「一生あなただけを愛しています」

どうしてこんなことになってしまったんだろう。
「ハムレット様……」
ぐったりと横たわったこの人の体は、徐々に熱を失っていく。
心優しく、使命のために生きたこの人を、どうして助けることが出来なかったんだろう。
いつのまにか頬を涙が伝っていた。
なぜ、どうして。
この人の最後の言葉は、私の心を締め付ける。
――このハムレットの物語を……
私は、あなた無しでは生きていけない。
だが、生きねばならぬ。
「安らかにお眠りください……」
静かに、しばし平和の時を楽しんで。
そうして私があなたのもとに行くのを待っていてください。
私はあなたのために、生きます。

「私は一生、あなただけを愛しています」


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最終更新:2010年04月12日 07:14