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花火

「あっちいなぁー。」

暑いな。お前なんでサンバイザーなの。ソレ妙に似合うな。

「ヤブ蚊が多いな。」

な。俺はいいんだけど、
お前さっき腕にかけてたのただの8×4だぞ。

「お前花火好きだろ?」

好きだ。特に線香花火だな。地味って言うなよ。

「地味だよなぁ、線香花火好きとか。ネズミ花火とかのが絶対
面白いじゃん。」

うるさい。綺麗だろうが。
何だお前ソレ。まさかここでやるのか。

「ライター借りるよ。」

バカお前、こんなとこで

「ほれ、ついた。綺麗だなぁ。」
…ああ。綺麗だな。

「オレやっぱ線香花火好きだわ。」

うん。俺も好き。

「ほら、ここ入れとくぜ。」

あ、バカ!そこは線香供えるとこだっつの!
いや線香だけど線香じゃないだろ!花火だよ!
テングザルは天狗じゃなくて猿だろ!
ったく、絶対やると思った!

大体お盆だしお前が茄子の馬作ってくれたから
嫌いな茄子に乗って俺らの家に帰って来たっつうのに
迎え火だけ焚いてあって誰もいないってどういう事だよ!
俺必死で火消してきたんだぞ!?どうやったか分かんないけど!
まさかと思って墓来たらいるし!いっつもお前は…
「お盆だもんな。帰って来てくれんだろ?迎えに来たんだ。」
「帰ろうぜ、家に。」
「ほら、手出せよ。どうせ見えないからいいだろ。」

…ありがとな。いっつも外では繋げなかったもんな。

「うん。寂しかった。」

…ん?え、聞こえてんの?

「うん。何か聞こえる。」
えぇ、聞こえてたの!?
「うん。相変わらずのツッコミだなぁって思ってた。」
早く言えよ!
「え、会話してたじゃん。ねぇ、」
ん?
「お帰り。」