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ここぞという時

「ここぞ!」
「うわ、何するんだ君は」
「何って…今日の星占いでここぞという時は勢いで行きなさいって言ってたんだよ」
「だからっていきなり人に飛びつく奴がありますか。ちょっと大人しくしてなさい」
「はい」
「素直か!ていうか君、占いとか信じるの?」
「信じまくりだ!そりゃあもうこの20年間ずっと占いに従って生きてきたようなもんだ」
「それは大げさかと…」
「でもさあ、ここぞって言われてもわからないもんだよな。そういうのって大抵後から気付いて後悔しねえ?」
「……あー、いや、そうかも、しれないね」

最近、自分の恋心に気付いた。この頭の悪い男に惚れているという事実に。
ずっと言うか言うまいか迷っていて、朝の占いを見て、ハッとしたのだ。
『ここぞという時は、勢いで行きましょう』
後から気付いて後悔するなんて、僕は絶対に嫌だ。

「しかし俺はこれからも占いを信じる!信じ続けるぞ!」
「――あのさ」
「んー?」
「僕も君と同じ星座だって、知ってた?」