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おしゃべりワンコ系×無口素直クール

「ね、ね、ね。アイス、スイカとメロンがあるんだけどどっちがいい?オレはねースイカがいいかなぁ、いや今日はあえてメロンかな?うーん迷う。どっちにしよう!ね、シュウは?」
「・・・・・・どっちでもいい」
「えええ。あ、じゃあオレはスイカにするから、シュウはメロン食べて。でさ、一口ちょうだい?」
「ん・・・」

シュウの綺麗な瞳が、今はその前髪に邪魔されて見えない。つまらない。
手元の本に夢中なシュウはこっちを見てくれない。つまらない。
ねぇ、つまんないよ、シュウ。

「オレの話聞いてる?シュウ」
「聞いてるよ」
「その本おもしろい?」
「まあまあ・・・」
「オレとその本とどっちの方が好き?」

そう言うと、ようやくシュウが顔を上げてくれた。
黒曜石みたいな瞳には少しだけ驚きの色が浮かんでいる。
いつもほとんど無表情と言っていいシュウの顔に、何かしらの感情の動きが垣間見える時、オレはどうしようもなく嬉しくなる。
部屋の隅で体育座りしているシュウの前までにじり寄って、そっと覗き込んだ。

「やっとオレのこと見てくれた」

にこにこと笑うオレに、シュウは暫し目を瞬かせた後、ぱたりと本を閉じた。

「・・・かまってほしかった?」
「うん。かまって」

シュウの頬に手を伸ばす。どうか、オレだけを見て。

「アイスより、シュウがいい」

耳元でそう囁けば、じんわりと朱に染まっていく頬に気づくのは、きっとオレだけでいい。