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不良少年と読書する優等生

「お前ってさー、いっつも何か読んでるよな」
「本、好きだから」
「授業で勉強して、放課後に本読んで。お前、遊びたいとか思わねえの?ゲーセン行くとかさ」
「俺にとっては、読書は娯楽だ」
「ゴラクって。全ッ然、楽しそうに見えねーんだけど」
「そう?」
「すげえしかめっ面して読んでんじゃんお前。……なに読んでんだよ」
「推理小説」
「おもしれーの?」
「今は」
「今はって、何だそりゃ」
「結末によっては、この本を引き裂くかもしれない」
「は?」
「こう見えても握力けっこうあるから。今年の俺の体力測定の結果、知ってる?」
「いや、知らねーけど…」
「こう、本のここから真っ二つに、『税込み760円を返せ』の恨みを込めて、バリバリと」
「……え。え、マジで?」
「冗談だよ」
「……。お前さあ、ボケるならもっとそれっぽくボケろよ。真顔で言うなって」
「ん」
「しっかし、毎日毎日、字ばっかでよく飽きねーよなー。楽しいか?」
「君も」
「あ?」
「君も、毎日俺に話しかけてきて、飽きないね」
「…………」
「楽しい?」
「うっ…うるせえな!」