えにくいって人もいるし…。
「これは萌えじゃなくてSS書いてほしいだけだな」と判断したら、*0取らなきゃいいことじゃないかな。
24時間待てば流れるんだから。

それよりも、30分間のリロミスって一体…。

208 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 09:03:38 ID:5dP9X55K0
>>208
ただ謝ってる奴をネチネチつつくのよくない
まとめで「確信犯です」とわけわからん開き直りされたり
「ケータイだったんですすいません><」とかアホな言い訳すされるよりマシ

209 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 09:06:26 ID:uo96uYAw0
>>207
まあまあ。
やっちゃうときは30分とか一時間とか関係ないって。
広い心で流してあげるのが大人。

210 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 09:40:49 ID:4xST6FeC0
しぶしぶ問題集を広げた俺に、
「目安は30分だから、なるべく時間内に解けるようにがんばって」
優しい声で言って、やつは自分の腕時計に目を落とした。
「いい?今からはかるよ」
にっこり笑って俺の顔をうかがってくる。俺が無言でシャーペンを握ると
それを是の意と取ったのか
「うん。じゃ、はじめ」
怒った声を出したことがあるんだろうかと疑いたくなるような調子で、
やつは開始の合図をつげた。
こいつは俺の家庭教師だ。近所の大学の2年生。苦手の数学を中心に
試験前は他の教科も見てくれる。

俺はこいつに、今まで1回も、叱られたことがない。
たとえば品行方正に、言うことをよくきいていれば、それも当然だろう。
だけど俺はそうじゃないのに。

30分がすぎて、先生が俺に「そろそろできたかな?」ときく。
「まだ」と、つっけんどんに答えると、先生は、そう、じゃあ
出来たら言ってくれればいいからね、と、一段と優しい声で言った。

それからたっぷり30分。先に耐えられなくなったのは俺の方だ。
なんで何にも言わないんだよ。時間切れになってからさらに30分
もたったっていうのに。
「できました」
言うと、「はい、お疲れ様。じゃあ答え合わせするからね。
ちょっと貸して」と、彼は俺の目の前の問題集に手を伸ばす。
気づかれないように、ちらっと彼の顔に目をはせると、
やっぱり笑っている。
――イライラする。

問題集にちょっと目を通したヤツが、ため息のひとつでも
つくのを期待してたのに、ヤツの反応は真逆だ。

211 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 09:41:43 ID:y9iONjec0
てーか皆無条件に*0取ったらSS書くって方向になってね?

212 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 09:47:32 ID:4xST6FeC0
「よし、じゃあ一問目から見ていこう。いい?」
全くいつも通りの優しげな声を彼がだしたとき、俺の
イライラは頂点に達した。

よくない。
気がつけば声に出していた。
「え?どうした」
ヤツはほんの少し狼狽したような顔を見せたけど、やっぱり怒ったりしない。
ここは怒るところじゃないのかよ。

「だって、30分の問題1時間もかけて解いたんだぜ。
それでこんな間違いとか空欄ばっかなのに、なんで何も言わないんだよ!」
にらみつけるようにヤツを見ると、「狼狽」から「きょとん」にヤツの表情
が変わった。どうしたって「怒った」ものには変わらないらしい。
「まあまあ。」
それどころか、こんな時でも穏やかに笑うんだ。
「30分だろうが、1時間だろうがさ。間違うときは間違うんだし」
出来ないのなら1個1個、ちゃんと検討して出来るようになろう。
大丈夫だよ、君ならできるから。

穏やかに連ねられる善良な言葉達に、なにがまあまあだよって悪態をつきたくなる。
のみこめそうになくて、思わず口を開きかけたけど、そんなことしてもどうせ、
こいつはまた「オトナ」な態度を見せつけてくるんだろう。

――余裕な態度を崩したくて、構って欲しくてやってるんだって、
全然わかってない。

近づきたいって思ってるのに素直になれない自分と、
オトナなやつの両方を呪いながら、俺はため息をついた。

213 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 09:54:33 ID:4xST6FeC0
>>211
*9誤爆はどうするのかよくわからなかったけど、
まとめのテンプレ審議スレ見たら、*9誤爆もゲトOKみたいだし、
萌えたかったので書いた。とりあえず199-200については、
私が萌えたかったからゲトしただけで、「無条件で」というわけではないよ。
*9に萌えなければ踏まずに流すのもまたよしだと思う。

214 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 10:57:02 ID:+Kh3QbglO
>>210GJ!
かわいいよー!
お子様の苛々が素敵すぎだよー。
とりあえずお子様が大人ぶるところまで妄想した。


それにしても、9,0にそれほどこだわらなくていいんじゃないかな。
どんなお題だろうと萌え語り出来るし、SSも書けるでしょう?
*0が自分の萌えの表現としてSSを選んだんならそれでいい。

まあ、確かに萌え語りは最近少ないよね。
だからって強制するのはおかど違い。
不満な人は自分で*0取って萌え語りして流れを変えてみせればいい。
誰かが語っていれば少なくとも
新参がSSのみと思い込むことは避けられると思うよ。

215 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 11:04:00 ID:ci68Q/q00
>>210
GJ!いいね
優しげな先生萌え


*0にレスできるのは*1〜*8と限られてるんだから
「スレのあり方」に物申したい場合は
絡みかまとめサイトへレスした方が良いと思うよ

216 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 11:21:49 ID:WGylP9pn0
>>210
仕事早い!乙です

217 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 13:15:23 ID:SzyfP3a80
>>210
やべー萌えた!かわいい!!
はやく大人になりたいお年頃だな。
余裕で天然な先生も素敵だ。

このスレに来たばっかりの頃、0取ったんでSS書いてみたら
新たな萌えに開眼したことがあった。
おお、こういう世界もあったのか、みたいな。
だからこのスレは大好きだ。

218 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 13:28:54 ID:r6j8mhs30
踏む踏めば踏むとき

219 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 13:32:17 ID:fpyRO1Aa0
>>210
可愛い!先生優しそうで萌えた!

---
議論レスで文章の間に挟まったりレス消費して感想書けなくなるのが
*9どうこうよりイラつくよ。まとめサイトででもやってくれ。

220 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 14:24:54 ID:SzyfP3a80
「どうして君が、そこで手を出すんだよ。
 今日は僕がご飯つくるって言ったんだから、僕の好きにさせてよ」
こいつなりに怒っているらしいのだが、もともとゆったりした口調なのと、
声が癒し系テノールなのとで、全然そうは聞こえない。
「お前がトロトロしてっからだよ。見ててイライラすんだよ。あぶなっかしいし」
俺が言い返すと、奴はふっくらした頬をぷぅ、とさらにふくらませた。
そして朝の新聞に挟まっていたチラシをこちらに放り投げてよこす。
「何すんだよ、チラシはチェックし終わったらまとめて新聞入れだろ?」
「僕のやってるコトがイライラするなら、
 そのチラシの裏にでもまとめて書いといてよ。
 後で見て、善処するよう前向きに努力するから」
「…なんだそりゃ」
どうにもやることなすことトロしとんちんかんだ。
俺、なんでコイツに惚れたんだっけ。

それから3時間後、ようやっと夕飯が出来上がった。
だいぶ豪華な料理だ。どこで覚えたんだろうか。
しかし、最初のほうに作った奴はだいぶ冷めてしまっている。
だから手伝ってやるっていったのに。
「でもなんでいきなり一人で夕飯作るなんて言い出したんだ?」

やつはちょっと横を向いて、小さな声で言った。
「お誕生日、おめでと」

…………あ、そっか。

221 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 14:45:17 ID:RJiu131C0
ツンデレ気味のくせにトロいのかw
やべーほどにモエス!


222 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 14:53:48 ID:nOebENtm0
>220
神じゃー! 前の姐さんといい今回の*0姐さんといい、まだこのスレには神がおわすー!

223 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 15:45:37 ID:q9z1jMIm0
>>220可愛いです…ヤベーヨ。

224 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 17:43:55 ID:rJs3fEy30
ツンデレな「俺」受けとして読ませてもらった。超萌えるな…

225 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 18:57:47 ID:OJIo1YYv0
どんな9でも書ける0の姐さんスゴス

226 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 19:53:58 ID:DBBb8t8p0
>>220>>210の姐さんGJ&乙!

1日で20レスも進んでて驚いたよ。
月曜からまた頑張るための萌え補給でけた。ありがとう。

227 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 21:15:39 ID:/E3E4JDC0
今日はなんか…困った流れになってたんだな。まあそれもまた一興…
おっとりしたツンデレに萌えましたヨGJ!

228 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 21:30:40 ID:WsuUl+Rl0
踏めばいいと思うよ

229 :風と木の名無しさん:2006/12/10(日) 21:35:36 ID:uHeyjYYD0
たんぽぽ

230 :風と木の名無しさん:2006/12/11(月) 01:28:00 ID:LDK3YUJA0
…いや、だから、買ったばかりのTシャツに、タンポポの茎の汁つけちまって
取れねえとか、草の汁だらけだとか、そんなに怒らなくてもいいじゃねーかよー。
つい、むらっときちまったんだからよー。

だってよ、一面黄色かったんだぜ?まっきっきだぜ?
黄色いジュウターンごろんごろんとか一度やってみたかったんだよ。
俺の地元じゃあ絶対できないからさー。

でよ、俺一人じゃちょっともったいなくね?とか思ったから…
つい、一緒に、とか思っただけじゃねーかよー。
…だから!そんなに怒らなくてもいいじゃねーかよー。
そりゃあごろんと寝転がったあとに色々やったのはちょっと悪いなーとは思ったけどよ…。

231 :風と木の名無しさん:2006/12/11(月) 11:01:19 ID:dnv4Fhlw0
かわいらしい。
春ももうすぐそこ……とか一瞬思ってしまったが、冬がまだまだこれからっすorz

232 :風と木の名無しさん:2006/12/11(月) 23:13:07 ID:LRpw5rSv0
わんこの擬人化として読んだらめっぽう萌えた
Tシャツ着せられてたんぽぽ畑ではしゃぐわんこ…(*´Д`)


233 :風と木の名無しさん:2006/12/11(月) 23:25:07 ID:GTCVgAmy0
たんぽぽじゅうたんの上ではしゃぐ「俺」可愛いなー

>>232
それもイイ!

234 :風と木の名無しさん:2006/12/11(月) 23:25:53 ID:nYyJIbSzO
そろそろ回してみる

235 :風と木の名無しさん:2006/12/11(月) 23:37:44 ID:jyTX/yso0
犬解釈ってのも面白いなぁ

236 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 00:14:02 ID:Ksh8JuQj0
うわ犬いいな、いぬ萌えるな。
大きめの犬が、たんぽぽ絨毯に興奮して飼い主引きずり回したり
しまいにとびかかって倒しちゃって、そのままべろべろ舐めたり
してるところを妄想すると萌えすぎて目の前が春に…!

237 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 00:24:40 ID:6nfZckRz0
春待ち回し

238 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 00:39:11 ID:9DkNI0NhO
踏めばいいじゃまい

239 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 00:39:30 ID:vLdZFVQZ0
本屋

240 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 00:39:50 ID:6W3miZ9jO
点と線

241 :240:2006/12/12(火) 05:35:00 ID:6W3miZ9jO
すみません今頃気付きましたorz
今から仕事で12時間以内は無理なので後程まとめに投下させてください
ど、どなたかこちらで萌えていただけたら幸いです

242 :1/2:2006/12/12(火) 06:21:30 ID:mUGh6j3TO
本屋、というと私には忘れがたい光景が瞼に甦ります。
実話ではございますが、腐脳の見せた幻だろうとお思いになるもまた一興。
では語らせいただきます。

その日も仕事を終え疲れた足を引きずり、癒しを求めて大手古本チェーン店に立ち寄りました。
地元の店ゆえいつ知人と顔を合わせるかわかりません。
やましい事などございませんが、帽子を目深に被るのは腐っても乙女、の為せる業でしょう。
さて当然のごとく目指すはBLコーナー、何か面白い本はないか目を皿のように…、
のはずでしたがその日の私は違いました。
なぜなら3、4人の同志に混じり学生さんとおぼしき殿方がいたからでございます。
時折BLコーナーで殿方をお見かけすることはございますが、その日のお方はかなり眉目麗しく、
恥じらう事もなく堂々と立ち読みをしておいででした。
無躾な視線は失礼とは思うものの心はついつい彼の方へ。
彼は定広先生の「アンダーグラウンドホテル」を熱心にご覧になっておりました。
ハードな描写がお好みでございましょうか。
ややあってそれを棚にお戻しなると、次に手にされたのは九州先生の「課長の恋」。
コメディもイケルようでございます。

243 :2/2:2006/12/12(火) 06:24:31 ID:mUGh6j3TO

時折ククっと笑いを押し殺す気配に、心和む気持ちでおりましたところ、
「おい、なんか決まったか?」
お連れの方がいらしたようでございます。
「うん、これ」と彼は幾冊か入っているカゴを指さしました。
お連れの方はちらとカゴに目をやると
「おい、もういくぞ。遅くなるだろ」
と言いおくとさっさと出口に向かってしまわれました。
「ちょっと、待ってよー」
彼は慌ててカゴを手にすると、読みかけの「課長の恋」も突っ込み小走りでレジへとむかわれました。
会計を済ませると、ドア前で待っているお連れの方の方に、それはもう喜々として向かわれたのでございます。
そして次の瞬間、私は心ときめく光景をまのあたりにいたしました。
彼は「おまたせっ」と駆け寄るとお連れの方の腕をとったのでございます。
いえ組んだのではなく、肘上あたりを軽くつかまれたのです。
お連れの方は「ん」と声にならない声で応えると、黄色いポリ袋の中をちらと覗き、
次に彼のお顔に目線を向け微笑むと、
行くぞとばかりに軽く肩をだきよせるようにして車へと歩きだしたのでございます。

さて私はというと、彼らの車が行き去るのを自分の車の中から見送らせていただき、
ふと何も買っていないことに気が付きましたが、収穫はなくともまさに至福の時でございました。
お二人の関係など知る由もございませんが、その後の彼らがどうなったのか…
つい勝手に想像してしまうのは腐った性というものでございましょう。

244 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 08:40:46 ID:TB4FrsfLO
うほっ…これは良いノンフェクション。

GJ!


245 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 14:03:17 ID:F6eFpF6DO
あまー!!
なんじゃそりゃーgggGJ

246 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 17:46:45 ID:rW2I0sXn0
そ、それは…顔がにやけてしまいますね…!萌えをありがとうw

247 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 18:52:17 ID:HTuWe4zI0
すげぇな・・・多分にやける

248 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 19:12:00 ID:M5TxD6jz0
踏むのは任せた


249 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 19:13:22 ID:xr9Whd+2O
ニーソックス

250 :1/2:2006/12/12(火) 21:48:51 ID:9a4QgKPd0
いやだからさぁ、俺がそれをお前にあげたのは、別に嫌がらせとかそういう気持ちじゃなくって。
ただ、いつもいつも短パンやハーフパンツばかりはいているから、冬場は寒いだろうと思ったんだ。
そう、親切心。いや親心。そんな感じの、お前のために良かれと思ってやったことだったんだ。
でも、まさかそれに対して、ここまでヘコまれるとは思ってもみなかった…。

…悪かったよ。
アレか? 膝小僧は出してナンボだったのか?
もう四捨五入したら30歳なのに、服装自由な職業と童顔を利用して、そんな服ばっかり
選んで買っているのは、何らかのポリシーとかあったんだよな?
それを理解せずに、そんなのプレゼントしたお兄ちゃんが悪かったよ。
…そうだよな。兄ちゃん、お前と違ってクリエイブな能力なんて何もない、しがない凡人
だもんな…。公務員だもんな…。
あ、もしかして、ハーフパンツとかそういったのにニーソックスをはくのは、ダサいのか!
そうか、ダサいのか! ダサいから泣くほど嫌だったか! …そーかー…。
お兄ちゃんの趣味が悪いがために、お前のせっかくの誕生日に、嫌な思いさせちゃったなー…。
かわいいと思ったんだ。膝にゾウさんとかキリンさんとかついてたりさ…。
ほら見てみろ? これなんてボーダー柄にシマウマさんが隠れてるんだぞ?
……これ、趣味悪かったかー……。
ごめんな、兄ちゃん、お前の趣味も考えずに20足も買ってきちゃってさ…。
お兄ちゃんもけっこういい年してるのに、お前のこと考えずに浮かれてたよな…。
明日お店行って返してくる。いや、捨ててくる。捨てて別のやつ買ってくるよ! な!
ごめんな! 兄ちゃんが悪かった! だからそろそろ機嫌なおしてくれよ! な!

…お、やっと顔あげてくれたか。
悪かった。お詫びに、何でも美味いもの食べさせてやるよ。何が食べたい? ケーキか?
お前子供の頃からチョコレートケーキ好きだったもんな。買ってきてやるよ!
兄ちゃん、お前の喜ぶ顔見るためなら、何だってしちゃうぞー! だって、今日はお前の
29回目の誕生日だもんな! だからニーソックスも29足…

251 :2/2:2006/12/12(火) 21:49:21 ID:9a4QgKPd0
なー、泣いてちゃ分かんないよ。許してくれよ。
ん? ニーソックス? どうした? 寒くなったのか?
うお! どうしたいきなり抱きついてきて、お前今日で29歳なのに、何でそんな子供みたいな…。
お前何で泣いてるんだ?
…え? これお前がデザインしたやつだったのか! マジでか?!
そうかー。お前ひとっつも俺に仕事のこと話してくれないから、知らなかったぞー…。
そうか兄弟だから、やっぱり感性も似るんだなぁ。これかわいいわー。
ん? 俺がはくために作った? …そうなのか? 俺、短いズボンなんてはかないぞ?
というか俺にはかわいすぎるような…。あ? 似合うからはいてくれ?
まぁ…でももらっとこうかな。最近夜も冷えるしなぁ。
よーし、じゃぁ一緒にケーキ買いに行くか。
あ? これはけって? そ、それはちょっと兄ちゃんにはハードル高いぞ…?
ほらスーツにはあわないしさ、ちょっと難しいぞ?
え、商品名は「スーツの下にはくニーソックス」? …モモヒキみたいなもんか?
…うーん。そこまで言うならはくけど…。あ? お前がはかせるって…
バカお前ちょっとやめろ! こら! どこ触って…
……絶対領域ハァハァって…トランクスとニーソックスの間をお前はそう呼ぶのか?
兄ちゃんお前の考えてることが分からないよ…。俺が凡人だからか?
まぁお前が喜んでくれて嬉しいよ。でも風邪ひくから、そろそろ服かえしてくれないかな…。
というか触るな! バカ! コラ! お前誕生日だからって何やっても許されると思うなよ!
「ニーソックスの救世主」とか分かるかバカ! 降りろ! 俺の上から降りろ! コラ!
アッーーー!

252 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 21:51:50 ID:OvSJd+lG0
禿萌えた…!!

253 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 22:00:35 ID:+QIaWlYW0
何この萌え兄貴wwwwww

弟さんへ
あなたのお兄ちゃん下さい

254 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 22:02:49 ID:uMyFhjur0
兄ちゃーん!!!


255 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 22:07:28 ID:JHPEgl0P0
ちょwwwww絶対領域バロスwwwwww
たまんねこの兄ちゃんひとつお持ち帰りで


256 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 22:49:23 ID:yWn0U2Yx0
やべ可愛いよ兄。
でも持ち帰ったら弟が泣くからみんな弟とセットで持ち帰ろうぜ!!

257 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 22:59:16 ID:F6eFpF6DO
確実にどっちも凡人ではないな

258 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 22:59:41 ID:htuV6Woq0
兄可愛すぎるー!まじ萌えた。反則だよ、こんな兄ちゃん…
ちくしょう、次の萌えに向かってどんどん回れ!

259 :風と木の名無しさん:2006/12/12(火) 23:04:20 ID:21jx7gA4O
年上俺様寂しがり

260 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 01:20:56 ID:iwYohsQg0
俺様受宣言

お前を攻にする前に 言っておきたい事がある
かなりきびしい話もするが 俺の本音を聴いておけ
俺より先にいってはいけない 俺の中に出してもいけない

ゴムは上手くつけろ いつも綺麗にしろ 出来る範囲で構わないから
忘れてくれるな フェラも出来ない攻に ベッドを守れるはずなどないってことを
お前にはお前にしか できない事もあるから それ以外は中出しせず
黙って俺を突いてこい

お前の息子と俺の息子どちらも 同じだ大切にしろ
前戯後戯かしこくこなせ たやすいはずだ 愛すればいい

人の乳首吸うな舐めるな それからつまらぬ シットはするな
俺は浮気はしない たぶんしないと思う しないんじゃないかな
ま、ちょっと覚悟はしておけ



261 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 01:22:04 ID:iwYohsQg0
快楽はお前が育てるもので 受が苦労して つくろうものではないはず
お前は俺の処へ 世間を捨てて来るのだから 帰る場所は無いと思え
これから俺がお前の家

腰を振りたていきそうになったら
俺より先にいってはいけない 例えばわずか一秒でもいい
俺より早くいってはいけない

何もいらない 俺の手を握り 我慢汁のしずく ふたつ以上こぼせ
お前のお陰で いい夜だったと 俺が言うから 必ず言うから
忘れてくれるな 俺の愛する攻は
愛する攻は生涯お前ひとり

忘れてくれるな 俺の愛する攻は
愛する攻は生涯お前 ただ一人


262 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 01:50:33 ID:7ouPoO0c0
ちょ!!!!思わずまさしの声で脳内再生しちゃったよ。
隅から隅までお見事!

263 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 01:53:33 ID:O1Pjhxnz0
GJ!GJ!
まさに攻めの心得!

264 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 01:56:44 ID:BPP09LlW0
>たやすいはずだ 愛すればいい
男前ktkrwww感動したよGJ!!!

265 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 02:07:46 ID:4lqIPReN0
俺様だwwwwやばいくらいに萌えた。GJ!!!

266 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 02:09:41 ID:vt1Trj/K0
かっこよすぎて吹いたww
秀逸ww

267 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 02:29:03 ID:bT//w0Zv0
ばーかばーかwwww

GJ!!

268 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 02:49:28 ID:dz/+3fLs0
すげぇ!!是非まさしに歌ってもらいたいw
GJGJGJ

269 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 02:54:12 ID:ZbqBkxwlO
四面楚歌

270 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 02:54:17 ID:sRsaS7+A0
ホワイトクリスマス

271 :1/2:2006/12/13(水) 15:13:38 ID:yJUhAYfK0
いつも歩きなれていたはずの山道が、今日は違う道のように感じられる。
後ろで息を切らせている彼の手をひき、俺は必死で北へと向かっていた。
「この山を越えれば、逃げ延びることができる。走れ」
振り返ると、汗でびっしょり濡れた彼の青い瞳が、俺を見つめていた。
俺は、言葉の裏にある俺の感情が読まれていないか、彼の目を確認する。
彼の目はすぐに俺からはずれた。
しかし彼は俺の手を離そうとはしなかった。
無理もない。今、彼が頼れるのは俺だけだ。

俺は、生まれた時から親に山に捨てられ、土や木の皮を食べて生きてきた。
村の人たちには石を投げられ、「泥棒」と蔑まれたまま、いつか飢えて死ぬと思っていた。
何もかもを恨んでいた。彼が来るまでは。
「せんきょうし」というのが何をするのかは分からない。
ただ彼は、「俺も外国の神様の子だ」とか何とか言い、毎日美味しいものをくれた。
俺に優しくしてくれた。その綺麗な顔で微笑んでくれた。
外国の神様なんて、知らない。
誰かに救ってもらおうなんて、考えてもない。
ただ彼を自分のものにしたくなった。

272 :2/2:2006/12/13(水) 15:16:52 ID:yJUhAYfK0
「ばてれん」というのは悪いものらしい。
今朝、お上が彼を捕まえにきた時、それを知った。
存在自体許されないのは、彼も一緒らしい。
嬉しくなって、俺は彼の手をとって走り出していた。
村で、「ご神体」と言われている山は、俺の遊び場所だった。
ここには誰も来ない。誰も追ってこれない。俺達だけ。
彼は走りながら、胸の前で十字を切った。そして何かを呟いた。
"Eu me achei abandonado por todo o mundo."
カタコトの日本語ではなく、流暢な言葉で、彼がそう言った。
それは彼の国の言葉なのか何なのか分からなかったけれど、祈りのように聞こえたから、
俺は安心させるためにうなずいてみせた。
「もう少しだから」
俺の言葉に、彼がうなずいた。
足が動かなくなりそうな彼を後押しするように、後ろから遠く銃声が聞こえる。
彼の濡れた瞳は、汗だけじゃないような気がした。
気が付かないで。もう少しだから。
この山道は、俺だけの獣道だから、この先に何があるのか知っているのは俺だけ。
…怯えることなんて何もないのに。
「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」
今度は独り言のように彼がそう言ったから。
はっきりした呟きだった。俺はその彼の声の響きを頭で反響させていた。
意味など分からないが、いい響きだと思った。俺のことを言ってくれているのかな。
俺はまた彼の手をひいて歩きだした。
一緒に死ぬための崖は、あと少し。

273 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 17:34:14 ID:E7sazoL9O
>>271-272
泣けたよ、GJ!!!

274 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 17:59:12 ID:vwCw2eIE0
これは切ない・・・
>>271-272はちゃんと>>270さんなのかね?

275 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 19:25:33 ID:FlrMMx420
しかし宣教師さんは一緒に死んでくれるだろうか?自殺はかの宗教では大罪だ。それとも殺されちゃ(ry

276 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 20:14:34 ID:A0gPOQza0
うわぁ…「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」って、
「神よ、どうしてわたしをお見捨てになったのですか?」だっけ?
もう一つのほうのつぶやきは何語なんでしょうか…

277 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 21:35:28 ID:VXiGMJ0H0
GJ! 宣教師さんが切ないよ…

>>276
多分「私は全てに見捨てられてしまった」とかそういう意味だとオモ。
ポルトガル語だと思うんだが。

278 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 21:42:20 ID:hWO/1O6i0
>>271-272
GJ
切ないなぁ・・・

279 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 21:42:34 ID:8pRgEe9qO
点と線

280 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 22:38:11 ID:4zY/Tq1z0
どうだろ、磔のときのセリフだから復活するって知ってるはずなんだけど…
来世でってことなのかなと思った

281 :風と木の名無しさん:2006/12/13(水) 22:38:46 ID:4zY/Tq1z0
あともう一つのはポルトガル語じゃないか?時代的に

282 :風と木の名無しさん:2006/12/14(木) 00:59:27 ID:qzkcU3Q+0
>>280踏まれてたんで、まとめの方に>>279で投下しました

283 :風と木の名無しさん:2006/12/14(木) 06:32:25 ID:Oj3eEwK80
ヘカスヘカスエステベベロイマワシ。

>>280-281 >>1嫁。

284 :風と木の名無しさん:2006/12/14(木) 06:52:55 ID:xCsD8S3RO
>>283
一応まだ12時間経ってないので>>1に則るならまわすのは早いのでは?

285 :風と木の名無しさん:2006/12/14(木) 09:46:39 ID:zGR4N8kL0
>1読まない人が増えてきたんだろう。
スルーしてまわすしかない。
とりあえずageてみるわ。

>283あくまくん乙

286 :変態仮面 ◆v0.5qwmlUU :2006/12/14(木) 10:56:48 ID:KYc9YJRvO
加速

287 :変態仮面 ◆v0.5qwmlUU :2006/12/14(木) 11:00:22 ID:KYc9YJRvO
加速

288 :変態仮面 ◆v0.5qwmlUU :2006/12/14(木) 11:01:09 ID:KYc9YJRvO
加速しろ!

289 :変態仮面 ◆v0.5qwmlUU :2006/12/14(木) 11:01:56 ID:KYc9YJRvO
http://imepita.jp/20061214/340170

物凄い受けの俺

290 :風と木の名無しさん:2006/12/14(木) 19:01:16 ID:JcIeV2yk0
はあ……いったい何度目だろうな、お前に乗っかられるの。

いや、確かに俺は女顔だし小柄だよ。幼稚園のときなんか何度も
女の子に間違えられたし。名前も「雅美」ってのがまずかったな。
町歩いてて男に「彼女、ひとり?」なんてナンパされかけたことも
あった。
でもさ、俺だって男なんだ。お前の上に乗っかりたいって、何度
思ったか分からない。……だけど、考えてみればお前合気道の
達人だもんな。いくら隙をついて押し倒したって、上手いこと体勢
を引っくり返されちまう。でも、その度にうれしそうな顔でキスして
くるお前を見てると、ああ、なんかこれでいいのかなって思えてくる。

たぶん、俺は一生お前の上に乗ることは出来ないだろう。けどそ
れもいいかもしれない。俺はずっと、お前の愛撫を受けよう。

291 :風と木の名無しさん:2006/12/14(木) 19:17:34 ID:5Oc8x1z10
これはいい物凄い受けですね
GJ!

292 :風と木の名無しさん:2006/12/14(木) 19:26:34 ID:KNZvHjJXO
なんか知らんけども1行目から異常に萌へた
なんか知らんけどもGJ

293 :2/2:2006/12/14(木) 20:19:48 ID:BRTxlgkW0
そして>290の「隙をついて」の部分で、>289の写真の格好を攻の前でしたのか、と
解釈してちょっとワロタ。そして萌えた。GJ>290!

294 :風と木の名無しさん:2006/12/14(木) 23:11:02 ID:EMtAZp3A0
>>293
その解釈はすごいな、それは隙が生まれるわw

自分は受けがあの写真の格好で>>290の内容を独白してるのを
想像して(ry
GJ!

295 :風と木の名無しさん:2006/12/14(木) 23:56:53 ID:5wSLYeCC0
次はどんなネタが来るのでせう。楽しみまわし

296 :風と木の名無しさん:2006/12/15(金) 01:46:38 ID:4EcaT7Qq0
変態仮面って懐かしいな…

297 :風と木の名無しさん:2006/12/15(金) 05:45:10 ID:1EkZuTnJ0
耳掃除しながらまわす

298 :風と木の名無しさん:2006/12/15(金) 07:34:39 ID:cCYlxtAFO
数秒差で*0踏んでもきちんと書いてね
今回は時間的に大丈夫だろうけど

299 :風と木の名無しさん:2006/12/15(金) 07:42:23 ID:JZoLujicO
屈辱

300 :風と木の名無しさん:2006/12/16(土) 01:28:30 ID:8tIOA0hG0
生まれてきて早二十数年
運動会でも受験でも給食のあまった揚げパンの残りを貰うのも
全部勝ち野ってきた。

俺は"負け"というものを経験したことはない

しかしなんてことだ

「はい。オレの勝ちですね」

たかが崩し将棋ひとつに
こんな細っこい軟弱男にこの俺が"負け"ることがあるなんて
こんな屈辱は生まれてきてはじめてだ

「あーーーーもう!インチキしてんだろお前」
「あなたがガサツなだけでしょう」
「お前この俺様に向かってなんて口のききかたを!!」
「うぜー」
「むっきゃーーーーーーー!!お前今すぐシメてやる」
「ハイハイ勝ってからそういうこと言ってくださいねー」
「!!!!!!!!コロス!!!」

でも、俺が駒の塊を破壊するたびの
こいつの憎らしい笑顔を見るのが好きだったりするので
まあ許してやろうかと思う

「あ、またこんなにバラして…へったくそ」
「コロス!!!!!!!」

301 :風と木の名無しさん:2006/12/16(土) 01:55:40 ID:v9MgUyAA0
GJ!
二十代とは思えない可愛さだな俺!!

302 :風と木の名無しさん:2006/12/16(土) 04:24:30 ID:nHjZ+tb30
全体的にかわいさ満点

303 :風と木の名無しさん:2006/12/16(土) 18:52:38 ID:tiD0O10E0
漏れの辞書に言葉がふえた

「むっきゃーーーーーーー!!」

萌えたGJ!GJ!

304 :風と木の名無しさん:2006/12/16(土) 20:27:15 ID:2J7pQXy/0
テンション高くまわす

305 :風と木の名無しさん:2006/12/17(日) 00:38:49 ID:S+GOPJvk0
まわさないの?

306 :風と木の名無しさん:2006/12/17(日) 01:10:33 ID:717lidj80
なにこの人のいなさ加減!
まわすよー。

307 :風と木の名無しさん:2006/12/17(日) 01:14:20 ID:80FCDQIb0
mws

308 :風と木の名無しさん:2006/12/17(日) 01:15:30 ID:R/waWyE50
私、あなたに踏まれるために生まれて来たような気がするんです!

309 :風と木の名無しさん:2006/12/17(日) 01:19:09 ID:lSjPMN5M0
変人でサイコな攻と、それにおびえつつも離れられず、ついついチョッカイを出すツンデレ

310 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 01:41:46 ID:B7I5C5Q+0
まとめ投下に期待しつつまわしまする

311 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 02:02:59 ID:TUPGUkWN0
>>309
私には才能が皆無なので萌えられなかったが、
それでもきっとあなたなら・・・!


