*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレまとめ@ ウィキ内検索 / 「11-899」で検索した結果

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  • 1-899
    強気メイド×弱気ご主人 「!」 朝の忙しい時だと言うのに、メイドは思わずその足を止めた。 主人の様子がおかしい。 シャツを身につけ、カフスももう留めた筈なのに、やや下に向けた顔は上がる素振りさえ見せない。 「どうかなさいました?」 「あー……。んー……」 そんなメイドの問いかけにも、主人はイマイチ色の良い返事をしない。 メイドは主人に歩み寄り理由を問った。 「……何です?」 「いやー……今日のタイどれにしようかと思ってさぁ」 そうして並べられた幾つものタイ。 最早、この主人に遣える様になってからこんな状況は珍しくなくなってしまった。 「これにしましょう」 そうしてメイドが迷わず手に取ったのは重厚なワインレッドのタイ。 黒の格子が幾重にも連なったそれは、シンプルだが今日のコーディネートにも申し分ない程合っている。 「これぇ?これで良い?」 「不服ですか...
  • 21-899
    先輩わんこ×後輩クーデレ 「カワムラー!」 背後から、のしっ、と覆いかぶさる重さに、俺はため息をついた。 「先輩、邪魔。」 「お前あいかわらずいい匂いだな~」 髪の毛に顔を埋めたまま、ふんふんと鼻をならしている。 俺の抗議に耳を貸す気はないらしい。 しかたなく読書の続きを諦め、読みかけの小説を机に伏せた。 「汗臭いでしょう。今日、ラスト体育の授業でしたから。」 「そんなことないぞ?スゲーいい匂い。」 あー落ち着く、などと言いながら、人の頭に顎をのせて深呼吸を繰り返す。 重い。 「…先輩って、昔飼ってた犬に似てます」 「え?お前犬飼ってたの?」 「ええ、拾ってきた雑種の大型犬を。」 「へぇ。何々?どんなとこが似てる??」 やたら嬉しそうに頭上で跳ねる声。 「すぐテンションがMAXになって周りが見えなくなるところとか」 「うん」 「すぐ俺の頭に顎のっ...
  • 1-899-1
    強気メイド×弱気ご主人 「邪魔ですよ!ご主人様!」 仕事に没頭していた私の耳に響くひときわ大きな声。 驚いて振り返るとメイドさんが不機嫌な顔で腕組して立っていた。 「掃除の邪魔です、ご主人様。仕事も結構ですが僕の仕事を邪魔しないで下さい。」 「……あの…雇い主は一応私なんですから…」 弱々しく反論を試みるもじろりと一瞥されて黙り込んでしまう。 いつもこの調子だ。 「いーからさっさと退く!それともなんですか?足腰立たなくされたいんですか?」 高飛車に言い放ちながらひょい、と顔を覗き込まれた。 昨夜のことを思い出して知らず知らず顔が火照る。 「あ、赤くなった。昨日激しかったもんね。」 更に動揺する私の腕を引いて立たせるとそのまま背中を押して部屋の外に放り出す。 掃除終わったらまたエッチしよーね、と無邪気に笑ってそのままド...
  • 5-899
    医師×リハビリ中の怪我人 売店の入り口ですれ違ったのは、外科病棟に入院してる高校生の男の子だ。 担当医の先輩が、無口で食が細くてリハビリにも上の空だとぼやいていた。 しかしなかなか美形で、女性陣にはストイックでかわいいと評判、その彼だが、 …一瞬でよくわからなかったけど、今泣いてなかったか? おれはレジ台に豆乳を置いて、おばさんに聞いてみた。 「今出てった患者さん、どうかしたの?」 「あら先生。いえ、それがねぇ…」 次の日、おれは朝食の時間帯に彼の病室を訪ねた。 「あら、森下先生…」 「やぁ、ちょっと彼に用があって。いいかな?」 「そうなんですか?…じゃあ菊川君、私またあとで来るけど、少しでもいいから食べてね。」 そう言って看護士が病室をあとにすると、菊川君は無言でおれを見た。 机の上には、手の付けられていない病院食。 思わず口元に笑みがうかんだお...
  • 8-899
    嗜好の違い 「ありえない」 「なんでだよ」 オレの手の中には真っ黒なビターチョコレート。 コイツの手にはゲロ甘お子様チョコレート。 ありえないのはそっちだ。 「そんな苦いの、チョコレートっていわない」 「るせぇ。んな甘スギの食えるか」 「こっちだってそんなの食えねー」 「だったら食わなきゃいいだろ」 まさか一緒じゃなきゃ嫌だなんて言うなよな。 「オレは食べないけどお前食べるんだろ」 「そりゃ食うだろ」 「んなの困る」 「なんで」 「だってキスが苦い」バカか。 しなきゃいいだけだろ。 こっちだって。 「甘すぎるのなんてお断わりだ」 散々悩んだ挙句、真っ黒なチョコレートを手にとり渋い顔。 無理して食わなきゃいいのに。 やっぱり、甘すぎだ。 一番星
  • 2-899
    エロイチッス パターン1 [耽美系美少年×小動物系少年] この場合ムードなど考えず攻めからのいきなりのキスがいいでしょう。ムードなど攻めから発せられる色気で十分補えます。 受けの肩を抱き寄せ、驚く隙も与えず口をふさぐ。 受けはとっさに眼を閉じるが、攻めは眼を開いたまま。 この眼を開いたまま、というところが最大のポイントでございます 唇が離れた後は、突然で呼吸のタイミングを合わせられなかったためか潤んだ瞳の受けが 少々上目遣い気味に攻めを睨むといいでしょう。 パターン2 [堅物男×子悪魔男] 攻めの方が年上、ただしタメ口というのが重要です。 セックスの最中でもそうではなくても、受けが攻めに跨った状態で 受けから攻めのネクタイ等を引き口付ける 攻めもしばらくしてからそれに合わせ、ぴちゃぴちゃとそれぞれの唾液を絡ませる音が響くでしょう。 この場合学生よ...
