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耳かきと反対側の綿毛

俺とアイツはまるで正反対だ
くすんだ色に削ぎ落とした木っ端のような俺の体
白くてやわらかくてまるで汚れをしらないようなアイツ
視界にアイツがよぎるたび堪えようのない衝動にかられる

そして思うのだ
俺が暗い穴の中へ潜り汗と垢まみれになりながら働いているのにアイツは外の明るい光と澄んだ空気を味わっているのだろうと

そのたびに憎らしさを感じた
悔しいと思った

でも気がついたんだ
俺が感じていたのはアイツに対する嫉妬ではなく羨望だと
あの清らかそうな姿を見るたび焦がれてやまなかったのだと
でもこんなに近くにいるのに触れ合え無い
いや、触れ合えたとしてもアイツか゛俺に興味を抱くはずが無いだろう
穴ぐらに篭り薄汚れた作業に日をやつす俺なんかに

かなわないと知っている
それでも俺はアイツを求めてしまうのだ