312 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 02:18:16 ID:FrmAagJo0
お題流れたか。残念まわし

313 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 02:29:42 ID:VwJ8ZcJJ0
お題が流れたのはじめて見たー。そういうこともあるんだね。まあ師走だしね。
次の萌えを求めてまわし。

314 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 03:01:42 ID:gsN5U1hR0
うむ
残念まわし

315 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 03:58:36 ID:EaUqrhAN0
踏み踏み

316 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 04:20:55 ID:o/xl4Ywt0
早起きしてまわし

317 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 04:22:01 ID:DC5x2bKC0
今から寝るまわし


318 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 04:29:48 ID:OK4ps/Wb0
まとめ投下来てたよ。
そして踏まれてみよう

319 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 04:36:18 ID:RRxn8B860
クリスマス一週間前

320 :1/2:2006/12/18(月) 11:45:30 ID:YK4Acc5u0
思えば、思春期を経たあたりから、毎年12月はメールを待っていた気がする。
『今年もお前と過ごすことになりそう…』という文面と、泣き顔の絵文字のメール。
それは中学高校と一緒だったアイツからのメールで、大学が別になっても、
社会人でお互いいい年になっても、一年もかかさず続いている。
彼女ができないアイツと、アイツ以外特に友達がいない俺。
アイツは記憶を無くすまで、俺は昼間まで酔い潰れてしまうまで、酒を呑んで
騒ぐのが恒例のイベントだ。
しかし、今年はそのメールに答える気はなかった。
『残念ながら、今年は一緒に過ごせない』
何度も文面を読み直して、意味がきちんと伝わるかを考えて、彼に送った。
すぐにメールが返ってきた。
『マジで?! 誰かと過ごすのか!』
相変わらず打つのが早い。
予想していた答えに、すぐに返事を打つ。
『そうだ』
そう送った後、しばらく返事が来なかった。
何だ、けっこうあっさり諦めるんだな、と思った。
ホッとした気持ちと、残念な気持ちが半分ずつ。あと理由のつかない胸の痛みが少し。
しかし、もっと早くこうするべきだったのをやらなかった俺が悪いのだ。
ふいに携帯電話が震えた。電話だ。
着信画面を見た。…あいつだ。思わずテーブルの上に置いてしまう。
10回以上コールしたと思ったら、留守番電話に切り替わった。

『お前、毎年クリスマスの夜は、酔いつぶれて俺にキスしてるの覚えてないな!
 ぶちこわしてやる! 誰かとのクリスマスなんて、ぶちこわしてやるからな!
 覚えてろこの野郎!』


321 :2/2:2006/12/18(月) 11:46:20 ID:YK4Acc5u0
ピーーーッという音がして電話が切れた。
思わず顔が熱くなる。
知ってたよ、毎年明け方に俺がキスしてることぐらい。俺は記憶あるもの。
でもお前、そろそろ結婚しないと社会的にまずい年齢だろ。いつまでたっても、
俺につきあわなくていいよ。
もう一度携帯電話が震えた。
10回コール。そして留守番電話のメッセージ。

『…好きだったのは、俺だけかよ』

俺は耐え切れずに電話をとった。彼が続けて呟いた『好きなんだ』という一言が直で耳に届いた。
「バカヤロウ、知ってるよ全部! 毎年酔って俺に告白してるの忘れやがって!
 クリスマス前しか連絡くれないのに、好きなのは俺だけとか言ってんじゃねぇよ。
 ふざけんな」
一年に一回しか、会いにくる度胸が無いくせに。
アイツはしばらく絶句した後、こう言った。
『今年も一緒に過ごそうよ。この先もずっと。もうクリスマスだけ勇気出すとか、
 変なこと考えないからさ…その…今年はお互い酒無しで会おうよ』
俺は返事をせずに、ただ目を閉じた。
サンタクロースには一週間早いぞバカ野郎。

322 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 14:42:52 ID:MO22iGOJ0
萌えたー
日本も早く同性同士の婚姻が社会的に認められるようになるといいね…!
って話じゃないんだろうけどな。

323 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 14:55:34 ID:nVtsvVa70
禿萌え!
1週間前だからこそのネタGJGJ


324 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 17:46:24 ID:LqlMoo070
やべええぇぇカワユス!いい年した三十路同士が思い浮かんだw

325 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 18:16:30 ID:edbV4fBM0
長年の想いが実るとかもう、キュンです!GJ!
まとめにきてた309も萌えたよ

326 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 21:37:03 ID:HgOZErBh0
>>320
泣いた

327 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 22:12:15 ID:AiTERqc20
10回コールで留守電メッセージってとこが切ない。
そして萌えた…よ!GJ

328 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 22:16:04 ID:3p1gRY2m0
どうぞ>orz

329 :風と木の名無しさん:2006/12/18(月) 22:18:58 ID:9oEtoEQS0
クーデレ×ツンデレ

330 :風と木の名無しさん:2006/12/19(火) 19:34:33 ID:Cks+wnZh0
「ぼ、僕はちょっと体がちいさいけれど」
「うん」
「あ、頭だってあんまりよくないけど」
「うん」
「。。うん、って言うなよ」
「ごめんね」
「。。しょうがないな」
「優しいんだね」
「なっ、なにいってるんだ、ぼ、ぼくは」
「うん」
「ぼくは。。イヤなやつなんだぞ!
 なかよくしたって、楽しくなんかないんだぞ!」

「好きなんだ」

「。。男同士でおかしいよ。。」

「でも好きだから。
 。。キスしていい?」

331 :風と木の名無しさん:2006/12/19(火) 22:10:37 ID:uX+7tjQh0
か  わ  い  い  。

332 :風と木の名無しさん:2006/12/19(火) 23:18:15 ID:/YoNStXw0
聞きたかったんだけれど、クーデレって何?

333 :風と木の名無しさん:2006/12/19(火) 23:25:26 ID:gYW2QiC+O
普段はクールで二人きりのときデレだとおも。。
クルデレと同じかと。。

334 :風と木の名無しさん:2006/12/19(火) 23:29:36 ID:8CDOepxy0
ツンデレとの違いがよくわからん。

335 :風と木の名無しさん:2006/12/19(火) 23:37:13 ID:uOC7AkyJ0
クーデレって素直クールと同じ意味じゃなかったっけ?

336 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 00:17:14 ID:uhdtqBRj0
普段はクールで、二人きりの時デレって…
サラリーマンが、家に帰ると赤ちゃん言葉で喋るようなものか。
それとも、恥ずかしい言葉を言わされそうになった時、「今度二人の時な」とクールに返す人なのか。
…難しいな。ツンデレもいまいちよく分からなくなってきた。

337 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 00:50:43 ID:ilAQlnu10
d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%C7%C4%BE%A5%AF%A1%BC%A5%EB
ここ読んだらなんとなくだけど理解できた。
ツンデレとクーデレの違い、そして素直クールとクーデレの関係が…。
萌え属性奥が深い…。

338 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 00:52:05 ID:pVShTeWb0
クーデレでぐぐったら、ツンデレの解説に付属していろいろ載ってる
うちの一つに入ってた。素直シュールとか素直ヒートとかあるんだなw

339 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 00:52:33 ID:cayx9qZh0
日陰の存在

340 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 01:21:45 ID:l2kQNAYe0
「じゃあーこの問題は・・・っと、今日は12月20日だから、
 出席番号20番の奴に答えてもらおうかな!」

20番・・・小山くんだ。
目の前の愛しい背中を、じっと見つめる。

「えー、20番は小山だな!小山、立てよー」

面倒くさそうに、少し照れながら立ち上がった小山くん。
居眠りしてたのか、右側の髪が、少しハネてる。

「えっと・・・」

急いで教科書をめくるけど、間に合わない。

「お、どうしたどうした?居眠りでもしてたのかー?」

笑顔で追い詰めるタナケン。
(タナケンは人気の先生だけど、ちょっとSなんだ。)
ザワつく教室、囃し立てるクラスメイト。

小山くんは科学が大の苦手だもんね、きっと答えられないよ。


「───えっと、XXXの定理、XXの原理、です」

本当に答えられると思ってなかったみたいで、タナケンはめちゃくちゃ驚いてた。
何事も無かったように、また動き始めた四角い教室。


そっと振り向いた小山くんは僕が渡した切れ端見せて、笑顔をくれたんだ。

341 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 02:11:03 ID:pVShTeWb0
>(タナケンは人気の先生だけど、ちょっとSなんだ。)
に反応してしまった。

342 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 07:41:50 ID:uhdtqBRj0
深夜にものっすごいかわいいのきてた。
こういうの好きだ。

343 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 08:53:20 ID:3qQ+wL0Z0
かわいい。照れる。

344 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 10:33:43 ID:2JdWHyIEO
んースマン
どこが日陰の存在なのかわからんかった。
ただのカンニングエピソードじゃないのか。

345 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 11:46:58 ID:OBrogM+k0
>344
「日陰」をどう捉えるかによって変わると思うけれど、*0は「目立たない」
「人に知られない」存在と解釈して萌えたんじゃないかな。


346 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 16:06:47 ID:ClApre540
Sの先生から日陰位置になってる場所での存在感かと思った。

347 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 18:48:56 ID:UNKuKoyD0
自分も「こっそりお手伝い」ってところで「日陰の存在」で萌えたんだと思ったよ

348 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 18:54:30 ID:5TvwOrdHO
私こそが真の日陰者…踏みたまえ

349 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 19:05:04 ID:lywGF8Wx0
きみは2番。

350 :風と木の名無しさん:2006/12/20(水) 21:14:58 ID:aNZicaTD0
「次の問題は……そうだな、じゃあ、出席番号一番と二番。安藤と市川」
 先公の声。俺はぶつくさいいながらノートを持って黒板の前に立つ。
 市川は涼しい顔でやっぱりノートを持ってきた。
(ここで書かされるのって、やっぱりめんどくさいし、なんか恥ずかしいな)
 俺は市川の耳元でささやく。
(そうか? ま、お前の実力だとそうかもな)
 癇に障る言葉。俺は振り上げそうになる拳をすんでで止めた。
「今日の問題は難しいからな」
 先公の声が追い討ちをかける。……確かに難しい。つか、わからん。
 予習してあってもいまいちで、ノートも空白だ。
(わかるか、これ)
 俺は安藤に耳打ちする。市川はクスリと笑うと、無言でノートをさっとすり替えた。
 そのノートには几帳面なあいつらしい整った解答。
 
 その脇に、
「安藤には俺がいないとやっぱりだめなんだな」
 そんなことが書いてあった。
 ……相合傘なんていう、古風なおまじないと一緒に。

351 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 00:20:00 ID:o/OAFhQF0
先公って言い方なんか久々に聞いた気がするけど、今の子も使うのかな?
相合傘も知ってるのかな。あれ、どこで覚えるものなんだろう。
そういや相合傘っておまじないだったんだ…知らなかった。

352 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 00:33:11 ID:woDlMQjq0
いやまじないじゃないだろww

353 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 02:52:23 ID:6FaXgSA30
微妙に「きみは2番。」ぶんが弱かったかなー。

真夜中に廻し

354 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 07:23:26 ID:UyPQoqm30
そういえば、相合傘って何の意味があるんだろう。
自分は同級生から教えてもらった覚えがあるけど。

355 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 07:35:12 ID:MzfzXSKtO
微妙に340と似てるね ネタの内容が
まわし

356 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 13:13:02 ID:v1hBi/6WO
まわすっす

357 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 13:14:55 ID:v1hBi/6WO
まわすっす

358 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 13:15:43 ID:rBsw2/h30
さ あ 踏 み た ま え !

359 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 13:16:31 ID:PKCo8rxn0
未だかつてない一目惚れ

360 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 20:00:35 ID:1QWurGD5O
自分が惚れっぽいのはよく知ってる。

小学生の時の転校生。
中学生の時の教育実習生。

この辺はまだいい。

コンビニのお姉さん。
肩がぶつかったお兄さん。
セールスマン。
あまつさえ出会い系メールにすら。

恋をしていない日なんてない。
一言だけでも好きになれる。
目と目の合ったその日から。


だからってコレはねぇだろう。


「おい、聞いてんのかよ!」
「うん聞いてるって……はは……」
「だったらこっち見ろよ! なんで目ぇ反らすんだよ」
「それは……その」

合わせられる訳ない。
だって、そんなことしたらきっと顔が真っ赤になる。
訳だって言えない。
自分を叱るお前に惚れたなんて。

ありえないだろ。

361 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 20:03:20 ID:1QWurGD5O
学校の帰り道。
落し物をしたという女の子に会った。
暇だったから一緒に探してあげて、やっと見つけた所にコイツが来た。

見るなり俺の手をひっ掴んで走った。
で、家に着くなりずっと説教。

お前は人間ならなんでもいいのか。
少しは自重しろ。

今回は一目惚れじゃないんだけどな。
流石に幼稚園児にまで惚れるほど人の道は外れてない……たぶん。
けれどいつもがいつもなだけに反論しづらい。

それでも一応否定しておこうと顔を上げて、固まった。

真剣に自分を見つめる瞳。
ドクリと心臓が打ちつける。

だめだ、コイツには惚れられないんだ。

だって大切な友達で。
今だって自分を心配して怒ってくれて。

なのに心配されている事が嬉しい。
自分を見てくれる事が嬉しい。

「おい、聞いてんのかよ!」

聞いてる。
でも、どうしよう。
惚れるのはやめられそうにないよ。

362 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 20:07:01 ID:s1tWzgvw0
>>360
も え た
ていうか360の文体が好きだ

363 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 20:23:05 ID:oy85GlbY0
>>360
ゴッジョブ!!もうたまんないよ何だこの気持ち…!

364 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 21:02:48 ID:68ty1Nmf0
モーエーター

365 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 21:43:33 ID:wFEmp4Op0
いやぁぁぁ禿げ萌えたぁぁぁぁGJ!!

366 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 21:49:23 ID:AiXjeAsc0
自分で書きたいネタはあるがなかなか9も0もゲト出来ない・・・まわし

367 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 22:20:00 ID:3JGhYGZb0
自分で書きたいなら棚に行くかサイト作ればイイジョナイといってみるマワシ。

368 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 22:24:47 ID:UyPQoqm30
かわいい話にハァハァしながら、踏まれてハァハァしよう。>9をとりたい人とればいいじゃない。

369 :風と木の名無しさん:2006/12/21(木) 22:32:47 ID:i3cKCp8OO
札幌×福岡

370 :風と木の名無しさん:2006/12/22(金) 12:13:44 ID:CS64Qbw40
「徒歩暴走族っていうの、ほんとうに出ると?」
ネクタイをちょっとだけゆるめてから、差し出された熱燗に目をやる。
うまそうだ。
それにしても、「出ると」だって。そんな言葉、テレビでしかきいたことない。
これ、博多弁っていうのかな。生できけて少し感動してしまう。
「出るよ、出る出る。すすきのとかね、あの辺大声出しながら歩いてる」
出るってなんかそんな、幽霊みたいな言いざまは、ちょっと可笑しい。
そんなことを思いながら答えて、ちびちびと熱燗をすすった。
初めての味だ。地酒なのかな。
お任せで燗つけてって言ったらこれがでてきた。おいしい。
「えー、見てみたいかも。ていうかすすきの1回行ってみたい。
中洲とどっちがおおきい?」
なんて言いながら、彼は無邪気に笑う。
「どっちもいいところだよ」
答えにもなってないような答えを返してしまったけれど、
彼はにっこり笑ってくれた。そんな風に笑いながら、
カウンターの向こうでコテをふるう姿、なんだかいい。すごくいい。
彼の手元、黒光りする鉄板の上では、ホルモンがおいしそうな音をたてている。
いい匂いがする、これはビールの方がよかったかも。
だけど彼の選んでくれたこの酒、これはこれで、とてもおいしいんだからまぁいいか。
「ジンギスカンも1回食べてみたい。ホルモンとどっちがおいしい?おしえてよ」
「どっちもおいしいよ、きっと。」
ふと彼の後方に目を転じると、ネオンやサインが、黒々とした川に
光を落としてゆらゆらときらめくのが見えた。
「なんて川?」
「那珂川。札幌も、川ある?」
豊平川って川の、扇状地なんだよ札幌って。
酒で煽られて、熱くなった頬をゆっくりと押さえながら答える。
「札幌、よかね。行ってみたか」

371 :風と木の名無しさん:2006/12/22(金) 12:14:51 ID:CS64Qbw40
「本当に、来ればいいのに」
うわ。
ごまかせないほど真剣な調子になってしまった。
もっと軽く、冗談めかしていうつもりだったのに。
思わずうろたえてしまったけど、彼は全然意に介した風もなく、
やっぱりにこにこと笑っている。

ああ、なんだかな。なんだか。
薄い橙の、ちいさな照明の下の彼の笑顔を、そんな思いで眺めた。

その後彼の屋台には、どんどん客が入ってきた。
これ以上の長居は、きっと屋台の美学に反するのかも知れない。
よくわからないけど。
名残惜しいと思いながらお愛想をすませると、彼がカウンタから出て見送ってくれる。
「わ、そんないいのに」
笑って言うと、彼はちょっと迷うような顔をした後
「本当に、行ってみたい、札幌」
さっきの自分に負けないくらい真剣な声で、小さく呟いた。
思わず鞄探って、手帳を引っ張り出す。空いたページに、
携帯番号を書き殴って千切り、おしつけるように渡してしまった。


連絡きますように。
祈るような心地で、キラキラ輝く中洲の街を抜けてゆく。

372 :風と木の名無しさん:2006/12/22(金) 12:21:47 ID:5q+yxJ3Y0
見事な札幌×福岡!!
福岡在住として非常に萌えさせていただいた!!

373 :風と木の名無しさん:2006/12/22(金) 12:22:25 ID:EJFW4kOR0
うわ、ちょ…!名作…!超GJ!
萌え+にほんごっていいなぁな感動をありがとう!!

374 :風と木の名無しさん:2006/12/22(金) 12:23:48 ID:UVkJl0aU0
GJ!
きゅんとしてほわんとしたときめきをありがとう!!

375 :風と木の名無しさん:2006/12/22(金) 13:14:52 ID:L0B6sut50
バカバカ!もう中州の屋台を見たら萌える事しか出来ないじゃないか!

ありがとう

376 :風と木の名無しさん:2006/12/22(金) 19:01:13 ID:CkH8h1kz0
さっぽろイイヨイイヨーまわし


377 :風と木の名無しさん:2006/12/22(金) 19:27:07 ID:zQUFFlFF0
ほんわか萌えた!
そんで札幌にも中洲にも行きたくなった

378 :風と木の名無しさん:2006/12/22(金) 19:39:01 ID:ODI2Odja0
畜生福岡万歳札幌万歳!萌え!!
踏めよ!踏めったら!

379 :風と木の名無しさん:2006/12/22(金) 19:52:19 ID:gl05XsCO0
粉雪舞い降りる夜に

380 :風と木の名無しさん:2006/12/23(土) 00:15:05 ID:V03qGwJv0
携帯の向こうから聞かされた内容が到底信じられなくて、俺は思わず呼吸を止めた。
耳から入ってくる音の羅列は、脳へと到達しても意味を成してくれない。
人というものは、あまりの衝撃を受けるとうまく感覚器官が働かなくなるようだ、と
俺はさほど長くはない人生の中で初めてそう知った。

     *     *     *

テレビの中のニュースキャスターは、馬鹿みたいな三角の帽子をかぶってにこにこ笑って、言った。
『東京では本日、夕方から小雪がちらつきだし、七年ぶりのホワイトクリスマスとなって……』
その言葉に被さる様にして、都心のビル街の頭上へはらはらと舞い降りる粉雪の映像が流れる。
「ロマンチックですよねー」「すっごく嬉しいです!」「これからまだ娘のプレゼント買わなきゃならなくて」
インタビューに答える人々は皆一様に幸福そうで、みんながみんな陽気な笑顔だった。
それを目にした瞬間、異様な物苦しさにどくんと心臓が跳ね上がる。
狭心症の発作にも似た身体を締め付ける痛みが、俺の胸を強かに襲った。
逸る鼓動と震える指先を抑え、苛立たしげにパチンとテレビのスイッチを落とす。
静かになった真っ黒の画面をぼうっとした目つきで見つめながら、俺は思わず舌を鳴らした。
こんなの、八つ当たりにすらなっていないと分かっている。
けれど俺は、画面の中で楽しそうにしている人々が腹立たしくて仕方なかった。
「……っ、何だよ。何で、みんな笑ってんだよ?」
理不尽過ぎる。そう頭では理解していても、口を突く言葉は止まらない。
「アイツが死んだのに、何で笑ってんだよ……」
倒れこむようにして床に膝を突く。薄ぼんやりとした思考で、考えた。

――みんなが幸せな気分になる、ハッピー・ホワイト・クリスマス。
綺麗で幻想的で荘厳な、真っ白でふわふわとした空からの贈り物。
そのせいでアイツのバイクはスリップし、運動神経の悪いアイツは打ち所悪く死んだワケですが、
この世界の99,999パーセントの人にとって、そんなのはどうでもいいような瑣末なことで。

俺にとっての死神が、彼らにとっての幸せの象徴なのだ、と。
そう考えたらなんだかおかしくて、笑いすぎて涙が出た。

381 :風と木の名無しさん:2006/12/23(土) 16:35:39 ID:G/sGT5ZM0
。・゚・(ノД`)・゚・。
切ない。

382 :風と木の名無しさん:2006/12/23(土) 20:16:36 ID:+nECA/9j0
うーん うーん マワシ。

383 :風と木の名無しさん:2006/12/23(土) 20:18:08 ID:36nCKLpZ0
ごめんねごめんね。*がアナルに見える呪いにかかっててごめんね。


384 :風と木の名無しさん:2006/12/23(土) 20:29:53 ID:fGSivSED0
呪いにかかりました

385 :風と木の名無しさん:2006/12/23(土) 20:35:05 ID:wbbtbZmj0
私はTDNスレでかかりました

386 :風と木の名無しさん:2006/12/23(土) 21:06:42 ID:r/oZbtOB0
うれしいこと言ってくれるじゃないの まわし

387 :風と木の名無しさん:2006/12/23(土) 21:51:28 ID:Oeff0dre0
>380でちょっと色々思い出してしまった。
そして>383にやられた。

388 :風と木の名無しさん:2006/12/23(土) 22:05:30 ID:J6Vcgho70
ぎゃーふ、踏まれるー!

389 :風と木の名無しさん:2006/12/23(土) 22:05:51 ID:btFZ6nSW0
ライナス症候群

390 :風と木の名無しさん:2006/12/24(日) 07:30:21 ID:J/y0BD9Q0
あぁ鬱陶しい。暑苦しい。
大の字になって伸び伸び寝てぇー。

そりゃ彼女に振られヤケ酒したお前が意味不明な事を叫んでは泣くので、ヨシヨシと背中を叩いてやった。
静かになったから眠ったのかと思って立ち上がると
「なんでいっちゃうの?お前も俺を見捨てるの?親友と思ってたのは俺だけなんだね。
 そっかぁー俺の片思いだったんだぁーー。いいよいいよ、俺は一人でも立派に生きていくもん。いっちまえぇー!」
とかなんとかこりゃまた最高にわけわからん事を喚き散らすくせに、妙に悲しそうな目で見上げるから、つい、
「ここにいてやるから安心して寝ろ」 と添い寝してもやった。
するとお前はいきなり静かになって、俺のTシャツで涙と鼻を拭くと、俺の腕にしがみついてスースー寝息をたてはじめた。
それはいい。
人生山有り谷有りだ。酔いたい時も泣きたい時も甘えたい時もあるだろう。

しかしだ。
あれからもうすぐ3ヶ月だぜ。
なんで毎日毎日、枕を持って俺の布団に来るよ?お前の部屋はあっちだろよ。
ルームシェアするときに日当たりのイイ方が俺の、と言って譲らなかったのはお前だろが。
「これ抱いてると安眠できるんだよ。これないとなんか手持ちぶさたでさ。いいじゃん、減るもんじゃなし。」
はぁ?これ?これって俺の腕か。 俺の腕はお前の安眠のための道具か?
腕は減らなくとも俺の神経がすり減るんだよ!
元来俺は繊細にできてんだから、人が同じ部屋に寝てるだけで安眠できねぇんだよ。
この前の社内旅行なんかも寝不足で大変だったんだぞ。一人で身体も気持ちもゆったり寝たいんだよ。一人で。
だいたいシングルの布団一枚に大の男二人は無理あんだろ。
ほら、ケツ出してるじゃん。
肩出してりゃ風邪ひかないか心配だしよ。
俺が掛け布団占領してねぇか気になって、いちいち掛けてやんなきゃならないし面倒くせぇんだよ。
気になって寝られやしねぇ、まったくもう。

だけど、夜お前がなかなか来ないと目を瞑っても睡魔が訪れなくなっちまった。
これじゃお前が俺の毛布代わりみてぇじゃねぇか。
ん?違げーな。お前が居ても居なくて眠れねー。
どうしてくれんだよ、まったくよぉ。

391 :風と木の名無しさん:2006/12/24(日) 12:34:17 ID:JQ9Ihn55O
まだまだ寒いからね、毛布いらない季節が来る前に
どうにかなっちゃうのは仕方ないことだよね!ね!

392 :風と木の名無しさん:2006/12/24(日) 20:58:18 ID:CS3MOfEa0
これは幸せなライナス症候群ですね!

393 :風と木の名無しさん:2006/12/25(月) 07:23:59 ID:/CTB1P8z0
まわし

394 :風と木の名無しさん:2006/12/25(月) 07:25:14 ID:/CTB1P8z0
まわし

395 :風と木の名無しさん:2006/12/25(月) 07:26:37 ID:/CTB1P8z0
まわし

396 :風と木の名無しさん:2006/12/25(月) 07:27:38 ID:/CTB1P8z0
まわし

397 :風と木の名無しさん:2006/12/25(月) 07:28:27 ID:/CTB1P8z0
まわし

398 :風と木の名無しさん:2006/12/25(月) 07:32:18 ID:/CTB1P8z0
マワシ

399 :風と木の名無しさん:2006/12/25(月) 07:33:02 ID:/CTB1P8z0
マワシ

400 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 01:37:31 ID:626qYg5/0
「マワシ姿で初々しいな…」
数年前の写真の中で微笑む自分と当時片思いしていた友人のA。
二人ともマワシ姿でぴったり肩を組んで笑っている。
厳寒の中行われるAの郷里の裸祭りに参加した時の写真だ。
裸の群衆の中に投下される神木を求めて激しい争奪戦が行われる祭りは、
数人で協力し合う必要がある。
運動神経のいい俺は戦力と期待されて呼ばれて行った。
そして奇跡的に神木を獲得し、俺と友人とあと二人の写真は地元紙に載った。

でも俺にとっての本当の奇跡は、その後Aと恋人同士になれたことの方だ。
祭りに招待した時は既に打ち明ける気でいたと後で言われたけれど。
あの後も祭りには参加しているが、あの時のマワシは今でも大事に取ってある。

401 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 01:47:15 ID:CBMp8kuB0
和の心GJ!!ww

402 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 01:49:02 ID:LnY3bXqpO
ちょwwww神ktkr


403 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 02:17:44 ID:lIiyxs/e0
何でも萌えられちゃう*0さんがた大好き!!
素敵な恋のアイテムに乾杯w

404 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 02:55:50 ID:XI+SYF/70
>>402のせいで友人Aが実は
神木争奪戦の神社の神様かと期待してしまった

405 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 07:31:14 ID:LWOb0/yh0
裸祭りで告白。テラカオスwwwwww

406 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 14:43:33 ID:vUk8n+PbO
まわし

407 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 16:41:45 ID:FV1/l4tNO
六尺

408 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 16:42:32 ID:kZxkvr+q0
さあこい

409 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 16:43:22 ID:Zx+LdlNT0
ツンバカ

410 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 18:52:57 ID:fYUAzGOZ0
川上はちょっと面白い。好きな子いじめをしてしまう小学生が、
そのままでかくなったようなヤツだ。好きだからついツンツン
してしまう、わかりやすくて面白い。
俺は、川上にツンツンされている。
一回生の時サークルの飲みではじめて顔を合わせたとき、
川上は俺を見ていきなり真っ赤になった。
それからずっと、俺は川上にツンツンされているのだ。
ツンツンする割に、川上は、なにかっていうと俺にひっついている。
履修だって合わせてくるし、合宿の班だって同じにしたがる。
飲み会の席でも近くに陣取る。俺の部屋は三次会あたりの会場になることが
多かいんだけど、川上は絶対ついてきた。そして、ツンツンする。
出会って三年、俺はツンツンしながら側にいる川上と、なんとなく過ごしている。

川上と喧嘩をした。
喧嘩なんかするつもりじゃなかったんだけど、いつものように
ツンツンする川上に、ちょっと言い返してみたら、川上が、もう絶交だ
って言って勝手に怒ってしまったのだ。顔を真っ赤にして、勢いよく踵を返し、
ずんずん去っていく川上を、絶交とか言われたの本気で小学校以来だと
思いながら見送った。

それからほんとに川上は、俺に近づいてこなくなった。
三日も四日も経って、川上が側でツンツンしてないと、
ちょっと拍子抜けするくらい味気ないことに、俺は気づいてしまった。
大学の近所のコンビニに、学校帰りにいつものようにバイトに出かけ、
いつものようにレジ打ってるときに唐突に。
「案外癖になる味だったんだなぁ、あいつ」
心中でしみじみと俺は呟いた。

411 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 18:53:55 ID:fYUAzGOZ0
バイト上がりに、川上に電話してみた。
ワンコールくらいで電話に出た川上は、
『なんだよ、絶交だっていっただろ!』
ものすごい勢いでそう言い放った。
「そうだけど、なんか川上にあいたくなった、よくわかんないけど」
『なに馬鹿なこといってんだよ』
電話の向こうの声は、ツンツンしている。いつもの川上だ。
「だよなぁ。ごめんごめん。もう切るわ、悪かった」
川上が押し黙る。しんとした気配が、広がっていく。
じゃあな、と言って、俺は電話を切った。
そのまま駅に向かって電車に乗った。俺の家は大学から二駅離れているのだ。

電車を降りて、改札をでたら川上がいた。
「川上」
近寄りながら声をかける。ふりむいた川上は涙目だった。
「なにしてんのこんなとこで」
「……駅からの道順わかんなくなってたんだよ。だからここで」
涙目の川上は、やっぱり涙声で言った。
顔がおもわずほころびそうになるのをこらえ、真顔で俺は
「どこにいこうとしてたんだよ、川上」
そんな風に、白々しくたずねてみた。
川上が悪い、こんなに意地悪心をくすぐってくるヤツはそうそういない。
「しらねーよ、バカ」
いつかと同じように真っ赤になった川上は、ごしごしと目を擦って、
ぷいとそっぽを向いた。
バカはお前だろ、川上。
涙目、涙声の川上の手を握ってやる。
ふりほどかれると思ったのに、川上はおずおずと手を握りかえしてきた。
馬鹿な川上。かわいいヤツ。

412 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 19:04:56 ID:jVQ1pN8r0
ヽ(´Д`*)ノ GJ!
なんだかすごい萌えた。どうしてくれるっていうくらい萌えた。ありがとう。

413 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 19:09:53 ID:ehS3LbZV0
いやぁぁぁぁぁぁなにそれぇぇぇぇぇカカカワイスギルルルルル
(すみません連日余裕のない生活でおかしなテンションです)
嫁に来い川上!



414 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 21:36:26 ID:8ojXY+ud0
余裕のあるテンションで

415 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 22:20:36 ID:RpBH+fyp0
かわいいなぁ、川上。

416 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 23:01:24 ID:ccoXzCMXO
かわいすぎるよ川上!
禿げあがるよ!

417 :風と木の名無しさん :2006/12/26(火) 23:05:03 ID:Ci/7ARHF0
毛根死んだ

418 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 23:31:56 ID:xEdTi/0xO
いじめたくなる可愛さw

419 :風と木の名無しさん:2006/12/26(火) 23:33:13 ID:wsBsHMgv0
相手を「さん」づけで呼ぶ

420 :風と木の名無しさん:2006/12/27(水) 02:31:53 ID:LEX/w0CW0
「あのさぁ、もう付き合って半年になるんだし先生はやめようよ。
 だいたい俺、別にお前の先生じゃないし。好きに呼んでいいからさ。」
ある日突然、俺の恋人がそういった。
確かに、彼の言うことは正しい。
俺たちの出会いが医者と看護師なんて立場だったから、ついそう呼んでしまうんだけど。
職場でならともかく、普段そう呼ぶのはおかしいってのはわかってた。
でも、外で呼ぶ機会がそうあるわけでもないし、ついそのままになっていた。
そもそも、何て呼べばいいんだ?


「もう、呼び捨てでもいいって。」
悩みが顔に出ていたらしく、彼にはそう言われたけど。
俺より年上で、キャリアなんてずっと上で。
憧れと尊敬の入り混じった想いを抱えている相手を、呼び捨てになんか出来るわけがない。
でもなぁ、苗字で呼ぶのは他人行儀だしなぁ。
あとは、「くん」づけか?
そんな馴れ馴れしいことできたら、思い切って呼び捨てにするよ。
残るのは、あれか。
やっぱあれしかないよなぁ。
先生、これで許してくれるかなぁ。


「………亮介さん。」

今の俺には、これが限界です。

421 :風と木の名無しさん:2006/12/27(水) 03:14:19 ID:HnOhrQ8o0
very nice 萌えです。

422 :風と木の名無しさん:2006/12/27(水) 03:57:29 ID:Avqfjzcu0
きゅんってした。きゅんって。

423 :風と木の名無しさん:2006/12/27(水) 07:13:43 ID:kdmoCDmWO
>>420
GJ!萌える

あと素直な萌えシチュ指定の>>419もGJ
さん付け呼び萌えるよね

424 :風と木の名無しさん:2006/12/27(水) 12:21:38 ID:WgvMJYh60
なんか良いなぁ…素敵ッス。

425 :風と木の名無しさん :2006/12/27(水) 18:23:45 ID:PupdwJQV0
GJ!GJ!はげもえた!!

426 :風と木の名無しさん:2006/12/27(水) 21:49:28 ID:KYOaCpuo0
いいなぁ丁寧だから萌えもひとしお!

427 :風と木の名無しさん:2006/12/27(水) 22:15:09 ID:fCUYosfm0
もえたgj!

