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自分を攻だと思いこんでる受

大学の図書館の並びにある教授棟から出てきたT・Aの端正な顔立ちと、深みのある落ち着いた眼差しに、俺は忽ち惹き付けられた。
今まで俺が組み敷く事を夢想してきたどの青年をも凌ぐ魅力。
彼を抱き締めて、思うさま愛撫し、焦らし、俺を求めて泣かせたい。
いや、彼は既にもうあの冷たい眼をした年若い刑法の教授に抱かれているのかもしれない。
暴走する想いに苦しめられて、俺の眼は何時も彼の姿を追った。

「何時も熱心ですね。」
閉館時間まで図書館の脇のベンチで参考書を開いていた俺に、彼が話し掛けてきた。
分厚い資料の束を下ろして、俺の横に腰掛けた彼は、そっと指を俺の手に絡めてきた。
(なんてカワイイ)
余りに出来すぎた展開にも、夢にまで見た彼が自分から指を絡めている、それだけで俺の心臓は踊り、人影の途絶えた夜のベンチで、どちらかともなく互いに唇を重ねてむさぼりあっていた。


「一緒に来ませんか?」
遠慮がちに、そっと囁く彼の言葉に、一も二もなく承諾して、いつの間にか俺は彼のベットの上で躰を重ね合っていた。

むさぼるように求め合い、互いに愛撫する。
積極的なカワイイ彼にこの上もない悦びを感じながらも俺は、
「あっーーうっん、あぁーーー」
何時しか、有り得ない様な甘い声が、自分の口から漏れているのを、朧に聴いていた。
「カワイイよ。君がこんなに積極的だとは想わなかった。」
彼が囁く。俺が言うはずだった台詞を。

混乱した意識の中で喜悦に狂わせられながら、何とか優位に立とうとして俺は彼の上に躰を重ねようとした。
「無理しなくていいんだよ。初めてなんだろう?」
と、彼に優しく囁かれ、何が何だか理解出来ないうちに、気が付くと俺は、
「あっぁ、いやぁ~ーーーあぁああーーあ」
喜悦にむせびながら、彼に貫かれ達していた。


彼を求め、彼に貫かれ、甘い声をあげながら、今でも俺は時々、何時しか俺の躰の下でむせび鳴く俺よりもカワイイ青年を夢想する。何時しかきっとーーーそんな青年に出会えたら、そしたら俺はーーーー。
そう考えるだけで、彼との愛に自分を引き裂かれそうに感じながら、それでも尚ーーーー。