  • 9-899
    シャワー中に濃厚なキスで はい、背中綺麗になった。ほら、今度は前だよ、一朗。 アハハ、そんなにくっつくなよ。洗えないじゃないか。 あ、こら、キスすんな。泡がつくだろう。 やっ…舐めるなよ…んんっ、まだ途中…。 んはっ、舌まで入れるな。やっ…洗えな…んっ… バスルームから響いてくる悩ましげな会話を聞きながら、俺は心中穏やかではない。 俺とは一緒に風呂に入ることさえ拒否するのに、なんだ、あの楽しげな会話は! 突然やってきた一朗はあっという間にあいつの心をとらえてしまった。 つい先月までは二人楽しく過ごした週末の夜でさえ、もう俺の存在など祐希の眼中にない。 俺がどんなにお前に会える週末を楽しみにしてるか、祐希は知らないんだ。 でも、あからさまに嫉妬するなんてみっともないじゃないか。ただでさえ5つも下なのにガキだと思われたくない。 我慢にガマンを重ねた怒りと切...
  • 6-899
    8あいしてる 双子の弟が、さっきから珍しく机に向かって何かやってる。 「アラタ、なにやってんの。」 「んー、ラブレター」 …はぁ? アホか。 「……………誰に。」 「よっし、できた!!」 アラタは興奮した調子で俺の方を向くと、読むからな?と言って咳払いをした。 「*8あいしてる  はじめまして、でも俺はいつも*8のことを考えてます!  *8はもしかして誰かが自分のこと見てるなんて思ってないかもしれないけど  俺はやさしくてしっかりものでいつもみんなを支えてくれる*8が大好きです。  みんな*9や*0のことばっかり褒めるけど、その*9や*0が輝けるのも  *8のおかげだってこと全然わかってないよな!  だから俺がみんなのぶんもお礼を言います。  いつもありがとう!!  これからもずーっと*8のファン 小岩井新 ……どう?!」 …*8っていう...
  • 4-899
    野生児王様×ツンデレ神官 「な なにをする きさまらー!」 薄暗い石造りの部屋に、悲痛な叫び声がこだましました。 この国の王様である彼は、あろう事か教会地下『反省室』別名『調教ルーム』で逆さ釣りにされています。 目の前には禍々しいデザインの棍棒を持ったイケメンの神官を筆頭に、ずらり修道士たちが仁王立ちしてます。 神官は王様の幼馴染で、神童だとか何だとか呼ばれ、女性にもモテモテのすごい人なのです。 しかし、その胃は荒れ切って、心痛も限界というところにきていました。 「神官、お前も俺を裏切るのか!」 「もともと仲間じゃありません。」 キッパリと神官は言いました。いいかげん、王様の行動には辟易していたのです。 「俺が何をしたと言うんだ!」 「城下街のありとあらゆる年頃の娘に特攻かけといて今更何を言ってるんですか!  実に苦情は200件にのぼりましたよ!…お仕置きで...
  • 3-899
    怖がり×幽霊 母親の実家が寺、というのが、君の一番の悩みだって、僕は知ってる。 夏休みに里帰りする時には、聞いたこともない病名をあみだしては、行くのを嫌がっているのも知ってる。 そこまで嫌がっても、親に殴られて来るハメになっているのも、知ってる。 でも、僕は君を待ってるから。 あれは、小学生の時。 「おばけなんてないさ」と勇ましく歌っている君が、あまりにもかわいくて、思わず墓の間から出てきてごめん。 ドロドロドロ、とか、効果音とか、照明とか、色々つけてまで怖がらせてごめん。 それから毎年、君が来るたびに、ご両親の目を盗んでは怖がらせてごめん。 一度は、君が寝ている布団に忍び込んだこともあったよね。あの時の君の顔よかった。 お風呂入ってシャンプーしてる時に、髪の間から、僕の手を出して、君の手を握り締めた時は、失神してたね。 ごめんね。失神した時は、さすがに...
  • 14-899
    リセット 「どんな職業でもいい。ただ、自分に誇りを持てる大人になって欲しい。私の願いはそれだけだ」 そんな手紙を遺して去っていったな、あんたは。 本当は親父の友達だったとか、その親父を戦場で見捨てた罪滅ぼしに俺を引き取ったとか、そういうことに文句を付けたいわけじゃない。 むしろ感謝している。 それは親父が本当は生きていたからとか、その裏で身も心も削っているのに同情したとかじゃない。 あんたと暮らしていて、俺は幸せだった。 それを言いたかっただけなんだ。 俺、ちゃんと大人になったよ。 2人の親父の背中を胸に、胸を張って生きているよ。 なのに何で。 「大きくなったね。……前に会った時はほんの赤ん坊だったのに」 いなくなった時と同じように唐突に姿を表したあんたは、俺のことはこれくらいしか覚えていなかった。 もしまた会えたら、色々話そう...
  • 27-899
    滅多に好きと言ってくれない 「ね~ぇ。祐樹君っ」 「なんでしょう亮さん」 「祐樹君はクールで美人さんで、それなのに可愛いよね!もう見惚れちゃう!」 「ありがとうございます。亮さんもかっこいいですよ」 「えへへ~ありがとぉ~」 半年前、俺を校舎裏に呼び出して、真っ赤な顔で「好きです」と告白されて、ただの先輩後輩だった彼と付き合いだすまで解らなかったことがある。 「祐樹く~ん」 「なんですか」 「ぎゅーってしていい?なでなでしていい?」 「どうぞ」 俺の恋人は、照れ屋な癖に意外にスキンシップが好きだ。 「祐樹君髪の毛さらさらだねえ」 「亮さんは癖っ毛ですよね」 「ちゅーしたいなー」 それなのに、俺に対する態度と言動が全く噛み合ってくれない。 「嫌です」 「何で!?僕の事嫌いなの!?」 「俺は亮さんの事が大好きですよ」 「じゃーちゅーしてよぉー」 ...