428 :風と木の名無しさん:2006/12/27(水) 22:27:33 ID:kj1mYX+G0
マワされたって、踏まれたって、
・・・君のためなら平気さ。

429 :風と木の名無しさん:2006/12/27(水) 22:32:21 ID:JFCd89bK0
おあいこな喧嘩

430 :風と木の名無しさん:2006/12/28(木) 11:40:44 ID:HiQ3VGM+O
「早い!」
互いに果てた直後、まだそこから抜いてもいないうちにそう怒鳴りつけられ、鷹野は一瞬きょとんとした。
「え、はや、て」
「イくのが早ぇっつってんの!」
広瀬はいらいらと吐き、いまだのし掛かる鷹野を押し退ける。
勢いで、秘所から鷹野のモノがずるりと抜け落ちた。
「なっ、なに言ってんだよ。ヒロセだって一緒にイったじゃん」
「そりゃお前がガツガツ追い上げるからだろ! 俺はもっとゆっくり感じたいの!」
「追い上げるったって、俺ヒロセの前はほとんどさわってないよ。てか、ヒロセ自分で扱いてたし」
「だから! タカノががんがん突き上げて来るから!」
「だいたい、ヒロセは挿れる前に一回出してんじゃん。俺が一回イくまでに二回イってんだから、
 早いってんならヒロセの方だよ」
「バカ、挿れてからの話だよ!」
「じゃあなに、ヒロセは俺とヤってて気持ちヨくないわけ?」
「そうは言ってない」
「ならいいじゃん」
「よかねぇ! そういう問題じゃない!」
素っ裸のまま対峙して、二人はぎりぎりと睨み合う。

「相手を早くヨくしてやりたくてなにが悪いんだよ!」
「俺は少しでも長くタカノを感じてたいの!」

真っ赤になったのは、二人同時だった。

431 :風と木の名無しさん:2006/12/28(木) 12:11:58 ID:I+WiZyaQ0
そうか、これがバカップルなんだな…GJ!

432 :風と木の名無しさん :2006/12/28(木) 15:08:29 ID:xOMXiakB0
ごちそうさまでしたwwwGJ!
こいつら可愛いなwww

433 :風と木の名無しさん:2006/12/28(木) 16:25:35 ID:9txmyG700
よいバカップルですねGJ!

434 :風と木の名無しさん:2006/12/28(木) 21:18:47 ID:MAeiW3UU0
まさしく痴話げんかですね

435 :風と木の名無しさん:2006/12/28(木) 23:01:29 ID:LAIHSEX0O
先生、これが目もあてられなかったり犬も食わないやつですね!

436 :風と木の名無しさん:2006/12/29(金) 11:13:06 ID:qVNLJ8sZ0
そうですね、我々ならガン見してかつがっつり食い付いて
しまうような代物なのですが。
あ、ここテストに出しますよまわし。


437 :風と木の名無しさん:2006/12/29(金) 15:36:06 ID:hbDufm8NO
強風に飛ばされそうになりながらまわしてみる

438 :風と木の名無しさん:2006/12/29(金) 16:20:43 ID:vr6HUByOO
仕事納めが元旦になったよまわし

439 :風と木の名無しさん:2006/12/29(金) 16:29:16 ID:w9cHyJvkO
じゃあ「会社で年越し・上司と部下」

440 :風と木の名無しさん:2006/12/30(土) 16:30:57 ID:TXM1TX9f0
「あーあ。。今年もまたすげえ雪だぜ」
「え。。」
「あ、そっか。お前、去年はいなかったよなあ」
「。。はい」
俺はコンビニのおにぎりを一口食べた。
上司は海苔巻きを口にほおりこんだ。

広い事務所に2人きりだった。

「聞いてると思うけどよお、これからだからな、忙しくなるのは」

他の連中の半分は自宅に帰り、残りは別の場所で待機していた。

チャイムが鳴ったそばが届いたようだ。
俺は玄関にいって出前のそばをもらった。

441 :風と木の名無しさん:2006/12/30(土) 16:32:08 ID:TXM1TX9f0

「やあ。。届いたな」
上司はうれしそうに割り箸を割り、そばを口にする。
俺もそばをすする。
大晦日だなあ、と思った。

「お茶、いれますか?」
「いやいい。水はもう控えとく」
「俺もそうしよう」
上司がひとなつっこそうに笑った。
「なあ。お前と組むのは、今年最後だな」

「そうっスね。でも、」

「ん?」
「初仕事、一緒っすスよ」
「へへ。そうだな。
 まあよろしくやろうや。日が昇るまでにはまだまだ。。だ」

俺は今、この人と一緒にいられることに、心が躍っていた。


442 :風と木の名無しさん:2006/12/30(土) 17:15:12 ID:wiVGqT0j0
GJ!
こんな上司部下いいなぁ。

443 :風と木の名無しさん:2006/12/30(土) 18:12:54 ID:s59IEbAX0
上司さんも部下さんもよいお年を!

そろそろ今年最後の萌えがくる時期になるのかな?
どんなの来るか楽しみ。

444 :風と木の名無しさん:2006/12/30(土) 19:31:11 ID:Xa8wRt6s0
ノンケ上司か?
それもまたヨシ

445 :風と木の名無しさん:2006/12/30(土) 21:18:25 ID:TY9umJXN0
句読点ってのは、とっても大事なものなんだと再認識した

446 :風と木の名無しさん :2006/12/30(土) 22:05:52 ID:o7tiMIw20
コンビニおにぎりの海苔はしっとり派

447 :風と木の名無しさん:2006/12/30(土) 23:11:32 ID:+mEEjcNN0
しかし納豆巻きの海苔はパリパリ派

448 :風と木の名無しさん:2006/12/30(土) 23:22:44 ID:NQFU01PKO
ち、仕方ねぇ。踏まれてやるか。

449 :風と木の名無しさん:2006/12/30(土) 23:33:22 ID:Xa8wRt6s0
番長×生徒会長

450 :風と木の名無しさん:2006/12/31(日) 22:09:36 ID:RSrL2vRiO
すっかり暗くなった学校からの帰り道、僕は少しだけ遠回りをして土手の道を通る。
いつも取り巻きのような連中に囲まれている彼が、たまに、そこに一人でいることを知っているからだ。
いた。
何をするでもなく、少年はうっすら雪の積もった河川敷を眺めている。
「よう、会長さん」
音に気付いた彼が振り向き、声を掛けられて、僕は自転車を降りた。
「こんなところに座っていたら冷えるだろう」
「別に」
「…僕を待っていた?」
「俺に会いに来たんだろ?」
あっさりと返される。顔色ひとつ変えない彼に、こっそり舌打ちする。

「随分遅いお帰りなんだな」
「生徒会の仕事で」
「こんな時間までよくやるもんだな。…ゴッコ遊びみたいなモンをさ」
「……まるで」
「あん?」
「いや、」
「言えよ」
「…まるで、君らのやっていることは、ゴッコ遊びじゃないような言い草じゃないか」
伸びてきた腕に胸元を掴まれ、引き寄せられる。だが息が詰まる程の強さではない。
「喧嘩ごっこだと、そう言いたいのか?」
「怒るなよ、つっかかってるわけじゃないんだ」
そう言いながらも、彼が本気で怒っているわけではないのは分かっていた。
「仕方ないじゃないか。君がどうかは知らないけどさ、社会の真似事をするのが学生ってもんだろ。何か、ゴッコじゃないことってあるか」
顔を背けるのを我慢してまっすぐ見返していると、彼はふんと鼻から息を抜いた。
胸元を掴んでいた手が離れ、顎の辺りへと移動する。頬を撫でられて、僕は呟く。
「これだってそうだろ。ゴッコだ」
「黙れよ」
終始余裕のあった彼が、さっと眉をひそめる。
急に何だっていうんだ。本気の不機嫌を感じて僕は肩をすくめた。

451 :風と木の名無しさん:2006/12/31(日) 22:30:31 ID:hrvx3aol0
ひーー萌えた
今年最後の萌えをありがとう

452 :風と木の名無しさん:2007/01/01(月) 07:41:29 ID:Cn4+NlabO
あけましておめでとう
初萌えだ。文章すごくうまいね、GJ

453 : 【小吉】 【52円】 :2007/01/01(月) 10:17:21 ID:db5tUs1/O
初萌え乙

454 :風と木の名無しさん:2007/01/01(月) 15:29:07 ID:jDWZWnfl0
萌えつつまわし

455 : 【豚】 【276円】  :2007/01/01(月) 16:24:55 ID:M2L7Hfts0
根底に流れる雰囲気がものすごく好みだ。
年明けそうそう萌えたよまわし。

456 : 【小吉】 【945円】 :2007/01/01(月) 21:27:09 ID:ENUGwk/PO
今年もいい萌えいっぱいになりますようにまわし

457 :風と木の名無しさん :2007/01/02(火) 00:23:28 ID:kc14RXjB0
今年もよろすくお願いしますまわし

458 :風と木の名無しさん:2007/01/02(火) 00:36:51 ID:lzLb4sBp0
今年も元気に踏まれます

459 :風と木の名無しさん:2007/01/02(火) 00:41:01 ID:gyUTKgkh0
初日の出

460 :風と木の名無しさん:2007/01/02(火) 01:02:38 ID:V7Zwz3sv0
初日の出に起こしてくれと言われてたのに、一緒になって爆睡した。
目が覚めたらもう9時半だった。
今更起こしても怒られるのが目に見えていたし、疲れていた様だったからそのまま寝かしておいた。

お昼のニュースでやってた、初日の出の模様をひたすら録画して、編集してから起こして
その映像を見せたら、それまで大爆発寸前だった顔が、大爆笑に変わった。

461 :風と木の名無しさん :2007/01/02(火) 02:25:01 ID:kc14RXjB0
あるあるw可愛いwwww

462 :風と木の名無しさん:2007/01/02(火) 04:24:47 ID:rK8eSl57O
可愛いGJ(*´д`*)ハァハァ

まわしまわし

463 :風と木の名無しさん:2007/01/02(火) 07:50:35 ID:WhexxBE8O
あるある…なのか?

464 :風と木の名無しさん:2007/01/02(火) 20:17:17 ID:yzW4teFl0
ワンコ攻めを想像した

465 :風と木の名無しさん:2007/01/02(火) 21:27:43 ID:PBXUqemC0
地道に編集する姿、カナシスww

466 :風と木の名無しさん:2007/01/02(火) 23:40:05 ID:EBqd1Hgc0
これは攻めでもいいけどマイペース受けでもいける

467 :風と木の名無しさん:2007/01/03(水) 00:07:01 ID:dwU/UPyG0
シュールだろうな
初日の出メドレー画像

468 :風と木の名無しさん:2007/01/03(水) 00:41:02 ID:AgCUn6dV0
>>460
基本的に仲良しな感じがいいね

469 :風と木の名無しさん:2007/01/03(水) 00:45:36 ID:j/Tax5l/0
ギターとドラム

470 :風と木の名無しさん:2007/01/03(水) 00:45:47 ID:BQVUgRH4O
一度のつもりがズルズルと

471 :風と木の名無しさん:2007/01/03(水) 03:42:20 ID:BQVUgRH4O
スタジオの重いドアを開けると、ドラムセットの前に直人がいた。
真剣な表情で、神経質にシンバルの位置を調整している。

「お疲れ」と声をかけてから「ああ」と返事らしきものが返ってくるまで十秒。
「調子どうだ?」と問いかけてから「うん」と返事になってないものが返ってくるまで三十秒。

ここで構って欲しいからとちょっかいをかけても、冷たい視線が返ってくるだけなので
俺は大人しくケースからギターを取り出して、壁際に座り込む。
外の音が遮断されているから、スタジオの中はしんとしている。
もう少ししたら他のメンバーが来て騒がしくなるが、今はドラムの音が微かに響くだけだ。

そのまま約十分間、直人は黙々と叩いては再調整を繰り返していたが、
不意にこちらを見て「アンプ、繋げば」と言った。

「この間も言ったけど、神崎が俺に遠慮する必要はないよ」
愛想笑いとは無縁の表情で喋る直人に、俺は笑いかけてやる。
「別にしてねーよ。もう少ししたら俺も始める」
「だったらいいけど」
そう言う間もにこりともしない。が、俺は怯まない。
「あ、でも直人が俺の熱い熱い眼差しに気が散るって言うんなら」
「散らない」
そう言ってあっさり俺から視線を外して、ドラムセットに向き直る直人。
こういう冷たい反応にはいい加減慣れている。だから、俺はめげない。
「俺、お前がドラムと向き合ってるとこ見るのが好きなんだよな」
ノーリアクション。
「ここだけの話、実はさ」
反応なし。
「この十五分かそこらのために、俺いつも早めにスタジオ来てる」

がたん、とバスドラムのペダルが音をたてた。

472 :風と木の名無しさん :2007/01/03(水) 04:00:18 ID:lDJBqbtu0
これはwGJwww
バンドものにここまで萌えたのは久々です!

473 :風と木の名無しさん:2007/01/03(水) 14:32:49 ID:gnhgrphF0
個人的に、気難しそうなドラマーってのが新鮮だ
懐っこいギタリストかわいい

474 :風と木の名無しさん:2007/01/03(水) 23:48:33 ID:A6Ijvh0g0
そろそろ回してもいいかな
まわし

475 :風と木の名無しさん:2007/01/03(水) 23:58:43 ID:FRrWePKPO
まわし

476 :風と木の名無しさん:2007/01/04(木) 00:21:33 ID:kNjQSa/t0
ギターとドラムの関係に萌えたよ。>472GJ

477 :風と木の名無しさん:2007/01/04(木) 00:22:10 ID:kNjQSa/t0
そしてナチュラルにレス番間違えた。改めて>470GJ

478 :風と木の名無しさん:2007/01/04(木) 00:37:40 ID:l9YBuIva0
ツンツンだなドラム

思い切り踏めばいいよ。バスドラムのペダルを

479 :風と木の名無しさん:2007/01/04(木) 00:43:15 ID:weRm+8aR0
攻めが浮気

480 :風と木の名無しさん:2007/01/04(木) 00:43:24 ID:gzoWt6Si0
人の見えない物が見える

481 :1/2:2007/01/04(木) 03:23:37 ID:gzoWt6Si0
あれはいつもの事だ。だから気にしても仕方がない。

「友美ちゃんってかわいいよね、一緒にいると楽しいから好きだな」
「この間早紀ちゃんとラブホ行ってさ、俺はダメだって言ったんだけど」
「悪い、明日佳那子がどうしても付き合ってくれって言うから」

それでも、心が折れてしまうということはあるもので。
俺は何百回も書いては消していたメールをとうとう送信して、
知久の前から姿を消した。


と言う事が2ヶ月前のあらましな訳だが、
朝アパートの扉を開けると、足下に土下座して背中を見せている知久がいた。
「……なにやってんのお前」
「俺が悪かった、もう一度やり直したい」
なにを今更、お前に反省なんて言葉があるわけない。
「一哉がいなくなって考えたんだ。友美や早紀も大切だけど、
やっぱり一哉がいないと、俺…」
当時もよくそう言われた。しかし彼女らと比べられる事自体
俺のプライドを傷つける事だと、こいつはどうして分からないんだろう。
溜息を付いて見下ろすと、知久の尻ポケットに入っていた財布に
以前はあれだけ存在を主張していたものがサッパリ消えてなくなっていた。

482 :2/2:2007/01/04(木) 03:26:10 ID:gzoWt6Si0
ふと、最後に送ったメールを思い出す。
……もしかして分かったのだろうか、俺の気持ちが…。

明るくて面倒見がよくて、いつも笑っていた。
そうだ、俺はそんなこいつが大好きだったんだ。

「……お前、財布の…どうしたんだよ」
「え?…ああ、お前に言われて、俺も考えてさ…」
「…それじゃ…」
視線を合わせると、知久が照れたように笑う。
「いくらちいさいぬいぐるみったって財布に付けとくと汚れるだろ?
友美も早紀も佳那子もあんまり洗いすぎると大事なふかふか感がなくなるしさ。
だからこれからは家だけでかわいがろうと思ってるんだ、あいつらの事は」

「キモイ、死ね」
メールで送った文章をそのまま本人に投げかけて、俺は部屋の扉を思い切り閉めた。

483 :風と木の名無しさん:2007/01/04(木) 11:42:38 ID:kNjQSa/t0
>480 GJ!!
一瞬オチにとまどったけれど、好きだなこういうの。

484 :風と木の名無しさん:2007/01/04(木) 12:21:57 ID:rZIJrN5Q0
攻めキモいwww
がんばれ受けw
GJ!

485 :風と木の名無しさん:2007/01/04(木) 13:39:40 ID:CqHFzsYS0
攻めキモいwwwwwww
ワロ萌えたGJ!

486 :風と木の名無しさん :2007/01/04(木) 14:40:10 ID:iyZ2vIno0
これはキモイw
480も一哉もGJ!GJ!!

487 :風と木の名無しさん:2007/01/04(木) 17:14:16 ID:micwINrI0
ちょ、じゃあラブホに行った相手って…

攻めきもすw

488 :風と木の名無しさん:2007/01/04(木) 18:08:04 ID:jsndND+m0
変態好きにお年玉をどうも

初踏まれ
いいロイター板になりたい…

489 :風と木の名無しさん:2007/01/04(木) 18:17:24 ID:Pxlkez2WO
冬のバーゲン

490 :風と木の名無しさん:2007/01/05(金) 18:16:32 ID:dln3XLYq0
急がないとバーゲンが終わっちゃう!

こういうときにかぎって、電車が遅延するんだろう。僕は不幸だ。

駅から駆けて閉めるぎりぎり、やっと到着した。
そのまま会場内を走って目当ての店に行くと、

もう店じまいを始めていた。

「ごめんねー。かんばいしちゃったわぁ」と
うれしそうに店員さんに言われた。

がっくり。

ああ、これが僕の運命なんだろうか。
会場を出ると外は日が落ちていて、寒々としている僕に
冷たい空気が追い討ちをかけてきた。

「あれ?」
聞き覚えのある声がした。
「あ、きてくれたんだ」

491 :風と木の名無しさん:2007/01/05(金) 18:23:18 ID:dln3XLYq0
「こ、こ、こんばんは!」

店長さんだ!!

「あの、あの、お疲れ様です。
 冬のバーゲンは今日でおわりなんですよね?!」
「うん」
店長さんはにっこり笑った。

「さっき行ったら完売してましたねーすごいですねー」
「まあまあ今年はよかったかな。
 あ、そうだ。ねえよかったら、これから打ち上げあるんだけど、来ない?」

き、き、キターーー!!!!

「はいはいひあああはい!!」

店長さんに憧れて通い続けて1年。
やっと顧客と認められたんだ。
やっと、やっと、お近づきになるチャンス到来!

「じゃあ○時にこの店なんだけど、僕の携帯の番号を、、」
「は、はい!」


さっきまでのことは全部無し。僕は幸福です。

492 :風と木の名無しさん:2007/01/05(金) 20:41:53 ID:k5R2Z1oIO
まわし

493 :風と木の名無しさん:2007/01/05(金) 21:41:21 ID:diz/fxxEO
接客業として馴染みの客にもタメ口は許せんな

494 :風と木の名無しさん:2007/01/05(金) 22:07:54 ID:5E/dtMdc0
店によって空気読んで変えていかないと、本当の接客とは言えない…と接客店の教育係がいってみる。

495 :風と木の名無しさん:2007/01/05(金) 22:38:02 ID:hOvZn2jLO
>>494勉強になるなぁ

とりあえず、一途な僕と店長さんに幸あれ

496 :風と木の名無しさん:2007/01/05(金) 22:47:04 ID:jshNLlZD0
冬のバーゲンってお題見たとき久々に擬人化が来るかと思った。

497 :風と木の名無しさん:2007/01/05(金) 23:08:48 ID:WkIAlwbk0
なぜ?冬のバーゲンそのものを擬人化??

498 :風と木の名無しさん:2007/01/05(金) 23:51:51 ID:CmZk1tY90
踏んだらいいと思う

499 :風と木の名無しさん:2007/01/05(金) 23:53:25 ID:Vqzkbfca0
もういかなくちゃ

500 :1/2:2007/01/06(土) 01:44:54 ID:DgGhVgaz0
来る気はしていた。
だから今日だけは、部屋で一人待っていた。
気がつけば、俺の前にヤツは立っていた。
「…最後だから」
つぶやくようにヤツは俺にそう言った。
「うん」
色々言いたいことはあったのに、何も言葉にはならず、胸の中で溶けて消えて、
体の隅に黒く暗く溜まっていった。俺は手を伸ばすこともできず、ただ目の前に
出てきたその姿を見ていた。
ちょっと悲しそうな顔。丸めた背中。落ちた目線。
そんな顔するな、と言いそうになって、やめた。
「…あと何時間かいるんか?」
「いや、一言だけ言いにきただけ」
「何?」
俺の声は震えてなかった。
ただただ静かに、俺達は向かい合っていた。
「ありがとう」
あいつは笑顔を作ってそう言った。
「…最後にそんなこと言うな」
「俺、お前に会えて良かったわ」
「その言葉は、俺じゃないやつに言え」
俺の言葉に、ヤツは笑った。そして急に顔をゆがめた。涙をこぼした。
「結局、色々考えても何しても、俺にとって最後に会いたいのはお前だった」
泣きながら笑う姿に、あぁこういう状況でも涙って出るんだな、と感心した。
俺は涙をぬぐおうと手をのばした。
触れる。感触がする。涙がぬぐえる。水滴が俺につく。
「…本当に、最後まで、未練たっぷりでごめんな」
ゆがんだ顔で笑顔を作りながら、あいつはそうつぶやいた。
我慢しきれず、俺は思わず思いっきりあいつを抱きしめた。

501 :2/2:2007/01/06(土) 01:45:59 ID:DgGhVgaz0
あいつの腕が俺の背中にまわる感触を感じる。
それは何年も前に交わした抱擁と変わりなくて、思わず錯覚してしまいそうになる。
「礼も謝罪も、俺の方だから…」
その後は言葉にならず、息を吐くようにしてヤツの名前を呼んだ。何度も何度も。
離れていかないよう、強く強く抱きしめた。
しかしその感触は、抱きしめるたびに希薄になっていくように感じて―――
「お前と出会えてよかった」
「そんなん俺の方が」
「ありがとう」
「礼なんて言うなって」
「お別れしたくなんてしたくないけど」
「…」
「もういかなくちゃ」
あいつが、俺の背中から腕をはずした。
離したくなくて、俺は抱く腕に力をこめた。
しかしスルリと簡単にあいつは俺の腕からぬけだしてしまって。
「お別れや」
唇に風が弱くあたった気がした。
その風がヤツを感じた最後で。
涙をぬぐった時、あとかたもなくヤツは俺の部屋から消えていた。

誰も信じてくれなくていい。
四十九日。
この世とのお別れの日、ヤツは俺のところに来て、そして旅立っていった。

502 :受験生ガンガレ:2007/01/06(土) 01:47:09 ID:c67s0PC2O
ドアを開けて1歩踏み出し、直後戻ってきた。
「寒い」
「……学校行け」
寒いのは分かる。
今お前がドアを開けた瞬間一気に廊下が冷えたし。
路面も凍ってる見たいだし?
「転んだ事は黙っててやるからさっさと行けよ」
「嫌だ。こんな道歩いて行けるか」
「寒くても世の中動いてんだよ。可哀想な受験生はさっさと勉強しに行け」
「……家でもできる」
確かにこんなに寒い日くらいはと思うけれどここで甘やかす訳にはいかない。
今まで頑張ってる事を知ってるから。
後悔はしてほしくないし。
……それ以上にオレが困る。

「……バカ兄貴」
「バカで結構」
「なんで兄貴は休みなんだよ」
「大学生は休みが多いの。……お前も大学生になるんだろうが」

お前、オレのところに来るんだろ?

「なる。なってラブラブキャンパスライフ」
「……バカ」
本当にバカだ。
そんな事の為に頑張るなよ。
それが嬉しくて仕方がない自分はもっとバカだ。
「だったらさっさと行けよ」
「うん。行って来ます」

送り出した寒い世界。
暖かくなる頃は、きっと一緒に。

503 :風と木の名無しさん:2007/01/06(土) 02:36:11 ID:BI5getK10
>>500-501
GJ!・・・GJだけど、切ない悲しい

>>502
ドンマイ

504 :風と木の名無しさん:2007/01/06(土) 16:57:54 ID:xduS6bvp0
アクセス規制中?
まわし

505 :風と木の名無しさん:2007/01/06(土) 20:07:18 ID:RMDKm+mPO
GJ!
…9のおかげで井上陽水が脳内エンドレス
傘が無い〜

506 :風と木の名無しさん:2007/01/06(土) 20:40:23 ID:lOtWFh1b0
そんな季節だねぇ、受験生ガンバレー。
切ない系も丁寧でGJ!

507 :風と木の名無しさん:2007/01/06(土) 22:03:18 ID:JemGQ+x/0
あー、なるほど 陽水

508 :風と木の名無しさん :2007/01/06(土) 22:13:51 ID:mQhnQZV+0
どっちも好きだ!GJ!!w

509 :風と木の名無しさん:2007/01/06(土) 22:15:59 ID:SfhKrwB40
日曜大工

510 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 01:00:18 ID:yzGB1u8K0
バイトの夜勤明けでロクに寝ていない。
頭も身体も、深い水底に沈み込んだような重さを湛えたままの日曜日、朝8時。
根っから朝型、こんな時間からハイテンションなあいつが、カナヅチとノコギリ、そして大小様々数枚の板を抱えてやってきた。
「あれ、ゴメン。寝てた?」
あたりまえだろ馬鹿野郎!
俺の生活パターンも夜型体質も熟知しているはずのあいつは、そんなことはたった今知りました、みたいな顔をして、
へらっと玄関先で笑って見せた。
「…何しに来た」
「うん、あのさ。急に思い立っちゃって。ほら、俺、手先器用だろ?特技は日曜大工ってくらい。実家のトイレの棚も庭にあるゴンゾーの小屋も、俺がまだ中学生の頃に作ったヤツなんだよね」
「…それで?」
「うん、それでさ。さっき起きて、外見たらやけに天気がいいからさ。もうこれは日曜大工日和だなぁと思って。なんだか天気の上に
カレンダー見たらお日柄もいいし。こりゃもう俺たちが一緒に住む家を建てるしかないなってそう思って」
立て板に水のごとく、ずらずらと言葉を繋げながらもちゃっかりとしたあいつは、俺に断りもなしに部屋の中へと入ってきて、
決して広くはないワンルームマンション、つまり居間兼食堂兼寝室の中央に、これまた持参の青いビニールシートをびらっと広げた。
「あ、まだ眠いんだろ?寝ててもいいよ」
って、寝てられるか馬鹿野郎!
「おまえ人の部屋にいきなり来て何してんだ!っていうか日曜大工じゃ家は建たねぇし、そもそも俺はお前との同居を承諾した
覚えもないし!」
「え〜なんでぇ?先週のゼミの飲み会の時、言ったじゃん。同居すれば部屋代も電気代も食費も独り暮らしより安く上がるよなーって」
「ありゃ一般論として、お前がそう言ったことに対して俺が『そうだな』って同意しただけのことだろ!」
「うん、まぁそうとも言うかな」
「そうとしか言わねぇよ!」
と、ここまで叫んだところで、俺の普段はなけなしの血圧が悲鳴を上げた。
くらりと目眩がして、俺は糸の切れたマリオネットみたいにベッドの上にすとんと腰を落とす。


511 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 01:01:59 ID:yzGB1u8K0
「あああ、朝からそんなに喋るからだよ。ほら、横になってなよ」
誰のせいだと思ってるんだ馬鹿野郎!
と、叫びたかったけれど、そんな一言すらも億劫で。言われるままにベッドに身体を横たえた俺に、ふわんと掛布団を被せたあいつは、
「眠ってていいよ」
なんて、子供にするみたいにポンポンと、布団の胸辺りを叩いて言った。
この部屋は俺の部屋なんだからお前に言われるまでもない、と反論したかったけれど。
ひどい睡魔に襲われた俺は、そのまま眠りの中へと入ってしまった。泥のような眠りの途中、何度か木を削る音や軽く打ち付ける音に
意識を戻されそうになったけれど、それは不快と言うよりはどこかリズミカルで耳に優しくて、俺は満足するまで深く眠り続けた。

…不意にぱっかりと目を覚ますと、既に窓の外はオレンジ色に染まり始めていた。
ここ最近、バイトにレポートに忙しくて、こんなにたっぷりと満足するまで眠ったのは久しぶりだった。
「あ、起きた?」
頭の上から声がして、視線を上げるとそこには満面の笑みのあいつ。
「…まだいたのか」
「うん、そりゃね。家を建てるのはやっぱり一日掛かりだよね」
まだ言うかと思いつつ、たっぷりの睡眠で随分楽になった身体を起こして、全身で伸びをする。
ああ、腹が減った。
「あのさ、手、出して」
「手ぇ?」
「うん、両手を広げて」
何か食い物でもくれるのかと思った俺は、何も疑うことなく言われままに両手を差し出した。するとあいつは、後ろ手に隠し持っていた
それを、俺のてのひらにちょこんと置いて。
「さすがに時間なくてさ、平屋建てなんだけど」
どこか悔しそうな口調でそう言った。
それは広げた両手にちょうど収まるくらいの、精巧なミニチュアハウスだった。真新しい木の匂いの、手触りの温かい。
「屋根がね、取れるようになってるんだ」







512 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 01:03:20 ID:yzGB1u8K0
そう言ってあいつが取り外した屋根の下は、いくつか四角く空間が遮ってあって、ところどころにベッドやテーブルや風呂にキッチンと
思しき物が、これまた同じ木材で拵えて配置されていた。
お前どんだけ起用なんだよと、突っ込みを入れたくなるほどのそれは巧みさで。
「こっちがリビング。南向きで窓を大きく取って、自然光のたくさん入る空間にしようと思って。で、それを軸に一応動線を考えて、
移動しやすいように他の部屋を配置したつもりなんだけど」
どうかな?と問われて、俺は思わずこれを見た時の最初の疑問を、するりと口に出してしまっていた。
「…何で寝室がふたつあるんだ?」
「何でって…」
ちょっと困ったような、大いに嬉しいような声にそう繰り返されて、俺は思わず『シマッタ』と、口の中で呟いた。
「あー、いや。そうだよね。うん、寝室はふたつもいらないよね」
「い、いや、今のは一般的な疑問であって」
「じゃあ、こっちの部屋は書庫とか物置にしちゃって、リビングの隣の、こっちを寝室にしようね」
あいつはそう言って、書庫(仮)からベッドをひょいっと摘み上げると、寝室(決定)の部屋に既に置かれているベッドの横に、
くっつけるようにしてそれを置いた。
「となるとベッドはダブルで必然だよね。家の外には広い庭を作って、大きな犬を飼おうよ。洗濯物も干せるように物干し台も作ったほうがいいな。夏にはビアガーデンができるように、椅子とテーブルも置かないとね」
どんどん夢が膨らんで行くあいつの言葉に簡単に頷けるはずもなく、しかし反論もできないで俺はぼけっとてのひらの家を見つめた。
こんなに優しい、温かい家。本当に住めたらどんなに幸せなことだろう。
「一緒に暮らせる時が来るのが本当に楽しみだな。俺、頑張るね。絶対にいつか、俺の手で建ててみせるから」
ってちょっと待て。
お前マジで、これを自分ひとりで建てるつもりか?そんなの、一緒に暮らせるって、一体いつの話しなんだよ。
そんな些細な質問もできなくて、
「だから俺は同居を承諾した覚えはないんだって言ってるだろ。バッカじゃねーの」
そんな悪態を吐きながら、精一杯に、真っ赤に染まっているだろう顔を逸らせた。







513 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 01:31:54 ID:Mk6elxCj0
何か2人とも可愛くて、ほのぼの萌えた。

514 :風と木の名無しさん :2007/01/07(日) 01:34:13 ID:0E9u6/N/0
GJ……!
素直に萌えたwww

515 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 02:10:33 ID:wE0JL4CC0
楽しかったw
GJ!


516 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 02:58:15 ID:jIa088lr0
激萌えました。かわいいなぁ。

517 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 03:08:39 ID:sfBi3Aj0O
禿萌えた!!GJGJ!そしてまわし

518 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 03:17:16 ID:rXE1Ekj90
その家の隣に住みたいよGJ

519 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 03:20:52 ID:0NdktjQNO
福袋

520 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 10:25:12 ID:mxYx0qvM0
風邪で寝正月になったあの人に、福袋を買った。
早く渡して、喜んでもらって元気になってほしくて、小走りで道を急いだ。

それがいけなかったんだ。
道路脇の学校のグラウンドを囲うフェンスが破れてて、太い針金が歩道側に伸びているのに気付かなかった。
ちょうど雨が降っていて、足元は水溜り。
急いで歩く腕が振り回す福袋は、当然紙袋。しかも雨の水気を含んで若干ヨレヨレになっていた。

ビリっていって。
バサバサっていって。
ビチャビチャっていって。

「うわっ!? 」
って悲鳴を上げた時には、あの人の為に買った福袋は破れて大口を開け、
温かそうなマフラーやセーターや、中身の判らなかった商品が水溜りの水を吸って地面に広がっていた。

お天道様と同様に、両目から雨を降らせながらお見舞いに来た僕を、
あの人はまだちょっと熱い手の平でふわりと僕の頬を包んで、そっと笑って『災難だったね』って、慰めてくれて。
病身のあの人を元気付ける筈だった僕の方が、逆に元気付けられてしまった。

セーターやマフラーは泥水を吸って変な色に変わってしまったけど、洗えば多分大丈夫だよって笑ってくれて。
水を吸ってシワシワになってしまった温泉旅館の宿泊券を、嬉しそうに僕の湿ったほっぺたに貼り付けて、
『早く風邪治すから、一緒に行こうね』って、熱で潤んだ目で、とっても優しく笑ってくれた。

楽しみにしてるよ、って言う優しい君の笑顔が、僕の一番嬉しい福袋。

ただ、その後。
普通に洗濯したマフラーとセーターは見事に縮んでしまったわけだけど。
これは、さすがに怒られてしまったけれど。

君と行く温泉、僕も楽しみにしています。だから早く元気になってね。

521 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 12:03:19 ID:zE8GGWTA0
笑顔が福袋ってなんだか可笑しいな
かわいい

522 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 14:06:07 ID:t6aiYWYx0
「〜て。」が多いね

523 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 14:30:48 ID:IygHHKo30
最近は何が入ってるかわかる福袋が増えたよね
海外旅行や自動車の福袋まであったりして、もう何がなんだかw

>>520
乙です!

