※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

親友が再会したら敵同士

「この国を護るのは僕達しかいないんだ!」
キミはいつもそう言っていた。そう言わないと、プレッシャーに押し潰されてしまいそうだったからだと、今の俺なら解る
でも、当時の俺は今以上に鈍感で馬鹿でどうしようもなくて。キミがそう言って皆を勇気付ける姿に、只々見惚れているしか出来なかった。
だから、偶々キミが泣いてる場面に出くわした時。泣き顔を見られたキミよりも、僕の方が慌てふためいてしまった
見なかったフリをして立ち去ろうとして失敗し、盛大に転んだ俺を見て吹き出したキミ。
誰とでも仲がよく、しかしだからこそ孤独なカリスマだったキミと俺が、いつも連むようになったのはこの日からだったね
あの【学校】で、ESP値の低い俺は劣等生だった。政府の特別兵はおろか、使い捨ての特攻兵にすらなれなかった
そんな者の末路は、【見せしめ】として公開処刑されると決まっていて。
俺は次の【見せしめ】が自分だと宣告された時も「とうとう来たか」位にしか思わなかった。その為に生かされてきてたのだと、薄々感づいていた
なのに、キミは
自分の「輝かしい未来」を棒に振って、俺を連れて逃亡しようとしたんだ
だけど所詮は子供。すぐに見つかり俺は撃たれた。キミの目の前で。
俺の生への本能が爆発するのと、キミが壊れてしまったのは、ほぼ同時だったらしい。
2人のESPが暴走して…俺は意識を失った。目覚めたらレジスタンスに拾われてたんだよ
そして、キミは死んだと聞かされて…。
俺もレジスタンスに入って、この国を壊す立場になったんだ
それから数年後、目の前に現れたESP特別兵。
…目を疑ったよ。表情を無くし、命令のまま動く人形と化したキミを見つけたんだ
キミがそんな【殺人人形】となったのは俺のせいだ。だから、決めた。俺が、俺の手で、必ずキミを救う。ってね
でも結局はキミを散々傷付けて。このザマだ
なんとか破壊したキミのピアス。これで多分、強制催眠からは解放される筈
でももう、俺の時間は足りないみたいだ。視界が霞んで手足が冷たい
横に並んで寝転がってると、昔を思い出してしまう。こうして眠るキミを見るのが好きだったんだ
本当に、大好きだったんだ
あぁ、キミが目を覚ます。霞む視界に…キミの泣き顔、が…

最後まで泣かして、ゴメン、な…