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死人

「アキラー…暑い」
「夏だからな」
「クーラー入れてよ…」
「無い。地球温暖化防止にご協力ください」
「とーけーるーよー」
「部屋の扇風機独占しといて何を言うか」
折角の日曜日。朝早くから訪ねてきた可愛い恋人はフローリングの床に転がり占拠した扇風機の前から一向に動く気配がない。
日当たり最高の俺の部屋は、冬はともかく夏は地獄。知っててわざわざ遊びに来るこいつはマゾなのか。
おいこら、腹が出てるぞ。

「アキラ…俺はもう駄目だよ…溶けて死ぬ…さよな、ら…がくり」
「死んだ?」
「死んだ…」
死人が返事をするか。
「そんなに暑いなら、自分ちで涼めばいいだろうが」
「イヤ」
「あのなあ…」
「だって、暑いのも寒いのも我慢するけど」
「してねえだろ」
「アキラのそばに居ないと寂しくてもっと死ぬ」
「…」
「だからアイス食べたい。ハーゲンダッツ」
「……コノヤロウ…じゃあ、コンビニにでも行くか?」
「いくー」