524 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 14:45:00 ID:qpQnsKJVO
中高生かな?初々しさが可愛い
福袋振り回して帰る姿を想像してほのぼの

525 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 14:46:41 ID:qpQnsKJVO
あ、いや 中高生なら二人で温泉旅行は行かないな
勘違いスマソ

526 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 15:52:20 ID:LpLXqnY60
かわいらしい。しかし温泉旅行チケットが入ってる福袋もあるとは…
あなどれんなー


527 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 16:14:54 ID:nXOEbLtM0
最近はなんでもありだから

528 :風と木の名無しさん :2007/01/07(日) 16:25:44 ID:0E9u6/N/0
きみになら踏まれても構わない

529 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 16:31:10 ID:ob7m913V0
男ばかり四兄弟の長兄×姉ばかり四姉弟の末弟

530 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 19:05:08 ID:0/RFDOEH0
小学校の4年生の時、クリスマスプレゼント何がいいかって尋ねられて、
即座に答えたのはセーラ/ームーンのステッキだった。攻撃するヤツ。
ほんとはマーズに一番あこがれてたけど、おふだはちょっとなぁって言う感じで。
そんな俺は、上に三人の姉がいる、4人姉弟の末っ子だ。
父さんは俺に常々「ぼく、じゃ無くってさ、俺って言ってみ?そっちの方が
かっこいいからさ」と、一人称を指示してみたり、なんだか必死だった。
女友達ばっかりの俺、クラブ活動は手芸部、ままごと遊びが何よりも好き
(しかも役柄はたいてい妹かママ)の俺に、相当やきもきしていたんだと
今ならはっきり解る。
セーラームーンのステッキが欲しいと言ったとき、父さんは、一拍おいて、
それから若干泣いた。
母さんや姉さんたちが必死になぐさめたけど、あんまり効果はなかったみたいで
父さんはむしろ逆上した。お前らが、ふざけてスカートなんか穿かせるから
こうなったんだ、そもそも七五三の時振り袖着るっつって泣いたのも…とか、
過去のことまで蒸し返し始めた。
「お前、もしかして将来の夢、セーラ/ームーンだったりする?」
父さんが、涙を隠すみたいにぬぐいながら俺にきいたとき、いつもの俺なら
「なりたい」って即答してたんだけど、そのときは空気を読んで
「なりたくないこともない」って答えておいた。だけど父さんはまた泣いた。

中学の時、刺繍クラブに入部した俺に、父さんはもうなにも言わなかった。
中学の三年間、俺は刺繍クラブの黒一点でありつづけ、女の子たちと一緒に
刺繍に励んだ。最後の年、三年生のメンバー全員で刺繍した大きなクロスは
今でも母校に飾ってある。最後の一刺しは部長の僕に任せられ、震える手で
針を刺して、みんなで泣いた。青春の想い出だ。

531 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 19:07:21 ID:0/RFDOEH0
高校に入って、バスケ部に入部したと言ったとき、お父さんは、また泣いた。
だけど、今までと違って、お父さんは泣きながら笑っていた。
スポーツなんて、お父さんからすればきっと男らしさの極みだったんだろう。
僕は刺繍をつづけたかったけど、無理矢理入れられた男子校に、そんな部活は
もうさすがになかった。
個人的に刺繍の教室に通いたいと言ったけど、家族全員が、これ以上は
道を踏み外すからだめだと言って許してくれなかった。(よく考えたら道を
踏み外すってどういうことだろう。賭け事でも酒でもないのに、刺繍なのに。)
しばらくぶらぶらしてたら、5月ごろものすごくかっこいい先輩に、
バスケ部に誘われたので、つられるみたいにして入部してしまったのだ。
ものすごくかっこいい先輩の名前は秋山さん。秋山先輩には先輩にそっくりの、
ものすごくかっこいい弟が3人もいるという噂なのだけど、それは定かじゃない。

部活中、練習の中休み、みんながこっちに駆け寄ってくるので、僕は一人ずつに
おつかれっす!と言いながら、タオルとドリンクを手渡す。
最後にやってきた秋山先輩。汗ばんでる腕とかまで超かっこいいなぁと
思いつつ、ガン見しながらタオルを渡すと、「則定くんお疲れ」と
先輩が声をかけてくれた。
「則定くんが入ってくれて、ほんと助かった。ありがとう!」
洗濯上手だよね、則定君。マネになってくれて本っ当に嬉しい。
秋山先輩はキラキラした笑顔でそう言ってくれる。どきどきする。
「則定君くんが来てから、部室もきれいになったし、ユニフォームも
タオルもふわふわだし、いいことばっかだよ。何よりなんか華やいだ!
則定くん、かわいいんだもん。男でこんなかわいいヤツ、見たことない。
だいたい男ってのは…」
最後の台詞だけ、なぜかものすごくよどんだ顔で発した先輩を、心配そうな
顔してみると、先輩はまたすぐに笑顔を作ってくれる。なんてかっこいいんだろう。
「何でもお礼するから、言ってね」
おお、思っても見なかったチャンス到来。
秋山先輩のこの一言に、思わず天にも昇るようなここちになってしまった。
心の中で父さんごめん、と呟いてから、俺は、じゃあ今度の日曜日、と
先輩に切り出した。

532 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 19:37:36 ID:XeubbqdZ0
わあ。末弟の行く末が心配ながらも萌えましたw
「なりたくないこともない」ワロスw




533 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 20:05:50 ID:F+qIqjPVO
父さんカワイソスw

先輩んちはムサイんだろーなー。
長兄にも幸あれ!

534 :風と木の名無しさん :2007/01/07(日) 21:58:05 ID:0E9u6/N/0
父さんにも幸あれw

535 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 22:00:31 ID:1Mzm5ANK0
実際、姉3人持ってる男ってどういう性格なんだろうね
甘ったれか、溺愛されて我侭か

536 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 22:16:31 ID:YSNlKGgt0
ちゃっかりしている。優しい。

父親は初の男でとても嬉しい。
母親も溺愛。姉は可愛がる半面パシる

537 :風と木の名無しさん:2007/01/07(日) 23:08:41 ID:enIGfhf30
超gj!モエー……

>536
なんで世の中の兄姉はパシらせるんだ!

538 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 00:11:07 ID:9V4dP1160
>537
弟妹をパシらせるのは兄姉の権利。
だからこそ弟妹には、反撃の権利を与えられるのだと何かで読んだ記憶がw

>539
今、この世に生まれて初めて踏まれてみます。



539 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 00:14:00 ID:+1EIvplc0
声が聞きたくて

540 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 06:01:33 ID:xyED316c0
「やあ、随分とお久しぶりの顔ですね! あれっどうして目を逸らすんですかアンタ。
別に俺に何も言わずに姿消したことなんて怒ってませんもう昔のことですし。
せっかく逢いに行ってもいつもなんだかんだ理由つけて留守だったのも怒ってません。
うん全然怒ってないよ今日帰ってくること聞いてなかったけれど怒ってないよ。
まあ、言い訳はいっくらでも聞いてあげるから言ってごらん。
黙ってないでホラ声出しな、謝りな。謝れよ。ゴメンナサイって言ってみな。
何か言えよ。五年振りなのにアンタ俺の名前の一つも呼べないのか。
……その病的な無口、来世では直るの? 前世もそう? つうか今生で直らないの?
ああああ辛気臭いな! もう召されろ! アンタなんか天に召されてしまえ!
大体アンタはどうして携帯持ってないの。このご時勢におバカさん!
毎週慣れないお手紙ちまちま書いた俺の気持ちにもなってくださいよ。ねえ。
文通しましたね五年間しましたね、おかげで筆不精が今では時候の挨拶も完璧でーす!
俺はすげぇシャベリですよ知ってるでしょう今も止まりませんよ言いたいこと山ほど!
ねえ、何か言えないのかアンタは。無口は美徳じゃなくて俺にとってはただの不細工だ。
あーあ苛々するなぁよし、ほっぺた出せ! 左向け左! レフト!
いつでも殴ってくれとはよーしいい度胸だ一発かましてくれる覚悟しろよ!」


ぼろぼろ泣きながらべらべらとしゃべって怒鳴って罵倒した挙句の果てに、
鉄拳を覚悟していた左頬には勢いよくキスが降った。
思わず名前を呼んでしまったら、ぐしゃぐしゃの顔がぱっと笑った。
「そう、聞きたかったのはそれ! アンタ最高! 前世も来世も愛しているよ! 多分ね!」
…今生で無口直すよ、と、心底思いながら抱きしめた。

541 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 11:18:10 ID:V2V282N4O
文章の大半がおしゃべりクンの台詞ワロスw
GJw

542 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 11:39:10 ID:fDBxyg29O
お似合いだが、彼と一緒にいたら無口なおらない気がします

543 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 12:29:48 ID:toRE2urK0
こういう雰囲気とノリ好きだ

ちょっとこのスレ思い出した
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1128263159/

544 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 13:06:59 ID:AYhdgSnP0
これはいい受けですね

あーくそ、最高にかわいいなGJ!

545 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 14:09:44 ID:2hdlERo40
萌えた・かなり・最高に

546 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 15:32:53 ID:BX8Ok7S90
テンションたけー

547 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 16:15:11 ID:r03Ex+gR0
おしゃべり受けでも攻めでもいいですね〜可愛い!!
GJです!

548 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 16:21:40 ID:+1EIvplc0
踏んでください、おもいっきり

549 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 16:23:20 ID:Qrv79c7F0
着物の男と女装の男

550 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 23:58:03 ID:WzoAayYn0
「ね、見て見て〜」
薄暗い照明の中、かけられた声のまま視線を上げると振り袖の着物を着た……心は淑女、が嬉しそうにくるりと回った。
「まぁ〜ゆきちゃんってばどうしたの、それ?」
凍り付いたようにその姿を見て動けなくなった自分の変わりに、女言葉が似合わない低い声が尋ねた。
「ふふふ、今日は成人式だからちょっと気合いいれちゃった」
「あんたなんかとっくの昔に成人終えちゃってるでしょ!そのあっつい化粧じゃどう見ても20歳には見えないわよ」
「ひど〜い。ね、佐藤さんあたしまだまだいけるわよねぇ?」
隆々とした肩を見せるタイプのドレスや、筋肉満載のおみ足を見せつけるようなスリットの入ったチャイナドレスに身を包んだ、
オカマバー『さくら』の面々に押しつぶされるように座っている自分にゆきちゃん、と呼ばれた彼女(店ではそう言わないとえらい目に遭わされる)が科を作って話しかけた。
「え、ああ、うん…良いんじゃない」
その着物。と最後までは言わずにテーブルにおかれたグラスに手をつける。
汗をかいたグラスは、店に入ってからも付けたままの手袋をじんわりとしめらせた。
実際のところ和服のことはさっぱりわからないが良い物であることは一目見てすぐにわかった。
「ほら〜やっぱりわかる人にはわかるのよ!あたしの良さが!」
「佐藤ちゃんはあんたじゃなくて着物を褒めてんのよ!」
「そうよそうよ!調子に乗っちゃだめよ!」
やいのやいのと野太い声でからかわれたゆきちゃんはふくれっ面をしながらも、狭いボックス席の中に無理矢理押し入り自分の隣に腰掛けた。
座る際にも着物の裾捌きに注意を払い、振り袖を綺麗に整える。
ゆきちゃんは昔から、口が悪くてもどこか品のある仕草をしていた。
「それにしても何で着物なんか着てるわけ?」
「だからぁ、成人式にちなんでってさっきゆきちゃん言ってたじゃない!やーねーあんたもうぼけてんじゃないの?」
「ひっどいこと言うわ〜。でもそうね、成人式なんて懐かしすぎるわぁ。」
もう5年も経つのね、という声に一同はうんうんと頷いた。
まだ5年しか経っていないのかと思った。高校を卒業してから7年しか経っていないのか、とも。

551 :風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 23:59:47 ID:WzoAayYn0
「あ、あたし成人式の写真持ってきちゃった」
そう言ってゆきちゃんは手に持っていた、着物の柄に合わせた巾着から小さなフォトアルバムを取り出した。
わっと場がにぎわい、見せて見せてという声に逆らうようにゆきちゃんは隣に座っていた自分にフォトアルバムを開いて見せた。
「ね、佐藤さん覚えてる?このときみんなで写真撮ったわよね〜」
見せられた写真はスーツや袴だらけで、振り袖なんていう華やかな存在はいなかった。
それでもみんな楽しそうにカメラに向かってVサインをしている。高校を卒業してから久しぶりに会ったこともあってテンションが高かったのだろう。
総勢10人の写真を懐かしい気持ちで見つめ、この頃は良かったと感慨深い気持ちになった。
「佐藤さん、やっぱりスーツに着られてる感があるわよね〜」
「そうそう成人式で佐藤ちゃんに会ったとき開口一番にゆきちゃんが言った言葉、私覚えてるもの!『佐藤お前スーツに着られてるべ!つか成長してねぇ!!』」
声音まで真似して言ったチャイナドレスの発言に自分とゆきちゃん以外はどっと笑った。
「やだあ…そうだっけ?そんなひどいこと言ったかしら」
「言ったわよ〜その上『お前相変わらずちっちゃいな〜…下も成長してねえぇんじゃないの?』ってセクハラまでしてたわよ!」
頬を赤らめて言ったゆきちゃんの発言にチャイナドレスはそう返し、また笑いが起こった。
ゲラゲラと笑う彼らの声は高校を卒業した頃と大差無いんだよなと思う。
このオカマバー『さくら』は自分が高校時代、生徒会を運営していたメンバーで固められている。自分もその一人だった。
店名は通っていた高校にちなんだ名前だ。大きなさくらの大木があって、その桜が満開のときに木の下で告白すると結ばれるなんていうジンクスがあった。男子校なのに。
実際のところ桜が満開の時期は毛虫がよく降ってくるので誰も近寄らなかった。
何がどうなって彼らでこのオカマバー『さくら』を開くことになったのかは地方の大学に行った俺は知らない。
こっちに就職を機に戻ってきて、飲み屋が多いこの近辺を同期の連中と歩いているときにゆきちゃんに捕まった。どこからどう見ても男の身体に女物のドレスをまとったゆきちゃんに。

552 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 00:00:21 ID:WzoAayYn0
それ以来何かとあっちゃここに連れ込まれている。『さくら』の誰それの誕生日だったり、開店何周年のパーティーだったり、季節のイベント日だったり理由は様々だ。
様々だったけれど、逆にゆきちゃんは理由無く自分をここに連れてくることもなかった。
「で、ゆきちゃん?佐藤ちゃんを連れてきた今日の理由は何かしら?」
「そうそう〜。ゆきちゃん何かないと佐藤ちゃん見せてくれないじゃない!」
見せてくれないって、自分は物じゃないんだから…と返そうと口を開いこうとしたらがっしと左手をゆきちゃんに掴まれた。
瞬間ゆきちゃんが何を考えているかを悟り手袋を取られないように手を握りこんだ。
正確には握りこもうとしたが間に合わず、手袋をはぎ取られみんなに見えるように左手を持ち上げられた。
「まぁ!すてきぃ!!」
「ペアリングね!」
野太い声で上がる歓声に満足したようにゆきちゃんはあでやかに微笑んだ。
自分とゆきちゃんの左手の薬指にはシンプルでありながらも高い、お揃いの指輪が光っている。
「結婚したら振り袖は着られなくなるでしょう?だから最後にって思って今日着てきたの」
「けっこん?!」
ゆきちゃんの突然の発言に驚いて手を掴まれたまま立ち上がった。

553 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 00:00:57 ID:WzoAayYn0
「何だよそれ?!いつそんな約束したんだよ!」
「あらぁ、覚えてないの?昨日の晩言ってたじゃない。結婚しましょって言ったらイイって」
「昨日の晩?………!ちがう、あれはそう意味じゃないだろう?!」
昨晩、と言えばいつの間にか住み込んでいるゆきちゃんに寝室に引きずり込まれた後だ。
そのときのゆきちゃんの顔は獲物を巣に持ち帰る猛禽累系の顔だった。
「あらぁ、そう?」
「そうだよ!つかああいうときに『イイ』って言ったら別の意味に決まってるだろ?!」
「『何してももイイから早く』って色っぽく言ってくれてたわねぇ」
「『何しても』じゃない!『何でも』だ!!由樹也!あんまりいい加減なこと言ってんじゃねえよ!」」
「佐藤こそ。男が一度言った言葉を撤回してんじゃねーよ」
のらりくらりと自分の言いようにしか解釈しないゆきちゃんについ家での呼び方が口から出た。
それにつられてゆきちゃん…由樹也も女言葉ではなく、昔のような口調に戻る。
ぎゃんぎゃんとはしたない言い合いをしているということを自覚する以前に、なんとしても結婚を撤回させたくて必至になっていた自分には『さくら』の面々が
「あんな牽制しなくても人妻には手を出さないわよ。ねえ?」
「あらやっぱり佐藤ちゃんが人妻なの?」
「夜はそうでしょ」
「でも掃除洗濯料理、ぜーんぶゆきちゃんでしょ?」
「家事が妻の仕事、なんてあんた頭かったいわねえ」
「ちょっとお、それよりもあの二人のお式をいつにするかが問題よぉ?」
「ええ?佐藤ちゃんがなんか必至に撤回しようとしてるけど?」
「無駄よぉ、ゆきちゃんの恋心は筋金入りだもん。なんだかんだで佐藤ちゃんは最後には折れると思うわ」
「高校んときからそうだったもんねぇ…じゃあまず花嫁衣装はどっちに着せるべきか、から話しましょ」
そんな風に頭を寄せ合って相談している声は全く耳に入っていなかった。

554 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 01:29:54 ID:Gh0elnP+0
4スレってけっこう長いな、大作GJ!
おそらく結婚式で着物と女装のカプになるわけですね?

555 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 01:37:40 ID:Sx5MMI990
GJ!
猛禽類に笑ったw
いいなー仲の良さがにじみ出てる仲間内会話

556 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 02:15:16 ID:ea2ewoY40
ユキちゃんがウェディングドレスで佐藤が白無垢でいいと思うんだ。

557 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 03:15:21 ID:vU5wyrQe0
高校卒業してから生徒会メンバーに一体何があったんだろう・・・

558 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 07:50:12 ID:mtdVcmIh0
ステキな生徒会www
笑いつつも朝から萌えさせてもらった。ありがとう。

559 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 08:10:01 ID:OZc0Wuyf0
尽くし攻め×強気受け

560 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 16:32:52 ID:j39sp1LB0
僭越ながら、初めて語ってみようと思います。

強気なひとは、何かしらその背後に負うものが彼を強気にさせているのだと思います。
例えば、才能を他と比較した際の絶対的自信や、至極単純に相手より年上・先輩であるということ。
相手が覆せない事柄であればあるほど、彼の自信というものは強くかたいものでしょうね。

けれど、些細な出来事でそれに亀裂が入ったり、揺らいでしまった自信を必死で保とうとするその健気さは、
傍観者には支えたいという庇護欲を抱かせたり、つい意地悪したくなる心を煽られたりするものです。
ましてや、強いところしか見せてなかった相手にふと露わにしてしまった弱い姿は、
彼にとっては耐え難い羞恥でもあるかもしれませんし、信頼しているから見せた本音かもしれません。
どちらにしても見ているこちらとしては微笑ましくも愛しくもある瞬間だと思います。
その後何気ない風に強気を装うところも、時には悪口を叩くとしても、どうしても顔が緩んでしまいます。

強気なひとが見せた弱い部分。それでも決して覆せない、覆したくない自信と関係性。
傍から見ていると、特に彼のことをよくわかっているひとならば、誇張の強さでさえすぐに剥がれてしまうだろうに。

それが今俺をとらえてやまない、あのひとの愛しいところです…

「お、何書き込んでいるんだ?」
「べ、別になんでもないってか、帰って来たならただいまくらい言えっつんだよ!ビビるだろうが!」
「お前は俺のかーちゃんか。それにしても年下のかーちゃんか…うん、いいな」
「いいなじゃねーって!手ぇ洗ってからご飯だからな!そうじゃねーとシチュー抜きだてめぇ」
「んーシチューよりチューくれよチュー」
「ネズミに食わせる飯はねぇ!うわ離せ!離せってんだゴラ!」
「じゃ勝手にギューさせてもらおうかな」
「てめ、いつの間にそんなにオヤジくさくなったんだ馬鹿!俺の夢と幻想と甘酸っぱい感情を返せ…っ!」

561 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 17:13:06 ID:CiujXxhj0
びっくりしたwwGJGJ!

562 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 19:52:55 ID:uI8XvmGGO
すっごいうまい!GJ!!

563 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 21:37:04 ID:CHMpeh1z0
結局は自分が強気受け&尽くすタイプなのか?

564 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 23:10:56 ID:iowc1dUH0
まわしに来ました

565 :風と木の名無しさん:2007/01/09(火) 23:28:57 ID:3Bw0Fgvx0
分析口調とのギャップがいい

566 :風と木の名無しさん:2007/01/10(水) 13:36:25 ID:Rgcn8xab0
ぐるり

567 :風と木の名無しさん:2007/01/10(水) 14:17:08 ID:rc0nWlck0
ずるり

568 :風と木の名無しさん:2007/01/10(水) 14:24:04 ID:rc0nWlck0
ずるり

569 :風と木の名無しさん:2007/01/10(水) 14:28:22 ID:qo8tvkvh0
アニオタ×ゲーオタ

570 :風と木の名無しさん:2007/01/10(水) 19:12:22 ID:7KjBOIDi0
「オイィィィィイイイ!!!俺のNAGATOたんフィギャーに何さらすんじゃこのヲタ男!略してヲタオ!」
「そんな大事なフィギュアなのにテレビの上に置いとくのが悪いんだよ!そのまま死ね!このアニヲタ風情が」
「うっせ!俺の部屋なんだからどうしようが勝手だろうがこのゲーム廃人がっ」
「ちげーだろ!ここは俺の領域だ!お前の領域はあの線の向こうだろ!」
「テレビを買ったのは俺だあああああ!!」

まったく、これだからゲヲタは困る
奴はスコアにしか興味がないのがまったくいかん。
新記録を出すことを目指すより
俺と一緒にト●ロでも見てネコバス乗りてー!ってはしゃぐほうが
絶対楽しいのになあ

「うっし!最短クリア完了」
「…これってすごいのか?」
「多分ファ●通でもまだ出てないタイムだと思う…あ、デジカメデジカメ」


「画面撮り終わったら、一緒に紅●豚でも見ようか」

「…ト●ロならいいぜ」




571 :風と木の名無しさん:2007/01/10(水) 19:38:49 ID:sq/jRaAS0
最終的には、
「これを見てくれ。俺のト○ロ、どう思う?」
「すごく…大きいです」
「じゃあもっと大きくなるよう、サツキやメイのようにウンウン応援してくれ」
「分かった」
という会話がされるところまで想像した。ありがとう。

あの草木大きくした動きって、改めて考えるとエロいよな。

572 :風と木の名無しさん:2007/01/10(水) 22:27:40 ID:UkNem49C0
いやべつにエロくないしw

ト○ロ好きのアニオタってかわええの

573 :風と木の名無しさん:2007/01/10(水) 22:41:52 ID:rc0nWlck0
すごいリアルにアニオタとゲーオタが浮かんで来たわりに
それはそれで萌えたよ…GJ!

誰か>>571を叱ってください。

574 :風と木の名無しさん:2007/01/10(水) 23:09:50 ID:qhP6t68E0
>>571
俺よりちょっと腐女子フィルターの性能がいいからって自慢してんじゃねぇぞ
ばーか

575 :風と木の名無しさん:2007/01/10(水) 23:17:28 ID:EfUflR8w0
オタップルか……デートは秋葉。
悪くない。

>>571
うまいこと言いやがって、こいつぅ!

576 :風と木の名無しさん:2007/01/11(木) 03:33:27 ID:evDJgd+r0
秋葉デートもどこを巡るかで案外もめそうだよね。
イベントも被らないだろうし。
とかまじで心配してみたり。

>>571
おいおい!

577 :風と木の名無しさん:2007/01/11(木) 15:07:59 ID:GjFAImUYO
オタっプルの口喧嘩カワユス。
関係ないがこの話読んでらっきょうの皮(四コマ)思い出した

578 :風と木の名無しさん:2007/01/11(木) 17:34:42 ID:mAoBPs180
この俺を踏もうなんて10年早いぜボウヤ

579 :風と木の名無しさん:2007/01/11(木) 17:35:23 ID:9wcVRZ8O0
かごめかごめ

580 :風と木の名無しさん:2007/01/11(木) 18:56:25 ID:0dx3mzuR0
「想像してみてください。あなたは今かごめかごめをしています。」
「な、なんだよいきなり。…鬼?それともまわるほう?」
「鬼です。」
「…わかった。」
「じゃあいきますよー。
 かごめかごめ かごのなかのとりは いついつでやる
 よあけのばんに つるとかめがすべった
 うしろのしょうめんだーあーれ
 はい!」
「うわっ」
「今あなたの心に浮かんだ人は誰ですか!?」
「…誰ですかって……そのタイミングで突然そんなに顔近づけられたら…」
「いいから!誰が思い浮かびましたか!?」
「いや…思い浮かんだっていうか……まあ…おまえ。」
「…えっ……」
「いや、『えっ』じゃないだろ。」
「そ…その人があなたの…運命の相手です。」
「……。」
「う、浮気とかしたらダメです!…即死しますよ。」
「即死ですか。」
「…運命ですから。」
「ふ〜ん……」
「な、な、なんか文句あるんですか。」
「べつに。」:

…まあ運命じゃしょうがないっすよね。

581 :風と木の名無しさん:2007/01/11(木) 20:55:30 ID:0hGBcRlJ0
GJ。
確かに小学生ぐらいの頃そういう噂があったような気がする。>運命の人

582 :風と木の名無しさん:2007/01/11(木) 21:50:02 ID:7DfuQdWc0
うはww
「う、浮気とかしたらダメです!・・・即死しますよ。」
「即死ですから。」

のやりとりにもえた

583 :風と木の名無しさん:2007/01/11(木) 22:23:06 ID:ejl2kOE30
GJGJw
自分は「…えっ……」「いや、『えっ』じゃないだろ。」で萌えたww
熱烈な誘い受けと見ましたがどうか。


584 :風と木の名無しさん:2007/01/11(木) 23:20:11 ID:NHrq3tml0
これは良い電波だ(※褒め言葉)

585 :風と木の名無しさん:2007/01/11(木) 23:26:29 ID:44lLO1Rb0
チラ裏でもおばかな子と言われてるしww(※褒め言葉)


586 :風と木の名無しさん:2007/01/11(木) 23:45:42 ID:bCrqeH+70
>>585
なんか嫌な感じだな
ほめ言葉と注釈つけりゃなんでもいいのか

587 :風と木の名無しさん:2007/01/11(木) 23:55:35 ID:4Z16eSaK0
!?

588 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 00:01:14 ID:Ywfzs1oAO
>>580
GJ!妙な雰囲気が好きだ

さて、踏み台かな?

589 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 00:01:33 ID:BC4O7ic50
何の因果か、惚れた相手の名前が父親と同じ

590 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 00:45:17 ID:AKZ/6mSt0
「という訳でお前を名前で呼ぶと言う案は却下する」
「あーいやまあ気持ちは分かるけど普通親父の名前なんかそんなに聞かなくないか?
家にいても『親父』とかそんなんで呼ぶだろ?」
「甘い。ウチの母親は親父の事をいつも『高良さん』と名前呼びだ」
「あまーい新婚家庭の呼び名くらいあまーい」
「と言うわけで諦めろ」
「でも折角付き合いだしたんだからさ、苗字じゃなくてこう親しみを感じさせる呼び名に
しようぜー」
「そうだな…じゃあ何か候補を挙げてみろ」
「うーん…タカさん?」
「某有名芸人を彷彿とさせるな」
「たーさん」
「類人猿の王者っぽい」
「タラちゃん」
「ちゃーん」
「それはイクラちゃん」
「というかお前命名センスねえよ」
「駄目出しだけしてるお前に言われたくないよ!?」
「あーもう面倒くさい。もうお父さんでいっか」
「え!?そこで妥協しちゃうんだ!?」

591 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 11:04:33 ID:1KogxyzCO
>「ちゃーん」
で噴いたwwGJ!

592 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 15:52:01 ID:f02LROL30
>>580と同じ人かな?

593 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 18:09:58 ID:eN2cTXKGO
590乙

ねぇ再来週2ちゃんなくなったらここ何処に引越すの?消滅サミシイ

594 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 18:24:11 ID:/P8ZCFr60
>>593
ピンクは所有者がまろゆきじゃないから、関係ないはず。
それ以前に、ドメインは個人資産じゃないから差し押さえってできないとおもうよ

まわし

595 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 20:30:56 ID:dyV/1J2uO
僕にお父さんをください!まわし

596 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 20:55:29 ID:c65CPS5S0
2chのドメインは資産価値が発生するドメイだから、その権利は売買できるはず・・・とか
何とか聞いたような。まあどっちにしても、サーバーのログが消えるわけじゃないから、
アドレス変わったらまとめサイトを確認して引っ越す、ぐらいのスタンスでいいと思うよ。

597 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 21:47:48 ID:7sGu5Vx10
ドメインが個人資産として差し押さえの対象になったなんて前代未聞らしいけど
「ドメインはネット上の住所にあたるから個人資産として扱える」みたいな主張が通るんじゃないかな。
まとめサイトがあってよかったよ…。

598 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 21:58:41 ID:sBkhQEPb0
踏めー!

599 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 22:02:24 ID:mYGmKf7qO
センター試験

600 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 22:02:32 ID:YPpZE3skO
初詣



601 :風と木の名無しさん:2007/01/12(金) 22:02:34 ID:5Bo2MiUr0
怖くて聞けない

602 :風と木の名無しさん:2007/01/13(土) 13:22:21 ID:iCtLl5MRO
『トモ先輩、愛してますー!』

突然聞こえてきた聞き覚えのある脳天気な声に、思わず飲みかけのコーヒーを吹く。
慌ててテレビを振り返るが、既にダイジェストは終了して画面は番組の開始挨拶をするアナウンサーに切り替わっていた。

そんな事があったから、それからずっとテレビをつけっぱなしにしていた。いつもならバラエティ番組を見ている時間にも、チャンネルはニュースのまま。
やがて話題は歳時のニュースに移り、見覚えのある建物が画面に映る。
「…そっか、今日ってセンター試験だったんだ」
期待に高鳴ってひっくり返りそうな心臓を押さえながら食い入るように画面を見つめる。
やがて、試験会場の光景から受験者一人一人のインタビューに切り替わると、見覚えのあるはしゃいだ顔が画面いっぱいに映り込んだ。思わず懐かしい呼び名が口をつく。
「ハル…」
記憶にあるよりも少し大人びた顔立ちが、記憶とまったく同じに笑う。

『トモ先輩、愛してますー!』

次のニュースに向けてフェードアウトする音声。
無音の画面の中、『絶対に追い掛けますから』と唇が動いたのが見えた。

頭が真っ白なまま、震える手で携帯を手にする。
「…信じらんねー!番号交換して一年間一回も電話してこないでいきなり公共電波でああいう事言うか?
というかテレビ局!センターに関係ない台詞流すなよ…!」
ひっくり返った声で呟きながら、初めて彼の携帯に電話をかける。
なにはともあれ「二日目も頑張れ、そして追い掛けてこい」と告げるために。

603 :風と木の名無しさん:2007/01/13(土) 13:50:47 ID:eKqvQq4m0
すばらしいGJ!

604 :風と木の名無しさん:2007/01/13(土) 14:45:09 ID:ZuliT+nj0
一途な後輩君かわいいな。きっと受験が終わるまで電話しないって決めてたんじゃないかしら。

605 :風と木の名無しさん:2007/01/13(土) 16:11:15 ID:oD/RqRxb0
GJ!この年頃のカプの一歳違いってなんか大きいよね。

606 :風と木の名無しさん:2007/01/13(土) 17:47:33 ID:LAL+OM1u0
>>604
それ萌え!

607 :風と木の名無しさん:2007/01/13(土) 20:32:02 ID:zYtqbJn70
まわす?

