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俺ダメなんだよな~。

「俺だめなんだよな~……、こういうの」
情けない顔で俺は呟いた。目と鼻から塩辛い物体が零れおちる。
視線の先はTVアニメ。丁度いま、幼い少年が教会で息を引き取った所だった。
【パララッシュ……もうボクは疲れたよ……】
そうして天使が少年を連れてゆく。愛猫と共に、幸せそうに―――

「ううっ、もう駄目。目ェ開けて見てらんねぇ~~」
「………」
オレがチーンと鼻水を咬む様子を、悪友の男はじーっと見ていた。
無表情なのが怖ぇ。でもこいつはいつもこんな感じだ。
「なんだよ、お前なんでそんな冷静で見てられんだよ~これ見て泣かない男は居ねぇぜ?」
うわ なんかチョー鼻声。なさけねーなー。
ってか眺めてねーで何か言えよ。一人泣いてる俺が非常に気まずいだろ……

「……俺、だめなんだよな……」
ぽつり、とそいつが俺の口真似をして言った。

「オマエが泣いてるの見るの」

は?と間の抜けた声を出した俺の眼の前に。
男の顔が、すぐ近くにあった。