  • 17-899
    君だけは笑っていて 死にネタ注意! 「自分が生まれたとき、周囲の皆は笑っていて自分は泣いていた。  だから自分が死ぬときは、周囲の皆が泣いて自分は笑っていたい」 そんな言葉があるけれど、俺は…俺の望みは違う。 せめて、最期の時は、最愛の人の笑顔を見届けて逝きたい。 愛してるよって告げて、二人とも笑顔で最期の時を過ごしたい。 だって、君は笑顔が素敵な人だから。 でも現実はそうはうまくいかなくて。 白い壁と天井をバックに、君はいつも泣いている。 俺の顔を見るたびに顔をくしゃくしゃに歪めて、涙を流している。 ああ、せっかくの美男子が台無しだ。 …なんて…その涙の原因は俺なんだけど。 でもやっぱりもう一度笑顔が見たいな。 「わ…ら…って…?」 渾身の力を振り絞って、最期の言葉、最期の願いを君に伝える。 その言葉は君の耳に届い...
  • 24-899
    ドMな主に逆調教される従 セックスが苦痛で仕方ない。そう思ったのは初めてだった。 割とあらゆることの敷居は低い方だった。 だから親の借金のカタに使用人にされようと、そこの同い年の坊ちゃんに無理難題言われてコキ使われようと、さして苦痛ではなかった。僕は器用だったから。 外の世界を知らないことにも不満はなかったし、今じゃ顔も忘れた両親のことなどもっとどうでもいい。 そんなことに思いを馳せるより、冬の暖炉に炭をくべたり、夏にクソ坊ちゃんを仰いでいることの方がよほど意味があると思えた。 一生ここで、自分のできる限りのことを果たして生きようと、そう思っていたのに。 先週金曜日、20時17分、旦那様と奥様は会食でお出掛けに。お嬢様は海を飛び越えラムBBQに。 そして借金のカタ系男子である僕の目の前には、どんぶらこどんぶらこと、それは見事な桃に似た、お尻が白く揺れていたのです。 ...
  • 19-899
    高校を卒業したら 「俺さ、大学は東京にしようかと思ってるんだ」 無事高校3年に進級して、いよいよ大学受験が身近になった春、4月。 放課後、図書館で苦手な数式と格闘していた俺の対面で、英語のテキストをぱらぱらと斜め読みしながら、あいつが言った。 なんか余裕って感じでムカツク。 「へぇ、俺と一緒だ」 とは言っても俺とあいつの偏差値は天と地、とまでは行かなくてもスカイツリーと地上、程度には差がある。 ───勿論地上にいるのは俺の方だが。 だから目指す大学自体は違って当然だとしても、とりあえずその所在地自体は、東京で一致しているということだ。 俺にとって、先の言葉にそれ以上の意味はなかったのだけれど。 「そうか、一緒なんだ」 どこか嬉しそうにあいつはそう言って、相変わらず意味もなく繰り続けていたテキストをぱたりと閉じた。 「じゃあさ、大学受かったら」 「ん?...
  • 20-899
    俺が君を壊しました  俺が君を壊しました。 「――実は……その、お前に話したいことがあるんだ。聞いてくれないか」  その言葉を聞いた時、俺は心から歓喜しました。  だって君の顔は仄かに赤らんでいて、恥ずかしげな目は俺を見るに見れないでいたし、それは恋心を含んでいることを疑うべくも無かったのだから!  俺はもう何年も前から君に恋をしていたけど、臆病者だから、恐くて、怖くて、君の一番近くにいる自覚はあったけど、俺は最後の決定打を打つ言葉を告げることができないでいたのです。  だが俺だけじゃなかったんだ、君も同じ想いを持っていたんだと、俺は本当に、いつもの無表情がだらしなく崩れたのを自覚しながら、情けなくも喜びました。  だから俺は快諾しましたよ。俺と君以外誰もいない部屋で、俺は君の話を聞くことを。 「……お前の後輩に、秋山光というのがいたろ...
  • 18-899
    機械音痴 「あーぁ、またバグっちゃったよ…」 3010年、ロボット工学の進歩により、一人が1台ロボットを持つ時代がやってきた。 それぞれのパートナーとなるこのロボット達は、通話やメールの通信機能はもちろん、電子通貨の管理、 対話・遊び相手などのコミュニケーション、家事や買い物などの雑用といった持ち主の身の回りの世話までもこなす、スーパーにハイなテクノロジーによって作られたロボットだ。 乱暴に言ってしまえばパソコンとメイド・執事を足したようなもので、スペックはそれぞれの持ち主にもよるが、莫大な金を払えば夜の相手もさせられるらしい。 まぁ俺のは中古で譲ってもらった旧式の男型だから、そんな気にもならないが。 「動けよー、今日中に動いてくんないと、大学のレポート出せねーだろー!もー!このポンコツ!!」 乱暴に足元を蹴飛ばしてやると、大げさな機械音とともにそ...
  • 15-899
    背骨 「なー、背骨って触ると歪みがわかるらしいぞ」 「そうなのか?」 「うん。だからさ、ちょっと触ってみて」 そう言ってシャツを脱いだ岸の背中に、躊躇いがちに腕を伸ばした。 この男のあまりの無防備さと信頼に、胸の痛さを覚えるのはいつものことだ。 それでもなお震える指を、そっと背骨に這わせた。 脂肪のない背中に浮き上がった背骨は、少しの歪みもなく整然と並んでいた。 「わっ。なんかその触りかた、ヤバい」 少し上擦った声を聞いて、慌てて指を離す。 「ごめん。くすぐるつもりはなかったんだ」 「いや、くすぐってーっていうか……」 「なんだ。はっきり言え」 「いやー、やっぱいい」 多少気まずくなった空気は、岸の笑顔によって霧散した。 しかしながら、その背骨の整然とした感触は、俺の一生抜けない刺になったのだ。 大麻智くん
  • 10-899
    B面タイプ×A面タイプ 彼との間で何度も繰り返された議論(否、単なる口論)を今夜も蒸し返してしまった。 「あんな弱いチームのファンなのは、お前の単なるマイナー趣味をひけらかすためだろう?  大体、弱いチームのファンって何が楽しいわけ? お前マゾなのか?   ああ、俺に対してサド気味だから、釣り合いを取っているってわけだな」  それを聞いた彼は、俺の顎を掴むとおっとりと微笑んで、額に優しく口付ける。 「僕はあのチームが好きなだけだよ。ユニフォームも素敵だし。  君のご贔屓のチームのように強くはないけれど、応援したくなる」 「…ひねくれもの…この、B面趣味野郎が」 その表現を聞いた彼が軽く首を振る。 「なら君はA面趣味って訳だ。  それで…?僕がひねくれているって?  ああ、実際、この不自然な関係は好きだけれどね」 今度は唇にキスされ、その後喉...