608 :風と木の名無しさん:2007/01/13(土) 20:46:50 ID:E9frmGT10
あどでー。ぼぐでー。(あのねー僕ねー」

609 :風と木の名無しさん:2007/01/13(土) 20:56:46 ID:o7acv23A0
大御所×巨匠

610 :1/2:2007/01/14(日) 09:39:20 ID:P4QZzfJ/0
「では、後藤進十郎原作『みほとけの指』、七場面の続きから読み合せ
を始めます。よろしくお願いします、先輩」
「あいよ。二人しか登場人物のいない所だと本読みも気楽でいいよな。
こっちこそよろしく、巨匠」
「ちょっと待った。何です、その巨匠って」
「何だ、台本じゃなくて原作の方、読んでねえのか。この『みほとけの
指』はだな、文壇の大御所と言われる後藤が幽谷に分け入り、卓抜した
技能を持ちながら仙人じみた隠遁生活を送る職人と親睦を深める自伝
小説なんだよ。その生き様、作品に感銘を受けた後藤は自作の中で
彼の事を『巨匠』と呼んでるんだ、だからその職人を演じるお前は
巨匠だ分かったか。分かったらオレのことは大御所と呼べ」
「分かりはしましたけど、大げさだよなあ、呼び方から決めるなんて、
電車ごっこみたいだし。でも芝居なんて格好から入るもんだし」
「独り言が多いぞ巨匠、さっさと始めよう。ほらト書きのとこ読んで
やるから。ええと、『山深い草庵の中。向かい合って座る二人。緊迫
した空気が流れる。後藤の申し出に驚き、拒絶する巨匠』、ほれ」
「『所詮凡俗なるそれがし、高邁なる後藤様のお気持ちは到底量れま
せぬ。深山に潜み、笹に降る霜のみを友とする身上に、何の不満もあり
ませなんだ。それを、貴殿、今こそ人の熱でもって槍の如く、それがし
の内に突き入ろうとはまこと剛直、無体な仕業にございます』」
「『何を言われるか巨匠殿、しなやかなそなたよ、美の極みよ。何ぞ
放っておけるものか。この身をもって思い知るが良い、我が体は、
積もる霜をも溶かして見せよう。さあ、いざ、いざ、いざ!』」
「『止しませい後藤様、止しませい、止しませい、ああ』。あの」
「そこの台詞は全体的に、もっと詠嘆した方がいいんじゃないかな」

611 :2/2:2007/01/14(日) 09:41:02 ID:P4QZzfJ/0
「あの、オレ何度読んでもピンと来ないんですが、この二人、一体
どういう関係なんです?台本はまだ途中までしか渡されてないし」
「さっきも言ったろ、親睦を深める大御所と巨匠」
「ええ、大御所作家と竹細工、特に耳掻き作りの名手とされる職人が
主役なんですよね。で、さっきのシーンは、自分の作品は自分の身で
もって使い心地を知るべきだと主張する大御所が、職人である巨匠に
膝枕で耳掻きをしようと強硬に迫る所なんですよね」
「よく分かってるじゃないか」
「オレ達は白髪のかつらを被ることになってるし、大層な呼び方を
されるくらいだから、二人ともええ年なんですよね」
「そうだな」
「自伝なんですよね」
「まあな」
「やっぱり良く分からないな。この二人、ほんとにどんな関係
なんだろう。詳しく聞こうとしても、誰も答えてくれないし」
「だろうなあ」
「そうだ、先輩は原作を読んで、筋をご存知でしたよね」
「よっしゃ、こうしよう。役が掴めないなら、その人物と同じ体験を
してみることも役に立つ。こっちゃ来なさい」
「何です、耳掻きなんか取り出して、どこに隠し持ってたんです。え、
いやですよ正座なんかされてもオレいやですって男に膝枕されるの」
「ま、いいから」
「いやですってば!膝叩いたりして何、催促してるんですか話聞い
てよ耳垢詰まってんの先輩の方じゃないですか、ああ、んんんんん」

612 :風と木の名無しさん:2007/01/14(日) 10:58:31 ID:0mRjbvGl0
ちょwww変態モエス

613 :風と木の名無しさん:2007/01/14(日) 12:34:51 ID:kVdSqCie0
萌えた!きっと実際に大御所と巨匠はただならぬ中だったに違いない…!

614 :風と木の名無しさん:2007/01/14(日) 14:09:33 ID:VJQsI9NN0
何故か美内すずえ画で脳内再生されましたw耳かきってエロいよね。

615 :風と木の名無しさん:2007/01/14(日) 16:55:43 ID:QB3MCiGN0
GJ!萌えました!!
凝ってておもしろいなぁ。


616 :風と木の名無しさん:2007/01/14(日) 17:34:37 ID:5GV5Hud70
耳掻きエロス

まわし

617 :風と木の名無しさん:2007/01/14(日) 19:21:08 ID:qBdlm+WK0
え、これ最後は耳かきじゃないことされちゃってるんですよね?…あれ?

618 :風と木の名無しさん:2007/01/14(日) 19:46:34 ID:AqeECd7KO
なんだかいつも覗いてみたら8前なんだよなぁ…
今もリロードしながら虎視眈々と9狙ってる姐さんがいるのかな
携帯からじゃ太刀打ちできねぇw

萌える9お願いします↓

619 :風と木の名無しさん:2007/01/14(日) 19:51:15 ID:rcAMAGF70
記憶の中で苦しめる人

620 :風と木の名無しさん:2007/01/15(月) 00:15:41 ID:30inEF1JO
「好きだ」
舞い散る雪のなかでそう告げた。
チラチラと舞う雪の中のアイツは堪らなく美しかった。
雪にさらわれてしまいそうだった。
街灯の光はまるでスポットライト。
一枚の絵画か舞台のワンシーンのように目に焼き付いている。
今も思い出すだけで……
「うわああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
「な、なんだよ」
思い出すだけで恥ずかしい!
なんださらわれるって。
スポットライトとか言ってんじゃねえ。
何処の夢見がちな乙女だよ!
「いきなりどうしたんだよ」
「……恥ずかしい過去を思い出した」
恥ずかしい。
なんであんな風に思えたんだ。
コイツが儚げなのは外見だけで中身が全く違う事だって知ってたのに。
「恥ずかしい……ああアレか?告白の時の……」
「思い出すなー!」
「無理。思い出した。いきなり真剣な顔してさぁ」
「止めてくれー!」
顔から火がでるとはこの事だ。
一刻も早く記憶から抹消したいのに寧ろどんどんハッキリとしてくる。
「お前よくもまあ、それだけ過去のネタで苦しめるなあ」
「うるさい」
恥ずかしいもんは恥ずかしいんだ。
「もう消せないんだから諦めろ」
諦めたくても思い出しちまうんだよ。

621 :風と木の名無しさん:2007/01/15(月) 00:17:39 ID:30inEF1JO
思い出すと恥ずかしく思わずにいられないんだ!
「……なんでそんなに否定するんだよ」
「恥ずかしいからに決まってんだろ」
「なんで?」
「は?」
「なんでそんなに恥ずかしいワケ?そんなに告白した事後悔してんの?」
急に沈んだ声に前を向くと、泣きそうな顔があった。
「勢いで言った事後悔してんだろ」
「ち、ちがっ」
「違わないだろ!お前はアレを無くしたいんだ」
目が真っ赤になっていく。
「……違う。告白は消すつもりはない。ただ……」
「ただ?」
「ただ表現が恥ずかしいんだよ!しかもソレをお前が憶えてる事が!」
「いいじゃねえか。『貴方をこの腕に閉じ込めてしまいたい……』くらい」
「言うなー! って、アレ?」
コイツの表情は至って普通。
寧ろ機嫌いい?
「……嘘泣き?」
「あたり」
こんちくしょー!
また騙されたまた騙されたまた騙された。
こういう奴だって知ってんのに! 「まあ、そう照れるなって」
「照れじゃなくて恥ずかしいんだ」
「恥ずかしくてもさ、オレは嬉しかったから」
「う」
「お前に好きって言われた幸せな記憶だからずっと憶えててやる」

惚れた弱みはずっと忘れられないらしい。
きっとこんな風に思い出はこれからも増えていく。

622 :風と木の名無しさん:2007/01/15(月) 06:54:39 ID:VeVHJs/80
うわー恥ずかしい!
こんちくしょー!ww
暗めの話が来るかと思ってたら思いがけずラブラブものでにやけたw
GJ!

623 :風と木の名無しさん:2007/01/15(月) 07:37:46 ID:ZbRSOzfM0
これは良い苦しめられ方だ。>620GJ!!

624 :風と木の名無しさん:2007/01/15(月) 07:47:21 ID:iTaHMOyG0
朝から萌やされたGJ!!
儚げな見た目と裏腹に強かな性格の受けがどツボです!

625 :風と木の名無しさん:2007/01/15(月) 08:47:46 ID:zKHWbFad0
GJGJ!!!こそばゆいながらも禿げ萌えたヨww

626 :風と木の名無しさん:2007/01/15(月) 16:11:30 ID:vedDv1Hr0
自カプに当てはめて萌えてしまったGJ!

627 :風と木の名無しさん:2007/01/15(月) 17:35:43 ID:1rvrXgl70
踏み台の下敷きになったるぁー

628 :風と木の名無しさん:2007/01/15(月) 18:05:31 ID:ig2r3Je/0
全身全霊で踏んでください!

629 :風と木の名無しさん:2007/01/15(月) 18:07:52 ID:cCufHcRt0
年下の先輩

630 :風と木の名無しさん:2007/01/15(月) 18:49:32 ID:/aIuETsa0
「結城くん、結城くん」
出た、インテリ眼鏡!結城は鼻に皴を寄せる。
「最近、授業出てないけど、単位大丈夫なのか?」
もちろん、授業に出ていないからといって単位が取れる方法はいくらでもある。
なので、彼の言動は結城にって非常にうざったいおせっかい。
「あんまりこんなこと言うもんじゃないって分かってるけど、
やっぱり授業は大事にしないと、この先4年間大変だよ?」
先輩面するんじゃねえ!と噛み付けたらどれくらい楽だろう。
実際、この目の前のインテリ眼鏡は先輩なのだが。
いやしかし、人生のという意味ではこちらのほうが先輩だ。
苦節三年漸く受かった大学で、何が悲しくて年下の説教を受けなければならないのか。
「大丈夫っスよ、久遠先輩。俺要領いいんで」
「……」
インテリ眼鏡は困ったような顔をして、もごもごと何かを呟いた。
「何ですか。」
「一応、これでも"先輩として"君を心配してるんだけど、ね」
やけに先輩を強調された。若干頬に赤みが差しているのは、照れているのだろう。
君が心配だ、なんて、しらふで言える台詞ではない。
それにしても、照れたこの男の顔はかわいいな。と結城はボンヤリと思った。
「聞いてるのか!」
「あんまり」
「君は!」
「まあまあ、いいじゃないスか」
何がいいんだ、と声を荒げた「先輩」に、犯したいなぁと不埒な感想を浮かべる。
「先輩、今度ご飯食べに行きましょうか」
「何故!」
「かわいい後輩のお願いだと思って、どうですか?」
「……」
後輩のお願いなど、断れるはずもない生真面目インテリ眼鏡に、結城は笑顔で付け足した。
「もちろん、先輩のおごりで」

631 :風と木の名無しさん:2007/01/15(月) 22:34:51 ID:ig2r3Je/0
年下のセンパイかぁ……

632 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 00:01:09 ID:x2+xaH8k0
*9の時点では勤続5年目の高卒社員と転職したての新人とか考えてたけど学生同士もいいな。
先輩がすごい純情で初心な気がして萌える。

633 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 00:14:38 ID:8BGv2hKr0
社会人だと普通のことだけど学生同士だとけっこう気まずかったりするよね。

634 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 00:24:29 ID:v6blNVaS0
飛び級制度とかな
この場合さと年下の先輩は天才・秀才の類

635 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 00:48:36 ID:ShLvcIsYO
>>633
大学だとそうでもない
難関な大学や学部だと年下の先輩から年上の後輩まで幅広く

苦節三年ならその手のパターンかなと思った

636 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 00:52:27 ID:IZe7o3dD0
>>630
仕事早いなぁ
凄い

637 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 08:54:04 ID:CQ3tvs+10
ふめふめ詐欺

638 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 09:25:47 ID:GoGs+xFc0
危うく踏むところだった…

639 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 09:43:05 ID:7MqmzLyyO
AV

640 :1/2:2007/01/16(火) 11:01:19 ID:2JUIBZaw0
営業先の社屋を出た所で、先程までの理路整然冷静沈着なON口調とは打って変わって、
唐突にTさんはこう言った。
「評判のAV買ったんだ。すげぇぞ、でかくて興奮もんだぞ。
おまえそういうの好きだろ。見に来ねぇか?」
な、なに?俺、巨乳好きだなんて言ったっけ?
そりゃグラビアアイドルの溢れんばかりの乳にはつい目が行くけどさ。
「今日は終わったら直帰するって云っておいたから、これから来い」
女にモテるTさんだってAVくらい見るだろう。そういうのは別腹だもんな。
だけど、女で喜ぶTさんなんて見たくない。見たくないよ。
そう思うのに、Tさんちに誘われたのは嬉しくて、夕飯の鍋の材料や酒を買うTさんの後を、
複雑に入り乱れる心を抱えトボトボとついて行った。

リビングに入るなりTさんは荷物を下ろすのももどかしげに、
「ほら、すげぇだろ」
え?これって…。
「高かったんだぞ、60V型プラズマテレビ」
そこには俺の腰ほどもあるスピーカーを両脇に従えた立派なテレビがでんと置いてあった。
「HDDレコーダーも内蔵してるから、2番組同時録画もできるぞ。ついでにプレーヤーも新調したしな。
それからこれ、後ろにもスピーカー置いてあるからサラウンドで臨場感もばっちりだ」
珍しく饒舌に新しいAV機器を自慢するTさんの言葉も半分しか頭に入らない。
なんだ、アダルトビデオじゃなかったんだ!良かったぁ。
「なんだよ、ぼけっとして。ちっとも嬉しそうじゃねぇな。」
えっ?
「おまえ、この前仕事中に通りかかった電器屋の前で、このでかいのいいっすよね、
映画とか見たら迫力あるだろうなとか、欲しいけど手が出ないとか言ってたろ?」
うん、確かに言ったけど…。
「まっいいさ。飯にすっか」
ふてくされたように言い捨てキッチンに向かうTさんの背中が、
何故かちょっとだけ寂しそうに見えた。

641 :2/2:2007/01/16(火) 11:02:28 ID:2JUIBZaw0
「あのぉ、これ見に来ていいんすか?」
「おぅ、いつでも見に来い」いつもの快活な声が返ってくる。
「好きな映画買っておいてやるぞ」
「え、いやいいっす。レンタルでいいす」
俺がそう言うとTさんはいきなりキッチンから出てきて、ソファに投げ出してあったコートを着ると
「じゃ飯の前にレンタル屋だ。行くぞ」
これから?

一緒に、映画探して飯食って大画面で鑑賞って…、まるで…。
Tさんに聞かれたら笑われるだろう事を一人勝手に思っては嬉しくて、
俺は慌ててコートを羽織り後を追った。

642 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 14:49:00 ID:Dl9GWSB60
続きが気になる
GJ!

643 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 16:09:13 ID:7MqmzLyyO
キタコレ久?Tさん×わんこ。
んもう早くわんこに食われてまえ、Tさん。GJ

644 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 16:10:39 ID:o2zl+6dZ0
Tさんとわんこキタコレ
このふたりの雰囲気が好きだ!GJ!

645 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 19:03:48 ID:iop7pTPp0
さりげなく続いてるのってなんか嬉しいなぁ続きが気になる!GJ!

646 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 20:13:58 ID:Ggt6XRYf0
ラブラブだーwwwGJ!
Tさん尽くすなぁ…

647 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 20:30:43 ID:xbgEKFkJ0
あ〜じれったいな〜〜

648 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 21:04:02 ID:ShLvcIsYO
GJ!
こういう風に続いてると面白いな

649 :風と木の名無しさん:2007/01/16(火) 21:05:55 ID:kCDt4fLL0
明治〜大正あたりの雰囲気

650 :1/2:2007/01/17(水) 01:41:52 ID:Hx3en38i0
「初めは、小さな港の、漁師町だったんだよ。春になると大量の稚魚が
やってくるから、そいつを掬いあげて一斉に佃煮にする、家々からの
甘い香りが今でも風物詩として残ってるだろ。それが鎖国の眠りから
覚めて、大きな外国船も停泊できるような港が必要とされたんで、
ここは商船が何隻も去来するような一大商港として発展していった
訳だ。ああ、もっとゆっくり走ってくれていい。舌噛んじゃうから。

一時期は西の方で戦争があり、サーベル下げた兵隊がいっぱい宿営して
いてね、町全体が混然としてた。農村から上ってきたような者もいた
し、そうそう、田舎の方とは流行の差があって、ざんぎり頭に混じって
未だ丁髷を結ってたんでそういう連中は一目で分かったんだ、それから
外国人ももちろんいた、厳めしい警察官も至る所で目を光らせてた。
日本の野蛮なイメージをさっさと払拭したかったらしくてね、立小便
とか、町中でもろ肌脱いだりとか、それまで自然だった奔放な行為も
取り締まりの対象になったんだ。特に交番が多く設けられていたのは
花街の中だったんだけど、あれは犯罪ではなく、遊女たちの足抜けを
防ぐためのものだったんだよ。

花街と言えば、君の祖父さんというお人はまたよそ見が多くて、座敷
から座敷へ忙しい芸子さんを笠の影から眺めて立ち止まることなんか
しょっちゅうだったし、柵の奥でしなを作ってみせる白粉顔の娘さん達
に見蕩れてつんのめったりと、客としては気が気じゃなかった。そこを
いくと、君なんか真面目だね。

651 :2/2:2007/01/17(水) 01:44:15 ID:Hx3en38i0
いや、私は気に入ってたんだよ。いい加減な反面、他の俥夫には言え
ない様なことも頼める気安さと遊び心の持ち主だったから。今に至る
まで私は乗ったことがないんだけど、鉄道が普及して、庶民でも気楽に
旅に出るようになった時代でね、駅舎から土手に沿って一直線に延びる
線路、そいつから発進する鋼鉄の列車と並んで、駆け比べをして
もらったこともあった。そりゃ負けたけど。あんまり悔しがってた
んで、今度は電報を配達して廻る自転車との競争を持ちかけたんだ。
相手の男、仰天してたな。楽しそうだったよ、君の祖父さんも。
悪さばっかりしてた訳じゃないよ。駄賃を弾んで、一足伸ばして河原の
方へ出向いてもらったこともあった。今でも一面に植わっている
だろう、桜並木。あれ、あの頃からちゃんと咲いていたんだよ。小石を
避け、梶棒の均衡を取りながらゆったり歩く、彼の背中を見下ろし
ながら、薄紅の花びらを髪に飾る、そんな春が大好きだった。

と、ここだ、着いたよ、ご苦労様。うるさくして済まなかったね、懐か
しい顔を見たものだから口数が増えたんだ」
石の敷き詰められた稲荷参道の入り口にて人力車を止め、男は
そこで降りた。古風に着物を纏った様は呉服屋の若旦那のようで、
やはり俥夫をしていたという祖父と顔見知りだったというのは冗談に
しか聞こえず、俺は受け取った紙幣をぼんやり見つめた。
「心配しなくても、木の葉になんか変わりゃしないよ」
「え、そ、そんな意味じゃなくて」
慌てる俺の肩をぽん、と叩くと、男はややつり気味の目をやんわりと
細め、「君は、本当に彼によく似ているよ」と笑った。そうして、
「地元なんだからたまにはお参りにも来なよ、油揚げ持って」
と軽く手を振り、足音も立てずに、幾重にも続く赤い鳥居をくぐり抜け
て帰っていく姿を、小さくなっていく背中が遠くに見えなくなるまで、
俺はじっと見送っていた。

652 :風と木の名無しさん:2007/01/17(水) 02:01:50 ID:M9DH2nul0
こういう雰囲気好きだ。
GJ!!

653 :風と木の名無しさん:2007/01/17(水) 02:02:42 ID:/IXuJdGC0
わーなんか情景が目に浮かぶようで読んでて楽しかった!!
すっごくいい!

654 :風と木の名無しさん:2007/01/17(水) 02:26:59 ID:vyeKlLvE0
色が鮮明に見えてくる気がした。
GJ!

655 :風と木の名無しさん:2007/01/17(水) 03:08:40 ID:Cu5gRAwN0
明治〜大正あたりの雰囲気には強い姐さんがたくさんいる…!
と思ってwktkしてたけど、これは予想以上の傑作ですなー素晴らしい!

656 :風と木の名無しさん:2007/01/17(水) 15:12:36 ID:hwQ5Z+zs0
                      ''';;';';;'';;;,.,    ザッザッザ・・・
             ザッザッザ…   ''';;';'';';''';;'';;;,.,   ザッザッザ・・・
                        ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
        ザッザッザ…         ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
                        vymyvwymyvymyvy、
                      MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、 
                   Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^Λ_ヘ
                  ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
             __,.ヘ /ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ   
    /\___/ヽ   /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ
   /''''''   '''''':::::::\/''''''   '''/''''''   '''''':::::::\   /''''''   '''''':::::::\
  . |(●),   、(●)、.:|(●),    |(●),   、(●)、.:|、( |(●),   、(●)、.:|
  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|   ,,ノ(、_, )|   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|_, )|   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
.   |   `-=ニ=- ' .:::::::|   `-=ニ= |   `-=ニ=- ' .:::::::|ニ=|   `-=ニ=- ' .:::::::|
   \  `ニニ´  .:::::/\  `ニニ \  `ニニ´  .:::::/ニ´ \  `ニニ´  .:::::/
   /`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐-  /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´\



         帰  り   ま  せ  ん   勝  つ  ま  で  は










657 :風と木の名無しさん:2007/01/17(水) 21:27:22 ID:cajqej2uO
じいちゃん萌えまわし

658 :風と木の名無しさん:2007/01/17(水) 21:39:09 ID:3N89D1tv0
                      ''';;';';;'';;;,.,    ザッザッザ・・・
             ザッザッザ…   ''';;';'';';''';;'';;;,.,   ザッザッザ・・・
                        ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
        ザッザッザ…         ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
                        vymyvwymyvymyvy、
                      MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、 
                   Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^Λ_ヘ
                  ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
             __,.ヘ /ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ   
    /\___/ヽ   /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ
   /''''''   '''''':::::::\/''''''   '''/''''''   '''''':::::::\   /''''''   '''''':::::::\
  . |(●),   、(●)、.:|(●),    |(●),   、(●)、.:|、( |(●),   、(●)、.:|
  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|   ,,ノ(、_, )|   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|_, )|   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
.   |   `-=ニ=- ' .:::::::|   `-=ニ= |   `-=ニ=- ' .:::::::|ニ=|   `-=ニ=- ' .:::::::|
   \  `ニニ´  .:::::/\  `ニニ \  `ニニ´  .:::::/ニ´ \  `ニニ´  .:::::/
   /`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐-  /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´\



         帰  り   ま  せ  ん   勝  つ  ま  で  は



659 :風と木の名無しさん:2007/01/17(水) 21:40:36 ID:JGmJ/oEb0
メイド喫茶

660 :風と木の名無しさん:2007/01/17(水) 21:50:00 ID:OaN4Kq4U0
        /       ...::::::::://:::::.....`丶, -‐  '' "
       /        ..::::┌‐く//:::::::::::, '"..::..`丶
      l       ...:::::: fー┐}/rっ /...::..:...  ..::...\     ノ
       |     ....::. ..:::ノ 「イ)'/-ー―――----――‐、''"
      l        / / /         \_ノ .::.....\
.      ',     , '´  jノ             \  .::... ',    )
        '、   /   /爪   ',、             \` ー--― '
        > ´   /  l_|L\  ',\_ ニ=-       \、__ ',__,,ノ
     , '´    /|ノ  | ̄`゙ \ ', ´            Nヽ` l
.   , '     , '゙' 〉l|   Y⌒il   \〃⌒ヽ\       小  |
 /     , '   く/|人 八c_jl    b(_)j/ l) \     ト、_ノ ,′
/      '^'ー‐-- / ∧  \、、 '  ,、,、/l /  ヽ |ヽl | \/
\           / ∧ ヽ\_\ o   , イハ   | ノ ハj /
  `¨ ' ー-  ,,_ / / |__〉\> ,__, < / \Nヽ} lイl-‐リイ
           ` '┬- 、ヽ  〉ヽ  }   / 〃⌒ヽ メリ  l/\
             | |  ',  /  \ r‐ /    \      \
             |_|  〉ヘ __       ヽ|      \
               /   l_   __rfY7、 、    \
                〈     、 ̄  ムYソ l\l丶     \
               \ ニ __ヾ      / /  \    \

661 :風と木の名無しさん:2007/01/17(水) 21:55:46 ID:OaN4Kq4U0
          _ ヽ
         '´ -‐->}イ⌒ヽ、
       , '´          \
      /   /    ヾ \  \
    //   / イ / トN ヽ   ヽ   ',
   /イ/  / /l l|ハ ヽヽ_NY } l  |
   / /l| l    N斗ヒ    イ。_ィ}  |
     |l | {{ ト パし}    ー' イ   !
     / 人 Nハヽ`  '__   /イ   |
    イイ クハ人 `ト   ` /// 从 |
     l/  乂メィ /> -イ/イ/l/ハ
        /}>-‐ ´\  ノ`'ー-、__
.       /〈  _, '⌒ヾ∨⌒ヽ、  〉
       { ハ/  ゝ彡1「、ー┘ \イi
       / ル、/  く/ '´|:| lゝ.   } l
       〈  人    イ }:}ヽ    ノ 〉
       ト =-`T ´  〃 |:|`ヽ `「-イ〕
        ヽ、ニ ノl   /  j:j ヽ  j┬´

662 :1/2:2007/01/18(木) 17:10:59 ID:+XoQw49D0
「お帰りなさいませ、御主人さまあー」
「なにやってんですか、斎藤さん」
帰宅すると、玄関先ではバリトンのメイドが待ち構えていた。硬質の
黒髪を縁どる白いフリルのカチューシャ、地味な紺色のブラウスに、上
腕二頭筋の辺りをくるりと包む、少し力を込めれば弾け飛びそうな短い
袖、胸板を誤魔化しきってないエプロンドレス、腹筋の辺りで指先を
ついと揃えた大きな手に、潔く伸びた、隠すという発想が微塵も感じら
れない大腿、膝小僧、つるりとした脛、ブラウスと同じ色をした襞つき
スカートのその裾をちょいと摘まんで、「お席に御案内しまあーす」
自分の家の事なのだから御案内も何もあったものではないのだけど、
豪腕メイドは先手を切って、板張りの廊下をペタペタと歩き出した。
裸足である。
「ストッキング、履かないんですか。脛毛、わざわざ剃らなくても」
「メイドに向かってスネゲとか言わない。剃刀負けでまだ
ひりひりしてんですよ」
どこまで付き合えばいいのか判断をつけかねているうちに、襖をからり
と開けて居間に着き、「御主人様、御注文をどーぞー」ときたものだ。
「あのう、せめてその棒読み、やめませんか」
「オムライスですね」
「頼んでませんって」
「ヘイマスター、オムライス一丁!」
部屋続きの台所から、はいようと投げやりな返事が聞こえる。
偽メイドは調理場の板前さんまで巻き込んで暗躍しているようだ。
「あれ、でも正おじさん、晩御飯には鯖を使うって言ってたような」
「はい、ですので本日は特別に、あつあつのオムレツの下に
サバずしを敷き込んでございます」
どうしてそう料理人を挑発するような事を考えつくのだろうと、僕は呻
いた。おそらく原因は先日、あまりに世間知らずな僕を見かねた級友が
メイド喫茶なるものに連れて行ってくれたことにある。自由を謳歌する

663 :2/2:2007/01/18(木) 17:11:55 ID:+XoQw49D0
街の、メイド姿の魅力的な女の子達に感激し、体験したこと全てを斎藤
さんに語りまくった。斎藤さんは、家令という古めかしい役職以上に
親身になって世話をしてくれる。特に僕の大伯父なる人物は戦前、
当時で言うカフェの女給さんに夢中になり、「勉学粗略にすること甚だ
しく」と当代の家令に嘆かれた程だから心配されるのも分かるけど、
なんでも身内で済ませればいいって問題でもないと思うんだ。
「他に御用事はございませんかー」
「ええ、えと、そうだ、この間行った所は、店員さんが猫耳つけてた」
「はて私の、どなたかが幼い頃から肩車をする度にひっぱって
くださったおかげでいつの間にやら逆毛しか生えてこなくなった面白い
頭だけではご不満か」
「ごめんなさい、もう言いません」
「往時が偲ばれますなあ。嗚呼お小さい頃はお兄ちゃんお兄ちゃんと、
郭公の雛のように懐いてくださいましたのに」
「いつまでも弟みたいな扱いじゃ気が済まなくなったんだよ」
「そもそも料理人が名前呼びで私が苗字呼びとはどういう御了見かと」
聞いてよ、と僕は頭を抱えたが、正おじさんが気を利かせて別々に
装ってくれたお皿のサバにケチャップで名前を書こうとした彼を必死で
止めて、その日は暮れた。斎藤さんのメイド攻撃はその後数週間続い
た。懇願、嘆願、愁訴を尽くしたものの、「ではばあやさんに交代して
頂きましょう。喜寿までまだ三ヶ月もあると申しておりましたし」と
脅迫してくる始末だ。困った挙句に僕は級友達から資料を借りまくり、
今度は斎藤さんに女性向の「執事喫茶」なるものを吹聴した。それが功
を奏したか、彼は本来あるべき姿へと戻り、燕尾服をばっちり着こなし
て出迎えてくれた姿はそのまま夜会へ蹴り倒したいほど様になっていた
が、マニュアルには女の人の接客用の「お帰りなさいませ、お嬢様」と
いう言い方しか載っていなかったらしく、僕を目の前にして第一声を
どうするべきか、生真面目に悩む顔に少しだけ、溜飲を下げた。

664 :風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 17:21:58 ID:U8NGQqie0
>>662
斎藤さんいいよ斉藤さん!GJ!

665 :風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 17:36:46 ID:zn6RVE4p0
斎藤さん萌え!!
ネコ耳メイドも燕尾服執事もバチコーイ!

666 :風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 19:19:02 ID:jeb+L+No0
ラブラブじゃんか!自宅メイド喫茶いいなぁ…(違う)

667 :風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 19:57:34 ID:V8zJpw0a0
私のSSを評価してください★801版★その11
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1150733838/


668 :風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 20:19:02 ID:fx4RnT1l0
続きが気になるwGJ!

669 :風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 20:22:34 ID:GkOdRdCn0
色鉛筆

670 :風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 21:07:57 ID:YHGpi831O
こうして一緒に歩くことが減ったけれど、たまにある機会が凄く大切で。とてもあたたかい時間。

「なぁ、カズ…」

歩くことは減ったのだけれど、絆というか…要するに愛というものは深みを増していく。

幼稚園に通っていたころ、小学校に通っていたころ、楽しげに描いた絵。勿論、その時だって君と一緒だったのだ。
何度も何度も、重ねた色は深みを増して。

時間と共に、君との愛は濃く鮮やかになる。
そう。まさにあの時幾重にも重ねた色鉛筆の絵のように。

「ん、浩司?どうかした?」

こちらに視線を寄越した君は、俺と同じ背丈で俺とほとんど変わらないような顔をしているはずなのに。
どうしてだろう、こんなにも自分と違って見える。

「…好きじゃけ、離れんといて?」
「…ん、」
「ずっとずっと、一緒じゃけ、な?」

きっと甘えたで、仕方のない弟だと思われていることだろう。
それでもいいんだ。どう思われたって、君は俺のことを嫌いにならないでくれるから。それに君と一緒でいられることで、俺は満足なんだから。

色鉛筆がなくなるまで、…なくなったら買い足して。君との愛を幾重にも重ねていきたい。濃く、より鮮明になるように…。






671 :風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 21:09:51 ID:0vjZUJPr0
はぇーなオイ

672 :風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 21:30:33 ID:r3sBggcu0
GJ
方言?に萌えた

673 :風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 22:15:47 ID:fx4RnT1l0
なんか異色な雰囲気…
そうでもない?

674 :風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 23:38:13 ID:k7bz8L/+0
GJまわし

675 :風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 23:54:06 ID:Avl17LMQ0
広島弁GJ!

676 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 00:14:43 ID:g3UMrtIEO
茨城弁では「えろいんぴつ」と発音します。

677 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 00:22:25 ID:5B1j0Y5gO
各色の擬人化か色鉛筆プレイしか思いつかなかった

678 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 01:36:13 ID:QfpFQ9tcO
そんなまっすぐなお前も好きだぜ…
ところで、背中がこってるから
ちょっと踏んでほしいなー

679 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 01:40:49 ID:a1gUrUpj0
もう一度この手で彼を…

680 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 07:11:35 ID:QfpFQ9tcO
全然グロとかじゃないけど傷病描写有



「レック、こっちだ」
煤けたような病院の廊下に眼鏡の青年の姿を見つけて、僕はベッドの上から声をかけた。
青年、レックは口を引き結んで、ずんずんとこちらへやってくる。
たった一週間あまり会っていないだけなのに、
その褐色の肌も、眼鏡の奥の黒々した瞳も、一文字に結んだ唇も、ひどく懐かしい気がした。

その一週間あまりの間に、僕は地雷で右肘より先を失くし、
呆然とし、同僚が泣くのを見、幻肢痛を体験し、そして一昨日あたりからは、とりあえず彼に会いたくて仕方がなかった。

「ミイラ取りがミイラだぜ」
右腕を上げて言った後に、不謹慎でしかもあんまり適切じゃない喩えだったかと、自分で首を捻った。
いや、それ以前に、レックはそんな日本語分からないか。あれ?でもこの比喩って、元々は英語だっけ。
「……マコト」
僕の右腕を痛そうに見つめて、彼はただ、名を呼んだ。
まとまらない思考は霧散し、喉元がひきつる。
「マコト」
胸に熱い塊がこみあげる。たまらない。
「死なないで、よかった」
「…ああ」
「こわかった?」
「こ…怖かった」

681 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 07:22:22 ID:QfpFQ9tcO
背中を撫でてくれる彼のパンツに、左手ですがる。
片言の慰めがとにかく優しくて、僕は熱い溜め息を吐いた。

暫くそうしていた後レックは、
こんな時だというのに、君が日本に帰ってしまう事を危惧してしまう自分は、卑しい人間だと言った。
許してくれレック、卑しいのは僕だ。今、これじゃ君のも僕のも
うまく手淫できねぇなあ、なんて事をぼんやり考えていた。
こんな時だというのに。こんな時だというのに!
僕は相変わらず、雑念と煩悩にまみれた人間で、あるのだ。
まったく、泣きたくなるぜ。

もう一度君を両手で抱きしめたかったな。
でも無いので、君の腰を両足で挟んで引き寄せる。

ベッドに手を付いた彼は、ふと、窓際の花瓶に目をやった。
そこには、仲間のくれた白い花が刺さっている。背景の空は痛いほどの青だ。
いつもと同じ晴天だ。
君と仲良くなった日も晴天だった。僕の腕が吹っ飛んだ日も晴天だった。
この国は、暑い。
「レック」
僕は彼の胸元で囁いた。
「レック。花って、凄く綺麗なんだな。
 知ってたんだけど、知らなかったよ」

682 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 20:11:39 ID:dfOYvMVD0
まわすかもしれない

683 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 20:47:49 ID:PoGl9yXF0
>680
いい話だ。死にネタが来るものとばかりに思っていたから、いい消化の仕方に
最大の賛辞を送りたい。

そして>670は元ネタありの気がするけど違う…?

