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恋人は変人

「お前って奇人変人って言葉が足生やして歩いてるって感じだよな」
「失敬な」

廃材組み合わせてよく分かんねえ装置作ってるやつがよく言うよ。
何作ってんのって聞いたら「巨大割り箸鉄砲」だってさ。何それ。
休日の午後に廃材を真剣に組み立てて割り箸鉄砲作ってる大の大人って。

「んとに…変人め」
「俺を変人と呼ぶならあなただって変人ですよ」
「俺は普通だよ」
「変、というのは他と違うということですよね」

廃材鉄砲からようやく上がった目線。
真っ直ぐな目に少しだけどきりとした。
そのあと柔らかく微笑まれてさらにどきどきしてしまう。

「俺を変人と呼ぶなら、そんな変人を好きだと言ったのはあなたぐらいです」

好きですよ、という言葉と共にその笑顔が確信犯的なものに変わっていくのを
俺は何も言えずに見ていることしか出来なかった。