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誘いマゾむしろ襲いマゾ

立花さんはいつも俺に優しくしてくれる。
抱きしめて、いっぱいキスして、俺が怖くないように、痛くないように。
まるで壊れ物を扱うように、そっとそっと触れてくれる。
俺は、それが嫌でたまらない。

「優。降りろ」
「嫌です。ねえいいからこのまま慣らさずに挿れてください。大丈夫手足を縛って猿轡でもかませれば暴れたり叫んだりしても邪魔になりません」
「優」
「無理矢理滅茶苦茶にして痛くしてもいいんですよ?立花さんだっていつも面倒だって思ってるんじゃないんですか?」
「降りなさい」
「じゃあ、せめて道具だけでも使ってください。大丈夫、俺痛いのは慣れ…」
「嫌だ。何故お前はいつも自分から傷付きたがるんだ」

だって、母さんは俺が大事だから好きだから叱るんだっていつも俺に手をあげた。
だって、無理矢理俺を犯した叔父さんは俺が可愛いからこうするんだって言ってた。
俺の背中にカッターナイフで名前を彫った元カノは俺を自分だけのものにしたかったって言ってたから。
俺を好きだって言ってくれた人はみんな俺に痛いことをしたのに、どうして立花さんはしてくれないんだろう。

「痛い方がいいです。そのほうが、いっぱい俺を思ってくれてるような気がする」
立花さん以外何も見ないように、この目をあげてもいい。
立花さん以外何も触れないように、この腕をあげてもいい。
そう言うと、悲しそうな顔で立花さんは笑った。
「そんな風にしなくても、幾らでもお前を好きだって言ってやるよ」

まるで何かから守るように抱きしめられて、立花さんの心臓の音を聞きながら目を閉じる。
「俺はな、お前がもうそれ以上傷を付けるのを見たくないんだ」
抱きしめるその手で肉を抉られたい、キスされながら呼吸を止められて食いちぎられたっていい。
立花さんになら、どんな痛いことでも俺は嬉しいのに。
「俺の言ってる事が分からないなら、分かるまで一生かかっても教えてやる」

『痛くない好き』なんて知らない。
でも、俺の頭を撫でるこの手は嫌いじゃない。