684 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 21:13:39 ID:mIvRTD9j0
>*9*0とも、あからさまに二次創作とわかるような固有名詞は避けましょう。
>*0の先行ゲトは禁止です。全部書き上がってから投下が原則。

685 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 21:41:36 ID:u6763mEW0
>>670が、ジャンル関係の人にはわかる類いの二次だって指摘が
まとめであがってたけど、もしそうならこのスレではNGなんだよね。




686 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 22:47:11 ID:ZXNCMUMjO
二次?何のジャンル?
自分には分からなかった

687 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 23:07:22 ID:NFbrqNp40
>>680
GJ
*9の指定に従いつつ住人の予想を外してくる*0が多い中で
ストレートなのがいいね

688 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 23:19:52 ID:5B1j0Y5gO
>>680
泣き笑いのような雰囲気出ててGJ!

689 :風と木の名無しさん:2007/01/19(金) 23:21:09 ID:R2hQnW450
人間と人外

690 :風と木の名無しさん:2007/01/20(土) 01:19:06 ID:CvHlQaiP0
むかし、むかし、あるところに、大きな沼がありました。
沼にはいっぴきの蛇がすんでおりました。
蛇はあんまりながく生きたので、沼の近くの村人は、蛇を神さまだと思っておりました。
村人は蛇をおこらせないように、沼にちかづいたり、魚をとったりしないようにしていました。

しかし、ながいあいだに村人はだんだんと蛇のことをわすれてしまい、魚をたくさんとったり、ごみをすてたりして、沼はだんだんきたなくなりました。
蛇は村人にむかむかしたので、大雨をふらせ、村長の家をたずねて、いけにえをよこせとおどしました。

それから何日かすると、村人が沼のほとりにひとりの人間をおいていきました。
それは、とてもかわいいこどもでした。
蛇はその子をひとめですきになってしまい、あんまりはずかしくて出ていけなくなってしまいました。
雨にぬれたその子がとてもさむそうだったので、雨をふらせるのもやめてしまいました。

それで、朝がきてもその子はぶじでした。

いけにえが無事だったので、村人は「神さまなんていないんだ」とあんしんして、もっと沼を荒らしました。
蛇はむかむか、むかむかしましたが、村をひどい目にあわせると、あの子もひどい目にあってしまうので、じっとがまんしていました。

そのうち村にはおかしな人たちがやってきて、沼をうめたててしまいました。
蛇は帰るところをなくし、どんどんからだも弱っていきました。


691 :風と木の名無しさん:2007/01/20(土) 01:19:59 ID:CvHlQaiP0
ある月の明るい夜、蛇はそっと村へ行きました。
そして、とある家のなかに、あの子を見つけました。

蛇は庭からそっと語りかけました。

―わたしは沼にすむ蛇ですが、もうどうにもいけません。せめてあの時のいけにえにお会いしたくてまいりました。

するとその子はこう答えました。

―いけにえになったのはわたしのひいおじいさんです。

―ああ、もうそんなに月日がたっていたのですね。

それきり蛇の声はしなくなりました。

朝になり、その子が縁の下をのぞくと、いっぴきの白い蛇がむくろをさらしていました。
その子はむくろをふところに入れて、村のはずれにある、自分のひいおじいさんのおはかに行くと、おはかの中にむくろを入れました。

それからその村ではかんばつがおきなくなり、沼だったところは「蛇恋(へびこい)」とよばれるようになったのです。

692 :風と木の名無しさん:2007/01/20(土) 02:31:15 ID:A3d3BbP60
>>690
GJ!
こういう不思議な話好きです。
萌えました。

693 :風と木の名無しさん:2007/01/20(土) 04:23:03 ID:mm1RsUrSO
>>690-691
>いけにえになったのはわたしのひいおじいさんです
蛇切ないよ でも最後一緒になれてよかった
童話っぽい語り口もGJでした!

694 :風と木の名無しさん:2007/01/20(土) 04:39:06 ID:fCAp5Bhw0
ちょ……なにこの名作…!萌えたし浸った!超GJ!!


695 :風と木の名無しさん:2007/01/20(土) 05:17:20 ID:3DT7jVUi0
萌えた、スゴイヨ!!
GJGJ!!ありがとー!

696 :風と木の名無しさん:2007/01/20(土) 10:16:05 ID:glLuIZo/0
切ない。。
雰囲気あるなあ〜GJ!!

697 :風と木の名無しさん:2007/01/20(土) 14:14:16 ID:v+o2OIdB0
一目ぼれ萌え

698 :風と木の名無しさん:2007/01/20(土) 14:26:43 ID:QFHCn+In0
かしこまって踏めヨ。

699 :風と木の名無しさん:2007/01/20(土) 14:30:06 ID:UXK5wpA0O
ふみなさい

700 :風と木の名無しさん:2007/01/20(土) 16:09:41 ID:w90/Rl880
勉強机

701 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 07:12:16 ID:NLNY2qNb0
今回、*9を目にした瞬間、「またリロミスかよ!」と
怒りをキーボードにぶつけた諸氏も多くおられることでしょう。
しかし、少し待っていただきたい。
「ふみなさい」、人を人とも思わぬ荒んだ世の中で、これほど愛に
満ちた言葉も少ないのではないでしょうか。

先日、大きな樹の下で、「ふみなさい」と叫んでいる男性を
見かけました。
その言葉に奮起を得た、のかどうかは分かりませんが、ややして随分と
高い場所の枝からひょっこりと茶色の頭がのぞき、
そこから男性の頭を踏み台にして、
別の場所に飛び移ろうとした子猫がおりました。
自らの頭を踏み石に見立てた男性はとっとと走り去っていった子猫を
頭を掻いて見送っておりましたが、すぐに「先生、どーしたの」と
沢山の子供に囲まれて、笑っておりました。
おそらく彼が踏み台となるのは、
あの猫に限ったことではないのでしょう。

702 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 07:13:32 ID:NLNY2qNb0
別の場所では、泣きそうな少年を見かけました。
不便な山の中の分校出身にも関らず、学業優秀であった彼は、
周囲の、特に育ての親でもあった教師の薦めもあって、
都会の学校に転校する事が決まっていました。
お世話になった先生に、土地に、後ろ足で砂をひっかけるような
真似をして出て行くのか。
ああ、先生の下を離れたくはない。
瞳で語る少年に、教師は言いました。
「私の背をふんでいきなさい、そうやって大きくなっていくんだから」
いつか少年は幾回りも大きくなり、教師の元に帰る日がくるでしょう。

また時代を遡っては、窮地に立たされた新下田の呉作の前で、
彼は両腕を大きく広げ、優しく「ふみなさい」と諭しました。
呉作が踏絵のイエスを踏んだかどうかは、記録にはありませんが。

ですので、決して世間に絶望することはありません。
相手の未来のために別れを切り出す人が、片思いの相手の為に
彼とその思い人との橋渡しをしてやる人が、
熱い思いを胸の内に秘めたままでいるように、
ふまれたがりの、*8も、*9でさえ、決して
ただのマゾではないのですから。

703 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 10:13:30 ID:IhNHm8+V0
何だろう。すごく萌えた。
>701GJ!! こういうの好きだ。

704 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 10:28:44 ID:zN3FdvlR0
>>701
GJ!

リロードはきちんとしましょう

705 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 12:16:20 ID:F7nr1YiJ0
毎度のことながら感心する
なんでも来い!って感じだ
GJ!

706 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 14:21:51 ID:nQQzfSfU0
大変なことになってたんだな

707 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 14:32:54 ID:7/oiIfL0O
そんなことないよ
珍しいことではない

>>701-702


708 :風と木の名無しさん :2007/01/21(日) 14:51:34 ID:3XF5S16q0
さあ、あなたも。

709 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 14:54:19 ID:wx3rBDSU0
幼稚園の頃からの幼なじみ

710 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 14:54:23 ID:n1z0qjyF0
歴史的勘違い

711 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 15:33:42 ID:n1z0qjyF0
「雨降るかもなぁ」
隣から聞こえる、のんびりと間延びした呟きにつられて空を仰ぐ。
風は強いが雲はなく、円には少し足りない月がくっきりと見えていた。
その下を、友人が歩いている。やつは広い歩幅で、ゆったりと歩く。

「なぁ、お前さ、ここんとこヘンだぞ。ボーッとして。何かあんのか」
「……何でもない。忙しかったから、少し疲れてるんだろ」
心配顔の友人を曖昧にはぐらかして、ため息を押し殺す。
嘘をついているのが分かるのだろう。やつは視線を外して眉を寄せ、黙り込んだ。
自分の事で傷付いた顔をされるのは辛かったが、かといってどうする事も出来ない。
良くも悪くも、情の深い男だ。そんなところに惚れた。
原因はお前だと打ち明けてやったら、一体どんな顔をするだろうか。
見てみたいと思った後で、絶対に見たくないと思い直した。
俺達は幼稚園から続いた腐れ縁で、それが全てだ。やつにとっては。

失う覚悟など出来るはずもなかった。多分、長いこと一緒に居過ぎたのだ。
あのこが好きだ何だと言い合っていたガキの頃のまま、
いまだに俺のことを何でも知っていると思っているに違いない。
大きな秘密を抱えた今、それが嬉しいようでもあり、悲しくもあった。
「あ、今空光ったぞ」
はしゃいだようにやつが言う。いい歳をして、相変わらず雨が好きなのだ。
白い襟がバタバタと風に煽られるのを眺めながら、少しだけ離れて歩く。
嵐になればいいと思いながら。

712 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 15:42:28 ID:2TKG4lGZ0
うおー萌えた!
禿しくGJ

713 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 16:06:40 ID:orsuWPWK0
終わり方うめええええ
超萌えた、GJ!!

714 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 16:40:46 ID:b/rNgGET0
おお〜GJ!
色んな意味で嵐の前ぶれって感じだ

715 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 21:20:20 ID:8HfRTLBv0
禿萌!こういう作風だいすきだ!GJ!!

716 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 22:05:27 ID:FA7VFskd0
未だ嘗てないリロミス盛りですね
そんだけ人が増えてるってことかな

717 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 22:51:36 ID:IhNHm8+V0
数秒の差なら、リロミスとかいう問題じゃないと思う。運の問題だよ。
でも、*9がずれ込んでもこういうのが落とせる>710は本当にすごい。GJ!!
最近、数秒差で*9ゲットとかが多いので、*9踏む時は覚悟しないといけないね。

718 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 23:05:54 ID:blHljpb40
萌えるカプ・シチュお願いします↓

719 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 23:08:18 ID:hMr3cqQm0
移籍

720 :風と木の名無しさん:2007/01/21(日) 23:08:27 ID:LYP+d0MV0
フェティッシュ×オタク

721 :720:2007/01/22(月) 01:38:58 ID:SANfIal60
最後の練習を終えた後、ひとり残って荷物の整理をしていたら、もうとっくに帰って行ったはずのあいつが、足音も荒く
ロッカールームへと戻ってきた。肩で激しく息をして、シャワーを浴びた髪もまだ生乾きのまま。

「今、フロントから聞かされて───本当なのか。あんた、移籍の件了承したって」
「早耳だな」

ロッカーにそんなに荷物を溜め込んでいたつもりはなかったのだが、足許に置いたスポーツバッグは許容量いっぱいだ。
このチームに在籍して3年、物理的な荷物の他にも色んな思いが交差して、俺は持ち上げたバッグを殊の外重く感じた。

「随分あっさりしてるんですね。チームに愛着がないわけじゃないでしょう?───あんたがいなくなったら、誰が俺に
シュートを決めさせてくれるんですか。あんな鮮やかなパスを、一体他の誰が俺に寄越すって言うんだよ」
「…上が決めたことだろう。チーム同士で折合いがつけば、金銭授受で移籍決定なんて当然のことだ。俺はプロとして、
チームの方針に従うだけだよ」

まだプロになって1年にも満たないお前には、少し苦い現実かもしれないけど───でも。

「俺がいなくてもチームは機能する。俺以外の誰かがお前にラストパスを送る。お前はそれを今まで通りに、ゴール目指して
蹴り込めばいいんだ。…それがお前の仕事だ」



722 :720:2007/01/22(月) 01:40:30 ID:SANfIal60
俺の言葉に、まるで駄々っ子のように納得がいかないような視線を寄越して、けれどそれが正論だと理解してはいるのだろう。
悔しそうに眉根を寄せて、あいつは絞りだすような声で言った。

「…あんただけが、いつも俺の最高のシュートを引き出してくれた。俺はずっとあんたと、同じ方向を見て戦えるんだと馬鹿
みたいに信じてた。俺は、俺はあんたが───」
「言うなよ」

甘い言葉に引き摺られそうになりながらも、俺は毅然とした口調でそれを遮った。今はもう、聞いてはいけない言葉だ。
俺はお前と、明日からは戦わなければならないんだ。同じ方向を向かっては、もう走れない。俺は結構弱いんだ。本当は
すごく弱いから、お前からそんな言葉を聞いたら、きっともう戦えなくなってしまう。
がしゃん、と幾分乱暴に、空になったロッカーのドアを閉める。───首筋に、痛いくらいのあいつの視線を感じた。

「次に合う時は、ピッチの上だな。」

センターラインのこちらとあちらで。同じたったひとつのボールを追うのは一緒なのに、今までとは立場はまるで逆になる。
そうだな。移籍して、多分たったひとつだけいいことがある。試合中は、おまえはただひたすらに、俺のいる方向だけを
見つめて走ってきてくれるだろう。それはまるで恋に似た激しさで。

「俺はもう、お前にパスはやれないけど」

だけどいつか、パス以外の全てをやるよ。俺の全部、お前にやる。だからそれまでは。

「最高の試合をしよう」

お前とならきっとできる。───奇妙な確信に満ちた予感に、俺は少しだけ胸が震えた。



723 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 02:26:02 ID:aUqtD/Dh0
GJ!
せ、センパイ、全部あげちゃうんですか?!

724 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 03:14:18 ID:D4EwctdQ0
>>721-722GJ!

>>723
「全部あげちゃう」とか言うなw

725 :風と木の名無しさん :2007/01/22(月) 04:40:02 ID:jBGaGK0R0
全部って……全部って……ハァハァハァ
爽やかにGJ!

726 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 11:59:42 ID:SawEjlD70
朝から萌えた…
先輩わざとですかその心の声は!

727 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 19:06:36 ID:6eDd3pY3O
*9ねらいの皆さんスタンバイOKですか?
位置について〜

728 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 19:09:19 ID:TFDCZgpMO
そういう風に茶化すのよくない

729 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 19:09:55 ID:PDN0o26g0
お墓参りの帰り

730 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 20:52:40 ID:CZVUvdti0
静かに晴れた日曜日、手持ち無沙汰の昼下がりに
からんからんと音を立てて小さな古い喫茶店の扉を開ける。
一年ぶりの店内はかわらず穏やかな光と香ばしいコーヒーの匂いに満たされていた。
緑の見える窓際の席にすわりコートを椅子の背にかけるタイミングで
上品な初老の店主が古びたメニューをそっと差し出してくれた。
コーヒーにはさっぱり詳しくないので呪文のような品種名にざっと目を通しただけであきらめ、
いつものようにお願いする。
「ブレンド」
「かしこまりました」
ひといきついて柔らかな光の中頬杖をつく。
煙草を吸おうとして胸ポケットに手を入れたが、ふとあいつの声を思い出してやめた。
ここは薫りを大事にする店だとうるさく言っていたっけ。
(ブレンド、だってよ)
(苦いの駄目なくせに)
(うるさいな)
そもそも一年に一回しか飲まないんだから慣れるわけはないんだけど。
同期で入社したあいつがよく自慢していた故郷の小さな喫茶店。
酔っぱらうとときどき小さな声で帰りたいと呟いていた。
海の見える風の吹く丘の上に毎年一度だけ会いに来ることになってもう数年たつ。
ガラス窓越しの暖かい日射し、遠く聞こえる小さな海鳥の声に目を細めると
ことり、と目の前に素焼きのコーヒーカップが置かれた。
ふたつ。
「あの…?」
立ちのぼる湯気の向こうにやわらかく笑う店主。
「御友人にも」
ことこととポットの立てる暖かい音のなか深いバリトンが静かにそういった。
あいつが好きだったコーヒーはいい薫りがしたけれど、今年も少し苦かった。

731 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 21:25:44 ID:buZq9kwHO
うわぁすげぇいい!
店主はテラオアキラに決まり!GJ

732 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 21:38:24 ID:WD7hICM20
ててて店主さんかっこええ…!渋い!GJ!

733 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 21:42:47 ID:P7SrrEOI0
私の中で店主はおひょいさんだ。
とても切なくて、情景が目に浮かぶようなお話ありがとう!GJ!

734 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 22:17:38 ID:H0deLjYP0
店主さんに全部持ってかれました!
しびれるぜ。

735 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 22:28:16 ID:mnWpRWDf0
切なさにグッときた後、店長そのものにグッときた。>730良い萌えをありがとう。

736 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 22:40:21 ID:V9CqCTy20
隣にユーレイがいてマスターには見えたのかと思った
ああ勘違い

それはそれとしてGJ!

737 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 23:11:33 ID:b32o8cuw0
まあ、それはそれでw

1レス分で雰囲気が伝わってくるのがいい!
マスター渋いなぁ、いいなぁ

738 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 23:15:28 ID:MRRvWg9x0
さあ綺麗に踏んでくれよ

739 :風と木の名無しさん:2007/01/22(月) 23:16:03 ID:Exnl5m+n0
あの星取ってきて

740 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 00:37:47 ID:371Fyr8g0
「あの星取ってきて」
「どれや」
「あの赤いやつ」
「赤? ああ、蠍の尻尾か。あれ毒やけどええの?」
「いいよ。いいから取ってきてよ。早く」
「あのなあ、そんな簡単に言うけどな、あの蠍めちゃめちゃ執念深いの知ってるか」
「知るわけないだろ」
「いつやったかな、あいつの足一本折ったことがあってなぁ」
「は?」
「足は他に何本もあるくせに、あいつ大騒ぎしよって」
「……。足を折るお前が悪いよ」
「ほら、君、前に『蟹食べたい』とか言うてたやろ。土産にしたろ思って」
「蟹と蠍じゃ全然違うよ」
「ま、そんなわけで、あいついまだ根に持っとってな。今でも近づいたら刺そうとするんやわ」
「自業自得だろ」
「そやなぁ……うん。でも大事な君の頼みやし、取ってこよか。右腕一本失くすかもしれんけど」
「……」
「あっちの川渡って行くか。あ、途中おっさんとこ寄って何か借りよ」
「……」

741 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 00:38:52 ID:371Fyr8g0
「ほんならな。またちょっとの間会えんけど、あれは絶対に取ってきたるから」
「……いい」
「ん?」
「もういいって言ってんだよ」
「いや、大丈夫やって。道にちゃんと石ころ撒いていくから」
「何が『大丈夫』だ! そもそも、最近ロクに会えないから俺は怒ってんだぞ!?」
「わかっとるよ。そやから、お詫びに何でも好きなもんおごるって」
「それでまた会えなくなるとか、本末転倒だろうが!」
「あー……そう言われてみれば、そうやなぁ」
「……。お前を困らせようとした俺が馬鹿だった」
「君は馬鹿やないよ。馬鹿なのは俺や」
「……」
「困らせるのもいっつも俺や」
「…………蟹」
「え?」
「蟹を食べに行こう。勿論、お前のおごりで」
「え、それでええの?」
「蟹の方が美味いし」
「君がそう言うなら、そうしよか」
「だから、あまり遠くへ行くな。お前と俺とじゃ、持ってる時間が違うんだから」
「うん。……ごめんな」

742 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 01:07:02 ID:Gl9irW+I0
うわーーーん、わからんよ〜。
電波さんですか?

743 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 01:15:32 ID:sz1bLdPTO
うーん、難解だなー哲学?メタ?
私も自分の頭が悪いからか理解出来ないw ゴメン


744 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 01:23:42 ID:wwMWH7rW0
つーか電波スレにこそ相応しいとオモ
こういう普通のスレだと意味不明なものは意味不明のまま終わる
出来れば過去ログやまとめ読んでスレの傾向を見てほしいかも

でも長文お疲れ>>740-741

745 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 01:27:45 ID:qzjWNKEz0
とりあえず星座の話? と思って
オリオンとかヘラクレスとかいろいろ考えたがどうもいかん
ギリシャ神話にもの凄い知識あればわかるのかな (´・ω・`)

746 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 01:28:44 ID:yfIX60Xf0
反省を込めて一度まとめの方も見てくるといい

分からなさ杉で苛々する…悪酔いしそうな文章だ

747 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 01:32:10 ID:yfIX60Xf0
早く次行こう次

748 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 01:32:31 ID:sz1bLdPTO
>>746
それはさすがに言い過ぎ


749 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 01:36:17 ID:CSrg34QW0
裸ソックス×裸エプロン

750 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 02:35:52 ID:fdjUw1IPO
おかえり!もう戻ってきてくれないのかと心配した。
悪かったよ。おまえが嫌がるの分かってて、いつも家で裸ソックスでいたのは謝る。
だがな、気持ちいいだろう。すべてから解放され身も心ものびのび生き返るってもんだろう。靴下か?そりゃ仕方ない、男の冷え性なんだからな。
心と体は煮えたぎる火口のようでも、足先はわかさぎ釣りの穴に突っ込んだごとく冷たいんだから。
あぁ出来ることならこのまま広野に飛び出し全身で風を受け止めたい、自然の息吹を素肌で感じたい。
そんな男のロマンをだな… 、あ、いやもうしない。天地神明に誓って、しない。 だから帰ってきてくれ。

っておい、何してんだよ。もうしないって言ってんだろ。お、おい脱がせなくていい。
は?今まで通りでいいのか? そうか!わかってくれたんだな。嬉しいよ。
いや、だからってオマエまで脱がなくていいぞ? 風呂か?
おわっ、なな、なんだよ、そのフリフリエプロンは。変態には変態で?これから家ではそのかっこでいるってのか。
や、止めてくれ。そらゃ違反だろ。セクシーダイナマイトだろ。
ほら胸当てから右の可愛いチクビがはみだしてるじゃないか。
あまつさえ、その下のエプロンを持ち上げるツッパリはなんだ。
や、やべぇだろ。まだ真っ昼間だろ。日曜の昼下がり、健全な青少年の時間だぞ。
目のやり場がねぇー。おい、俺のうまか棒も元気になるから止めてくれ。 服着ろ、服。着て下さい。

なに? 分かったろ、ってか?自分も同じ気持ちだったって?
四六時中、好きな人の鍛えられた裸見せられて平静でいられるかって?なにも手に付かなくなる?
そうか、そうだったのか、悪かった。ほんとにスマンかった。
やっぱこれからは服着るよ。な、な。だから、さぁオマエも着ろ。

うおっ、や、やめろ、裸エプロンのまま抱きつくなー。
エプロン一枚隔てて僕らの堅いモノがぶつかりあうのは、まるで天の川を隔てた織姫と彦星みたいだって?
そ、そうか?
もどかしくてたまらない?おあっ、だからって止めろ、そんなとこ触るな…あぁああぁー!

751 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 03:33:14 ID:gl69nWAQ0
ずばり直球GJ!ビバ変態…ww

752 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 04:24:33 ID:qzjWNKEz0
寝酒吹いた
変態×変態バロスwww

753 :風と木の名無しさん :2007/01/23(火) 05:13:31 ID:sc0A2+mP0
ちんこミンチにすっぞバーヤバーヤ
ハンバーグにして大根おろしで美味しく頂くぞコノヤロー

754 :風と木の名無しさん :2007/01/23(火) 05:15:02 ID:sc0A2+mP0
最低の誤爆申し訳ありませんorz

755 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 05:28:35 ID:fubYKz3v0
>>753-754
750の変態以上に変態で、おいちゃん驚いたよ!

>>750 
GJ!GJ! 面白かったwwww

756 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 05:28:56 ID:pYo3Yrt70
>>753
普通に変態たちへの感想かと思ったw

757 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 05:36:41 ID:qzjWNKEz0
>>753
自分も感想だと思ったよw
いったいどこからの誤爆なのか禿しく知りたい
リアル男の目に触れないスレであることを祈るが(精神的ブラクラだろうからw

758 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 07:47:25 ID:suzESv2l0
じゃあ早朝にがんばって

759 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 07:53:37 ID:sX0BQSfSO
七時半過ぎを早朝という男と早起きの男

760 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 15:51:29 ID:35yQtKxS0
「……あのなお前、いつも言うけど、こんな時間から電話かけてくんなよ」
どうせまた、急いで言う必要などない様な、どうでもいい用事なんだろう。
幼馴染として十五年も過ごしてきた経験上、既に骨身に染みて分かっている。
こいつの『急用』は、家の前で猫の親子が寝てるとか、今年初めて朝顔が咲いたとか。
そんな、こちらが呆れ返ってしまうほど、心底下らない要件に決まっているのだ。
「だって、もう七時半だよ」
「もう七時半だよ、じゃねえよ。まだ、だ。まだ」
「まだ…、って。本当、ケーゴって朝に弱いね」
「お前が強すぎるんだ」
毎朝五時に起きているような、人外の化け物と一緒にしないでほしい。
俺は、いたって普通の人間なだけだ。
「……で、用がないなら切るけど」
そうだ。まだ、起床時間まで三十分以上ある。
俺はまだ、このぬくぬくとした暖かい羽毛布団の中でまどろんでいたい。
誰であっても、俺の幸福な時間を奪う権利などない。
「外見て、外! 雪だよ、初雪!!」
「それで?」
それがどうした。雪なんぞ、ただの気象現象だ。
この季節なら珍しくもない。そんなに興奮するようなことでもないだろう。
「だから、早く出てきてよ! ケーゴんちの庭ならカマクラ作れるでしょ!?」
……まさか、登校までの間に作れってのか。しかも俺に、手伝えと。
人を無理やり叩き起こしておいて、そのうえクソ寒い中強制労働を?
馬鹿げてる。誰がお前なんかの言うことを聞くか。
断ってやる。今からもう一眠りするから諦めろ、って。
もうこれ以上人の睡眠を妨害すんな、迷惑だ、って。
そう、あいつに……。

……って、おい、俺の腕。いつの間に掛け布団を跳ね除けてるんだ。
それから足。どうしてこの寒さの中、嬉しそうにベッドから跳ね起きてるんだ。
そして、口よ。明らかに、A級戦犯は、お前だよお前。
何で「分かった分かった」だの、「すぐに行くから」だの、思ってもないこと言ってるんだ。

761 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 17:38:08 ID:sz1bLdPTO
GJ!
素直じゃない主人公かわいい
A級戦犯にワラタw

762 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 17:38:22 ID:bBtDVSIH0
GJ!
受けでも攻めでもおいしくいただける(´Д`*)

763 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 20:47:20 ID:OvhZSIsC0
無邪気な乙女受け(攻め)に萌える
天真爛漫な振る舞いに頬が緩んだ
GJ!

764 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 21:57:36 ID:awxTYL8t0
>>760GJ!
「俺」は心はツン、体はデレって感じだ

765 :風と木の名無しさん:2007/01/23(火) 23:30:16 ID:QDFuVolk0
体はデレってなんかエロいw

766 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 00:04:10 ID:xBahki6R0
GJ!
一人突っ込みが笑えてイイ!

767 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 00:06:10 ID:lPfyRvHdO
踏まれるために踏め

768 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 00:13:08 ID:keuyRqc70
あなたの萌えをお言いなさい

769 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 00:13:29 ID:ENHARprj0
昼行灯

770 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 05:49:42 ID:+5fSrVA/0
気持ちばっかり先行して、うまく言葉にできない……だが語る

昼行灯萌えは、奥が深いというより根が深い。
いったん嵌ってしまうとずぶずぶいっちゃって、なかなか抜けられない感がある。

やはり基本は熱血や生真面目さんとの組み合わせだろうか。
普段は「この人、大丈夫かな?」「頼りないなー」と思わせておいて、いざという時のみ本気をみせる。
マジ役立たず系なら、勇気を振り絞って火事場の馬鹿力にすがり、
能ある鷹は爪を隠す系なら、ここぞとばかりに活躍。定番だが、間違いのないカタルシス。

あくまで、いざというとき、だ。
飄々としていても、力をひけらかしたり、有能さを発散させていてはいけない。
爪は周到に隠していただきたい。
爪や感情の棘を隠すということは、周りを威圧したり不用意に傷つけないための
配慮であったり、単なる照れであったり、
過去に出る杭はうたれるような経験をして、それを恐れているのかもしれない。
マイペースなふりして、周りのことを慮っているというのは実にいい。
……本気でマイペースなだけもいい。

普段はちょっと呆れてみせたり、隙のある姿に親しみを覚えたり、安心したりしている…
そんな熱血さんや生真面目さんは、ふとした瞬間、
そういう秘められた部分を感じて緊張したり切なくなったりしてください。

あと、単純に、ぼんやりしたお兄さんって性的だと思います!猫背!無精髭!

771 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 09:44:28 ID:dMg0ADci0
>770
萌え語り乙! 色々切なくなったりして読んでいたけれど、最後の一文で
吹いた。確かにその通りだと思う!

772 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 12:40:03 ID:+WEltdfiO
飄々としてるキャラは元々大好きだけど
昼行灯に猫背+無精髭のオプションつけたら更に萌える
個人的には+時折煙草装備だと更に更に

楽しく読めた。GJ!

773 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 14:12:26 ID:rUkhws790
いい萌え語りだ…イメージ膨らんだ!
通常と本気モードの落差が大きい程良いんだよな、昼行灯

774 :風と木の名無しさん :2007/01/24(水) 14:57:32 ID:mS7oXcdr0
GJ!GJ!!
ラスト一行のはっちゃけぶりに心打たれたよww

775 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 17:21:35 ID:i6u/HNWZ0
猫背!無精髭!

776 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 18:12:41 ID:kJXZNX/30
猫背攻め!無精髭受!

777 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 21:42:53 ID:/LTyhu330
のらりくらりしてるの良いよね
本気マイペース萌える

778 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 21:49:14 ID:keuyRqc70
猫背!無精髭!萌え!

そして踏め

779 :風と木の名無しさん:2007/01/24(水) 21:52:09 ID:YdJsnP8jO
俺様最高主義攻め×泣き虫尽し受け

780 :風と木の名無しさん:2007/01/25(木) 13:14:11 ID:EtJX2Iw30
さて、今回の講議は「俺様最高主義攻め×泣き虫尽し受け」です。
え、「俺様攻め×尽し受け」じゃないのか?なるほどそう思われる方も居るでしょう。
これらは決して同じではありません。「幼馴染み」例を出して早速検証してみましょう。
●攻め…大胆で威圧感バリバリ。基本的に誰にでもタメ口。スポーツ万能だが、大雑把。
●受け…繊細な印象。攻めにノートを貸したり、食事の心配をしたりと世話好き。

まず「俺様攻め×尽し受け」ですが、ポピュラーといえる組み合わせでしょう。
コメディ、甘々、エロ、シリアスと汎用的に使えます。
俺様攻めは他人には俺様全開ですが、受けだけには甘いという特徴があります。
一方「尽し受け」は無意識の内に、あるいは喜んで尽くしているので悲愴感はありません。
よって、最後はハッピーエンドであると読者に予想させ、安心感を与えます。

そして本題の「俺様最高主義攻め×泣き虫尽し受け」です。
「俺様攻め」に「最高主義」という文字が入った為、より俺様度合いが強調されます。
「何人(なんぴと)たりとも俺を揺るがすことは出来ぬ!」といわんばかりの強さです。
ひょっとしたら、展開によっては受けの気持ちより自身の気持ちを優先させ、受けを心身
共に酷い目に遭わせるかもしれません。
そして「泣き虫尽し受け」は泣きながらも相手に尽くさずにはいられない健気さがあります。
ほぼ全編泣きながらも、自己を主張する攻めについていくのです。
シリアスだと、SMもの・レイプもの・監禁ものなど激しい展開が予想されます。
一方、これをコメディにするとどうでしょう?
空気が読めずに浮いているおバカなナルシスト・俺様攻めと、毎日攻めに無理難題を突き付け
られて涙目になりつつも、「分かってあげられるのは僕だけ…頑張らなくちゃ」などと間違えた
ポジティブさを発揮している受け。
周囲からは「割れ鍋にとじ蓋」「バカップル」などと言われる事でしょう。
非常に振り幅が大きいのが「俺様最高主義攻め」×「泣き虫尽し受け」と言えます。それ故に
読者の好みも分かれそうですが、この組み合わせはきっと予想もつかない展開が待っている筈です。
もしそんな本に出会ったら、食わず嫌いをせずに是非読んでみて下さい。

ではこの辺で本日の講議を終わります。

781 :風と木の名無しさん:2007/01/25(木) 13:29:06 ID:wHVUFgPZ0
>780
先生、ものすごく萌えました!
でも一番最初のキャラ設定は何だったんですか?