  • 16-899
    if 「なあ、もしもの話しようぜ」 「明日地球がなくなるなら何したいー? とか? 俺とりあえず屋上から愛を叫ぶ!」 「誰にだよ。……そういうんじゃなくてさ、もっとこう、身近なかんじで」 「ひーみーつ!……身近?」 「たとえばー、もしも俺が女だったらどうする? とか」 「えっ! たっつん女だったのかよ! それ何てエロゲ?」 「ちげーよ。つーかお前、俺と何年の付き合いだよ。俺の裸さんざん見てるだろーよ。バッチリついてます。お前よりデカいです」 「いや、いやいやいや。知ってる。知ってるけどノってやっただけ。あとね、男はデカさじゃない。心意気!」 「うん。で?」 「だから……え、えー……うん。とりあえず、おっぱいもましてもらう」 「おっまえ……即物的すぎるだろそれ。  エロゲとかなんとか言ってたときも思ったけどいい加減思考が下半身直結すぎだよ」 「そんなもんだよ、...
  • 28-899
    ほっぺぷにぷに ぼくは彼が好きで、彼の薄くて柔らかなほっぺたが好きで、 「じゅんくん」 と、呼ぶとにこにこと笑うので、笑ったすきに集まったほっぺたを、ぷにぷにと。 僕は彼が好きで、彼のいつでもあたたかな優しい指先が好きで、 僕が笑うと頬をいじくりまわして、やたらと嬉しそうにするので、 「どうしたの、京平」 と、言いながら笑ったまま、ぷにぷにと。 ぷにぷに。 泣いてるときにいきなりキス
  • 9-899-1
    シャワー中に濃厚なキスで 目が回る。 アイツを伝いながら落ちてきたお湯が顔の上を流れていく。 鼻側を通るそれに呼吸もままならない。 口の中を蹂躙しているアイツの舌。 何度も歯を立てかけ、思い止まる。 俺はアイツの声が好きだった。 馬鹿なことをした。 アイツと俺、どっちのキスが巧いかなんてどうでもいいじゃないか。 ああ、目が回る。 震えた膝がタイルに当たる寸前、アイツの腕が俺を支えた。 「……の決着はオレの勝ちだったんだぜ」 「へー、マジで?で、どうやったのよ?」 浮上した意識が最初に捉えたものはシャワー室ではない天井だった。 どうやら気を失っていた俺を運んでくれたらしい。 次いで把握した声はアイツの美声とくぐもった友人の声。 ドアの外にいるらしい友人に得意気に話している。 「いやー、シャワー中だったから後ろに回ってがーっ...
  • 3-899-1
    怖がり×幽霊 「あそこはね、多いんだよ。古い建物だらけだろ?おまけに俺が住んでたのが、中心部からちょっと離れたテムズ川の岸辺近くで、倫敦塔が目の前に―」 「や、止めろよ!聞きたくないっ。良、その目も怖わいよ。」 克が恐ろしそうに良を遮った。この手の話にはからっきし弱いのだ。 それにしても、良は帰国以来、前にも増して色白くなった。もともと少し影のある印象的な美しい面立ちが、そのためにいっそう凄みを増した。その口から怪談が語られたら確かにぞっとはするだろう。 良は脅える克の肩を抱いて頭を撫でた。この真面目で臆病な友人が可愛いくて仕方ない。 脅かすのは良の悪い癖だ。サドっ気があるのかも知れないが、脅かせば素直に反応し、無防備になる克を見たくてつい悪癖が出る。 それに、脅えた克を腕の中で安心させ、寝つくまで背中をさすってやるのは堪らない。 自分にしがみつくように...
  • 19-899-1
    高校を卒業したら From 和也 Sub (non title) ―――――――――― 秋さん、久しぶり 母さんから聞きました 十年近く付き合っていた女の人と別れたそうですね 大丈夫ですか ひとりで家事できてるんですか To 和也 Sub (non title) ―――――――――― うるさいよ。 お前こそ、まるで女の気配がないって 姉さんが嘆いてたぞ。 早く彼女のひとりやふたりぐらい 家に連れていってあげなさい。 From 和也 Sub Re ―――――――――― 俺、昨日卒業式だった To 和也 Sub (non title) ―――――――――― おめでとう。 From 和也 Sub Re ―――――――――― 約束だろ To 和也 Sub (non title) ――――――――...
  • 12.5-899
    夏が来たら 13時間だって!! フェリーのパンフレットを放り投げて、僕は机に突っ伏した。 絶対無理だ。いや、無理じゃない。やっぱ無理……。 顔を伏せたままううう、と唸る。貯金箱はさっき壊した。覚悟決めなきゃ。 義務教育って案外面倒くさい。保護者の都合で転校しなきゃなんないから。 同じ都内なのに、僕とあいつは何でこんなに離れなきゃなんなかったんだろ。 あいつだけ残れないか担任に聞いたら、絶望的な答えが返ってきたんだ。 高校受験のときは戻ってくるよ!なんて約束して、あいつが向こうに 行ってからもう1年経つんだな。 電波状態悪くて携帯使えないせいでPCでメールばっか。家電は電話代高いし。 WEBカメラつけようって提案したら、汚い部屋が見えるのいやだって。 ものすごい勢いで拒否られた。 僕は離れてても顔が見たかったのになぁ。あいつはそうでもなかったみたい。 ...
