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早漏改善合宿

なにがなんだかわからない。

俺の部屋に章吉が遊びに来たのが30分前。
見られたら困るものを必死に片付けたのが1時間前。
本棚に並べられた教科書を章吉が開いたのは1分前。
その教科書に挟まれたチラシがヒラリと落ちたのが30秒前。

「へーそうなんだ」
『早漏改善合宿 体験者募集』とバッチリ書かれたそのチラシに目を落とし、章吉が呟いた。

「まあ、これは何て言うか……」
「お前、彼女いないよな?」
「いいだろ別に、いつかは俺だって……」
悪戯っ子の目で覗き込む章吉からチラシを奪い取る。
笑えばいいのか、起こればいいのか、いっそ開き直って打ち明けてしまおうか。

「15万円は高いよなぁ」
「だから別に俺は!」
「試してみようか」
「は?」
「コレ」

俺の手の中でクシャクシャになったチラシを引っ張りながら章吉が満面な笑みを浮かべる。

「は?何言ってんの?俺は男でお前も男で、試すって何を……!!」

なにがなんだかわからない。

俺は章吉に頭を抱えられ、その章吉の唇と俺の唇が重なっている。
その感触は今までに体験した事の無い優しくて少しくすぐったいものだった。

「んっ……」
時々漏れる吐息は俺のものなのか章吉のものなのか。
ゆっくりとゆっくりと確かめるように探るように俺達は唇を重ねる。
全身がフワフワと揺れるような、熱くなるような、そんな不思議な感覚に頭が痺れた。

「はっ……」
長いキスの終わりにハッキリと漏れた声は俺のものだった。
章吉の手が俺の股間を撫で、まるで形を確かめるように何度も擦る。

もう限界だった。

「すげぇなコレ」
ズボンを下ろし膨張しきった俺のモノに顔を近づける章吉の息が俺の全身をさらに震わせる。
「あっ……あっ……」
章吉が何をしようとしてるのか理解する前に俺は限界に達した。

勢い良く噴出したそれが章吉の顔と自分の腹を汚している。
「ごめん、俺、やっぱアレだな……早過ぎるよな……」
顔をあげる事も出来ず、不甲斐ない息子を見下ろしながらティッシュの箱を章吉に差し出す。

「別にいいんじゃね?
 入れられる方にしたら早い方がいいよ。長いと痛そうだし体に悪そうじゃん?」
ティッシュで汚れた顔を拭きながら章吉は言う。その声はいつもと変わらない明るい声だった。

「え?」
「え?」
ハッと何かに気付いたように章吉が顔を背けた。

なにがなんだかわからない。

顔を背けた章吉の耳がなぜ赤いのかも。
赤くなった章吉に俺の胸がなぜ高鳴っているのかも。