782 :風と木の名無しさん:2007/01/25(木) 13:32:04 ID:jEpQQkkp0
Good Jevanni!
コメディ萌えますた
個人的には俺様攻様はいつか惨めに下克上されるとさらに萌えあがる

783 :風と木の名無しさん:2007/01/25(木) 13:38:11 ID:PmzHnnuD0
その俺様最高主義攻がそこまで自信たっぷりになっちゃったのは受の過保護が原因ですね

784 :風と木の名無しさん:2007/01/25(木) 15:57:07 ID:wFKEXLX7O
先生!苦手科目でしたが先生のおかげで克服できそうな気がします!

逆カプ講義も聴講したいのですが…

785 :風と木の名無しさん:2007/01/25(木) 16:38:39 ID:v4LusL2H0
>783 おまいさん頭いいな

>785 激しく同意!

786 :風と木の名無しさん:2007/01/25(木) 16:56:01 ID:zRPnnDz90
>>785>>783がとてもとても頭イイ!ということを強調したい、でおk?

講義面白いなぁ。GJ!

787 :風と木の名無しさん:2007/01/25(木) 19:53:03 ID:5uzsbDRf0
先生ありあとやしたー!
もう正直>>779だけですでにキュンキュンしてたw

788 :風と木の名無しさん:2007/01/25(木) 20:12:13 ID:B8MK7t/pO
踏んでみる?

789 :風と木の名無しさん:2007/01/25(木) 20:12:18 ID:f9dpSz0w0
いい歳して「ちゃん」付け

790 :風と木の名無しさん:2007/01/26(金) 05:32:45 ID:agbTDisX0
そもそもの始まりは高校時代のサッカー部で同姓が3人いたことだった。
区別がつかない&監督の「親ぼくを深めろ」とかいう訳の判らないお達し
(多分テレビでやってた日本代表合宿レポにかぶれたんだろう)で名前呼びになった。
一緒の部活だった黒田は何だかおもしろがって
俺が露骨に顔をしかめるのもおかまいなしに(むしろだからか?)
ちゃん付けで呼びはじめやがって、部活を辞めても、卒業してたまたま一緒の大学に入り
たまたま一緒のゼミになった今でも一向にそれをやめようとはしない。
「たくちゃーん」
ああまた廊下の向こうから脳天気な、でも野太い声。ぶんぶん手を振ってるんだろうきっと。
「たくちゃーん?」
天井に反響してんだろうが馬鹿。無視無視。
と思ったらものすげえ足音と共に走り寄ってきて耳を掴まれ耳もとで叫ばれた。
「もしもしたくちゃーん!」
「うるせえ!!!!」
いい加減腹に据えかねて至近距離でがなりかえすと叱られた子供のようにしゅんとなる。
わかってんならやめろ。元体育会系のガタイのデカい男二人が廊下でなにやってんだ。
ああほら周囲の目線がイテぇよあ4年のミスキャンパスじゃねえか笑われてるよ畜生。
黒田は相変わらず捨てられた犬のようにしゅんとなっている。
「あのな、俺らもうハタチ越えてんだぞ」
「わかってるよでもたくちゃんはたくちゃ」「やかましい!!」
「大体俺あ名前呼びでちゃん付けってツラかよおい?
そこらにいる女共だってドン引きしてるじゃねえか
そもそもそんなにモテる訳じゃねぇけど俺が女にモテなくなったらてめえのせいだからな!!」
黒田は一瞬ぱくりと口を開け、一旦閉じたあと、目を伏せて
「………その為にやってるんだぜ」
ぼそりと吐き捨ててくるりと背を向け大股で立ち去っていった。
あとには何が起こったんだか瞬時に咀嚼出来ない俺だけが、ぽつんと廊下の真ん中に残されていた。

791 :風と木の名無しさん:2007/01/26(金) 17:18:36 ID:ma/clz+k0
きっと黒田さんは、同じ大学も同じゼミも確信犯で選んだんだよって教えてあげたい
それはそうと、たくちゃんは会津の方?>がなりかえす


792 :風と木の名無しさん:2007/01/26(金) 17:22:49 ID:hgp/1jSO0
がなるって方言だっけ?

793 :風と木の名無しさん:2007/01/26(金) 18:53:01 ID:eIudc8Ud0
ごつければごついほど、ちゃん付けの萌えが際立つというもの…

794 :風と木の名無しさん:2007/01/26(金) 19:51:38 ID:QaWtwwmj0
ちょ、「その為にやってるんだぜ」にモエタww

795 :風と木の名無しさん:2007/01/26(金) 19:52:04 ID:iTlMyXtt0
ちゃん付けというとおかまバーのママをなぜか連想する…

796 :風と木の名無しさん:2007/01/26(金) 20:44:28 ID:9mHDRk/LO
大学で男同士でも、ちゃん付けは特に珍しくないし異様でもないので
ちょっとピンとこなかった

797 :風と木の名無しさん:2007/01/26(金) 20:52:21 ID:QaWtwwmj0
>>796
なんだその性的な大学

798 :風と木の名無しさん:2007/01/26(金) 20:59:26 ID:BklkKFmK0
ふまれます。

799 :風と木の名無しさん:2007/01/26(金) 20:59:45 ID:D8cqGyOv0
昼ドラ

800 :風と木の名無しさん:2007/01/26(金) 23:32:51 ID:BklkKFmK0
晴れ渡った昼間、
彼と2人で部屋でごろごろ。
テレビには愛と憎悪が入り乱れる非現実的な世界が映し出されている。
昼ドラなんて、親近感沸かないなあ、全然。


「ねえ、どっか行かない?」
「どこにも行かない」

彼の大きな体が床を転げまわる。
こんなことしてるより、外出た方が楽しいよ、絶対。
こんなに晴れてるのに。

「どっか行こうよ」
「嫌だ。…あれだ、今昼ドラ見てるから」

見てないくせに。


「もういいよ」
「悪いねぇ」



あお向けに寝そべっている彼の隣に擦り寄る。
キスがしたくなったから、許可無しにキスしてやった。
彼の我侭を聞いてやったんだ、そのくらいしたって良いだろう。

唇を重ねながらふとテレビの画面を見ると、
ちょうど、昼ドラのヒロインが旦那とキスしてるシーン。

なんだ、ちょっと親近感沸いちゃうじゃん。



801 :風と木の名無しさん:2007/01/26(金) 23:55:58 ID:fYSJA1LZ0
なんか耽美な雰囲気…GJ!気怠げでいい。

そんで801リクゲト?!
「好きなお昼ご飯」で!

802 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 06:27:29 ID:6HKNZuT10
一瞬男女もの?と思ってしまった。
なんでだろ、「彼」っていうとこでそんな感じがしちゃったのか。

ちゃんと読んだら甘えっ子かわいいよ。
彼は年上かなー。GJ!

803 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 11:08:26 ID:wxXzUAS+0
>>800
昼ドラ好きの彼イイw
なぜ転げまわってるんだ

最近の昼ドラも愛憎入り乱れ泥々路線健在なの?

804 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 14:12:57 ID:x17/Pb+t0
平日の昼間に家にいない人にはわかりにくいかもね。>昼ドラ

>>802
>彼と2人で部屋でごろごろ。
この一文が原因かなと思った。どことなく女っぽい。

805 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 14:47:23 ID:Y5IOIwUX0
ごろごろまわし

806 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 15:17:37 ID:NtHrTPHN0
今年初の801リクオメ。さっそく来てたね。
前のお題ですべり込みのもあったし、今度はどんなのが来るか楽しみだなー。

807 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 16:14:08 ID:cjgq5uBE0
じゃあまわしていこっかな。

808 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 16:16:08 ID:tk6UVxgI0
↓萌えるカプ・シチュお願いします

809 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 16:19:39 ID:4BCL6Nhg0
喉仏

810 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 22:29:11 ID:iTOdIF9w0
「けっこう喉仏あるもんだね」
「男だもの」
「ご立派な喉仏でいらっしゃる…」
「喉仏誉められても嬉しくねぇよ!つうかあんまり触るな!」
「どうして?」
「どうしてって…変だろうが。街中で男が男の喉仏触りまくってるなんて」
「いいじゃない」
「よくねえ!」
「まあまあ」
「セクハラだろう、これ…」
「セクハラかあ…うん、それはそれで良い」
「なに満足してんだよ!」
「だって気持ち良いんだもん、人の喉仏触るの」
「なんだそれ…」
「触り心地良いし」
「……ちょっと気になる……」
「喉仏マニアになりそうー」
「…な、俺も、お前の触っていい?」
「嫌だよ。自分の触れば?」
「理不尽だ…」

811 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 22:37:22 ID:KUUEO2Fh0
お題に・・・無理があったかもな

812 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 22:46:35 ID:BCySHKGo0
マニアと言いつつ目の前の彼の喉仏が
一番好きなんだろうと小一時間(ry

>>811
ここで書く事じゃないかもね。まとめサイトでどうぞ

813 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 22:49:46 ID:OZX/4J5B0
無理があったというのは*9に24時間反応が無かったときに言うこと
(24時間経過した後でも、まとめの*0以外投下スレにくることもある)

814 :811:2007/01/27(土) 23:02:13 ID:KUUEO2Fh0
すみません、いろんな意味で吊ってきます


815 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 23:17:10 ID:3oCGEUK3O
>>810
お前の物は俺の物、俺の物は俺の物な片割れいいね

男でも喉仏フェチはまあ、いるだろうね…

816 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 23:53:39 ID:71TPZC6b0
どうしても喉仏んとこ押して絞め殺そうとするみたいな
愛憎系にしか思考が行かなかったから、
フェチものがきてほっとした。

817 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 23:54:17 ID:fd12SfN5O
私はお題みて心踊らせたくちです
電車内でなければ体踊らせました
そして>>810のような光景を目の当りにしたなら
脳内阿波踊りですね

818 :風と木の名無しさん:2007/01/27(土) 23:59:32 ID:t3CBExTi0
おもいっきりいってくれると嬉しいな!

819 :風と木の名無しさん:2007/01/28(日) 00:02:44 ID:RSuyvNYP0
遊び人×まじめっこ

820 :風と木の名無しさん:2007/01/28(日) 15:41:53 ID:SB9zME8u0
「嫌だ」
「え。何で?」
「こんな昼間から」
「いいじゃねーか。今日休みだし」
「ここは居間だ」
「布団は外に干してるじゃん。ソファのが楽だろ」
「その前提が既におかしい」
「カーテン閉めてるし外からは見えないって」
「絶、対、に、嫌だ」
「じゃあ布団取り込んでベッド行く?」
「そういう問題じゃない」
「じゃあどういう問題だよ……ちぇー、キスはさせといて、おあずけかよー」
「……お前って」
「ん?」
「日曜の昼間にキスしたらそのまま最後までいくのが当たり前なのか」
「当たり前っつーか、好きな相手といちゃいちゃしたいのは当然だろ?」
「……へえ」
「何だよその間。……ったく、お前ってたまに妙なところで頑固だよな」
「……」
「昔もそうだったけどさ。頭良くて真面目だけど融通が利かなくて一本道歩いてるっつーか」
「……」

821 :風と木の名無しさん:2007/01/28(日) 15:43:00 ID:SB9zME8u0
「あの頃から変わってねー……って、いやちょっと待て、そんな顔すんなよ」
「……融通利かなくて、悪かったな」
「いやいやいや。俺は別にそこが悪いとか言ってるわけじゃなくて」
「自分でも分かってる」
「がー! だからそうじゃなく…ああもう、ごめん、日曜の昼間から押し倒そうとした俺が悪かった!」
「……俺は」
「何?」
「俺は、こうやって休日に二人で居るだけで」
「だけで?」
「満足してる。……のは、おかしいか」
「おかしくねーよ。……うん、全くもっておかしくない。おかしくないッス」
「……」
「こういうところも変わってないよなぁ……あー、なんであのとき一旦諦めましたか俺」
「え?」
「こっちの話。な、俺のこと好き?」
「……。そう何度も言えるか」
「俺はお前が好きで好きでたまりません」
「お前がそういうセリフを言うと逆に嘘くさい………。わかってるけど」
「ここでするのは止めるから、今夜はふかふかの布団でじっくりと……痛ぇっ。ちょ、グーだったぞ今!」
「この馬鹿」

822 :風と木の名無しさん:2007/01/28(日) 17:22:49 ID:HDyKZHRx0
どういう経緯かはわからないが一途なんだなあそびにん、萌え。

823 :風と木の名無しさん:2007/01/28(日) 18:55:13 ID:sly1hExM0
遊び人の言葉遣いに萌え死ぬかとおもった。
セリフだけで魅せられるのが羨ましい

824 :風と木の名無しさん:2007/01/28(日) 20:20:01 ID:cj57R+Co0
セリフだけのも好きです

825 :風と木の名無しさん:2007/01/28(日) 20:45:36 ID:SNc1ViR60
萌えた!禿げ上がるほど萌えたGJ!
やっぱり、そのカプは自分の中で一番の萌えカプだったんだと再確認出来た。

826 :風と木の名無しさん:2007/01/28(日) 21:21:42 ID:FkrxTQ/h0
どっちが遊び人で
どっちがまじめっこ か わからなかった自分は読解力不足か


827 :風と木の名無しさん:2007/01/28(日) 21:27:18 ID:sly1hExM0
ツンデレがまじめっこです。

828 :風と木の名無しさん:2007/01/28(日) 21:31:02 ID:H2bxQh6k0
>>826それは…そうかもしれんね。まあそういうこともあるさ。

遊び人は基本的に受けが好きな自分ですが、実は一途な攻めってのは萌えるな!


829 :風と木の名無しさん:2007/01/28(日) 21:31:34 ID:sly1hExM0
ノンケ親友に片思い

830 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 00:00:41 ID:gdieCRI40
ノンケ親友に片思い。
一瞬ノンケが、親友(男)に片思いしてるのかな〜と妄想してしまい、
ノンケのくせに男(親友限定)が気になり葛藤する様子(脳内劇場)に悶えました。

この場合本人に自覚はない方がさらに萌えます。
親友に彼女ができてなんでかわからないけど嫉妬してる?くらいがベストです。
本人に自覚がないので、互いに彼女を連れてダブルデートとかしちゃいます。
もちろん移動は自分&親友、彼女達の2列です。
彼女s&親友はちょっと変だなーと思い始めます。
極めつけはお化け屋敷です。ジェットコースターでもいいです。
ナチュラルに親友と二人で座ろうとし、流石に彼女から指摘を受けます。
ここらでようやく自覚します。俺、こいつが好きなんだ!的に自覚します。
ここから毎日自分と葛藤したり、意識しだして触れただけで勃起したりと
ストーリー的には一番おいしいところに入るのですが、
このシチュはあくまで片思いが基本なのでここらで妄想終わります。

831 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 00:26:07 ID:PmC0ArhL0
そうきたか。
もっとシリアスな重いのがくるのかと思ってたら、ほのぼのしてて萌えました。

832 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 00:29:55 ID:1ENCUnzB0
*9がどっちの意図だったかはわからぬが、
「ノンケの親友に片思い」は当たり前過ぎるから
「ノンケ、親友に片思い」のほうが自分も萌えるw
GJ


833 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 00:59:32 ID:HCKaqCELO
これは萌える片思いですね!

834 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 07:09:50 ID:ZYzWObx5O
当たり前過ぎる*9が悪いとは思わないけど

読み違えてのこれはこれで面白いね

835 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 12:05:48 ID:HPogQHtt0
昼ご飯回し。

836 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 13:49:07 ID:ufivDtEY0
シリアル食べろ

837 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 14:36:24 ID:Ogz3UKSf0
「ここではきものをぬいでください」
という文を思い出しつつ、まわし

838 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 14:45:59 ID:ZpAL4c3O0
君はわからなくていいんだよ、踏み台の気持ちなんて…。

839 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 14:47:35 ID:srZWkBY20
嫌われ者の言い分

840 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 18:09:44 ID:SX9pl0Ud0
「お前なんて嫌いだ。お前はいっつも俺の事なんか気にしないでピアノばっかり弾いてる」
「……」
「せっかくの休日なのに、お前は俺じゃなくて楽譜ばっかり見てる」
いきなりの俺の言葉に、淳は肩をすくめた。
「……休日だからってだらけてると、指が動かなくなるんだよ」
そしてそんな事を言い、またピアノの前に座る。

「お前なんて嫌いだ」
「……」
「嫌い」

ピアノに向かって座る淳の後ろで、拳を握る。
こんな気持ちになるなら、ピアノを壊してしまおうか。彼の指を折ってやろうか。
そんな汚い感情でいっぱいになった。

「…ピアノに妬くなんて、情けないな」
淳が大きく溜息をつき、俺の方に向き直る。
「嫌われ者の言い分、ってのも聞いてくれないか?」
「…なんだよ」
「愛してるお前に素敵な曲を聞いてほしいから、俺は休日でも練習するんだよ。…納得してくれた?」

顔が熱い。

「…そんなんで、納得する、かよ…!」
「納得して頂けたようで」

彼がまたピアノに向き合い、複雑な曲を弾き始める。
こんな曲を、俺のために練習してくれている…。
少し、嫌われ者の言い分を聞いてやっても良いと思った

841 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 18:17:34 ID:ufivDtEY0
うは、嫌われ者、モエス
ツンデレカワイス

842 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 18:52:25 ID:dpKGyP4H0
ピアノが弾ける男はいいものだ

843 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 19:08:56 ID:jhYXfembO
嫌われ者、の言葉の意味が間違ってるような…

844 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 19:17:28 ID:n1UxQeW70
*0とる人が自由に*9の意味を解釈すればいいんだよ
*0でも*9でもない自分に言える事は一つ

萌 え ま し た

845 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 19:27:24 ID:ufivDtEY0
>>844
同意
スレタイには反していない そして萌えた

846 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 20:29:09 ID:1RcSOB5I0
クールでいいね、ピアノ君

847 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 20:41:46 ID:/VJsXUuD0
嫌われた人と嫌われ者は意味が違いすぎるんじゃ…。
話自体には萌えたけれど、単語の意味自体捻じ曲げるのは違うと思う。
「*9が指定した」カプ・シチュに萌えるスレだよ。

848 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 20:50:28 ID:mR/GC4dKO
確かに…
踏まれたいなあ

849 :風と木の名無しさん:2007/01/29(月) 20:51:03 ID:S/lD8F5DO
小学生の息子×父親

850 :風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 04:01:05 ID:NSGAG+Bx0
「絶対今日を逃したらだめだよね。来週の日曜日にまた風が強いとは限らないよ!」
お父さんが、うれしそうに言いながら玄関の戸を開けた。
絶対暗くなるまでには帰ってくるのよ!お母さんの声を背中に受けながら、
鋭い音をたてる北風の中に、ぼくとお父さんは飛びだしてゆく。
お父さんが脇に抱えたゲラカイトが風を切る。走るとほっぺが冷たいけど
つないだお父さんの手があたたかいから全然気にならない。
お父さんは毎週日曜日には、ぼくと絶対絶対遊んでくれる。クラスの友だちは、
日曜日、朝寝坊してるお父さんは、首にラリアットしても起きないから困ると
愚痴ってたけど、ぼくのお父さんに限っては絶対そんなことない。
お父さんと遊べる日曜がぼくは大好きだ。
近所の河原でカイトを飛ばすのは、風が強い日にやろうねってお父さんと
ずっと約束してたことの一つだ。まずはお手本って、お父さんがカイトを
揚げてくれた。ぐんぐん揚がるカイトを眺めると、わくわくしてたまらない。
お父さんはどんな遊びでもすごく上手だ。ゲームも上手い。

「お父さんがふたりいたらいいのになぁ」
なにげなく言ったら、お父さんが急にぼくを見下ろして、それからえっと言った。
凧糸を持ってる手が、みるみるゆるんでくる。
「あっ、何してんのおとうさん、しっかり持ってなよ」
カイトが飛んでいったら大変だ。このあとぼくの番なのに。
「うん、持ってる……持ってるけどだけど、それどういうこと?ひろき?」
凧糸を、こんどはぎゅーっと握りしめながら、お父さんがまじまじとぼくを見る。
「どういうことって?」
心なしか、お父さんの顔が青い。

851 :風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 04:02:12 ID:NSGAG+Bx0
「お父さんがふたりって……何か不満なの」
いやに深刻な顔をしてお父さんがたずねてくる。ぼく何か変なこと言ったかな?
「何がって、もしお父さんがふたりいたら、ひとりぼくと結婚できるじゃん」
お父さんはお母さんのでしょう?会社にもいくでしょ。
お母さんのじゃなくて、会社にもいかないぼくだけのお父さんが欲しいんだもん。
それでさ、結婚したら毎日遊びにいけるじゃん。
顔色の悪くなったお父さんに、一生懸命説明する。
「それって……お父さんがふたりって……俺がふたりってこと?」
お父さんは急に気の抜けたみたいな表情になって、それから笑い出した。
「何だよひろきおどかすなよ」
まじめて言ってるのに、そんなに笑われるとちょっといい気ぶんしない。
「あれ、ひろき怒ったの?ごめん」
だけど、お父さんに頭を撫でられると、すぐにぼくは機嫌を直してしまう。
「じゃあ、お父さんもしふたりになれたら、ぼくと結婚してくれる?」
「ぶっ……してやるしてやる」
そう言うと同時にお父さんは、さっきの倍くらいの、大笑いをし始めたけど、
ぼくとしては約束がとりつけられたので大満足だ。
空の高いところで、カイトがぐるぐるまわりはじめた。次はぼくの番だ!

852 :風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 04:26:28 ID:4Hg0TLwX0
ぎゃー!
超GJ!まさに萌え!なにこのラブラブ親子!

853 :風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 04:50:42 ID:FU4WO8ov0
私が一人お父さんもらいますw
GJ

854 :風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 05:19:41 ID:XzXHjs960
うわー直でやられた!お父さん可愛すぎるぞ!GJ!!

855 :風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 08:27:18 ID:KfJ4zRmMO
可愛すぎる流れに朝から幸せな気持ちになった。
GJGJ!

856 :風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 10:16:50 ID:gSbPOuaBO
エロしか浮かばなかった自分に比べ
なんて女神様のような*0なんだろう。
禿萌えた。GJ!

857 :風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 10:57:58 ID:V3Pw75ZG0
こんなに可愛い親子で萌えさせてくれるとは…GJ!

858 :風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 11:58:24 ID:CTOS1HaQ0
かわいすぎるGJ!
GJついでに踏んでください!

859 :風と木の名無しさん:2007/01/30(火) 12:01:35 ID:B5fQmwdl0
送り狼

860 :風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 12:14:59 ID:3F8FnSZb0
残念.お流れまわし

861 :風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 12:27:47 ID:NQG2NCqq0
まわすよ!

862 :風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 13:12:09 ID:xlXAzB1pO
みんなビーチクフラグのためにレスとってあるんだな イイヨイイヨまわしちゃる

863 :風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 13:39:33 ID:lzcQKKFQ0
次のリクと萌えを楽しみにしつつまわし

864 :風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 14:09:48 ID:4egMOAbj0
>>862
それじゃぁしょーがないよな!まわそうまわそう

865 :風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 14:40:56 ID:g0ywqf0g0
マワすぜ

866 :風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 14:45:38 ID:zWDCa43l0
てりんこ爆発

867 :風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 14:47:33 ID:FyzeM4yh0
送り狼が受だと萌えます

868 :風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 14:49:54 ID:QQobYKPK0
萌え投下お願いします

869 :風と木の名無しさん:2007/01/31(水) 14:50:57 ID:YsEC7RML0
変態攻×健気受ベースな、変態攻が健気受の浮気相手に強姦されるカオス話

870 :携帯からなので読みづらかったらスマソ:2007/02/01(木) 00:10:53 ID:792bpLz7O
コーヒーを飲んでいたはずなのに、気付いたら自分の体はベッドの上だった。
「気づきましたか?少し薬が多かったようですね」
「なん……なんだよこれ!」
両手は縛られ、身につけているものと言えばワイシャツのみ。
足は折り曲げられ、両足の間には先程までコーヒーを一緒に飲んでいた奴がいた。
「ああ、こういう行為がお好きだと聞きましたので」
「なんの事だよ!いいからさっさとコレをほどけ!」
「嫌です。『嫌って言うのはして欲しいって事』でしたよね?」
「テメ……」
「この言葉を僕が何故知っているのか不思議ですか?」
背筋を嫌な汗が伝う。
「彼がね、話してくれたんですよ。君からどんなに酷い事をされたかね」
「嘘だ。アイツが話せる訳ない」
「どうしてそんな事が言えるんです?」
いつも恥ずかしがってばかり。
街中で手を繋ぐ事すら出来ないというのに。
「先日二人きりで会った時にね、話してくれたんですよ」
「まさか……!」
「ちょっとアルコールを飲ませただけですよ。無理強いはしていません」
「十分だ!」
アイツの酒の弱さといったら子供並だ。
コイツの前にどんな姿を見せたのか容易に想像がつく。


871 :エロ注意。展開早くてごめん:2007/02/01(木) 00:14:19 ID:792bpLz7O
「君は彼に甘え過ぎている。彼が普段どう感じているのかしっかり味わうといい」
「や、やめろ!」
「止めろと言われて止めた事なんてないでしょう?」
体を撫でる指が気持ち悪い。
首筋で動く唇に鳥肌がたつ。
「触んじゃねえ……!」
「ああ、ココを触って欲しかったんですね」
「く……っ」
性急な愛撫に体が震えた。
感じるつもりなんて全くないのに、自身に直接加えられる刺激に反応してしまう。
「わかりますか?愛情なんてなくたって反応はするんです」
「違う……」
「何が違うんです?こちらもきっと気持ちいいですよ」
「くっ……い、痛……やめ……」
無理矢理指がねじこまれる痛みに涙が出そうになる。
ほぐそうとしているのか動かされる指が苦しい。
「……仕方がないですね」
ふいに圧迫感が消えた。
直ぐに訪れた冷たくぬるりとした感触。
滑りのよくなったそこは先程よりも格段に滑らかに指を飲み込んでいく。
「これなら傷もつかないでしょう」
再びなくなった圧迫感に恐怖を覚えた。
「い……や、やめ……」
指とは比べ物にならない大きなモノ。
殆ど慣らされる事なく押し入ってくるそれは暴力以外の何物でもなかった。
「は……くぅ……っ」「彼の……僕の痛みを知るがいい」


コイツが何を言っているのかもう理解する事はできなくなっていた。
ただ、頭にあったのは痛みと……今頃独りで苦しんでいるであろうアイツの事だった。

872 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 00:26:50 ID:t4lOKxN+0
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJJJ!!
萌え!すっごい萌え!浮気相手がどっち狙いでも萌える!


873 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 00:40:02 ID:8DtSyxlP0
萌えた…なんだこれすごく続きが気になる!!

874 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 00:48:01 ID:dNTImM0g0
乙!
攻に尻穴があることを忘れかけてた自分の目が覚めた
あなたが神か!続き見たい!

875 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 02:43:47 ID:eG4VBgyA0
見事なお題消化GJ!!えろいなぁ〜!!

876 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 07:01:13 ID:3vx3UHH+O
>874
>攻に尻穴

…フイタw
と同時に共感ww

難しいお題かと思われたがGJ!
お見事!

877 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 07:23:26 ID:54X5EgVw0
無茶な*9だと思ったが・・・GJ!
すげーな

878 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 07:29:21 ID:RjDG0IJvO
朝っぱらからえらいもんを読んでしまった…
グッジョブ!!!!


879 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 07:31:24 ID:ad/t5RZd0
探偵と○○

※○○は助手でも刑事でも犯人でも誰でも

880 :1/2:2007/02/01(木) 17:36:42 ID:wB+LT8k60

「じゃあ行くわ。あなたも身体に気をつけてね。無理きかない歳なんだから。さよなら」
去って行く足音に躊躇は感じられない。
ドアの閉まる無機質な音がやけに大きく耳に響いた。

仕事が忙しく帰宅はほとんど毎日0時を回っていた。
外出どころか夕飯を一緒に食ったのもいつのことだったか。
女の寂しさなど分かってやろうともしなかった俺がいけなかったんだろう。
結婚した当初の燃えるような愛情などとうになくなっていた。
かといって、嫌いになったわけでもない。結婚なんてそんなもんだと思っていた。
しかし彼女の荷物のなくなった部屋はやけに広く感じられ、まるで他人の家のようだった。
俺はひとり酒をあおった。

うとうとしかけた頭が、なにかがぶつかるガチャガチャという音で引き戻される。
「まったくこれだから女房に逃げられた中年男ってのは情けないな」
転がっている酒の空きビンを拾いながら若い男が言う。
「おい、いつのまに入りやがった。不法侵入で訴えてやるぞ」
「あ?ちゃんとベルも鳴らしたよ?返事ないからちょっとドアを押してみたら
 俺の来るのを待ち侘びていたかのごとく開いたのさ」
「誰が待っていたって?アホか。だいたい逃げられたんじゃねぇ。円満離婚だ」
「円満ねぇ。浮気現場の写真見せられ狼狽してたのは、何処のどいつだっけなあ」
「五月蝿い!そりゃ15年も一緒だったんだ。愛情がなくなったって親愛の情ってのがあるだろ。
 ちょっとびっくりしただけだ」
「ふぅん、で今日はやけ酒か。
 寂しくて泣きそうだからお酒飲みました、って空きビンたちが雄弁に語ってる〜」
「喉乾いたから飲んだだけだ。ほっとけ」
「それがほっとけないんだなぁ。
 クライアントの心のケアもサービスするのがウチのモットーなんでね」

881 :2/2:2007/02/01(木) 17:38:06 ID:wB+LT8k60
ああ言えばこう言う。
調査終わってからも何かと用事作って出入りする。
まったくとんだ探偵屋に依頼しちまったもんだ。

「暑苦しいから隣り座るな」
残っていたビールを流し込むと、酔いがぶり返し目が回る。
「電車の中でさ、こうして肩にもたれてくる酔っ払いのおっさんっているよね。
 うざくてさぁ、つい手で押しやっちゃうよ」
酒に呑まれた頭の何処かで、あぁじゃあ俺も押しやられるんだなと考えながら
「こんなとこで油売ってねえで仕事してこい。ケアサービスとやらあんだろ」
と言ったのを最後に思考が混沌とする。
「あれ寝ちゃったの?ケアサービスはあんたのためだけのオプションなんだけどなぁ」


882 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 19:17:18 ID:DCrjduxp0
うは、モエス
つづきが欲しいー

883 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 21:41:42 ID:v9rUbnet0
なんかキャラたってていいね!依頼人目線なのが楽しい。
かまってチャンな探偵もカワヨイです。

884 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 22:13:20 ID:y9nDkHlx0
>880
萌えた!
探偵の飄々としつつもずうずうしいところに惚れたよ。続き読みたい。

885 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 22:19:12 ID:y9nDkHlx0
チラ919
「ルイージのお送りする花電車」という単語が頭から離れなくなった。どうしてくれる。

886 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 22:27:47 ID:IrlK8vZZ0
お前こそどうしてくれる。

887 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 22:59:43 ID:vhNBXmnT0
最近萌え神多いな!乙!

888 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 23:01:01 ID:FnSZgc3t0
オプション萌エス

889 :風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 23:02:08 ID:W9+OBgbS0
受が攻を下克上(性的な意味で)

890 :風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 17:26:37 ID:f0nU3ZmQ0
変だ、絶対。
背中には冷たいフローリングの感触がするし、しかも、あいつが俺に馬乗りになってる。

「ちょっと待って…どういうことだ?」
「俺だってやられっぱなしは嫌だ。お前も俺の気持ちを味わえ」

あいつの言葉に、頭の中がぐちゃぐちゃになる。

「え、どういうことだ?」
「こういうことだ」

いきなりのキス。
絶対におかしい。どうして俺がこんな事されなきゃいけないんだ。
どうして俺がこいつなんかに服を脱がされなきゃいけないんだ。

「ちょ…ぁ、待て…ッ」

どうして、俺がこんな声出さなきゃいけないんだ。

「どうですかぁ?下克上されてる気分は?」
黒い笑顔。
「さいあく、だよっ…ぁ、ンっ…」
「最悪?こんな事で最悪なんて言ってられないでしょ。まだこれからだから…」

冷たい笑顔に鳥肌が立つ。
いつもより楽しそうじゃないか、ちくしょう。
このサディストが。





891 :風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 17:42:46 ID:z602DjfJ0
……ありゃ?続きは、これでお終い?

892 :風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 18:22:23 ID:RGANysBk0
>>891
や、これはこれでイイ!

893 :風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 20:13:03 ID:Lh8HGOB00
ムッハー萌え


894 :風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 23:07:09 ID:MlIoO3XRO
まさにシチュだな
スレタイ通りだし萌えだけどちょっと物足りないね

しかし下克上ってのはいいな!
乙!

895 :風と木の名無しさん:2007/02/02(金) 23:14:24 ID:zZtdP5z7O
萌えです。下克上萌え$G.

896 :風と木の名無しさん:2007/02/03(土) 06:07:54 ID:r688ugyR0
久しぶりに覗いたらさりげなく萌えロが集まってて至福。GJ!