  • 22-899-2
    雪の降る町降らない町 「雪が見てみたい」 『突然どうしたんです』 「此処は雪が降らない。私は文献の記述でしか、雪というものを知らない」 『そうなんですか。僕は知ってます。こちらではたくさん降りますからね』 「嫌味な奴だな」 『そんなつもりで言ったんじゃありませんよ。気に障ったのなら謝ります』 「雪とは冷たいものだそうだな。雨よりも冷たいのか」 『それはまあ、気温が低くないと雪にはなりませんからね。雪も雨も元は同じものです』 「お前の手よりも冷たいのか」 『さあ、どうでしょう。ああでも、僕が冷たいと感じるのだから、僕の手よりも冷たいのかも』 「そうか。まったく想像がつかん。お前の手より冷たいものなど存在するのか」 『それ、僕は喜んでいいんですか?それとも悲しむべき?』 「好きにしろ。……お前は雪が好きなんだな」 『は?』 「雪はお前よりも冷たいのだろう。お...
  • 17-899-1
    君だけは笑っていて 痛みという感覚は最早殆どなかった。 しかし死ぬんだなという静かな覚悟だけが存在していた。 その中で思い出したのはやはり弟たち2人の姿。 弟とはいっても俺とは血の繋がらない二人。 寡黙だが心根の優しい慎二と明るく穏やかな幸成。 (兄貴・・・)(兄ちゃん!) こんな頼りない俺の事をそれぞれの形で慕ってくれた。 事故で両親を失って以降はあいつらを幸せにする事だけが俺の生き甲斐だった。 哀しい、辛いと感じた事などは一度たりともない。 ああ、でも結局俺の貞操は保たれたままだったな・・。 薄れゆく意識の中で未だ煩悩が残っている事に冷静に驚く。 好きな人に抱かれるのはやはり何より気持ち良かったんだろうか。 体験してみたかった。 一度でもいいから触れてみたかった。 あいつはどんな顔をしたんだろう。 ここまで考えたところで己のくださなさ...
  • 20-899-1
    俺が君を壊しました すえた臭いが鼻について離れない。悪いのは洗うつもりもなくおざなりにシンクに重ねた食器か、30分前にしこたま掻いた俺の汗か、それとも腹に絡んでかぴかぴに乾いた白いアレだろうか。  白昼から不健全に締め切った狭い密室だ。空気が淀むのは無理もない。  あるいは、この酷い臭いは俺達の内側が腐り落ちている証拠なのかもしれないな。  俺は汗で湿ったシーツに背をつけて、白い粉を鼻から吸って束の間の天国にトリップする男の白い背中を眺めていた。  くたびれて色褪せた若草色のカーテンがずれて、昼下がりの陽光が光の柱となって裸の背に降り注ぐ。太陽に暴かれた部屋の埃がキラキラと反射して、むき出しの肩甲骨の輪郭を曖昧に照らしている。 「……天使の羽だ」  ぼんやり呟いた言葉は、俺のやさぐれた精神状態を反映してか意図せず嫌味っぽい響きになった。  腕を伸ばして、骨の浮く...
  • 26-899-1
    他校の後輩  小さい頃から得意で続けて来た競技は中学で全国大会に出場するほどの腕前で、高校もその推薦で決まったくらいだ。  卒業式に柄にもなく花なんぞを手渡して見送ってくれた後輩達に、俺は明るく声を掛けた。 「後は任せたぞ」 「はいっ!」 「それで一年後、俺ん所に来い。また鍛えてやる」 「判りました!」 「頑張ります!」  高校に入学しても日々練習に励み、一年でも選手に選ばれ充実した生活を送った。  春が来て新入生の中には見知った顔が何人かいたが、一番期待していた奴はいなかった。  聞いてみると、進学のため県外に出たらしい。  一番伸びそうで期待していた奴だが、将来の目的のためじゃ仕方ないな……。  残念に思いながらも、鍛錬を続け迎えたインターハイ。  当然のように勝ち進み、地域ブロックの試合会場で見つけた懐かしい顔。  少しデカくなった?  いや...
  • 22-899-1
    雪の降る町降らない町 ピッ 「もっしもーし!!オレオレ!わかる?」 『…詐欺なら間に合ってます』 「ちょw冷たいww」 『なんの用だ』 「んー?別に用事はないけど、どうしてるかなと思ってさ。元気?」 『ああ、特に変わりない』 「北の大地はどうよ?やっぱ寒いの?」 『いや、むしろ暖かい。建物の気密性もすごいし暖房器具も充実してるからな』 「へー、そうなんだ」 『あと、ゴ○ブリもいない。快適』 「寒がりで黒い悪魔の嫌いなお前にはぴったりの土地ですねw」 『沖縄のGはでかすぎる』 「まあね~、こっちのは怪物級だよねww」 『そういえば、今日、雪が降った』 「雪!?マジで雪!?すげー!!!」 『積もったから、いま外は一面真っ白だ』 「えー!いいないいな!写メくれ写メ!」 『ああ、後で送るよ』 「やっぱ雨みたいに空から降るの?ふわっふわなの?」 ...
  • 1-889
    クールなインテリメガネ×ちょっとお馬鹿な熱血君 カリカリ、とシャーペンの音だけが響く室内。 「…なぁ」 「…」 「なぁってば!」 耳元で大声を出してやると、やっとあいつは俺の方を向いた。 銀のフレームの奥の瞳に、鬱陶しそうな色が浮かんでいる。 「…何だ。」 「何だじゃねーよ!いっつもいっつも家で勉強ばっかで飽きねーのかよ!」 俺達は一応今現在、男同士だけど恋人関係にある筈だ。 それなのに、お互いの家に行く度に甘い会話をするでもなく、試験勉強だの物理のレポートだの、 と何かと理由を付けてこいつは勉強を始めてしまう。 それなのに 「…飽きない。」 きっぱりはっきりとそう言われては、もう言い返す事もできない。 俺はすっかり脱力して、またペンを動かし始めた男をじっと見つめる事に徹した。 男の俺でもドキッとしてしまう、シャープな輪郭のラインに、通った鼻筋。 切...
