イルミネーション

「うっわ…すご…」
「あぁ、そっか。見るの初めてですっけ」
「うん、こっち来たのは今年の春やったし」
「綺麗ですよねぇ」
「せやなぁ。眩しいくらいやわ」
「あ、そうだ。知ってます?」
「何がや」
「このイルミネーションの通り、カップルで歩くと別れるっていうジンクスあるらしいですよ」
「あぁっ!?ほんならなんでわざわざここ通んねん!」
「…えへへへへ」
「…なんやねんな、キショいな」
「いやぁ、そう言ってくれるってことは、僕達ちゃんと恋人同士なんだなーと。改めて思いまして」
「な…っ!いや、それは…っ!」
「よかった。嬉しいです」
「……カップルやったら別れてまうんとちゃうんかい…」
「こういうの信じるタイプでしたっけ?」
「そういうわけやないけど…!」
「大丈夫ですよ。僕は貴方を嫌いになんてなりませんし」
「…お前、ようそんなサブいぼ立つような台詞言えるなぁ…」
「アハハ。それに僕、意外としつこいですから。貴方が嫌がったって離さないと思います」
「“意外と”は余計やろ」
「そうですか?」
「おぉ」
「……だから僕ら、恋人同士でいいんですよね…?」
「……お、ぉ…」
「えへへへへへへ」
「あぁ、もう!恥ずいこと言わすな、ボケ!カス!タコ!」
「いやいや、そんなに照れなくてもー。せめてどれかひとつにしてくださいよぉー」



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年12月26日 13:16