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いつも朝バス停で会うあのサラリーマン

いつもと変わらない、退屈な朝。俺がいつも使うバス停にいつものあいつがやっぱり居た。
そいつはきちんとスーツを着込んでいるけれど、背も俺とそんなに違わないしよく見れば結構若そうだ。
だが、いつも疲れたような覇気のない表情をしている。
時折腕時計をちらちらと見ながら、バスが来るまで無表情に立ちつくしているだけ。
携帯を取り出しているのも見たことがない。くすりと笑う所すら見たことがない。
声も聞いたことがない。だが、そいつがたまに吐く深いため息に、そいつの苦しみが見えたような気がした。

今度こそ何か話しかけてみたい。どこへ行くのかとか、いくつなのかとか。
だが、結局俺は何も出来ずポケットのmp3プレイヤーの電源を入れるだけ。
どうしてこんなにも気になるんだか自分でも解らないが、
考えても何も出なさそうなので音楽を聴くことに集中することにした。

こうしてまた朝は過ぎていく。