  • 21-889
    主人公×ラスボス お互い、あと一撃で勝負が決まることを予感していた。 肩で息をし、額から流れる汗と血を乱暴に拭うと、二人は同時に動いた。 一瞬の交錯。 倒れたのは、全世界の民に恐れられ続けてきた魔界の王の方だった。 聖剣と呼ばれるそれが、禍々しい体を突き抜ける。王の体からは黒い霧のようなものが吹き出して、その聖剣へと吸い込まれていった。 世界に平和が訪れた後、青年は目を覚ました。 見慣れない、簡素な山小屋。彼が固いベッドに身を起こすと、すぐ近くの扉が開いた。 「お目覚めか?」 両手にトレイを持って現れたその男こそ、聖剣を手に魔界の王と戦ったその人に違いなかった。 それを理解した瞬間、青年は男を殺そうと跳ね起きた。だが男は、口元に笑みを浮かべるだけだ。 それは、男がすでに青年が無力であることを知っているがゆえのことだった。 「どういう…...
  • 11-059
    11-059 あなたの願いをどうぞ  言って下さい。  誰かの為に自分を抑えてしまう貴方の、本当の思いを知りたいから。  寡黙で勤勉でゆがみのない貴方は、どこまでも透徹した空気をまとう。それゆえに、貴方が僕達と同じ年の、まだ大人とは言えない時代を生きる者である事を忘れがちだけれど。  僕は知っている。優しくて、優しすぎるせいでどこか救われない貴方を。  わがままだなんて思わないで。負担になんて思わなくていいから。  ただ、ひとつの、貴方の譲れないものを、どうか。  言葉にして下さい。  その時僕も願いを言います。 『どうか離さないで』  言葉にしなくてもそばに居てくれる貴方へ。  大切な、かけがえのない貴方へと、僕もわがままを言わせて下さい。  言葉にしなくては、大事なことは分からないから。  二人の、これからの為に……僕達は願う。  ...
  • 21-889-1
    主人公×ラスボス ラスボス「よくぞここまでたどり着いた勇者よ」 ラスボス「我が右腕となれば世界の半分をくれてや…」 勇者「お前が欲しい!!!!!!!」 ラスボス「え?」 勇者「ラスボスたんラスボスたん本物のラスボスたんktkrハァハァハァァアあああああ!!!」 勇者「結婚してくれラスボスうぅうううううう!!!」ガバッ ラスボス「ひぃっ!!」 女戦士「バインド!!」ビシィッ 勇者「ハァン!」 女戦士「すまないラスボス。勇者はこちらで抑えておくから続けてくれ。」 ラスボス「いや、ちょっと状況がよくわからないんだが」 女魔法使い「とりあえず~、"断られた"ってことでぇ~、すすめて?」 ラスボス「あ、ああ…」ゴホン「では」 ラスボス「我が誘いを断るとは愚かな!では力づくでかかってくるがよ…」 勇者「 力 づ く...
  • 24-89
    あなたと見る朝日 暗い中、どこからかすずめの鳴き声が聞こえた。 「もう朝か…」 時間はわからない。腕時計は昨夜殴られたときに顔を庇って壊れたし、携帯の電源は切っていた。 誰とも、違う、ただ中根と繋がりたくなかった。 昨夜のことが思い出される。 「ああなんで俺…あんなこと」 キスをした。 酔っていたからではなく好きだったから。 二軒目三軒目と酔いを重ねる毎に中根と高橋の距離は近くなった。 普段あれだけしかめっ面をしている男が、綺麗な歯を見せて笑い、あれだけ近寄りがたい男が、自ずから肩を組んできた。 惚れ惚れするような眉間の皺は消え、代わりに細い睫が笑うたび揺れた。 「だってさぁ、あれはだって…」 中根のせいにしようと頑張ってみても、上手く結論付けられない。 高橋は無機質さを増した携帯電話を握りしめた。 「会社行きたくねえ…」 同居の妹と顔を合わせるのも嫌...
  • 4-889
    880とカメダにGJ!とささやきつつ、踏まれます。 4-889 「カメダ、ホントにグッジョブだよな~うま~」 カメダのかきピーを頬張りながらそう呟く俺の背中に、突然どさ りと何かが降って来た。 「いってぇ!何すんだよ!?」 床にうつぶせている俺の背中に、達哉のケツが乗っかっている。 「お前が掃除しないからだろ。何もしないんだったら座椅子 にでもなってろ。あー疲れた」 俺の幼馴染み・達哉は、異様な程の潔癖性だ。 大雑把でものぐさな俺とは全く正反対なのだが、だからこそ気 が合うのかもしれない。俺のアパートに遊びに来ると、あまり の散らかりように文句を言いつつも毎回掃除して帰って行く。 「またかきピーの袋溜めてる!!」 達哉は俺をにらみつけながら天板の上の大量の空き袋をゴミ 袋に放り込んだ。 ホントこいつ掃除好きなんだな… 俺の背中に腰掛けながらも、...
  • 11-089
    癒やせない苦しみなら共に分かち合いたかった 知ってはいたのだ。 自分を護るために、彼がどれほど無理をしていたのかを。 それを知りつつも尚、ミケランジェロが見えない振りをしていたのは、 ひとえに彼が、その苦しみに気付かれることを恐れていたから。 彼の望みが、この自分が健やかに穏やかにあることならば、せめて、それをまっとうしよう、と思った。 彼のために、いつでも明るくいようと、純粋無垢であろうと、笑っていようと、そう、決めたのだ。 彼の傷を、苦しみを思えば、出来る、と思った。 それでも、その傷に、苦しみに、気付かぬ振りをするのは容易なものではなかった。 ともすれば心配で曇りそうな表情や、不安と怖れで緩む涙腺に気をつけながら、 知らぬ振りを貫き徹せるとはとても思えなかった。 ミケランジェロには自分が、知らぬ存ぜぬで現実に目を背け、辛いことは全て彼に任せ、のうのう...
  • 11-189
    オクテなふたり 「あれ、桜だ」 夕がそう言って指差した方を見ると、確かに二本の桜がピンク色の花を咲かせていた。 花見をするのにちょうどいい咲き具合である。 しかし季節はもうすぐ夏。 桜前線はとっくの昔に日本から旅立ったというのに、あまりにも遅い開花ではないか。 「珍しいね」 「今年は季節感皆無の気温だからな。だけどこれは季節を間違えすぎだろう」 不可思議現象である。 世界七不思議とまではいかなくとも、世界百不思議ぐらいには入るんじゃないか? そんなことを考えながら桜を眺めていると、夕が小さく笑い声を立てた。 「しかも二本仲良く間違っちゃってるね」 「そうだな」 二本の周りにも桜の木はあるが、その桜たちはちゃんと青々とした葉を生やしている。 これが通常の姿というものだ。 太陽光線を吸収しようと葉緑体が活性化するんだぞ。 話し...