897 :風と木の名無しさん:2007/02/03(土) 11:52:38 ID:7fOeQSWmO
萌えロか…いい言葉だ
使わせてもらおう

898 :風と木の名無しさん:2007/02/03(土) 11:55:21 ID:9DvgI36O0
踏まぬなら 踏むまで待とう ホトトギス

899 :風と木の名無しさん:2007/02/03(土) 11:59:13 ID:5oBHpbU80
シャワー中に濃厚なキスで

900 :風と木の名無しさん:2007/02/03(土) 14:07:05 ID:az07gXBc0
はい、背中綺麗になった。ほら、今度は前だよ、一朗。
アハハ、そんなにくっつくなよ。洗えないじゃないか。
あ、こら、キスすんな。泡がつくだろう。
やっ…舐めるなよ…んんっ、まだ途中…。
んはっ、舌まで入れるな。やっ…洗えな…んっ…

バスルームから響いてくる悩ましげな会話を聞きながら、俺は心中穏やかではない。
俺とは一緒に風呂に入ることさえ拒否するのに、なんだ、あの楽しげな会話は!
突然やってきた一朗はあっという間にあいつの心をとらえてしまった。
つい先月までは二人楽しく過ごした週末の夜でさえ、もう俺の存在など祐希の眼中にない。
俺がどんなにお前に会える週末を楽しみにしてるか、祐希は知らないんだ。
でも、あからさまに嫉妬するなんてみっともないじゃないか。ただでさえ5つも下なのにガキだと思われたくない。
我慢にガマンを重ねた怒りと切なさは、祐希と一朗のキスシーンでついに爆発した。
俺はダンッとバスルームのドアを開けた。

「いつまでいちゃついてんだよ!もういい加減にしろよっ!」
「え?いきなりどした?」
祐希が一朗を抱きしめているのをまのあたりにして、怒りは更にヒートアップする。
俺は祐希の手からシャワーを取り上げ怒鳴る。
「俺が遊びにきてもいつも一朗一朗って、祐希は一朗の方が大事なのかよ!」
「あれっ、一朗に嫉妬しちゃった?」
「ち、ちげえーよ!でも俺が来ても最近じゃまともに話もしてくれないじゃん」
「ははっ、バカだなぁ。そんなことないよ」
「あるよ!!風呂も一朗、食事中だって一朗一朗!」
「う〜ん、一朗はまだ来たばかりだから楽しくて…、つい一朗といる時間が長くなっちゃったかもしれないけど、」
「けどじゃねー」
「…ごめんな。でもおまえの事ないがしろになんてしてないよ。大好きだよ、三朗」
素直に謝られ、決まり悪さにいたたまれず、
俺は一朗から祐希を奪い取ると 乱暴に裸の祐希を抱きしめた。
上から降るシャワーが服を濡らしたけど、
バスルームの隅で 小さく伏せをして俺たちを見上げている一朗に見せつけるように
激しく祐希の唇を奪った。

901 :風と木の名無しさん:2007/02/03(土) 18:14:30 ID:PhHgNCFt0
犬好き萌え

でも一緒に風呂入られたらそりゃ相手も嫉妬するわ

902 :風と木の名無しさん:2007/02/03(土) 20:08:35 ID:YBmaOmZZ0
ヤキモチ焼きすぎw
カワイス

903 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 01:27:56 ID:ir8iKLrN0
カワイいw
彼氏が三朗で犬が一朗ww

904 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 01:41:51 ID:+rFHO/IFO
つまんねぇ
はやくまわそ

905 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 02:11:56 ID:h2x84/9o0
まわし?

906 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 02:25:10 ID:ZZKQGKy50
お、900越えたね。週末だしくるくるまわすか。

907 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 03:01:05 ID:Cq8Y3sfh0
ヤキモチ焼いてるのは年下攻めと見た…!GJ

908 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 03:11:13 ID:rwhZGH160
君に踏んでほしい、たとえこの身が砕けようとも。

909 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 03:13:53 ID:ah+nrm6U0
お母さんみたい

910 :1/2:2007/02/04(日) 13:39:18 ID:AfCz3NuO0
「オラとっとと顔洗ってメシ食えメシ」
寝ぼけ眼でリビングへ行くと、ごはんとみそしるのいい匂いがふんわりと
俺の鼻をくすぐる。そして聞こえて来る野太い声。これは夢だろうか。

ジムで知り合ったノンケの一哉さんに一目惚れをしたのは俺だった。
178cm70kgの平均的な体格の俺に比べて、一哉さんは190cm100kg、
握力80kg、背筋200kg越えの鍛え抜かれた身体に男らしい精悍な顔立ち。
それでも顎に生やしてるヒゲは触ると意外と柔らかい事を昨日知った。
そう、昨日、俺は、一哉さんとひとつになったというかなんというか
まあぶっちゃけ口では言えないような夢のひとときが色々とあって、
なんだ、その……苦節2年、とにかく俺の想いは彼に通じたらしい。
鍛えてるだけあって、あらゆる意味で一哉さんはすごかった。
腰なんかもうがくがく。腕も筋肉痛でがたがた。そんな体位があるのかって
ようなものまでやってたような気がするけど、夢中になってて覚えてない。
そして先程目覚めて隣にいるはずの恋人を捜して起きて来たら…と言う訳だ。

「なんだ、食わないのか?」
「いえっ食べます食べます!」

すでに椅子に掛けて待ってくれている一哉さんに声を掛けられて、
慌てて洗面所に飛び込む。赤くなっているであろう顔をざぶざぶと洗って
目の前の鏡を見ると、明らかにヤニ下がった自分の顔が映った。
こーの幸せ者め〜。
いつも仏頂面と評される顔がこんな風になるとは、自分でも驚きだ。
セックスってのはすごいもんだなあ……と考えたところでふと気付く。

911 :2/2:2007/02/04(日) 13:39:49 ID:AfCz3NuO0
……そう言えば、一哉さんはいつもと変わらないな……。
そういうもんなんだろうか?それとも俺とこうなったことを後悔して…
いやいやいやいやそんなハズはない!だって昨日はあんなに…
なんていうかまあその口でも身体でも証明してくれちゃった訳だし!
でも、なんていうか…前から思ってたんだけど、どうも保護者っぽいっていうか、
俺の事を子供みたいに思ってるところがあるんだよな…
もしかして、一哉さんああ見えて優しいから、子供のお願いを断れないから
俺とこういう事になっちゃった?それで後悔して、なかったことにしようとしてる?

ぐるぐる考えながら、ちょっとしょっぱいみそ汁をずずーと啜ると、
「音立てて飲むな」と嗜められた。その台詞に、不安になってた心に
ぷすりと刺が刺さり、しぼみかける心の言葉が洩れる。
「お母さんみたい……」
呟いた俺の言葉を聞いて、見た目を裏切る行儀よさで飯を口にはこぶ一哉さんが
箸を止めてん?と顔を上げた。言われた言葉を考えているのか、
もぐもぐと咀嚼して飲み込む。やはり表情は変わらない。
その顔を見続けるのが切なくて視線を伏せかけると、ぼそりと呟く声が聞こえた。
「……母親だったらお前のちんこなんて突っ込ませてやれねえだろ」
怒った様にそう言う一哉さんの耳がまっかになってるのに気付いて、俺はようやく破顔した。

912 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 14:32:07 ID:h2x84/9o0
>910GJGJ!! 超萌えた!
一瞬、一哉さんの言葉の意味を考えて、受?!とびっくりした。


913 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 14:37:07 ID:pqocmyly0
一哉さんかわいいよ一哉さん
GJ!

914 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 16:55:59 ID:zInvDYruO
巨体受乙!

915 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 18:18:09 ID:ZrxfHwDR0
まわし

916 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 18:54:42 ID:/agsS1Rt0
まわし

917 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 19:01:55 ID:tNufucsV0
GJ!
非常に萌ゆる受けさんをありがとう!!

918 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 19:08:05 ID:pOB5AWFu0
はいどうぞ

919 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 19:11:08 ID:cdmskPuU0
あやかし×平安貴族

920 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 19:11:14 ID:Y3OEwNQL0
鬼畜眼鏡

921 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 21:17:41 ID:dcuarPK20
「や、だ…っやめろっ…」
「嫌じゃないくせに…」

なんて良い眺め。
苦しそうに顔を歪める彼。
目には涙が溜まっている。

「痛っ、ぐっ…あぁっ!」
「どうせ痛がったってすぐヨガるんでしょ?」

痛い痛い言っておいてしっかり勃ってるじゃないか。
ソレを握り上下に扱くと、彼の顎が反った。

「あっ、やっ…やめ…イく…」

彼のモノが脈打つ。
白濁の液体が、俺の眼鏡にかかった。

「…あーあー…、君の精液で眼鏡が汚れた」
「あっ…」
「綺麗にしてよ」


922 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 21:20:48 ID:dcuarPK20
眼鏡を押し付けると、彼は舌を伸ばして眼鏡を舐めた。
良い眺め。
鳥肌が立つ。


「ちゃんと綺麗にした?」
「んっ…」
「じゃあ、ご褒美をあげる」

もう一度、彼の中に入れる。

「あぁ!…ん、はぁ…」

彼は痛みなど忘れ、ただ快楽を貪っている。
笑えるね。
なんて醜い姿なんだろう。
そして、なんて良い眺めなんだろう。

「君、ほんとに淫乱なんだね…」
「んッ…あぁ…」
「僕の声も聞こえないか…」


なんて良い眺め……

また、鳥肌が立った。

923 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 21:32:05 ID:liD9POn70
ここ、いつからルール変わったの?

924 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 21:44:06 ID:YndwEoKt0
>>921-922
>>1

925 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 21:53:38 ID:hRDGPry2O
い…一生懸命…眼鏡を掛けた怪かしだと…思い込もうと…思った…の…に…。


926 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 22:01:35 ID:BcMSXfBF0
>>925乙ww

927 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 22:01:49 ID:h2x84/9o0
ウヘァ

さー、まわすか

928 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 22:01:51 ID:VFOEqV1a0
>>925
そ れ だ
お前マジ頭いいな!

929 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 22:02:52 ID:DbSBnwTFO
アフロ受け

930 :1/2:2007/02/04(日) 23:18:30 ID:VFOEqV1a0
「鬼はー外!福はー内!」
田中さんは4〜5歳の子供たちに紛れて無表情で俺に豆をぶつけてくる。
しかも本気だ。俺を鬼だと思ってるとしか思えない。
これでも園児から絶大の人気を誇っている保育士だ。
俺はと言えば、このアフロのせいで豆まきの鬼をやらされる始末。
「やめ、やーめーてくだっ、ちょ!」
「鬼のくせに口ごたえか。むかつく。ユウヤ、行け」
田中さんの命令は絶対であるらしく、もも組のユウヤは何の疑問ももたずに深く頷いた。
目がマジだ。
「オニはーそと!ふくはーうち!オニはーそと!ふくはーうちっ!」
ユウヤ近っ!至近距離はずるいだろ!アフロに豆を絡ませるのをやめろ!
「よーし、これくらいで許してやるか。もう来るなよ、鬼」
もっと初期の段階で出るはずであった台詞のお出ましだ。
「『く、くっそー、おぼえてろー』」
古典的な捨て台詞を吐いてお遊戯室から飛び出し、その足で職員室へ向かう。
「おー鬼。おつかれ」
田中さんが表情ひとつ変えずに職員室に入ってくる。
子供たちからもらったのか、その両手には豆が握られ、指の隙間から零れ落ちている。
服のポケットというポケットには豆がパンパンに詰め込まれている。
それらをコンビニ袋に移している田中さんを横目にして、思わずため息をひとつ。
「・・・俺アフロやめようかな」
「え?なんで」
田中さんの手が俺の頭に伸び、その感触を楽しむようにアフロを弄ぶ。
会うたびにこれをされるのも飽きてきたし。
「アフロさえやめれば、俺だって」
「駄目に決まってんだろ!」
突然の大声に、騒がしかった廊下が静まり返る。
「どうしたんすか」
「俺、お前のアフロだけが心のオアシスなんだけど」
「・・・そんなん知りませんよ」

931 :2/2:2007/02/04(日) 23:19:51 ID:VFOEqV1a0
なんだ、いつものからかいか。俺は心の中で胸を撫で下ろした。
でも、それにしてはいつもと状況が違いすぎる。
田中さんがここまで動揺してる顔なんて、俺は初めて見た。
「お前がアフロやめたら俺、生きていけないんだけど」
「ハァ?冗談やめ・・・え、田中さん?」
泣いてる!?
田中さんは俺を睨みつけると、顔を背けた。
「ううわ!オニだ!田中先生泣かせた!最悪ー」
突然、職員室を覗いていたらしい園児が俺を指差して叫んだ。
するとせきを切ったように園児からのヤジが飛び交う。
「アフロのくせに田中先生イジメてんじゃねー」
「そうだよアフロのくせに!」
「アフロのくせに!」
未だかつて、これほどまでにアフロでなじられた男が存在するだろうか。
数十人の園児の中には他の保育士も混ざっている。
「分かった、分かりましたよ!アフロでいますから!」
「やーった!」
見ると、田中さんは満面の笑みで俺のアフロにまとわりついていた。
そんなわけで俺のアフロ生活は当面続きそうである。

932 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 23:30:47 ID:YndwEoKt0
正直アフロでこんなに萌えられるとは思ってなかった。
>>930-931天才。GJ!超GJ!


あと>>924で920を待つべきところ、書き込んでしまってすみませんでした。
テンプレ100回読み直してきます。

933 :風と木の名無しさん:2007/02/04(日) 23:49:50 ID:an+SfHwc0
GJ!

田中さん鬼だなぁ…w

934 :風と木の名無しさん:2007/02/05(月) 00:01:42 ID:Q6vHxEX4O
アフロテラカワユス
GJ

935 :風と木の名無しさん:2007/02/05(月) 07:25:52 ID:zCmQ1xatO
漢受け万歳!激しく萌えた。

936 :風と木の名無しさん:2007/02/05(月) 07:28:10 ID:zCmQ1xatO
すまん誤爆した・・・ひっそり逝ってくる

937 :風と木の名無しさん:2007/02/05(月) 08:23:33 ID:b8OHDWLNO
つい先日、園児と豆まきした現役保育士が通りますよ。
うちの園にも是非こんな萌えカポーを…!

938 :風と木の名無しさん:2007/02/05(月) 09:09:53 ID:Nu8ZWHo6O
早く仕事池、と元保育士が言ってみる。

で踏まれてみよう。

939 :風と木の名無しさん:2007/02/05(月) 09:10:26 ID:JbwWDqzZ0
× 粋Z
○ 好々爺

940 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 04:26:07 ID:9uIxzvbRO
「また新しいニット買ったのか?」
「う、うん。似合わない?へん?」
「いや似合っるよ。でもそれ高かったろ?」
「うん。ちょっとだけ」
「ちょっとかよ。…おまえさ、バイトまた増やしたんだってな」
「うん、本屋とコンビニ」
「そりゃ高い服ばっか買ってたら追いつかないだろうけどさ。服もいいけど 無理すんなよな」
「わかった」
「…なぁひとつ聞いていい?」
「うん?なに?」
「なんで急にオシャレんなってんの?前はウニクロとか不印とかばっかだったじゃん」
「オシャレな俺はいや?」
「いやなわけねーじゃんよ。でもバイト増やして疲れきってまですることか?」
「粋Zは一日にして成らず、って書いてあった」
「は?」
「話題の雑誌に」
「……?」



941 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 04:29:32 ID:9uIxzvbRO
「この前 テレビの粋Z特集見てたら亮言ってたじゃん」
「何を??」
「粋Zカッケーって。こういうジジィになりたいって」
「そう言えば言ったような気もするが…」
「亮はいつもかっこよくキめてるから粋Zになれるよね。でも俺はダサいから今から修行しとかなきゃダサZになっちゃうよ」
「粋Zになるための修行かよ」
「笑うなよ!粋Zの亮の隣でも恥ずかしくない爺さんになるんだから」
「…。爺さんって…。それプロポーズ?」
「あ…」
「粋Zより昔話に登場するいい爺さんみたいな裕太の方がいいな」
「ほんと?普通の爺さんでいい?」
「うん」
「代官山や青山で浮いちゃう爺さんでもいいの?」
「ぜ〜んぜんいい」
「夜のショットバーじゃなくて、日溜まりで手をつないで歩くんでいい?」
裕太のあまりに必死な言い草に、
思わず昔見たチャーミーグリーンのCMを思い出し吹いてしまった。
「うん。いいいい。手を繋いでスキップしような」

942 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 07:32:08 ID:ynK42S/zO
おぉ!
正しく(まさしく)お題通り。

将来は好々爺×粋Zになるわけですね!
GJ!

943 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 13:32:37 ID:ffbJh2Qz0
粋Z の意味が本気で分からなかったんだが、こういうことか。
>940GJ

944 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 15:35:31 ID:pTikj3mz0
最後の言葉に心があったかくなったよ。
いつまでも仲良くいてほしい。GJ!


945 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 17:14:26 ID:r5QhrpQP0
微笑ましぃ…!GJ!


946 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 19:03:27 ID:SuvVZ1Yl0
ぐぐって引っかかる単語だとは思わなかったよ「粋Z」

ほのぼのGJ

947 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 21:50:00 ID:q2jzKt4EO
粋にまわすよ!

948 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 21:53:11 ID:72Yq0I3sO
さぁ踏んで

949 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 21:53:25 ID:ulvRefKt0
妻子持ち×変態

950 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 21:53:55 ID:1qjNfZMW0
暖かな眼差し

951 :風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 22:12:13 ID:di/LEiJn0
950氏も現れず、他の人も現れず…残念

952 :風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 22:20:32 ID:od0WUsry0
*0踏んだ事に気付かなかったのかも
まわし

953 :風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 22:23:04 ID:agyykXcz0
残念まわし(´・ω・`)

954 :>>870続き:2007/02/07(水) 22:39:37 ID:r6rAkmdjO
「あ……ぅ……」
既に体は言うことをきかない。
中心から感じる圧迫感と激しい刺激。
痛みに萎えているというのに半ば強引に加えられる愛撫は確かに快感を生み出していた。
「へぇ……気持ちいいんですか?いい趣味をしてるんですね」
「る、せぇ……テメーに、言われたくね……」
いっそ快楽に身を任せられればいいのに痛みは現実に引き戻してくれる。
その現実をさらに知らしめる機械音が鳴り響いた。
「……携、帯?」
「ええ、失礼しますよ」
「ちょ、テメ、やめっ」
制止は声だけに終わった。
繋がったまま携帯を手に取ると濡れた指で通話ボタンを押した。
「はい……ああすみません、仕事が延びたんですよ」
信じられない。
微かに聞こえてくる女の声。
ここで自分が叫び、助けを求めたらどうするつもりか。
しかしそんな事など気にする素振りもなく動きを再開させた。
「………!」
片手で触れられる部分が熱い。
声なんて出してたまるか。
「ええ、もう少ししたら帰りますよ」
静かな声とは反対に熱い下半身。
そのアンバランスさがより体を煽る。
抑えきらない声が鼻をつく。

955 :風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 22:40:17 ID:r6rAkmdjO
「さとるは?もう寝てしまいましたか?起きているのなら声を聞かせたいのですが」
言葉の意図に目を剥く。
子供に聞かせると言うのか。
この浅ましい、何も生まない行為を。
自らの父の裏切りを。
「……そうですか、残念。ではまた後ほど」
プツリと切られた回線に恐れが杞憂に終わった事を知る。
「……変態」
「どちらが?」
這わされた指に体が跳ねる。
「先程とは大違い。こんなにも固くして、涙まで流して喜んで」
握られた中心は今にも解放しそうになっていた。
「聞かれる事にそんなにも興奮を?」
「ひあ……や……!」
「イきたいですか?」
傷がついているであろう内壁はもはや快感しか生み出さない。
しごかれる前は解放だけを目指している。
「……イきたいのでしょう?」
最奥を突かれながら迫られる決断。
耐えられない衝動。
「……っかせろ……!」

屈伏の言葉に笑う奴の顔が涙ごしに見えた。

956 :風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 22:49:15 ID:od0WUsry0
もう「まわし」の時間なんですが…
テンプレよんでね

957 :風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 23:28:00 ID:YbsSOeKg0
>>954
>続編等はまとめサイトへどうぞ。
だよ。せっかくだからまとめに持って行ったら?

958 :風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 23:35:34 ID:QIZKmId90
萌えるだけにもったいない。

それではリクどうぞ。

959 :風と木の名無しさん:2007/02/07(水) 23:35:57 ID:h2F+cvsu0
4分遅れの時計

960 :1/2:2007/02/08(木) 10:51:26 ID:YH4ETxrh0
新入社員と入社して、もうすぐ1年。
俺が知る限り、俺の直属の上司である片岡さんは、一度もネクタイをゆるめたことも、
髪に寝癖がついたことも、忘れ物をしたと慌てることも無い。
いつも同じように、キッチリしている。(そして俺は、情けない姿ばかり見せている)
さらに仕事はで完璧で、早い。接待もスマートにこなす。
堅物に見えるからか、女がいないようなのが、マイナスといえばマイナスなぐらいだ。
「木田。ぼんやりするな。考え事しないで手を動かせ」
書類をプリンタに打ち出しながら、静かな声で片岡さんは言った。
俺はビクッとして、あわててパソコンに向かう。
「木田、今こっちに届いたメール転送するから、書類に文面付け加えてくれ」
「はい」
返事している間に、メールは届いた。相変わらず仕事が早い。追いつくだけで必死だ。
『A社プレゼン資料について2   2007/2/08 10:28』
メールのタイムスタンプを確認し、添付ファイルを開いて、俺はさっきまで作っていた
書類に文面をコピーした。
そこでふと気づく。腕時計を見て確認する。それでも不安で、ブラウザを開いて、
日本標準時刻のHPまで確認した。
書類を印刷して2回確認して、ドキドキしながら片岡さんに話しかける。
「か、片岡さん。書類できました。それから…」
「何だ?」
「パソコンの時計遅れてますよ。4分間。
 俺、パソコン詳しいんですけれど、パソコンの時計って粗悪品で、ちゃんとあわせても
 一ヶ月に4分ぐらい遅れるんですって。いやー、片岡さんでもぬかるところがあるん
 ですね。俺は電波時計並にキッチリしたソフトをインストールしてるんで、ずれないん
 ですけれど」
俺は緊張のあまり、早口でそう言った。
片岡さんは、自分の腕時計とパソコンの時間を確認する。
「…あぁ、パソコンの時計、確かにずれているな」

961 :2/2:2007/02/08(木) 10:52:06 ID:YH4ETxrh0
「でしょ? でしょ? 直した方がいいですよー」
片岡さんのキッチリしていないところを見つけたのが嬉しくて、俺ははしゃいだ。
しかし片岡さんは片方の眉毛をあげて、面白くないような目でこっちを見た。
そしてしばらくしたあと、口を開いた。
「いや、でもこれは、ある意味あわせてるんだ」
「え?」
「今私達がいるここは緯度が何度か知ってるか?」
片岡さんは、メガネをかけなおしながら、早口でこう言った。
「ここは緯度134度。兵庫の日本標準時刻である135度とは、一度ずれているんだ。
 時間にして日本標準時刻より4分ずれている。
 だから、私のパソコンは、いまこの場所の正確な時を刻んでいるわけだ。
 …まぁでも、それは私の腕時計だけにしておくべきだな…。
 忠告ありがとう。すぐに修正しておく」
そう言って、片岡さんは照れたように笑った。

…俺の胸が痛いほどに脈打ちだしたのは、片岡さんが普段見せない大人気ない
部分を見れた喜び…だよな?

「ほら、書類一文字目から間違ってるぞ」
片岡さんは、先ほどの笑顔が嘘のように、冷たい声でそう言った。
俺は赤くなっているであろう顔があげられなくて、うつむいたまま「すいません」と言った。

962 :風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 14:35:46 ID:MpSDZtcX0
かっこいいな〜
GJ!

963 :風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 15:03:26 ID:VQgBAnOTO
うおおお!!上司禿萌ー!
ギャップがたまらん。
GJGJ!

964 :風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 15:03:52 ID:sd6896qO0
片岡さんかっこよくてちょっとかわいいのにぐっときた!
4分遅れ上手に使っててしかも萌える、凄い。

965 :風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 16:18:35 ID:MDGlFkKm0
か、片岡さぁ〜ん…!片岡さんったらwww
じたばたしました。GJ!!

966 :風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 16:45:35 ID:9lwZrhEU0
これは凄い!
心の底からGJ!!

967 :風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 19:19:03 ID:ulF5uW2L0
緯度134度って日本のどのへん?

968 :風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 19:27:07 ID:CdXGqWgjO
踏まれます

969 :風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 19:27:27 ID:B/vC5PE+0
犬の散歩に行こうよ

970 :風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 22:31:37 ID:jJjeVmia0
雪が降った。
暖冬、なんて言われてるだけあって、こんな山奥の田舎でも雪が降らなかったのに。
今日になって、いきなり雪が降った。

「降ってるねぇ」

コタツにあたりながら、田中が呟く。

「降ってるねぇ」

俺も。

「除雪してもらわなくちゃね」

「そうだな」

雪はどんどん積もり、さっきまで土が見えていた地面は真っ白になって行く。

「嫌だなあ、雪なんて」

俺が呟くと、田中はどうして?と尋ねた。

「だって、雪降ると不便だろ?買い物とか」

山奥の田舎だから、買い物は下の街に行かなくてはいけないから。
それに、

「デートだって出来なくなる」

971 :風と木の名無しさん:2007/02/08(木) 22:37:54 ID:jJjeVmia0
俺の言葉に、田中が目を丸くした。
そして、いきなり笑い出し、

「ははっ…そうだね」

そう言った。
そして、窓の外を見て、

「じゃぁ、デートの変わりに、犬の散歩にでも行こうよ」
「え?」

田中の視線の先には、飼っている柴犬。

「ちょびだって散歩したいだろうし。うん、そうしよう!」

田中は勝手に納得して、コタツから出た。

「はやく」

コートを羽織り、俺に手招きをする。
なんだい、街にデートに行く時より良い笑顔しやがって。

「待てよ…今行く」

俺もコタツを出て、田中の後に従った。

雪が降ってる間は、デートの変わりに、
犬の散歩をしよう。
田中の右手にはリード、
左手には俺の右手。

な?

972 :風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 09:03:00 ID:Fay6aFKEO
タロウの屋根に雪降り積もる
ジロウの〜を思い出したょ何でかな
あの詩に萌えたのも何でかな

973 :風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 13:31:55 ID:g5TXdCJD0
970  乙です。しばわんこ!

ところで暇人が新スレ立てました。
*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart10

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1170995245/l50

リク権は979さんどうぞ。

974 :風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 13:37:17 ID:r97SCf8GO
>>973
>>1

975 :風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 18:50:36 ID:n1SokEbS0
>>970
その状態で犬が走り出した光景を想像して和む

>>974
スレ立ては乙だけど、テンプレはちゃんと読もう

976 :風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 19:32:19 ID:U875ppDo0
>>970-971 乙
まわしますですよ〜

977 :風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 19:34:33 ID:Ljw8qZ780
デートの変わりに、ってより
散歩デートだね

978 :風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 20:20:01 ID:rDDuIsKy0
どぞ

979 :風と木の名無しさん:2007/02/09(金) 20:20:53 ID:hl14+OTjO
息子の友人×父親

980 :風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 02:17:13 ID:WG2kw9Gi0
萌え語りしてもいいですか。

このリクの仕方だと何パターンか考えられるけど、
今回は息子をAとした場合、Aの友人×Aの父親ってケースで。

使い古されてる設定な気がするけど、父親は早くに妻を亡くしていて。
忘れ形見の息子を、男でひとつで苦労しながら大事に大事に育ててた。
でも、そんな息子にも親離れの時期が来て。
恋人が出来たのでもいいし、進学で家を離れるのでもいいが、
とにかく父親に相談せずに何でも自分で決めるようになる息子を見て、
父親は嬉しい反面寂しさが募ってくる。
息子に何も相談されないことで、自分は頼りないんだろうかとか悩んでてもいい。

そこで、息子の友人Bの出番なわけですよ。
Bは息子と幼馴染で、小さい頃からよく家にも遊びに来ていた。
そして、昔から(Aの)父親には懐いていた。
父親は深い意味もなく息子の友人の1人としてBを可愛がっていたんだけど、
Bの方はいつからか友人の父親に対するものではない想いを抱いていて。
子離れしきれない己のふがいなさやら何やらで落ち込んでる父親を見て、
友人の手前抑えてきたBの気持ちがついにあふれだして。

981 :風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 02:18:03 ID:WG2kw9Gi0
最初は戸惑ってはぐらかしていた父親も、
だんだんBの気持ちが真剣であると気づいてちゃんと向き合いだすんです。
で、ある日、ふと気づくんですよね。

自分がこだわっていたのはBが息子の友人であるということで、
そもそもBの自分に対する気持ち自体を拒絶する気は少しもなかったということに。


そう気づいても、それなりの年齢は経てるし世間体やら常識やらにこりかたまった父親には、
なかなか次の一歩は踏み出せなかったりするわけなんですが。
そこは、若いBがあの手この手で押しまくって。
少しずつ2人の関係が進んで行けばいいと思うんだ。

その後は、息子にバレないように人目を忍関係を続けるもよし。
実は最初っからバレバレで思いっきり応援されちゃうのもよし。
どっちでも、「お父さんをください。」はちょっとやって欲しいかも。

982 :981:2007/02/10(土) 02:20:00 ID:WG2kw9Gi0
忍関係→忍ぶ関係

何やってんだorz

983 :風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 08:16:17 ID:hRX/3yCe0
>>980-981GJ!
出た「お父さんをください。」!これは外せない!と思いましたw


984 :風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 18:00:30 ID:TJEqqvJUO
>>980-981 乙です!
周囲にバレバレで応援されちゃう(でも本人達は隠してるつもり)
そんな、ほのぼのバカップルがいいです!

985 :風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 18:07:25 ID:JTtrt09o0
一途な若者はいいよね

986 :風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 19:09:54 ID:5Oo8QvT40
>980-981 GJ!!
それまで床屋にしか行ったことのない父が、美容室に行くことで息子にバレるのですね!

987 :風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 22:29:54 ID:Cgi/1nR+0
> 子離れしきれない己のふがいなさやら何やらで落ち込んでる父親を見て、
> 友人の手前抑えてきたBの気持ちがついにあふれだして。

この一文で色んな想像して禿げ萌えた!

988 :風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 22:51:52 ID:FBZBdSY80
こんなでごめん。せめて踏み台にしてくれ

989 :風と木の名無しさん:2007/02/10(土) 22:52:44 ID:xXnBa/Zr0
ふたりだけにしか分からない

990 :風と木の名無しさん:2007/02/11(日) 00:29:37 ID:i29X6uzH0
 三人してテレピン油の匂いを振りまきながら帰る道すがらのこと。
 道端の電柱に何気なく、一枚のチラシが貼ってあった。
 俺にとっては本当にそれだけのことで、けれど先輩方にはそれは、何か心に触れる
ものであった、らしい。
「なぁヨシ、これって……なんつーか、アレだよな」
「んー? ……ああ、うんうん。でもお前にとって、だけどな。俺はそうでもないね」
「か? え、てっきりむしろお前にとってのアレだと思ったんだが」
「でもない、ないない。お前向きだよ。俺向きじゃない」
 なおも盛り上がるふたりは、完全に歩みを止め、剥がれかけたチラシとツーカーな
会話に夢中。俺ときたら全然それについていけなくて、完全に蚊帳の外だ。何なんだ
その『アレ』とやらは。
 どうにもついていけなくて、仕方が無いから俺はその場を去った。ふたりは気付く
ことなく、俺の知らない次元での話を続けている。どっちかが、というかヨシ先輩くらい
は振り向いてくれるかと思ったが、全然そんなことはなかった。
 どうにもこうにも、胸がすかすかした。

 それがチラシの色彩バランスの話だと聞かされたのは、三ヶ月後。
 俺がヨシ先輩に対する恋心に気付く、3日前の話だ。

991 :風と木の名無しさん:2007/02/11(日) 15:43:53 ID:vAI3Ch/G0
なんか文体(?)が大好きだ。GJ

992 :風と木の名無しさん:2007/02/11(日) 15:51:23 ID:+7eW4uOv0
うーん、もひとつ

993 :風と木の名無しさん:2007/02/11(日) 16:29:31 ID:tybbfZdp0
色彩関係の専門用語ってこと?>アレ

994 :風と木の名無しさん:2007/02/11(日) 16:31:19 ID:tybbfZdp0
しまった。途中送信

それはともかく
一人蚊帳の外でいじけて先行くの可愛い
GJ!

995 :風と木の名無しさん:2007/02/11(日) 20:38:45 ID:it3qui/c0
次がこのスレ最後の*9?

996 :風と木の名無しさん:2007/02/11(日) 22:56:02 ID:5pJ87TsP0
ですね。

997 :風と木の名無しさん:2007/02/12(月) 00:05:29 ID:dLv1b+Kl0
じゃあ踏み台の下敷き

998 :風と木の名無しさん:2007/02/12(月) 00:28:35 ID:M/PXYx860
いいの?踏み台なっちゃうよ?

999 :風と木の名無しさん:2007/02/12(月) 01:10:59 ID:SWTCXY/V0
かえって免疫がつく

1000 :風と木の名無しさん:2007/02/12(月) 02:49:38 ID:6JsDNH1N0
1000

1001 :1001:Over 1000 Thread
:::   ヾ    ;;;  ,;:"
   ;;;   :::: .. ゞ.
;;;; ,,, 、、   ,i'         ○
      ヾヾ   `
ゞゝ;;;ヾ  :::,r'  `  `
i;;;::::′~^        `    `  `
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iii;::i `                `
iii;;::i     `      `          `
iii.;;:i,
iii;;::::ヽ;;,,';;"'';;";;""~"`"`;.";;""'"~"`~"''::;;..,,,
ii;;::;';;"                     `;;


このスレッドは桜にさらわれました。
月が見てるので、新しいスレッドをたててくださいです。。。

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