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眼鏡

「お前の眼鏡じゃま」
深いキスをする時には、こいつはいつもこうだ。
ふくれっつらになると手を伸ばし、眼鏡を外しソファへと投げつける。
バスケで鍛えた実力からか、幸い床に落ちたりすることは無いが、思わず文句がこぼれる。
「投げるなよ……壊れたらどうする気だ」
「いいよ。だってその時はオレがお前の目になるから。一番近くのオレだけ見ててよ」
「……馬鹿かお前」
呆れた声をものともせずに、大型犬は軽く目に口付け、いそいそと行為を始めた。

―滅多に外さない眼鏡を外すのはこいつに抱かれる合図。
体に熱がともるのを感じながら、レンズの無いぼやけた視界で、馬鹿犬の体に手を回した。