  • 11-589
    どうでもよくない 「目玉焼きには何をかけるか?」 「そう。人類にとって最古にして最大の問題や」 久しぶりに同じ朝を迎えて、 ちょうど休日だったのでしばらくはシーツの中でゴロゴロして、 それからも未だ布団に魅入られている奴を置いて俺はブランチを作った。 炊き立ての白米、「ふ」の入った味噌汁と、アジの干物、 漬物の代わりにキュウリと白菜の塩もみ、そして目玉焼き。 日本人にとってこれだけ素晴らしい朝食が他にあるだろうか? しかもこのむさくるしい男所帯で? 「俺の本命は正直に言うとソースや。  それもお○ふくのソースやない、ごく普通のウスターソースやで。  しかし、このメニューを見るとここでは醤油が最適やと言わざるをえんな。  更に言うなら、これがトーストにサラダの場合なら塩コショウが一番やろな」 「………………」 しかし、目玉焼きだ。 食卓...
  • 11-389
    皆既月食 「あーやっと予備校終わったー!」 「腹減ったなー」 「だなー。…あ、月が…すげぇ見てみろよ月が赤い!」 「あぁ、そういや今日、皆既月食なんだってさ」 「そういえば今朝ニュースで見た気するわ。…俺さー、6年半前だっけ?の皆既月食も見たよ」 「へぇ?」 「母さんと犬の散歩してたら月が真っ赤でさぁ。めちゃめちゃ怖くて。だって意味分かんないだろ赤いんだぜ月が。母さんに聞いてもなんでか分かんないっていうから、気味が悪くて早く家帰ったんだよな」 「怖がりだな~進歩ねぇな~」 「なっ、うるせぇな!だって俺そん時小4だぞ小4!」 「いや怖がりだろ。…まさかまだ怖いとか言わねぇよな」 「ここ、怖くねぇよ!なんか変な夢見そうだとかそ、そんなこと全然思ってねぇ、よ?…なんだよ笑うなよっ!」 「…笑ってねぇよ」 「いやいま笑いながら言ってんだろめっちゃはははって言ってんじ...
  • 11-289
    わんこ下僕攻め×猫女王受け たまには初心に返って萌え語りしてみる。文才ないけど勘弁な。 わんこ下僕攻×猫女王受、というと、やはりツンデレ系の受に思う存分振り回されて (´・ω・`)ショボーンとなるヘタレ攻が基本形だが、 あなたの下僕ですどうぞあなたのお気の済む様になさって下さい、という感じの忠.犬.で、 受大好き!受まっしぐら!な物凄く真っ直ぐで分かりやすい愛情表現をする攻に戸惑ってしまい、 いつもの様に我侭に振舞えない女王受というのも、それはそれでなかなかいいと思うんだ。 受がいくらツンツンしても、我侭言ってみても全然通じない、構われるのが嬉しい!って ニコニコしてる攻と、そんな攻にどんどん溺れていく自分に驚き、戸惑う受。 ごめん萌え過ぎてうまく書けない。 個人的には、1・2歳くらい年下の攻×年上受だと嬉しい。逆でももちろん美味しいが。 ...
  • 1-859
    同棲を始めた2人が家事当番でもめる なんで、俺が家事しちゃ駄目なんだよ」  そう言って、彼は困惑したように僕を見つめた。 「駄目とは言ってない。僕がやると言ってるだけだ」  淡と応えて。僕は洗い物を手早くかつ丁寧に布巾で拭き取ると、  皿を種類別に、同間隔を開けて、規則的に積み上げていく。  決められた手順に則った僕の作業に手を出せずに、  少し離れた場所で、手をこまねいて、彼は眉を寄せた。 「……それってつまり、俺がしちゃ駄目って事っしょ?」 「そうじゃない」 「何が違うの。俺が、手出したら邪魔?」 「そういうことじゃない」  きちんと決まった数で重ねた食器を、  隙を空けずに整えた棚の中に一組ずつ仕舞っていく。  そんな食器も、食器棚も、家中の家具も。この部屋すら、全ては僕が調えたものだ。  彼は不服げに片眉を上げて、「大体さ」と呟いた。 「...
  • 1-879
    泡立てネット×洗顔ソープ 洗顔ソープってのは、泡立ってなんぼなわけですよ そこで登場するのが泡立てネット まさに洗顔ソープのために生まれてきた男 こいつ(洗顔ソープ)の能力を引き出してやれるのは俺だけ! そんな、とことん尽くしちゃうタイプの世話焼き攻 優しく包み込んでくれるネットに安心してにゅるりともたれかかったソープは、 次の瞬間激しくもみくちゃにされ、やがて恍惚となり、 最後にきめの細かな白い泡を震わせて呟くのです 「あ…泡…たっちゃった」 最初は「泡立てるのなんか手で充分」なんて言ってたソープも、 普段のふんわりとした優男ぶりと、泡立て時の激しさの二面性に揺さぶられ、 いつしかネットに魅かれていることに気付く こんな感じに、朝晩二回の、短い逢瀬は続くわけです クールなインテリメガネ×ちょっとお馬鹿な熱血君
  • 1-839
    本屋の常連×無愛想な書店員 毎日のようにこの店に通う男がいる。元々売れ行きなど気にするような店ではない。小ぢんまりとした店だ。 どちらかというと客がいないほうがこちらとしては気が楽なのだが。 いつ清算に来やがるか、とレジで待機する。しかしいつも立ち読みをして、ちらりと会釈をして帰って行くだけだ。 また今日も、そのまま立ち去るかと思った。 しかし、今日は違った。奴はゴツイ両手に大量の本を抱えてレジへと向かって来る。 よりによってこんなに、と、顔をしかめながらバーコードを読み取る。 ふと、その手にとった本を見てみると、その全てがなんとも可愛らしい絵本だ。 こんなゴツイ男が、こんな絵本を…? 「あぁ、ダメかぁ」 初めて聞くそいつの声が、残念そうに呟いた。 「俺みたいなのがこんな本いっぱい買ったら、思わず笑ってくれるかと思ったのに」 じゃあまた、と呟いて立ち去...
  • 1-829
    鬼畜受け 「あ…はっ いれ、させて…」 「まぁだ。やらしいやつだな」 「うく…」 攻めが体を朱に染めて身じろぎすると、体を固定している縄が体に食い込んだ。 真面目な優等生だった攻めは、いまや受けのされるがまま。 もう何十分もこうしているだろうか。受けの止まない辱めに翻弄され続ける攻め。 「あぁ…っ」 「もうイっちゃったの?お前早すぎ」 攻めを見る微笑みは冷たく、しかし抗いがたい熱があった。目をそらすことも出来ずに、攻めは受けに懇願した。 「お願い、こんなのイヤだ…受けが、いい…」 「ふぅん?」 おもしろそうに小首をかしげる。しかしその瞳の熱は、受けも欲しがっていることを攻めに知らせる。 それが容易に分かってしまうほど、攻めは幾度も地獄のような甘い夜を受けと過ごしてきた。 「受け、お願いだ…」 「ふふ…かわいいよ、攻め…」 動けない攻めに自らまたがり攻め...
  • 1-849
    「桜に攫われるかと思った……」 HEY!YO!!俺サマ陽気で小粋な春の妖精ッ!YO!SAY!でも構わないぜベイベ! 今年はうっかり寝坊しちゃった俺サマ!急いで日本各地に春をお届けするぜコン畜生!Yeah!! それそれそーれ!桜よ起きな!俺サマと同じようにネボスケさんしてんじゃねぇぜ! おうおう、起きたか?綺麗に咲かせたかァ? Oh!いいねー、いいねー、今年のお前らすっげぇイイよ。咲きたくて咲きたくてウズウズしてたんだな? 何?我慢出来なくて自分で咲いちゃったヤツもいるって?早漏かよ!! エロイねヲイヲイ!でもそんなお前ら大好きだぜ!Yeah! んぁ?何?好きなら春の国に帰らないでくれって? どうしたんだよ、早咲きのソメイヨシノ君。俺サマはいつも遠くからお前達を見守っ…… ぶわぁああーー! こらてめぇ!花びら一気に散らすなオイ!俺サマちいせぇんだから攫...
  • 1-869
    「俺」×「僕」 「ってかさ……どんだけキメててもさ、いざこうなると弱いよな。 オマエ」 「はっ、ぁ! い、嫌だ……こんな、僕、は……」 「あぁん? 僕は、何だ? 俺の下で喘いでるヘンタイですって?」 「ち、違……ぅぁあっ!」 「お前の此処、俺のを咥え込んでるぜ? しかも思いっきり、な」 「……はっ……あ、ぁ…………」 「ん? 何か言ったか?」 「……ぼ、くを……」 「僕を?」 「…………好きに、して、くれ……」 泡立てネット×洗顔ソープ
  • 1-819
    若頭x組長 深夜の繁華街。悪趣味でド派手なネオンと虚ろに歩く人間達の群れ。 俺は冷えた地面に重い腰を下ろして、膝に顔を埋めた。 軽蔑した様な視線が、時折俺のボロボロな肉体に刺さるのを感じる。 馬鹿にしてんのか?そうだな、お前らは家に帰れば温かい家族と食事が 待ってるんだもんな。それとも、他人の不幸は蜜の味って? …ああ、もう何も見たくない、何も聴きたくない。 「…おいガキ、ここで死ぬつもりか?」 何時間そうしていたんだろう。頭の上で低い声がして、俺は顔を上げた。 サングラス越しでもはっきり分かる、鋭い眼光。 黒いスーツの下にはきっと逞しい身体が隠されているんだろう。 …モノホンか?俺、殺されるのかな。そんな事をぼんやり考えていると、 「来い。せっかく貰った命、粗末にするモンじゃねぇ。」 「…!?」 ぐいっと腕を掴まれて、乱暴に引き摺られる。 ...
  • 1-809
    濃厚なキス くちゅり。くちゅ。 舌と舌が絡む。 間では、冷たいアイスが二人の熱で溶けてゆく。 「……つめて……」 「お前の舌は、全然冷たくねぇけどな」 男が、もう一度スプーンでアイスを掬った。 自分の舌の上に乗せて、もう一人の男の舌へと再び口移しする。 「……お前アホだろ」 「アホでーす」 甘く絡み合う舌と舌。 二人の情欲に、牛乳の味のするアイスはすぐに溶けてしまう。 「なな、俺らも溶け合おうぜぃ」 「………お前トコトンあほだな…」 笑い、そのまま二人はベッドの上で絡み合った。 舌と舌を絡ませ、二人でアイスを食しながら。 そして彼らの傍らには、半分溶けかけた―――― 『濃厚にゅうにゅうアイス』(商品名) が、佇むのみ。 若頭x組長
  • 11-399
    隠れカニバリズムが親友を喰おうとして逆に喰われる(性的な意味で) 「お前、また見てるぞ」 「…えっ?!あ、…悪い悪い、つい…」 声をかけられてようやく我に帰った俺は、慌てて勝久の指から視線を逸らして ごまかすように笑った。その様子に、勝久は眉間に皺を寄せてため息をついた。 「お前なあ、別にこんな手くらい見られたって減るもんじゃないが、トリップしてるだろ。 佐紀が話しかけても返事しやしないし、アイツ呆れて帰ってったぞ?」 「あれ?そういやさっきまでみんなおったのに…どうしたんや?」 「どうしたじゃないだろ!」 バン!と机を叩く音にびくりと肩をすくめて周りを見渡す。ここはマイコン(設立当時に 付けられた名前がそのまま残っている)研究同好会のクラブハウスで、6人がけの会議用 テーブルに先程まで4人で腰掛けていたはずだが、今は勝久と俺のふたりっきりだ...
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